沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

中国トヨタが乗っ取られている!

2011-01-22 00:25:21 | 事業
トヨタに部品関係を納入している複数の日系メーカの責任者に聞くと、
あの世界のトヨタが、中国での合弁相手の一汽自動車に実質的に乗っ取られているらしい。

中国の自動車会社では、外資は50%までしか認められていない。中国トヨタも50/50.
お互いの役割分担があり、トヨタは製造、技術、販売。一汽は財務と購買。

要は、せっせといいものを作って販売するのはトヨタの役割で、お金を管理するのは一汽の役割。

中国トヨタの日本人駐在員は、私などから見たら、雲上人の生活だけど、年間収入から見ると、一汽の部長クラスのほうがたくさんもらっているらしい。

車のコストを抑えるために、トヨタ傘下の日系部品会社は、乾いた雑巾を絞るような努力をして安くて質のよい部品をトヨタに納入している。
最近の自動車ブームで納入数量は増えているが、どこもそんなに儲かっていない。
トヨタ自身は最高の技術をつぎ込んで、優秀な車をつくり、それをせっせと販売して、高利益を上げている。

どこの会社でも、お金を握ってるものが強いのは万国共通。
そうやって、日本側が汗水たらして得た果実を、中国側が理屈をこじつけてむしりとっている。

どう考えても理不尽だと思う。このようにして、日本の企業は、中国のGDPに多大に貢献して、挙句の果ては市場から退場させられるのだろうか。
中国における日本の自動車業界も、携帯電話業界のようになってしまうのだろうか。
もしそうだとしたら、日本人の一人として、空しくて悔しくて仕方がない。
でもこのまま日本はやられっぱなしで終わるわけにはいかない。