黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

乳幼児健診の時の生活上のアドバイス  Ⅶ

2017-10-20 08:58:10 | 育児
 ここは、発達がうまく行っているかどうかをみることです。赤ちゃんが満足する食事を与えていますか。多くは、「こんなに食べて」と驚くほど食べることがあります。食べたいだけ与えて下さい。
 食べ過ぎ、飲み過ぎで病気になることはありません。ふとるだけです。相撲取りを見て下さい。
 でも、相撲取りの中でも、食べられない人もいます。赤ちゃんも食べないこともあります。食べるか食べないかは、赤ちゃんに任せて下さい。自然界の動物たちは、好きなだけ食べたり飲んだりしています。


              乳児健診と生活のアドバイス Ⅶ 
☆18ヵ月(1才6ヵ月)

◎子ども(赤ちゃんから思春期までの成長期)の基本的な食事
 動物たちも人間も、自分の身体に不足しているもの(栄養素やカロリー)を美味しく感じるようになっています。例えば、塩分が不足すると塩辛いものを美味しく感じます。大陸に住む動物たちが、岩塩をなめに行くのは有名です。人間も体に不足すると、それを食べたくなります。それで自然に体のバランスをとっています。
 それを体に良いからとか、頭で考えて食べると、それが狂ってきます。ただし、必要なものがいつでも手に入ることが条件です。ですから、現代では、ビタミン不足は、意識がない人や意思を表現できない人は別にして、私の知る所では、冷凍食品しか食べない若者と「てんや物」しか食べない若者の二人でした。いつでもどこでも食べたい物が手に入る時代ですから、ビタミン不足はめったにありません。
 しかし、点滴だけで生きている人には、2週間したらビタミンを補給する必要があります。

 昔、イギリスの小児科医の女医クララ・デービスが、1歳過ぎの幼児二人に、今で言うバイキングのようにいろいろな乳幼児の食べ物を並べて、それを自由に、子どもが選んで食べさせたのです。その結果、一回ごとではバラバラで、かたよった食べ方をしたりしますが、一か月経って調べて見ると、必要な栄養素をまんべんなく食べていたのです。その結果を発表したら、ヨーロッパやアメリカで大騒ぎになり、何人もの小児科医たちが追試験をしましたが、やはり同じ結果になりました。ある徴兵制のある国で、徴兵された若者を対象に実験した内科医がいましたが、やはり同じ結果でした。
 これはクララ・デービスのカフェテリア実験として医学史に残っています。

 ですから、子どもの食事は、バランスのよい食事を用意して、食べる食べないは子どもの自由にし、食べたい物を食べたいだけ、食べさせて下さい。
 むら食い、まとめ食いは、当たり前なのです。

[栄養]
◇哺乳ビンはやめていますね。使っていたらすぐやめましょう。

◇食物の好き嫌いは、この年齢ではよく変ります。子供の自主性を認めて下さい。
 むら食い、まとめ食いが子どもの特徴です。無理に食べさせないで下さい。
食物アレルギー(卵と牛乳を除く)は、無理に食べさせようとしたために生じた疑いがあります。食べることを強制しないで下さい。
食べることは良いことと言うのは、昔の食料不足の時代のことです。今はちがいます。
好きな時に好きなだけ食べることを習慣づけましょう。
マナーや生活習慣のしつけは、四歳からです。三歳すぎまでは自由にしてあげて下さい。

◇スプーンとおはしの練習、鉛筆の持ち方。
 どんなことでも教える時は、始めから正しいやり方で教えて下さい。
 おはしや鉛筆の持ち方なども、そばについていて、こどもが変な持ち方をしたらすぐ正しい持ち方に直すのです。そうすると持ちにくいので嫌がりますが、根気よく直してやることで、嫌なら持たなくてよいのです。嫌がっておはしや鉛筆を放りだしたらおしまい。また持ちたがったらまた同じようにします。1年かかりますが、そうすれば3才でお豆がおはしでつまめるようになります。
 変なくせをつけると、苦労して直すのに最低5~6年かかりますし、直す意志がなければ、大人になっても直りません。

◇歯みがき--歯ブラシを与え、使い方をやってみせて、まねするようにはげましてあげます。歯ブラシを口の中に入れるのを嫌がらないようにし、ならしていくこと。楽しくするのがこつ。決して無理強いしてはいけません。できればみがき終わったら、よくみがけているか見てあげて、ほめて下さい。

◇食事の中休みの時に甘い物を食べさせます。こどもはその後、また御飯を食べます。
 甘い物はこどもの食事の必需品です。制限せずに充分与える事で、甘い物に関心を持たせない様にさせるのです。子どもの食事の特長は、お子様ランチで、それをどの順番で食べても良いのです。お菓子、果物、おかずそして最後にご飯だけを食べても良いのです。
 子どもの自由に食べさせて、じっと見ていると、面白い食べ方をします。見ていて御覧なさい。子どもを自由にさせてじっと見ていると飽きません。

[健康]歯の健診(できるだけ小児歯科がよい)。小児歯科医は無理やりしません。小児科医の歯科版のようです。ツベルクリン反応は、高齢者がそばにいるようならして、陰性を確認しておきましょう。結核は20分以上一緒にいないと感染しません。子どもの結核は、大人から子供へうつる病気です。

◇睡眠。--夜中におびえますか。
 寝る時の決ったやり方(睡眠儀式)をして、寝ます。寝る時間を決めましょう。
 この時期昼寝の仕方を替えたり、全くしなくなったりします。
 夜中に起きるような睡眠の乱れは、親子の相互作用に問題がありますから、相談して下さい。

◇トイレのしつけを始めます。 おまるを用意しましょう。いきなりトイレで練習できる子もいますが、多くのこどもはトイレをこわがるので、おまるから始めます。こわがるとかなり長い間続きますので、試さないで下さい。決してあせらない事。
 おむつを早くとろうとすると、おねしょや、おもらし、ちびったり、おしっこ関連の病気になりやすくなります。おむつは必ず3才までにとれます。遅い子の方が、おねしょやちびることが少ないです。早くおむつがとれた子におねしょやちびりが多いのです。
 おまるやトイレに行って、タイミングよくおしっこやうんちが出た時が練習で、出なかった時は練習になっていません。すわらせたままにしてはいけません。

[安全]
◇ペット(犬、猫、鳥)--ぬいぐるみと同じに扱うので、反抗されます。教育を受けていない犬は自分を家族の中でランク付けし、すきあらば上に上がることをねらっています。その為ほえたり、噛んだりしておどかすなど、攻撃性をもっています。だからしばしば犬にこどもがかまれたりします。

 何かあったら、一人でかかえ込まないで、小児科医に相談して下さい。それが、育児相談です。

           


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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス  Ⅵ

2017-10-20 08:49:35 | 育児
 さあ一歳です。この時期も一歳になったらすぐに受けましょう。それで私は、十二か月健診と言っています。十三か月では遅いのです。

 それは、それなりの意味があるのですが、多くの小児科医も理解していないようです。

 欧米の離乳食は、もうすんで大人の食事になっている時期です。

              乳児健診と生活のアドバイス Ⅵ

☆12ヵ月(1才)
[栄養]
◇哺乳ビンはまだ使っていますか? そろそろやめましょう。その為に時々コップでミルクを飲ませていたのです。1日1回から始め、2回へ進め、うまくいったら3回と、だんだんコップにしていきます。いやがらないように、進めるのがコツ。

◇断乳をしましたか。母乳は1才すぎたらやめましょう。
 断乳の仕方は、・・・(9か月の項を参照)

◇自分で食べる楽しさを覚えましたか。母親が口まで持っていっていませんか。だんだんひとりで食べるようにしていきましょう。
 食事は食欲を満たす楽しい事ですから、決して無理に食べさせてはいけません。お腹がすいたら食べ、お腹がすかなければ食べない習慣をつけましょう。
 時間や回数を決めて与えるやり方は、こどもの食欲を無視し、少食や偏食を生む原因になります。そういうやり方は、うまくいきません。

◇食事の時に、赤ちゃんが手でこねたり、つぶしたり、かきまわしたり、いろいろなことをしても怒らないで下さい。まだ食べ物の性質がよく分らないから、いろいろ試しているのです。遊び専門になったら、片付けていいのですが、少しずつでも食べていればやらせてあげましょう。こういうことも大きくなるためには必要なのです。

◇食卓に出ている(家族が食べている)食物を食べさせましょう。

[健康]
◇非常に活動的になり、事故が多くなります。病気より事故に注意しましょう。

◇ツベルクリン反応をします。周りに高齢者がいる場合に必要です。
1歳過ぎたらMR(麻疹・風疹混合生)ワクチンをしましょう。でも今は麻疹や風疹にかかる確率が低いので、公費負担が受けられる2歳直前が良いです。今は、麻疹も風疹も、年間三桁(500人以下)です。2008年までは、麻疹も年間1万人以上かかっていましたから、早期にすることを勧めていたのです。

[安全]
◇日焼け--軽いやけどですから、特に日射の強い5月、6月に注意。日光浴は冬の弱い日射しでも1日15分すれば充分です。最近白人では、10才までは日焼けしない方がよいと云い、日本人でも色の白い人は、強い日差しで焼かないようにしましょう。色の白い人が強い日にあたると、しみ、そばかすができますし、皮膚の老化が進みます。日に焼くと、7日たって色が黒くなり、黒くなると紫外線に強くなります。色が黒い人は、紫外線に強いのです。(紫外線の害については、別稿にします)

◇電気コードやコンセントの事故。コードに足をとられて転んだり、コンセントに物を差し込んだりします。
薬の中毒(シロップの薬の飲みすぎや大人の薬を飲む)。特に大人の薬の管理をして下さい。大人の錠剤をお菓子と思って飲んでしまうことがあります。
シロップの薬を私は使いませんが、好んで使う小児科医がいます。その時は、しっかり管理して下さい。冷蔵庫だと危ないです。

◇水の事故--お風呂は少しの水量でも、滑って転び顔が水面下になると泣きわめいておぼれてしまいます。台にのって洗濯機に落ちることもあります。家の周りの池、川、どぶなども危険です。

◇異物誤飲(タバコ、水銀電池、住居やトイレの洗剤、灯油、液状化粧品)
 危険な物は高い所に片付けて、家中から毒物を取り除く。薬をおきっ放しにしないこと。

◇幼児が台所にいる時は、熱い液体からこどもを守ること。台所に入れないのがよい。

◇やけど--ポットが一番危険。「押すだけ」のポットは、サイホンの為に、口をつけて吸うと、ロックしていても出てくるので危険です。次はストーブの上のやかんやなべ。テーブルや台の上にのせてあるテーブルクロスや敷物を引っ張って、その上に乗っているラーメンやお茶をかぶったり、時計を頭の上に落としたりしてやけどやけがをします。
灯油ストーブは消した直後が危ないです。

◇家庭用湯沸し器の温度を50゜Cをこえないように調節します。大人でも熱いと手の皮脂が落ちてかさかさになりますから、41~2℃が良いです。
◇階段には、上戸下に柵をつけます。
◇こどもが外にいる時に、自動車や機械を動かす時が危ないので、こどもを一人で歩きまわらせてはいけません。自分の運転する車で、子どもをひいて死なせた例があります。

[社会的発達]
◇クレヨンで書きなぐることを教えます。紙以外には書かせないこと。書いたら、おこらずにすぐ消して、紙にかかせましょう。叱ってはいけません。
 クレヨンはどんな持ち方をしてもよく、なめても害は少ないし、間違って他の物に書かれてもなんとかなりますから。
 障子などを間違って破ったり、大切な紙を破ったら、障子さんかわいそうねと言って張り直しますし、破られた紙を、可哀想と言ってセロテープなどで貼ります。
 よく紙を破ることを教える人がいますが、紙を破る楽しさなどは、教える必要はないし、もっと楽しいことを教えましょう。家の中にある大切な紙、お父さんの仕事の書類、家庭でのいろいろな大切な書類を破られたら大変です。

◇赤ちゃんに話しかけ、沢山の物の名前や身体の部分の名前を教えてあげましょう。 食事のとき、おむつをかえるとき、入浴のとき、着物をきるとき、歩くとき、赤ちゃんに話しかけましょう。
 「影の声」と言って、動作と共に言葉をそえることです。例えば「さあご飯を食べましょう」、「靴をはきましょう」、「服を着ましょう」、「お顔をふきましょう」何でもする時に、言葉に出して言うのです。それで沢山の言葉を覚えて、初めて一言が出ます。
 男の子に多いのですが、指をさしたり、親を引っ張ったりして、言葉をしゃべらずに済ませてしまうと、言葉が遅いようです。無理にしゃべらせてはいけません。自然に話し出すのを待ちます。

◇じっと見ることができるようになるので、毎日1回は絵本を読んであげましょう。あきたらおしまいです。少しずつじっと見ていられる時間が長くなります。本を読む楽しさを教えてあげましょう。(本を好きにする為です)。1日10分はしてあげましょう。
 字が読めるようになっても、読んであげましょう。テレビや漫画などの映像や画像の世界から、お話しの世界にひきこんでいくのです。自分で読むからいいと云うまで読んであげて下さい。本を読む楽しさを覚えたら、読むなと云っても読みます。
 本は買わずにできるだけ図書館を利用しましょう。必要な本は図書館に買ってもらいましょう。

◇かんしゃくをおこす年頃で、おこしたらすぐになだめないで、ひとしきり怒らせてあげて、気持がおさまってきた頃を見計らって声をかけましょう。

◇探求心が旺盛な時期で、あちこちをのぞいたり、押したり、引っ張ったり、探してまわりますから、いじられたくない物はかたずけたり、開かないようにしたりすること。
ベビーガード用品がありますから利用しましょう。

◇親子関係も大切で、お父さんにも遊んでもらいましょう。特に身体を動かす遊びがよく、寝ころんだパパの背中に乗ったり降りたりさせ、うまく立っていられるようになれば、ほめてあげましょう。それができたら、次は背中をゆさぶって、ふとんの上に落としてやるのです。父親とのスキンシップをかねて、転びかたの練習と平衡感覚を身につけるためにするのです。これが上手になると、簡単には骨折しなくなります。けがをすることを恐れないで下さい。小学校で骨折が増えているのは、カルシュウムが不足しているのではなく、バランスをとるのが下手ですぐ転び、転んだ時に変な転び方をする為です。

◇よいことをしたら、すぐほめる。新しいことができたら、感心してあげる。禁止するのは少なくして、ほめて育てます。しかし「ダメ」と云われても、やっていることに固執して、身体を抱えて連れて行かないとやめないこともあります。

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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス  Ⅴ

2017-10-20 08:32:18 | 育児
 次は九か月健診です。ここで「しつけの仕方」を教えます。体罰はだめです。こつがあります。

            乳児健診と生活のアドバイス Ⅴ
☆9ヵ月の赤ちゃん
[栄養]
◇食欲はありますか--食べる楽しさを教えていますか。
 食事の時間は、チュッと吸う、チュルチュルする、もぐもぐする、ストローで吸う、独りで食べるなど食欲を満たす楽しい時間です。こどもの食事は半分遊びなのです。いけませんと叱って食べる楽しみを奪わないで下さい。

◇コップの練習はしていますか。ミルクや牛乳をコップで飲むことを教えて下さい。
 もう固定観念ができていて、ミルクをコップで飲まなかったらかなり難しいです。でもまだ母親にその気があれば、治りますがこの時期が最後のチャンスです。

◇始めはコップでミルクか牛乳を1日1回、食後の授乳の際に与えるようにし、いやがらなければ、これを毎日続け、1ヵ月位したら1日2回にふやし、だんだん授乳をコップでミルクか牛乳を飲ませるようにしていきます。いやがったらやめて、数日後またやってみます。母乳や哺乳ビンでの授乳をだんだんコップで牛乳に飲むようにかえていくのです。うまくいけばこれで断乳ができます。
 コツは6ヵ月以後、母乳を眠り薬や安定剤の替わりにしないで、あくまで食事の一部として、食事の時に与えるようにしておくことです。寝る時や泣いた時に母乳やミルクを飲んでいると、習慣になり、飲まないと眠れなくなり、断乳に抵抗します。食事の一部として与えていれば、だんだん牛乳に替えていき、離乳がスムースにいくことができます。

◇幼児食--離乳の早い赤ちゃんは、もう幼児食、つまり大人の食事の中のやわらかそうな物を、食べられるようになります。歯がないからとドロドロの物ばかり与えていると硬い物を食べなくなります。(ドッグ・フードばかり食べて成長した犬は骨を食べません。)
 そろそろ手を使って食べることができるようになりますから、自分で食べるようにマンナやビスケットなどを与えます。
 歯はなくとも、呑み込める程度に小さくしてあれば、嫌がらない限りどんどん与えて構いません。赤ちゃんが嫌がらずに飲み込めれば良いのです。大人でも大食いの人や、早食いの人はほとんど噛んでいませんし、それで胃をこわすこともありません。食べる食べないは赤ちゃんが決めます。
 ムラ食いが目立つ時期。赤ちゃんは1口食べてみて、その味で食べるか食べないか決めます。これは好き嫌いではありません。その時によって食べたり、食べなかったりします。
 大人でも食べたい時も食べたくない時もあります。

[健康]
◇靴は、とがったものからと、寒さから、足を守る為にだけ必要です。靴はやわらかく、きつくないものがよいです。靴底はすべりにくい素材で、上は通気性のよいものがよいです。

◇睡眠。
 幼児は規則正しい就寝時間と、就寝習慣が必要です。でも夜中に目をさますこともあります。夜泣きするのは、まず寝る前に十分お腹を満たしているかどうかです。寝る前に食べるのは身体によくないと言うのは思い違いです。なにも根拠はなく、寝ている時でも胃腸は働いています。その場合は、寝る前にしっかり食べると起きません。
 次に、のどが渇いているかです。水やうすいお茶を飲ませると寝ます。
 悪い夢を見た時は、目を覚ますと泣き止みます。しっかり目を覚まさせることです。
 それでも泣き止まない場合は、夜泣きですから、続く場合は小児科医に相談しましょう。

[安全]
◇自動車内ではチャイルド・シートを使いましょう。
助手席で母親がしっかり抱いていたつもりでも、急ブレーキの瞬間抱いていた子どもが、母の腕の中から飛出して死亡した事故が10府県で2年間に3件あったそうです。

◇電気コードやコンセントで遊ばせない。冬はストーブ、夏は扇風機。ファン・ヒーターも熱風の吹き出し口が危険です。

◇庭やベランダでの転落、墜落。--決して赤ちゃんから、目か手を離してはいけません。まだできないだろうと思っていると、赤ちゃんはある日突然立ったり、歩いたりします。
窓や階段には安全柵をつけましょう。

◇テーブルクロスを引張り、テーブル上の物が落ちて、やけどやけがをします。

◇何でも口に入れるのが激しくなり、肺への誤飲事故がふえます。赤ちゃんに与えてはいけないものは、ピーナッツ、塩豆、ポップコーン、グリーンピース、とうもろこし、豆、生の棒状にんじん、セロリ、生のりんごやレーズン。

◇低いテーブルの上にのっているものを片付ける。コイン、ガラス製品、ビーズ、ピン、薬、工芸品、道具など。おもちゃより大人のものが好きです。
◇ナイフ、はさみ、かみそりなど、とがったものや鋭いものは、安全な場所に保管しましょう。
◇毒物をジュースやコーラなどの空きびんや空き缶、コップなどに入れておかないこと。
◇水の事故
 お風呂の浴槽に、水をためておかないこと。少しの量でもおぼれます。実際に、台所のあがりまちに転げて落ちて、下にあったバケツの中に顔を突っ込み、中にあったわずかの水で鼻と口がふさがれて溺れてしまったケースがありました。
 先日は、浴槽に満杯にしてあったお風呂場で一歳の子が溺れた事件が報道されました。
 お風呂での事故は、乳幼児と高齢者で非常に多い事故です。

[社会的発達]
◇赤ちゃんの声をまねる。赤ちゃんが声をだしたら、声をだして答える。
 二人目、三人目の子は、上の子がしてくれるので、しなくてもすみそうです。でも上の子が男の子で赤ちゃんに興味を持たない子はしてくれません。

◇相互関係や、模倣の発達を助けるため、社会的な遊びをしてあげましょう。
 「いないいないバー」、手拍子をとる、など。
◇自発性をのばす。自己主張がでてきたら、親への反抗と考えず、正常な、むしろ望ましい発達であるから、認めてあげましょう。探検をどんどんさせる。あちこち探検して回ります。

◇しつけ(教育)はこの時期から始めます。ただし内容を覚えてはいませんが、しつけをされることが必要なのです。マナーは4~5才からで充分です。

◇体罰はなぜ怒られたか覚えていないので、効果はありません。怒られたことだけ覚えていますから、余り叱ると親の顔を見て行動するようになります。幼稚園から小学校低学年までの子に体罰が効果がある場合もありますが、一般的には体罰はほとんど有効性がありませんし、逆効果になることも少なくありません。強くたたかず、叱っていることを表す行動として軽く手やお尻をたたくことが良いです。
 (犬の場合は新聞紙をまるめたものでたたくと良いと云い、ムチなどで体罰を加えると性格が悪くなると云います。)
 ですから、虐待を受けて、タバコの火を押し付けられた跡があったり、骨折があったりしますが、それでも子どもには通じないのです。何をしたらそうされるのかを、覚えていないのです。
 虐待を受けた子は、レントゲンで全身の骨折の跡を探します。私が日本で初めてではないかと思われる虐待を受けた子を診たのは、国立埼玉病院にいた時でした。昭和50年代です。今は日常的に見られますが、その頃は少なかったのです。親の考え方が変わったのだと思います。

◇しつけは教育であって、強制や矯正ではありません。

◇しつけの基本は、興味を持たせて自分からさせることです。強制してはいけません。
 まず母親がやって見せることです。そのうちに子どもが真似をするようになります。
一番効果があるのは少し年上の兄弟か、近所の年上の子のやっているところを見せることです。そしてやりたがったら始めから正しいやり方を教えることです。悪いくせがついたらなかなか直りません。間違ったやり方を覚えてしまうと、直すのに何年もかかります。

 いけないことや危ないことをしそうになったら、何か他の面白そうなことに子どもの興味をひきつけて、いけないことから関心をそらすことです。

 悪いことをした時に、「悪い子ね」と叱ってはいけません。「あなたは良い子だからこういう悪いことはしてはいけません」と叱り、その後なだめてあげて下さい。
 危ないことをした時には、叱らずに危険なことを繰返し話し、親の云うことをきくまで云い続けることです。叱られていうことをきいたなら、叱られない所でするだけです。親や大人のいない所でするのです。それが事故につながります。

◇「赤ちゃんだから(または子どもだから)構わない」という論理は、こどもをだめにする論理です。こどもの時の記憶をもち続けると、おとなになった時に失敗をします。

◇しつけのポイントは、
 ①おとながしてはいけないことは、こどもや赤ちゃんでもしてはいけないのです。
  しても良いことと思い込むと大きくなってもします。他人に注意されても、なぜいけないのか分らないので、また繰り返します。
 ②ひとりでしてはいけないことは、大人がついていてもやらせてはいけないのです。 高い所にのせてやったり、窓やベランダから下をのぞかせたりすることで、一度覚えますと、大人がいない時に自分でやろうとして、事故を起こします。こどもは頭の重さが体重の3分の1もあり、手で支えきれずに、簡単にベランダや窓から下に落ちるのです。
 窓やベランダには下をのぞけないように、柵をつけましょう。アメリカのある州では、法律で義務付けたら、こどもの転落事故が3分の1に減ったといいます。
 ③こどもがしてはいけないことは、親がしている所を見られてはいけません。こどもに覚えて欲しくなければ、やはりしている所を見られないようにしましょう。
 真似されたくないことは、やっている所を見られないようにしましょう。ガス台の点火、スイッチ、テレビのボタンなど。1度見たらしっかり覚えていて親が忘れた頃にします。
ガス台の点火栓をひねっている所とか、テレビのスイッチなどで、できるだけ身体で隠してどこを動かしているか見られないようにするのです。

◇悪い言葉を使った時に叱ってはいけません。叱るとその場はやめるかも知れませんが、何か他のことで親に叱られた時に、仕返しにパッとその言葉が出て来ます。
 叱らずにその悪い言葉を無視して、全く違う話題にすり替えてしまうことです。
 小学校3~4年生位になると、なぜいけないか説明して、その言葉を使わないように納得するように説明してやめさせます。してはいけないことも同じです。
◇「いけない」と言ったら決して親の面子にかけても撤回してはいけません。こどもが泣いたり暴れたりしたら、「仕方がない。今度だけは良いでしょう。」と1度でも認めてしまうと、こどもは次に親が「いけない」と言っても、また認めてもらうまで2時間でも3時間でも泣き続けます。認めてもよいことなら、始めから「いけない」と言わないことです。赤ちゃんやこどもが泣き続けた時に、それに勝てる母親はほとんどいません。

◇親(特に母親)から離れて祖父母や親戚、近所の人などといられるようにしていきます。
 母親から離れていられる練習です。早期に保育所へ預けている場合には、必要あません。

◇知らない人につれていかれないようにしましょう。
知らない人について行ってはいけないとか、話をしてはいけないと教えてはいけません。
他人に誘われた時に、知らない人だけでなく、知っている人でも、お母さんの許可を得なければついていかないように教えます。知っている人に誘拐されたり、殺されたりしている事実があります。

◇一般的な断乳のやり方--だめと決めたら決して与えないことです。こどもがあきらめるまで頑張るのがコツで、一度だめといったのにこどもに負けて母乳を与えてしまうと、次にやめる時が非常に大変になります。ですから母親の身体とこころが健康な時に、3日間は毎日泣かれるのを覚悟してすることです。
--なぜ断乳をするかというと、乳離れ即ちこどもの精神的な成長を図る為です。こどもの為にするのです。
 子どもを自立させることが大切です。子どもの人権、個人の権利を認めてあげて下さい。

 よく、まだ母乳が出ているから飲ませるという人がいますが、いつまで出ているかというと、飲ませ続けていれば、15年というインドでの記録があります。その子どもは、6歳くらいの体格でやせ細り、知能の発達も遅れ、3~4歳程度であったと言います。
江戸時代や戦前までは乳母という職業があった程で、次々と赤ちゃんを預かって飲ませていると母乳は出続けます。
 ある小説家は、小学校に入った頃まで、哺乳を飲んでいたそうです。学校から帰ってきて、母乳を吸ってから遊んだと言っています。それが良いかどうかは、親が考えることです。
日本では、遅くまで母乳を飲ませてもよいと言う小児科医がいますが、欧米では、1歳までにやめるように指導しています。子どもの自立と母親の子離れのためです。
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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス Ⅳ 

2017-10-20 08:01:10 | 育児
 この時期は、大切な時期です。子どもが自立するのが人見知りが始まる時期です。その時期までにしなければならないことは、悪い癖を治すこと、3~4歳まで続かれたら困ること、固いものを食べさせること、などなどがあります。
 人見知りが始まってしまうと、自分の好き嫌いをはっきりしてしまいます。自分の好きなやり方、例えばミルクは哺乳瓶で飲むものと思うと、大きくなってもコップでお茶やジュースは飲んでも、ミルクや牛乳は哺乳瓶でしか飲まなくなります。硬いものに慣らしておかないと、固いものを食べなくなります。添い寝しないと寝なかったり、一人で寝られなかったりしてしまいます。
 だからこの時期に、続かれたら困ることを直しておきましょう。

 自治体は、6~7か月健診としていますが、これはそれらのことを知らない小児科医が決めたり、自治体の都合で決めたりしているためです。6か月過ぎたらすぐに受けましょう。
 また、この時期から家庭内事故が増えていきます。寝返りや、這い這い、伝い歩き、一人歩きなどをして事故に遭います。
 事故対策が必要です。

          乳児健診と生活のアドバイス Ⅳ
☆6ヶ月
◇母乳は食事の一部ですから、食事以外の時には与えない事。
 母乳が必要なのは、3ヶ月までですから、やめても構いません。睡眠剤や精神安定剤の替わりにしないこと。アメリカでは、3か月まで母乳を与えればよいといいます。3か月までの腸管内の免疫効果があり、その後は続かないからです。

◇混合栄養やミルクだけの場合には、この時期から1日に1回はコップでミルクを飲ませることを始めましょう。「ミルクや牛乳は哺乳ビンで飲むもの」という固定観念をつけない為にするもので、それは1才時に哺乳ビンをやめ、コップで飲むようにする為に必要です。
 人見知りする前の、6~7ヵ月が始める時期で、9ヵ月すぎたら間に合いません。赤ちゃんが好みのやり方を決めてしまうと、ジュースやお茶はコップで飲んでも、牛乳やミルクをコップで飲みません。
 また、母乳の場合には、お茶やジュースなどをコップで飲む練習をしましょう。うまく飲めないのが当たり前で、違う飲み方を教えるためです。


    ◎子どもの食事の基本的な原則 

 子ども(赤ちゃんから思春期まで)の食事の基本は、一日に必要なカロリーの四分の一を、
一回の食事で摂り、三回で四分の三です。残りの四分の一を何回かに分けて、午前や午後のおやつや夜食で摂るのです。ですから、おやつは軽い食事で、お菓子や果物だけではありまん。三回食で必要なカロリーを食べきれないのです。
 ですから、子どもはお腹が空いた時が食事の時間で、欲しがる時に欲しいだけ食べさせてよいのです。自然界の動物たちと同じように、子どもは必要なだけ食べると、それ以上は食べません。子どもの自然の食欲に任せればよいのです。必要なものは、子ども自身が自分で決めます。
 これは、少なくとも3歳までは、自然の食欲に任せてよいのです。そうすると、その後もそれがうまく続くと自然界の動物たちと同じように肥満にもやせ過ぎにもなりません。
 脳の摂食中枢(飢餓中枢)と満腹中枢を充分働かせればよいのです。それを狂わせるのはストレスです。親が子どもの食欲、食嗜好を干渉すると、その後食関連の病気になりやすくなります。
 ですから、離乳食も赤ちゃんが自分で決めますから、それに従って下さい。それが自然なのです。量や回数、固さなどを大人が決めるのは、思い違いであり、自然の働きを妨げるものです。


◇おかゆより、やわらかいごはんを喜ぶ子も出て来ます。こどもに合わせて進めてよいです。たきたてのご飯を蒸さずにさますと、やわらかいご飯ができます。食べれば、親が食べる
普通のご飯を与えても構いません。
◇早い子は1日3~4回食で、授乳は2回になり、離乳を終わってしまいます。遅い子はこの頃からおかゆを喜ぶようになり、1日2~3回食べるようになります。この違いは、発達の遅れではなく、こどもの個性ですから、好きにさせてあげて下さい。
 食べ過ぎも飲み過ぎも病気にはなりません。なると言うのは思い違いです。

◇牛乳はいつから始めて良いか。-
「アレルギーの問題は未解決だが、1日3食しっかり食べていれば、消化と、腸からの出血の問題では、生後6か月から牛乳を生で(温めただけで)飲ませても問題ない」というのがアメリカ小児科学会の勧告です。ですから身内にアレルギー性の病気(気管支喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎、じんましんなど)があれば沸かした方が安全です。
 3回食でミルクも1日 400ml前後しか飲まなくなっていれば、牛乳に替えてもよいですが、そうでない場合は先へのばしましょう。ミルクの方が楽で、安全です。

◇離乳期のミルクはいつから始めるか。-
 固形食中心の食事になっていたら、離乳期のミルクでも、普通のミルクでも、牛乳でも大きな違いはありません。離乳の遅い赤ちゃんにとって離乳期のミルクが必要です。

◇卵は家族にアレルギーの病気がなければ開始します。まず硬ゆでで黄身だけ与えます。何かにまぜてあげるとうまくいきます。白身は1才過ぎてからにしましょう。
 家族にアレルギーの病気がある場合は卵(黄身も)は、1才まで待ちましょう。

◇この時期に、ぱさぱさしたマンナ、ビスケット、パンなどを与え、もぐもぐして自分の唾液でややわらかくして飲み込むことを教えます。もぐもぐする楽しさを教えます。

[健康]
◇哺乳ビンをもたせたまま赤ちゃんをベッドの中においていかないこと。哺乳ビンをおしゃぶりがわりに使わないようにしましょう。習慣になり、3~4歳まで哺乳ビンを続けていると、虫歯ができやすく、その上前歯が変形しますし、ひどいと噛み合わせの不整や下顎が変形することさえあります。

◇授乳は食事の一部ですから、ふとんの中など寝る所で飲ませないようにします。特にこの時期には、添い寝しながらの授乳や寝ながら哺乳ビンでミルクを飲む事を止めることが大切で、この時期にやめないとそういう習慣ができてしまいます。
 大きくなったらやめさせるつもりであれば、6~7ヵ月の時期にやめることです。
 まだ自分のやり方とか好みが、できあがっていませんから、かんたんにやめることができるからです。9ヵ月すぎると難しくなり、1才すぎたら不可能になります。

◇6か月過ぎると、いろいろな病気にかかる時期です。
 初めての子の場合は、余り病気をしないことが多いのですが、二人目、三人目になると赤ちゃん時代によく病気をします。それは上のこどもたちが、始終身体をなでたり、さわったりするからで、それがストレスになって、病気になるようです。
 いつも「気持ちがいい」状態にしておくと、病気をしません。それには、いつもそっとしておいてあげることです。起きている時は、抱かずに声をかけてあげましょう。

◇睡眠。親がそばにいないと不安で眠れないことがあり、お気に入りのぬいぐるみや毛布をもたせても良い。赤ちゃんが夜中に目をさましていても異常ではない。
◇おむつ交換の時に、オモチャを持たせる。


◇歯。歯のはえ方には個人差があります。早いと、この頃に歯が出てきます。母乳の場合にはかまれて痛いですから、その時は、離乳食を進めて離乳します。

[安全]
◇頭の傷が多い時期--頭の重さを手で支えられない為、顔や頭のけがが多い。
  頭の重さは体重の3分の1前後です。手で支えられるのは2才すぎです。
 乳幼児はぐいとひっぱられたり、ゆさぶられたりするのに弱い。
 乳幼児は手をつかんでぶらさげず、上腕をもつ。(肘が脱臼しやすい。)
◇お風呂の中で、赤ちゃんから目を離さないこと。
  赤ちゃんは洗面器一杯の水でおぼれます。
◇自動車内ではチャイルド・シートをし、後部座席でもシートベルトをしましょう。
◇家の中の事故につながりそうなものを調べ、安全対策をする。
 赤ちゃんの目の高さで家中を点検して歩くとよく分ると思います。テーブルの角、とがったもの、コンセント。電気のコードをひっぱって遊ばせない。赤ちゃんがテーブルかけやスタンドをひっぱって、赤ちゃんの上に落ちてけがをする。熱い液体、表面が熱くなっているものから赤ちゃんを守る。歩行器はけがの危険が多い。階段には安全柵をつける。ビニールの袋、風船などは手の届かない所におくこと。

[社会的発達]
◇高いいすに座る練習。いすに拘束される練習。いやがったら終わりにしましょう。

◇「いけません」と、自分の行動に制限を受けることがあるということを教えます。
 何を叱られたか覚えてはいませんが、潜在意識の中に残りますから、後になって制限を受けてもびっくりしません。小さいうちにやりたい放題のことをしていて、誰からもダメとは言われずにいて、成長してから突然いろいろ制約を受け、きつく叱られると、こどもは例え中学生でも、どう対応して良いか分からずに問題を起こしてしまいます。(自殺、家出、非行、そして両親の殺人など) 
兄弟が上にいると、親がしなくても自然に「ダメーッ」とやられています。
 でも「ダメ」と云うのは、一度は云わないといけないのですが、あとはできるだけ少なくし、他のことに関心をそらす。また危険の可能性のある場所からこどもを遠ざけるなどの制限を設けます。

◇人見知りがこれから始まります。母親と二人だけの生活をしているとなりやすいです。
 人見知りは、自己主張の現れですから、大切なことで、それと共に自分の好きなやり方、きらいなやり方を決めてしまいます。
 一度決めてしまうと、がんとしてそれを曲げません。
 この時期に硬いものを食べさせないと、食べなくなります。

◇お気に入りのおもちゃだけでなく、他のおもちゃでも遊ばせます。

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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス Ⅲ

2017-10-20 06:17:29 | 育児
 次は四か月健診です。この時期は、もう生まれつきの病気は、症状がでてしまうか、出ない場合はそのままでないでいくかしてしまう時期です。

       乳児の健康診断と生活アドバイス    Ⅲ  

☆4か月の赤ちゃん
[栄養]
◎ビタミンC、D、A、K、および鉄分の補給が主です。即ち果物や野菜を充分与えましょう。与えても、食べるか食べないかは赤ちゃんの自由です。無理に食べさせようとしてはいけません。
◇つぶつぶに慣れたら、喜ぶようなら4か月からつぶしがゆを開始します。1日3回へ(果実がゆ、野菜煮つぶしに、もう1回おかゆを加える)。生後4か月になると胃でおかゆを消化できるようになります。
 余り食べたがらない赤ちゃんは、先へのばしましょう。大体は6ヵ月頃には喜ぶようになります。時々与えてみて、喜ぶならどんどん与え、喜ばない時はまた先へのばすようにしましょう。
◇卵はまだ与えてはいけません。6か月過ぎてから硬ゆでで黄身だけ与えます。母乳を与えている場合でも母親の食事には制限はなく、卵を食べても構いません。
家族にアレルギー性の病気のある場合は1才まで卵は与えないようにしましょう。母親の食事は関係ありません。
◇身体の大きい子やよく動く子は、お腹がすいて乳汁ではカロリーが不足すると、おかゆ(穀類)や固形食をおいしく感じるようになり、よく食べます。しかし体重の少ない子や動きの少ない子は、余り喜ばないことが多く、喜ばない時は無理には与えず、時期を待ちます。

◎5か月すぎたら--
◇鉄分と蛋白質の供給--おかゆの米つぶを嫌がらない様になったら、牛のひき肉を野菜と一緒に煮込んで与えます。肉は牛肉、鳥肉、豚肉の順でひき肉にして与え、鳥のささみはなかなか食べられません。
◇食事の時間は、赤ちゃんがお腹をすかせて欲しがる時で、1日何回でも与えて良いのです。回数にも量にも制限はありません。「いらない」と意志表示するまで食べさせましょう。
◇魚はほぐして与えます。赤身の魚も白身の魚も違いはありません。
◇もぐもぐする楽しさを教える--がさがさしたマンナや、やわらかいビスケット、うす焼きのせんべい、ウエハース、それにトーストややわらかいパンをちぎってバターやジャムをつけたものを、飲み込める程度の大きさにちぎって与えます。もぐもぐしている内に自分の唾液でやわらかくして飲み込めるようになり、コクンと飲み込むのです。この楽しさを覚えると、かむ楽しさにつながります。味がなくなりペッと出してしまっても怒らないで下さい。ガムと同じと考えれば良いのです。
 こうして、もぐもぐする楽しさ、かむ楽しさを教えます。

[健康]
◇便秘--食事量の不足が一番多い原因です。だんだん消化吸収が活発となり、今までの食事やオッパイの量では充分な量の便ができなくなるからです。積極的に離乳食を進めてあげましょう。
◇吐く、下痢--かぜのウィルスによることが多く、上手な食事療法を教えます。

[安全]
◇チャイルド・シートを使いましょう。歩行器は使わない方が安全です。しかし、注意して使えば、使っても構いません。目を離さないこと。
◇異物の誤飲-手を口にもっていくことができるようになると、口に入れる危険が出てくる。特にピーナッツと塩豆を誤飲して、気管支に入ると危険なので、兄姉が食べている時、赤ちゃんには与えないように注意して下さい。
 タバコと水銀電池が危険。次に危険なものは液状のもので、トイレや住居の洗剤や消毒剤、かび取り剤、灯油、農薬、殺虫剤、化粧品などです。できるだけ高い所に片付けましょう。安全ピン、パウダー、洗剤も手の届かない所に。
 パウダーは使わないこと。ひっくり返して、粉を吸い込んだら大変。今は、パウダー類は使ってはいけない時代です。効果がないし、かえって皮膚によくないからです。年配の人が、使うように言っても使わないで下さい。
 溺水。赤ちゃんは洗面器一杯の水でおぼれます。

◇火事-「赤ちゃんが寝ている間に買物を」と、ひとりだけ置いて出かけないこと。二千軒に一回、三世代に一回火事が起きますから。
◇墜落-親がそばにいる時が危険。いすやテーブルの上にのせたら、目か手を赤ちゃんから離さないことがこつ。

◇こわれたおもちゃ、とれかかったボタンが危険です。
◇熱湯や熱い飲み物は、赤ちゃんのそばで、持ったり飲んだりしない。他のひとにもさせない。

[社会的発達]
◇おしゃぶりは与えてよい。--以前は与えて良いと云われていたのに、今はいけないという風潮がありますが、指しゃぶりよりも治りやすいのです。今でも欧米ではおしゃぶりを指しゃぶりよりも良いと認めています。
◇離乳食を充分与えていると指をしゃぶらない。(欧米諸国ではフロイトの時代には殆どの子が指をしゃぶっていたのですが、離乳が進んだ今は3分の1しかしゃぶりません。)
◇一人だけおいて出かけず、子守りを頼んで出かけるように。いろいろな人に接触すると人見知りをしません。でかける時に、必ず「帰ってくるから、待っていてね」と云って、でかけること。赤ちゃんはいやだと云って泣きますが、母親がでかけてしまうと、遊びだします。
◇赤ちゃんが知らない間(寝ている間や遊んでいる時に)こっそりでかけないようにしましょう。気が付いた時に母親がいないと、こどもは置いていかれたとか、捨てられたかのよう
に思うのです。泣かれても、必ず「帰ってくるから、待っていてね」声をかけてから出かけましょう。
 それをしないと、いつ置いていかれるかと不安になり、それを繰り返すと母親から離れなくなり、トイレの中までついていくようになります。アメリカの州の中には赤ちゃんを一人だけでおいて外出すると罰せられる州があります。

◇充分甘やかさして下さい。マナーはもっとあとで。
◇赤ちゃんに話しかけ、声をだした時に
はお返事してあげる。おもちゃを与え、どんどん遊ばせてあげる。

                         
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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス Ⅱ

2017-10-20 06:10:21 | 育児
 次は二か月健診です。この時期は、先天性の病気があると症状が表われてしまい、生死にかかわることがあります。できるだけ一か月健診は、小児科専門医にかかって欲しいものです。産婦人科医では、見つけられません。
 一か月健診で見つけられなかったものを、ここで拾い上げる健診ですし、母親のメンタル面での問題も見つける時期です。


      乳児の健康診断と生活アドバイス  Ⅱ 

☆2ヵ月の赤ちゃん
[栄養]離乳食のスケジュールを立てて離乳食を開始します。
 まだ果汁を始めていない赤ちゃんは、果汁から始めましょう。果実がゆは、そろそろ始め、嫌がったら先へのばしましょう。1週間のばして、また与えてみましょう。おいしくして下さい。体重が5kgで果汁、7kgで離乳食と言うのが私の小児科医になった頃の基準でした。そうしないとお腹がすいて指しゃぶりを始めます。
◇果実がゆの開始--
 りんごソースからしだいに慣らしていきます。始めはうすくしてウースター・ソース状にし、毎日少しずつ水分を減らして、しだいにとんかつソース状にして、慣れたらおろしただけで与えます。おろしただけなら砂糖を加えたり煮たりしません。味をみて決めて下さい。
 おいしくないと食べてくれません。それからバナナのつぶしたものへ進めます。大体2週間から1ヵ月位かかります。バナナ以外でも、軟らかくつぶれて、甘くおいしいものなら、何でもよいです。酸味のあるものはさけましょう。

◇バナナのつぶしたのが食べられれば、野菜の煮つぶしへ進めます。
 大体3ヵ月頃で、うらごしはしなくて良いです。家族の食べる物の中から適当に軟らかい物を選んで与えます。しだいにつぶし方に手をぬいて粗くつぶつぶが残るようにします。いつも食べているものだと、少しつぶつぶがあっても変な顔をしながら食べてしまいます。喜ぶなら1回果実がゆ、1回野菜の煮つぶしと適当に1日2~3回へ増やします。
◇重湯や十倍がゆなどを作る必要はありません。つぶしがゆが食べられたらよいです

[健康]
◇痛い目にあう。--人間は小さいうちに、大きいけがをすると、大きくなってから敏捷になるメリットがありますから、神経質にならないこと。けがをすると痛いからではなく、びっくりしたり興奮することから泣くことが多いので、母親はおろおろせずに、まず「お母さんが来たから、もう大丈夫」と安心させることが大切で、何とかすぐにでも泣きやませようとしたり、「痛かったろう」とか云わないこと。痛いと云うことに関心を向けさせず、泣きたいだけ泣かしてあげて下さい。赤ちゃんの気持ちがおさまるまでに時間が必要です。
◇熱を出す。--熱の高さにあわてずに、元気があるかどうかで判断します。

◇赤ちゃん体操はしてもよいが、喜ばなかったら止めることが大切。泣きはしなくても、喜ばなければ止めましょう。「高い高い」をすると、喜ぶ子も、嫌がって夜泣きをする子もいます。ひとりひとりの子どもに合わせてしましょう。

[安全]
◇玩具はこわれないもので、口の中にすっぽり入る細い物はさけ、角のない丸みのある大きなものがよい。ふりまわして顔や目にあたったりしますから。
 この時期の赤ちゃんは、まだ手足が自分の思い通りに動かせません。
◇ベビーカーに乗せてよいです。ベビーカーは5台に1台の率で転倒事故がありますから、いつも倒れないように注意していること。
 おんぶも頚を支えてやればできます。前に抱いてもよい。うつぶせは、たたみか硬いマットの上ですること。ふとん、毛布、タオルの上でうつぶせにしてはいけません。
◇歩行器はけがすることが多いので、買わない方が良い。転倒事故が多いのです。
 車ではチャイルドシートをして、シートベルトをしましょう。
◇赤ちゃんをベッドやテーブルや台の上にのせたら、赤ちゃんから目か手を離さないこと。
◇熱いものを飲んでいる時は、赤ちゃんを抱かないこと。灰皿を赤ちゃんのそばにおかないこと。
◇赤ちゃんの安全な場所を作る為、安全柵やベビーサークルを使ってもよいです。

[社会的発達]
◇話しかけたり、身体を動かしてやったりして刺激を与えますが、喜ばない時は止めましょう。父子関係も大切でお父さんにも遊んでもらいましょう。

◇この時期から独りで眠る習慣をつけましょう。

◇小さいうちは、母親が四六時中一緒にいるのが良いという誤解された風潮がありますが、狼などに育てられた野性児の研究から判ったことですが、人間は生れながらではなく、社会的に人間になるのですから、社会的に育てないと問題が起きるのです。だから保育所などで、他のこどもたちと一緒に育った方が健全に育つのです。

 できるだけ赤ちゃんの時から、他のこどもと一緒に過ごしたり、遊ぶ機会を作った方が、こどものためには良いのです。その限界(臨界期)は人間では3才位ではないかと云われていますから、3才までにできるだけ他のこどもたちの中に入れてやることが大切なのです。
 でも、子どもは3才くらいまでは、自分中心で、自分のまわりを太陽がまわっているのですから、他の子と仲良く遊ぶことはできません。他の子のおもちゃを取ったり、ひとりじめにしたりします。それが普通なのですから、子どもに謝らせずに、親が謝っておけばよいのです。おもちゃの貸し借りもできません。
 猿の実験では小さいうちに(限界は6ヵ月)、仲間と遊ぶ機会が無く母親とだけ生活した子猿は、成長しても正常な性行為をもてなくなります。
 猫や犬でも、社会性が大切で、他の仔犬や子猫と遊んだりすることが必要で、3週から12週がその時期で、その期間に仲間と遊ぶことを経験しないと、おとなになって他の犬や猫とつきあえないし、性行為もできなくなるそうです。

 よく云われる、鳥類のすり込み現象(卵からかえった時に、初めて見たものを親と思って、
追いかける)は、哺乳類では見られませんから、人間にはあてはまりません。

                         
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乳幼児健診の時の生活上のアドバイスⅠ

2017-10-20 05:53:50 | 育児
 前に書いたように、私の乳幼児健診は、単に病気の発見や、発育のチェックだけでなく、誰でも、何もしらなくても、上手な子育てができるように、その時期その時期の、子育て、事故予防、健康管理、か生活上のアドバイスをしています。今は、特別な時間がとれないので、診療時間内でしていますが、20分くらいかかってしまいますので、一緒にこれも診てほしいというのはやめて下さい。診療は別にいらして下さい。病気の説明も20分はかかってしまいます。

 これから順番に、一か月(4週)、二か月、四か月、六か月、九か月、十二か月、一歳六か月まで順次載せていきます。
 本当は、六歳までは一切ごと、その後は二歳ごとに思春期迄、あるのですが、来られる方はほとんどいないので省略しますが、大切なことはあるのです。とりあえず、一歳六か月までを載せます。

 はじめは、一か月(4週)  です。


   乳児の健康診断と生活アドバイス  Ⅰ
                                 
☆4週または1ヵ月の赤ちゃん
[栄養]
◎授乳方法がうまくいっていますか。
 母乳が出るか出ないかを心配しないで下さい。今はミルクがありますから、出なくても育ちます。不安になると出ず、出るものだと思っている人には出るのです。出なければ、次の子には母乳で育てようと思って下さい。不安やストレスで出なくなります。
 母乳は、3か月までの胃腸炎の予防です。母親からの免疫効果は、胎盤を通して赤ちゃんに移行し、半年でなくなります。母乳の免疫効果は、母乳が通る腸管内だけです。それも3か月頃までです。3か月まで出れば十分です。
 母乳は愛情があれば出ます。アメリカでは、キリスト教の教えで、赤ちゃんを育てられない人の子をもらって育てる習慣があります。その子を母乳で育てることができるのです。アメリカの養子の三分の一は母乳育児と言います。

 母乳栄養--不足していませんか。出ないのに無理にふくませていませんか。吸わせれば出るというのは誤解です。2週間過ぎても、充分出なければあきらめましょう。
 母乳は出る分だけ飲ませ、足りない分は、ミルクを与えましょう。
 ミルク-乳首は小さ過ぎたり、硬過ぎていませんか。1回に15分以内に飲んでいますか。 15分こえるようなら、S→Mへ替えましょうチュチュ、クロスカット、歯科医の薦める乳首などは、吸う力の弱い赤ちゃんには不向きです。3ヶ月以後にしましょう。
 欲しがる時に与えていますか。飲み残しが出るように充分欲しがるだけ与えていますか。1回に 200㏄を超えていませんか。超えていたらやめさせるのではなく、離乳食を積極的に進めるようにします。お腹をすかしているのに与えないのはかわいそうなことではないでしょうか。
 混合栄養--授乳のたびに、母乳後ミルクを与えることは止め、母乳は、はった時だけにし、はらない時はミルクだけ与える様にします。
 その訳は、混合の場合によくあることは、母乳かミルクのどちらかを赤ちゃんが選んで、好きな方しか飲まなくなるのです。その時期をできるだけ先にのばすためです。

◇哺乳ビンと乳首の消毒は--よく水洗いしてお湯でゆすげばよいです。
 煮沸の必要はなく、薬液消毒は有害(貧血になる)です。小児科医に、「あなたのこどもにはどうしていますか」と調査した医師がいて、その結果6割は自分の子の場合は、煮沸していないとのことでした。私の子では、水でゆすぐだけでした。その代りに、作ってもすぐ飲まなかったり、飲み残しがあった時に、置いておかず、すぐ処分することが大切です。

◎質、量の点でよい食事(母乳またはミルクと離乳食)を与えることの重要性は、よい食習慣をつけることが目的。少食、偏食、やせ、肥満を防ぐ為。
◎早期離乳の必要性--ビタミンC、D、A、Kの補給。
 早い時期から離乳を始め、ゆっくり時間をかけてならしながら進めるのがコツ。

◇早期に離乳を始める理由は、栄養の面ではビタミンの補給が主で、余り急ぎませんが、指しゃぶりなどのくせの予防、誤飲事故の予防、食欲を十分満たすことでの情緒の安定、良い食生活の習慣をつけるなどが目的で、将来の病気を予防する為に行ないます。(一番近くて生後6ヵ月過ぎの貧血の予防、遠いと成人後の肥満の予防)
◇大切なことは、赤ちゃんが主人公だということです。
 「まだ早すぎる」という人も多いですが、「早いか遅いか」を決めるのは一人ひとりの赤ちゃんです。あげて見て、喜ぶならどんどん進め、喜ばない時は喜ぶまで待つのです。離乳の時期を決めるのは、赤ちゃん自身で、医者でも母親でも栄養士でもないのです。

◇離乳の準備を始める--大きい子、よく動く子はそろそろ始めて見ましょう。舌で押し出したり、顔を横に向けたり、いやという意思表示ができたら、開始しましょう。小さい子おとなしい子は急がなくても良いですが、一応試してみましょう。男の子は、女の子より早目に始めて見ましょう。1ヶ月または体重が5kgになったら始めます。
 ゆっくり時間をかけてならしながら進めます。「いやがったら、その時はやめる」が基本で、また翌日あげて見ます。
 離乳準備食とはサラサラッとした液状のものを云います。
 ポイントはスプーンに慣れさせることと、乳汁以外の味を教えることで、必ずスプーンで与えます。使うスプーンは、少し小さい紅茶用のデミタススプーンが良いですが、なければ普通のスプーンで良いです。果汁用の哺乳ビンは使わない方がよいです。
始めはみかん類の果物をしぼって、湯ざましで倍にうすめて、お砂糖を加えて酸っぱ味を消して、おいしくして飲ませます。コツはおいしくすることと、与える時間で、授乳前の少しお腹がすきかけた頃が良いのです。
初めはほとんどこぼしてしまい、口に入りません。いやがったらおしまいです。また翌日あげますが、またスプーンをいやがって舌で押出し、こぼしてしまったら、それでおしまい。また翌日与え、いやがったらおしまいです。                
根気よく毎日、いやがったらおしまいを繰り返していますと、ほんの少しずつ果汁が入り、おいしい果汁の味を覚えて、果汁を欲しがるようになります。そこで硬いスプーンを口に入れるのを、いやがらなくなるのです。スプーンになれるのに大体1週間位かかります。
哺乳ビンに入れて与える時期は、スプーンではもどかしくてもっと沢山早く飲みたいと怒りだしてからにしましょう。

◇甘いものを食べると虫歯が増えると言うのは、誤解です。
 よく言われていますが、根拠はありません。皆さんがそう思い込んでいるだけです。テレビのコマーシャルは宣伝で、出てくる歯科医は売り込む為の戦術です。
砂糖を制限してはいけません。糖分は3大栄養素の1つで身体に必要なので、制限することで糖分が身体に不足すると、身体が求めるのです。それが条件付けされますと、確実に甘いもの好きになります。充分与えておきますとそれ程欲しがらなくなります。
でも生まれつき好きな子は治せません。お母さんが甘いものが好きなら仕方がないので、食べたらすぐ歯をみがけば良いのです。虫歯は歯の質で決まります。でも、国際的には先進国では虫歯が減っています。原始的な社会には虫歯はありません。発展途上国では、昔少なかったのですが、社会の成長と共に増えています。「歯磨きがよい」という根拠はないのです。

◇家庭の味を覚えさせるのが目的ですから、ふだん飲まなければスープを作る必要はありません。みそ汁はみそに栄養があるので、みそのまま、倍にうすめて飲ませます。おでんも鍋物も汁ものも英語ではスープです。汁を倍にうすめて飲ませましょう。
[健康]--赤ちゃんはいつも「気持がいいなあ」と感じていることが大切。必要のない時にさわったり抱いたりしない様に。うっとうしいと感じるといけません。

◇かぜ-外出した時や、親や兄弟がかぜをひいてうつることが多い様です。でも本当に健康ならうつりません。

◇発疹-かぶれ、ただれが多く、汚れたらすぐにぬるま湯をしぼったタオルでふきましょう。自分の汗、涙、よだれ、おっぱいなどでかぶれてしまいます。いつも濡れタオルをもって行きましょう。汚れたらそれで拭いて下さい。

◇おへその処置はアルコール綿でふくだけにし、パウダー類は使わないで下さい。お湯でふくだけでも良いです。汚れがとれなければ、ベビーオイルかオリーブ油を長時間ひたして、オイルをしみこませるととりやすくなります。
◇赤ちゃん用の爪切りで、爪を切りましょう。うすい爪で顔を切ってしまいます。
◇お尻やおしっこの出口周辺を、きれいに洗ってあげましょう。男の子はおチンチンの皮をむいて、女の子は大陰唇や小陰唇を広げて、洗いましょう。
 なぜするのか--亀頭包皮炎(男)、膣前庭炎(女)と尿路感染症の予防の為。女の子は膣の入り口の癒着も予防します。昔、処女膜と言ったのは、癒着でした。
 最近は、性の判別もするようになりました。まれにまちがうことがあるようです。
◇脇の下、指の間、首の下、耳の周辺などを、毎日2回以上はぬらしたタオルをしぼってふいてあげましょう。

[安全]
◇自動車に乗せる時はチャイルドシートを使い、シートベルトでしっかり固定すること。お母さんもシートベルトをしていますか? 後部座席でも安全の為には、シートベルトをしましょう。法律と安全とは別です。

◇入浴中の事故も増えて来ます。仕事で疲れたお父さんには入れさせないで。赤ちゃんがすべらないように、浴槽の底には浴用タオルを敷く。
赤ちゃんの事故死の70%は窒息死。ふとんは首までかけずに胸までかけ、手を出させる。吐き気のある時は、吐物を吸い込まない様に、身体ごと横に向け、背中に座布団などをあ
ててつっかえる。(顔だけ横に向けてもすぐ戻ってしまう。)

◇うつぶせにするなら、硬いマットにシーツを敷いただけの上でしましょう。たたみやマットの上なら窒息しません。ふとんの上では、うつぶせにしてはいけません。窒息の危険がありますから。

◇添い寝はやめましょう。(今まで、多くの小児科医たちが、添い寝の悲劇(窒息死)を無くそうと努力してきた、過去の歴史があるのですが、小林元東大教授が全く根拠なく、添い寝を良いと言い出したのです。それから添い寝は良いと変ったのです。欧米では未だに添い寝はいけないとなっています。)
 小児科医会の全国調査で、1986年7月の1か月だけで、2人添い寝での死亡事故があり、報告されていないケースも含めると、決して稀とは言えません。かわいい子を自分の不注意で死なせるのは母親の悲劇であり、そんな危険をおかしてはいけません。
 また添い寝の習慣がついてしまうと、タバコがやめられないのと同じで、添い寝をしないと眠れなくなります。大きくなっても、新しい習慣がつくまでは、かなりの長期間、4歳頃まで、母親が添い寝しないと眠れません。

◇ベッド、ソファ、椅子、台の上に赤ちゃんをおいたら、目か手を、離さないこと。目を離したほんの僅かの間に、落ちるのです。寝かせる時は広い方を横にし、転がっても落ちないようにします。
◇幼い兄弟やペットだけを、赤ちゃんのそばに残さないように。何をするか判りませんから。
◇家の中や、車の中に赤ちゃんを一人で置いていかないこと。
 どんなことが起きて、赤ちゃんが死やけがの危険にあうか、分からないからです。

◇赤ちゃんを強くゆすぶったり、クルクルまわしたりしては絶対にいけません。
「ゆさぶりっこ症候群」:この時期の赤ちゃんの脳は、豆腐よりも軟らかく、置くとくずれる程ですから、揺さぶると頭蓋内出血を起こします。
◇赤ちゃんの首のまわりに、ひもやネックレスを置いたり、ベッドの柵におしゃぶりなどを結ぶ長いひもを使わないこと。細い糸も、赤ちゃんのまわりから除くこと。赤ちゃんの指にまきついて、指が壊死してとれた例があります。また、ベッドから落ちかけて、首にひもがひっかかり、亡くなったこともあります。
◇家やこども部屋に煙探知器をつけた方がよいです。マンションでは普通に着いています。
[社会的発達]
◇泣くのはなぜ。--欲求の表現だから、原因を探し、欲求をみたす様にしましょう。
 でも抱くと泣き止む時も、放っておいて泣きやむ時も、理由がわからない時もある。
◇いわゆる夜泣き-多分悪い夢。昼間、こわいことや、いやな思いをさせないこと。
赤ちゃんを迎えた兄弟の扱い方。--なりたがったら、赤ちゃんにしてあげて、からかって下さい。それから、お兄(姉)さんでいる方がメリットが大きいと感じさせ、自分の意志でお兄(姉)さんになることを選ばせます。無理にお兄(姉)さんにしてはいけません。赤ちゃんは寝ていて、おっぱいだけで、遊べません。お菓子やおもちゃを見せて、赤ちゃんはだめだけど、お兄(姉)さんは、食べたり遊んだりできるのだけど、どっちがいいと子どもに選ばせます。親が無理にお兄(姉)さんにさせると、子どもは反発する子が少なくありません。自分で選ぶと親に文句が言えません。赤ちゃんに危害をくわえる時以外はしからずに、お兄(姉)さんにしてあげ、ほめてあげましょう。できれば母と二人で赤ちゃんをみるような気持ちにさせると良いのです。
 そして上の子たちと遊んだり、本を読んであげる時間をつくりましょう。

◇母の外出時に、赤ちゃんを一人だけおいてゆかないこと。寝ているから、その間にお買物をしましょうと考えてはいけません。火事等の事故が起きたら助からないし、目がさめた時に一人だけだと、赤ちゃんは捨てられたと思います。繰り返すと母親から離れなくなるし、情緒が不安になります。連れていくか、誰か大人に預けていきましょう。
◇夜何回も起こされるようなら、昼間赤ちゃんが寝た時に仮眠すること。

☆うまくいかない時、心配なことができた時、相談したい時、一人で悩まないで、電話するか、来院して下さい。 医師に聞きにくい時は、看護婦や職員に相談してみて下さい。
  力になれると思います。               


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