沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

中国の医療

2009-11-21 18:13:45 | 事業
最近我が社の社員が、病欠を申請してきた。
彼は、非常にまじめで、馬鹿が付くほど
正直者。

不思議だなと思った私は、「どうしたの」と聞いた。
彼はまじめな顔で、「お尻にできものが出来て、痛くて椅子にも
座れないので、病院に行って治療を受けたいんです。」

「そりゃ大変だから、すぐに病院に行って診て
もらいなさい」。

そして次の日、彼は早朝に解放軍総病院に着き、
診療受付のため、長時間並んで、やっと医師に
診断を受けた。
その医者は患部をチラッと見ただけで、
「はい!点滴」と言って終わり。

その後彼は一日に2本、合計8本の点滴を打ったあと、
出社した。医療費は2000元。

中国の病院は、どんな病気でもまず点滴をする。
ちょっと疲れたと言っては点滴、風邪を引いたら点滴、
おなかをこわしても点滴。
でも、できものにも点滴をするとは、初耳だ。
それに、できもの治療に2000元は高すぎると思うが。

お役所が優しいときは要注意

2009-11-11 13:50:06 | コーヒータイム
昨日、会社に一本の電話があった。

「こちら、福建省の福州の電話局ですが、
 そちらの電話番号010-8***-**05は本日
 正午でカットします」

「なぜ?」

「そちらの電話を担保に、0571-8***-****が
 勝手に電話を開設し、すでに3251.5元が
 不払いになっています。もし、そちらが
 この金額を支払わないなら、そちらの電話を
 カットするしかありません」

「はぁ????」

「支払いますか? それとも警察に通告しますか?」

「そりゃ、通告するしかないでしょ」

「担当警察の番号は0571-1***ですので、そこに電話してください」

そこで、我社の担当が言われた番号に電話すると、名前と
身分証の番号を聞かれた。担当が名前を伝え「身分証は、」
と言ったとき、我が社の別のスタッフが大声で、「詐欺だ!
番号を伝えるな!」と叫んだ。

その声で、この担当は相手に言い訳して一旦電話を切った。
その別のスタッフが言うには、最近読んだ雑誌の記事と
同じ手口だとのこと。その記事の最後には「相手から通告する
警察の電話番号を言われたら気をつけろ」と書いてあったそうだ。

インターネットで詐欺に使われている電話番号を調べたら、まさに
0571-8***-****が載っていた!!
さらに正午になっても我が社の電話は切られていない。

どういう詐欺か?
その雑誌によれば、身分証明書の番号と氏名を盗んで、
電話開設やクレジットカード登録などに悪用し、
それをネタに本人をゆするらしい。
伝えられた警察の電話番号は、福州の警察の代表番号と下一桁
だけ違うようだ。

中国では電話を切る前に電話局から親切に連絡が入るはずが無い。
普通は、切られて使えなくなってから、ユーザーが問い合わせると
理由が伝えられる。

更に中国では、電話局が通告する警察の電話番号を、親切に教えるはずが無い。

ここでは、お役所機関が親切な時は、まず疑った方が良いみたい。