黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

日焼け止め化粧品の選び方  2019夏

2019-07-02 08:48:55 | 健康・病気
               日焼け止め化粧品の選び方   2019.7.

使ってはいけない日焼け止め

日焼け止めの選び方   2019 夏
 前回のお薦めから20年経ち、その後の市販日焼け止め化粧品を充分検討していませんでした。今年になりアメリカのFDAも20年ぶりに日焼け止め化粧品の安全性の再審査をしたので、それを皆様にお知らせします。(週刊金曜日より引用)
 
 おすすめの日焼け止め商品
 成分に「酸化チタン」と「酸化亜鉛」と「酸化鉄」に限られるもの。FDAが安全とみなす成分のみ。
〇おすすめ
エーデルワイスUVプロテクト(ヴェレダ)            成分 酸化チタン
アミノモイストブライトアップベースUV(ミノン―第一三共ヘルスケア) 酸化チタン
UVウルトラフィットベース (セザンヌ―セザンヌ化粧品)       酸化チタン
マットシフォンUVホワイトニングベースN(キス―伊勢半)  酸化チタン、酸化亜鉛
CCクリームN       (シャネル―シャネル)     酸化チタン、酸化鉄           
△まあまあ
パーフェクトUVマイルドミルク(アネッサ―資生堂)  FDAリストの成分不使用

××使ってはいけない日焼け止め
パーフェクトUVスキンケアジェル(アネッサ―資生堂)皮膚吸収性と毒性が高い「オキシベンゾン-3」を使用
×おすすめしない日焼け止め化粧品
 FDAや欧州で安全性が懸念され、将来禁止されそうな成分を含む。その成分は、「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」と「オクトクリレン」です。
 パーフェクトUVスキンケアミルク    (アネッサ―資生堂) 
UVイデアXLプロテクショントーンアップ(ラロッシュボゼ―日本ロレアル)
UVエクスペールトーンアップローズ   (ランコム―日本ロレアル)
アクアリッチウォータリーエッセンス   (ビオレUV―花王)
アスリズムスキンプロテクトエッセンス  (ビオレUV―花王)
トーンアップUVエッセンス       (スキンアクア―ロート製薬)
スムーススキンカバー          (MIMURA-NAPO) 
ホワイトデーケアレボリューションT   (エリクシール―資生堂)
ゼロフィーリングUVローション     (ニベアサン―花王)
アスリズムスキンプロテクトミルク    (ビオレUV―花王)
ルフレバランシングおしろいミルク    (エリクシール―資生堂)

それ以外でも、安全性が懸念されている成分が含まれている物は、自分でチェックして下さい。

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病原環境論 つづき

2017-10-02 10:32:48 | 健康・病気
 病原環境論の続きです。

 Ⅰ.では不十分で、いつも診療所でくばっているものを載せます。

             病原環境論 Ⅱ.

            人はなぜ病気になるか         
1.人は環境に適応できない時に病気になる
◇病気になるのは、人が生活する環境に適応できない時に病気になるのです(病原環境論または適応説)。環境には、自然環境(細菌やウィルス、寄生虫や動植物、花粉などを含む)、社会環境(家族から地球規模までの人間社会)、心理または情緒的環境(社会がもたらすストレス)があります。特に現代では、社会的環境が大きく、家庭、親族、保育所、幼稚園、学校、職場、地域、クラブなどの人をとりまく環境が、心理・情緒的ストレスを産み、それによって抵抗力(免疫)が低下し病気になるのです。
◇判りやすく説明するために、人間を川に例えます。川にはそれぞれ堤や堤防があり、川の水が少なく静かに流れている時は、水はあふれません。この状態が、人間では健康なのです。所が大雨や台風で、川の水が増えてその堤防の弱い所を越えて氾濫し、水があふれ出ます。人間では、水があふれた時に病気になるのです。その堤防の弱点は、その時々によって異なります。その人の弱点は親から受け継いだ遺伝と生まれ育った環境や今までにかかった病気、現在の生活習慣やおかれた生活環境(自然や社会的)によっても作られます。その人の持つ弱点は年齢、性別、性格、考え方によっても異なるので、かかる病気が異なるのです。
◇ヒトゲノム計画により、人の遺伝子がほとんど解明されました。しかし、そこで判ったことは、同じ遺伝子を持っていても、同じ病気になるとは限らないのです。多くの遺伝子は、遺伝子のスイッチが入ると働き出し、スイッチが切れるとその働きを止めるのです。スイッチを入れるのが環境因子であることも判ってきました。遺伝子と環境の相互作用。
 例えば、哺乳類のほとんどは、乳児期には母乳が飲めるが、幼児期になると飲めなくなるのです。それは、幼児期になると母乳を分解する酵素を作り出す遺伝子のスイッチが切れてしまい、母乳が飲めなくなるのです。しかし、人間はなぜ大人になっても牛乳が飲めるのかが謎です。でもすべての人がそうではなく、牛乳が飲めない人がいて、その率は農耕民族に高く、牧畜民族に低いのです。環境に適応して遺伝子が変化してきたと考えられています。牛乳嫌いや牛乳を飲むと下痢をするのは別に特別ではないのです。
例えば、遺伝的に同じはずの一卵性双胎児の一人が喘息になり、もう一人が喘息になる確率は16~25%であり、他のアレルギー疾患では同じと見られていますが、統合失調症はもっとずっと低いのです。アメリカの調査で、アイルランド出身の双子の、一人はアイルランドに残り農業を継ぎ、もう一人はアメリカへ渡って都市労働者になった1000組を比較したら、摂取カロリーはそれ程違わないが、成人病になる確率はアメリカに渡った方が圧倒的に高かったのです。
 遺伝子にスイッチを入れる環境は、自然環境と社会環境です。社会環境の中に、社会によってもたらされる精神心理的、情緒的環境も含まれます。社会は最低3人から構成されますから、家庭も社会的環境です。だから家庭環境によっても変るし、食生活によっても変わります。また、環境によっても遺伝子は変化します。遺伝子と環境とは相互に影響しあって、発現したり、しなかったりし、その結果病気になったり、ならなかったりするのです。遺伝子は1世代で100の変化を蓄積すると言います。遺伝子は環境条件に左右され、ある種の環境でなら、ある形で発現するのです。遺伝子は、環境や発達に左右されない特定性と、環境の変化に適切に対応する能力(可塑性)を持ちます。

2.病気と戦う仕組み
◇人には病気にならないようにする防御システムが様々に働いています。
①外から人の身体に入ってくる場所すべてに細菌やウイルスなどの微生物が住み込み人と共棲していて、外来の微生物と戦ってくれます。例えば大人の皮膚1平方cmに10万の微生物が住んでいます。だから大人は「とびひ」にならないのです。目、鼻、口、のど、耳、陰部、腸などすべての外界と接する部分には微生物が住んでいます。それが病気にならない理由の一つです。胃には強い酸性の胃液があり、多くの細菌はそこを突破できません。突破しても小腸には1gの腸内容物に三千億から五千億の細菌や微生物が住んでいて外来の微生物を排除してくれます。皮膚や腸に住んでいる種類は家族ごとに微妙に異なりますし、老化によっても変わります。
②体内にはまずリンパ球をはじめ、リンパ組織(扁桃やリンパ節や虫垂)が働いて防御線を張っています。外来の異物を見つけ、戦うのも、抗体を作るのもリンパ球です。インターフェロンやサイトカインというものを作るのもリンパ球です。リンパ球はいろいろな働きをして微生物や異物、がん細胞などと戦ってくれます。その他に多くの身体の働きで、自分の病気を治す力(自然治癒力)があります。がんになっても、少なくとも3万人に一人は自然治癒します。世界でその人たちの3500人の報告も出ています。

3.ストレスと病気
◇環境にうまく適応できない時に、防御システムの働きが低下します。だからストレスがあると免疫の働きが低下し、病気になり易くなります。その時に細菌やウイルスが入ってくると病気になるのです。過労も心労もストレス状態の一つです。
 ストレスを起こすのがストレッサーと言い、それによって引き起こされる状態をストレスと言い、ストレスになると身体の色々な働きが乱れて病気になるのです。ストレスはたまるものではなく、状態です。なったらすぐ身体は反応しています。その時病気になるかならないかは、その時の、その人の状態や環境によります。
◇ストレスがあると、身体が反応します。ストレスはたまるものではありません。一度でもストレスです。ストレス対策は、気持ちの持ち方を変えることです。
 嫌なことは「嫌だ」と言いましょう。でもどうしてもそれができない時は、「仕方がない、そういうものだ」とか「まあいいか、しょうがないや」と、いつまでも「いやだ」をひきづらないことです。でも、いじめ、セクハラ、嫌がらせなどは、そうしてはいけません。
◇子どものストレスは、第一に「いやなこと」を我慢することです。だから神経質な子は病気をしやすく、くよくよしない子は病気をしません。自己主張の強い子は病気が少なく、心やさしい子やいやなことを我慢する子が病気をしやすいのです。大人も同じですが。
 子どもは、赤ちゃん時代は親が防御して下さい。赤ちゃんが「いい気持ち」にならないことがストレッサーです。いつもいい気持ちにしてあげて下さい。お腹いっぱいにすること、早めの離乳食、オムツをとりかえること、赤ちゃんが要求しないのに抱いたり触ったりしないこと。赤ちゃんをお人形さんにしないで下さい。おもちゃではありません。
 叱らないで、他のことに関心をそらして、いけないことを止めさせましょう。関心を他のことにすり替えることで、叱らずにすみます。そしてすぐ「いい子ね」とほめましょう。
いつもいい子にしてあげて下さい。親のして欲しい事をしてくれたら、すぐほめましょう。
 人見知りは自我の芽生えで、自我ができるのは3歳ごろ。この頃になると自己主張が強い子は病気が少なくなります。そして小学校入学から思春期まで、病気が少ない時期です。でもおとなしい子、こころが優しい子、いやだと言えない子は病気になります。
 
◇食事を強制したり、制限したりせず、少なくとも3歳までは欲しい時に欲しいだけ食べさせて下さい。少食、偏食は食事の強制から生じますし、甘いもの好きは甘いものを制限することから始まります。子どもに与えたくないものは、一度も与えてはいけません。「少しならいいだろう」は間違いです。もっと欲しくなるものです。嗜好飲料、スポーツ飲料は子どもの飲み物ではありません。また甘い食品、糖分(グリコーゲン)は大脳の発達に必要ですから、子どもの食事の必需品です。子どもは、食事もストレッサーになることがあります。嫌いなものを強制しないで下さい。また牛乳は、前述のように、飲めない子がいますから強制しないで下さい。また牛乳の飲みすぎもいけません。

4.病気は身体の変調、不調
◇病気は、外から入り込んだものではなく、自分自身の身体の変調です。変調というのはピアノやギターの調律がはずれた状態で、同じピアノでも良い音が出ない状態です。良い音が出ている時が健康なのです。
 例えば、かぜでも、外から入ってきたウイルスや細菌と戦って、身体の変調を起こして熱が出たり、咳やのどや身体の痛みやのどが腫れたりしているのです。だから、治ると自然に熱が下がったり、咳や痛みや腫れがとれていくのです。
◇だから病気は、自分自身がなっている変調した「状態」なのです。病気を嫌わないで下さい。病気を嫌うことは、自分の心が、自分自身の病気になっている身体の状態、つまり自分の身体を嫌うことになり、心の奥底(潜在意識の中)で、抗争(葛藤)を起こして、病気が良くなりません。病気を認めて、病気と上手に付き合って下さい。良くなるように自分の身体をなだめて、「良くなる、良くなる、だんだん良くなる」と自己暗示をかけて下さい。きっとあなたの身体の病気はよくなっていくでしょう。子どもは親が暗示をかけて下さい。よく病院に来ると、子どもが元気になるのは、ここに来ると良くなるとの暗示効果です。

5.不安は病気のもと
◇また不安になると、病気になったり、病気が悪くなったりします。不安になると「もっと悪くなるのではないか」とか「もっと苦しくなるのではないか」と思ってしまいます。それが自己暗示になって、あなたの身体はだんだん悪くなります。不安だと良くならないのですから、不安を打ち消しましょう。その為に、薬を飲んだり、医師にかかったりするのです。子どもは、お薬を飲ませて、「さあこれで良くなるよ」と言って下さい。それでよくなるのです。薬の効果と暗示の相乗効果です。それで良くならない場合は、それが効かない何かストレスになっていることが、子どもにあるのです。それを探して、なくすようにしましょう。
◇病気に神経質な人ほど、病気になりやすいのです。日本人は昔から病気に神経質です。挨拶の言葉には病気に関連する言葉が多いです。最近のゲノムの研究では、日本人の98%、白人の67%が神経質になる遺伝子配列を持っていると言います。しかし、それが発現されるのは環境によります。だから、くよくよしない人が長生きするのです。長寿の人に「その秘訣は何ですか」と聞くと、大抵「くよくよしないことです」と言います。
不安をかかえてはいけないから、不安なら医者にかかり、不安をなくしましょう。良い医師は、安心をさせてくれます。医者は安心を売る職業ですから、不安を増やすような医師は避けましょう。また、親は子どもを不安にさせるような言葉を話さないようにしましょう。「かぜをひくから」、「注射をされるよ」、「病気が悪くなるよ」などなど。
 子どもを脅かして、言うことをきかせようとしてはいけません。ほめて言うことをきかせましょう。子どもはほめられたいから、親の言うことをきくようになります。大人も同じです。大人同士でも、感謝の気持ちを表す「ありがとう」を言い合いましょう。

6.病気と上手に付き合いましょう
◇一病息災になりましょう。
先の川の話に戻って、堤防の一ヶ所から水があふれて、川の水位が下がると、他の場所から水があふれません。それと同様に、一つの病気を持っていることによって、他の病気になる可能性が減ります。これを一病息災と言います。病気とうまく付き合い、なだめすかして、病気と仲良くして下さい。何とかして病気を治すと、また別の病気になる事がありますから。これは慢性の病気の話で、急性の病気は別です。
◇人生を楽しみましょう。たった一度の人生ですから、楽しくなくてはつまりません。楽しい人生を送ることによって、病気は逃げていきます。楽しい事を考え、思い描き、いつも、どこでも、楽しいことを考えながら、勉強したり、仕事をしたりしましょう。楽しくしていれば、病気は良くなります。

7.病原環境論
◇病原環境説は、ヒポクラテスに始まると言われています。ヒポクラテスは、病気をその「人」の状態として捉え、病気の原因を、気候の変化と不適正な食事、その他外界の激変にあるとしました。その後、ドイツの病理学者、衛生学者で政治家(進歩党)のウィルヒョウによって再興され、さらにロックフェラー大学環境医学教授デュボスによってヒポクラテスの復権が提唱されました。1970年代の国連環境委員会のアドバイザー委員長をしたデュボスでも、この説を臨床医のあいだに広められなかったのです。パブロフの条件反射を進めて、人はどんな環境に置かれたらどう反応するかの研究に進むべきだったのですが、神経経路の研究へと進み、体の細分化へ研究が進んでしまったのです。デュボスの説を支持しているのは、基礎医学者と精神科医に多いのです。アメリカの精神科医を中心に、精神神経免疫学や、さらに精神神経免疫内分泌学なども提唱され、動物実験もされ実証されていますが、これらはすべて病原環境説に含まれます。   
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私の病気の理論「病原環境論」

2017-10-02 10:13:58 | 健康・病気
みなさま
 今まで私の病気の理論である「病原環境論」または「適応説」をご紹介していなかったでしょうか。もしかしたら、していたかもしれませんが、もう一度します。
 それは、再度の出版で私の「選択的ワクチン接種法」とそれを支える育児法の本が持続的に買われているようで、それだけワクチンへの関心が広がったのだと思い、もう一度私の立場を明らかにしたいと思うからです。

 私の立場は、現代医学医療を批判し、しかし残念ながら世界にある多くの違う医療、中国医学、漢方、イスラム医学、ホメオパシー、アーユルベーダ医学、チベット医学、各民族のもつ医学など現存する多くの医学医療がある中で、すべての病気に対応する医学医療を見つけられず、
現代医療の一部に残る適応説がすべての病気に対応できると確信し、それによる医療をしています。
 ですから、あくまで現代医学医療の一部に属しますが、少しずれた所にあり、現代医学医療からははじき出されています。

 そろそろそれをまとめて本にしたいと思いますが、間に合わないので、少しずつブログに載せることにしました。

             病原環境論 Ⅰ.

1.病気の原因は環境にある。病原環境論
  人は、環境に適応して生きてきた。環境に適応できない時に病気になる。適応論
  人は、環境に適応して変化し、環境が変化してもそれに適応して変化して生きてきた。
 氷河期も乗り越えて生きてきた。そして人が行くと、そこの環境が変えられ、人間に都合のよいように変えられた。そしてその環境に適応した者が生き残っていった。

2.人は、歴史的に、世界的に(地球的に)環境に適応して生き残ってきた。そして人は環境を変えているが、環境を変えるとその変化した環境によって人間も変っていく。人間は環境(地球的規模までを含む)と相互作用している。
  肌の色、鼻の高さ、目の色、常食、みな環境に適応して生きてきた。
  同じ環境に置かれても、適応できるかできないかによって、病気になるかならないかが決まる。だから、歴史の中で、伝染病が流行したが、必ずかからなかったり、かかっても生き残ったりする人がいた。その人たちが、病気に対する抗体をもち、それが遺伝子に刻まれて、遺伝していった。
  
3.遺伝子+環境によって、病気になる。
  環境に適応できない時にどの病気になるかは、その人の持つ遺伝子によって決まる。しかし、いくつもの遺伝子の中のどれになるかという仕組みは、まだ判らない。そこにも環境の影響が働いている。
  遺伝子は、スイッチが入ると働きだすから、何がその引き金になるかが判ると、もっといろいろな遺伝的な病気のメカニズムが明らかになるだろう。
  環境に適応するとともに、それが遺伝的に伝えられていく。環境も遺伝子を変化させる。(利根川博士の理論)
  遺伝子には、過去にかかった病気の歴史、つまり、ウイルスや細菌などのゲノムの一部が組み込まれている。それが人間の記憶として残されている。だから、一度大流行した病気にはかからないか、かかっても軽く済む確率が高い。
  
4.環境には、自然環境と社会環境とがある。
  自然環境は、地球的規模から、野山川海、そしてそこに住む動植物、寄生虫、細菌、ウィルスまでを含む。気候、気象条件、日射、大気汚染、ダイオキシンなどの土地の汚染、放射線、等々すべての自然とそれに環境汚染を含む。
  アフリカやアラビアの砂漠は人間が羊を放牧したことによって生じたという確かな証拠があるという。現実に中国や蒙古の砂漠化は、羊の放牧によっている。自然界の動物たちは、草や木の葉などを食べつくすことはせず、残していくし、動物の背の高さによって食べる位置が異なり、また種類によって餌が異なり、棲み分けがなされている。それを壊したのは人間である。多くの動植物が日々絶滅している。これを残そうという努力は、保護区を作って、その中では人工的な手を入れないようにすることであるという。
  一時アメリカで、ロッキー山脈周辺に自然保護区を作り、それを実施したが、草食動物だけの時にしたために、草食動物が木や草を食い荒らし、植物やそれに左右される小動物や魚などの生態系が乱れていった。それで、アメリカでは絶滅したロッキー山系のオオカミを、カナダから輸入して放したことにより、またそれによって生態系が変わっていき、また人間が介入せざるを得なくなった。
  アメリカからメキシコに及ぶ砂漠も人間が作ったものである。アメリカ大陸全体は、昔は森林で覆われていた。それを切り開き農場や牧場にし、そこが砂漠化していった。
  イギリスのレンガも、木を切りつくしたため木材がなくなり、レンガを焼いて家を建てるようになったのである。
  今は、人の手の入らない原始林はないという。 すべての森に人が手を入れている。

  社会環境は、人間の住む社会であり、最小の社会は家庭、最大は地球=世界=国連である。その間に、地域、市町村、都県、国、民族、人種、保育所、学校、会社、宗教、趣味の会、スポーツグループ、習い事などがある。人間が3人以上集まったら、そこに一つの社会ができる。主として人間関係が、情緒的、精神心理的環境を作る。しかし、自然環境も社会環境も情緒的、精神心理的環境を作る。
  世界には、まだまだ地域の支配者がいて、その地域社会を支配している所が少なくない。
  部落や集落などで、日本にいるとそれが判らないが、村と村の間が何十キロという土地も珍しくはない。

5.人間は社会を構成し、社会の中で生きているが、しばしば社会に疎外される。
  本来社会は人間が作ったものであるにもかかわらず、人間=個人を社会から疎外するようになる。社会が勝手に個人を拘束したり、制限したりする。日本の村八分もその一つである。

6.人間の病気の歴史は、人間とそれらの環境との適応関係である。新しい環境に出会うと、それに適応できる人間が生き残り、できない人が淘汰される。環境の中に、自然環境も社会環境も入る。
 新しいウィルスや細菌が登場した時に、うまく生き延びた人の適応の仕方が伝達されていくと、そのウィルスや細菌が重大な病気ではなくなっていく。そして一つ病気がなくなっても、一つ新しい病気が出てくる。
 人間とウィルスや細菌との適応関係も、病気の歴史の上で大切である。
 古代文明が栄えたのは、乾燥した土地で、水がある川のほとりである。湿地には人を追う狩人たち(微生物、寄生虫たち)が多く、栄えるようになったのは、ずっと遅い時代になってからである。
 
 人間の歴史は、病気との戦いの歴史でもあるが、歴史家は病気のことは何も教えてはくれない。モンゴル帝国とペスト、ナポレオンのロシア遠征と発疹チフス、仏伊戦争と梅毒、スペイン人のメキシコ征服と天然痘、アメリカ先住民と結核など。
 なぜ、ホモ・サピエンスは、他の原人たちを駆逐し、その当時生き残っていた大型獣類を絶滅に追い込んでいったのか。
 なぜ日本には、梅毒やペストが大流行しなかったのか。結核もアメリカ原住民を壊滅的に打撃を与えたのに、日本人には慢性の病気として入って来たのか。天然痘も発疹チフスも、日本人を壊滅させなかったのか。
 アメリカ大陸やアフリカ大陸で、キリスト教が現地の宗教を駆逐し、信仰されたのは、現地の神々が現地人を病気から救ってくれず、キリスト教徒たちは救われたと思われたからであろう。
 インカ文明もスペイン人たちに滅ぼされた。しかし、古代文明以来、文明は栄枯盛衰をたどり、繁栄すると滅亡していく運命にある。現代文明も今後何千年続くかはわからない。いつかは、滅亡するのではないだろうか。

7.人間と自然界の食物連鎖。動物はすべて他の生き物を食物にして生きている。そして大切なことは、「どうすれば他の生物体の食物にされないですむか」ということである。 そして人間は、ミクロの寄生生物、病原体と、マクロの寄生生物、大型肉食獣との狭間に生きてきた。

8.病気という概念も歴史的である。
 身体的不調のために期待された仕事が遂行できなくなった人間は、常に仲間から病気とみなされるだろうということである。だからその時代によって、病気の概念は変化していく。
 人類の個人と集団は、常に数々の感染症に対処して絶え間なく変質を続けているが、感染症の病原体の方でも、環境への適応と自己調整を重ねている。

 例えば、精神病は病気とは思われていなかった。そして共同体の中で生きていけたのである。またシャーマンになることも多く、日本では沖縄奄美のユタとノロの存在も忘れつつある。現代でも、まだその形は残っているが。

9.人間は、こころと身体を持つ、社会的存在である。
  こころと身体は、メタルの裏表であり、常に一つである。そして人間は、社会を形成する生物である。常に人間社会の中で生きている。ロビンソン・クルーソーではない。
  野性児の記録は、作られたものとの評価があるが、いずれにせよ、人間に育てられなければ、人間になれないことを示している。
 そこに闇教育の存在が問題になる。闇教育は、異常な人間性を作り出すというのが、その説である。

10.人間は、社会によって人間である。人間社会があり、その中で育てられ、成長していくから人間なのである。社会に適応できないと病気になる。
  時代によって、歴史の流れによって、社会は変化していく。
  社会が変ると、人間もそれに適応して変らないといけないが、適応できないと病気になる。その時に、その人間のもつ遺伝的な弱点に病気が出る。
  だから社会によって病気になり、社会によって健康になる。
  本来、社会が病気と闘うべきであり、個人が戦うのでは無い。個人が病気と戦ってもかつことはなかなか難しい。病気は個人的なものではなく、社会的なものである。
 だから、医学は自然科学ではなく、社会科学である。

11.慢性の病気は、その人の人生を反映している。
  どの病気になるかは、その人の性格によっても異なる。同じ病気の人の集団を、集団ごとに対比すると、その病気になる人の性格傾向が判る。
  慢性の病気は、その人の人生と和解しないと、病気はよくならない。人生を恨むと病気になる。いくつかの病気になりやすい性格傾向は判っている。心筋梗塞は、仕事人間と言われるような活動的で疲れを知らないように見える人がなりやすい。癌は、嫌なことでもじっと我慢する性格に多い。

12.身体の痛み特に神経痛は、こころの痛みである。
  痛みは、身体の警告信号である。痛みを薬などで抑えると、うまくいかなくなる。
  病気の症状は、身体の注意信号である。そして、身体が病気と闘っている表現である。
身体が病気に勝つと、症状はとれる。
  身体に心地好く感じることが、身体に良いことである。
  しかし、ストレスが身体の働きや感受性を狂わせる。

13.先天性の病気も、遺伝的な病気も、発現するかどうかが、環境によって決まる。
  遺伝子病も発現しないで終わることもある。

14.人間にはストレスが必要である。ストレスがないと人間は生きていけない。人はストレスを求めて冒険にでかける。しかし、うまくストレスに適応できないと病気になる。

15.人間には、本来病気になった時に、それを治す能力を生まれつきに持っている。その力が妨げられた時に病気になる。環境に適応できない時に、自然治癒力が働かなくなり、病気になる。
 その原因の第一は、ストレスから来ると言っても過言では無い。
 自然環境に適応できない時に、社会環境に適応できない状態すなわちストレスがあると病気になる。

16.人と感染する病気は、人間と適応関係にある。人間の今までの病気の歴史は、感染症との適応関係の歴史であった。ヒトゲノム計画で人のゲノムが解読されて見ると、そこには人と病気の歴史が書かれていた。

17.しかし現代では、生活習慣特に食生活に起因する病気が増えている。しかし、これも単純に食生活だけではない。そこにストレスが加わって、人間のもつ摂食中枢と満腹中枢の働きが身体のバランスをとれなくなって、病気になる。人間は体のすべての働きが働いていれば、病気になることはない。そのようにできている。それがうまく働かなくなって病気になる。
  だから、食生活がうまくいかなくなる最大の原因は、ストレスである。

18.癌も、人間と発ガン物質との適応関係で生じる。人には、発ガン遺伝子と発ガン抑制遺伝子があるし、免疫の仕組みには自己と非自己を認識する仕組みがある。確かに、癌は自らの身体から発生したものであるが、正常細胞ではない。正常の細胞と異常(正常でない、できそこないの)細胞を認識する仕組みがある。丁度、工場の検査部門のように、出来損ないの製品を見つけてはじき出す仕組みを人間も持っている。それでなければ、人間の細胞は60兆個とも千兆個(出典により異なる。時代の差か?)とも言われるが、出生後は分裂しない細胞と細胞分裂を繰り返す細胞がある。後者の方が圧倒的に多い。それだけの細胞が分裂すると、必ず確率的に異常が生じるのは必然である。だから、それを処理する仕組みがある。その仕組みが働かなくなった時が病気である。
 癌は、その中でも、細胞分裂を繰り返し、止まらなくなったものである。それを制止させ、異常細胞を破壊する仕組みが働かないために癌になり、進行したり、再発したりする。

19.自然に生きていれば、人生に苦しみはない。苦しみを生ずるのは、その環境に適応できないときに病気になったり、戦いをしたり、人間関係からくる悩みである。
  だからブッダはその苦を逃れるために、修行をし、法を考え付いた。
  人は、生まれ、成長し、女性は月経が始まり、子どもを産み、育て、閉経し、人は死んで行く。この自然の流れに痛みが生ずることはない。ただ、お産は、人が二本足歩行になった時から、難産になることがでてきた。それ以外は、成長痛もないし、生理痛は病気だし、更年期障害は半分の女性しかならず、病気である。病気にならなければ、痛みはない。死ぬことには苦しみはない。自然死、老衰は苦しみはない。
  本来、生、病、老、死のうち、病にしか苦はない。


20.宗教は、人の悩みを、悩みから解放するために生まれた。もともと医療は原始宗教の中の一部分であった。だからシャーマンの仕事の中に治療があった。そこから呪術的なものや天文学、もめ事の裁きなどもあった。



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福島県いわき市に健診センター兼診療所をつくりました。

2017-07-16 11:12:31 | 健康・病気
いわき市にある市民放射能測定室「たらちね」に
検診センター兼診療所をつくりました。

 今まで、チェルノブイリ原発事故の後もできなかった検診の積み上げを、福島原発事故後の子どもたちを対象にしたいと考えていました。
 チェルノブイリでは、検診の積み重ねをできなかったので、データがありません。その為依然として放射能の影響の計算は、広島と長崎の被爆者での数字を使っています。
 その後の大規模な被曝はないからです。
 チェルノブイリ原発事故後の影響に様々な健康被害が出ていますが、それらはカウントされていませんし、発がんも甲状腺がんしか認められていません。
 私の立場は、アメリカのゴフマン博士、日本の中川保雄氏たちの立場を取り、かつ環境医学のアメリカのルネ・デュボス教授の考え方を取っています。
 それで、ICRPや国際的な原子力関係の機関を批判し、原爆被爆だけでなく、原発事故
被曝のデータを積み重ねたいと考えています。また、現実的に原発事故で被災した子どもたちの健康を守ろうと考えてのことでもあります。
 今、ベラルーシやウクライナの被曝した子どもたちや、更にその子どもたちから生まれた子どもたちの健康被害は広がり、健康な子どもは20%しかいないと言われています。
 福島とその周辺の被災地も、30年後はそうなることが予想され、それをデータとして残すことと、少しでもそういう状況を私(すなわちルネ・デュボス)の理論である病原環境論(適応説)で改善していきたいと思い、いわき市にある市民放射能測定室「たらちね」に健診センター兼診療所を立ち上げました。
 それには、たらちねの監事の木村肇二郎医師(私と共に41青医連慶応支部で戦った親友)、北海道で頑張っていた西尾正道医師とその仲間たちの医師、私の後輩で優れた児童精神科医の渡辺久子医師、献身的に協力してくれた藤田操医師(所長になりました)、島根から応援して下さる野宗医師とその協力医師たち、さらにそれを支えてくれているたらちねのスタッフの女性たち(その中心は鈴木薫さん)、その人たちの協力と支援がなければできませんでした。これから、協力してくれる医師たちを増やして行きます。
 また大人の検診や診療もして行きます。将来は仮設住宅にいる人たちの検診や診療へと広げていきたいと思います。
 今年の6月から始ったばかりですが、これからは福島県にある唯一の被災者特に子どもたちのための健診センターであり、診療所も兼ねています。料金は、日本全国からの個人、企業、団体からの募金と海外からの募金で成り立ち、原則的に子どもは無料ですが、自己負担での検診もしています。そのためいつまで財政的に続くか心配ですが、きっとこころある方たちが支援し続けてくれることを信じて開設しました。
 従来からの甲状腺検診は、土日の出張検診で続けていきますが、平日はたらちねクリニックで行なっています。
 私は、第二と第四の木曜日一日診療と相談、講演に行きます。小児科と心療内科を担当します。子どものアレルギー疾患は治すことができます。環境を変えることで治ります。子どもたちに制限をせずに、のびのびと暮らせることが第一で、その為の保養もあります。経済的に困っている方は、別途ご相談下さい。




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熱中症を防ごう

2016-06-20 09:48:28 | 健康・病気
夏だから暑いのは当たり前です。今多い熱中症になる人は、
一つは、暑い都会型の家に住んでいるが、エアコンがないか、使わない人。気温が30℃を超えたら、エアコンを使うか、エアコンのある図書館やスーパー、デパート、役所などに避難しましょう。
二つ目は、部活や学校の体育で、教師やコーチが無理な指導をしています。私の中高時代は、そんなことはなかったのですが、私たちの世代が反旗を翻し、学生運動をし、それを鎮圧するのに体育会などの運動系の選手を使ったので、その後、体育会系や体育の教師が権力を振るい、体罰や体育系部活での、暴行や、言われなき「指導」と称する、強制的な訓練が始まって、続いています。それに子どもが逆らうことはできません。ですから、体育の時間中に熱中症が出たりするのです。
三つめは、日本のいろいろ変化する気象や、地域、居場所などに適応できる強靭な体とこころを持った人が少なくなっています。これは、産む子どもの数が少なく、三人以上の兄弟姉妹が少なくなり、少数の子どもに親の監視の目が届くからです。過干渉と過保護が主な原因です。

東京新聞に、昨年頃連載された、女子マラソン指導者の小出監督は、西瓜泥棒をして走って逃げたとか、またノーベル賞受賞した益川先生は宿題をしたことは一度もなかったので、いつも立たされていたとか、昔はのどかでした。それが子どものこころを育てていたのです。

さて、本題に入ります。

     「熱中症にならないための夏の健康管理」
Q1.夏が年々暑くなっています。クーラーで冷やしすぎもいけないと思いますが、暑くなりすぎてもよくない。日常の温度管理はどうしたらよいのか。
A1.昔の日本の家屋は、夏の蒸し暑さをさける建て方でしたが、今は、コンクリートのマンションか、密集した建売住宅やアパートで、暑さに弱い建て方で、空調を前提にして設計されています。地球温暖化が進み、特に都市はヒートアイランド現象などが生じて暑くなり、窓を開けても熱風しか入らないし、扇風機は熱風をかきまわすだけ。エアコンが必要な住環境の時代になってしまいました。自然がよいという人は、田舎や離島に暮らすしかなくなりました。
 人が過ごす環境の理想的温度は25度と言い、全館空調の病院ではこれを基準にしています。しかし実際には、夏は27~28度、冬は22~23度が、外界との気温差も考えて良いとされます。夏は、汗をかかない程度、冬は寒くてふるえない程度で、あとは衣服で調節します。昔から「子どもは風の子」と言って、子どもは寒さに強いですから、赤ちゃんの時から薄着にすること。生後1ヶ月過ぎたら母親より1枚薄着が標準です。「寒いからかぜをひく」というのは嘘。寒さに適応できない人、寒さを嫌う人がかぜをひくのです。人間は暑さ寒さに適応して生きてきました。環境に適応できない時に病気になるのです。
現代では、エアコンで調節するしかなく、エアコンなしで住める家のある人は環境に恵まれた人です。赤ちゃんは肌を触って、汗ばんでいるか、冷たいか、暖かいかで判断します。小さい時から暑さ寒さに慣らすことが大切ですが、それなりの対策も必要だし、子どもによっても違います。
Q2.熱中症の症状はどのようなものでしょうか。また、なってしまった場合の対処方法は、何をすればいいのでしょうか。
A2.普通の子どもは日常生活の中で、熱中症にはなりません。なぜなら、暑ければ、涼しい所へ行くし、のどが渇けば水を飲むからです。
 なるのは、小さい子の車内放置(エアコンをつけてもだめ)、大きい子は体育やスポーツの時で、一番危険なのは、部活です。暑い晴れた日の戸外での運動を避けるべきなのは、一日の中で気温が最高になる午後1時から3時で(午後2時が最高)、その間は直射日光下や室内でも高温多湿の中での運動を避けるべきです。大人も、その時間、その様な環境での仕事を避けるべきです。
 子どもは、そばに必ず大人がいること。欧米では家や車内や外で、子どもが大人と一緒にいないことを禁止しています。暑ければ涼しくし、のどが渇けば水を飲ませること。赤ちゃんなど、ことばで伝えられない子どもは、大人がのどが渇いて水を飲む時に水をすすめるとよいでしょう。のどが渇いていたら飲むし、渇いていなければ飲みません。子どもが自分の身体で調節します。
 部活や子どものスポーツが危険なのは、本人の自由意志で行動ができないからです。個人差があるのに、監督やコーチに認めてもらえず、具合が悪くなっても、少しぐらいなら止めさせてくれませんし、本人も仲間やコーチに気兼ねして、なかなか止めたがりません。「頑張る」のが最悪で、身体の限界に来て倒れてしまうのです。プロの野球やサッカーの選手のように、違和感や筋肉の腫り、痛み、など身体の少しの異常を感じたら、すぐ運動や労働を止めなければいけないのですが、皆それをしません。(もっともプロでもそれをしないで、けがにつながる選手も少なくないのですが)しようとしても、できない環境(先生、コーチ、監督、仕事)にあるためです。だから普通の専業農家は、早朝と夕方に農作業をするのです。
高齢者も障害者も、高温多湿の環境に置かないようにしましょう。

昔、溶鉱炉に働く人に会ったことがあります。常に、水と塩を側に置いておき、欲しい時に口にするそうです。それで高温環境でも熱中症にならなかったのです。

熱中症には、軽症から順に、Ⅰ度 熱けいれん、Ⅱ度 熱疲労、Ⅲ度 熱射病があり、早期に発見することも大切ですが、治療より予防が第一です。いずれにせよ、体温測定が必要。41度以上であれば、生命の危険があります。

Ⅰ度 熱けいれん
 高温下での運動や労働の最中や後に生じる筋肉の収縮である。突然起こり、普通は四肢の筋肉に起こり、激しい痛みと手足の筋肉のつれで動かせなくなる。俗にこむらがえりともいう。体温は正常で、涼しい所へ運び、まわりの人がつれた手足をのばし、1%の食塩水(300mlの水に茶さじ1杯3gの食塩)を飲ませるか、病院で生理的食塩水(塩分0.9%)を点滴する。以前は、日射病といわれた軽いもの。スポーツドリンク(塩分0.1%)やイオン飲料(塩分はほとんどなく、水と同じ)では塩分がうすすぎる。「OS-1」というドリンク製剤がよい。

Ⅱ度 熱疲労
 暑さによる脱力、めまい、だるさ、気分や気持ちが悪い、疲労、時に嘔吐、頭痛、長く立っていると失神などで、発汗と頻脈があり、体温は正常か、上がっても40度を超えることはない。涼しい環境で寝かせ、点滴が必要(病院などの医療機関で)。必要量の水分と塩分を、飲むことはできない状態にまでなっている。とりあえず飲ませるのは1%食塩水または「OS-1」。

Ⅲ度 熱射病
 多臓器不全およびしばしば死亡を引き起こす、全身の炎症反応を伴う高体温である。40度以上の体温と精神状態の変化がある。発汗は見られないことが多い。すぐに急速な体外冷却(水風呂か、ぬるま湯のシャワーと扇風機でぬれたまま風をあて、蒸発熱で冷却する)をし、点滴や他の治療も必要なので、冷やしながら病院へ連れて行く。1%食塩水を飲ませるが、飲めないことが多い。



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子どもの自殺を防ぐために

2016-05-27 08:49:12 | 健康・病気
最近、子どもの自殺がしばしば報道されています。報道されていないものもあると思います。
なぜ自殺するのでしょうか。それは、いろいろなことから「うつ病」または「うつ状態」になるからです。それ以外にもありますが、いずれにせよこころが病んでいるからです。

だから、子どものうつ病を早く見つけましょう。

子どもの自殺の予防のために
 子どもの生まれつきの病気以外での死亡は、事故、自殺、他殺で、病気で死ぬのはその次です。
これは、多少順位が変わろうとも、私が小児科医になってからずっと続いていることです。
 しかも、病気の第一は、悪性腫瘍で、その半分以上が白血病です。しかし、現在は15歳以下の白血病の死亡率は減少し、延命率が高くなりました。白血病の種類にもよりますが、8年生存率が80%以上のものもあります。8年以上生存したらほぼ治癒したと言ってもいい状態です。
 ということは、子どもの死亡を減らす第一は事故の予防です。しかし、約10年前に比べて、現在は以前に多かった5~15歳までの事故死が約10分の1に減少していました。これは、事故対策が進んだことと、子どもが外で遊ばなくなったからだと思います。この点は検証が必要です。
 しかし、5歳までの事故はほとんど減らず、欧米諸国の10倍です。
 それで子ども特に乳幼児の事故対策を乳幼児健診の時に話をして、減らそうと努めてきました。しかし、もうこれ以上は立法化が必要です。子どもの家庭内での事故対策は個々人の善意に任せてはおけません。法律で子どもを保護する必要があります。
欧米ではその点で10~20年以上前から実施しています。私の最近書いた本に、それが出ています。しかし、資料が古く、今はもっと進んでいるかもしれませんが、日本は20年以上遅れていますから、まだそれで十分だと思います。子どもの事故対策は、私の本をお読み下さい。
交通事故は、政府、警察が事故対策の必要性に気がついて対策を取ったら、どんどん減少傾向になりました。次は、自殺です。日本は大人の自殺は世界でも有数で多く、しかも自殺対策が遅れています。

第二は、子どもの自殺対策です。
自殺対策は、特に中高年の自殺対策が、北欧で実施され、大幅な減少となり、対策の効果があきらかになっています。残念ながら、私はまだ入手できていません。
自殺の多くはうつ病です。
自殺は、精神的な異常状態にならないとできませんから、普通はリストカットで終わります。統合失調症でも自殺しますが、一番多いのはうつ病で、軽いうつ反応や軽症のうつ病がよくあります。しかも、うつ病でも治りかけなどの軽い状態になった時や、一時的なうつ反応の状態の時に自殺します。うつ病は、体のエネルギーと心のエネルギーが低下した状態になりますから、ひどい時は自殺できません。
自殺の特徴は、「死にたい」とか「死のうかな」などと、ほとんどの場合誰かにほのめかします。これをまともに受け止めずにいると、自殺してしまいます。冗談と思ってはいけません。本当に考えているのです。多くの場合、まともに受け止めず、そんなことをする訳がないとか、するはずがないとか、できるはずがないと周り特に親や兄弟たちや友だちが考えて放置しておき、自殺してしまうのです。
ですから、早く子どものうつ病に気がついて下さい。
私の知っている最少年齢のうつ病は7歳でした。その子も、死にたいと言っていました。
幸い、教会に通っていたので、牧師さんが気がついてくれて、親に知らせ小児科に来て、精神科と小児科とで併診し、牧師さんの計らいもあって、また学区が境界線上であったことも幸いして、転校し治りました。原因は担任の教師にあったのですが、その教師はそれを自覚せず、認めませんでした。
 このように、学校に相談しても無駄です。学校側は一切認めません。親が気がついて適切な治療を受けさせることです。よく、いじめから自殺したと言いますが、自殺の前にうつ病またはうつ状態になっているはずです。それを早く見つけて、対処しなければいけません。
 いじめ対策は、早く気がつくことです。そして父親が取り組むことです。母子家庭なら、母親の兄弟、親戚、友人、知人などの男性の協力を得ることです。学校は、男社会ですから、男性が行かないときちんとした対応をしてくれないことが多いです。父親ないし、協力者の男性が乗り込むと学校側の対応が変わります。
子どもはいじめを告白しないことが多いです。周りが早く気がつくことです。前述のように教師が原因のこともあります。体罰やネグレクト(無視)です。言葉の暴力もあります。

子どものうつ病 と うつ状態 の話
◎ 警告する兆候や症状を見逃さないこと。
最も重要な二つの危険な兆候
① 抑うつ気分―
  悲しみ、ゆううつ、絶望、みじめさ、意気消沈、心配、いら立ちを感じる、など。
② 快感消失(喜びのなさ)―
  スポーツ、趣味、あるいは友人や家族とのかかわりあいなどの、いつもの活動の大部分に関心がなかったり、喜びを感じないこと。

その他の兆候には、
 1)食欲不振と体重減少、あるいは、その反対に過食。
 2)不眠(寝つけない)、悪夢、睡眠持続の不良(寝付いても、ちょくちょく目が覚める)、早朝の覚醒(目が覚めて眠れず、覚醒した状態になる)などの睡眠障害。または逆に、眠っても眠っても眠り足りないという過剰睡眠。もちろん、睡眠不足のあとのそれを取り返すためのいつまでも寝ている状態とは異なり、起きてもまたすぐ眠ることができる状態です。
 3)家で横になっていたり、疲れていたり、やる気がなく、疲労を感じたり、などで示されるエネルギーの欠如。それをなまけているとか、頑張れとは言わないで下さい。
 うつ病の人には、頑張れは禁句です。頑張るほど悪くなります。
 4)落ち着きがなかったり、そわそわしたり、静かに座っていられない、などで明らかになる精神身体的な興奮。これもいつもと違う場合には、見過ごさないで下さい。
 5)自責の念または、過度のあるいは不適当な罪悪感。子どもは自分の周りでうまくいかないすべてのことについて、自分自身を責める傾向があります。例えば両親のけんかについてもそうです。自分のために両親の仲が悪くなったのではないかと思うのです。いじめられたのは、自分に何か悪い所があったのではないかと思います。また、いじめられているとは、恥ずかしくて言えない子も多いです。
 6)思考し集中する能力の減退。一つのことに集中したり、一つのことを考え続けたりできなくなります。それは、日常の話の中でのことや、学校の成績の低下などに表れます。
 7)繰り返し、死や自殺を考えること、または自殺企図。その考えは子ども自身によって話されることが多いが、話しているうちにしだいにはっきりすることもあります。
 特に一度だけそっと言ってみたが、まわりから相手にされないと言わなくなることもあります。
◎ なにをしたらよいか。
① まず小児科専門医(内科小児科ではなく、小児科だけか、小児科内科という所)に相
談すること。最近は小児精神科の教育を受けた小児科医も多くなりましたからまず小児科専門医に相談して下さい。しかし、多くの医師はそういう教育を受けていないので、子どものうつ病の存在を認めなかったり、取り合ってくれない医師も少なくありません。その場合は、ほかの小児科専門医に相談すること。そこから、小児精神科専門医(多くは小児医療センターか県立こども病院か一部の大学病院小児科にしかなく、開業しているのはごく一部の医師だけです)へ紹介してもらって下さい。多くは、予約制ですから、紹介状が必要です。思春期外来、心療小児科などもよいです。
一般の精神科や心療内科(多くは精神科で真の意味の心療内科ではありません)の医師は、大人が専門なので、すぐ薬を出して済ませてしまうこともあります。これも小児科医と同じく医師個人の「何を知っているか」によります。多くの精神科医は、今増えている大人のうつ病に悩まされて忙しく、すぐ薬を出すことを考えます。相談する場合は、小児を診てくれる精神科医を探してもらうことです。話を聞いてくれたり、相談にのってくれる医師は少数です。最初に相談するには適切ではありません。また精神科の初診の予約をとるのも一か月以上かかるのが普通です。そこで無駄に時間を使わないことです。
小児精神科医に予約を取る時に、自殺をほのめかしていると言えば、診察を急いでくれます。
② 抑うつ的な子どもを、何かよい所を見つけてほめたり、共感したり、共鳴したりして
あげましょう。親との愛情をもったかかわりが必要であり、親や兄弟とより多くの時間を
過ごすことを必要としているのです。
 子どもの話をよく聞き、そして話をすること。しかし、すぐに「こうしなさい」とか、親の考える回答をしてはいけません。まず「大変だったね」とか、子どもの感情を認めて共有・共感することです。そしてよく話を聞き出すことです。子どもは、いじめられたとかいじめれていることを、言いたがりません。場合によっては、子どもの仲の良い友だちの親に連絡して、子どもの学校や部活での状態を聞きだすことです。
③ 「頑張れ」は禁句です。気楽に、好きなようにさせることです。悲しい時には泣けば
よいし、怒りがあれば、発散させましょう。しかし、なかなか怒りを表現しないのです。
感情を心のうちに閉じ込めてしまうから、病気になるのです。できるだけ、感情をそのまま表現するようにさせ、それに共感してあげることです。もし、自分に同じような経験があれば、その時のことを話してあげましょう。
 うつ病を感情障害とも言うことがあります。
④ 気がついてから、診察を受けるまでの間、子どもから目を離してはいけません。絶望
的になってしまうことが心配です。子どもは、口に出して言いません。言わないからと安心していてはいけません。子どもの心の中では進行していきます。

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福島県で白血病の人が出ているとの報告がありました。

2016-02-04 18:22:58 | 健康・病気
私の呼びかけに答えて、福島県在住の方で白血病で亡くなった人が二人。現在、闘病中の方が一人。報告がありました。
まだまだある筈ですが、どうか匿名で結構ですからご連絡下さい。
3年過ぎたら、年齢を問わず増えてくるというのが、今までの報告です。

やはり、個人情報でもありますが、統計上からも隠されているようです。
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今、福島では何がおきているか。

2015-12-23 17:00:12 | 健康・病気
今福島では何がおきているだろうか。
今、福島の二回目の県民健診でまた新たな甲状腺がんが子どもに見つかっています。福島県外の茨城、千葉などでのホットスポットの健診でも甲状腺がんが見つかっています。
 福島県では、白血病が出ていて、これは隠されています。今までの経験では、白血病は年齢にかかわらず3年後には増え始めるはずです。それが表面化されないのは、一つは、福島の医療機関が県立医大に支配され、医師たちも県立医大に逆らう人は既にいなくなり、多くは黙っています。既に東大の血液内科や元国立成育医療センターの血液科の医師たちが、帰還運動に賛同している所を見ると、これはなかなか表面化して来ない問題だと思います。
 これから、子どものいろいろな健康異常なども出てくるでしょう。うわさでは、もうあるようですが、公然化していません。原爆被爆後のぶらぶら病のように、疲れやすい、何もする意欲がないなどや、心臓血管系の異常もでているとのうわさもあります。
 これを何とか数値化したり、公表できるようなデータ化ができないかと思っています。
 しかし、従来の検査ではなかなか表面化させることはできません。それでも、できる範囲で検査をしていくしかないのではないでしょうか。
 あと6年後には、被ばく10年後になり、成人のがんが増え始めます。現在の放射線影響学は、日本の原爆被爆のABCCの調査、つまり被爆者たちに嫌われたアメリカの被爆後の研究目的だけの調査で治療をしない機関で、その後放射線影響研究所になっていますが、その研究、いくつかの放射線事故の調査、まちがって異常と診断して胸腺の放射線治療をしたあとの発がん調査、核実験後の被ばく調査などが元になっていて、チェルノブイリ事故後の調査は、取り入れられていず、もし今、福島原発事故後の広範な調査をすれば、今後の放射線医学にも大きな影響が出ると考えられます。
 今、出ている子どもの甲状腺がんが、原発事故のためかどうかは、今後明らかになるでしょう。そのためには、それ以外のいろいろな子どもの健康被害を明らかにするために、検診をすべきです。
 いわき市に診療所を作り、検診と診療の拠点としたいと私は思います。今までは、放射能測定と甲状腺健診でしたが、それに医療を加えたいと思います。
 そこで、福島県内の窓口になり、県外の協力してくれる医療機関へ紹介する場所にすればよいのではないでしょうか。
 私は、いわき市での診療所の建設に賛成です。
 どうか、今白血病にかかったり、死んだりしている人の情報を匿名でよいですから、教えて下さい。まずは、情報で、それからそれの裏付けになり、さらに調査と検証になります。
  メールは残りますから、手紙でお願いします。私の住所は、
 〒176-0022東京都練馬区向山4-34-1-401 黒部信一です。
 匿名で構いません。そういう声が届いたら、いろいろな方法を取って本格的に動きだします。私の、今後の活動は、病原環境論の臨床的裏付けの本の発行と、被ばく者の支援です。
 予防接種の批判や医療事故被害者、原発事故被害者の支援は、病原環境論の延長です。ヒポクラテスの医学の継承者はまだまだ続くことを願っています。
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タバコは麻薬の入場券

2015-12-07 08:41:50 | 健康・病気
麻薬に手を出さないようにするには


 まずタバコをやめましょう。親がタバコを吸わないと、子どもはタバコを吸う確率が少なくなります。

 それから子どもにタバコを吸わないように話をしましょう。

 麻薬に手を出すのは、タバコを吸っている人がほとんどです。麻薬を吸っている人は、タバコから入ることが多いのです。
タバコは、麻薬の使用に入る入場券です。麻薬を取り締まるなら、まずタバコをやめさせることが必要です。
 今子どもの麻薬が問題になりました。タバコを吸うことからやめさせましょう。それには、周りの大人のタバコをやめさせることが必要なのです。
 
 ふっと思いついて書きました。これは、昔アメリカ小児科学会の雑誌に載っていたことです。
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平和であることが、病気を少なくします

2015-07-16 15:29:58 | 健康・病気
平和
 健康は、平和であるから、得られるのです。日本が長寿国であるのも、病気が少ないのも、平和であるからです。
 今、育児や、予防接種が問題になるのも、平和であるからです。
予防接種に批判的でいられるのも、平和であるからです。
 みなさん、平和な社会にしましょう。選挙に参加して、戦争法案を出す政党を落選させましょう。

 安保法案は、戦争への道をつける法律です。成立しても、次の選挙でひっくり返しましょう。
 世界を見て下さい。戦争、内戦が世界中で広がっています。アフガニスタンでは、中村哲医師が、戦争でなく、護岸、治水で、砂漠化した土地を農地に変え、兵士から農民へ戻っていく人たちをふやして、アフガンの一部を平和にしています。
 日本は、平和憲法のお蔭で、平和ボケしています。今の憲法は、裏で日本人が作ったのです。アメリカ政府は、天皇制を残し、七三一部隊を免責し、戦犯を政治に復帰させ、親米政府を作るために、いろいろと憲法を決めたのです。しかし、反戦平和は、日本人が発想したのです。
 多くの日系アメリカ人や、日本にいたことのあるアメリカ人たちがGHQを構成し、日本の文化を研究した文化人類学者たちが、作成に関与しています。その中に、純粋の日本人もいたのです。
 そしてそのお蔭で、親日国が多くなったのです。しかし、今はちがいます。アメリカに追随して、戦争に参加すると、日本人も標的にされます。現代の戦争は、一方では目に見える戦争ですが、もうひとつは日本が先駆者となった、自爆攻撃(特攻隊)とテロ(2.26事件ほか)が横行しています。

 みなさん、平和のため、次の選挙では、自公政権の議員を落としましょう。大同小異で、小異にこだわらず、大道で一致して投票しましょう。

 私の理論は、世界の中で少数存在しています。それは、平和が前提です。

 やっと、前著「ここがまちがい小児医療」の書き直しの原稿を入稿しました。新しい予防接種に対応しています。待っていて下さい。
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