黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

「ウイルス学者の絶望」を読んで

2023-04-04 15:52:21 | 新型コロナ感染症

           「ウイルス学者の絶望」を読んで

抄録と感想です。私は、免疫生物学としては、国際医療福祉大学の高橋泰教授の理論に近く、さらに

れに加えて、50年の小児科医の経験と勉強、心療内科学と精神神経免疫学、ルネ・デュボスの適応理論をもって考えてきました。世界では,ネオヒポクラテス学派と言うそうです。

      「ウイルス学者の絶望」を読んで(抄録と私見)  2023.3.31.

私と似たような主張をされている本があると遺伝学者の友人が教えてくれました。

この書と私との違いは、ウイルス感染症の同時流行がないことに対する解釈の違いと、細胞免疫についての考え方、そして精神神経免疫学をご存じないことなどです。

 細分化された学問領域での研究者であり、ウイルス学者ですが、臨床医や疫学者ではなく、科学史も知らないようです。大筋では政府の感染症審議会のしている対策の批判は、的を得ていることが多いので、抄録を作り、私の意見を追加しました。

               〇印は、同意。 △印は、不同意、異論あり。( )内は私見。

第一章 ウイルス学者の絶望

〇感染症法上の扱いを2類相当にし続けることは「違法」の可能性も

 オミクロン変異体(俗称オミクロン株)は、既にCOVID-19に該当せず、新たな種類ですから、それを5類にするかしないかという議論をすべきなのです。2022年12月の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料でも、2022年5~6月の段階で全年齢層において重症化率,致死率が季節性インフルエンザを下回っていました。

〇今回のワクチンは「企画倒れ」

 スパイクワクチンでは当座しのぎで変異には対応できません。感染を予防できない。

繰り返し同じ抗原(株)に対応したワクチンを接種すると「抗原原罪」を起こして、最初の株に対する抗体しか作らず、新たな株への抗体を作らないことがある。変異に対抗できない現象。スパイクに対するワクチンでは、予防できないし、変異株にも対応できないし、逆に「抗原原罪」という現象で、悪化させることもあります。ヒトコロナウイルスは全く同じウイルスに再感染します。(ちなみに、麻疹ウイルスも風疹ウイルスなどの他のウイルスもすべて再感染します。今までは市中に常在していたので、再感染しても発病せず、追加免役となり気が付かなかっただけです。ワクチンが普及して発病者がいなくなると経年劣化で抗体価が低下し、再感染します。でも免役記憶が残っていますから、軽く済みます。)

〇ワクチン被害はなぜ「因果関係が証明できない」とされるか

 完全証明ができないから、「因果関係があるかどうかは証明できない」と片付けられてしまうのです。(新しいワクチンなので、すべてが新しく、根拠となるデータがないためです。)

 (それはアメリカとスウェーデンの共同研究で、ワクチン後6か月以内の原因が判らない症状や死亡者を副反応疑いとしていました。それで明らかな原因が認められない人の調査を徹底してすべきなのに、していません。病理解剖をして心臓や血管系、脳血管などの異常を調べるべきで、個別には難しくても、多数に同じ傾向が見られれば、それと判断できます。)

〇3回目以降の接種はリスクを高める

 (90%以上の人にワクチンを接種した)イスラエルで感染拡大が起きて、ワクチンによる予防効果がないことがわかりました。(それはmRNAワクチンという形でスパイクに対するワクチンなので、のどや気道の粘膜細胞に免疫を作るはずが、作らなかったのです。) mRNAワクチンの感染予防効果は低いことが明確になっています。

 2回目以降のブースター(追加)接種で、先の2回でできた免疫で、3回目に作ったスパイク蛋白質を持った細胞が,ウイルスを持った細胞と誤認されて攻撃される危険があるというのです。(多数の人にワクチン接種していたのだから、コロナウイルス感染症で亡くなった人の病理解剖所見が必要です。それをせずに因果関係不明としています。)

〇「ワクチンは血流に入らない」を否定するデータ

 ラットの実験では、肝臓,脾臓、副腎、卵巣に入っています。(そもそもリンパ節に入るのに,血流に入らないはずはありません。)

〇正常細胞が免疫に攻撃されるリスク

 自己免疫製肝炎が出ています。抗体依存性細胞傷害(ADCC)という現象です。抗体と一緒になってウイルス感染細胞を攻撃できるのですが、3回目接種すると(2回目でも可能性あり)株が変化していると、スパイクワクチンの入った細胞を誤認して攻撃してしまう危険性です。

〇激増する超過死亡

  ワクチンを接種したことによって、コロナで死にやすくなったとも考えられる。

〇mRNAワクチンの「3回目接種」は回避したかった

 塩野義製薬野ワクチンはコンポート(組み換え蛋白質)ワクチンなので、mRNAワクチンよりも安全性が高い。しかしADEの危険性は残ります。新型コロナウイルスに対するワクチンの接種は基本的には高齢者や基礎疾患をもった人だけで良かったと思います。また、ウイルスは時間とともに弱毒化するはずなので、ワクチンはいずれ不要になります。

〇接種前のN(核)抗体の調査はなぜスルーされたのか

 「N抗体を持っている人は、mRNAワクチンを接種してはいけない」とするべきだと思います。

△ワクチンが感染を阻止することが難しい理由

 ワクチンについてテレビなどで聞かれると、最初から「自分は打ちません」と話していました。・・・テレビで「mRNAワクチンは危ないから」とは言えないので、・・・。

 (大筋ではよいのですが、誤解されている所もあります。作られるのは、ウイルスの表面のスパイクに対する抗体なので、粘膜細胞の表面にその抗体ができることで感染を予防しようというもので、それが血中に増えても予防することも重症化を防ぐこともできません。自然に感染したり、生ワクチンの場合には、ウイルスの核に対する抗体ができるので、スパイク部分が変異しても効果があります。)

△インフルエンザワクチンとの同時接種のリスクは不明

 同時接種の安全性は、生ワクチンや不活化ワクチンでいえることであって、今迄存在しなかった遺伝子ワクチンでどうかということは、全く判っていません。(しかも、インフルエンザワクチンの有効性すら疑わしいワクチンなので、効果よりも危険性の方が高いのです。3月になってようやく経鼻噴霧の弱毒生インフルエンザワクチンが認可されました。その効果は期待されていますが、実際のところは判りません。)

〇ワクチンの危険性に対する情報の乏しさ

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)のワクチン審査部でも、危険性として「抗体依存性増強(ADE)」と呼吸器疾患増強をあげています。(判っていないワクチンを接種するのですから、ワクチンの副反応としては、明らかに違うという根拠があるものだけ除外し、残りはすべてカウントすべきはずです。薬剤ではそうしていたはずです。)

〇誰もがコロナに感染する

 私(著者)が批判していたのは、政府の過剰で的外れな感染対策でした。初期の新型コロナウイルスは比較的病原性の高いものでした。それでも高齢者や基礎疾患のある人だけ守ればよく、多くの人たちはいつもどおりに過ごして経済を動かし、・・・。だから私は「過度な自粛をやめてくれ」と言っていました。なぜ一斉に店を休業させなければいけなかったのでしょうか。そもそも新型コロナウイルスはなくなるものではありません。

〇「Go Toトラベル」は悪者ではない

〇政府の対策はただの「責任逃れ」

 

第二章 新型コロナウイルスの正体

〇決して未知のウイルスではない

 新型コロナウイルスも含む「オルトコロナウイルス亜科」には数十種類のウイルスが存在します。サーズウイルスと同じ系統で、元々キクガシラコウモリが持っていたウイルスです。

〇発生直後に「ウィズコロナ」切り抜けられると確信

(私も2020年2月には、独自の見解を発表しました。それは今でも変わらないものでした。)

△「100分の1作戦」で感染対策は十分だった

 (換気、マスク、手洗いで充分というが、これはおかしい。換気と言っても、室内を風がぐるぐる回り、室内に充満するだけです。未熟児室の換気は、横に流れる様に、部屋の片側から水平に流して、反対側へ吸い込ませる方式で換気をします。インフルエンザと同様に、マスクの効果は多少は少なくするだけです。手洗いの意味はありません。)

 エアロゾル(空気)感染は当然です。(最初に流行した武漢のデータを読めば判るはずで、多くのデータが発表されています。中国では武漢市がもっとも医療水準が高い所です。)

〇ソーシャルディスタンスという拷問

〇接触感染についてはあまり考えなくてよい

〇ほとんどがエアロゾル感染

〇マスクで感染を防ぐには限界がある

〇無意味な感染対策

〇ほとんどのウイルスは人間と共存している

〇一定数以上の微小飛沫粒子を吸わないと感染しない

 コンピューターや、物理実験でのデータで感染すると言いますがそんなことはなく、実際には、感染が成立するにはウイルスの「量(数)」が必要なのです。(細菌も同じです。その上に、活性があることが必要です。そこまでで、著者が誤解しているのは、ウイルスが10キロ先まで飛ぶなどは、架空の話です。実際に感染した例は、インフルエンザの場合に、パナマ沖で待機していた貨物船の例からはせいぜい2キロ程度です。しかも、晴れたら直射日光で活性を失いますから、成層圏では感染が成立しません。直射日光下では、2メートル離れれば感染しません。室内では別です。武漢では患者さんの風上の200メートル先でも、ウイルスを検出しています。)

〇子どもはワクチンより感染で免役を

 ワクチンではスパイク蛋白質に対する免役しかできませんが、感染するとコロナウイルスの多種類の蛋白質(?―私は核だと思います)に対する免疫ができます。(だから、変異しても短時間で変異株の抗核抗体を作ることができ、重症化しないのです。)

〇欧州の子どもたちの多くは自然感染で免役をつけた

 

第三章 無知という大罪

〇抗原検査とPCR検査の違い

 抗原検査は、ウイルスのN蛋白質を直接検出します。N蛋白質は変異しにくく、大量に含まれるので、PCR検査より、あてになります。N蛋白質は変異体であってもほとんど変わらないのです。PCR検査はウイルスのmRNAのN蛋白質をコードする(設計する)遺伝子領域の一部を調べているだけです。(だから、時々いろいろなものから陽性がでたりします。活性を失っていても陽性になります。)

〇検査陽性と感染性は別問題

 検出されたRNAに感染性があるかどうかは判らないのです。

 (PCR検査を開発した人は、これを診断に使ってはいけないと警告していました。)

〇1回のPCR検査で判断することは「異常事態」

 (それなのに1回のPCR検査で診断しています)

〇陽性者を「全員隔離」の大罪

〇「無知」が招いた大混乱

〇短時間で安価に行える「より確実な」検査方法があった

 国内企業のキャノンメディカルシステムズが開発したLAMP法は、誤診断が起こりにくく、コストも低く、実用化されていました。20分ほどの短時間で検査出来るのも特徴です。

〇病原性はスパイクでは決まらない

〇重症者は減って死亡者数が増える怪現象

〇数理疫学者とウイルス学者のいう「感染性」は異なる

〇コロナウイルスは「変異が速い」という嘘

〇人類はずっとウィズコロナだった

 コロナウイルスは昔から(少なくとも百数十年前から)存在していたことは明らかです。

また分子時計で調べると、計算上は鎌倉時代からあった可能性が高いのです。現在、普通の風邪を起こすヒトコロナウイルスは新型コロナウイルスの他に4種類あります。(当初から、福岡伸一さんたちも、きっと2009年に流行した新型インフルエンザウイルスが今は在来型になったように、新型コロナウイルスもそうなるだろうと予測していました。)

 

第四章 ウイルスと免疫の基礎知識

△自然免役と獲得免役

 私(著者)は、自然免疫だけでもほとんどのウィルスからの感染・発病を防いでいると考えています。(同感)

 (「ウイルス干渉によるもの」の理解が違います。ウイルス同士は、同じ場所で同時に繁殖できないのです。だから一瞬でも早く繁殖を始めたウイルスだけが繁殖し、後から入ったウイルスはじっと待っているのです。これは過去の麻疹や風疹、水痘の感染例から判っていることです。インフルエンザとコロナは同時に同じ人間の体内で繁殖しません。)

△「バカは風邪をひかない」の真意

 自然免疫の応答性はどんどん高まっていきます。(それは人間の抗体産生能力は、1億ともそれ以上とも言われていて、新しい抗原(ウイルスや細菌など)が侵入したらすぐに抗体を作ろうとするのですが、それに時間がかかります。それを短縮できるだけです。それを訓練免役というのでしょうか。またBCGの感染予防の有効性は世界的に否定されています。)

 自然免疫がうまく対応しています。(そうですが、その次の「日常的に雑多なウイルスを浴びていると自然免疫が鍛えられて」という所が間違いです。人間は自然免疫の壁を何重にもはりめぐらせていて、反応性は高まることはないのです。)

 「バカは風邪をひかない」というのは、(私に言わせれば、くよくよしない人、おおらかな人は、病気をしないということで、著者は、精神神経免疫学を知らず、取り違えています。)

△5種類の抗体

 (日本脳炎に対して認識不足です。日本脳炎はワクチンで日本人の発病が押さえられた訳ではありません。著者は適応理論も知らないようです。動物は、環境に適応して進化しました。だから地球の寒冷期に進化しました。現在は病原性のほとんどない日和見感染症のウイルスや細菌も、昔は病気を起こしていたのではないでしょうか。)

△IgA抗体が誘導されにくい人は新型コロナに感染しやすい

 (著者は、mRNAワクチンが誘導しにくいことと、誘導されにくい人がいることと混同している。先天性異常でない限り、そんな人はごく少数です。) インドで認可されたワクチンは、粘膜ワクチンです。粘膜に免疫をつけるので効果が確実です。

△IgG抗体を上げても感染予防効果は期待できない

 確かに、主戦場は、肺や気道だから,血中のIgG抗体値を上げても効果は期待出来ません。

(でも細胞内で増殖したウイルスが、細胞を破壊して外へでてきたら抗体が作用します。そこで作用するので、重症化を防げます。毛細血管を経て血液と細胞は接触しています。でも抗体は細胞内には入れません。肺炎は肺胞内の炎症です。肺胞の表面に血液は接触していて、血液中のガス交換をしています。ウイルスが細胞外へ出たら抗体の作用を受けます。)

△なぜ抗体価が高い人のほうが重症化しているのか

 (IgG抗体が最初に上がってくるということは、文献をあたれず検証はできませんでした。その後の東京都の文献(39)に出てくるのが、S(スパイク)抗体とN(核)抗体です。それを見るとS抗体(+)は96%前後ですが、N抗体(+)は3%前後です。これは調査を受けた人がワクチン接種者多いとのことで、当然ワクチン接種者が多いことを示しており、自然感染したのはN抗体(+)の人だけです。

ウイルスに曝露(接触)しても自然免疫で撃退し、血中に入らなければ、抗体は陽性になりません。多くの感染症専門家たちは抗体陽性を問題にしていますが、抗体は血液中までウイルスが侵入して初めてできますから、体内に侵入しても免疫システムで撃退されていれば抗体はできないです。抗体を感染の指標とするから判断を間違うのです。

ウイルス特異抗体が高いと言いますが、それはS抗体なのか、N抗体なのか文献が入手できなかったので判りませんが、S抗体が高くても変異体であれば侵入し、抗原原罪と抗体依存性増強によって、ワクチン接種者だけは重症化することがあるのです。自然感染ではあり得ません。)

〇抗体依存性増強(ADE)はなぜ起きる?

 人のデング熱ウイルスのワクチン製作中に分かったことですが、抗体によってかえって感染が増強され、病態も増悪することがあるのです。これがコロナウイルスでも起きるようです。(これはワクチンだけで、自然には起こりません。そこに何らかの秘密があるのでしょう。だから自然感染して免疫をつける方がよいのです。)

〇ウイルス感染におけるガンマ(γ)デルタ(δ)T細胞の役割

 (ここはまだ解明されていない所です。)

〇専門知を総合知にできる人材の必要性

 (感染症の専門家といえども,専門領域が細分化され、知らないことや根拠のないことを平気で言うのです。私は啓蒙者で、他人の研究を使って分かり易く説明しています。)

 

第五章 コロナワクチンの限界と危険性

〇「mRNAワクチン」とは何か

△新型コロナウイルスにワクチンが効果的でない理由

 生ワクチンは軽く感染することなので安全で、効果があります。不活化ワクチンは安全ではありますが、最先端の侵入する場所の粘膜細胞の免疫ができません。中国の新型ワクチンは不活化ワクチンです。不活化ワクチンによる抗体が悪さをすることがあるのです。

 (細胞免疫や抗体、不活化ワクチンについての評価が私と違います。)

〇ウイルス特性によって変化するワクチン戦略

 コロナワクチンの抗体は悪さをすることがあります。抗体依存性増強(ADE)や病態増悪を起こすリスクがあります。

〇「ADEは心配しなくてよい」は本当か

 同じコロナウイルスのマーズやサーズではADEが起きるのに、Covid-19で起きないはずがなく、ワクチン接種後の死者やワクチン接種してコロナに感染して亡くなった人の病理解剖やADEの検査をしていないからでしょう。証明が難しいのです(本当ではないのです)。

〇抗原抗体複合体 

 抗体による病態増悪

〇大阪大学の2つの研究成果

1)抗体がウイルスのスパイクに結合して、ウイルスの感染性を高めるというのです。

2)武漢型ワクチンでは、オミクロン株に対するADE活性が観察されています。

 そこでmRNAワクチンの接種で誘導される抗体によって,感染増強が起こることがあり得る。また、抗原抗体複合体によって病態増悪もあり得るという結論です。

〇2回接種者のほうが未接種者より陽性になりやすいというデータ

 2回接種者の感染予防効果がほとんどの年代でマイナスに転じる結果になっている。

だから1か月後くらいから、PCR検査陽性者が、未接種者よりワクチン接種者の方が多いという結果がでたのです。「発症しやすくなった」と解釈しています。

〇スパイク蛋白質をターゲットにした失敗

 インドで粘膜ワクチンが承認されました。これが一番よい方法であることは最初からわかっていたことです。

〇細胞性免疫の誘導は強ければ強いほどよいのか?

 (よくないです)mRNAワクチンは「ワクチンのLNP(脂質ナノ粒子)が一般の細胞にもmRNAを導入してしまう」ので、それを自分の免役システムが「感染細胞」と認識してしまい、攻撃されることが起こり得るのです。実際に自己免疫疾患類似の副反応が出ています。

〇ブースター接種が逆効果になることも

 ブースター接種で誘導した抗体の効果は、中和抗体による感染予防効果や病態増悪を引き算して考える必要があります。それ以前の型に対応していたワクチンが、変異体に対しては、逆効果になるということは結論が出ています。

〇ウイルスよりもワクチンが怖い

 今は致死率が0.1%ですから、重症化しにくい世代までワクチンを打たなければいけないのか。日本で10~20代のワクチン接種者で2021年末までに281人の心筋炎疑い例が出ています。

〇ブースター接種は自己ダメージが大きい

 一度感染した人はワクチンを接種する必要はないし、未感染者は2回接種したらそれでお終いでよいのです。

〇子どもにmRNAワクチンを接種してよいのか?

 ワクチン接種後に心筋炎を起こしています。「子どもにワクチンを打ってよいのか」とよく聞かれますが、よくないと思います(著者)。

〇妊娠初期にmRNAワクチンを接種してよいのか?

 避けた方がよいのです。危険性はあります。

〇妊娠後期でもワクチンの危険性は拭いえない

〇「安全」の理由がわからない

〇コロナ騒動は医療利権と政治が招いた災禍

 (私は、これは2009年の新型インフルエンザの騒ぎから世界的に広がった産官学の癒着だと思います。日本も顕著です。)

第六章 私が声を上げ続ける理由

 略。麻疹ウイルスも牛から。

第七章 ウイルス学者を悩ませた16の質問

 略

  以上、宝島社新書「ウイルス学者の絶望」(宮沢孝幸京大医生物学研究所准教授著)より

 

 最後に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックはすでに終わりました。今回のパンデミックをあおったのは、感染症を知らない医師たちが怖がり、それで医療関係者や葬儀業者たちが怖がり、一般の人たちに恐怖感をあおったのです。著者も言うように、メディアも報道規制され、コロナ恐怖とワクチン安全論が支配的で、ネットでしか反論が見られませんでした。私は,当初からスウェーデン派でした。結果の検証は、別にします。