沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

中国の税制

2009-01-22 21:29:23 | 事業
中国の小規模納税人から一般納税人への転換基準の売上が、
180万元から80万元に減額されたという情報を、
MIXIのマイミクさんから、いただきました。

そこで、あわてて調べてみると、今月から突然減額されて
いました。但し、単純に80万元ではなく、工業は50万元、
商業は80万元のようです。でも、やはり未だ細目規定が
出ていないので、我社のように工業発票と商業発票の両方を
発行できる企業の場合は、どのように基準を適用するのか、
だれに聞いても全く不明です。

我社の場合、工業発票は今月で既に50万近くいっており、
これで今年はこれ以上工業発票を切れなくなりました!
まったく、急に法律が変わるので、今まで180万元の
つもりで、発票発行プランを立てていたのに、大幅にくるってしまった。

我社のような小規模納税人が、何故一般納税人になりたくないかの
説明は、中国の複雑な税制が絡んでおり、長くなるのでここでは
割愛します。要は一般納税人の増値税は売上の17%、小規模納税人は
4~6%と異なるのです。但し、単に税率の違いではなく、一般納税人
は買い入れに支払った増値税額を控除できるのです。しかし、小規模
納税人は控除できずに、払いっぱなしです。

ですから、原料の買い入れなどの買い入れ原価の発生しない業種は、
一般納税人の場合控除が出来ず、売り上げの17%をそのまま増値税として
持っていかれるわけです。これでは、非常に税額が大きくなり、多額の
税金支払いで倒産するという、笑い話のような事も起こりえます。

私のようなシステム開発業の場合、申請して認められれば減税措置も
うけられる制度は一応あります。でもこの基準のハードルが高すぎて、
とても我社のような弱小企業ではクリアできません。要は日本でいうと
NTTデーターや富士通のような、一流企業がクリアできる基準です。

中国の事業環境は、お世辞にも良いとは言えません。頭でっかちで傲慢な
役所にがんじがらめに縛られており、自由な事業活動には程遠いです。
できるだけ身の丈を小さくして、消費者相手に小金を稼ぐスタイルなら
役所の監視の目をのがれて、結構うまくやれると思います。実際、多くの
中国人の個人事業のスタイルがこれです。
でも私のような外人が、わざわざ海外に来て、ちまちまやるのは、
全く本末転倒で、意味がありません。

ああ、不況をバネにして飛躍しようと画策してたけど、たった一ヶ月で
方針を見直さなければならなくなりました。





中国の銀行

2009-01-20 22:50:49 | 事業
読者の中には、今後中国で起業しようと考えておられる方も、
おられるかと思うので、中国の銀行業務ネタを、ひとつ提供します。

中国で、会社の銀行口座を作ると、自由に現金をおろすことができません。
少なくとも、北京では。

理由は、社長が持ち逃げするのを、防止するためだそうです。
まったく、国営企業の発想です。

おろせる金額は、5万元まで。引き出す時には、用途を記載せねばなりません。
しかし、許可される用途は、給料と旅費のみです。

じゃあ、二日おきに4万9千元づつ、三回おろしに行ったらどうなるか?
一回目は当然OK,2回目は、窓口でいろいろ理屈をつけて何とかOK,
三回目は間違いなく拒否されるので、窓口で大喧嘩して、結局だめ。

もし、5万元以上おろしたければ、事前申請が必要で、そこには用途の
説明と、それを証明する資料の添付が必須だそうです。

銀行の窓口の係員は、あたかも自分の金を、恵んでやるかのように横柄です。
こちらが、「なぜ自分の会社の金を引き出すのに、いちいち銀行に説明せねば
ならないのか、Not your business!」と文句をいうと、「じゃあ、出して
やらない」と言われます。

ほんと、中国で事業をすると、毎日血圧が上がる事ばかりです。

中国版ウルトラマン

2009-01-11 13:55:01 | コーヒータイム
今日は北京の日曜日の朝。
何気なくテレビをつけたら、ちょっと懐かしい感じの番組をやっていました。
しばらくみていると、金甲戦士と言っています。
うん? これウルトラマンそっくりだ!
そう思ってネットを調べると、08年の9月から放送しているテレビ番組で、
放送当時、中国ネットでは、ウルトラマンのパクリだ、いやそうでないとの
一大論争が起こったそうです。下のURLはYouTubeに掲載された動画です。

http://www.youtube.com/watch?v=nGAOv_LHDoo

スタイルやストーリの流れは、確かにウルトラマンそっくりです。
なぜ、中国人はこの様なパクリを堂々とやるのか、私なりに考えてみました。
中国全体の問題として、モラルの欠如は大きいでしょう。
もっと大きいのは、発想の自由を妨げる、教育方法だと思います。
中国の教育は、戦後我々が受けた詰め込み教育より、もっと極端な、
暗記中心の教育だと聞いています。

しかし、パクリに関しては、日本人も偉そうな事は言えません。
明治維新以後、ずっと西洋の文化と科学技術を模倣改造して、
経済発展を成し遂げました。
日本は、模倣する相手が西洋だったため、東洋的な改造を入れる余地が
ありました。
でも日本を模倣している中国には、自分のアイデアを入れる余地も少ないです。

でも、このまま中国の発展が続いたら、今度は日本が中国を模倣する番に
なるかもしれません。ですから、日本の若者には、是非とも貪欲なくらいの
頑張りを期待します。彼らに、日本の将来がかかっているわけですから。

私の会社のシステム開発エンジニアは、全員中国の若者ですが、アルゴリズムの
部分では、素晴らしい発想をたまに見せます。

従い、私の企画力と彼らの発想力を合体させて、誰にも負けない素晴らしい
システムつくりが可能だと信じています。
今年中に新しい製品を開発するつもりです。乞う、ご期待!


一体何考えてるの?

2009-01-05 22:41:51 | コーヒータイム
産経新聞発「麻生太郎首相は3日、東京・神山町の私邸で、
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆に
関連して、パレスチナ自治政府のアッバス議長と電話会談し、
早期の停戦を求めるとともに、人道上の目的で1000万ドル
を支援する考えを伝えた」

将に、偽善茲事極まる! 日本国内では、職を失って
食べてゆけなくなった人がたくさん出ている時期に、
なんで山賊のハマスに1千万ドルも寄付するんでしょうか。

麻生首相は支持率の低下をしのぐ為に、人道面のアピールを
したくて、やったパーフォーマンスだと思うが、あまりにも
世の中の空気も読めない、とんちんかんな行為です。

ハマスは、停戦合意を破ってイスラエルに大量のロケット弾を打ち込んで、
イスラエルを挑発したことが、今回のことの始まりのはずです。
イスラエルの行動は、自国防衛の為の正当な行為だと思います。
イスラエルの毅然とした態度は、日本も見習うべきです。
実際EUの首脳陣もイスラエル支持が多いと聞きます。

例えば隣の北朝鮮から、ロケット弾が日本にたくさん飛んできたら、
報復のため、日本が爆撃をするのは当たり前の行為のはずです。
そんな北朝鮮に、第三国が人道支援の理由で多額の寄付をしたら、
日本国民は絶対怒り狂うでしょう。

アメリカも絶対的にイスラエル支持であり、四面楚歌になる事が
明明白白なのに、一人英勇気分で人道支援の旗を振ってる麻生首相は
世界の笑いものになるでしょう。
イスラエルを激しく批判している中国だって、ハマスには一銭も
支援をしてないのに。

2009年元旦を迎えて

2009-01-01 20:52:51 | コーヒータイム
久しぶりに、ゆっくりと朝寝をしました。北京で迎えるお正月は、全然味気がない
ですが、新しい年が始まったという気持ちに変わりはありません。
私事はさておき、現在の混迷している日本の政治経済が気になります。
海外にいる日本人から見た、日本の政治家の発言や行動は、国益を考えてる
とは思えないということです。政局ばかりに力を注いでおり、せっかくの
チャンスを生かすような動きは全く見られません。じれったい!!

このままでは、きっと近い将来中国の属国若しくはアメリカの一つの州に
なってしまうでしょう。その時泣いても遅いです。独立国としての気概を
持った、愛国心のある政治家が今ほど望まれる時はないです。
今年は第九条を含めた憲法の改正を是非やってほしいです。戦後私を含めた
日本人が、これほど気概のない国民になってしまった大きな原因の一つは、
後生大事に昭和憲法を守っているためです。日本人の弱体化を目的に作られた
昭和憲法は、本来ならとっくの昔に作り変えているべきでした。
日本国民の足枷を、一刻も早くはずしましょう。

トヨタをはじめとした大企業が、日本で派手に派遣社員などの、調整要員の首を
切っています。大企業が正社員を増やさずに、派遣に頼った理由は、都合の
悪い時にすぐに首切りできるからです。日本企業は前のバブル崩壊のときに
人員整理で大変な苦労をして学習の結果、派遣社員を増やしたのです。
そんなことは、派遣をやってた本人達も、先刻承知のはずです。近年のホームレス
増加の時は、何も言わなかった政府やマスコミが、今回のアメリカ発の世界同時
不況で、派遣が大量に切られると、まるで企業が悪の根源のような言い方をする。
この国は資本主義の国のはず。資本主義の根源は弱肉強食。日本は中国から
比べると、まだまだ機会均等の国だから、本人の努力次第で、かなりいい生活が
できる国です。勿論日本にもコネや縁故が跋扈しているけど、中国社会から
比べたらかわいいもんです。弱者にならないように個人力をアップしましょう。