黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

ポリオ不活化ワクチンはなぜ効かないか

2017-10-20 09:41:27 | 予防接種
 ポリオの歴史を見てみましょう。そこに、不活化ワクチンが効かないと私が言う根拠があります。

 川喜多愛郎編「小児マヒ」(岩波新書)に詳しく書かれていますが、そこには環境という社会的な観点が欠落しています。その環境は、労働運動の中で、大争議(ストライキ)が起き、その住まいの「炭住(炭鉱労働者住宅)」が劣悪な環境に置かれ、そこにストライキという状況があり、子どもたちにポリオが集団発生したのです。

 その時既にポリオ不活化ワクチンはありました。アメリカから入り、使われていましたが、流行を阻止できず、母親たちの運動とそれを支援した放送労働者の組合が先頭に立った運動で、当時の厚生大臣の決断で緊急輸入されたソ連とカナダのポリオ生ワクチンによって3年後には二けたの発生となる程、流行が急速に終わったのです。
 生ワクチンの効果は明らかでした。

 この時、不活化ワクチンは効果がなかったのです。

 ポリオ不活化ワクチンの効果はありません。


             小児麻痺(ポリオミエリティス)ワクチンの話

 ポリオというのは、Poliomyelitis(脊髄灰白髄炎)という、まれに四肢の片側の神経麻痺を起こす病気で、ほとんどが小児期にかかるので「小児麻痺」といわれて来ましたが、大人でもかかることのある病気です。
 ポリオは生ワクチンができるまでは、誰でもかかる可能性がある病気でした。昭和36年以前に生まれ人は、ポリオ生ワクチンを飲んでいない可能性があります。
 もちろん私も飲んでいませんが、発病してもいません。しかし、私の小学一年の時の同級生に一人片脚が麻痺して装具をつけて歩いていましたし、私の中学時代の英語の教師は、いつも左手をポケットに入れていて、私は小児まひの後遺症だと思っていました。昔は当たり前のように、よく見られる光景でした。どこか麻痺がある人は、ポリオにかかって起こしたものと思っていました。
日本では、問題になったのは第二次世界大戦以後のことです。
〇1950年代には1300~3000人程度の発病が見られていたのですが、1960年に5000人を超える小児麻痺患者が発生し、社会問題になったのです。重症だと呼吸筋麻痺を起こすために、当時は人工呼吸器がなく、「鉄の肺」と呼ばれた機械の中で、人工的に陰圧をかけて肺を膨らませてはそれを解除すると言う形での人工呼吸をして延命し、自然治癒すると麻痺が回復して呼吸ができるようになるのです。そして後遺症として一部の神経麻痺が残ることがありました。
私もまだ大学一年の時で、小児科医になった時には、流行も終わり鉄の肺は小児病棟の物置にしまわれていました。(今はかかっても人工呼吸器が発達していますから死ぬことはありませんが、後遺症して手足のどこかに麻痺が残ることがあります)
〇 ポリオが大流行した裏には、当時の社会状況を見なければなりません。
 というのは大流行したのは、「炭住(たんじゅう)」と呼ばれた劣悪な衛生状態の炭鉱労働者の住宅にあったのです。戦後まもなくの日本では、石炭がエネルギー源として使われ、黒いダイヤモンドとも呼ばれ、日本中で掘られていました。その労働条件は劣悪で、会社側は大儲けしていたのです。麻生財閥もその一つです。
 それに対し、労働者は組合を結成し、総評(労働組合総評議会―社会党、共産党系)に結集して、今は形骸化した春闘などの戦いで労働条件改善と賃金引上げの戦いをしていたのです。
昭和35年(1960年)の賃上げ闘争は、戦後の労働運動史上の最大の戦いで、最後の戦いとなったのです。ちょうど60年安保闘争と時を同じくしていました。労働側と経営側の総決戦とも言われ、すべての労働組合は一緒に戦ったのですが、炭鉱労働者の組合が最も強く、結束力も高く、常にデモの先頭で、リーダーの笛のもとに炭鉱服で炭鉱靴をはき、頭にはヘルメットと炭鉱ライトをつけて機動隊に対峙したのです。重労働であるので体格の良い労働者でしたので、機動隊と決してひけをとらない労働者部隊でした。彼らがデモをすると、私たち学生はひ弱な子どもにしか見えないくらいでした。その部隊が、指令のもとに笛で統一を取りデモ行進すると、堂々たるものでした。
 政府と経営者側は、それを崩すために会社側の言うなりになる第二組合を作り、第一組合の「炭労」をつぶそうとしたのです。その戦いが続いていた時に、炭鉱労働者の子どもたちにポリオが多発したのです。ですから、地域はすべての炭住とその周辺で、すべて炭鉱のある地域でした。大都市にはほとんど流行しなかったのです。特に三井炭鉱会社の三池炭鉱の戦いが有名です。
 炭住は、その後「幸せの黄色いリボン」に取り上げられましたが、せまくて汚い長屋でした。もちろん、当時はどこでも便所は汲み取り式でした。若い人は知らないと思いますが、江戸時代に作られたし尿の処分をする方法で、便所に便つぼを置き、そこへ大小便をし、それを汲み取り式にして、汲み取って行き、それを畑の肥料にしていたのです。
 余談ですが、私はその歴史を知りませんが、江戸時代には八百八町のすべてを近隣の村が縄張りを決めて汲み取り、上水と共に、百万都市の江戸を上下水処理の世界一清潔な街にしていたのです。
パリでは便器にとり、道路にすてていたし、川の橋の上に便所を作り、そこで排泄して、セーヌ川は糞尿まみれでした。その解決のために地下に下水道が掘られたのです。ヨーロッパでのペストの終焉は、下水道が作られて、生息するネズミが、ペスト菌を媒介するくまネズミから、しないドブネズミに変わったこともあるのではないかとの仮説を作ったのですが、証明はできませんでした。ベルサイユ宮殿にはトイレがなかったのです。
 当時の日本には、厠(かわや=便所)がありました。
 日本は上下水道共に、他の国に見られない先進的な仕方をしていました。
 話をもとに戻して、炭住を中心に爆発的に流行したポリオに対し、当時も作られていた不活化ポリオワクチンは効果がなく、カナダとソ連で作られていたポリオ生ワクチンが、厚生大臣の英断で緊急輸入され、流行が終わったのです。この時の運動は、母親たちの運動と放送労働者の組合が先導したのです。

 この時、アメリカ製の不活化ワクチンは効果がなかったのです。ポリオ生ワクチンにより3年でほとんどなくなりました。4年後には、二けた以下の患者数になりました。
  今の不活化ワクチンは、その時と同じ手法で作られています。しかも野外実験では、有効との証明がありません。有効だと言っているのは、血液中の抗体価が上がっているからなのです。
 しかし、本当に有効なのは、ポリオウイルスが侵入する入り口の、腸の粘膜の細胞免疫ができているかどうかです。生ワクチンではできますが、不活化ワクチンではできません。
 その為、まだ流行している地域では生ワクチンを飲ませています。効かないからです。
 では、なぜ不活化ワクチンをしているかと言うと、一つは行政がワクチンを中止した為に、ポリオが流行することを恐れています。二つ目は、ポリオの製造会社は一社で、生ワクチンを廃止したら倒産します。三つ目に、接種することにより、メーカー、接種者(医療機関、医師)たちが利益を得ます。
 私は、もうポリオのなくなった国は、不要なワクチンになったと考えます。種痘と同じように廃止すべきです。無効なBCGと日本脳炎ワクチンも廃止すべきです。
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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス  Ⅶ

2017-10-20 08:58:10 | 育児
 ここは、発達がうまく行っているかどうかをみることです。赤ちゃんが満足する食事を与えていますか。多くは、「こんなに食べて」と驚くほど食べることがあります。食べたいだけ与えて下さい。
 食べ過ぎ、飲み過ぎで病気になることはありません。ふとるだけです。相撲取りを見て下さい。
 でも、相撲取りの中でも、食べられない人もいます。赤ちゃんも食べないこともあります。食べるか食べないかは、赤ちゃんに任せて下さい。自然界の動物たちは、好きなだけ食べたり飲んだりしています。


              乳児健診と生活のアドバイス Ⅶ 
☆18ヵ月(1才6ヵ月)

◎子ども(赤ちゃんから思春期までの成長期)の基本的な食事
 動物たちも人間も、自分の身体に不足しているもの(栄養素やカロリー)を美味しく感じるようになっています。例えば、塩分が不足すると塩辛いものを美味しく感じます。大陸に住む動物たちが、岩塩をなめに行くのは有名です。人間も体に不足すると、それを食べたくなります。それで自然に体のバランスをとっています。
 それを体に良いからとか、頭で考えて食べると、それが狂ってきます。ただし、必要なものがいつでも手に入ることが条件です。ですから、現代では、ビタミン不足は、意識がない人や意思を表現できない人は別にして、私の知る所では、冷凍食品しか食べない若者と「てんや物」しか食べない若者の二人でした。いつでもどこでも食べたい物が手に入る時代ですから、ビタミン不足はめったにありません。
 しかし、点滴だけで生きている人には、2週間したらビタミンを補給する必要があります。

[栄養]
◇哺乳ビンはやめていますね。使っていたらすぐやめましょう。

◇食物の好き嫌いは、この年齢ではよく変ります。子供の自主性を認めて下さい。
 むら食い、まとめ食いが子どもの特徴です。無理に食べさせないで下さい。
食物アレルギー(卵と牛乳を除く)は、無理に食べさせようとしたために生じた疑いがあります。食べることを強制しないで下さい。
食べることは良いことと言うのは、昔の食料不足の時代のことです。今はちがいます。
好きな時に好きなだけ食べることを習慣づけましょう。
マナーや生活習慣のしつけは、四歳からです。三歳すぎまでは自由にしてあげて下さい。

◇スプーンとおはしの練習、鉛筆の持ち方。
 どんなことでも教える時は、始めから正しいやり方で教えて下さい。
 おはしや鉛筆の持ち方なども、そばについていて、こどもが変な持ち方をしたらすぐ正しい持ち方に直すのです。そうすると持ちにくいので嫌がりますが、根気よく直してやることで、嫌なら持たなくてよいのです。嫌がっておはしや鉛筆を放りだしたらおしまい。また持ちたがったらまた同じようにします。1年かかりますが、そうすれば3才でお豆がおはしでつまめるようになります。
 変なくせをつけると、苦労して直すのに最低5~6年かかりますし、直す意志がなければ、大人になっても直りません。

◇歯みがき--歯ブラシを与え、使い方をやってみせて、まねするようにはげましてあげます。歯ブラシを口の中に入れるのを嫌がらないようにし、ならしていくこと。楽しくするのがこつ。決して無理強いしてはいけません。できればみがき終わったら、よくみがけているか見てあげて、ほめて下さい。

◇食事の中休みの時に甘い物を食べさせます。こどもはその後、また御飯を食べます。
 甘い物はこどもの食事の必需品です。制限せずに充分与える事で、甘い物に関心を持たせない様にさせるのです。子どもの食事の特長は、お子様ランチで、それをどの順番で食べても良いのです。お菓子、果物、おかずそして最後にご飯だけを食べても良いのです。
 子どもの自由に食べさせて、じっと見ていると、面白い食べ方をします。見ていて御覧なさい。子どもを自由にさせてじっと見ていると飽きません。

[健康]歯の健診(できるだけ小児歯科がよい)。小児歯科医は無理やりしません。小児科医の歯科版のようです。ツベルクリン反応は、高齢者がそばにいるようならして、陰性を確認しておきましょう。結核は20分以上一緒にいないと感染しません。子どもの結核は、大人から子供へうつる病気です。

◇睡眠。--夜中におびえますか。
 寝る時の決ったやり方(睡眠儀式)をして、寝ます。寝る時間を決めましょう。
 この時期昼寝の仕方を替えたり、全くしなくなったりします。
 夜中に起きるような睡眠の乱れは、親子の相互作用に問題がありますから、相談して下さい。

◇トイレのしつけを始めます。 おまるを用意しましょう。いきなりトイレで練習できる子もいますが、多くのこどもはトイレをこわがるので、おまるから始めます。こわがるとかなり長い間続きますので、試さないで下さい。決してあせらない事。
 おむつを早くとろうとすると、おねしょや、おもらし、ちびったり、おしっこ関連の病気になりやすくなります。おむつは必ず3才までにとれます。遅い子の方が、おねしょやちびることが少ないです。早くおむつがとれた子におねしょやちびりが多いのです。
 おまるやトイレに行って、タイミングよくおしっこやうんちが出た時が練習で、出なかった時は練習になっていません。すわらせたままにしてはいけません。

[安全]
◇ペット(犬、猫、鳥)--ぬいぐるみと同じに扱うので、反抗されます。教育を受けていない犬は自分を家族の中でランク付けし、すきあらば上に上がることをねらっています。その為ほえたり、噛んだりしておどかすなど、攻撃性をもっています。だからしばしば犬にこどもがかまれたりします。

 何かあったら、一人でかかえ込まないで、小児科医に相談して下さい。それが、育児相談です。

           


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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス  Ⅵ

2017-10-20 08:49:35 | 育児
 さあ一歳です。この時期も一歳になったらすぐに受けましょう。それで私は、十二か月健診と言っています。十三か月では遅いのです。

 それは、それなりの意味があるのですが、多くの小児科医も理解していないようです。

 欧米の離乳食は、もうすんで大人の食事になっている時期です。

              乳児健診と生活のアドバイス Ⅵ

☆12ヵ月(1才)
[栄養]
◇哺乳ビンはまだ使っていますか? そろそろやめましょう。その為に時々コップでミルクを飲ませていたのです。1日1回から始め、2回へ進め、うまくいったら3回と、だんだんコップにしていきます。いやがらないように、進めるのがコツ。

◇断乳をしましたか。母乳は1才すぎたらやめましょう。
 断乳の仕方は、・・・(9か月の項を参照)

◇自分で食べる楽しさを覚えましたか。母親が口まで持っていっていませんか。だんだんひとりで食べるようにしていきましょう。
 食事は食欲を満たす楽しい事ですから、決して無理に食べさせてはいけません。お腹がすいたら食べ、お腹がすかなければ食べない習慣をつけましょう。
 時間や回数を決めて与えるやり方は、こどもの食欲を無視し、少食や偏食を生む原因になります。そういうやり方は、うまくいきません。

◇食事の時に、赤ちゃんが手でこねたり、つぶしたり、かきまわしたり、いろいろなことをしても怒らないで下さい。まだ食べ物の性質がよく分らないから、いろいろ試しているのです。遊び専門になったら、片付けていいのですが、少しずつでも食べていればやらせてあげましょう。こういうことも大きくなるためには必要なのです。

◇食卓に出ている(家族が食べている)食物を食べさせましょう。

[健康]
◇非常に活動的になり、事故が多くなります。病気より事故に注意しましょう。

◇ツベルクリン反応をします。周りに高齢者がいる場合に必要です。
1歳過ぎたらMR(麻疹・風疹混合生)ワクチンをしましょう。でも今は麻疹や風疹にかかる確率が低いので、公費負担が受けられる2歳直前が良いです。今は、麻疹も風疹も、年間三桁(500人以下)です。2008年までは、麻疹も年間1万人以上かかっていましたから、早期にすることを勧めていたのです。

[安全]
◇日焼け--軽いやけどですから、特に日射の強い5月、6月に注意。日光浴は冬の弱い日射しでも1日15分すれば充分です。最近白人では、10才までは日焼けしない方がよいと云い、日本人でも色の白い人は、強い日差しで焼かないようにしましょう。色の白い人が強い日にあたると、しみ、そばかすができますし、皮膚の老化が進みます。日に焼くと、7日たって色が黒くなり、黒くなると紫外線に強くなります。色が黒い人は、紫外線に強いのです。(紫外線の害については、別稿にします)

◇電気コードやコンセントの事故。コードに足をとられて転んだり、コンセントに物を差し込んだりします。
薬の中毒(シロップの薬の飲みすぎや大人の薬を飲む)。特に大人の薬の管理をして下さい。大人の錠剤をお菓子と思って飲んでしまうことがあります。
シロップの薬を私は使いませんが、好んで使う小児科医がいます。その時は、しっかり管理して下さい。冷蔵庫だと危ないです。

◇水の事故--お風呂は少しの水量でも、滑って転び顔が水面下になると泣きわめいておぼれてしまいます。台にのって洗濯機に落ちることもあります。家の周りの池、川、どぶなども危険です。

◇異物誤飲(タバコ、水銀電池、住居やトイレの洗剤、灯油、液状化粧品)
 危険な物は高い所に片付けて、家中から毒物を取り除く。薬をおきっ放しにしないこと。

◇幼児が台所にいる時は、熱い液体からこどもを守ること。台所に入れないのがよい。

◇やけど--ポットが一番危険。「押すだけ」のポットは、サイホンの為に、口をつけて吸うと、ロックしていても出てくるので危険です。次はストーブの上のやかんやなべ。テーブルや台の上にのせてあるテーブルクロスや敷物を引っ張って、その上に乗っているラーメンやお茶をかぶったり、時計を頭の上に落としたりしてやけどやけがをします。
灯油ストーブは消した直後が危ないです。

◇家庭用湯沸し器の温度を50゜Cをこえないように調節します。大人でも熱いと手の皮脂が落ちてかさかさになりますから、41~2℃が良いです。
◇階段には、上戸下に柵をつけます。
◇こどもが外にいる時に、自動車や機械を動かす時が危ないので、こどもを一人で歩きまわらせてはいけません。自分の運転する車で、子どもをひいて死なせた例があります。

[社会的発達]
◇クレヨンで書きなぐることを教えます。紙以外には書かせないこと。書いたら、おこらずにすぐ消して、紙にかかせましょう。叱ってはいけません。
 クレヨンはどんな持ち方をしてもよく、なめても害は少ないし、間違って他の物に書かれてもなんとかなりますから。
 障子などを間違って破ったり、大切な紙を破ったら、障子さんかわいそうねと言って張り直しますし、破られた紙を、可哀想と言ってセロテープなどで貼ります。
 よく紙を破ることを教える人がいますが、紙を破る楽しさなどは、教える必要はないし、もっと楽しいことを教えましょう。家の中にある大切な紙、お父さんの仕事の書類、家庭でのいろいろな大切な書類を破られたら大変です。

◇赤ちゃんに話しかけ、沢山の物の名前や身体の部分の名前を教えてあげましょう。 食事のとき、おむつをかえるとき、入浴のとき、着物をきるとき、歩くとき、赤ちゃんに話しかけましょう。
 「影の声」と言って、動作と共に言葉をそえることです。例えば「さあご飯を食べましょう」、「靴をはきましょう」、「服を着ましょう」、「お顔をふきましょう」何でもする時に、言葉に出して言うのです。それで沢山の言葉を覚えて、初めて一言が出ます。
 男の子に多いのですが、指をさしたり、親を引っ張ったりして、言葉をしゃべらずに済ませてしまうと、言葉が遅いようです。無理にしゃべらせてはいけません。自然に話し出すのを待ちます。

◇じっと見ることができるようになるので、毎日1回は絵本を読んであげましょう。あきたらおしまいです。少しずつじっと見ていられる時間が長くなります。本を読む楽しさを教えてあげましょう。(本を好きにする為です)。1日10分はしてあげましょう。
 字が読めるようになっても、読んであげましょう。テレビや漫画などの映像や画像の世界から、お話しの世界にひきこんでいくのです。自分で読むからいいと云うまで読んであげて下さい。本を読む楽しさを覚えたら、読むなと云っても読みます。
 本は買わずにできるだけ図書館を利用しましょう。必要な本は図書館に買ってもらいましょう。

◇かんしゃくをおこす年頃で、おこしたらすぐになだめないで、ひとしきり怒らせてあげて、気持がおさまってきた頃を見計らって声をかけましょう。

◇探求心が旺盛な時期で、あちこちをのぞいたり、押したり、引っ張ったり、探してまわりますから、いじられたくない物はかたずけたり、開かないようにしたりすること。
ベビーガード用品がありますから利用しましょう。

◇親子関係も大切で、お父さんにも遊んでもらいましょう。特に身体を動かす遊びがよく、寝ころんだパパの背中に乗ったり降りたりさせ、うまく立っていられるようになれば、ほめてあげましょう。それができたら、次は背中をゆさぶって、ふとんの上に落としてやるのです。父親とのスキンシップをかねて、転びかたの練習と平衡感覚を身につけるためにするのです。これが上手になると、簡単には骨折しなくなります。けがをすることを恐れないで下さい。小学校で骨折が増えているのは、カルシュウムが不足しているのではなく、バランスをとるのが下手ですぐ転び、転んだ時に変な転び方をする為です。

◇よいことをしたら、すぐほめる。新しいことができたら、感心してあげる。禁止するのは少なくして、ほめて育てます。しかし「ダメ」と云われても、やっていることに固執して、身体を抱えて連れて行かないとやめないこともあります。

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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス  Ⅴ

2017-10-20 08:32:18 | 育児
 次は九か月健診です。ここで「しつけの仕方」を教えます。体罰はだめです。こつがあります。

            乳児健診と生活のアドバイス Ⅴ
☆9ヵ月の赤ちゃん
[栄養]
◇食欲はありますか--食べる楽しさを教えていますか。
 食事の時間は、チュッと吸う、チュルチュルする、もぐもぐする、ストローで吸う、独りで食べるなど食欲を満たす楽しい時間です。こどもの食事は半分遊びなのです。いけませんと叱って食べる楽しみを奪わないで下さい。

◇コップの練習はしていますか。ミルクや牛乳をコップで飲むことを教えて下さい。
 もう固定観念ができていて、ミルクをコップで飲まなかったらかなり難しいです。でもまだ母親にその気があれば、治りますがこの時期が最後のチャンスです。

◇始めはコップでミルクか牛乳を1日1回、食後の授乳の際に与えるようにし、いやがらなければ、これを毎日続け、1ヵ月位したら1日2回にふやし、だんだん授乳をコップでミルクか牛乳を飲ませるようにしていきます。いやがったらやめて、数日後またやってみます。母乳や哺乳ビンでの授乳をだんだんコップで牛乳に飲むようにかえていくのです。うまくいけばこれで断乳ができます。
 コツは6ヵ月以後、母乳を眠り薬や安定剤の替わりにしないで、あくまで食事の一部として、食事の時に与えるようにしておくことです。寝る時や泣いた時に母乳やミルクを飲んでいると、習慣になり、飲まないと眠れなくなり、断乳に抵抗します。食事の一部として与えていれば、だんだん牛乳に替えていき、離乳がスムースにいくことができます。

◇幼児食--離乳の早い赤ちゃんは、もう幼児食、つまり大人の食事の中のやわらかそうな物を、食べられるようになります。歯がないからとドロドロの物ばかり与えていると硬い物を食べなくなります。(ドッグ・フードばかり食べて成長した犬は骨を食べません。)
 そろそろ手を使って食べることができるようになりますから、自分で食べるようにマンナやビスケットなどを与えます。
 歯はなくとも、呑み込める程度に小さくしてあれば、嫌がらない限りどんどん与えて構いません。赤ちゃんが嫌がらずに飲み込めれば良いのです。大人でも大食いの人や、早食いの人はほとんど噛んでいませんし、それで胃をこわすこともありません。食べる食べないは赤ちゃんが決めます。
 ムラ食いが目立つ時期。赤ちゃんは1口食べてみて、その味で食べるか食べないか決めます。これは好き嫌いではありません。その時によって食べたり、食べなかったりします。
 大人でも食べたい時も食べたくない時もあります。

[健康]
◇靴は、とがったものからと、寒さから、足を守る為にだけ必要です。靴はやわらかく、きつくないものがよいです。靴底はすべりにくい素材で、上は通気性のよいものがよいです。

◇睡眠。
 幼児は規則正しい就寝時間と、就寝習慣が必要です。でも夜中に目をさますこともあります。夜泣きするのは、まず寝る前に十分お腹を満たしているかどうかです。寝る前に食べるのは身体によくないと言うのは思い違いです。なにも根拠はなく、寝ている時でも胃腸は働いています。その場合は、寝る前にしっかり食べると起きません。
 次に、のどが渇いているかです。水やうすいお茶を飲ませると寝ます。
 悪い夢を見た時は、目を覚ますと泣き止みます。しっかり目を覚まさせることです。
 それでも泣き止まない場合は、夜泣きですから、続く場合は小児科医に相談しましょう。

[安全]
◇自動車内ではチャイルド・シートを使いましょう。
助手席で母親がしっかり抱いていたつもりでも、急ブレーキの瞬間抱いていた子どもが、母の腕の中から飛出して死亡した事故が10府県で2年間に3件あったそうです。

◇電気コードやコンセントで遊ばせない。冬はストーブ、夏は扇風機。ファン・ヒーターも熱風の吹き出し口が危険です。

◇庭やベランダでの転落、墜落。--決して赤ちゃんから、目か手を離してはいけません。まだできないだろうと思っていると、赤ちゃんはある日突然立ったり、歩いたりします。
窓や階段には安全柵をつけましょう。

◇テーブルクロスを引張り、テーブル上の物が落ちて、やけどやけがをします。

◇何でも口に入れるのが激しくなり、肺への誤飲事故がふえます。赤ちゃんに与えてはいけないものは、ピーナッツ、塩豆、ポップコーン、グリーンピース、とうもろこし、豆、生の棒状にんじん、セロリ、生のりんごやレーズン。

◇低いテーブルの上にのっているものを片付ける。コイン、ガラス製品、ビーズ、ピン、薬、工芸品、道具など。おもちゃより大人のものが好きです。
◇ナイフ、はさみ、かみそりなど、とがったものや鋭いものは、安全な場所に保管しましょう。
◇毒物をジュースやコーラなどの空きびんや空き缶、コップなどに入れておかないこと。
◇水の事故
 お風呂の浴槽に、水をためておかないこと。少しの量でもおぼれます。実際に、台所のあがりまちに転げて落ちて、下にあったバケツの中に顔を突っ込み、中にあったわずかの水で鼻と口がふさがれて溺れてしまったケースがありました。
 先日は、浴槽に満杯にしてあったお風呂場で一歳の子が溺れた事件が報道されました。
 お風呂での事故は、乳幼児と高齢者で非常に多い事故です。

[社会的発達]
◇赤ちゃんの声をまねる。赤ちゃんが声をだしたら、声をだして答える。
 二人目、三人目の子は、上の子がしてくれるので、しなくてもすみそうです。でも上の子が男の子で赤ちゃんに興味を持たない子はしてくれません。

◇相互関係や、模倣の発達を助けるため、社会的な遊びをしてあげましょう。
 「いないいないバー」、手拍子をとる、など。
◇自発性をのばす。自己主張がでてきたら、親への反抗と考えず、正常な、むしろ望ましい発達であるから、認めてあげましょう。探検をどんどんさせる。あちこち探検して回ります。

◇しつけ(教育)はこの時期から始めます。ただし内容を覚えてはいませんが、しつけをされることが必要なのです。マナーは4~5才からで充分です。

◇体罰はなぜ怒られたか覚えていないので、効果はありません。怒られたことだけ覚えていますから、余り叱ると親の顔を見て行動するようになります。幼稚園から小学校低学年までの子に体罰が効果がある場合もありますが、一般的には体罰はほとんど有効性がありませんし、逆効果になることも少なくありません。強くたたかず、叱っていることを表す行動として軽く手やお尻をたたくことが良いです。
 (犬の場合は新聞紙をまるめたものでたたくと良いと云い、ムチなどで体罰を加えると性格が悪くなると云います。)
 ですから、虐待を受けて、タバコの火を押し付けられた跡があったり、骨折があったりしますが、それでも子どもには通じないのです。何をしたらそうされるのかを、覚えていないのです。
 虐待を受けた子は、レントゲンで全身の骨折の跡を探します。私が日本で初めてではないかと思われる虐待を受けた子を診たのは、国立埼玉病院にいた時でした。昭和50年代です。今は日常的に見られますが、その頃は少なかったのです。親の考え方が変わったのだと思います。

◇しつけは教育であって、強制や矯正ではありません。

◇しつけの基本は、興味を持たせて自分からさせることです。強制してはいけません。
 まず母親がやって見せることです。そのうちに子どもが真似をするようになります。
一番効果があるのは少し年上の兄弟か、近所の年上の子のやっているところを見せることです。そしてやりたがったら始めから正しいやり方を教えることです。悪いくせがついたらなかなか直りません。間違ったやり方を覚えてしまうと、直すのに何年もかかります。

 いけないことや危ないことをしそうになったら、何か他の面白そうなことに子どもの興味をひきつけて、いけないことから関心をそらすことです。

 悪いことをした時に、「悪い子ね」と叱ってはいけません。「あなたは良い子だからこういう悪いことはしてはいけません」と叱り、その後なだめてあげて下さい。
 危ないことをした時には、叱らずに危険なことを繰返し話し、親の云うことをきくまで云い続けることです。叱られていうことをきいたなら、叱られない所でするだけです。親や大人のいない所でするのです。それが事故につながります。

◇「赤ちゃんだから(または子どもだから)構わない」という論理は、こどもをだめにする論理です。こどもの時の記憶をもち続けると、おとなになった時に失敗をします。

◇しつけのポイントは、
 ①おとながしてはいけないことは、こどもや赤ちゃんでもしてはいけないのです。
  しても良いことと思い込むと大きくなってもします。他人に注意されても、なぜいけないのか分らないので、また繰り返します。
 ②ひとりでしてはいけないことは、大人がついていてもやらせてはいけないのです。 高い所にのせてやったり、窓やベランダから下をのぞかせたりすることで、一度覚えますと、大人がいない時に自分でやろうとして、事故を起こします。こどもは頭の重さが体重の3分の1もあり、手で支えきれずに、簡単にベランダや窓から下に落ちるのです。
 窓やベランダには下をのぞけないように、柵をつけましょう。アメリカのある州では、法律で義務付けたら、こどもの転落事故が3分の1に減ったといいます。
 ③こどもがしてはいけないことは、親がしている所を見られてはいけません。こどもに覚えて欲しくなければ、やはりしている所を見られないようにしましょう。
 真似されたくないことは、やっている所を見られないようにしましょう。ガス台の点火、スイッチ、テレビのボタンなど。1度見たらしっかり覚えていて親が忘れた頃にします。
ガス台の点火栓をひねっている所とか、テレビのスイッチなどで、できるだけ身体で隠してどこを動かしているか見られないようにするのです。

◇悪い言葉を使った時に叱ってはいけません。叱るとその場はやめるかも知れませんが、何か他のことで親に叱られた時に、仕返しにパッとその言葉が出て来ます。
 叱らずにその悪い言葉を無視して、全く違う話題にすり替えてしまうことです。
 小学校3~4年生位になると、なぜいけないか説明して、その言葉を使わないように納得するように説明してやめさせます。してはいけないことも同じです。
◇「いけない」と言ったら決して親の面子にかけても撤回してはいけません。こどもが泣いたり暴れたりしたら、「仕方がない。今度だけは良いでしょう。」と1度でも認めてしまうと、こどもは次に親が「いけない」と言っても、また認めてもらうまで2時間でも3時間でも泣き続けます。認めてもよいことなら、始めから「いけない」と言わないことです。赤ちゃんやこどもが泣き続けた時に、それに勝てる母親はほとんどいません。

◇親(特に母親)から離れて祖父母や親戚、近所の人などといられるようにしていきます。
 母親から離れていられる練習です。早期に保育所へ預けている場合には、必要あません。

◇知らない人につれていかれないようにしましょう。
知らない人について行ってはいけないとか、話をしてはいけないと教えてはいけません。
他人に誘われた時に、知らない人だけでなく、知っている人でも、お母さんの許可を得なければついていかないように教えます。知っている人に誘拐されたり、殺されたりしている事実があります。

◇一般的な断乳のやり方--だめと決めたら決して与えないことです。こどもがあきらめるまで頑張るのがコツで、一度だめといったのにこどもに負けて母乳を与えてしまうと、次にやめる時が非常に大変になります。ですから母親の身体とこころが健康な時に、3日間は毎日泣かれるのを覚悟してすることです。
--なぜ断乳をするかというと、乳離れ即ちこどもの精神的な成長を図る為です。こどもの為にするのです。
 子どもを自立させることが大切です。子どもの人権、個人の権利を認めてあげて下さい。

 よく、まだ母乳が出ているから飲ませるという人がいますが、いつまで出ているかというと、飲ませ続けていれば、15年というインドでの記録があります。その子どもは、6歳くらいの体格でやせ細り、知能の発達も遅れ、3~4歳程度であったと言います。
江戸時代や戦前までは乳母という職業があった程で、次々と赤ちゃんを預かって飲ませていると母乳は出続けます。
 ある小説家は、小学校に入った頃まで、哺乳を飲んでいたそうです。学校から帰ってきて、母乳を吸ってから遊んだと言っています。それが良いかどうかは、親が考えることです。
日本では、遅くまで母乳を飲ませてもよいと言う小児科医がいますが、欧米では、1歳までにやめるように指導しています。子どもの自立と母親の子離れのためです。
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乳幼児健診の時の生活上のアドバイス Ⅳ 

2017-10-20 08:01:10 | 育児
 この時期は、大切な時期です。子どもが自立するのが人見知りが始まる時期です。その時期までにしなければならないことは、悪い癖を治すこと、3~4歳まで続かれたら困ること、固いものを食べさせること、などなどがあります。
 人見知りが始まってしまうと、自分の好き嫌いをはっきりしてしまいます。自分の好きなやり方、例えばミルクは哺乳瓶で飲むものと思うと、大きくなってもコップでお茶やジュースは飲んでも、ミルクや牛乳は哺乳瓶でしか飲まなくなります。硬いものに慣らしておかないと、固いものを食べなくなります。添い寝しないと寝なかったり、一人で寝られなかったりしてしまいます。
 だからこの時期に、続かれたら困ることを直しておきましょう。

 自治体は、6~7か月健診としていますが、これはそれらのことを知らない小児科医が決めたり、自治体の都合で決めたりしているためです。6か月過ぎたらすぐに受けましょう。
 また、この時期から家庭内事故が増えていきます。寝返りや、這い這い、伝い歩き、一人歩きなどをして事故に遭います。
 事故対策が必要です。

          乳児健診と生活のアドバイス Ⅳ
☆6ヶ月
◇母乳は食事の一部ですから、食事以外の時には与えない事。
 母乳が必要なのは、3ヶ月までですから、やめても構いません。睡眠剤や精神安定剤の替わりにしないこと。アメリカでは、3か月まで母乳を与えればよいといいます。3か月までの腸管内の免疫効果があり、その後は続かないからです。

◇混合栄養やミルクだけの場合には、この時期から1日に1回はコップでミルクを飲ませることを始めましょう。「ミルクや牛乳は哺乳ビンで飲むもの」という固定観念をつけない為にするもので、それは1才時に哺乳ビンをやめ、コップで飲むようにする為に必要です。
 人見知りする前の、6~7ヵ月が始める時期で、9ヵ月すぎたら間に合いません。赤ちゃんが好みのやり方を決めてしまうと、ジュースやお茶はコップで飲んでも、牛乳やミルクをコップで飲みません。
 また、母乳の場合には、お茶やジュースなどをコップで飲む練習をしましょう。うまく飲めないのが当たり前で、違う飲み方を教えるためです。


    ◎子どもの食事の基本的な原則 

 子ども(赤ちゃんから思春期まで)の食事の基本は、一日に必要なカロリーの四分の一を、
一回の食事で摂り、三回で四分の三です。残りの四分の一を何回かに分けて、午前や午後のおやつや夜食で摂るのです。ですから、おやつは軽い食事で、お菓子や果物だけではありまん。三回食で必要なカロリーを食べきれないのです。
 ですから、子どもはお腹が空いた時が食事の時間で、欲しがる時に欲しいだけ食べさせてよいのです。自然界の動物たちと同じように、子どもは必要なだけ食べると、それ以上は食べません。子どもの自然の食欲に任せればよいのです。必要なものは、子ども自身が自分で決めます。
 これは、少なくとも3歳までは、自然の食欲に任せてよいのです。そうすると、その後もそれがうまく続くと自然界の動物たちと同じように肥満にもやせ過ぎにもなりません。
 脳の摂食中枢(飢餓中枢)と満腹中枢を充分働かせればよいのです。それを狂わせるのはストレスです。親が子どもの食欲、食嗜好を干渉すると、その後食関連の病気になりやすくなります。
 ですから、離乳食も赤ちゃんが自分で決めますから、それに従って下さい。それが自然なのです。量や回数、固さなどを大人が決めるのは、思い違いであり、自然の働きを妨げるものです。


◇おかゆより、やわらかいごはんを喜ぶ子も出て来ます。こどもに合わせて進めてよいです。たきたてのご飯を蒸さずにさますと、やわらかいご飯ができます。食べれば、親が食べる
普通のご飯を与えても構いません。
◇早い子は1日3~4回食で、授乳は2回になり、離乳を終わってしまいます。遅い子はこの頃からおかゆを喜ぶようになり、1日2~3回食べるようになります。この違いは、発達の遅れではなく、こどもの個性ですから、好きにさせてあげて下さい。
 食べ過ぎも飲み過ぎも病気にはなりません。なると言うのは思い違いです。

◇牛乳はいつから始めて良いか。-
「アレルギーの問題は未解決だが、1日3食しっかり食べていれば、消化と、腸からの出血の問題では、生後6か月から牛乳を生で(温めただけで)飲ませても問題ない」というのがアメリカ小児科学会の勧告です。ですから身内にアレルギー性の病気(気管支喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎、じんましんなど)があれば沸かした方が安全です。
 3回食でミルクも1日 400ml前後しか飲まなくなっていれば、牛乳に替えてもよいですが、そうでない場合は先へのばしましょう。ミルクの方が楽で、安全です。

◇離乳期のミルクはいつから始めるか。-
 固形食中心の食事になっていたら、離乳期のミルクでも、普通のミルクでも、牛乳でも大きな違いはありません。離乳の遅い赤ちゃんにとって離乳期のミルクが必要です。

◇卵は家族にアレルギーの病気がなければ開始します。まず硬ゆでで黄身だけ与えます。何かにまぜてあげるとうまくいきます。白身は1才過ぎてからにしましょう。
 家族にアレルギーの病気がある場合は卵(黄身も)は、1才まで待ちましょう。

◇この時期に、ぱさぱさしたマンナ、ビスケット、パンなどを与え、もぐもぐして自分の唾液でややわらかくして飲み込むことを教えます。もぐもぐする楽しさを教えます。

[健康]
◇哺乳ビンをもたせたまま赤ちゃんをベッドの中においていかないこと。哺乳ビンをおしゃぶりがわりに使わないようにしましょう。習慣になり、3~4歳まで哺乳ビンを続けていると、虫歯ができやすく、その上前歯が変形しますし、ひどいと噛み合わせの不整や下顎が変形することさえあります。

◇授乳は食事の一部ですから、ふとんの中など寝る所で飲ませないようにします。特にこの時期には、添い寝しながらの授乳や寝ながら哺乳ビンでミルクを飲む事を止めることが大切で、この時期にやめないとそういう習慣ができてしまいます。
 大きくなったらやめさせるつもりであれば、6~7ヵ月の時期にやめることです。
 まだ自分のやり方とか好みが、できあがっていませんから、かんたんにやめることができるからです。9ヵ月すぎると難しくなり、1才すぎたら不可能になります。

◇6か月過ぎると、いろいろな病気にかかる時期です。
 初めての子の場合は、余り病気をしないことが多いのですが、二人目、三人目になると赤ちゃん時代によく病気をします。それは上のこどもたちが、始終身体をなでたり、さわったりするからで、それがストレスになって、病気になるようです。
 いつも「気持ちがいい」状態にしておくと、病気をしません。それには、いつもそっとしておいてあげることです。起きている時は、抱かずに声をかけてあげましょう。

◇睡眠。親がそばにいないと不安で眠れないことがあり、お気に入りのぬいぐるみや毛布をもたせても良い。赤ちゃんが夜中に目をさましていても異常ではない。
◇おむつ交換の時に、オモチャを持たせる。


◇歯。歯のはえ方には個人差があります。早いと、この頃に歯が出てきます。母乳の場合にはかまれて痛いですから、その時は、離乳食を進めて離乳します。

[安全]
◇頭の傷が多い時期--頭の重さを手で支えられない為、顔や頭のけがが多い。
  頭の重さは体重の3分の1前後です。手で支えられるのは2才すぎです。
 乳幼児はぐいとひっぱられたり、ゆさぶられたりするのに弱い。
 乳幼児は手をつかんでぶらさげず、上腕をもつ。(肘が脱臼しやすい。)
◇お風呂の中で、赤ちゃんから目を離さないこと。
  赤ちゃんは洗面器一杯の水でおぼれます。
◇自動車内ではチャイルド・シートをし、後部座席でもシートベルトをしましょう。
◇家の中の事故につながりそうなものを調べ、安全対策をする。
 赤ちゃんの目の高さで家中を点検して歩くとよく分ると思います。テーブルの角、とがったもの、コンセント。電気のコードをひっぱって遊ばせない。赤ちゃんがテーブルかけやスタンドをひっぱって、赤ちゃんの上に落ちてけがをする。熱い液体、表面が熱くなっているものから赤ちゃんを守る。歩行器はけがの危険が多い。階段には安全柵をつける。ビニールの袋、風船などは手の届かない所におくこと。

[社会的発達]
◇高いいすに座る練習。いすに拘束される練習。いやがったら終わりにしましょう。

◇「いけません」と、自分の行動に制限を受けることがあるということを教えます。
 何を叱られたか覚えてはいませんが、潜在意識の中に残りますから、後になって制限を受けてもびっくりしません。小さいうちにやりたい放題のことをしていて、誰からもダメとは言われずにいて、成長してから突然いろいろ制約を受け、きつく叱られると、こどもは例え中学生でも、どう対応して良いか分からずに問題を起こしてしまいます。(自殺、家出、非行、そして両親の殺人など) 
兄弟が上にいると、親がしなくても自然に「ダメーッ」とやられています。
 でも「ダメ」と云うのは、一度は云わないといけないのですが、あとはできるだけ少なくし、他のことに関心をそらす。また危険の可能性のある場所からこどもを遠ざけるなどの制限を設けます。

◇人見知りがこれから始まります。母親と二人だけの生活をしているとなりやすいです。
 人見知りは、自己主張の現れですから、大切なことで、それと共に自分の好きなやり方、きらいなやり方を決めてしまいます。
 一度決めてしまうと、がんとしてそれを曲げません。
 この時期に硬いものを食べさせないと、食べなくなります。

◇お気に入りのおもちゃだけでなく、他のおもちゃでも遊ばせます。

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