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黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

病気の相談について

2014-11-03 19:00:00 | 健康・病気
詳しい相談をしたければすずしろ診療所の方にメールして下さい。個別にお返事します。年齢、性別、家族構成、家業などの環境要因と、保育所か幼稚園か学校なら何年生かなども必要です。蓄膿症は3歳から出てきます。3歳未満でしたら、その医師は子どもの発達を知らないのです。かぜは耳鼻科ではなく小児科にかかることを勧めます。しかし、日本はアメリカなどとは違い、小児内科しか知らない小児科医が多く困っています。本来なら、簡単な眼科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科などの子どもの病気を知っていて欲しいのですが。勉強する医師としない医師がいますし、日本では総合小児科医の養成に熱心ではありません。すずしろ診療所のメルアドは少し前の記事に書きました。「赤ちゃんを健康に育てるために」は、まず実践してみてください。わたしは、こう指導して、病気がちの赤ちゃんを、特に喘息様気管支炎やアトピー性皮膚炎などの赤ちゃんの病気を治してきました。大体一か月くらいで病気をしなくなります。これが病原環境論から得た病気にならない方法です。治療は現代医療を使っています。幼児でも同じです。叱らず、ほめて育てましょう。もし叱ることがあれば「あなたは良い子だから、こういう悪いことはやめましょうね」と叱ることです。頭ごなしに叱らないでください。あなたは悪い子ねと叱ると、子どもは悪い子だから悪いことをしてもよいのだと思います。良い子にして、悪いことをさせないようにしましょう。

予防接種の効果はあるのか。

2014-11-03 18:06:36 | 健康・病気
 予防接種に対して、多くの、しかも専門家を自称する人すら、幻想を持っています。それは、川喜田愛郎「近代医学の史的基盤」で、ヒポクラテスから現代までの医学の歴史、ルネ・デュボスの「人間と適応」、マクニール「疫病と世界史」、ジンサー「ネズミ、シラミ、文明」、ディクソン「近代医学の壁」、シゲリスト「文明と病気」その他多数の本に、病気と人間のかかわりが書かれています。私は、病気は人間が環境に適応できない時になるという、病原環境論で、適応説とも言います。特に「近代医学の壁」には、人類は、ワクチンと抗生物質という二つの魔法の弾丸と思われていたものが、壁にぶつかったことを警鐘しています。感染症で言えば、ウイルスや細菌と人とが適応関係を作って、弱毒化し、消えて行ったのです。天然痘は、隔離政策でなくなったのです。麻疹は、ワクチンのできる以前から減少し、軽症化していきました。日本脳炎も同じです。適応関係ができてなくなったか、軽症化してきたのです。ペストは、ヨーロッパで人口の四分の一を死なせましたが、病原菌も治療法も判らないうちに、ヨーロッパから姿を消し、中国で病原菌が見つかったのです。
 そして遺伝学者は、「人間のゲノムに、人類の病気の歴史が書かれている」と言います。つまり、過去に流行した病気のゲノムが、人間のゲノムに書かれているのです。人は、多くの細菌や微生物と共存し、その助けを借りて生きています。詳しくは、2011年1月の自然治癒力または生体防御の項をお読みください。また新たに知識を得ましたので、いずれ書き直します。
 人間には、利根川博士が証明したように、一億にも上る抗体を産生する能力を持っています。また過去に、祖先がかかった病気に対して遺伝的に速やかに抗体を産生します。ヒブや肺炎球菌は人間の体の中にいる常在菌です。それが、人が抵抗力を落とした時に発病し、重症化するかどうかは、その抵抗力の落ち方によるのです。そして、ヒブや肺炎球菌の話に書きましたように、ワクチン先進国では、菌交替現象が始まっています。ワクチンをしても別のタイプの菌にかかります。予防接種のおかげで病気が減ったのではなく、日本人の抵抗力が上がったことと、適応関係ができてきたからです。そこに環境が関与しています。
 私の理論では、一つ病気が無くなっても、また新たな病気が出てきます。デング熱は、今流行が止まりましたが、蚊の卵の中で越冬し、また初夏から、つまり蚊が卵から孵り、成虫となって繁殖する為に人間の血を必要とすると、出てくるでしょう。日本脳炎もそうですから。
 エボラ出血熱も、完全に制圧するには、天然痘のように、完全隔離するしかありません。しかし、媒介動物がウイルスを持っている限りまた出現します。それが感染症の歴史なのです。
 最後は、ワクチンの副反応が出るかどうかも、人間側の抵抗力と、それを左右する様々な環境に左右されます。最後は、ストレスです。これはコメントを書かれた方への返信でもあります。
 予報接種を選択することを私は勧めています。予防接種によって、完全に防御することは不可能です。有効性と副反応と、病気にかかった時の重症度とを天秤にかけて、ご自分で判断して下さい。私の意見は少数派ですが、前出の多くの本を読むと、理解できますが、医者でさえ難しくて読まない人がほとんどですから、無理でしょう。予防接種の専門家と称する人たちはほとんど読んでいないと思います。

赤ちゃんを健康に育てるために

2014-10-25 17:15:53 | 健康・病気

赤ちゃんのストレスとは何かと、長年研究して来ましたが、ある時ひらめきました。これは決して統計をとって、疫学的に証明したものではありませんが、子どもを研究材料にしないという倫理がありますからしていませんし、私は一介の臨床小児科医で、研究専門医ではありませんので、していません。しかし、これを実践すると、子どもが病気にかかりにくくなるか、かかっても軽く済むことは、私の臨床経験で感じたことです。

 

          赤ちゃんの病気を防ぐ為に                             

 

☆もし現代の病気が、ストレスからくるものだとしたら、いつも自分のしたいようにしていて、おっぱいを飲んでは寝ている「赤ちゃん」のストレスは何なのだろうか。20年前に、あることに気がつきました。それは、お姉さんやお兄さんが始終赤ちゃんにさわったり、なめたりしていることが多いほど、赤ちゃんに病気、例えばかぜをひいたり、アトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎になることが多いのです。赤ちゃんは、泣きませんが、さわられるのを「いやだなあ」という顔をしています。

 だから初めてのこどもの場合は、ほとんど病気にかからないですが、2番目、3番目の子になると赤ちゃんのうちから病気にかかるようになります。

☆アメリカのホワイト博士によれば、7ヵ月までの赤ちゃんは「父母や周りの人から愛され、かわいがられていると、感じさせることが大切。」と云い、「愛されている」とは「気持ちがいい」ということだという。「赤ちゃんが泣くのは、何かを要求している時だ。それを理解し、要求に応じてやることが、赤ちゃんを気持ちよくさせる」といいます。

☆だから赤ちゃんをいつも「いい気持ち」にしてあげると母親の愛情を感じるのです。お腹がすいたら、おっぱいを飲ませ、うんちやおしっこでオムツが汚れたら、すぐ取替えてあげ、いつもいい気持ちにしておくことです。

 それは決して、抱いたり、ほほをくっつけたりすることではありません。本当のスキンシップは、こころがかよいあうことで、肌がふれることによって、気持ちがかよい合うことなのです。ただくっつけば良いのではありません。

☆日本では、形だけのスキンシップ論が横行していて、愛することを、肌をくっつけることと誤解している医者が多いので、まどわされないようにしましょう。

 私は、小児科医として、初めて診察にきた、赤ちゃんやこどもたちと、仲良くなる為に、やさしいしぐさと、診察が終わったら必ず頭をなでてほめるようにしています。私の気持ちが通じると、次から怖がらなくなります。頭をなでたり、診察の時にそっと身体をさわったりすることが、スキンシップなのです。べたべたと、肌と肌をいくらくっつけても、それだけでは心はかよいません。

 肌がふれあうことから、親近感をもち、心がふれあうきっかけとなるのではないでしょうか。


 ☆赤ちゃんでも、抱いてほしくない時もある。

 抱いてほしくない時に抱かれたり、べたべたと身体をさわられたりするのは、必ずしもいい気持ちとはいえません。あなたも誰かにいつもさわられたり、抱かれたりしていて、いい気持でしょうか。抱いてほしい時も、誰かとくっついていたい時もありますが、いつもではありません。特にこころが満ち足りている時は、時々してもらえば十分なのです。むしろ満ち足りているときは、そっとひとりにしておいてほしいものです。

☆3ヵ月前後の赤ちゃんは、おきている時間が長くなりますから、コンビラックなどにのせて、頭の方を高くして、お母さんが見えるようにしてあげます。そうするとじっと見ています。見えなくなると泣いたりします。抱いたり、おぶったりすることはありません。

 「母親に愛されている」と感じているこどもは、母親のそばでじっとしていません。どこかへとんでいってしまいます。「母親が自分を愛していないのではないか」とか、「自分を置いて、どこかへ行ってしまうのではないか」という不安があると、母親にくっついていないと不安がひどくなるので、いつもくっついています。

☆初めての赤ちゃんは、「いい気持ち」にしてあげると、病気をしないのですが、2番目や3番目の子になると、上の子が、赤ちゃんを生きているおもちゃにしてしまうので、始終病気をするようになります。赤ちゃんはお人形やぬいぐるみよりもはるかに面白い生き物です。猫や犬のようにひっかいたり、かんだり、逃げてしまったりしません。だから、ちょっとさわったり、つついたり、頭をなでたり、手をにぎったり、とにかく退屈すると赤ちゃんをかまうのです。それが赤ちゃんにとって、うっとうしく、いい気持ちになれない事情なのです。

 初めての赤ちゃんでも、姪が来ていつも抱いていたとか、おばあちゃんが抱いてばかりいたとか、お母さんが可愛くてしかたなく、始終抱きしめ、ほほをつけていたなどということが多いと、赤ちゃんはそれがうっとうしく、いい気持ちではないのです。

☆赤ちゃんがいい気持ちになっていないことが、赤ちゃんにとってのストレスです。そのことが、病気にかかりやすくしているのです。ストレスによって、免疫の力が低下し、かぜをひいたり、気管支炎をおこしやすくなります。また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気になりやすくなります。

☆お母さんが上手に、できるだけ上の子から離すようにさせると、病気が軽くなったり、かからなくなります。決して「触ってはだめよ」と言ってはいけません。しかると、ますますやるようになりますから。上の子のために、赤ちゃんとして、大きいお人形さんを与えたり、さわろうとしたら、上の子の相手をしてやったりするのですが、なかなかそれが難しいのです。せめて病気の時は、「今は病気だからさわらないで」とさわらせないで下さい。

そして「あなたはいい子でしょ」と言って下さい。子どもはいい子になりたいから大抵は言うことを聞いてくれます。うまくいかない時は、相談して下さい。       

 ☆或るおもちゃの図書館に関わっている人から聞かれました。「この世の中で一番おもしろいおもちゃは、何だと思いますか。」私は、いろいろ考えて、次々と言いましたが皆違うと言われました。答えは「人間」だったのです。

☆赤ちゃんを抱いたり、触ったりしていないと不安になるお母さんがいました。その子は始終病気になりましたが、私の話に耳を貸さず、他の医者に行ってしまいました。抱いていないと、お母さんが不安になり、抱かずにいられないのです。

☆赤ちゃんの、アトピー性皮膚炎も喘息様気管支炎も、赤ちゃんのストレスをなくすと治ります。治るというのは、3~4日できれいに治ることです。私の診療所に新しく勤めた看護婦が、私が「一週間後に見せて下さい」とひどいアトピーの子にステロイド治療を勧めて帰し、一週間後きれいになって来たのに驚いていました。第一子の治療は、保育所などに行かず、祖父母も同居していなければ、楽です。すぐよくなります。しかし、そうでないと、いやなことを「いや」と言えないうちは、病気を繰り返します。

☆埼玉県立小児医療センターの感染免疫科の医師が、私の紹介した患児の親に、紹介されて来る子は、圧倒的に第二子、第三子が多いのはなぜだろうかと言っていたそうですが、私は当然だと思います。

☆赤ちゃんのストレスは、意外なところにあったのです。赤ちゃんはストレスがないものと思っていましたが、赤ちゃんの目を見ていると、いやだか、いやでないかが判ります。同じことをされても、平気な子もいれば、いやがる子もいます。赤ちゃんの目を見ればすぐ判ります。赤ちゃんの健康は、ストレスをなくすことで、ワクチンではありません。上手に育てれば、ヒブワクチンも、肺炎球菌ワクチンも要りません。ヒブ菌も肺炎球菌も、乳幼児の5~10%の子どもののどに持っている菌で、抵抗力が落ちた時に発病し、抵抗力がひどく落ちていると重症化する菌です。多くの健康な子は、発病しても軽くて、かぜやのどの病気と診断されて治るし、もっと健康だと、病気にならずに過ぎて行きます。そういう子育てをしましょう。

 第一子で、余り病気をしたことのない子は、尚更、ワクチンの必要はありません。むしろ副作用で亡くなる子がいますから、10万人に一人でも悲劇です。健康でいたのに、ワクチンで死ぬことになったのですから。病気になって死ぬのと違います。再開後も死者が出ています。

☆判らないことがあれば、何でも聞いて下さい。

 


肺炎球菌ワクチンの話

2014-10-25 16:37:28 | 健康・病気

肺炎球菌は、ヒブよりもはるかにありふれた人間の常在菌です。それが抵抗力が落ちた時に発病するのです。麻疹のようにかかったら8~9割発病するというものではありません。少し難しい論文ですが、やさしく書き直す時間がなく、質問も多いために、とりあえず書きました。ヒブワクチンの項も一緒にご覧ください。

肺炎球菌ワクチン(乳幼児用)の話

肺炎球菌結合型ワクチンは三種あり、乳幼児用7価と13価と高齢者用23価があります。

肺炎球菌とはどんな菌か。

 肺炎球菌は双球菌で、その大多数は外側に莢膜を持ち、莢膜型は現在約100種類あります。莢膜型が病原性を持ちます。小児から成人まで幅広い年齢層に感染します。

多くの健康な人にいる菌です。

 肺炎球菌は気道の常在菌であり、保菌していても必ず症状が出る訳ではありません。健康保菌者(肺炎球菌を体内に保有しているが発病していない人)は、佐渡島出生コホート研究2008年の出生349名で、生後4か月で17.3%、7か月で27.5%、10か月で36.2%、1歳6か月で48%、3歳で38.2%が保菌者でした。また累積保菌率でみると、10か月児で約半数、3歳児で80%近くが少なくとも1度は肺炎球菌を保菌していました。竹内一によると、保育園児の入園時27.8%が肺炎球菌を保菌し、入園後1~2か月経つと88.9%が保菌していたと言います。多くの乳児が肺炎球菌を高率に保有しているのです。

 アメリカのハリソン内科書によると、1歳までに小児の約半数は少なくとも、1回は肺炎球菌の定着を起こしていると言います。健康保菌者は、5歳未満の小児で20~50%とし、世界的な横断的研究では5歳までに70~90%の小児が肺炎球菌を鼻咽頭に保有するようになっていると言います。定着は高頻度に見られますが、疾患を起こすことは稀です。特に非特異的な自然免疫を阻害するような疾患があると発症しやすい素因になります。さらに適応免疫は1~2歳未満では十分に発達しておらず、感染しやすくなるといいます。

感染経路はどこからか。

 呼吸時の飛沫による感染です。

生体防御機構はどうか。

自然免疫  正常な気道上皮と生体の非特異的な自然免疫因子(粘液、脾機能、補体、好中球、マクロファージ)が、肺炎球菌に対する防御の最前線を形成します。

適応免疫  定着により誘導される適応免疫は、T細胞非依存性抗原であるために、B細胞は抗体を産生し、適応免疫ができます。1~2歳未満では、その働きが十分発達していない為、幼少児の肺炎球菌への高い感受性に関係しています。

 これらの働きで、感染し、定着しても、発病することは少ないのです。

抵抗力の落ちた時に発病する菌です。

肺炎球菌は、ヒブ感染と同じく、菌を持っていても、健康な時には発病せず、抵抗力(生体防御機構の働き)が落ちた時に発病し、その落ちる程度によって、軽く済むか重症化するかが決まります。ヒトの鼻咽頭に定着した後、多くは直接鼻・咽頭喉頭・気管支に侵入し、副鼻腔炎、中耳炎、気管支炎などの感染を起こします。一部が血中に入り、重症化します。山本英彦によれば、小児では21~59%が、ある時期にのどに菌を持つ。一度新種がのどにつくと、一か月以内に発病すると言い、その程度は、咽頭喉頭炎、中耳炎などの軽症が多いと言います。

重症化したらどうなるか。

乳幼児の三大感染症の敗血症、髄膜炎、肺炎を起こし、これらは現代ではヒブと同じく侵襲性感染症と呼ばれ、さらに喉頭蓋炎や特にウイルス感染(特にインフルエンザ)後の二次感染症の主要な原因にもなります。1999~2001年の感染症発生動向調査で、細菌性髄膜炎は763人で、半数の病原菌が判り、そのうち肺炎球菌は90人(全体の12%)でした。

国立感染症研究所のファクトシートでは、侵襲性感染症は、5歳未満人口10万人当たり21.7人(2008年)から23.6人(2009年)で、全国での年間推定発生は1177人(2008年)から1281人(2009年)でした。

そして罹患率は、ハリソン内科書によると、社会経済的状況と潜在的危険因子と遺伝的要因によると見られていると言います。厚生労働省のQ&Aでは、肺炎球菌は年1,200~1,300人罹患し、うち髄膜炎は150人、死亡率はその2%の3人くらい、後遺症は10%の15人くらいで治癒88%と言います。侵襲性感染症は、日本は低く、アメリカの10分の1で、欧米諸国も日本より数倍高いのです。

後遺症はどうか。

国立感染症研究所のファクトシートでは、難聴、精神発達障害、四肢麻痺、てんかんなどが、10%残ると言います。

ワクチンの有効性はどうか。
 肺炎球菌による病気の内、ワクチンのカバー率は77.8%でした。しかも、カバーしている種類でも、接種してもアメリカの成績では、1~3%はかかってしまいます。アメリカの実験では、ワクチン4回接種者でも肺炎球菌菌血症になっています。また、ワクチンに含まれていない種類の肺炎球菌でも髄膜炎などの重症感染症は起きます。合計25種類の肺炎球菌が重症感染症を起こすことが判っています。でも小児には、7価または13価ワクチンしか使われていません。

効果の証明は、侵襲性感染症の発症率が日本の10倍も高い、アメリカの疫学データを根拠とし、日本での根拠のデータはないです。しかもサーベイランスの充実が無いため、効果判定は主観的です。しかも、世界の共同研究による効果判定には、肺炎球菌の生態環境が、地域、社会の経済状態、気候、人口密度、個人の生活レベル、保育環境、母親の保育の仕方などの違いによりさまざまなので、判定の誤差(バイアス)があります。

ワクチンの副反応はどうか。

 2012年5月までに肺炎球菌とヒブワクチンの同時接種で13人が死亡しています。しかし、他に原因が見つからないのに、原因不明とか乳幼児突然死症候群の紛れ込み事故として処理され、副反応としてなかなか認定してくれません。

 国内臨床試験では、注射部の紅斑80~71%、注射部の硬結・腫脹71.8~64.5%、発熱(37.5℃以上)24.9~18.6%、易刺激性20.4~11.2%、傾眠状態21.5~10.7%、注射部疼痛・圧痛12.7~7.5%と言います。副反応の研究は極めて弱く、常在菌のため、重症の副反応の判定が難しいのです。

どういうワクチンか。

 T細胞非依存性抗原であるので、B細胞は抗体を産生しますが、乳児や低年齢児ではその働きがまだ弱く、十分な免疫を誘導できないこと。また免疫学的記憶を持たせることができず、接種により獲得された免疫は数年後には減弱し、追加接種によるブースター効果(免疫の強化効果)は認められません。気道粘膜での菌定着を防ぐ効果はあまり期待できず、集団免疫効果に乏しいです。

 中野貴司によれば、今使われているワクチンは、「乳児に対しても十分免疫を作り、生後2か月からの接種が可能である。基礎免疫後の追加接種によるブースター効果が認められた。免疫学的記憶機能も誘導することも確認された。」というが、根拠となるデータは公表されていません。

 またハイリスクグループへの抗体形成は不良であると言います。

ワクチンが普及するとどうなるか。

肺炎球菌ワクチンが普及した国では、ワクチン株以外の肺炎球菌感染症が相対的に増加しています。イギリスやアラスカ先住民では、ワクチンがカバーしている侵襲性肺炎球菌感染症の頻度は減少していますが、その減少を相殺する程、ワクチンの株(血清型)と異なる侵襲性肺炎球菌感染症の頻度が明らかに増加しています。アメリカ、カナダ、オーストラリアでは、その増加はまだ少ないと言います。

ワクチン株は当初7株で、次いで13株になりました。アメリカでは7価ワクチンが普及したら、それに含まれない肺炎球菌の株が流行したのです。それでそれを含めて13価ワクチンが作られました。成人用は23株です。成人用は2歳未満には使えません。アメリカのハリソン内科書によると、アメリカのデータでは、23価ワクチンは5歳未満では84%に有効であったが、18~64歳では76%、65歳以上では僅か65%にしか有効では無かったと言います。

必要なワクチンとは」と「免疫が低下する時とは」は、ヒブワクチンの項をお読みください。

最後に

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが早くから導入されたアメリカでも、乳幼児死亡率はようやく導入された日本より高いのです。ワクチンを導入しなくても、全体の乳幼児死亡率を見たら、導入する必然性はあるのかどうかは判りません。個々の病気で判断するよりも、全体の罹患率、死亡率で判断すべきと思います。侵襲性感染症は、前述のように、日本はアメリカの10分の1です。

常在菌のため、撲滅は期待できず、ワクチンの影響による疾患の交替現象から、際限ない接種や成人への接種拡大が予想されます。

私の病原環境論では、人と細菌やウイルスは、共存していて、抵抗力の落ちた時に発病するのです。のどの常在菌をワクチンで抑えてしまうと、別の菌が入り込んできて棲みこみます。そしてまた、抵抗力が落ちた時に発病するのです。これをまたワクチンで防ごうとすると、また新たな菌が入り込んできます。常在菌は、人間の同盟軍なのです。それを排除してはいけないのではないでしょうか。

 


ヒブワクチンの話

2014-10-25 16:25:54 | 健康・病気

これは難しい論文なので、分かりにくいかも知れませんが、ヒブワクチンへの疑問が多いためにとりあえず、ほかの医師にも反論されてもよいように、書きました。やさしく書いたものは、「新予防接種へ行く前に」の改訂版が11月過ぎにでますが、そこに書きました。
 私の理論は、病気と人間の適応関係で、それには環境(家庭の社会経済的環境と子育ての仕方)が影響しているというものです。

ブログの2010.7、2010.10、2011.1~2、2012.3,2012.6などを参考にして下さい。
 

ヒブ(Hib,b型インフルエンザ菌)ワクチンの話

 ヒブとは、b型インフルエンザ菌の略称で、インフルエンザ菌の自然宿主はヒトだけであり、健康な小児の60~90%いる呼吸器の正常細菌叢の一部をなしていて、大部分の菌は分類不能型(無莢膜型)であり、莢膜型(a~f)のb型菌(ヒブ)の定着者(健康保菌者)は少ないが存在しています。

健康保菌者がいる菌です。

ヒブは一般の健康な乳幼児の鼻やのどに1.4%~5%検出されると言われ、香川県の平成12~14年度の研究では、乳幼児で1.4%、大人でも1.4%検出されました。竹内一のある保育園児の調査では3~11%の保菌率でした。別の報告では、健康な就学前児童と学童では2~5%に保有し、乳児、成人では少ないと言います。アメリカでもワクチンの導入前には、小児の2~5%に保菌者がいました。イギリスでは、ワクチン非接種群6.3%、接種群1.5%(接種しても完全には消えない)でした。

抵抗力の落ちた時に発病する病気です。

 菌を持っていても発病せず、人間の側の抵抗力(自然免疫力)が落ちた時に発病し、その落ちる程度によって、軽く済むか、重症化するかが決まります。ほとんどの子どもは、いつの間にか感染して、軽く済み、5歳以上の子どものほとんどに抗体ができ、ワクチンの必要がなくなるのです。感染症情報センターでも2010年12月の情報でも「ヒブに感染しても、そのほとんどは無症状ですが、一部の人では重症の感染症を起こす場合があります。」と言います。

どんな病気が起きるか。

 乳幼児の死亡率の高い三大感染症は、敗血症、髄膜炎、肺炎で、その多くは細菌が起こし、現代では侵襲性感染症と呼ばれています。これらは日本の社会経済的な向上と栄養状態、衛生状態の向上によって大幅に減少し、アメリカのワクチン導入前より大幅に低いのです。その原因菌の一つがヒブです。それも日本は欧米諸国より少ないのです。

この菌による侵襲性感染症つまり乳幼児の重症な病気は、髄膜炎、敗血症、肺炎、喉頭蓋炎などです。1996~7年の6都道府県の調査では、ヒブ髄膜炎は5歳未満人口10万人対8.6でした。2010年2月の報告では、5歳未満人口10万人対で、2007年髄膜炎5.6、非髄膜炎1.4、2008年髄膜炎8.2、非髄膜炎3.7、2009年髄膜炎7.4、非髄膜炎5.4でした。この菌によるこれらの病気は年300~450人と推計されています。2009~10年の国立感染症研究所のヒブ感染症200例の調査では、0歳36%、1歳31%、2歳17%、3歳6.5%、4歳6.5%、5歳2%であり、2歳以下が84%を占めていました。それで先天的または後天的免疫不全症がかかりやすいことが判ります。

かかっての死亡率と後遺症はどうか。

 1996~7年の6都道府県の調査では、死亡率は4.7%、後遺症は、硬膜下水腫、聴力障害、てんかん、その他発達障害・運動障害もあり、23.3%でした。厚生労働省のQ&Aでは、ヒブ感染症は年700人、うち髄膜炎400人、死亡率は0.4~4%で、後遺症27.9%としています。

抗体保有率はどうか。

 ヒブに感染してもほとんどが無症状で、一部が上気道感染症を起こし、まれに侵襲性感染症になるようです。岩田敏によると、接種前の抗体保有率は13.4%といいます。竹内一によると、3歳以降抗体保有率は急速に上昇し、5歳以上の子どもにはワクチン接種は必要ないと言います。

感染経路はどこからか。

 ヒブは人から人へと感染する細菌であり、感染経路は健康保菌者からの飛沫感染または手や口からの接触感染です。生後すぐの赤ちゃんは保菌していません。

ワクチンの有効性はどうか。

 アメリカでもイギリスでも100%は予防できず、1~2%はかかってしまいます。ワクチン接種しても10万人に1人が髄膜炎を発病すると言います。2010~12年の厚労省の「庵原・神谷班」の調査では、ヒブワクチン接種後にヒブ侵襲性感染症に13例かかっています。ヒブワクチンが普及したら、ヒブ感染症が減ったというのが唯一の有効性の根拠で、実際の臨床実験や野外実験での疫学的証明はありません。

ワクチンの副反応はどうか。

 2012年5月までにヒブワクチンと肺炎球菌の同時接種で13人、ヒブ単独接種で3人死亡しています。しかし、他に原因が見つからないのに、原因不明とか調査中とか、乳幼児突然死症候群の紛れ込み事故として片づけられ、副反応となかなか認定してくれません。国内のアクトヒブ(ヒブワクチン)の臨床試験では、主に局所反応で3回の接種のいずれも約50%出ています。全身反応は、発熱1.6~4.1%、異常号泣0~2.5%、嘔吐5.8~7.4%、下痢6.6~10.7%、不眠14.8~15.7%、傾眠2.5~8.2%でした。

 厚労省の医薬品対策部会安全調査会子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討部会の「ヒブワクチンの死亡率を10万人に0.02~1人程度」とすると、5歳未満児全員が接種すると、10~54人がワクチン死し、ヒブ侵襲性感染症の死亡数と違いがなくなり、ワクチンの有効性の根拠がなくなります。

ヒブワクチンが普及するとどうなるか。

 欧米では、ヒブ以外のインフルエンザ菌の侵襲性感染症が漸増しています。ヒブ菌の占めていた位置に他の菌が入り込んできたためのようです。菌交替現象といえましょう。

必要なワクチンとは

 すべてのワクチンは、完全でも (100%有効)、安全(副反応がない)でもありません。1960年代の小児科学会には予防接種特別委員会があり、そこが出した予防接種の評価基準では、①病気の恐ろしさ、②流行のおそれ、③ワクチンの有効性を(+)とし、④病気の治療法の確立、⑤ワクチンの副反応を(-)とし、これで判断して(+)が多ければ、採用すべきであるとの結論でした。私の判断ではマイナスが多く、否定的です。アメリカの小児科の予防接種の専門家も、①ワクチンの副反応のリスク、②その病気にかかった場合の死亡率と合併症を減らす利益、の二つを天秤にかけると言います。この基準でも受け入れられません。

免疫が低下する時とは、

 先天性免疫症候群の場合は、仕方ありませんが、この場合には接種することも控えられます。後天的免疫不全は、子どもにストレスがかかって起きると考えています。その原因は、家庭の社会経済的要因(アメリカではアメリカ先住民とアフリカ系住民に多い)と、家庭内の子育ての仕方にあると思います。私は、乳幼児のストレスを探して10年かかって見つけました。その一つが、過保護と過干渉です。 特に赤ちゃんでは、可愛がり過ぎで、赤ちゃんが要求しないのに抱いたり触ったりして、お人形さんの様に扱うことです。特に上の子がいると、赤ちゃんを触ったり抱いたりしておもちゃにしてしまいます。赤ちゃんが反応するのが面白いのです。赤ちゃんが泣けばよいのですが、嫌なのに泣かずに嫌そうな顔をしています。喜んで笑っていたらストレスにはなりません。赤ちゃんがいつもにこにこして目を輝かせていれば良いのですが、嫌だなと言う顔をしていれば病気をしやすくなります。私はそう説明して、それがうまくいくと、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎が治ります。第一子は健康で、第二子以降が病気になりやすいのは、これが原因です。

最後に

 私は、ヒブ感染症は人間の側の抵抗力の落ちた時に発病する病気で、健康な人は発病しないと考えています。健康な子からも菌が検出されるからです。

 ワクチンは5歳未満が対象で、特に乳児早期からの接種が勧められています。しかも根拠もなく、複数のワクチンの同時接種が認められてしまい、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種での死亡者も出ており、その原因は判らないのに続けられています。健康な赤ちゃんや子どもが、ある日突然死亡したり、重篤な後遺症が残ったらどうでしょうか。私の仮説(病原環境説または適応説)は、赤ちゃんのストレスを無くし、子どもをのびのびとほめて育て、がまんさせないことで、乳幼児のストレスをなくし、免疫を高めておけば、かかる可能性は低くなり、かかっても軽症ですみます。

 


インフルエンザにかかった時に

2014-10-21 09:41:13 | 健康・病気

インフルエンザにかかった時の対応
 ふだん健康な人を対象に話をします。ヨーロッパへ行けば、Stay at home つまり家にいて下さい、と言われるようです。家にいれば、安静も、就床も必要なく、本人のしたいようにしていればよいのです。熱ければ冷やしてよいですが、本人の希望でして下さい。冷やすのは、動脈が浅い場所にある頚部(頸動脈)や脇の下(腋下動脈)などを冷やすとよいです。冷えピタは、解熱剤ではなく、蒸発熱を誘導して下げるので、一時的にはひたいの温度は下がり、気持ちが良いです。いずれも解熱剤を使わずに、気持ちよくしてあげる方法です。寒気がする時は、まだ熱の上昇が足りないので、寒気で震えさせて、その筋肉の運動で熱を産生する為になるのですから、温かくして下さい。家にいるもう一つの理由は、外へ出てウイルスをまき散らさないためです。水分を十分に摂り、楽になるようにしてあげればよいです。腹部を温めるのは、腹部が冷たくなっている時で、お腹(主に腸)が悪い時になります。お腹が冷たくなって、温めるのが気持ちがよくなれば、してよいです。嫌がればやめましょう。9歳以下では下痢をすることがあり、その時にお腹が冷たくなることがあります。それ以外はありません。

 欧米では、インフルエンザには、ワクチンもタミフルも要らないと言いましたが、近年アメリカがワクチンを勧め出しました。その理由は分かっていません。

次に、今年作った私の診療所の患者さん向け説明書を載せますから、参考にしてください。対象は、主にいろいろな病気を持った高齢者が多いので、その点が配慮してあります。 

インフルエンザ
 

今年のインフルエンザは、従来型がほとんどと予測されています。2009年に流行した新型インフルエンザは、以前のソ連型、香港型と同じく、そのまま居ついていて、昨年と変わりはありません。例年は、突然A型が流行し、2~3週間でピークに達し、2~3ヶ月で急速におさまり、その後B型が流行することが普通です。地域的流行があり、通常1~3年ごとに地域的に流行します。 

インフルエンザの流行は、子どもの発熱を伴う呼吸器疾患の増加で始まり、続いて成人のインフルエンザ様疾患が増加し、肺炎、うっ血性心不全や慢性肺疾患の悪化などの入院患者の増加が続きます。インフルエンザの罹患率は流行ごとに10~20%です。一般のA型インフルエンザウイルスは、本来は毒性が低く、重篤な症状を引き起こさないことが示唆されています。B型は広がりにくく、重症度も低いです。大流行はA型により数年に一度発生します。
 

インフルエンザの典型的症状 

1.頭痛、発熱、寒気、筋肉痛、だるさなどの全身症状で始まり、次いで症状はさまざまで、軽いかぜ様症状から、呼吸器症状が少ないが重篤な衰弱を示す状態まで幅広いのです。発病後24時間以内に急激に上昇した38~41℃の発熱は、一般にその後2~3日で徐々に解熱しますが、時に1週間発熱が続くこともあります。頭痛は頭全体のことも前頭部のこともあります。筋肉痛は全身に起きり得ますが、下肢と腰で最も多く、関節痛も出ます。
 

2.呼吸器症状は、熱が引く頃からひどくなることがあります。のど痛と1週間以上続く咳があり、胸に不快感を伴うことも多いし、眼症状も出ることがあります。
 

3.合併症のない場合は、激しいのどの痛みにもかかわらず、のどには所見はなく他にはほとんど異常は見られません。明らかな呼吸器症状が見られる場合は、肺合併症を疑われます。
 

4.合併症のないインフルエンザでは、急性症状は2~5日で改善し、1週間で回復しますが、咳は1~2週間続くこともあります。下痢をしませんが、5歳以下では下痢をすることがあります。大人や8歳以上で下痢をしている人をインフルエンザだという医者もいますが、別のウイルスによる胃腸炎でしょう。
 

5.特に薬を飲まなくとも、時間さえかければ、自然に治ります。ご希望の方は、抗インフルエンザ薬を出します。期間を短縮しますが、副作用もありますから、気を付けて使って下さい。内服と吸入があります。解熱剤は、病気を長引かせるので、お勧めしません。
 

合併症 

 65歳以上の高齢者や、心臓病、肺の病気、糖尿病、腎臓病、免疫抑制剤使用中などの人や妊娠中や乳児に合併症のリスクが高いです。肺炎(8割は細菌性かウイルスとの混合性)、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息の悪化があります。抗生物質は、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などの細菌性の合併症の予防に使います。 

頭痛、体の痛みには、解熱鎮痛剤の中で副作用の少ないアセトアミノフェン(カロナール)をつかって下さい。18歳未満の小児には、解熱剤を使うとライ症候群になることがありますから、使わないで下さい。急性期には安静にして水分補給を十分にします。重症であった場合は、回復後徐々に活動性をあげていきます。
 

治療 

 インフルエンザに対しては、タミフル(オセルタミビル)5日間内服、リレンザ(ザナミビル)5日間吸入、イナビル(ラニナミビル)1回吸入、ラピアクタ(ペラミビル)15分以上かけて点滴静注1回、などがあり、発症後2日以内に治療を開始すれば、病気の期間を1~1.5日短縮します。抗インフルエンザ薬の副作用には、どの薬もすべてタミフル同様に、まれに神経精神症状を引き起こし、意識が混濁したり、異常行動をとったり、幻覚幻聴がでたりする副作用があります。それでタミフルは、10代には控えるようにと言われ、他の薬でも未成年では2日間は目を離さないようにとされています。 

 通常65歳以上の高齢者とハイリスクの人には、治療を勧められていますが、厚生労働省の見解でも、健康な成人では治療を控えることがあるし、また発病48時間後の場合には、効果が期待できないと言います。
 

ワクチン 

 日本では生ワクチンはなく、不活化ワクチンで、前のシーズンに流行し、今年も流行が予測されるインフルエンザ株から作られます。最新の流行株でないと効果はありません。 

 不活化ワクチンは、ワクチンウイルスと流行株が同じかまたは非常に似ていれば50~80%の効果が期待されると言います。感染を予防することはできませんが、高齢者の死亡率、入院率を減らす効果があるというのが、アメリカ行政当局の見解です。 

 現在は、65歳以上の高齢者とハイリスク(心臓病、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息などの肺の病気、糖尿病、腎臓病、免疫抑制剤使用中などの人)に接種が勧められています。 

過去の前橋の5年間のデータで、小中学生への有効性は否定され、インフルエンザワクチンを受ける人がいなくなりました。それに替わって高齢者に有効と言われるようになり、高齢者に接種するようになりました。厚生労働省の公式見解では、子どもへの有効率は20~30%といいます。健康な子どもには接種する必要はありません。 

 インフルエンザウイルスは、種族維持の本能で、ある程度繁殖すると自己規制して、繁殖を止めてしまい、自然に治ります。かかった人が歩きまわり、ウイルスをばらまいて流行してしまい、しかも毎年少しずつ変異して、ワクチンの効果から逃れるので、毎年流行します。大きく突然変異を起こすと大流行になります。
 

最後に 

まず、インフルエンザの検査をし、10分くらいで結果が出ます。私は、65歳以上の高齢者とハイリスクの人(特に呼吸器系と糖尿病の重症者の人)には、ワクチンと抗インフルエンザの薬を勧めます。全く健康な成人には、必要ないでしょう。

 昔、ワクチンを小中学生がしなくなり、大人もせず、タミフルなどもなかった時代があったのですが、ほとんどの人は治っていました。インフルエンザにかかったら、休養の時間だと思って休んで下さい。あなたが疲れて不健康になっているからかかるのです。休息が一番の薬です。インフルエンザにかからないようにするには、自分の健康管理をしましよう。無理をしないで下さい。過労が一番いけません。


日本脳炎ワクチンの廃止を訴える

2014-09-16 16:39:41 | 健康・病気

    日本脳炎ワクチンは廃止すべきである 

はじめに 

  日本脳炎は、日本で発見されたことから日本脳炎と命名されたが、アジアで広く見られる病気で、主に豚で増殖され、コガタアカイエカが媒介してヒトに感染する。が国においては大正時代1912年の大流行が日本脳炎と推定されており、1935年にウイルスが分離された。現在では1億2800万人の人口あたり、10人前後の発病者で、致命率は15%以下、後遺症も30%となっている。 

日本脳炎は不活化ワクチンで、過去にはワクチンを接種していても罹患し、かつ死亡した人もいるし、ワクチン接種していないが、かからないか、かかっても脳炎を発病しない人も少なくない。日本脳炎のワクチンは、現代では神経系の副作用の出る人が脳炎発病者よりも多くなり、必要の無いワクチンになったと考える
 

.どんな病気か
 

 1.感染経路 

日本脳炎ウイルスは、ヒトとウマに脳炎を起こす。ブタはウイルス血症をおこすが病気を起こさず日本脳炎ウイルスの増幅動物である種豚妊娠中に日本脳炎ウイルスに感染すると死流産するので、種ブタには生ワクチンを接種している。
 

2.臨床症状
 

潜伏期間は6~25(一般に8~16)日で、典型的な症状は髄膜脳炎型であるが、脊髄炎型もある。多くは不顕性感染か、かぜ程度で終わり、ごく一部が発病する。
 

3.発病率
 

感染してからの発病率は、1、000人に1人(国立感染症研究所感染症情報センター)というが、小西らの研究によると、1995年都市部には10%の自然感染が発生している。しかしこの20年の発病者は年10人以下である。その後の疫学調査は行われていないが、脳炎の発病率は、確率の根拠が得られないほどに低下している。
 

4.日本脳炎の発生も死亡も激減している
 

 日本では1912年(明治45年)の流行が記録上わが国における初めての流行と言われる。1924年(大正13年)の大流行(6、125人)で確認され、患者数が5,000人を超える年(1935年、1950年)も、致命率が92%(1949年)の年もあった。戦後患者数は1、000人を超える状況が続いたが、1967年から三桁、1972年から二桁になり、1992からは一桁で年2~!0人、そのうちほとんどが、老人であった。1992~2000年までの死亡は2人の老人だけである。致命率は当初70%前後、1950年以降は50%以下になり、1978年以後は30%以下、現在では15%以下になっている。 

2009~2013年の5年間の患者数は27人で、この間、20歳未満の罹患者は5人である。日本脳炎ワクチンが導入されたのは1965年で、接種は子どもだけであった。だから、現在の60歳以上は受けていないはずである。また当時は接種率も低かった。2013年の日本脳炎ワクチン接種率は3歳で60%から16歳が90%と最高で、20歳以降はほぼ50%以下である。予防接種法の改正のあった1995年以降から日本脳炎ワクチン接種率が高くなった為と思う。 

 発生時期は6月から9月までの夏場だけである。日本脳炎は20002014年には関東以南で、東北、北海道には発生していない。
 

5.不顕性感染
 

厚生労働省による感染症流行予測事業の一環としてヒトの血清の日本脳炎ウイルス中和抗体の測定を続けている。その結果を見ると、日本脳炎抗体保有率は、予防接種の積極的勧奨もあり、2008~2013年の間で、3歳から60%を超え、その後20代まで80~90%で、30代以降50%以下に低下している。だが抗体をもたない人も多く、それなのに発病する人がほとんどいないのは、日本人は、感染しても発病せず、免疫が低下したごくまれな人だけが発病する病気となったのであると考える
 

日本脳炎ウイルスは減少しているが、まだ日本には存在する
 

 ブタの中和抗体の調査では、まだまだ日本脳炎ウイルスが存在しているのも事実である。屠場に集まるブタの抗体およびウイルス分離は、その年の流行状況を反映するとみなされ、ブタの抗体陽性率が50%を超えるとヒトにも流行するといわれていた。2014年の7~9月の調査では、ブタの日本脳炎抗体保有状況は50%以上が10県で沖縄、九州、中四国まででした。日本脳炎患者は2013年は9名であった。
 

Ⅲ.なぜ日本脳炎ウイルスがまだ存在するのに、日本脳炎患者が減少したか
 

 ブタの抗体調査、蚊の調査からは、ブタの日本脳炎ウイルスHI抗体の保有率、蚊の日本脳炎ウイルスの分離率の減少は見られるものの、まだ存在するのに、なぜ日本人の日本脳炎患者は激減したのか。日本脳炎ワクチンは子どもにだけ接種され、成人は希望者のみであり、接種率は1985年で30.9%、1995年以降上がっているが、成人には接種されていない。これはワクチンの成果だけとは言えない。
 

日本脳炎患者が減少した理由として渡辺1)は、コガタアカイエカからの検討で、①蚊の発生数が減少した、②蚊に刺される機会が少なくなった、③蚊の発生ピークが8~9月にずれた、④蚊(コガタアカイエカ)が日本脳炎ウイルスを保有しなくなった、の4点をあげている。私は、環境の変化と平行して、日本人と日本脳炎ウイルスの適応関係が出来上がったために大幅に減少したと考えている。
 

 1.環境の変化
 

 a)人間の住環境の変化 

  現代では、蚊が家の中に入る機会が激減し、人間の血を吸って繁殖(産卵)場所に戻ることも難しくなった。
 

 b)媒介動物の減少 

もともとコガタアカイエカは、ヒトよりブタ、ウシ、ウマを好む。ブタ、ウシは、ほとんど専業の酪農家が大量に飼育生産する時代になり、飼育場も清潔で閉鎖に近い状態となった。日本人の住環境から、媒介動物が減少し、ウイルスの繁殖動物の豚が、囲い込まれた。
 

c)媒介動物の住環境の変化 

 水田の変化など蚊の住む環境が変化した。また媒介動物の住環境が変化して、蚊と媒介動物の接触が少なくなり、人間の住む場所に生息する蚊のウイルス保有が減少した。
 

 2.日本脳炎ウイルスの側の変化
 

 日本脳炎ウイルスも遺伝子型が3型から1型に変化してきている。しかし、ウイルスが変化するのは時間の問題であり、強毒性のウイルスは宿主と共に死亡し、弱毒のウイルスが生き残っていく。こうしてウイルスの側の変化で、死亡率も、後遺症率も減少していくし、発病率も減少する。
 

 3.人間(日本人)の側の変化

 a)日本人の体力の向上 

  日本人の栄養状態は向上し、身長も体重も増加し、栄養失調とかビタミン欠乏症などは、特殊の環境におかれた人だけになった。
 

 b)日本人の日本脳炎ウイルスへの適応 

人間には自然免疫系と獲得免疫系があり、自然免疫系の細胞免疫で侵入微生物に対応し、処理できれば発病しない。その為、生ワクチンを接種しても抗体産生されない人が少なからずいる。侵入門戸の防御機構によって、侵入微生物が感知され、撃退されれば、抗原特異的なリンパ球のクロナールな増殖を必要としない。だから、この段階で処理されれば、防御免疫を生じることはない。だから、抗体陰性でも感染しない。 

 病原体に感染した時に、感染局所の自然免疫系の細胞免疫が活性化し、それが高まると獲得免疫系が活性化する。細胞免疫を突破して侵入すると、獲得免疫系のヘルパーT細胞やキラーT細胞の誘導や抗体産生が起こり、体内に感染するか、感染しても発病しないか、発病しても軽いか重症化するか、死に至るかが、病原体の強さだけではなく、ヒト側の自然免疫系と獲得免疫系の働きによって変わってくる。ヒトは、入ってきた病原体や異物に対して、それに対応する抗体を保有するか産生し、その数は1億種類以上といわれている。
 

 その仕組みは、利根川博士によって解明された。一つの遺伝子が断片となって存在し、それらを合成して抗体を作る。そして胎児発生の過程で胎児の細胞からリンパ球ができる際に遺伝子の配列に再構成が起こり、抗体遺伝子の構造が変化するという。一度獲得された免疫の記憶は、遺伝子によって一生残る。これが次の世代に受け継がれると私は推論する。それ故、世代を経るごとに感染しても発病率や後遺症率、致命率が低くなり、軽症化する。これが私のとる病原環境説または適応説である8)
 

 病原体に感染して、発病した人も、発病しなかった人も、生き残ったのは細胞免疫の力と、血中抗体を速やかに産生したからであり、その細胞免疫と抗体産生能力は遺伝子によって次世代に遺伝し、次第に細胞免疫と抗体産生能力を持つ人が増え、感染してそのときに中和抗体がなくても、細胞免疫が感染を阻止または遅らせ、潜伏期間中に速やかに抗体を産生するために発病に到らず、もしくは発病しても脳炎症状が出ずに軽快し、日本脳炎発病者が減少したのである。この状態を、日本人と日本脳炎ウイルスとの間に、適応関係が成立したという。そして日本人では、世代の進んだ子どもでの発病は、激減した。海外の流行地での日本人の発病も無いのはこの理由からである。高齢者はそれを受け継いでいないことが多いし、ワクチンも接種していないことが多いから発病しやすいし、高齢化などで免疫力の落ちた人が発病しやすい。
 

こうして、多くの犠牲の上に、生き延びた人間の子孫は、遺伝子に組み込まれた能力によって、ヒトと日本脳炎ウイルスとの適応関係を作り上げたのである。不顕性感染が高いということは、人間の側に免疫能力ができ、それが遺伝されていることを示している。これを人間の環境に対する適応と考える8)
 

 4.環境の変化 

日本では、1912年の岡山の脳脊髄膜炎の大流行(476人)が日本脳炎のはしりといわれ、1924年の大流行のときに他疾患との鑑別がなされ日本脳炎とされた。その後100年(3~4世代)かかって、ほとんど問題にされない病気となった。
 

結核がヨーロッパからアメリカ大陸に持ちこまれ、アメリカ先住民の間で流行し、始めは粟粒結核で死亡率が高かった時から、世代を経て、主に肺に限局する肺結核となり、死亡率が低くなるまでに、3~4世代かかった8)
 


子宮頸がんワクチンの記事

2014-09-16 16:17:20 | 健康・病気

東京新聞2014年9月14日朝刊より

子宮頸がんワクチン  副作用で脳の炎症も

子宮頸がんワクチンを接種した少女らが副作用を訴えている問題で、日本繊維筋痛症学会(西岡久寿樹理事長)は十三日、ワクチン成分によって脳の炎症や免疫異常が起きている可能性が高いと発表した。厚生労働省はワクチンとの因果関係を否定しているが、学会は、一連の症状をワクチンが引き起こす「子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群」(HANS)ととらえるよう提唱した。

学会発表 重篤者厚労省の6倍

厚労省が公開している二千五百人の副作用報告を分析した結果、厚労省が重症と認定した百七十六人の約六倍にあたる千百十二人を重篤と判断。「接種者全員の追跡調査を行い、実態を明らかにするべきだ」と訴えた。
 子宮頸がんワクチンでは、全身の痛みや失神、けいれん、月経不順、記憶障害などさまざまな症状の訴えがある。これらの症状は複数が一時期に出たり、時間を置いて違う症状に変化したりする。
 西岡理事長は子宮頸がワクチン接種後、症状の出た少女を診察したのをきっかけに、調査チームを学会と立ち上げた。チームは副作用を訴える四十四人の患者を診察。症状や脳の血流の状態から、中枢神経や免疫システムに異常が起きている可能性が高いと判断した。個別に見ると病態をつかみにくい多彩な症状をまとめてHANSとし、診断基準も作成した。
 長野市内で会見した西岡理事長は「接種者全員の追跡調査を行わなければ、原因は究明できない。少女らの症状が、厚労省の言うような『心身の反応』だとしては、国のワクチン行政が信用されなくなる」と訴えた。
 子宮頸がんワクチンをめぐっては、厚労省は昨年五月、症状との因果関係を調べる専門部会を設置。今年三月までに二千を超える副作用報告が集まったが、針を刺した痛みなどが引き金となった心身の反応とし、ワクチンは原因ではないと結論付けていた。(柏崎智子)

記事のコピーを載せられなかったので、文章で載せました。


ジャパンタイムスの記事より

2014-07-08 08:41:00 | 健康・病気

 

原発‘安全’神話を覆す健康調査結果

 

 

 

 茂木敏充経済産業大臣、そして安倍内閣の皆様へ

 

 福島原発事故の終わりが見えないなかで、依然として原発安全神話の最後の砦―事故さえ無ければ原発は安全―に固執されておいでのようですが、事故がなく正常に運転している原発の周辺住民への健康被害の重大さには、お気付きでしょうか?安心安全な被曝量などは存在しないということもご存知でしょうか?

 

 また、日本ではアメリカで起こったような傷んだ地下パイプからの放射性物質の漏えい事件は想定外だと確証できますか?

 

 今後再びの重大原発事故の可能性をものともせず、安部内閣の皆様は、頑なに原発再稼働に突き進むつもりですか?

 

 以下のような例証をとくとご覧ください。

 

 

 

●2007年発表 ドイツでの調査”Childhood Cancer Rate Near Nuclear Power Plant” ドイツ放射能防護連邦事務局/Germany’s Federal Office for Radiation Protectionによる)

 

ドイツ国内16か所の原発周辺での24年間(1980年~2003年)の小児がん発生率統計では:

 

  1. この調査結果には、16か所の原発周辺地域に住む小児がん患者1592人と対照者4735人が含まれる。

  2. 全ての立地周辺地域で、原発に近づくほどに5歳以下の小児がん発生リスクが増加した。

  3. リスクは5㎞以内で最大(60%)となった。

  4. 5㎞以内では77人にガンが発生し、全独平均の47人を大幅に上回った。

  5. 白血病のリスクは120%の37件で、全独国内平均は17件だった。

  6. すなわち、5㎞以内では29人(うち20人が白血病)にガンが発生し、その原因は立地周辺に居住したためだ。

  7. これら周辺地域では、統計推定人数+275人もの人々がガン患者になった。

  8. 正常に運転されていても原発からは、継続的に放射性物質が環境(空気や地下水)に放出されている。

  9. 異常な数の小児ガン発生の原因は胎児期に始まっている。この時期は放射線などに特に敏感で、細胞分裂が盛んなためダメージを受ければあっという間にその数を増やしていく。

     

●2006年発表 イギリスでは某環境コンサルタント団体とウェールズS4C放送局/Welsh broadcaster S4Cが共同で1996年から2005年まで、北ウェールズに立地するTrawsfynydd原発の周辺住民約1000人(年齢層、性別制限なし)に聞き取り調査を行った:

 

  1. 50歳以下女性の全種類のガン発生率は、全英平均の15倍。

  2. 50歳~61歳女性の乳ガン発生率は全英平均の5倍。

  3. 総じてこの地域のガンのリスクは全英平均の2倍となった。

     

●今年3月20日付の米紙the Cape Cod Timesは、Richard Clapp氏(1980年より、マサチューセッツ癌登録局/Massachusetts Cancer Registryのディレクターを務めた)の法廷での証言を掲載した:

 

 (1)任期最初の2年間(1980年~1982年)で、白血病の過剰発生を確認した。

 

 (2)Pilgrim原発近くのPlymouthとその周辺地域に住む住民及び原発労働者のガン発生増加数は、任期以前の数の4倍になった。

 

 

 

●今年3月4日付のthe Cal Coast NewsNPO団体のワールドビジネスアカデミー/World Business

 

Academy・経済シンクタンクが作成した報告書(カルフォルニ州サンルイス・オビスポ郡に立地する

 

Diablo Canyon 原発に関する)によると:

 

  1. この原発から半径25㎞以内の住民の中で、あらゆる種類のガン-甲状腺ガン、乳ガン、メラノーマ(黒色腫)など-の発生が著しく増えた。

  2. この地域でのメラノーマの発生率は州平均の3.6%超だったが、今では州平均の130.2%超というカルフォルニア州全域のなかでの最高の数値となった。

  3. 1980年代半ばに運転開始されるまでは、サンルイス・ビオスポ郡のガン発生率は比較的低かったが、今ではカルフォルニア南部の20の郡のなかでガン発生率最高地域となった。

  4. 具体的には、2001年~2010年の間に新たに738人がガン患者と診断された。

  5. 発生率はカルフォルニア州平均値より0.4%下だったが、州平均値を6.9%超えた。

  6. 運転開始以来、乳幼児死亡率と小児ガン・思春期ガン死亡率が著しく増加した。

  7. 安全な被曝量は無い。いかに微量であろうと放射性物質は着実に体内に蓄積されていく。

     

●米紙The Associated Pressは近頃、下記のような調査結果を発表した:

 

 (1)全米の商業原発の3/4の原発敷地で放射性トリチウムの漏えいが確認された。

 

 (2)多くの場合、地下パイプの破れからもれ出た放射性トリチウムが地下水に流入した。

 

 (3)米原発の老朽化が進むにつれ、漏えいも加速化してきた。

 

(4)米規制局の原発施設運転期間延長方針に伴い、汚染水漏えい件数と深刻度も増してきた。

 

 

 

The Japan Times Thursday, July 3, 2014

 

Community / Hotline to Nagatacho

 

“Health studies explode the myth of the ‘safe’ nuclear power plant” by Brian Victoria

 

 

 

以上、翻訳した方の名は本人の了解を取っていませんので略します。ジャパンタイムスさん了解を取らずに掲載をしたことをお詫びします。大変重要な記事だと思い、日本の皆様にも知って貰いたいと思ってのことです。

 


ワクチントーク全国集会

2014-07-04 07:03:59 | 健康・病気

2014ワクチントーク全国集会のお知らせ

2014年7月6日(日)午後1時半~4時半

場所 明治大学リバティータワー 1165教室(明治大学駿河台キャンパス)

資料代1000円

テーマ 子宮頸がんワクチンからみえた予防接種の問題点

第1部 予防接種の現状はどうなっているの?
   高木 泰子さん(宝診療所院長)「予防接種と診療現場」
   佐藤荘太郎さん(さとう内科循環器科医院院長)「同時接種と乳幼児の突然死亡」
   青野 典子さん「こんなにある副作用報告」
   古賀 真子さん「新しいワクチンと制度の問題点」

第2部 増え続けるワクチンにどう対応すべきか
   母里 啓子さん「ワクチンの選び方、考え方」

第3部 被害者からの報告
   DPT、子宮頸がん、MMRほか
   栗原 敦さん「被害の救済制度について」

第4部 予防接種 Q&A

 ぜひ多くの皆様にご参加いただきますようお願いいたします。

急なお知らせで申し訳ありません。なかなか演者が決まらなかったので、最終確定まで待っていたものですから。場所は、JR御茶ノ水駅から徒歩7~8分です。

 私も「ワクチントーク全国」のメンバーです。