黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

大絶滅の時代

2021-03-09 11:09:24 | 感染症
        新型コロナが明らかにした現実-2

     この現実の世界を変えるには何をしたらよいか

 斉藤幸平とマイケル・ハートと共に立ち上がろう




 今、斉藤幸平が明らかにした世界の現実、つまりもう社会運動をして、今の現実社会を変えなければ、地球の第6番目の大絶滅の時代に突入するのではないかという危機意識が、各方面から提起されている。
 これらは1970年代から始まっていた。しかし、今それが明白な妥当性を持って語られるようになり、しかも緊急性をもつようになった。人類の大破滅を招かないために。
 私はここに、入手した情報を私の問題意識のもとに、皆様に提供する。私は現代の日本で多くの分野で新人が台頭してきたことに喜び、経済学哲学分野や社会運動の分野での新人の台頭を渇望してきた。そして斉藤幸平という新人が、世界の、特にマルクス生誕200年、ヘーゲル生誕300年という節目のドイツでドイッチャー賞を最年少で受賞したことを称賛する。待っていた新人が出て来たのです。
★ 無限を前提とする資本主義と有限な地球生態系
(「自由と平等のホモ・サピエンス史」三宅芳夫:世界2021.2.)
 約6億年前からの生物の歴史では、「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる生物の大絶滅の短時間(地質学的時間として)に突発した時があった。直前の第5番目の絶滅は、恐竜時代であった。およそ7000万年前に大隕石がもたらした気候変動による恐竜の絶滅である。
 今資本主義社会がもたらした成長を止められない社会が、地球を破滅に向かわせている。だからクルッツェンはこの時代を、ホモ・サピエンス(人)が起こした地質学的時代「人新世」と呼んだのである。
今日の地球温暖化、アマゾンやボルネオ、そしてアフリカなどの熱帯雨林の劇的減少、生物多様性の縮減、未知の感染症のパンデミックなどの、相互に絡み合った危機は、すべて無限の成長を「可能性の条件」とする資本主義と有限な地球生態系との論理的な矛盾であると捉えることができる。ホモ・サピエンスによって作られた資本主義によって、6番目の生物の「大絶滅」が動き出している。
 人類は20万年の間、「バンド」と呼ばれる小集団で移動しながら、狩猟・採集生活を営んでいたと考えられている。この当時の人類の労働時間は、三、四時間を超えることはなく、栄養バランスもよく、虫歯も感染症もなかった。感染症は家畜との「共生」によってもたらされたものである。バンド社会では平等であった。人類史の中でもっとも自由な社会、支配のない社会であった。自由は自然権である。バンド社会は話し合いの社会である。ほとんど所有するものがないから、暴力を行使する理由がないから。その後の世界史を三宅芳夫は解き明かした。
〇1万2000年ほど前から一部が植物栽培を伴った定住を始めた。小麦次いでオリーブが栽培され、ヤギ、羊、豚、続いて牛、馬が家畜化された。
〇紀元前3200年頃、メソポタミアで支配階層が出現し、徴税が始まり、国家が出現する。
 定住コミュニティから国家への移行の7000年の期間に、階級分化や、国家による支配、定住による感染症の発生(危険)などへの、狩猟・採集民の「抵抗」があったとスコットは説く。
 この時期には(1)狩猟・採集/バンド社会、(2)経済的格差のない数百人規模の部族社会、(3)農耕を基礎に経済格差のできた人口数千人規模の首長制社会の三つが併存していた。
 (この社会は近現代まで世界の一部には続いていた)。
〇その後、定住・農耕の拡大により、紀元一世紀ころには、ローマ、パルティア、漢の三つの帝国が並立した。農耕による土壌の劣化、建築材料や熱エネルギーは木材によって得られ、古代文明と人口を支えるために、森林の消滅と生態系の消失があった。少数の支配層と多数の民衆に階層分化し、長時間労働、栄養状態の低下、周期的な感染症の流行による大量死が19世紀末まで、20世紀の福祉国家の出現まで続く。(砂漠は人工的に作られたものであったのだ。デュボスは1970年代にそう言っていた)
〇 首長制社会から始まった階級分化は、国家となって確固となり、政治的不平等と経済的不平等は強固な関連があった。
〇 バンド社会は、少ない労働時間、比較的良好な健康状態、そして平等主義であった。
争いは構成メンバーの話し合いで解決された。暴力は成立しない。それは「眠り」の間に報復に対抗できないし、ほとんど所有するものがないから、暴力を行使する理由もない。
〇その後、たびたび支配層の消滅により、不平等は一時的に圧縮されるが、再び再建されて現代にいたる。
〇 ペストのパンデミックの後は、労働人口の減少のために、一時的には民衆への労働分配率が上昇し、良い時代であったという。資本主義の登場で「近代社会システム」が形成され、16世紀半ばには「古き良き時代」は終わり、不平等が拡大し続ける。
〇 その後、科学革命、産業革命、動力革命(石炭)、第二次動力革命(電気と石油)と進んだが、16世紀から20世紀までの近代世界の受益者は一部の上層部に限られていた。
〇 世界システムの中心国家群は、20世紀初頭1914年から1945年までの30年戦争に突入した。その初めの時期にスペイン風邪のパンデミックが起きた。この結果、人類史でも稀な、富と所得の大圧縮が起こった。それが最も著しかったのが日本だという。アメリカ並みの不平等な社会から、デンマーク並みの平等な社会に移行した。
欧米でも階級妥協と福祉国家の形成、社会主義国家の成立で、中間層、労働者層をつなぎとめるために、格差の縮小の傾向が一定期間維持された。
〇 その結果、人口の一定部分が、バンド社会以来一万年ぶりに、自由と平等を享受できた時代となった。黄金の30年とも言われた。
〇 しかし、これは1970年代の新自由主義のグローバル化で、かつ資本主義国となった旧ソ連圏と中国をも巻き込んで、世界中で格差は再び急激に拡大し始める。
 それはナオミ・クラインに「新自由主義は、第二次世界大戦後(30年戦争後)に労働者が獲得したものを解体するための階級闘争だ」と言わしめた。こうした急激な不平等の拡大が、資本の自由主義と市民の民主主義の妥協として成立した大戦後の政治システムを不安定化させ、格差の拡大による大量の貧困層の出現が、コロナウイルスのパンデミックの温床となった。
◎資本の複利的再投資の無限の反復が、富となる。年1.5%前後の経済成長が無いと資本主義は崩壊すると考えられている。
 成長のない「定常化社会」へ移行しない限り、地球生態系の危機に対処できない。定常化社会への移行は、資本主義を廃止して初めて可能になる。持続可能な発展などという持続可能な開発目標(SDGs)は本質を隠ぺいする煙幕に過ぎず、斉藤幸平は「現代版の大衆のアヘンだ」という。もうローザ・ルクセンブルクの「社会主義か野蛮か」というテーマしか語られなくなっている。だから「脱成長のコミュニズム」を提唱する斉藤幸平に賛同したい。
 私の孫たちが生き残る社会を残す為に。
★ スラヴォイ・ジジェク(スロベニアのマルクス哲学者) 世界2020.6.より
コロナの出口は、ラディカルな社会変革が必要だという。
それは今までの、つまり既存の世界秩序の枠組みの中では不可能と見えることを実現しなければならないということ。ジジェクはコロナの終息には2年かかりそうという
 権力者たちの真のメッセージは、私たちの社会的倫理の基本的前提を破らなければならないということだ。それが「最適者生存」というトリアージ(選別)である。
 私たちの社会的倫理の基本的前提は、老いた者、弱い者への配慮(ケア)にほかならない。
 このトリアージは戦争の世界でさえしてはいない倫理である。戦時でさえ、真っ先に重症者の治療が行われるべきだとされている。
 イタリアでは既に3月にはこのメッセージ「事態が悪化するなら、80歳以上の人びとや基礎疾患のある人びとの生死に関して、困難な決定がなされることがある」が出されている。
 コロナ問題は、私たちが今の経済的・社会的システム全体をどうやって変えていくべきかということに目を向けなければいけない。
 ケイト・ジョーンズが述べているように、野生動物から人間への病気の伝染は、「人間の経済発展の隠れたコストである」とジジェクは言うが、私はそうとは思はない。私は、コストではなく、そうやって人間の社会が発展してきた自然の摂理であると思う。
 環境資源学者マーシャル・バークによると、コロナによる経済的混乱に起因する大気汚染減少が救った人命は、ウイルスによる死者数を上回っているのではないかという。彼によると、汚染レベルが二カ月の間に低下しただけで、中国国内に限っても五歳未満の児童四千人と七十歳以上の高齢者七万三千人の命が救われたと推定されるという。
 ジジェクは「今、三重の危機の中にある。医療危機、経済危機、精神衛生の危機である」という。よく言われるように、私たちはみな危機に際しては社会主義者になる。
 今回の伝染病は、ナオミ・クラインが「災害資本主義」と呼んだものの長く悲痛な歴史に新たに一章を付けくわえるだけか、それとも新しい世界秩序が、そこから生まれてくるのだろうか?                       2020.3.18.
△文芸春秋(宮下洋一2020.10)によると、「それは民族の違いや遺伝的な『ファクターX』の有無とは無縁の『命の選別(トリアージ)』による悲劇だった。・・ある集中治療医は、ICUで起きていたトリアージを嘆いていた。・・病院で亡くなった患者数は約九千人、介護施設では約二万人もの死者を生んだ。
★デヴィッド・ハーヴェイ(マルクス主義経済地理学者、ニューヨーク市立大教授)世界2020.6   
 資本の流れの連続性における閉塞と中断は価値喪失をもたらし、それが大きければ、それは危機の始まりを示すという。自然は社会と切り離せない。自然との物質代謝関係がある。この観点からは、真の自然災害というものは存在しない。
 ウイルスは絶えず変異している。しかし、ある突然変異が声明を脅かすようになるといった状況は、人間の行動にかかっている。これには二つの側面がある。
 一つは、突然変異の確率を高めるのに有利な環境的諸条件が存在する。生息環境の急速な変化や、多湿の亜熱帯地域での自然依存型の食料調達システムの存在など。
 第二に、急速な宿主間感染に有利な諸条件は大きく違っている。人口密度の高さなど。
 △新自由主義での四十年の下でのパンデミック
 当初は、たかをくくられていた。武漢や韓国の流行は一部の流行とみなされた。しかしイタリアでの急激な流行が火を付けた。公的機関と医療サービス制度は殆どあらゆる所で人手不足に見舞われた。四十年にわたる新自由主義によって、人びとはこの種類の公衆衛生危機に無防備にも完全にさらされたままとなった。
 利益の上がらない感染症研究には、営利企業である大手製薬企業は関心をよせず、抗生物質からは手を引き、専ら儲かるワクチン製造にだけ力を入れている。(だからコロナの治療薬の話が無く、専らワクチンだと言っている)
 公衆衛生危機への準備体制に投資することはしていないし関心もない。
 おそらく象徴的なのは、新自由主義化の程度の小さい国々――中国、韓国、台湾、シンガポール――が、イタリアより良好な形でパンデミックを切り抜けたことである。
 この経済の最も大きな脆弱性は、短期の回転期間をともなう消費形態にあった。
 その象徴は、観光業である。接客業、外食、さらに文化イベントなどの体験型消費様式もおしまいで、現代資本主義の最先端モデルの消費様式は機能できない。
 現代資本主義経済の7割か8割を牽引しているのは消費である。最富裕国の中心で消費の崩壊が起きている。終わりなき資本蓄積(利潤追求)という形態が崩壊した。
 最前線にさらされる「新しい労働者階級」の人たち。経済的、社会的影響は「慣習的」差別を介して引き起こされる。
 第一に、増加する患者を介護するはずの労働力は、ほぼ世界中にわたって通常、極度にジェンダー化され、人種化され、民族化されている。(日本は未だ少ない)→それで世界中でブラック・ライブズ・マター運動が広がったのだ。
 また空港などの物流部門を見ると、階級に基づく労働力の現状を示している。この「新しい労働者階級」は最前線にいる。新型コロナウイルス感染症の進展は、階級的、ジェンダー差別的、人種差別的な世界的大流行の特徴を示している。「頑張ろうね」には懐柔策が潜んでいる。「この事態がどの位続くのか」長くなるほど、労働力の価値喪失も大きくなる。このままだと、1930年代に匹敵する大恐慌、失業率の増加が来ることは間違いないという。
 この解決には、サンダース以上の社会主義的政策が必要となる。
★ グリーン・ニューディールは来ないのではないか。
避けられない経済構造の変化と言うが、資本主義の下での対策では追い付かず、社会主
義的政策が必要となるであろう。
 企業による脱炭素化は難しい。この事態に及んでも、日本の政権は脱炭素化を原発で賄おうとしている。「人類が生き延びる」には、もうグリーン・ニューディールでは間に合わなくなっている。
 飯田哲也は、「文明史的なエネルギー大転換に沿って提起されているグリーン・ニューディールは、軸となる分散型技術の活用とともに、オープンで水平・参加型の統治を可能とする民主主義の深化がもとめられるからだ」という。
 (それを明快に斉藤幸平は、解明した。脱成長のコミュニズムだと。)
★ 中東でコロナによって起きているのは、
油価低迷が中東特に石油産出国の経済に与える影響は深刻である。イランの大流行はト
ルコに抜かれた。湾岸アラブ諸国は外交政策を転換させた。
ポスト石油時代の経済のあり方をどうとるかかが問われている。カタールとドバイは、
ハブ空港としての役割にも大打撃を受けた。その上、移民労働者に経済開発の大部分を依存してきたことも足かせになっている。
 難民キャンプではどうか。感染者数は実に少ないという。シリア、パレスチナ
 医療資源を制するものが、国家を制するというが。ガザなどは自助能力の高さでカバーしている。
★コロナ禍のラテン・アメリカ
 ラテン・アメリカ諸国は、アメリカ、ブリックス諸国についで多くなっている。
 ブラジルはもとより、アルゼンチン、コロンビア、メキシコ、ペルー、チリと広がっている。しかもこれらの国々では実態把握が困難であり、実際にはもっと深刻であることが見込まれている。
 影響は健康被害だけにとどまらない。なん百万人もの人びとが、一週間生き延びるたくわえを持っていない。その為、昨年3月以降は、殺人、恐喝、略奪などの暴力犯罪が増加し、暴動がおきている。しかも一昨年から政治的、社会的混乱の中にあり、重層的な困難に直面している。
 この地域の保健医療システムは脆弱そのものである。その一つの理由は、規制緩和、民営化、緊縮財政といった新自由主義の政策パッケージが財政援助の見返りに推進されている。
 それで集中治療用の病床数や医療従事者、公立病院数なども削減されている。アルゼンチンやエクアドルなどが典型であり、カリブ諸国を含めてこの地域の八か国が公的医療支出よりも債務返済に多くの額を費やした。ベネズエラでは前のチャベス政権は、社会開発と貧困削減に取り組み、貧困地区での無料診察サービスや診療所の建設を推進してきた。チリやエクアドルでの公共料金値上げ反対運動やブラジルでのサッカーW杯開催反対デモなどが起き、ラテンアメリカ・カリブ地域での経済成長は2019年には0.1%であった。
 そこにコロナが起きた。
★ 違う世界に通じる入り口へ  ―誰一人取り残さない―   世界2020.9
ナオミ・クライン対アルンダティ・ロイ対談、アサド・レーマン司会
〇 誰一人取り残さずに済む新しい世界を築こう。私は、勇気が出た。やっと期待の新人が現れたからだ。なんと日本から。マルクスに匹敵する、マルクスの後継者である新人が出てきたからだ。


★「未来への大分岐」斉藤幸平編

〇 マイケル・ハート
 リーダーなき社会運動は持続しない。サンダース現象は、ウォール街占拠運動の連続です。
 ウォール街を占拠した人たちが、運動の継続を求めて、それをサンダースに求めたのです。
 彼らの要求を表現する「手段」が、サンダースだったのです。サンダースはいろいろな運動をして来た人々の主張を取り込んで、政策にしたのです。
 サンダースの発する声の背後に、ウォール街占拠運動や、ブラック・ライブズ・マター運動、パイプライン建設に反対する環境運動(ダコタ州のスー族居留地を通すことへの反対)、学生ローンのボイコット運動(オキュパイ・スチューデント・ローン)などのさまざまな運動体の主張が流れこんでいる。
 
(サンダースは民主党下院議員の中で、進歩的グループを4人で結成しましたが、今は4割を占めるほどになり、大統領候補を争うまでになっています。その進歩派議員は、様々な人種や女性、若い議員で占めています)

△イギリス労働党党首のコービンはどうか。
 コービンを支えているのは、労働党の中での核の存在ですが、活動の中心は35歳以下の若者たちと70歳以上の高齢者で、中間の年齢層が余りいないのです。
 若い支持者は、サンダース支持層に似ています。違うのは社会主義的な政策を訴えてきた長い歴史を持つ労働党に調和しながら、うまくやっていることです。
 70歳以上の支持者たちは、労働党がラディカルだった1960年代以前から党員だった人たちです。

△選挙がすべてではない。
 社会運動が社会を変えるのです。
 政治を民主化するだけでは不十分で、社会全体を民主化することが重要なのです。
△コモンから始まる、新たな民主主義
 コモンとは何か
  民主的に共有されて、管理される社会的富のことです。
  コモンは水、空気、電気などです。土地も入るようです。
 コモンの自主管理を基盤とした民主的な社会が、コミュニズムです。

マイケル・ハートの最後の言葉は、
 この時代に左派の意味が失われてしまうわけではないのです。
 自由、平等、連帯、そして民主主義―私にとって左派が意味するのは、やはりこういった一連の言葉であり、こうした言葉の持つ可能性を問い続けなくてはなりません。

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新型コロナ感染症情報 第10報

2021-03-06 10:17:45 | 感染症
             新型コロナウイルス感染症の日本の奇跡

   なぜ日本は欧米諸国に比べて、新型コロナ感染症の感染者や死者がけた違いに少ないのか


  新型コロナウイルス感染症の日本の奇跡
 世界では、中国で始まった新型コロナが、すぐヨーロッパに飛び火し、急速に広がったのに、なぜか隣国の日本や韓国、台湾、マレーシアでは広がらないことが奇跡と言われた。
 特に日本は特別なことをせず、ロックダウン(都市封鎖)も中途半端であり、国民に自粛を要請する形に近いものであった。また今回の非常事態宣言も飲食店への規制だけで、これも中途半端でしかない。それでも、他に国に比べたら感染者は少ない。
 日本で感染者数が少ない理由はなぜか。
 ピーター・テミンはその「中間層はなぜ没落したか」で、マンチェスター大ルイス教授によると、発展途上国はいわゆる二重経済をもち、それを「資本主義」部門と、「生存」部門と名付けた。資本主義部門は、資本と労働の両方を利用した近代的生産の拠点で、その発展は資本の量によった。生存部門は貧しい農民からなり、その人口は土地や自然資源の量に比べてあまりにも大きい為、最貧の農民一人当たりの生産性はゼロに近かった。ルイスが考えたのはアジア、アフリカ、中南米の国々で最大の国は中国であった。多数の農民が小規模農業に従事し、生存部門を構成していた。ほとんどの発展途上国はそうした二重経済であったが、日本、韓国、マレーシアは1960・70年代に急成長を遂げ、人口のほぼ全体が資本主義部門へ組み込まれた「成長の奇跡」として知られているという。この国々がコロナの少ない国である。
「人新世の資本論」の著者斉藤幸平は、日本人の大多数は世界の裕福な上位10%に入るという。世界銀行は一日一人1.9ドル(約200円)以下で生活している人を貧困と定義していて、世界の人口77億人の約一割の7億3千万人が絶対的貧困層である。
日本では年収200万円以下の貧困層は、2018年では約1100万人で、人口の約8.5%である。失業率は2019年2.3%。これがコロナ直前の状況であった。貧富の格差指数も、失業率も、世界の中で北欧並みの数字である。また日本では内戦や政治的紛争が起きていないし、難民も受け入れていない。それがコロナウイルスに感染しても発病しない状況を作っている。
国際医療福祉大の高橋泰教授に言わせれば、日本人はまだ自然免疫の段階でコロナウイルスを防御している。だから抗体検査をしても、欧米に比べて二桁低い数字しか出ていないという。抗体は、ウイルスが血液中に侵入し、獲得免疫まで発揮されないとできない。自然免疫の段階つまり、侵入する気道の粘膜細胞での細胞性免疫で闘って勝利していれば、抗体はできない。アメリカのウィルキンソンとピケットがその著「格差は心を壊す。比較という呪縛」で「格差の小さな国はうまくいっている」。アメリカは「世界で最も経済格差の大きな国」。「所得の不平等がもっとも小さな日本」とし、日本が健康や社会問題の指標(平均寿命、乳幼児死亡率、薬物・アルコール依存症、殺人犯罪率、未成年出産など)において世界でいちばんいいという。それが日本人の多くの人が自然免疫を発揮できている要因ではないか。
そのためこれだけコロナが騒がれていても、抗体検査では昨年12月の調査で東京は0.9%(6月は0.1%)しかなかった。昨年5月スウェーデンのストックホルムで25%、ロンドンで17%、ニューヨークで12%、モスクワで10%、オランダで3%、ドイツのガンゲルトで15%という抗体保有率であることと比べて極端に低い。ここから考えても、自然免疫段階で対処している人が多いと考えられる。これが日本の奇跡であった。
だから有効性と安全性に問題のあるワクチンは、日本では接種を急ぐ必要性はないと思う。コロナワクチンは、インフルエンザワクチンと同じ程度のものと考えて良い。
 

 これは「チェルノブイリ子ども基金」のニュースレターに載せたものです。
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コロナウイルス感染症の重症化はなぜ起きたか  第九報

2021-02-08 02:55:56 | 感染症
新型コロナウイルスの重症化はなぜ起きたか

新型コロナウイルス感染症情報 第九報


1.遺伝子型の変化はウイルスの病原性を強めるか。
つまり、遺伝子型が変化して強毒性になるのでしょうか。答えは、No(否)です。
 人間の体内でも、ウイルスでも常に遺伝子の突然変異は起きています。しかし、それは大きな変化ではないです。
またインフルエンザウイルスは毎年流行株が変化しているし、10年に一度くらいに大きな変化があり、さらに30年程度で大変化がありますが、臨床上の症状の変化はほとんどないです。だから宿主となる人間の側の違いの方がもっと重要です。
 新型コロナウイルス感染症も同じです。普通のコロナウイルスによって生じるのは、風邪の症状で自然治癒することがほとんどです。それから大きく変化したサーズやマーズが、重症化しましたが、それよりはるかに弱毒の今の新型コロナウイルスが、小さな変異をしても毒性に変化はほとんどないのです。
 現在、重症化している人が増えていることを、遺伝子の変化が原因として片づけています。しかしそうではありません。人間の側が変化しているのです。
2.人間の側の免疫を低下させる要因は何か。
 ウイルスの側の変異が重症化要因ではないとすると、昨年11月過ぎて急速に重症者が増え、年始の2021年1月1日午前0時までの死者が3554人となったのはなぜか。(12月22日が2944人で、1月16日では4488人、1月24日には5077人です。2月になり6000人を突破しました。)
 問題は、人間の側にあります。重症化するといいますが、かかられた人の免疫が低下していたのではないでしょうか。特に第一次の緊急事態宣言が出た時に比べて、現在特に昨年11月以降から、重症化が進み、死亡者も急速に増加し、医療崩壊が叫ばれています。
 その原因は、コロナに打撃を受けた約1100万人の年収200万円以下(2018年)の人たちで、主にパートやアルバイトなど非正規で働く人たちが、コロナで仕事を失い、さらに追い詰められているからです。一部は住む家を失い始めています。
△その原因としては、
1)貧困と更なる追い打ちのコロナ失業
 貧困は、先ず快適な居住場所を得られず、食糧にもこと欠きます。現実に、女性の一人親家庭では、子どもには一日二食食べさせているが、親は一日一食しか食べていない家庭も出ています。給食が子どもの栄養源になっていたのですが、それが粗末な給食になっています。
 2018年の統計で、年収が200万円以下の世帯が1098万人でした。2019年には全雇用者数のうち非正規は38%の2165万人でした。その後コロナで、主に非正規、特に女性が解雇されています。「世界」の雨宮処凛の報告では、7月には前年対比で非正規が131万人減(失業)でその内女性が81万人。8月に減った(失業した)パート・アルバイトの74万人の内女性は63万人。
 そんな非正規女性の2018年の平均年収は154万円。2019年には貯蓄ゼロは単身世帯で38%。その人たちがコロナで失業し、家賃が払えず、生活費もなくなっています。
 さらに自殺者が増えていますし、住宅ローンが払えない人も出ています。しかも低年齢化で、20代から30代の人がメールでSOSを出し、40代の世代も多いといいます。コロナ失業とコロナによるホームレス化が増加しているのです。失業しても失業保険ももらえない人も少なくなく、もらえても生活できるだけの金額ではなく、食を切りつめるしかないのです。
コロナに感染して、自宅待機させられている人では、外出もできず、一食すら満足に食べていない人が出ています。食料の買い置きがつきてしまうからです。
 「年越し大人食堂2021(四谷)」でも、200人を予想したのが340人も来て、用意した食事では足りず、緊急買い出しをして間に合わせたとのことでした。特徴は、年齢層が30代から70代で、女性が2割を占めたことです。過去にはほとんどが男性でした。
 貧困は、居住環境を奪い、食にもこと欠くために、免疫を低下させる最大の原因です。
 2)過重労働
 貧困者は、仕事をかけもちしたりしていますし、超過勤務で収入を増やしていたりしています。失業して職が見つからず、貯金も使い果たして、「新型コロナ災害緊急アクション」へ電話相談してくる人も増えています。そこで緊急の宿泊や生活保護申請を援助しています。
医療従事者の感染も原因は過労です。大病院の勤務医や看護師は、日常的にも過重労働でブラック企業並みです。看護師の夜勤は、16時間連続勤務ですし、医師の宿直勤務は36時間連続勤務です。そこへコロナ感染者を収容すると日常業務以外の仕事が過大に増え、労働時間が長くなります。それでコロナの感染者が出ています。
また女性は非常勤が多く、コロナで失業し、男性の仕事に入ったり、風俗産業で働く人も増えていますが、風俗業も仕事が減っています。ホスト業も男性の風俗業で、労働条件も住環境も良くありません。そこにコロナ感染者が増えるのは当然のことです。
仕事がある人は、失業しないために懸命に働きます。特に歩合制の職場は仕事の取り合いにすらなります。
 3)居住環境
 貧困者は日常的に、貧しい食生活で、過重労働をしています。しかも、劣悪な環境に住んでいます。ホームレスの増加が表面化していませんが、その代りにカプセルホテルやドヤ街、ネットカフェが宿泊場所となり、今年は政府も昨年4月の緊急事態宣言の時のようにネットカフェを営業停止させられなかったのです。ネットカフェを宿泊場所にしている人が全国で4000人とも言われています。また家賃が払えずにホームレス化も始まっています。
 日本ではなかなか移民や亡命者を認めず、学生、研究生、研修生として入国するために難民が隠されています。外国籍の多くの人たちは、狭い部屋に大勢で住んでいます。
 4)解熱剤の使用
 感染した人や、感染を疑われる人が、解熱剤を使用していることが疑われます。かぜ薬つまり総合感冒薬にも解熱剤は入っています。
 解熱剤とステロイド剤は、早期から使うと重症化しやすいことは中国での経験で判っています。しかし、日本の多くの医師はまだ解熱剤を対症療法と称して処方します。また感染した時に、熱があると早く治そうとして解熱剤やかぜ薬を飲む人が多いし、またコロナと診断されて出勤停止になると困る人たちは飲んでいます。
 そういう人たちが重症化しているのではないでしょうか。なかなか部外者には、個人情報だからと知ることができません。1月になり、練馬保健所長から医師会へ、解熱剤の一週間分以上の処方が要請されました。しかし、解熱剤は保険上では屯用(頓服)で使用するように指導されています。長期連続の解熱剤の使用は、重症化の最大の要因です。
 熱が出た時に、コロナ感染も否定できませんから、決して解熱剤や市販のかぜ薬を飲まないで下さい。在宅で待機している人に解熱剤を処方して、症状を隠してしまうと、短期に重症化するのではないかと思います。
 5)コロナ恐怖症
 精神的な要因も悪化する原因です。重症者や死者の話ばかり報道されているので、感染したら自分もそうなると思い込む人が少なくありません。
 私の実感として、コロナを怖がる人が三分の一、平気な人が三分の一、その間で揺れる人が三分の一程度だと思います。特に、怖がっている人は、外出すらしなかったりします。半年の間外出していない人を知っています。
 ストレスが免疫を低下させることも判っています。だから神経質な人ほど病気にかかりやすいし、かかると不安で病気が悪化します。「死ぬ、死ぬ」と自分で自己暗示をかけると死にやすくなります。現実にパニックになって自殺者も増えています。
 適切な治療を受ければ、コロナで重症化するかどうかは、その人の健康状態によります。
3. 医師や芸能人や議員が感染する訳は、
過労と解熱剤使用ではないかと推定しています。
だからかかったと思ったり、熱が出ても決して解熱剤は使ってはいけません。体の症状は、体の出している防衛反応です。熱を出して、ウイルスと戦っているのですから、それ(免疫システムの働き)を抑えると、病気が悪化します。軽い病気なら、それでも済みますが、インフルエンザや麻疹、水痘などでは重症化します。しかし、小児科医以外では、それを知らない医師が多く、解熱剤を処方します。小児科医でも解熱剤を使う医師はいます。 
4.なぜ感染者数で判断するのでしょうか。
そもそもPCR法で陽性はどういう意味でしょうか。
 PCR法は遺伝子の一部を拾っているので、死んでいても陽性になりますし、同じ遺伝子配列を持っていると、他のものでも陽性に出ることがあります。だから、感染症の診断に使ってはいけないと、この検査法の開発者は言っていたのです。
 PCR法陽性者数だけを発表するのはおかしいです。症状が出た人だけ発表すべきです。
 また若い人たちはほとんど軽症で済みますが、過重労働者たちは免疫が低下し、重症化しやすいです。
 アメリカ企業のPCR検査キットには、インフルエンザ、マイコプラズマ、アデノウイルス、RSウイルス、クラミジア等に反応する可能性があると記載されています。
 また、タンザニアの大統領が国立研究所のPCR検査の検体に密かに様々なものを混ぜ、パパイヤ、ヤギ、ウズラの卵でも陽性判定が出たことも報じられています。
 そういう限界のある検査法で、陽性者を感染者として判断し、感染者と判断されると保健所の管轄になり、医療機関つまり医師の管理からはずされてしまうことも問題です。
 感染者とか濃厚接触者ではなく、症状のある発病者を管理すればよいのではないかと思います。
5.日本の医療崩壊は、なぜ起きたか。
感染症は無くなったとして、伝染病棟をなくし、僅かに結核病棟が残され、感染症ベッド
をなくしてしまったのです。もちろんエボラ出血熱対策の病床は作られてはいましたが、僅かなものです。厚生労働省の調査でも、感染症病床は1995年の9974床から、2018年は1882床までに減少しています。2018年の総病床数約 164万病床のうち、一般病床57.6%、精神病床21.3%に対し、感染症病床は 0.1%です。不採算とされる感染症病床の9割近くを公立や公的病院が担っています。その国立、公立、公的病院の統廃合を求め続けてきたのです。
 コロナ感染症の流行に対し、政府や都道府県は、自らの責任で中国政府のしたような、緊急に感染症病棟を作らずに、ベッド数制限をして縮小させ、満床にするよう指導していた一般病院に頼っています。これでは急激に増加する患者数を収容するのには足りませんし、一般患者に移されては困ると一般病院側が受け入れを拒むことも当然です。
 元々都立病院の前身は、伝染病院でした。戦前から戦後にかけて伝染病の流行で都民がパニックになったために、それを抑えるために、隔離するためだけの伝染病院を作り、患者を 隔離したのです。当時は抗生物質もなく、隔離するしか方法が無かったのです。コロナ対策も同じではないでしょうか。
すぐ収容力の大きな感染症専門病棟を作るべきであったのです。ホテルはまだしも、自宅待機は症状のある人に対しては、もってのほかです。
軽症でも、症状があれば定期的な診察は必要です。今、死亡者が急増しているのは、新型コロナ感染症と診断されると、病院から保健所に管轄が変わってしまうからです。保健所は医療をしません。だから在宅で放置されて重症化し、死亡者が増えているのです。
 まだ日本では医療が崩壊しているからと、年齢や持病でトリアージ(患者の選別)をされてはいませんが、今後は判りません。症状が出たら入院させて観察すべきですし、少なくとも医師の管理下に置くべきです。それを自宅に放置していることが問題なのです。保健所は数も職員数も減らされて、対応できないのです。
 感染者を一般病院に入院させることも問題です。一般病院にしわ寄せが行っています。
 そして最後には、社会的弱者と貧困者がしわ寄せを受けるのです。
6.ロックダウンや営業停止すると、
営業時間短縮や県境移動禁止などによって、職を失ったり、収入を減らされたりして、ホームレスが増えていますし、母子家庭を直撃しています。コロナによって女性の失業率は9%にものぼります。その多くは、その仕事で生計を立てている人たちで、失業しなくても非常勤のために労働時間が減らされると、収入減で生活が成り立たなくなります。
昔は、非常勤の仕事は夫のいる女性が副業でしていましたが、今は生業でしていても、生活の都合で非常勤としてしか働けないのです。その人たちがコロナで打撃を受けています。
7.ワクチンに期待はできません。
 入手できた情報によると、ほぼインフルエンザワクチンと同じようです。良くて30~50%の予防効果で、接種しても感染します。また初期のインフルエンザワクチンと同じように副作用も強く、死者も出ています。ワクチンと後遺症については別に詳細を出す予定です。
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新型コロナウイルスのパンデミックはなぜ起きたか-2

2020-11-26 12:28:32 | 感染症
新型コロナウイルスのパンデミックはなぜ起きたか


1. 新型コロナウイルスはスペイン風邪の再来だ

☆ 主役は新型コロナウイルスだ。インフルエンザウイルスに代わって登場した。
 その舞台は、人種差別と貧困と格差社会の世界情勢にある。その為に人々の免疫は低下している。
 そしてウイルスの繁殖する気候も整った。
 それでパンデミックになった。
2.  伝染病学者バーネットは、インフルエンザの流行を分析し、
「パンデミック(世界的大流行)の起きる条件は、まず第1に適当な気候条件、第2には住民の大多数の免疫水準が低いこと、そして第3にそこに適当な型のウイルスが存在することである」という。
3. まさにスペイン風邪はそれに該当した。世界中の人々の免疫水準が低下していた。そこに変異したA型インフルエンザウイルスが出現し、冬から始まった。
スペイン風邪のパンデミックは1918年に起きた。その時に世界中の人々は免疫が低下した状況に置かれていた。1914~1918年は世界第一次大戦だったし、前年の1917年10月にロシア革命は起き、ソヴィエト政権が成立した。中国では辛亥革命1911年、オスマン帝国の青年トルコ革命1908年、メキシコ革命1910年、アジアでの民族運動が起こり、南アフリカ連邦が成立した。日本でも米騒動が起きた。世界中が戦乱、騒乱と飢えにさらされていた。戦争に動員されたり、革命に参加した若者たちがスペイン風邪で命を落とした。それで若者の死亡率が高かった。
4. 第二次世界大戦の時は、感染症が流行したが、パンデミックを起こすような適当なウイルスは登場しなかった。
その後もアジア風邪、ベトナム戦後の香港風邪、ロシア風邪、2009年の新型インフルエンザなどが流行したが、舞台が整っていなかったので、パンデミックにはならなかった。
エボラ出血熱やサーズは致死率が高い為に、パンデミックにならなかった。

5. スペイン風邪が流行した時の世界の人々の苦難の状況が、今起きている

☆ 今スペイン風邪の時の世界情勢が成立した。
 第1に、異常な気候。北半球の温暖化でシベリアの凍土や北極の氷、アルプスの氷河などが溶けだしている。同時にアメリカ大陸(アメリカ西海岸―カリフォルニア、オレゴン―とアマゾン―主にブラジル―)とオーストラリアの森林火災。中国の1/4とアメリカ北西部の砂漠化。中国と極東アジア、バングラデシュの集中豪雨と洪水。サバクトビバッタのケニア、エチオピア、ソマリア、イエメン、パキスタン、インドで大発生。それらがもたらす飢饉。
 海流も変化し、海の生態系も変化している。
 そして冬12月の武漢から始まった。
 第2に、世界中に「ブラックライブズマター(黒人の命は大切)」が広がり、共感を呼んだのは、人種差別と貧困と格差社会が世界に広がり、都市の貧困層の圧倒的な拡大が進んでいること。そして内戦、干渉戦争、内乱、政治的経済的混乱が広がっていた。それによって大量の移民、難民、農村からの出稼ぎ労働者が都市労働者の貧困層を形成していた。それが世界的に形成されてグローバル化していた。そのために自然免疫の低下した人々が大量に発生していた。
 第3に、そこに新型コロナウイルスが登場した。適度に強くて、致死率が高くなくその為に感染力が強い、未だ遭遇しなかったウイルスが。



6.なぜその条件が整ったか
(1)なぜ気候変動が起き、異常気象が発生したか。
 1)資本は、世界の気候を無視して生産を続け、利益を追求する。それを誰も止めることはできない。利益がなくなれば資本(企業)は存続できなくなるから。つまり資本主義そのものに原因があるのだ。経済が停滞したら資本主義は終焉に向かっていく。資本は常に利潤を求め、拡大再生産をすることによってのみ生き延びる。先進国は自分たちの経済活動、生産活動が自然を破壊することに気が付いた。
 2)異常な気候は続いている。これは産業革命が起こって以来の現象であり、先進国は必ず通過する現象である。イギリスではロンドンの煤煙、ロンドン型のスモッグによる大気汚染、酸性雨によるドイツの森の崩壊、アメリカでは沈黙の春を、日本でも大気汚染の公害をもたらした。それを技術の開発と発展途上国への押し付けで解消した。しかし、今は発展途上国で公害にまみれている。それを押し付けているのは先進国である。
 3)今地球温暖化に関して、発展途上国のCO2ガス規制を強制することは不可能に近い。それは先進諸国が通った道を、発展途上国には禁止しようとするものであるから。
 既に1972年の国連人間環境会議のアドバイザー委員会共同議長を務めたルネ・デュボスは、先進国並みの文化水準や都市交通システム、工業化を、発展途上国が求めることは自然な流れであり、止めることはできないと言っていた。50年後にそれは現実となっている。
 当時はまだ総体として捉えていたが、今はいろいろなテーマ別のNGOに分断されて、全体が見えなくなっている。気候変動をどう捉えるかも重要である。
 CO2 ガス規制しても無理である。自然を破壊して利益を得ようとするのを止められません。止めるためには、富の分配が必要である。1945年ですら、地球上に住む人間に必要な食料は十分あった。それが偏在していたにすぎないとシゲリストは言っている。今でもそうです。  その構造を止めるのは、・・・。そしてアマゾンの自然は破壊されている。アマゾンの先住民は、感染症の危機にさらされている。
 4)。地球の温暖化対策として国連が提唱する「SDGs(持続可能な開発目標)」では気候変動は止められない。
 33歳の若者斉藤幸平は「かって、マルクスは資本主義のつらい現実が引き起こす苦悩をやわらげる「宗教」を「大衆のアヘン」だと批判した。SDGsはまさに現代版「大衆のアヘン」である。」(「人新世の資本論」)と明快に批判した。
 気候変動を止めるのは資本主義にはできないという。できるのが、ナオミ・クラインの言うコロナパンデミックの出口(新しい入口)であり、その先にあるのは、グリーンニューディールか、ポストキャピタリズムか、エコロジカル社会主義か、脱成長コミュニズムか。

(2)今まさにパンデミックを起こすのに適当なウイルス、つまり新型コロナウイルスCOVID-19が登場した。
 1)開発によって自然界と人間の世界が近づいたから、いろいろな動植物が人間の生活圏に入り込んできた。もちろん感染症の多くは、そうして人間界に入り、そして人間との適応関係を結んで消えて行く。
 ペスト、天然痘、ポリオは消え、インフルエンザやコロナは生存戦略を取り、生き延びている。新型コロナは、サーズの亜型、つまり変異種であり、生き延びる戦略を自然にとって、パンデミックを起こした。何年もかかるだろうが、いずれ新型コロナも人間と適応関係を結んで、平和共存していく。
 感染症の歴史は、我々にそう教えている。(ルネ・デュボス)
 ヒトゲノムが解明されたら、人類の感染症の歴史が刻まれていた。ということは、感染症の原因のウイルスや細菌のゲノムを、自分のゲノムに組み込むことによって、人は感染症と適応関係を結んでいったのではないかと考える。
 2)コロナウイルスはまずサーズ(SARS-Cov、 重症急性呼吸器症候群、死亡率9.6%)、マーズ(中東呼吸器症候群、死亡率34%)、そして今回の新型コロナウイルス(死亡率1~3%)へと変異して登場した。今度の新型コロナの正式名称は、SARS-Cov-2です。エボラウイルスも死亡率が高過ぎたから大流行には不向きだった。
 3)重症度は人間の側の免疫の低下によって決まる
ルネ・デュボスは結核菌の研究で、軽症者と重症者の結核菌どう調べても違いを見いだせず、そこで出した結論が、病気の発病や発病後の重症度は菌の側にあるのではなく、人間の側の免疫力の低下の度合いにあるとした。
 人間の側の免疫は、心と体は一体で、過重労働で疲れていても、ストレスや心労で疲れていても、免疫は低下する。ハンス・セリエは1936年の「ストレス説」発表後、その後発表された11万件のストレスに関する論文を読み、多くの職業や人間関係が免疫を低下させ、それだけで高血圧や高脂血症、心血管疾患を生じていると、1976年に「現代社会とストレス改訂版」に書いている。
 4)ヒポクラテス医学の復権を
 ヒポクラテスは、「健康とは、人間の本性のいろいろな成分、環境、および生活様式との間の調和のとれた平衡のあらわれである」。「心に起こったことはどんなことでも身体に影響が及び、またその逆も起こる。事実、心と身体との一方を他から分けて別々に考察することはできない」という。
 1970年、フランクは「病気の成因としての大衆の貧困」の講演の中で、「人民の健康の保全が国の責任である」との見解をとった。
19世紀にはコッホがコレラ菌を発見してから一疾病一病因説が主流になったが、ミュンヘン大のペッテンコファーは「急性感染症は、何か特別な健康上の問題が先行していない場合には成立しない」としてコレラ菌を飲んで発病しないことを見せた。パスツールも「細菌が問題なのではなく、その環境がすべてである」と述べている。
病理学者ウィルヒョウもドイツのシュレジア地方の発疹チフスの流行を調査し、その対策として「貧民に対するデモクラシー、教育、自由、繁栄を与えよ」との勧告を出した。
現代社会の貧困層と難民社会は、感染症の温床になるのは当然である。

7.新型コロナウイルスは現実の世界を明らかにした
 免疫を低下させた多数の人々が地球上に存在していることを明らかにした

 今の世界には、構造的な不平等があること。飢餓、貧困、暴力、人種差別、家父長制の危機です。また女性差別、宗教差別(ムスリムほか)、カースト制度など(アサド・レーマン)
 問題にしているのは、資本主義の暴力性であり、・・・採取/搾取主義の論理です。今、最前線にいる労働者が、自分たちは不可欠であると同時に使い捨てにされ、犠牲にされていると訴えています。新自由主義は、第二次世界大戦後に労働者が獲得したものを解体するための階級闘争だ。(ナオミ・クライン)
世界のNGOは、テーマ別にわかれた為に、現実世界を見えにくくしてしまった。
 新型コロナのパンデミックは、この世界の現実を明らかにした。
明らかにされたのは、
 第一は、格差社会を生んだのは、資本主義にあること(特に新自由主義)。
  それは対等な取引をしていても、格差社会が生じる市場経済に内在する不平等。
 第二は、内戦と戦争。
  第二次大戦後、「戦争をしないために」と先進諸国では、領土を確定しEUを作った。
しかし、それを壊したのは、社会主義諸国の経済の破綻と腐敗と、植民地から独立した諸国の権力を握った人々による腐敗。社会(文化、経済、宗教など)の発展の違いによる社会的権力構造の問題と国内の紛争と内戦や、国と国の紛争と戦争。
 第三は、工業の発展と農業の衰退。
大量の農民が都市労働者化し、出稼ぎ労働者の大量の発生と発展途上国の大都市周辺のスラム形成。そして公害。(これは先進諸国の歩んだ道の踏襲)
 第四に、医療が人間性を失っていること
  先進国での死亡率が高いのは、一つはアメリカや中国では、病気になってもすぐには医療機関にかかれない人たちがいて、その人たちは重症化して病院に担ぎ込まれる。
  一部の先進国では、トリアージ(患者の重症度の判定)が年齢でおこなわれているし、介護老人保健施設では、なかなか高齢者を病院へ送ってくれないという。(まだ日本ではそこまで行っていないと思う)
  病気の重症と軽症の違いは人間の側にあること。ストレスによる免疫力の低下。それらの為の症状の変化など。サイトカインストームも、人間の側の問題であり、精神的要因が関与している。本来、病気の症状は人間が病気と闘うための防衛反応である。それを抑えてはいけない。熱が出ても解熱剤を使って下げるのは、病気を隠すだけ。体の抵抗力を抑えるから熱は下がるが病気は進行する。軽い病気にはいいかもしれないが、コロナやインフルエンザ、麻疹にはしてはいけない。だが人々は、熱を下げて(隠して)働かなくては生きられないことが多い。スウェーデンはかぜでも一週間休める社会。
 第五に、だから対策は社会経済的に援助し、人間的な豊かな生活を保証すること。
それに必要なことは、先ずすべての低所得者に仕事か生活保護の保証を。学生のローンの支払い免除。一人親世帯への生活保障。GoTo 保証ではなく、打撃を受けたすべてのサービス産業への補償。


8.COVID-19が明らかにした世界の現実は、

1) アメリカは最大の感染症の温床国
☆アメリカでは近年感染症のアウトブレイク(地域的流行)が起きている
〇 アメリカでは、年間所得が1万5千ドル(170万円)未満の世帯数が増加し、都市に住む100万人以上になっていて年々増加している(主にヒスパニックと黒人)。アメリカ人(現在は3億3千万人)の半数は年収300万円以下という。アメリカでは2016年頃から、感染症のアウトブレイク(地域的流行)が起きている。A型肝炎はデトロイト他4州、二ヨークのレジオネラ症、ほかにクラミジア、サイクロスポーラ症、C型肝炎、梅毒、淋病、それに小児の感染症であるはずの百日咳やおたふくかぜが成人にも流行している。
〇 アメリカでのCOVID-19によるニューヨーク市の死者数は、ヒスパニック系34%、黒人28%、白人27%、アジア系7%でした。
 アメリカの貧困層は、黒人とヒスパニック系が半数弱で、過半数は白人です。
〇 アメリカは最大の移民受け入れ国で過去5年間に477万人になるという。
〇 また中南米からの移民が従来の黒人と共に都市の貧困層を形成していて、英語が話せない国民が1割に達するとも言う。1918年のスペイン風邪の時に、アメリカでは識字率の低い地域に死者が多かったと言う。
       以上、「温床と化す米国の大都市」(日経サイエンス別冊2018.10.)より
☆アメリカでは貧困と拡大する所得格差が進行している。
       「なぜ中間層は没落したのか――アメリカ二重経済のジレンマ」より
〇格差拡大の歴史
 奴隷制とその後遺症である。今までアメリカでは貧困者を黒人と同一視したが、貧困層の半数は白人であり、残りの半数が黒人と褐色人種(ラテン系アメリカ人)である。
 トランプの「偉大な」とは「白人の」の婉曲表現で、人種差別は富裕層の道具で、貧しい白人に、経済的窮状から目をそらさせている。
〇アメリカは二重経済である。裕福な部門と貧しい部門の別々の部門があり、別々の経済発展をしている。マンチェスター大学教授ルイスは経済発展の理論を提示した。それによると、発展途上国はいわゆる二重経済をもち、それを「資本主義」部門と、「生存」部門と名付けた。資本主義部門は、資本と労働の両方を利用した近代的生産の拠点で、その発展は資本の量によった。生存部門は貧しい農民からなり、その人口は土地や自然資源の量に比べてあまりにも大きい為、最貧の農民一人当たりの生産性はゼロに近かった。ルイスが考えたのは、アジア、アフリカ、中南米の国々で最大の国は中国であった。多数の農民が小規模農業に従事し、生存部門を構成していた。ほとんどの発展途上国はそうした二重経済であったが、日本、韓国、マレーシア(私はその頃発展した台湾、香港、シンガポールを加える)は1960・70年代に急成長を遂げ、人口のほぼ全体が資本主義部門へ組み込まれた「成長の奇跡」として知られているという。(この国々がコロナの少ない国。日本がコロナの少ない理由である)
〇アメリカの富裕層、社会の上層は人口(3億2千万人)の20%で約6400万人、トップ1%のさらに1割の資産は増え続け、1978年以来、3倍に増加し、1916年の水準に近い。トップ1%の年収の下限は33万ドルで資産の下限は400万ドルである。収入がトップ10%に入るアメリカ人の所得は10万ドル以上である。人口のトップ1%の中のさらに1%、3万人が金融・実業分野の経営者と考えられる。さらにその1%がアメリカで最も富裕な人々として毎年公表される「フォーブス四〇〇」のリストに入る。その中の1%四人 の一人がトランプ大統領である。アメリカの人口の30%(約1億人)は年収3万ドル以下である。
〇最大の見えざる政策は「大量投獄」の拡大である。その多くは黒人であるが囚人の多数ではない。それがシングルマザーを生み、貧困層の最底辺を形成している。多くの州で「三振即アウト」法を制定した。これは重罪の前科が二度ある者による再犯は軽犯罪でも終身刑とする法律である。これが1990年代に広まり、アメリカの囚人人口は、50万人以下から現在の200万人以上へと急上昇し、薬物の罪が過半数を占めた。黒人男性の三人に一人は、一生の間に刑務所を経験することになる。ラテン系男性は六人に一人、貧しい白人男性17人に一人である。白人と黒人の薬物使用率は同じであるのだが。
ブラッククライブズマター運動は今年5月の警官による黒人圧殺事件が契機であったが、2008年から2015年までの間にシカゴ警察に撃たれた400名の4分の3が黒人であった。
たった一人の黒人圧殺事件が広がったのは、その背景があるのだ。
〇アメリカは、ジョンソン大統領の時の「貧困との闘い」を、ニクソンが「薬物との闘い」へとすり替えた。これで黒人やラテン系アメリカ人は、大量投獄に会うことになる。
アメリカでは獄中投票はない。アメリカの「個人の自由」は「反労働組合」の婉曲表現である。「すべての人間」と言ったら「すべての白人男性」のことである。
 「黒」は「他者」の隠語であり、黒人だけでなく、ラテン系アメリカ人や貧困層の過半数を占める貧しい白人を示すこともあるという。
 だから今度の大統領選挙は、隠された南北戦争でもあった。アメリカでは「南北戦争」はタブーだ。しかしトランプの勝った州は、南北戦争の時の「南部連合」の州とミシシッピー川の上流地域だった。まだ奴隷制の後遺症は続いている。(これは日本でいまだに続く朝鮮人差別と同じ構造である)

2)中国も貧困層の拡大が進む格差社会だった
なぜ武漢から始まったかを調べて判ったこと
〇 なぜなら武漢市には中国一の循環器医療を誇る大学があり、先日も日本で手術を受けた心臓病の女性が飛行機で送られた先は武漢市でした。ウイルス研究も中国のトップでしたから、武漢での謀略説も出ました。なぜ武漢から始まったかが謎でした。武漢市のある湖北省には長江(揚子江)のダムもあり、今コロナ後に最も人の集まる中国最大の観光地だそうです。政府もGoto 武漢のキャンペーンをしたりしています。
〇 武漢は、中国の四大経済圏の一つの中心地で、中国内で一番急速に人口拡大が進んでいます。武漢市は2000年804万人、2017年1090万人(常住人口)で、2019年にはさらに100万人増えたと言う。そのほとんどが農民工つまり農村からの出稼ぎ労働者です。農村の人民公社は崩壊し、1割以下しか残っていないと言う。
 中国の都市には農村から農民工が殺到し、都市の周辺にスラムを形成しています。農村から離れた農民たちが職を求めて出て来て形成したのです。
〇 中国は毛沢東の作った戸籍制で、都市籍の都市労働者と農村籍の農民に分けられています。医療保険も違うし、雇用形態も違うと言います。農民工には保険が任意で、強制加入の都市労働者と格差があります。農民工の半数が医療にかかれない状況にあると言う。 
2003年でも必要なのに入院ができない人は1/5の最下層の40%だったという。都市籍と農村籍の労働者の格差がひどい。農民工は出稼ぎ労働者で、中国の戸籍制度と保険制度の為に出身地の農民の保険で支払われ、償還払いの為に医療にかかりにくい。 
〇 中国の医療機関は殆どが国営または公営ですが、階層化され、病院は都市にあり、病院への公費負担は少なく稼がなければならない。医師の給与も低く成功報酬制という。その為医療費も高騰しているし、医療モラルも低下し、医療費は出来高払い制の為に薬漬け、検査漬けで高騰しているという。
出来高払い制と、国公立の医療機関への補助金が低く抑えられ、医師は低賃金で歩合制給与の為に中国の医療は崩壊しているという。薬漬け、検査漬けは元より、あるジャーナリストが患者を装い10か所の病院を訪問し、尿検査で尿の代わりにお茶を提出した所、6つの病院が「潜血」があるとして薬剤を処方したことを英紙フィナンシャルタイムスが紹介しているという。
〇今年5月の第13回全国人民代表大会は、貧困脱出闘争(政策)の最終年であり、人民日報記者の質問への李克強総理は、「中国国民1人当たりの平均年収は3万元(約45万円)ですが、月収1000元(1.5万円)の人たちが6億人います(中国総人口は14億人)。1000元では中都市でさえも住宅の賃借が困難であるのに、今は感染症の蔓延に直面して苦しんでいますが、感染症の蔓延が終わった後に人々の生活を守ることは重要な課題になります。」という。
〇2019年の北京師範大の研究チームは、月収500元以下の人口は2.2億人という。
為替換算差があるから一概に比較は難しいが、アメリカと共に貧困大国ではないだろうか。
 それがパンデミックの起点となってもおかしくはない。
〇しかし、なぜ武漢(湖北省)だけで感染拡大が止まったかは謎でした。しかし、「世界」10月号の「分水嶺」とい記事によると、中国はやると決めたら迅速に徹底して、積極的に情報開示をして、激しい封鎖をし、感染の押さえ込みをした。また報道では、道路、鉄道、航空など一切の交通を遮断したという。また中国全土では55都市も都市封鎖したという。それで感染の拡大が抑えられたようだ。だが未感染者が多数いる以上は、今後再流行することが懸念される。

3)貧困と格差社会の進む大国、BRICS(ブリックス)諸国
〇 米国に次いで貧困と格差社会が進行する人口大国のブリックス諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)にコロナウイルス感染者と死者が広がっています。
 2020/11/20現在の、コロナ感染者数はアメリカ、インド、ブラジル、フランス、ロシアと続き、なぜか南アフリカは途中から増えなくなり、中国も止まっています。
〇 ブラジルのリオデジャネイロの貧民街に持ち込まれたのは、富裕層がイタリアのリゾート地で感染し、帰国してメイドや使用人を介して貧民街へ広がったと言われています。
〇 米国だけでなく、ロシアや中国、インド、ブラジルなどの様々な国で富の不平等が危機的なスピードで進行しています。2018年には世界人口の最富裕層1%が全世界の家計資産の47.2%を保有しているという。
〇 「多くの国で富の不平等が危機的スピードで拡大している。米国は先進諸国のなかで最も貧富の差が大きいとみられる」。資本主義は、対等な商取引をしていても、市場経済に内在する不平等によって富の分配の不平等は、必然的に拡大すると言う。それを数理モデルで証明した人たちがいます。「その自由市場経済に関するいくつかの数理モデルは、複雑なマクロ物理系に生じる相転移や対称性の破れ、双対性といった特徴を示している」と言う。つまり資本主義社会では必然的に、富の不平等が生じて、加速度的に進行すると言う数理モデルによって証明された。

4)中低所得諸国の経済の低迷
〇 続いてコロナ感染者の多いのが、スペイン、イギリス、アルゼンチン、イタリア、コロンビア、メキシコ、ペルー、ドイツ、イランと続きます。(EU諸国は後述)
〇 世界では1日1人200円(1.9ドル)以下で暮らす人が7.3億人(1割)もいるという。つい最近2020.10.の国連統計でも、7億人という。
世界銀行の定めた貧困の定義は、1日1.9ドル以下で生活している人(絶対的貧困)で、その国の国民一人当たりの平均所得の半分以下の所得の人を相対的貧困と言います。
 世界人口の貧しいほうから半分、35億人を合わせた資産総額と同等の富が26人によって、保有されている。
〇 アサド・レーマンのいうグローバルノース(私は先進国という)では最も貧しく脆弱な有色人種のコミュニティ(移民や難民のコミュニティ)ができている。グローバルサウス(同、発展途上国)では、半数の人がすでに貧困に陥っている。アフリカ、中南米、南アジア。
〇 第二次世界大戦後に労働者が獲得したものを解体するのが、新自由主義です。新自由主義に反対することは階級闘争です。「新自由主義は、第二次世界大戦後に労働者が獲得したものを解体するための《資本の側からの》階級闘争だ」(ナオミ・クライン)
〇 第二次大戦後に、一部の国は社会主義化し、またアジア、アフリカの多くの植民地が独立しました。そのほとんどの国の指導者たちは官僚体制を作り、権力を握って私腹を肥やし、腐敗してきた。
その国々、中南米諸国はメキシコ、コロンビア、チリ、ペルー、アルゼンチン、ベネズエラなどの国々。南アジアはバングラデシュ、インド、パキスタン、アフガニスタン。それに加えてイラン、イラクとトルコとサウジアラビア。アフリカ全域、特に中央アフリカから以南。(マグレブ諸国=北アフリカ諸国を除く)
 発展途上国は、どこも工業化が進み、農業は衰退し、農民たちが都市へ職を求めて集まり、メガポリスを形成し、スラムを形成している。急速な工業化は公害を生じている。

5)なぜヨーロッパ(EU諸国)が感染者や死者が多いのか
 ① 若者の失業率が高いのは、スペイン33%、イタリア20%、フランス22%。
特に経済的にもスペインとイタリアは悪化している。
  イタリア北部工業地帯には多数の中国人労働者がいて、春節から帰って広めたという。
  特にイタリアは病院を合理化し、病床数も職員数も削減したために、医療従事者が疲弊し、ベッドも足りずに医療崩壊しているという。
 ②難民の受け入れはドイツが最大で114万人です。(東京新聞、国連人口統計)
  ドイツは当初の対応は良かったが、ここにきて死者も増えているようだ。
 ③イギリスは政府の緊急時科学助言グループ(SAGE)の助言でロックダウン(都市封鎖)をしない方針でしたが、委員の一人の理論疫学者(ファガーソン)が自説を取り上げられないので、「政府の方針では25万人が死亡する」との自説をマスコミに流して世論が沸騰し、政府が方針転換したのです。イギリスは11/20現在死者は52,745人です。(日本の理論疫学者の北大西浦教授(今は京大教授に栄転)も「都市封鎖しなければ、死者は42万人になる」(文芸春秋2020.7.)と言っていました。日本は11/22現在、死者2000人超です。)
イギリスでは新型コロナウイルスによる重体患者の35%がバングラデシュ人と黒人その他の少数人種だという。しかし、残りは白人。しかもイギリスはアメリカに次ぐ格差社会である。医療従事者の死亡が当初多かったのは、国営の医療企業の運営が合理化され、マスク、グローブ、ガウンなど用品管理が民営化され、緊急時の要求に対応できなかったためと聞いている。それではエボラ出血熱で亡くなったコンゴの医療従事者と同じではないか。
 ④ スペインを始め、欧州の死亡率の高さは、介護老人施設での年齢によるトリアージだという。多くの高齢者は施設の中で死に、医療機関へ行っていないという。
 スペイン、フランス、イギリスの死者の7割は介護施設で亡くなっているという報告もある。

6)スウェーデン政府の政策をどう評価するか
 スウェーデンを始め、北欧諸国は元々感染症の少ない国です。伝統的にマルクスの作った社会民主党が強く、福祉政策を強力に進めていました。そのため、貧富の格差の最も少ない国々になったからです。スウェーデンは第二次大戦後すぐに広い労働者住宅を作り、最近は高齢者の一人暮らしを支援しています。スウェーデンだけが、エビデンスのないロックダウンもマスク着用もとらなかったのです。でも高齢者の外出制限とソーシャルディスタンスは取っています。集会はまだ50人以下です。
 スウェーデン在住の日本人医師宮川絢子さんに言わせれば、政府は当初から死者は6千人出ると予測していたと言います。6/14には死者は4874人(2/3は高齢者施設内か在宅診療を受けていた人たち)で、9/1現在も5821人です。その後はまた増えたために、制限強化をしたようです。
 北欧5か国とドイツ、ベルギー、スイス、オーストリアはジニ係数(収入不平等指数)が20%台のAクラスで、最低がスウェーデン。最も格差の少ない社会という(2013年CIAワールドファクトブック)。
7)戦争と内戦が世界中で続いています
世界では発展途上国やシリア、ウクライナなどの内戦と、干渉戦争、先進国での政治的紛争が広がり、世界の秩序は大きく変動している。
難民を受け入れているのは、トルコ、コロンビア、パキスタン、ウガンダ、ドイツなどで1000万人、他にバングラデシュ、イラン、ヨルダン、スーダン、レバノン、エチオピアなどが受け入れ。難民の出身国は、シリア、ベネズエラ、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマー、エチオピアなど3000万人。国内難民は、シリア、コンゴ、コロンビア、アフガニスタン、イエメン、ナイジェリア、ソマリア、スーダン、エチオピア、南スーダンなど4570万人。
 2016年現在での武力紛争国は、シリア、イラク、アフガニスタン、メキシコ、ソマリア、ナイジェリア、スーダン、南スーダン、リビア、トルコ、パキスタン、エジプト、コンゴ民主共和国(キンシャサ)、イエメン、エチオピア、ウクライナ、インド、イスラエル、パレスチナ、ミャンマー、ベネズエラ他。
8)日本それも東京で、なぜ夜の街か。
 東京は世界的には、メガポリスと言われ、東京を中心とする川崎、横浜と埼玉および千葉の一部で、人口3400万人とも言われています。そして山谷は無くなったが、横浜の寿町は未だ残っています。スラムは無くなるも、ネットカフェや簡易ホテルが広がり、ホームレスもいます。しかもそのすぐ上に、ぎりぎりで生活している貧困家庭、多くは母子家庭が貧困です。子どもの貧困は、親の貧困です。
 日本でも年間所得が200万円以下の人が、1000万人いると言います。(東京新聞) 
 ホストクラブ、キャバクラ、飲み屋街に働く人たちの実態はどうか。ほとんどが日銭商売で、雇用関係がはっきりしない仕事の人が多く、最底辺の人々だと思います。そこに集中するのは仕方のないことです。ブラック企業や3K職場、ウーバーイーツや出前館しか見つからない仕事。そんな人々の集まる街だから。
 女性の貧困は、キャバクラ、ソープランド、高級デリヘル、パパ活などの「風俗」の仕事しか見つからず、そこに現役女子大生すら働いているのです。女性にはもっと仕事が見つからないのです。奨学金というローンと生活費の為に。
 日本経済も「大恐慌以降では最大の経済危機が来る」という。
9)だから、感染症対策の第一は、仕事を与え、清潔な住環境を確保することです。
 マスクも手洗いも、社会的隔離もエビデンス(科学的根拠)はありません。インフルエンザの流行の時にしましたか?。それなのになぜ世界的に広まったのでしょうか。北欧諸国がなぜ感染症の少ない国なのでしょうか。
 当初飛沫感染だけで、空気感染(エアロゾル感染)はないと言われましたが、実際に中国武漢でのデータではありますし、従来型のコロナウイルスではやインフルエンザウイルスでは空気感染がありますから、おかしいと思っていましたが、やはり最近になり空気感染もあるようです。
10)ワクチンも血漿療法も危険を伴い、重体の人にしか使えません。
 まだ新型コロナウイルス感染症の重症化要因が判っていません。初期の解熱剤やステロイド剤の使用は重症化の危険があります。サイトカインストームも薬や精神的な因子を排除できていません。
 デング熱のように、抗体依存性感染増強(抗体がある方が重症化しやすい)の疑いが消えないのです。まだ不明のことが多い病気です。
11) 世界の不思議とされる日本や韓国、台湾、マレーシアの感染者数、死者数の少なさ。
 それを私は、国内の二重経済のないことと、格差の最も少ない国であることと考えます。
 シンガポールは国外から雇い入れた低賃金労働者が被害に遭い感染者と死者の大部分を占めたため、この中に入りませんが、もう感染しつくして新規には出ないと思います。だから統計上高いですが、現在は日本などと並んで低いです。
 この理由はアメリカの項で述べた、アメリカでは貧困と格差社会の拡大、二重経済の形成があるが、日本ね韓国、マレーシア(それに台湾)は1960・70年代に急成長を遂げ、人口のほぼ全体が資本主義部門へ組み込まれた「成長の奇跡」として知られている。つまり二重経済がなく、かつ格差が比較的に少ないことにあると考えます。
12) 日本特に東京は感染症対策をおろそかにしていました。元々、都立病院は戦前の伝染病院が母体です。それを作ったのは、伝染病に対するパニックを鎮めるためでした。旧都立清瀬小児病院は小児結核療養所でした。国立療養所の多くは結核と精神、それにハンセン病対策で作られました。国民を安心させるためでした。
厚生労働省は伝染病棟を閉鎖し、保健所を減らし、感染症対策をワクチンにすり替えました。ワクチンではなく、隔離病床を残して置くべきだったのです。空床がもっとも費用のかからない状態の隔離病床です。しかし、収入はありません。それを予算削減で無くしました。保健政策の末端を支えていた保健所も予算を削減してきました。日本人の健康と長寿命を支えたのは、末端の保健師たちです。それを減らしたのです。
 その結果が現状です。でも二重経済にならずに済み、まだアメリカほどの格差社会にならず、貧困家庭は1000万人という程で済んでいるから、コロナの広がりも少ないのでしょう。
13) 「世界」12月号「分水嶺」での記事によると、3月の勉強会で岡部信彦川崎市健康安全研究所所長は、「ロックダウンやそれに近い話が出るが、そういうことを強烈にやるとこの病気に対する不安は大きく膨らみ、失業する人だけでなく、絶望感からうつ状態や自殺者が多く出てしまう可能性も考えなくてはいけない。感染症による直接の重症化、最悪の死と、感染症を防ぐためとはいえ強烈な方法によるマイナスの部分とは、天秤にかけて図る必要がある。」と話したという。
14)これからの対策は、母子家庭を始め一人親家庭の経済支援。学生ローンの凍結又は棒引き。貧困者とコロナ対策で職を失った人たちへの経済補償。制限してきた生活保護の拡充。
 コロナ対策の為に打撃を受けたサービス産業への経済補償。
元々緊急事態宣言はすべきではなかったのです。緊急事態宣言による経済的損失のすべての補償を個人と企業にすべきなのです。
15)最後に
 日本はそれだけの免疫水準の高さがありました。それは横浜のクルーズ船の乗船者3711人のデータで見ると、感染率19%、発病率(症状が出たのは)10%、死亡率は感染者の1.8%でした。これは裕福な人の数字ですが、多くが60歳以上で、70歳以上が2000人もいたデータです。この時点で予測がついたはずです。貧困家庭を救済すれば、流行しても重症化を防げることを。病気になっても仕事を休めないか、経済的に医者にかかれない人もいるのです。
 高齢者が危ないのではなく、生活に困った人たちが危ないのです。貧困と過重労働が重症化するキーワードだと思います。


文献
1)F.M.バーネット「伝染病の生態学」1962
2)(感染症の)「温床と化す米国の大都市(American epidemic)」(日経サイエンス別冊2018/10――サイエンティフィック・アメリカン編集部論文)
3)「中国の医療格差と医療制度改革」(環太平洋ビジネス情報2009)
4)「中国の都市化―加速、変容と期待」(富士通総研.経済研究所2016/11)
5)「数理が語る格差拡大のメカニズム」日経サイエンス2020.9月号
6)BBCニュース(www.bbc.com/)所収、英国集中治療全国監査研究センターの統計
7)「コロナと風俗と『貧困女子』」、「困窮する外国人労働者」文芸春秋2020.7.月号
8)「新型コロナと経済危機」特集、週間金曜日2020.5.15.
9)「違う世界に通じる入口へ」アルンダティ・ロイとナオミ・クライン、世界2020.9月号
10)「人間の尊厳と生命権は不可分」、世界2020.9月号
11)ルネ・デュボス「人間と適応」みすず書房
12)ハンス・セリエ「現代社会とストレス」法政大学出版局
13)ヒポクラテス「古い医術について」岩波文庫
14)ブレイディみかこ他「そろそろ左派は<経済>を語ろう」亜紀書房
15)シゲリスト「文明と病気」上・下、岩波新書850
16) ピーター・テミン「なぜ中間層は没落したのか」慶応義塾大学出版会
17) 斉藤幸平編「未来への大分岐」集英社新書
18) 斉藤幸平「人新世の『資本論』」集英社新書
19) リチャード・ウイルキンソン「格差は心を壊す」東洋経済
20) 「世界」9,10,11、12月号収載論文
21) 「文芸春秋」9,10、11月号収載論文
22) 「日経サイエンス」5、8、9、10、11、12月号収載論文
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新型コロナとインフルエンザの同時流行はあり得ません ( 第八報 )

2020-10-15 08:57:36 | 感染症
            新型コロナとインフルエンザの同時流行はあり得ません

   ウイルスの干渉作用で同時に大流行はしません



 第一に、一人の人に関して言うと、二種類のウイルスが同時感染して、同時に体内の同じ場所(呼吸器官や血液中)で繁殖することはありません。
 先行して感染したウイルスが先に繁殖して、後から入って来たウイルスの繁殖を抑制してしまいます。そしてそのウイルスが繁殖を終えると、待機していたウイルスが繁殖を始めます。だから同時に繁殖して同時にそのピークを迎えることはありません。しかし連続して発病をします。その為一部の人は同時に感染して、連続して発病しますが、時間差が出るので新型コロナの流行中には、インフルエンザは大流行には至らないのです。散発することはあるかも知れません。
 
Newtonの11月号には、今年の南半球の冬(7~9月)でのインフルエンザの流行が無かった理由について、一つは新型コロナの感染対策がインフルエンザの予防にも有効だったということ。二つ目は、新型コロナウイルスがインフルエンザウイルスに「干渉」した結果、インフルエンザの流行がおさえられたというもの、と書かれていました。確かに今回コロナウイルスがインフルエンザウイルスに干渉したことを証明する研究は出ていませんが、過去の経験から当然なのです。今でも新型コロナは南半球でも増え続けていますから、新型コロナ対策がインフルエンザに有効で新型コロナには効果が無いということもおかしな話です。
武漢では115例の新型コロナの患者のうち、5例がインフルエンザにも感染したと言う報告がありますが、時間をおいて感染したことは考えられますが、同時にピークを持って感染したとは言えません。その論文を見てはいませんが、回復後に検査して分かったのだと思います。

 昔、まだ麻疹が流行していた時代に、小児病棟内で麻疹が発生した時や、麻疹による肺炎を起こしたために入院させた時に、麻疹の子は隔離病室に入室させました。そして感染しなくなる時、つまり全身に発疹ができて赤みが取れて色素沈着になった時までは、隔離するか家での外出禁止にして退院させていました。だから他の子に接触する機会がないはずなのですが、その子たちの中にしばしば外出禁止が解ける前に風疹や水痘、おたふくかぜを発病する子が出たのです。
中に一人だけ麻疹の後、水痘にかかり、その後おたふくかぜにかかった子を診ました。麻疹も水痘もおたふくかぜも臨床的に診断が確定できる症状がありますので、潜伏期間の間に感染したとしか考えられませんが、隔離していたのでそれはあり得ません。(そこから判った潜伏期間は最大21日間です。)
 その間に接触していないのに感染したとは考えられず、結論は麻疹で入院する前に水痘やおたふくかぜに感染していたが、先に感染した方が先に体内で繁殖して発病し、その間じっと体内のどこかに潜んでいて、繁殖が終わるとそれに交代して繁殖を始めて発病するとしか考えられなかったのです。二種類のウイルスに感染しても同時に発病するなどということは、私には考え付かないことです。
 もし同時に感染したら、少しでも先に感染した方が発病し、それが治ったら次のウイルスが発病するのです。

 ですから同じ呼吸器官(気道)内で、コロナウイルスとインフルエンザウイルスが同時に繁殖することはないのです。同時に二種類のウイルスが、次々と人に感染して流行すること、つまり同時流行することはあり得ないのです。

 それを証明するのは、例年ですと冬が先に来る南半球のインフルエンザの流行を見て、北半球の流行を予測するのですが、今年の冬が終わった南半球のオーストラリア、南アフリカ、チリでは、コロナが流行し、インフルエンザはほとんど出ませんでした。このことはNewton11月号にも書かれていました。それをコロナ対策がインフルエンザの流行を抑えたと言う見解も出されていますが、それであればコロナウイルスの流行も抑えられるはずですが、抑えられずにコロナの流行は続いています。だから違うのです。

 二つのウイルス感染症の同時の世界的大流行つまりツインデミックはあり得ないのです。

 今の感染症学者たちは、同時流行が起きると騒いでいます。私は新型コロナが流行している間は、インフルエンザの流行は無いと思います。
 もちろん、ウイルスと細菌とは同時に体内で繁殖することはあります。スペイン風邪の時の死亡の原因の多くは、インフルエンザの感染と同時にインフルエンザ桿菌が繁殖し、細菌感染によって死亡することが多かったのです。
 また細菌は、繁殖する体内の場所によって、同時の体内感染はあります。
麻疹、水痘、おたふくかぜなどの全身感染症はウイルスが血液中に入ります。その場合には、同じ血液中では繁殖できません。

インフルエンザワクチンも予防できるほどの効果もありません
 インフルエンザウイルスは呼吸器内でしか繁殖しないようです。まず腸内には、「胃液の壁」と言いますが、強酸性の胃液の中を生きて通過することが困難なのです。胃液の中で生きていられるのはピロリ菌の他はごく少数です。だからほとんどの細菌は胃の中で死滅し、小腸まで通過して行けないのです。だから胃液の壁が出来上がるのが6~8歳と言われており、その年齢以後は下痢をすることはありません。大人では腸内にインフルエンザウイルスもコロナウイルスも、例外を除いては繁殖できません。
 またインフルエンザウイルスの血液中での繁殖も確認されていません。インフルエンザ脳症が起きることもありますが、脳内にインフルエンザウイルスを確認されてはいないのです。確認されたのはインフルエンザウイルスのゲノムの一部でした。それでインフルエンザウイルス脳症の原因として解熱剤の使用が疑われています。もちろんコロナウイルスもその危険性が心配されます。かかったと疑われたら決して解熱剤を使ってはいけません。
 
 それでコロナウイルスも血液中で繁殖できるかどうかが疑われています。もしできなければ、インフルエンザワクチンと同様に、コロナウイルスワクチンも、麻疹や風疹ワクチンのような感染を防ぐ効果は期待できないこととなります。
 それはワクチンをしても、全身状態が悪ければ死亡することもあり得るということです。

 インフルエンザワクチンは、それ程有効性の高いものではありません。厚生労働省もそのホームページではそれを認めています。しかし、表ではそうは言いません。
 それは、今世界では製薬企業がワクチンを製造していて、製薬企業が寡占状態ですので、ほとんどの国の薬を支配しています。メディアつまりテレビ、新聞、インターネットなどの広告を見たら、ほとんどが製薬業界のCMだと判るでしょう。つまり世界のメディアは製薬企業に支配されています。
 昔インフルエンザワクチンは効かないと発言して、翌日インフルエンザワクチンを打つ場面を放映させられたニュースキャスターがいました。(電通などの広告会社を通して製薬業界から圧力がかかったからです。テレビやネットを見ればよく分かりますが、製薬業界は大きなお得意様で広告を止められたら経営が成り立たないのです。)
 
 血液中の抗体を作っても、呼吸器内の感染を防ぐことはできません。気道の粘膜細胞の免疫が必要なのですが、インフルエンザワクチンも新型コロナウイルスのワクチンもそれを期待できません。一部の学者は細胞免疫もできると言いますが、証明はできないと思います。
 期待できるのは、死亡率を減らしたり、入院率を減らすことができるだけです。

コロナワクチンができてもインフルエンザワクチンと同じで、感染を防ぐ効果は期待きませんし、副作用が心配です
 マスコミからはワクチンへの過大な期待が寄せられ、政府は大量のワクチンを買いこむそうですが、阪神大震災の時も、2009年の新型インフルエンザ流行の時も、買い付けたワクチンは大量に余り、一部は廃棄され、一部はメーカーに買い取らせました。2009年の時は国内産のインフルエンザワクチンだけで十分間に合い、海外製のワクチンはすべて余ってしまったのです。しかもその見返りに子宮頸がんワクチンやヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどを国内の臨床実験なしに買い入れたのです。

今後、コロナワクチンについても、その効果と副作用について警戒すべきだと思います。
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新型コロナのパンデミックは、なぜ起きたか

2020-10-13 11:01:53 | 感染症
     新型コロナウイルスのパンデミックは、なぜ起きたか(第七報)

  新型コロナウイルスのパンデミックは、スペイン風邪の再来だ

 

1. 新型コロナウイルスはスペイン風邪の再来だ
 主役は新型コロナウイルス。インフルエンザウイルスに代わって登場した。その舞台は、人種差別と貧困と格差社会の世界情勢にあり、その為に人々の免疫は低下している。ウイルスの繁殖する気候も整って、パンデミックになった。

2. 伝染病学者バーネットは、インフルエンザの流行を分析し、「パンデミック(世界的大流行)の起きる条件は、まず第1に適当な気候条件、第2には住民の大多数の免疫水準が低いこと、そして第3にそこに適当な型のウイルスが存在することである」という。

3. まさにスペイン風邪はそれに該当した。世界中の人々の免疫水準が低下していた。そこに変異したA型インフルエンザウイルスが出現し、冬から始まった。スペイン風邪のパンデミックは1918年に起き、その時に世界中の人々は免疫が低下した状況に置かれていた。1914~1918年は世界第一次大戦だったし、1917年10月にロシア革命は起き、ソヴィエト政権が成立。中国、トルコ、メキシコでの革命、アジアでの民族運動、南ア連邦が独立。日本でも米騒動など世界中が戦乱、騒乱と飢えにさらされていた。戦争に動員されたり、革命に参加した若者たちがスペイン風邪で命を落とし、若者の死亡率が高かった。

4. 第二次世界大戦の時は、感染症が流行したが、パンデミックを起こすような適当なウイルスは登場せず。その後もアジア風邪、香港風邪、ロシア風邪、2009年新型インフルエンザなどが流行したが、舞台が整わず、パンデミックにはならなかった。

5. 今スペイン風邪が流行した時の世界の人々の苦難の状況が成立した。
 第1に、異常な気候。北半球の温暖化でシベリア凍土や北極の氷の溶けだし。アメリカ、アマゾンとオーストラリア、インドネシアの森林火災。中国とアメリカの砂漠化。中国とアジアの集中豪雨と洪水。サバクトビバッタの大発生。そして冬12月の武漢から始まった。

 第2に、世界中に「ブラックライブズマター(黒人の命は大切)」が広がり、共感を呼んだのは、人種差別と貧困と格差社会が世界に広がり、都市の貧困層の圧倒的な拡大が進んでいたから。そして世界中に内戦、干渉戦争、内乱、政治的経済的混乱が広がっている。それで大量の移民、難民、農村からの出稼ぎ労働者が都市労働者の貧困層を形成した。それが世界的に形成されグローバル化し、そのために自然免疫の低下した人々が大量に発生していた。

 第3に、そこに新型コロナウイルスが登場した。適度に強くて、致死率が高くなくその為に感染力が強い、未だ遭遇しなかったウイルス。コロナウイルスはまずサーズ(SARS-Cov、 重症急性呼吸器症候群、死亡率9.6%)、マーズ(中東呼吸器症候群、死亡率34%)、そして今回の新型コロナウイルス(死亡率1~3%)へと変異して登場した。今度の新型コロナの正式名称は、SARS-Cov-2です。

6.新型コロナウイルスは現実の世界を明らかにした
 今の世界には、構造的な不平等があること。飢餓、貧困、暴力、人種差別、家父長制の危機です。また女性差別、宗教差別(ムスリムほか)、カースト制度など(アサド・レーマン)
問題にしているのは、資本主義の暴力性であり、・・・採取/搾取主義の論理です。今、最前線にいる労働者が、自分たちは不可欠であると同時に使い捨てにされ、犠牲にされていると訴えています。新自由主義は、第二次世界大戦後に労働者が獲得したものを解体するための階級闘争だ。(ナオミ・クライン)世界のNGOは、テーマ別にわかれた為に、現実世界を見えにくくした。
 新型コロナのパンデミックは、この世界の現実を明らかにした。明らかにされたのは、
第一は、格差社会を生んだのは、資本主義にあること(特に新自由主義)。それは対等な取引をしていても、格差社会が生じる市場経済に内在する不平等。
第二は、内戦と戦争。旧社会主義諸国の経済の破綻や腐敗と、植民地から独立した諸国の権力を握った人々による腐敗。社会(文化、経済、宗教など)の発展の違いによる社会的権力構造の違いによる国内や国と国の、紛争と内戦、戦争。
第三は、工業の発展と農業の衰退。大量の農民が都市労働者化し、出稼ぎ労働者の大量の発生と発展途上国の大都市周辺のスラム形成。そして公害。(これは先進諸国の歩んだ道の踏襲)
第四に、医療が人間性を失っていること。先進国の介護施設でのトリアージ(命の選別)と医療費削減のための諸政策が、多くの高齢者や医療従事者の命を奪った。
先進国で増加しているうつ病とアレルギー疾患を治せないし、予防できないこと。それに成功したのは北欧諸国で、うつ病と自殺と感染症を減らしてきた。それを医療ではなく、社会的政策すなわち政治で成し遂げた。(医学は社会科学であるから―白木博次)
第五に、病気の重症と軽症の違いは人間の側にあること(デュボス)。ストレスによる免疫力の低下(セリエ)。病気の重症度は人間の側の問題であり、さらに精神的要因が関与している(心療内科)。このことを臨床の感染症医学が受け入れていない。(生物学や公衆衛生学、精神医学では一部受け入れられている)
第六に、だから対策は社会経済的に援助し、人間的な豊かな生活を保証すること。これが新型コロナの教えてくれたことです。北欧特にスウェーデンがそれを実践していたのです。現実には、学生と貧困家庭と貧困者への、奨学金の棒引きと経済保証が必要であり、富裕層のためのGoto〇〇 などではない。もちろんロックダウン(都市封鎖)を解除し、移動の自由を回復させれば、それだけで中間層以上の人たちは動き出し、経済は回復へ向かいます。
Gotoキャンペーンでは国民の1/5の最貧困層は救われません。その階層にコロナの犠牲者がでるでしょう。



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新型コロナウイルス感染症(第六報)   ―感染を防御する自然免疫の仕組み―

2020-06-05 10:09:00 | 感染症
新型コロナウイルス感染症の感染して発病する仕組み(第六報)

  ではなく、感染を防ぐ自然防御の仕組み

新型コロナウイルス感染症が感染して発病する仕組み (第六報)
  ではなく感染を防ぐ自然防御の仕組み
                               2020.6.5.
◇今の報道では、ウイルスに遭遇したら、そして気道(鼻やのどや気管)の粘膜に付着したら、すべて感染して発病するように思われるでしょうが、そんなことはありません。
 健康な人間は自然免疫の仕組みと、それを突破されたあとに続く獲得免疫(適応免疫)の仕組みによって、めったに病気にならないようになっています。だから毎年インフルエンザが流行しても、人口の10%前後しか発病しませんし、開業医が多数のインフルエンザの患者さんを診療していても、めったに発病することがない理由なのです。また、私のお薦めの子育てをすると、子どもが病気をしません。自然免疫の働きを活性化させる育て方と自負しています。
◇多くの感染症の理論は、どうして感染し発病するかしか書かれていません。感染症の専門家たちは、そこにしか興味がないからです。
 私は「どうして人間は病気になるのか」を研究し、その結果「どうして病気にならないのか」にたどり着きました。第四報で書いた、2009年の新型インフルエンザの流行時の最初に集団感染した中高一貫校の全生徒教職員のデータで、血液中に抗体もできずに感染もしなかった84%の人は、どんな仕組みでそうなったのかを説明したいと思います。
 これはふだん多くの健康な人が、めったに病気をしない理由でもあるのです。
 ここで研究者ではないが、感染症の臨床の場にいる小児科医として、「免疫生物学」という本からの引用でお話しします。

◎ 感染の仕組みは、
 まず感染し発病した患者から放出されたウイルス粒子が体内に侵入し、主に気道の粘膜に生着することが必要です。
 人間の体は、多くの病原微生物(ウイルスなどで、判りやすく以下はウイルスと略します)による感染にさらされています。ウイルスは、まず人と接触し、病気を起こすには感染して病巣を作ることが必要です。ウイルスなどはそれぞれによって大きく違いがあり、病気を起こす方法も違っているので、人の免疫系もそれに対応できるだけの多彩な防御反応を持っていることが必要です。ただし、ウイルスは細胞内でしか繁殖できないことが、細菌との違いです。
◇ウイルスは、それに続いて生体防御の最前線を突破しなければなりません。
 でも私たちの体の、生体防御の最初の段階は、生まれつき備わった、いかなる時も侵入者(ウイルスなど)に対抗できる生体防御メカニズムがあるのです。
 私たちの体は絶えず感染患者から排泄される微生物や、環境に存在している微生物に絶えずさらされています。外からの微生物は外界と接した上皮面、つまりコロナウイルスのような空気によって運ばれるウイルス粒子は気道の粘膜が侵入ルートになります。

◇体の上皮面は多くの微生物に対して効果的な障壁として働き、傷ついてもすぐ修復されます。つまりウイルスによる上皮面への付着を阻止したり、抗菌酵素などを作ってウイルスを体内に入れないよう、集落や病巣を作らせないように、細胞表面での戦いによって体内に侵入させないようにしています。
◇ウイルスがこの壁を打ち破っても、白血球(組織のマクロファージ)が出てきて、いろいろな仕組みを介してそのウイルスを食べてしまいます。これは続いて炎症反応を引き起こし、体内を循環している白血球(好中球)たちがウイルスの感染している場所に集まってきます。この白血球(好中球)は、補体という補助作用を持つ物質の助けで、ウイルスなどを食べてしまう作用を持っています。
 この自然免疫は、体の持つ最前線の生体防御で、その作用の仕組みは、直接ウイルスと戦ったり、ウイルスと接触してすぐに作用するので、同じウイルスやそれと違ったウイルスが次にやってきても、それに対する対応は不変なのです。
 これらの仕組みでしばしば感染が成立するのを阻止することができるのです。
 以上が自然免疫なのです。
 自然免疫は、いくつもの仕組みで感染を阻止しています。もしそれがうまく行かなくても、ウイルスが適応免疫(獲得免疫)によって認識されるまでの間、持ちこたえる役割を果たしています。自然免疫に次いで、適応免疫が動き出しますが、そのつなぎに自然抗体ができます。IgM抗体は、自然抗体なのです。獲得免疫はIgG抗体です。だからIgM抗体はすぐに消えて行き、IgG抗体が長期間残っていきます。しかし長い年月で低下していきますが、免疫学的記憶が残りますから、侵入すれば速やかに抗体を作ることができ、潜伏期間も短くなり、症状も軽く済みます。「二度なし病」は思い違いで、そのことは科学史に書かれています。略。
 常在細菌(や他の常在微生物)は“見えざる同盟軍”
〇その前に、人間の体が外界に接触する部分には、多くの微生物が棲んでいて人間と共棲し、医学的には常在細菌などというのですが、細菌以外にも真菌(かび)やウイルスなどもいます。その場所は、人間の体が外界と接触する場所すなわち皮膚と粘膜です。だから、皮膚、目の結膜、鼻やのどの気道、口から肛門までの消化管(内部環境)、耳、泌尿器、性器のすべてです。例えば、1平方センチメートルの皮膚に約10万の微生物が住んでいます。気道の粘膜面もそうですし、胃腸の中にはもっと多く1gの腸内容物の中に数千億から1兆前後という腸内細菌が住んでいます。それが人間の同盟軍として外来の微生物の侵入を防いでくれています。沢山繁殖していて、外来の微生物が繁殖することを妨げています。
もしこれを清潔にして無菌状態にしたら、外来の微生物はどんどん繁殖してしまいます。だから手洗いはほどほどが良いです。またうがいでは、のどの常在細菌は落ちません。

◇新型コロナウイルス感染症の場合には、気道の上皮細胞は防御の最初の障壁です。
ウイルスは、先ず常在細菌の群れを突破し、のどや気管の粘膜の上皮面に到達しなければなりません。そこでまた上皮細胞の抵抗にあい、それを突破して細胞内に入り、そこで繁殖したり、そこを突破して進んでいかなければなりません。

◇感染症の専門家は、のどや気管の粘膜にウイルスや細菌が接触したら、すべて生着するというような説明をしますが、前記のように実際はいろいろな仕組みでそれを妨げていますし、たとえ付着に成功しても、上皮細胞内に入ることや、上皮面を突破することはなかなか難しいのです。
 単に付着しているならうがいで落ちますが、生着すると結合していますからうがいをしても落ちません。唾液、涙、鼻水などは洗い流す作用をし、特に唾液は殺菌作用があります。しかし、涙も唾液も鼻水も痰も寝ている間は止まっています。
               

 この図の#1、#2、#3が自然免疫で、多くはここで感染を阻止しています。
それを突破されると、次に#4へ進みます。そして適応免疫を誘導し、#5から抗体産生に入ります。ここで感染を阻止できると抗体陽性の無症状者になります。#5の次の段階へ進むと発症します。

◎新型コロナウイルスの抗体の測定では、適応免疫によって抗体ができた人たちだけが陽性になります。
 自然免疫の力で新型コロナウィルスを撃退した人たちは、抗体ができませんから抗体検査では陰性です。
 PCR検査では、ウイルスの遺伝子の一部の蛋白を検査しているので、陽性でも感染するとは限りません。それは死んでいても陽性になるからです。これが偽陽性です。
 検査万能と考えるのは、現代医学のおちいる悪い所です。検査すれば判るというのは思い込みです。それを助長しているのが、検査しないと収入が入らない医療費の仕組みがあるからです。厚生労働省は医師の診断の腕よりも、検査することにお金を支払います。つまり診断の能力の評価をしてくれません。だから医者はみんな検査をしたがるのです。
 新型コロナウイルス感染症も、検査陽性で隔離されてしまいます。何にも症状がなくても入院や隔離がされてしまいます。この人たちを感染者数として、騒いでいます。
 でも偽陰性も少なくありません。それで濃厚接触者(おかしな言い方です)はPCR陰性でも行動制限がされます。
 中国の武漢市の研究では、同じ室内で患者の枕元から4メートルの風上でもウイルスを検出しています。(第四報)だからソーシャルディスタンスなどというのは科学的な根拠はありません。精神的な安心を得るためだけです。

◇自然免疫の次の段階として、ウイルスが感染(侵入)した場所の上皮細胞内で、ウイルスが繁殖を始めますから、そこで闘います。(図#3)そこで勝てば、それで収まります。
そこで負けて繁殖を許してしまい、ウイルスが細胞内で繁殖すると、中にウイルスを持った細胞を異常細胞として認識して、NK細胞という防衛隊(白血球)がその細胞を見つけて、殺してしまいます。(NKとはナチュラルキラーと言い、キラーは英語で殺人者です)
補体も闘う手助けをする物質で、いろいろな働きをしますが略。
 また上皮を突破して組織内に入ると、マクロファージという名前の食細胞(相手をたべてしまう細胞)や好中球(いずれも白血球)が病原体を食べてしまいます。好中球が細菌を食べて死んだのが膿(うみ)です。これらの働きを補佐する補体が活動して、ウイルスに対する防御を行ないます。
 これが細胞性免疫です。これも記憶されます。いちど記憶されると、そのスピードが速く応答します。

◇そこを突破されると、次にはリンパ管内に誘導され、リンパ節に入り、そこで白血球のひとつであるリンパ球たちが闘います。(#4) 免疫の主役はリンパ組織です。リンパ液や血液に直接病原体が入ると、(#5)そこで抗体を作る細胞や全身の免疫組織に信号を送る細胞が働いて、それぞれ活動します。これが液性免疫です。ここで抗体を作る役割のリンパ球が抗体を作りだします。免疫学的記憶があれば速やかに抗体を作り、記憶が無いと新しく作るので時間がかかります。すでに抗体があるか、抗体が速やかに作れれば、発病しないかしても軽く済みます。
 記憶が無い場合には時間がかかり、発病します。その時間が潜伏期間と考えられます。
 ただし、過去に似たようなウイルスに感染した記憶があると、作りやすくなります。これが交差反応です。子どもにはこれがあるのではないかと言われています。
 さらに、ウイルス(抗原)と抗体が反応した結果で麻疹や風疹、突発性発疹、手足口病などの発疹ができます。発疹が出たら抗体ができているので、回復が始まっているのです。
 病気の症状は、代表的なのは熱ですが、すべての症状は人間の体の病原体(ウイルスなど)に対する防御反応です。だから対症療法というものは本来なら間違いです。つらいから多少和らげるだけにした方がよいのです。このことは1990年代に判ったので、まだ日本では半分くらいの医師しか知らないようです。

◇以上の自然免疫を突破され、適応免疫(獲得免疫)の段階に入り、液性免疫の闘いへ行く仕組みを感染症学者たちは解説していますが、その前の段階で闘いに勝てば良いのです。
 さらにそこで負けて重症化したり、死に到る状態は、医原性つまり医療による過誤によっても促進されている疑いが持たれています。

 私の友人からの情報やメディアの情報から、重症化しているのは解熱鎮痛剤やステロイドホルモン剤などの免疫システムを抑制する薬剤を使用している疑いがあります。病気の症状は、免疫システムによる人間の体の防衛反応であり、それを止めるから症状が取れて見かけ上は良くなったように思われるのかもしれません。しかし、内部ではウイルスが繁殖して進行し、重症化したり死に到る結末になるのではないでしょうか。
 インフルエンザに効くアビガンなどはすべて、初期のウイルスの繁殖を抑えるだけの働きであり、繁殖が進んでしまったら効果はありません。重症になったら使う意味はありません。
 ほかの薬もそうで、今薦められる薬はありません。
◇ワクチンや薬の登場を待つのは、おかしいです。社会経済的な弱者に集中しますから、弱者に優しい社会を作ることが必要なのです。スウェーデンは弱者に優しく、元々感染症の少ない社会です。その社会(国)の政策の成否を待ちたいと思います。ストックホルムで抗体陽性者が20%とか言われていますが、無症状者の中のことです。

◇抗体陽性というのは、あくまで感染して治癒した人に陽性と出るのであり、抗体は血液で検査し、液性免疫を表していると言います。つまり血液中に、獲得免疫で作られる抗体があるということです。獲得免疫は、感染症の治癒後やワクチン接種後に成立します。
 無症状で抗体陽性の人は、不顕性感染と言って症状が出ずに、液性免疫の段階まで進んで治っていたのです。軽くかかったが症状が出なかったのです。抗体産生が間に合ったのです。
しかし、自然免疫つまり生体防御システムと、続く細胞性免疫によって、病原体を排除した場合には、液性免疫による抗体はできません。これも無症状です。
しかし、細胞性免疫も記憶されますから、抗体がないからと言ってウイルスと接触していないとは言えません。その点が一般には明らかにされていません。

◎抗体陽性率とは
 もう一度2009年の新型インフルエンザ流行の時の集団感染今でいうクラスターになった大阪の中高一貫校の発生後3か月後のデータで見ると
 総数647人、うち抗体陽性者102人(16%)でした。その内18人(2.8%)は無症状でした。発病率は13%、抗体陽性率は16%でした。
今回の新型コロナウイルス感染症の横浜のクルーズ船のデータでは、
乗船者3711人の内、PCR陽性者(感染者)は712人(19%)、その内の無症状は331人(8.9%)、死者13人(0.35%)でした。3か月後の今、追跡して抗体を検査してもらうとその陽性率が重要なデータになります。発病率は10%でした。PCR陽性者のすべての人が抗体陽性になると仮定してみても、抗体陽性率は19%です。
これから見ると、抗体陽性率が20%なら、集団全体ではほぼ全員がウイルスと接触していたと仮定することもできます。実際には、PCR陽性でも抗体陰性や、PCR陰性でも抗体陽性者が出ると考えられます。本来はそのデータが求められていますが、ありません。
 
◎私の病原環境論または適応説は、元ロックフェラー大学の結核研究所所長だったルネ・デュボスが、重症から軽症までの結核患者の結核菌を検査して、どうしても結核菌に違いを見つけられず、原因は人間の体の側にあると考えたことから始まったのです。しかもそれはヒポクラテスの時代から言われてきたことでした。
 抗生物質の耐性菌の問題も違います。もちろん病院や施設内で常在菌をすべて無くしてしまうと、少数の耐性菌が繁殖する空白の場が生まれてしまいます。しかし、人間の体内を通過することで生じるという理論はおかしいのです。強い菌やウイルスはかかった人を殺してしまい、一緒に死に絶えます。弱い菌の方が生き続けて、その菌にかかった人が歩き回り、ばらまかれて繁殖しやすくなります。今回の新型コロナウイルス感染症のように。
 だから今でも、インドネシアの人の入らない森林の中で結核菌に感染すると耐性菌が多いという最近の情報がありました。人を経ると強毒化するというのは思い違いです。

 つまり感染症の起きる理論が違うのです。すべての人が同じように感染するのではないのに、病気の強さをウイルスの違いのせいにしています。重症度は、人間の側に違いがあるというのがルネ・デュボスの考えです。
 だから自分の健康管理をきちんとしていれば、かからないかかかっても軽く済むというのが私の考えです。
それで、ひとつの例えとしてインフルエンザによくかかるかどうかを取り上げました。
ふだんかからない人は、大丈夫です。でも不安になると免疫が低下しますから、安心を得てもらう為にも、この文を書きました。マスクも手洗いもうがいもソーシャルディスタンス(離れて座ること)も不安が取れるなら、して下さい。まずは安心を得ることです。
でも、息が苦しいのに我慢してマスクをしてはいけません。コロナにはかからなかったけれど、マスクで命を落とした子どもが中国で3人も出ています。
前にも言いましたが、マスクでは感染率を三分の一程度に減らすだけですから。医療用のNKマスクでも十分の一です。命を落とすよりはコロナにかかった方がましなのです。

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) (第五報)

2020-05-19 20:58:51 | 感染症
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ( 第五報)

新型コロナウイルス感染症COVID-19 (第五報)
                               2020.5.19.
◇ 東京新聞 2020/5/8 の記事
英国の新型コロナウイルス対策の「政府に科学的助言を行なう緊急時科学助言グループ(SAGE)」は、「都市封鎖の必要性を否定。三月半ばまで人口の六割以上の感染が必要な集団免疫を目指す方策」を政府に助言していた。
 ところが、SAGEのメンバーの一人のファガーソン氏は、これに反対して一月から一貫して「封鎖の必要性」を提言。SAGEはこれを聞き入れず。しかし、同氏は3月16日、「政府方針では25万人が死亡する」という報告書を発表し、世論は沸騰。政府は数日で方針を転換し、封鎖に踏み切ったという。
 
◇感染を終息させるためには、集団免疫の獲得が、
 SAGE(上述)は人口の6割以上、
 本間真二郎医師は60~70%
 上昌弘氏(下記)もやはり6~7割
となっています。集団免疫は主に抗体陽性率とPCR検査での陽性率で判断されていますが、
抗体は液性免疫を示しており、PCR検査はウイルスそのものの存在を示すものです。
 しかし自然免疫である細胞性免疫でウイルスをクリアーした場合には、細胞に免疫学的記憶が残りますが、抗体もPCR検査も陽性には出ません。

◇2009年の新型インフルエンザの流行時の最初の集団感染をした大阪の中高一貫校(今でいうクラスター)での全数調査を例示しました。5月に集団感染が判って、8月に府衛生研と国立感染研が共同で調査したのです。その時の647人の調査で、抗体陽性は102人(16%)でした。同一クラスター全員の中で16%しか出なかったのです。
 少なくとも16%陽性なら、ウイルス感染にさらされても発病もせず、抗体も陽性にならない人が残りの84%と推定します。コロナウイルスとインフルエンザウイルスでは違いますから、同一に論じることはできませんが、スウェーデンのストックホルムの千人の調査で、抗体陽性者が25%ですから、ここでは少なくとも半数以上の人がウイルスにさらされていたが発病していないと考えても良いのではないかと思います。

◇そこで上昌弘氏は、スウェーデン方式を推奨しています。
 それはイギリスの政府に科学的助言を行なう緊急時科学助言グループ(SAGE)の提言でも同じようであったようです。
 上昌弘氏によると、「スウェーデンでは、高齢者にのみ自宅待機を要請し、それ以外の制限は課さなかった。一時期、高校や大学を休校としたが、小中学校は休校にしなかった。
50名以上の集会禁止、不要不急の旅行の禁止、小売店やショッピングモールへの入店者数の制限を課したものの、多くの店舗やレストランを閉鎖はしなかった。ボルボの自動車工場は一時期閉鎖されたが、その後、再開された」。「感染者の死亡率は、厳しい都市封鎖を実施したフランス(19.3%)、イギリス(15.1%)、イタリア(13.7%)より低い12.2%で、特筆すべきは抗体保有率が25%に達したこと」といいます。
 
◇5月18日の東京新聞に載った「人種・収入で不平等」「NY富裕層 市外へ退避」という記事では、「新型ウイルスを巡っては、黒人やヒスパニック(中南米系)の感染率や死亡率の高さがニューヨークを含む全米各地で判明し、人種や収入などによる不平等が要因に挙げられて来たと、ニューヨークタイムズ紙が報じた。」という。
  
◇三密を避けることといいますが、横浜のクルーズ船での二次感染を媒介したのは、主に食事サービスクルーだと言います。乗客の感染者からは主ではなかったのです。

◇ ネットニュースの「ライフスタイル」2020/05/12 に載った上昌弘氏の論文によると、
「正確な感染者数を推計するために用いられるのは抗体検査だ。」とし、世界で行なわれている抗体検査の結果をまとめています。
スウェーデンのストックホルム市、1000人調査、抗体陽性率25.0%
ニューヨーク州保健局、   15,000人調査、同上   12.3%
ニューヨーク州         3000人  、     21.0% 
カリフォルニア州サンタクララ郡 3330人  、      1.5%
 原子力空母セオドア・ルーズベルト4845人  、     17.7% 
 ロシア、モスクワ地域      1000人  、     10.0%
 ドイツ、ガンゲルト町      1000人  、     15%
 イタリア北部・ベルガモ郡    1054人  、     62.0%
オランダ            7000人  、      3.0%
日本では、神戸市立病院で    1000人  、      3.0%
 以上千人以上の調査だけ取り上げています。中国のデータは医療従事者だけで除外。

 上昌弘氏も本間真二郎氏も、今回の流行が落ち着いても第二波、第三波の流行が起きると見ています。
スウェーデンでは、ストックホルムの市民の抗体陽性率が25%なので、スウェーデン公衆衛生局の疫学者は、「完全な集団免疫とは言えないが、感染の(第二波が訪れる)スピードを抑える効果はあるだろう」と言っています。

◇上昌弘氏の論文を見ると、その抗体の検出率の精度または感度も問題があるといいます。
また統計上、検査をした集団の取り方も問題にされます。つまり医療機関の外来を受診した集団や献血をした人の集団は、その母集団そのものに偏りがあります。それで中国の医療従事者のデータを除外。ドイツのガンゲルトという市の中間報告が注目されている理由です。それは1万2千人余の全員の検査を目指しているからです。その中間報告が15.0%で、それにPCR陽性者の2%を加えると17%となります。
2009年の新型インフルエンザの流行時の最初の集団感染のデータは、クラスター全員の検査をしていますから、感染率が信頼できるのです。
それと比べて、ガンゲルトのデータから見れば、ほぼ同じですから、今後の最終報告が待たれますが、それ程の違いがなければ、ガンゲルトの感染はほぼ行きわたっているとすら考えられます。
1000人以上のデータは、最低数は確保されています。わかりやすく言えば、サイコロを振った時の確率が6分の1になるのは、千回以上振らないとならないからです。それ以下ではばらつきがあり信頼度が低いのです。

◇無症状でも感染力があると言われていますが、
 今までは不顕性感染では感染力は無いと言われてきました。しかし、今回のコロナウイルスの場合、無症状でも感染力があると言われています。本当でしょうか。

 ほとんどの微生物は自然免疫機構によって排除されますが、いったん生体内に侵入するとさまざまな体感症状を引き起こすとともに獲得免疫の働きを誘導します。
 だから全く無症状の場合に、感染力があるとは考えにくいのです。
 その仕組みについては別の機会にしますが、健康な人間は自然免疫の仕組みによってめったに病気をしないのです。

◇神経質な人や医療従事者は、無症状ということはあり得ません。
もちろん感染しても健康保菌者が存在しますが、極めてまれです。病原体と共存しているのです。この人たちは感染力があります。それがある時、麻疹や風疹が突然発病して拡がる感染源ではないかと考えられています。しかし、俗に言う「無症状で感染力がある」のとは違います。
無症状で感染力があるというのは、症状があっても自覚しないか、コロナウイルス感染の初期症状と認めたがらない人がいるからだと思います。
その理由は、しはしば喫煙者は咳が出ても「たばこのせいだ」と言って咳という症状を認めたがらない人がいますし、高齢者にも痰が出たり咳が出ることを、「昔から痰や咳は時々出ているから」と言って認めたがらない人がいます。また、体調が悪かったり、だるいとか疲れるとかしても、それを症状と認めたがらない人が少なくありません。中には熱があっても解熱剤または総合感冒薬(必ず解熱剤が入っています)を飲んで、熱を下げて「良くなった」、「ただの風邪だった」と症状を申告しない人もいます。それは発病が失職や無収入につながることを恐れている人たちに多いのです。
本日の韓国からの情報では、一度PCR陰性になり、再度陽性になった人には感染力は無いことが判ったと言います。
通常はウイルスが増殖しないと感染しませんし、ウイルスは細胞内でしか繁殖できず、繁殖して細胞を破壊して外へ出て次の細胞に感染したり、直接次の細胞に感染したりして、侵入して繁殖しますから、せいぜい発病二、三日前ならその可能性はありますが、長期にわたることはないと思います。でもデング熱のように通常の経過をとらない感染症もあるので、断言はできませんが。

◇解熱剤がインフルエンザと水痘の子どもに使うと、ライ症候群という脳症になるために1990年代から解熱剤を使わなくなり、さらに発熱が体の防衛反応だとわかってからは、クーリングという冷やして熱を下げることもしなくなりました。
 解熱剤が免疫システムを止めてしまうので、熱が下がるのです。軽い病気ならそれでも病気に勝てますが、解熱剤を使うことによって悪化し、長期化することも少なくないのです。
 解熱剤やステロイド剤を使わないようにしましょう。
日本では医師の多くが解熱剤を使います。医療費をすべて国が支払う(つまり無料の)北欧諸国では、インフルエンザに罹った時に、検査してインフルエンザとわかると、「stay at home」というそうです。


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新型コロナウイルス感染症にどう対処するか(第四報)

2020-05-04 16:17:58 | 感染症
新型コロナウイルス感染症にどう対処するか(第四報)
5月4日のまとめ

社会的対策は、どこの社会つまり国が賢いか

その検証は一年後になるでしょうか

ついにWHOは、「新型コロナウイルスによる肺炎」をCOVID19(コビッド19)と命名し、2009年以来のパンデミックレベルを最高レベルに引き上げました。
 私の予測通りに、世界中へ広がりました。もう誰にも止められません。

COVID19の症状の特徴は、
中国の医師からの情報では「通常のかぜと違い、鼻水のないこと、痰もからまず、空(から)咳であることです。」最近匂いが判らなくなるという味覚や嗅覚の異常が言われています。
無症状のことも、典型的な症状をとらずに軽い症状のこともあり、肺炎にもならないこともあります。これは当初から予測していたことです。元々コロナウイルスは下気道の感染症であり、上気道つまり鼻やのど(咽頭)の症状を出さないことが多く、主に気管以下、特に肺胞にかかるので肺炎を起こしやすいのです。

検査で判るとは限らないこと
PCR法で鼻やのどの粘膜しか検査できないので、コロナウイルスを検査しても偽陰性率(陽性なのに陰性と出てしまう)が6割ともいわれています。PCR法というのは、ウイルスを鼻やのどの粘膜から採取して、それを増やして、その中のウイルスの遺伝子ゲノムを検査します。だから特殊な技術と検査の器械類が必要になります。主に下気道に繁殖するウイルスを上気道で検査するので、余ほど大量に繁殖しないと陽性に出ないのです。
 自然免疫(生体防御と細胞性免疫)を突破して、粘膜細胞に入り、そこで繁殖して細胞を破壊して増えたウイルスが細胞外へ出て検査に引っかかるようになります。さらに進行すると血液中に入り、そこで抗体が作られます。抗体を作るのには時間がかかり、それが潜伏期間と考えられ、発病つまり症状が現れるのは身体が病気と闘うために反応して出している結果です。
 人体は約一億の病原体に対して抗体を作る能力を持っています。(利根川進理論)過去に合った感染で作った記憶の中から拾い出し、作っていきます。獲得免疫(かかったり、ワクチンで得られるもの)による免疫記憶があると速やかに抗体産生し、間に合うのです。
5歳までにほとんどの子どもは、コロナウイルスによるかぜにかかっていると言われていますから、サーズの時も今回も子どもがかかりにくいのは、似たウイルスに感染して間もないから、抗体を作る時間も速いし、その前に細胞性免疫にも記憶があれば、突破されにくいのかも知れません。残念ですが、細胞性免疫は検査できません。
 自然免疫がまだ解明されていず、ウイルスが蔓延してウイルスがのどの粘膜に接触しても感染が成立するとは限らないのですが、専門家はすべて感染すると思い込んでいます。
 抗体があるのは、血液中までウイルスが入り込んで液性免疫が働いてできるのです。発病せずに抗体がある人は、感染したが抗体産生が間に合いウイルスを既に排除した人です。

もう一度前のデータを見てみましょう。
 2009年メキシコ発の新型インフルエンザの流行時に最初に起きた集団感染、今でいうクラスターになった大阪の中高一貫校の全生徒教職員の抗体検査のデータを見ると。
 この時647人中102人(16%)しか抗体を検出せず、84%の人は発病もせず抗体も持っていなかったのです。抗体陽性の102人のうち無症状も18人(約3%)いました。
 神戸市立病院の外来患者のうち任意で検査した千人の中で、抗体陽性者は約3%でした。
 東京のあるクリニックの200名の検査では、抗体陽性者は6%でした。
 またドイツのガングルト町(人口12529人)の約千人の健康人の抗体検査では約14%が抗体陽性、2%がPCR法陽性でした。
 以上のデータで最低3%から最高16%の人が、抗体陽性かPCR検査陽性でした。
 ということは、残りの人の多くは、ウイルスと接触しても感染しないか、しても発病していないのです。大阪の中高一貫校のデータからもそう推測できます。
 私たちは、84%の方に入るようにしましょう。

 その為にはどうしたらよいか
1. 十分な睡眠時間をとること。良い眠りはこころと体の健康を保ち、健康を回復します。そのためには、睡眠導入剤を使っても構いません。ぐっすり眠ることが大切です。
 薬を使わずに眠れないよりも、薬を使ってでもよい眠りを得る方が良いです。
 睡眠不足は、後から取り戻すことはできますが、貯めておくことはできません。不足した時は、昼寝をするとか、どこかで取り戻しておきましょう。
2. 疲労をためないこと。それには「疲れたら休む」ことを守ることです。よく「あと少しだから」と頑張らないことです。とにかく頑張ってはいけません。それと良い眠りを確保することです。
3. 体調の悪い時は、無理をしないこと。
4. 飲食は、暴飲暴食や過度に酒を飲まないこと。日本人の半分は、お酒を飲むと顔が赤くなります。お酒に弱い人は、特に少しにしておきましょう。
5. お風呂も、運動も、たばこも、無理しないことです。気持ち良いことは多くは体に良いことです。体に気持ち良いことはして良いです。しかし、ストレスで煙草を吸うことはよくありません。
6. 持病のある人、特に糖尿病、高血圧、狭心症や心臓病のある人は、その病気のコントロールをしましょう。きちんと病気を自己管理しておけば、心配することはありません。 
 気管支喘息やアレルギー性の病気は、別のストレスで発病しますから、今度のコロナ騒ぎによって発病しないか、軽くなっていると思います。
高齢だけでは感染しやすいとは限りません。日頃の健康管理が大切です。それができていれば心配ないです。でもできれば家の中で過ごしましょう。
7. 過去に、特にこの5年のあいだ、インフルエンザにかかっていない人は、今まで通りで良いのですが、念のため、少し用心しましょう。
8. 子どもはのびのびさせましょう。親が不安になると、子どもはそれ以上に不安になり、不安になると免疫が低下します。ストレスが免疫を低下させます。過干渉、過保護は子
どもを病気にします。叱ってはいけません。ほめて子どもを育てましょう。
 親の言うことを聞いてくれる年齢は、女の子で小学一年、男の子は小学3~4年生が標準です。それまでは、ほめたり、おだてて上手に子どもを操縦しましょう。お釈迦様が孫悟空を自由に飛びまわらせていても、決して孫悟空はお釈迦様の手の中から外へ飛び出せなかったように。北風と太陽が旅人のマントをぬがせる競争をした時の太陽のように。

 発病するのは、圧倒的にほとんどが15歳以上、特に40歳以上に多く、死者は65歳以上のようで、これもインフルエンザと同じです。子どもは感染や発病、重症化は少ないです。
 その理由はいろいろありますが、社会経済的な弱者に集中するからです。
横浜でのクルーズ船の乗船者3711人のほとんどが65歳以上の人たちで、70歳以上が2000人以上で、90歳以上が数十人もいたのに、感染(PCR陽性)したのは712人(19%)、発病したのは(症状が出た人)381人(10%)、死亡率(死者13人)は感染者の1.8%、乗船者全体の0.35%と低かったのです。PCR陽性の半分の人は、無症状でした。今のインフルエンザによる死亡率は、0.2%ですから少し多いだけです。
感染しないかしても発病しないことを目指しましょう。
  
感染は飛沫感染と空気感染です。だから接触者感染として感染ルートを調べても判らない筈です。空気中に浮遊しているウイルスによっても感染します。
インフルエンザウイルスは直射日光下では1メートル以上離れれば感染しません。しかし、直射日光を受けなければ、1キロメートル以上飛ぶとの報告があります。
空調(エアコン)の風に乗っても広がります。室内や曇った日は、2メートル離れていても、感染します。
最近の中国の報告では、患者の枕元から風上の方向に4メートル離れた場所でも、さらに軽症者の病室内でも、コロナウイルスが検出されています。ICUの空調の排気口からも高率にコロナウイルスが検出されています。
マスクは感染率を3分の1に減らすだけですから、完全ではありません。
2002年に流行したサーズウイルスの研究では、高温・高湿度に弱く、湿度80%の環境で、気温38℃では24時間で5000分の1に減り、40℃では6時間で完全に死滅します。  
(今流行しているのはその新型のコロナウイルスです。)
 だから発熱するのは、ウイルスが繁殖しないように身体が闘って熱を出しているのです。
 最低2~3日の高熱は我慢して解熱剤を使わずに頑張りましょう。熱が高いか低いかは、体とウイルスの力関係で決まります。最先端でウイルスと闘っている白血球が出す信号で、脳にある体温中枢が出す温度を決めているのです。

絶対に解熱剤は使ってはダメです。
 日本のかぜ薬には100%解熱剤が入っています。前述のように、熱は免疫システムによって自分で出しているのですから、解熱剤は免疫の働きを抑制するので熱が下がるのですが、その結果長引いたり、重症化したりします。解熱剤と総合感冒薬を使ってはいけません。
 解熱剤(正確には解熱鎮痛剤)にはアスピリンもアセトアミノフェンも含みます。それとステロイド剤は免疫を抑制します。もちろん抗がん剤や免疫抑制剤は当然です。

コロナウイルスに効く薬は、
 インフルエンザに効くと言う薬はすべて、ウイルスの繁殖を止めるだけでウイルスを殺したりはしません。だからアビガンも初期にしか効果はありません。まだコロナウイルスに効く薬はないので、他のウイルスに効く薬を試しています。
有効なワクチンは、生ワクチンつまり生きたウイルスを発病しない程度に弱くして、それからワクチンにします。だから時間がかかります。
 最近の情報では、コロナウイルスもインフルエンザウイルスと同様に変異するようです。
 既に、武漢型、ヨーロッパ型、アメリカ型と三種類あります。そのすべてに対応するワクチンとなると時間がかかると思います。

ワクチンを批判的に見ているみなさんへ。
 VPD(ワクチンで防げる病気)を根絶しようと言うWHOや感染症の専門家たちの言うことは、いかに的を得ていないかと言うことです。ワクチンでは、病気を根絶できないのです。ワクチンだけでは病気と闘うこともできません。
病気と闘うのは社会です。だから感染症の少ない国は北欧諸国です。人にやさしい社会が感染症に強いのです。ワクチンは社会が病気と闘うための武器の一つにしか過ぎません。
もっと多くの社会的施策が必要なのに、それをせずにワクチンだけに頼ることが問題なのです。
 私の説は、1970年代の国連環境委員会のアドバイザー委員会共同代表だったルネ・デュボスの提唱する適応説からです。
 ヒトゲノム計画でヒトのゲノムの全貌が解明されてきたら、ヒトゲノムには人類の感染症の歴史が刻まれていることが判りました。ウイルスや細菌のゲノムの一部がヒトゲノムに組み込まれているのです。ペストや天然痘が多くの人を犠牲にして人類が生き延びた最後の方法は、ゲノムの一部を組み込むことだったようです。この点の詳細はまだ明らかではありません。
人と感染症との適応ができて、人は感染症を乗り越えてきたのです。でもまた新しい感染症が出てきます。それが人間の歴史です。池上彰さんの解説や、「銃・病原菌・鉄」(草思社)にも書かれています。
 結局、社会的、経済的、精神的弱者たちが犠牲者になるのです。だからそれを救済するのは、医師ではなく政治家であり、そういう意味で医学は社会科学なのです。
 だからコロナと闘うのは、医師ではなく、政治家です。医師は技術者つまり職人であり、政治家ではありません。
 もっと詳しいコロナウイルスの詳細は、ウイルス研究者だった本間真二郎さんのフェイスブックを参照して下さい。  
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BCG廃止論と新型コロナウイルスの話によせて

2020-04-12 11:25:10 | 感染症
思い違いの科学史
BCG論議と新型コロナウイルス対策について

 今まで、私は免疫の話はしてきましたが、病気がなぜ起きるかの理論の違いをお話はしてきませんでした。今、その話をします。それは、新型コロナウイルスの対策の違いがあるからです。
 その最初に出します。続いて出していきます。

  BCG廃止論議について

匿名のコメントを寄せてくれた方へ
貴重な文献の提示、ありがとうございます。
 森さん(私の一年下の昭和42年東大卒)は、私の廃止論をまともには受け止めてくれず、講演会の時に質問に答えずに逃げました。今やっと私への答えを出したのでしょう。
当時の小児結核の専門家たちは、私の論文に対して結核研究所の森亨医師を始め、都立清瀬小児病院呼吸器科の雉本忠市医師(慶応の私の一年上)などからは、まともな反論はいただけませんでした。当時は京大教授の泉孝英医師(BCG廃止論の最初の提唱者)と私の国立埼玉病院時代に非常勤で来てくれた元国立相模原病院長の上島三郎医師は私と同意見でした。

 それでスウェーデンの先進的取り組みがどうかということです。スウェーデンでのBCG廃止後にすぐに出た乳児の結核性髄膜炎のケース二人の一人の母親は日本人でした。すなわち、移民の結核発病率と死亡率は、出身国の数字になるのです。これはその当時以前から言われていたことです。
今もスウェーデンは、シリアなどの難民を引き受けています。子どもの結核は、成人から感染します。だから母国の発病率を持った親から感染するのです。だから移民対策が重要なのです。今後の日本でも同じです。両親のどちらかが発展途上国の方だけが結核対策が必要であり、すべての日本の子どもたちが必要ではないのです。子どもの結核は、中学生以上にならないと他人へ感染しません。排菌しないからです。だから大人の結核対策が必要なのです。それを子どもにBCGを接種することで防げるわけではありません。今のスウェーデンでも、BCGだけで子どもの結核を減らしたのではなく、大人も含めての対策ができたからではないでしょうか。
結核研究での権威であるルネ・デュボスは、その著「白い疫病」(結核予防会発行)の中で、「BCGを使わなくても結核性髄膜炎を無くした国や地域がある」と言い、BCGの効果については懐疑的でした。現実に、アメリカ、カナダ、アイスランド、オランダなどの国は、BCGを使わずに日本よりも早く結核による患者や死亡を日本の5~10分の1に減らしたのです。それに対して、第二次世界大戦後に北欧諸国はBCGを推進しました。
 しかし、北欧での結核は社会民主党主導の社会経済政治政策で減ったのです。ドイツも含めた北欧諸国で、第二次大戦後にしたことはまず労働者に広い住宅を作ったのです。日本は工場を作りました。その違いです。BCGに頼った日本と、BCGを作ったフランスが、先進国の中で最も結核対策が遅れたのです。
 ワクチンで無くそうという取り組みよりも、女工哀史で象徴的なように、社会的政策で無くすことが必要です。
 日本には昔から結核があり、江戸時代にも労咳と言っていました。所が明治時代になり、急速な工業化が始まり、劣悪な環境の中で働かされた農村の女性たちが犠牲となり、結核が日本の工業化と並行して急速に増加したのです。日本の特徴は、普通ほかの国では高齢者が主なのに、若い人たちが主で、いろいろな小説の題材になりました。
 アメリカ大陸には結核は無く、白人が持ち込んで先住民(インディアン)たちを滅亡に追い込んだのです。世界や日本の歴史は、決して病気を取り上げません。しかし、いろいろな歴史上の出来ごとの多くは病気が絡んでいます。
 
BCGは、WHO共催による25万人にものぼるインドでの野外実験で完全に否定されました。それに匹敵する野外実験はありません。その後は少数の対照実験だけです。サイコロを振ってその確率の六分の一になるには、約千回振らないとなりません。だから、最低千人の対照実験をした結果ではないと信頼できません。
 科学史には、科学のピットフォール(落とし穴)があります。偽の相関関係です。全く条件を同じにしないと、比較できないのです。
 BCG論も、新型コロナ論もそこにあり、社会経済的、政治的条件を同一にして論じる必要があると思います。

 予防接種に関しては、私は感染症の理論から「選択的接種」を提唱しています。
 必要なワクチンと不要もしくは効果の期待できないワクチンとを選別して接種することを勧めています。それが人間と自然界(感染症も含めて)との適応関係の理論からです。
 適応関係が出来上がれば、弱い感染症になっていきます。でも妊娠中に感染すると、胎児への影響は残ります。トキソプラズマ、サイトメガロウイルスなどは通常ほとんど病気を起こさないのに、妊娠中にかかると胎児の先天性異常を起こすことがあります。風疹を始め、いろいろな感染症もいずれそうなっていくか、先天性異常を起こさずに消えて行くかだと思います。それが感染症と人間の間の適応関係であり、それは人間が感染症の微生物のゲノムの一部を取り込んで感染しにくくなったからです。(ちょっと極論すぎますが)
 いずれにせよ、ヒトのゲノムには感染症の歴史が書かれていたのです。人間と病原菌との適応関係ができあがったので感染症を乗り越えられたのです。その第一はペストでした。
 
 次に、私はワクチンのアジュバンドが自己免疫システムを壊すという根拠またはデータを持ち合わせていませんのでコメントできません。チメロサールも同じです。アルミニウムの危険性はあると思いますが、これもデータを持っていません。そういう副作用は、個々人によって異なりますから、すべての人に言えることではないと思います。あとは確率の問題になります。危険性の確率が高いか否かにかかります。また接種後長期間たってからの副作用については、考慮すべきだと思います。特に神経系の副作用については、少なくとも半年後の副作用も認めるべきだと考えます。それは日本製の百日咳不活化ワクチンを使った実験で、実験をしたスウェーデンとアメリカの医師たちが接種して半年後に起きた事象を副作用の疑いがあるとしたからです。
 しかし、もっと大切なことは、そのワクチンの必要性と副作用のバランスで考えることだと思います。それを教えてくれたのは、過去の小児科学会での討論でした。
 私の著書「予防接種のえらび方と病気にならない育児法」に書いておきました。

 ワクチン推進論者は、例えて言えば原発推進と同じで原発村ならぬ「ワクチン村」に住んでいて、ワクチン以外では対処できないと考えているのではないでしょうか。
 その人たちはなぜペストが、その原因も治療法も判らないままに終焉していったかの説明ができないと思います。その後ヨーロッパで流行した舞踏病についても同じです。
 医学医療は、社会が病気と闘う手段の一つにしか過ぎません。医学医療以外の方法で病気を減らすことができるのです。
 それを教えてくれたのが、私の信奉するルネ・デュボスだったのです。ロックフェラー大学の結核研究所の所長で環境医学の教授だった彼の著書「人間と適応」を読んで私は今までと変わったのです。そして彼の言う「生体論的で環境的な医学」を目指すことになりました。
 彼は国連の人間環境会議(1972年)のアドバイザー委員会の共同代表だったのです。(「かけがいのない地球」日本総合出版機構)

 それから自然の免疫システムについては、まず「生体防御」、「自然免疫」、「免疫の仕組みの話」(私のブログの免疫の項にあります)と、自然に持つ免疫機構を知って下さい。それはまず、最初に外来の病原微生物と出会う皮膚と粘膜の細胞の、外来の微生物との闘いが問題です。
 しかし、そこが今の医学では、なぜ防御できているのかの説明ができないのです。ここで防御できれば感染しないし、抗体もできないのです。これは社会経済的に決定されるのです。
 
 病原微生物が、最初にぶつかる皮膚や粘膜の細胞に対して、生物の側は無抵抗ですぐ侵入を許すのでしょうか。私は違うと思います。最大の抵抗をして、敗れた時に細胞内に入り込まれると思います。それには勝つ時も負ける時もあるでしょう。そして細胞内での闘いに入り、そこでも勝つ時も負ける時もあるでしょう。そこを突破されると、始めて細胞内でウイルスの繁殖が始まり、大量に増えると細胞をこわして外に散ります。そこで初めて検査に引っかかるようになります。
病気の症状は、人間の体が外来の病原体に対抗して出しているのです。熱は細菌やウイルスの繁殖を防いでいるのです。それを下げてはいけません。対症療法というのは、本当はしてはいけないことなのです。でもつらいなら少しは和らげてもよいでしょう。その分治りが遅れることも覚悟して下さい。
 今新型コロナウイルスに対する取り組みも同じです。発病率、死亡率はその国の社会経済政治的状況の反映です。イタリアとスペインはEUのお荷物の国です。ギリシャもですが、ギリシャに新型コロナが流行しないのは不思議です。また、アメリカでは黒人とプアーホワイトが流行の中心で死者も多いのです。
 そして新型コロナウイルス対策に対する世界的な誤りへの批判でもあります。感染症に対してすることは、ワクチンでも薬でもなく、社会経済的な政策であり、底辺の労働者の救済です。
 昔、ソ連邦が崩壊したら、結核やジフテリアなどの感染症が旧社会主義諸国に急増しました。今は、中国がその状態です。しかし、武漢だけで済んだことは象徴的で、武漢を中心として社会経済的な問題が隠されているのではないでしょうか。感染者数や死亡者が多いのは、その国の社会経済政策と福祉政策によるのです。そういう観点で見て下さい。
 金持ちの多いクルーズ船の乗客の感染率と死亡率を見て下さい。裕福だからそれなりのことができて、治るのです。


コメント (1)
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