黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

解熱剤と市販の風邪薬の使用をやめよう

2015-04-24 09:56:26 | 健康・病気
    2015年4月9日東京新聞記事(私の能力不足で転載できず)

 市販薬 副作用で死亡15件 5年間、8件は風邪薬

 消費者庁は八日、市販薬による副作用が疑われる症例が二〇〇九年四月~昨年三月の五年間で千二百二十五件あり、うち十五件が死亡に至ったと明らかにした。うち八件は風邪薬の副作用による死亡だった。略
 副作用例は医薬品医療機器総合機構(PMDA)が集計。死亡例十五件のほか後遺症が生じた例も十五件あった。
 もっとも多いのが風邪薬の四百件(死亡八、後遺症九)、次いで解熱鎮痛消炎剤の二百七十九件(死亡三、後遺症二)で、漢方製剤やせき止め薬も死亡例があった。
                             以上でした。

以下は、私の文章です。


      解 熱 剤 (下 熱 剤)を 使 う の は や め よ う
1. 熱は人体にとって有利な反応です。その熱を薬やその他の方法で下げることは、身体にとって
マイナスなことです。解熱剤を使うと熱を長引かせます。一時下がりますが、それで済めばよいのですが、インフルエンザや麻疹や重症感染症では、一旦熱が下がってもしばらくするとまた上がって来ます。解熱剤で一時的に熱を下げているに過ぎないのです。「熱の話」参照。

2. その上に、解熱剤の使用はもっと大きな不利な点があります解熱剤を使うことで、病気の診断
を誤らせることがあります。熱が出る病気の場合に、しばしば熱の出る形(熱型)が診断の手がかりになることがあります。解熱剤はそれを狂わせます。そのために熱の原因となる病気の診断を間違いかねません。これは大きな問題です。

3. 解熱剤の副作用は、解熱剤を使う際の最大の問題です。まれにですが、生命を失う副作用があ
ります。それをこれからお話します。
 
4.解熱剤とは  
◇解熱剤は、正確には解熱鎮痛剤または非ステロイド性抗炎症剤と言います。大きく分けると、
 ①アスピリンとその仲間(今は解熱剤から除外されています)
 ②アセトアミノフェン(カロナールなど、一番弱い解熱剤で、使うとすれば、この薬の副作用が一番少ないのです。)
③他の解熱鎮痛剤または非ステロイド性抗炎症剤です。
  副作用も強いものが多いのに、これが多数使われています。
  イブプロフェン、メフェナム酸、インドメタシン、ジクロフェナク等です。
ロキソニンはこれらに比べたら、副作用が少ないようですが、詳細は不明です。

  PL顆粒にも解熱剤(アセトアミノフェンとサリチルアミドの二種)と無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩(抗ヒスタミン剤ピレチアで、1g中13.5mg、(ピレチアは1錠5mg)2.5錠分入っていて、鼻水の薬として使われ、神経抑制作用が強く、眠気の原因です。通常ピレチアは麻酔の前投薬や睡眠剤として主に精神科や麻酔科で使われる薬で、一般には使われません。)私は、この薬を使いたくありません。
使うならカロナールです。鼻水には、一番眠気の少ない薬(アレグラ、アレジオン)を使って下さい。欧米では、抗アレルギー第二世代薬を、第一世代と同様に鼻水や皮膚のかゆみが出たら使い、治ったらやめています。尚、ピレチアどころか、眠気の強い抗ヒスタミン剤は、一部の国では子どもへの使用をやめるよう勧告されています。
  子ども用PL顆粒は、絶対子どもには飲ませてはいけません。
すずしろ診療所でもPL顆粒を処方する先生がいます。きっとご存じないのではないでしょうか。

5.現在、医者でもらう薬(医療機関用)と市販されている薬(薬局用)とは、政策的に分けられていて、全く同じ薬はありません。どこか少し変えてあります。
◇医者でもらう解熱鎮痛剤のうち「上気道炎」(かぜ)に保険がきく薬は、アセトアミノフェン、インドメタシン、ジクロフェナク、メフェナム酸、ロキソニンなどです。しかも、頓用(一時的に)一日二回までです。一日三回は保険適用外の筈ですが使われています。
 小児科医は解熱剤を使わなくなりましたが、まだ頓用で使う医師もいます。アセトアミノフェン(アンヒバ、カロナールなど)だけになりました。
 しかし、小児科専門医以外の、内科、産婦人科、耳鼻科などではまだよく使います。
解熱剤をもらっても、使わないようにしましょう。
◇市販されている(薬局用)解熱剤(熱さまし)と鎮痛剤(痛み止め)のすべてと総合感冒薬の、99%に解熱鎮痛剤が含まれていて、アセトアミノフェン、イブプロフェン、エテンザミド、サリチルアミドなどです。かぜ薬を買う時は、咳止めとか、鼻水の薬と言って買いましょう。薬局では利益が多いかぜ薬(総合感冒薬)を勧めます。

6.解熱鎮痛剤または非ステロイド性抗炎症剤の副作用
 解熱鎮痛剤の作用は、体温調節中枢の設定温度の上昇を妨げ、上昇した設定温度(セットポイント)を下げるように作用し、抗体の産生やインターフェロンの産生を抑え、人間の体が病気と戦うのを妨げます。それで熱が下がるのです。
◎代表的な副作用は、胃腸障害、肝障害、腎機能障害、血液障害です。軽いものは多いのですが、解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)は100万回処方すると100~150人に胃腸管出血や血液障害を生じ、その内4~6人が死亡することが判り、1970年代にはイギリスやニュージーランドでは軽い病気や治る病気には使わないように勧告が出されました。その後、多くの国がそれに続いて行きました。いまだに解熱剤を使っているのは、日本とあと数か国になりました。
 解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)は、胃十二指腸潰瘍、肝不全、腎不全、ショック、感染の重篤化、播種性血管内凝固症候群(DIC)、ライ症候群(脳症)などの死亡に至る程の重篤な副作用を生じますし、この他、低体温、血圧低下、心不全の憎悪、消化管出血や薬疹なども生じます。
 この薬の副作用は、長期間使用するから出るとは限らず、3~4日から、極端には1~2回の使用で出ることがあります。特に乳幼児や高齢者では、短期間の使用でも副作用が出やすいです。
だから、心不全や高血圧、肝臓病、腎臓病、喘息などの基礎疾患のある人には、充分な注意が必要であり、アスピリン喘息の人に投薬すると発作を誘発しやすく死亡の確率が極めて高くなります。
それで、解熱鎮痛剤を処方する時は、一緒に胃薬が処方されるのです.
 1980年代には、アスピリンをインフルエンザや水痘の16歳以下の子どもに使うと、ライ症候群という急性脳症の発病率が高いということが判り、世界中でアスピリンの使用が減り、日本も、解熱剤からはずされました。他の国では解熱剤としてはアスピリンとアセトアミノフェンだけが使われ、アスピリンを止めたら解熱剤を使わなくなりました。しかし、日本では、医者はアスピリンを止めて、他の解熱剤を処方するようになり、他の解熱剤によるライ症候群や急性脳症、特にインフルエンザ脳症と麻しん脳症の発生が後を絶たないのです。一回の使用での死亡も出ています。私は、その実例を見てきました。

7.アセトアミノフェン(カロナール)でも、ライ症候群が生じます。
 特に、胃腸障害が少なく比較的安全な解熱剤と言われていたアセトアミノフェンでも、ライ症候群が生じることが明らかになったのです。(1987~90年のオーストラリアの報告)
 その上、インフルエンザや水痘だけでなく、通常の上気道炎(かぜ)や手足口病やさらに、ワクチンによる発熱の時にも、解熱剤でライ症候群が生じることが判ってきました。
 ※ライ症候群とは、インフルエンザや水痘や通常の上気道炎が治りかけた時に、突然吐いたり、意識を失い、けいれんを起こして昏睡状態になり、急性脳浮腫と肝臓障害で1~数日で死亡。死亡率50%以上、生存しても後遺症が90%以上に残る病気。
 さらに、アセトアミノフェンの過量投与により、肝臓・腎臓・心筋の壊死が起こることが報告されました。初期症状は悪心、嘔吐、全身けん怠感などです。(医薬品安全対策情報1998.8)
本庄市での保険金殺人事件で使われたのはアセトアミノフェンの大量使用で、一人死亡、一人肝臓病で入院しました。

8.解熱剤の死亡例
 欧米ではほとんど一桁しかでていないのに比べて、日本では、急性脳症やライ症候群、インフルエンザ脳症で死亡する子どもがなくなりません。まれに大人でもなります。
 1998年の冬にインフルエンザが流行し、217人の子どもがインフルエンザ脳症になり、30人以上が死亡しましたが、私は、そのほとんどが解熱剤の使用による急性脳症だと思いましたが、その後、私の友人の医師たちの努力で「脳症解熱剤犯人説」が浸透し、インフルエンザにアセトアミノフェン以外の解熱剤を使わなくなったし、小児科医が解熱剤を使うことが少なくなったら、2008年の冬にはインフルエンザ脳症は28人に減少しました。インフルエンザの専門家と言われる医師たちは(すべてインフルエンザワクチン推進派です)インフルエンザウィルスによる脳炎か脳症だと言いますが、インフルエンザウィルスは、血液中で繁殖する証拠がなく、麻疹や風疹のように、直接脳炎を起こすという根拠がなく、解熱剤の副作用が有力なのです。2009年に流行した新型インフルエンザによる子どもの脳症は250人前後出て、解熱剤が疑われますが、調査がされていないので、推定に過ぎません。

9.解熱剤をやめましょう。
 解熱剤を使うのはやめましょう。熱は下がらなくとも、皮膚温で41.5℃を超えなければ生命を落とすことはありません。大人でも、決して良い薬とは言えません。かぜや熱、頭痛、腰痛などの軽い病気に使うことも薦めません。しかし、子どもでも大人でも、心臓病、関節リウマチなどの慢性や悪性の病気で熱がない病気には、副作用を考えても使う利益があるので使われます。痛み止めには、解熱鎮痛剤を使わずに、軽い麻薬のコデインリン酸塩(リンコデ)を使うことを薦めます(アメリカのハリソン内科書より)。コデインリン酸塩は百日咳の咳止めに必須で、妊娠中にも使え、死に至る副作用はありません。今、世界の流れは、軽い麻薬の緩和で、癌の痛み止めに、積極的に使われるようになりました。

10.あなたの家族に飲ませる薬を点検し、解熱剤を追放しましょう。
 解熱鎮痛剤は、解熱剤のほか、頭痛、生理痛、歯痛、腰痛、傷の痛みなどの痛み止めとしても使われます。熱のある時には、解熱鎮痛剤の痛み止めを飲ませないで下さい。
① 医者からもらう薬で、解熱剤が入っていてかぜ(上気道炎)に出る薬
 1日2~3回飲む薬にも、頓服の薬や坐薬にも解熱剤があり、一度に2~3種類もの解熱鎮痛剤を出す医者もあります。胃にくる副作用の為、必ず胃薬を一緒に出します。
◇アスピリン--これは、解熱剤から削除されました。現在は、バッファリン、バイアスピリンとして、抗血小板薬としてのみ使用を許可されています。副作用のもっとも強い薬です。
◇アセトアミノフェン--アルピニー坐薬、アンヒバ坐薬、カロナール、ピリナジン、ピレチノール、パラセタモール、アスペイン、アトアノン、アニルーメS、アフロギスなど。
◇アセトアミノフェンとサリチルアミドを含むもの--PL顆粒、LLシロップ、ペレックス、サラザック、セラピナ、トーワチーム、ピーエイ、ヘブン、ホグス、マリキナ、リベラル、グリンケンA、ネオアムノール、レパロンなど。
◇メフェナム酸--ポンタール、メフェナムサン、ミルレスト、ワンメデー、マイカサール、オコーナー、スパンタック、タカピロン、ノイトリールC、バファメリチンM、トヨネクタール、ナムフェン、ペロトニック、ヨウフェナムなど。
◇インドメタシン--インダシン、インテバン、インメシン、インフリー、インデラニック、コバメタシン、ランツジールコーワ、プロアリシン、ミリダシンなど。
◇ジクロフェナク--ボルタレン、ジクロニック、ドンジャストA、ソファリン、ソレルモン、ブレシン、ナポールSR、ニフレリール、ネリオジン、ボナフェック、ボルマゲン、メリカット、ワンフェロン、イリナトロンなど。
◇その他--ロキソニンなど。PL顆粒は解熱剤とピレチア、カフェインとの合剤です。
インドメタシン、ジクロフェナクが最強で、できるだけ使わないようにしましょう。
② 市販薬品では、(代表的なものだけ)
  バッファリンは、昔は、アスピリンでしたが、アスピリンが禁止されたので、アセトアミノフェンなどに替わっています。最近はいろいろ替わっているようで、店で確かめて下さい。
 1)痛み止め(頭痛、生理痛、歯痛、腰痛など)と熱さまし(解熱剤)のすべてが、アセトアミノフェン、イブプロフェン、エテンザミド、サリチルアミド、サザピリンなどの解熱鎮痛剤が入っています。薬剤師に聞くか、説明書を見て下さい。
◇アセトアミノフェン坐薬--アルピニーA、オバルボン、ナックローレン、ナロン。
◇アセトアミノフェンと他の解熱剤の複合剤--バッファリンエル、グレランエース、サリドンエース、パブロン、ナロン、ノーシン、カイテキZ、カイセーA、カイゲンパックA、さとう痛み止め、さとう鎮痛錠、サブロン、ペレタック、ピラビタンA、新セデス、新ケロチン、新イソミドン、サットン、メルレンなど。
◇イブプロフェン--イブA、ナロンエースなど。
◇イソプロピルアンチピリン(ピリン系)--サリドンA。
 2)総合感冒薬の99%以上に、解熱鎮痛剤が入っています。そのほとんどがアセトアミノフェン単独か、アセトアミノフェンとエテンザミドか、アセトアミノフェンとサリチルアミドです。薬局で買うなら、咳なら咳止め、鼻水なら鼻水の薬を買いましょう。
◇アセトアミノフェン系--ヴィックス、宇津かぜ薬、アルペンシロップ、小児用エスタック、カイゲン、ストナ、カコナール、救心かぜ薬、小児用バッファリンとかぜシロップ、ルル、ダン、ナナ、パブロン、ムヒ、山之内、ベンザエース、こどもカイセイ、コルゲンコーワ、コンタック、ジキニン、プレコール、新かぜゴールド、新第一かぜゴールドなど。
◇イブプロフェン系--ベンザブロックなど。 多いのであとは略。

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早期離乳のすすめ

2015-04-24 08:02:12 | 健康・病気
先進国で、離乳が遅いのは日本だけです。母乳にこだわるアメリカでも、母乳は3か月までで十分で、6~9か月で離乳が終わります。離乳期のミルク(フォローアップミルク)は、先進国では、日本しか売っていません。必要ないからです。

          早期離乳の必要性

 なぜ離乳を早期にお勧めしているかと云うと--
 早期離乳を勧める第一は病気の予防ですが、身体や神経筋肉の発達もよくなります。
乳児は、成長につれて、ビタミンC、A、D、Kと鉄分が不足します。また急速に成長するために、カロリーも不足します。母親からもらったものを消費し、母乳やミルクでは補えないのです。特に、ビタミンKは、母乳栄養児の頭蓋内出血の予防のため、新生児期と1か月時に、飲ませています。生後6か月過ぎると、鉄分とカロリーが不足します。それで日本の子どもは、その時期ミルク(母乳)ふとりで、水分過剰のふとり方をします。
日本以外の先進国では、生後6~9か月で離乳が終わりますから、かたふとりになり、貧血も出にくくなります。日本以外の先進国では、離乳期のミルク(フォローアップミルク)を販売していません。日本は、離乳が遅いので、必要なのです。

第二は、情緒安定です。赤ちゃんのいちばんの欲望は食欲です。つぎに、母親から愛されること、不快なことから逃れることです。この食欲を充分満たしてあげることが赤ちゃんの情緒の安定につながります。食欲を充分満たして満足感を与えることが大切なのです。
また赤ちゃんはいつも気持ちの良い状態にしてあげていると愛されていると感じるのです。母乳やミルクだけでは、お腹はがぶがぶになり飲めなくなりますが(水ふとりの原因)、満足感が得られずに指をしゃぶるのです。何でも口に入れるのも同じ理由です。指しゃぶりは、なんらかの欲求不満で、その三分の二は食欲のようで、離乳食を早くすると指しゃぶりをしなくなります。通常、離乳が終わり、食欲が十分満足させられると、治ることが多いです。しかし、日本の子どもでは、5~6歳児の10%で指しゃぶりが残り、10%が爪かみになります。やめさせるには、できるだけ両手を使う遊びをさせることです。指のことを忘れると、自然に指をしゃぶることを忘れます。注意すればする程、やめられなくなります。
あとは、離乳食とは関係ありませんが、もうひとつ、情緒の安定に大切なことは、必要もないのに、抱いたりさわったりしないことです。上の子ができると、とくに女の子は、赤ちゃんをさわったり、抱いたりしたがります。これを赤ちゃんがいやがると、ストレスになります。赤ちゃんの顔をみて、いやな顔をしているかどうか見て判断してください。これも、個人差があり、平気な子もいます。できれば、生まれてから、6か月頃まで、上の子にさわらせないことです。このことは、ほとんど知られていません。

第三に、早期離乳は母親を楽にします。6か月になって1日3食で、母乳またはミルク2回だと夜はぐっすり眠り、食事も親とほとんど同じなら手間がかからず、母親を悩ます時間が少なくなります。ここで注意したいことは、母乳は、あくまで食事の一部で、泣いたり、眠い時に与えないことです。この時期、お腹が空いていたら、離乳食を与えます。人見知り前の卒乳は、比較的楽にすみます。食事の一部としてだけ与えていれば、すぐあきらめてくれます。

 第四に、食欲に忠実に振る舞うことによって、自然界の動物たちと同じようにお腹がすいたら食べ、一杯になったらやめるという身体の働き(摂食中枢と満腹中枢の働き)を充分に働かせると、決してやせすぎにも太りすぎにもならないし、うまく大人になるまでそれが持続すれば、肥満症にならないで済み、いろいろな病気の危険率が減少します。乳幼児の食事の基本は、お子様ランチで、これをどの順番で食べてもよいのです。デザートから食べて、次はおかずで、最後にご飯やパンを食べたりします。好きに食べてよいのです。

第五に、食べることに関心を持ちすぎても、無関心でも困るのです。自然に食べることを身につければ、今のこどもの間で問題になっていることの幾つかは解決します。噛まない子、歯が弱くなること。肥満症、拒食症など食べることの異常ややせている為もあって目立つ胸郭の異常、高脂血症のような食生活から来る病気などです。食事に関してのしつけは、3歳過ぎてからにして下さい。

◇大切なことは、赤ちゃんが主人公だということです。
 「まだ早すぎる」という医者も多いですが、「早いか遅いか」を決めるのは赤ちゃんだということです。赤ちゃんは、ひとりひとりちがいます。
赤ちゃんが、自分の意志表示ができ、舌で押し出すとか、顔を横に向けるなどができれば、離乳食を始めましょう。あげて見て、よろこぶならどんどん進め、よろこばない時はよろこぶまで待つのです。離乳の時期を決めるのは、赤ちゃん自身で、医者でも母親でも栄養士でもないのです。

★離乳食の与え方については、別に書く予定ですが、とりあえず、アウトラインを述べます。
 早期の離乳がアレルギーの原因ではありません。(「アレルギーの話」をお読みください)

◇離乳の準備を始めるときは、
離乳準備食は、さらさらっとした液状のミルク以外のものをいいます。
体重が5kgをこえたら始めてみましょう。男の子や、大きい子、よく動く子は1~2ヵ月すぎたら、そろそろ始めて見ましょう。女の子や小さい子おとなしい子は遅めにしましょう。女の子でも、元気な子は早目に始めて見ましょう。
 ゆっくり時間をかけてならしながら進めます。「いやがったら、その時はやめる」が基本で、また翌日あげて見ます。みかん類をしぼって、お砂糖ですっぱみをけして、おいしくしてあたえます。砂糖を制限しないでください。グルコースは、脳の代謝に必要で、子どもの脳はどんどん発達していますから。

◇離乳食は、どろどろっとしたものからをいいます。
◎ビタミンの豊富な、果物や野菜を与えてみましょう。与えても食べるか食べないかは赤ちゃんの自由です。無理に食べさせようとしてはいけません。おも湯、おかゆなどの穀類は急がず、どんなに早くても4か月すぎにして下さい。りんごやバナナをお勧めしています。よろこべば、どんどんあげてよいです。市販の果汁は、添加物の問題があり、やめましょう。
いやがらなければ、だんだんつぶつぶにしていきます。始めは変な顔をするかもしれませんが、なれた味だと飲みこんでくれます。

◇つぶつぶに慣れたら4か月からおかゆの開始。1日3回へ(果実がゆ、野菜煮つぶしに、もう1回おかゆを加える)。おも湯も10倍がゆも必要ありません。

◇身体の大きい子やよく動く子はお腹がすいて、母乳やミルクではカロリーが不足するので、おかゆ(穀類)や固形食をおいしく感じるようになり、よく食べます。しかし体重の少ない子や動きの少ない子は余りよろこばないことが多く、よろこばない時は無理には与えず、時期を待ちます。

◎5か月前後になったら--
◇鉄分と蛋白質の供給--おかゆの米つぶを嫌がらない様になったら、牛のひき肉を野菜と一緒に煮込んで与えます。(肉は牛肉の赤身、鳥肉、豚肉の順で与え、鳥のささみはなかなか食べられません)また、赤身の魚と白身の魚のちがいもなく、むしろ赤身の魚の方が、鉄分が多いようです。

◇食事の時間は、赤ちゃんがお腹をすかせて欲しがる時で、1日何回でも与えて良いのです。回数にも量にも制限はありません。「いらない」と意志表示するまで食べさせましょう。

◇おかゆより、やわらかいごはんを喜ぶ子も出て来ます。子どもに合わせて進めてよいです。たきたてのご飯を、蒸さずにさますと、やわらかいご飯ができます。普通のご飯も食べれば食べさせて、早い子は1日3~4回食でミルクは2回になり、離乳を終わってしまいます。遅い子はようやくこの頃からおかゆを喜ぶようになります。

◇甘いものを制限しないでください。
 よく、甘い物食べさせないように言いますが、子どもは制限すればする程ほしがるようになるからです。糖分は3大栄養素の1つで身体に必要です。グルコースは脳の代謝の必需品です。これは大人になるまで続きます。糖分を制限することでグルコースが身体に不足すると、身体が求めるのです。子どもには糖分を充分食べさせておくことです。お菓子でなくても、甘く調理したものでよいです。それでも甘いものが好きになってしまう子がいますが、それは親からもらった性格で仕方ないでしょう。その場合は、甘いものを制限せずに、食べたらすぐ歯をみがく習慣をつければよいのです。歯みがきも、いやがらないように、むりにしないようにしましょう。

 以上、私の話は、私の独自のものではなく、アメリカ小児科学会栄養委員会や、戦後まもなくの東大小児科教授だった詫間武人先生などの意見を取り入れています。でも、日本国内では、それを知らない小児科医が多いです。先進医療については関心があっても、離乳食などの一般的なことには、関心が低く、知らないようです。こんなことをいうのは、私一人かも知れません。

離乳食の進め方は、簡略化していますので、また別の機会に書きます。
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B型肝炎ワクチンの話

2015-04-17 08:13:51 | 健康・病気
B型肝炎ワクチンの話

 日本では、B型急性肝炎患者は、年間300人前後です。主な感染経路は、小児では、母子垂直感染か、家庭内の水平感染で、成人では性行為です。しかし、B型肝炎キャリアー(持続感染者)は、全人口の約1%、100万人以上と言われ、多くは団塊の世代以上です。その内多くは、治癒経過をとり、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんになるのは、1割程度といわれています。それでキャリアーでも感染力が、落ちていく人が大半です。
しかも、肝炎対策の結果、新規のキャリアー化を予防しています。
 現在、妊娠可能年齢の女性のB型肝炎キャリアーは、大幅に減少し、全国で三桁程度ではないかと推定されます。
 また、現在、日本と同じく、選択的ワクチン接種、つまり子どもには、垂直母子感染予防以外には接種しない制度をとっている国は、イギリス、北欧4か国(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)です。

〇B型肝炎ワクチン
 今のワクチンは、遺伝子組み換えワクチンです。
現在は、母親がB型肝炎キャリアーの場合には、出産直後(24時間以内)に、感染予防として、抗B型肝炎免疫グロブリン0.5mLを筋肉内注射します。2か月後に、もう一回抗B型肝炎免疫グロブリン0.5mLを注射し、同時に第1回のB型肝炎ワクチン0.25mLを皮下注射します。その後、生後3か月、5か月の合計3回、同量皮下接種します。この方法で99%以上の確率で母子感染を予防できます。
家族内にB型肝炎キャリアーがいる場合や、腎透析患者や血友病患者、医師、看護師、血液や糞便を扱う検査技師たちにも、B型肝炎ワクチンの接種が勧められています。(私はしていません。かかっても急性肝炎で済むからです。)この場合の接種法は、1か月間隔で0.5mLを2回接種し、その数か月後に0.5mLを追加接種します。9割以上の人に免疫が成立します。
小児や一般には、通常0.5mLを4週間隔で2回接種し、さらに20~24週後に追加接種します。10歳未満では、1回0.25mLです。
防御効果は、3回接種で30年以上にわたってB型肝炎の発病を予防できると、筑波大学の田川学氏はいいますが、ハリソン内科学では、「B型肝炎ワクチンによってもたらされる正確な防御期間はわからないが、ワクチンを接種した人のうち約80~90%が少なくとも5年以上HBs抗体レベルを維持しており、60~80%は10年間維持している。HBs抗体が検出されなくなった後も、B型肝炎ウイルス感染に対する防御性は維持している」といいます。

 副反応は、厚生労働省の副反応報告書によると、
 2013年4月~2014年12月では、589.3万接種で
医療機関からの報告(重篤)58例(28例)、55件。うち死亡2例、神経系障害10例。
メーカーからの報告 69例、145件。うち死亡0、神経系障害18例。
 2014年10~12月の報告では、86.3万接種で
医療機関からの報告(重篤)10例(4例)、その後未回復が1例。
メーカーからの報告 重篤12例、その後が2例が不明。
 そのうち、重症者は、メーカー報告の10例が同時接種者、医療機関報告は4例とも同時接種者でした。死者はありませんが、今後アジュバンドの影響はわかりません。

 以上の結果、私は、B型肝炎ワクチンを接種することを勧めません。
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B型肝炎の話

2015-04-17 08:09:34 | 健康・病気
B型肝炎の話

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染による肝炎です。
現在の感染経路は、母子垂直感染と家庭内のキャリアーによる水平感染、最近に問題になったのは、性行為による感染です。人から人への水平感染は、現在はほとんどがこの性感染症であり、ついで静注麻薬使用者です。しかし、妊娠可能年齢の女性のB型肝炎ウイルスのキャリアーは、大幅に減少しています。

 以前の感染経路は、一つは垂直感染と言って、キャリアー(持続してウイルスを持ち続ける人)の母親から生まれた子どもへの感染と、二つ目は、過去に行われた注射器を取り替えずに回し打ちにされた予防接種による感染、三つ目は血清肝炎と一時言われた、輸血と血液製剤による感染でした。これらは、現在、日本の優れたワクチン接種法と、世界に遅れて実施された予防接種の一回接種ごとに、注射筒も注射針も替える方法の導入によって、日本ではほぼ制圧された病気となっています。こうして、過去の感染経路対策は確立されています。

予防接種は、1976年以後は、すべて一回接種ごとに、注射筒も注射針も替えますから、感染する可能性はありません。血清肝炎と言われた時期もありましたが、今は、血液検査の進歩で、輸血製剤から肝炎はほぼ排除され、しかも、医療現場での注射器と注射針の一人一人替える方法が義務付けられて、この可能性もありません。残りは、キャリアーからの医療関係者への感染です。しかし、それも対処法が確立されています。
 垂直感染(母子感染)は、1983年に母子感染防止対策が始まり、1986年以降国の事業で全国的に普及し、ほぼ防止され、乳幼児のキャリアー化は0.05%まで低下しました。それは、乳幼児に感染すると子どもがキャリアーになるので、妊婦の血液検査をして、B型肝炎キャリアーの母親を見つけ、その子どもの生後すぐから感染予防と予防接種をします。これで、99%以上の確率で、子どものキャリアー化を予防して来ました。この方法は、今も続けられています。その結果、現在、妊娠可能年齢の女性の半数の、キャリアー率は0.05%以下ですから、もう対象者は全国で三桁くらいのはずです。これは必ず受けましょう。

 キャリアーになるのは、免疫が低下している状態の時に感染した場合で、普通は、乳幼児と抗がん剤や免疫抑制剤の使用者やエイズ感染者たちです。一般の人がかかっても、通常は急性肝炎として発病し、治癒します。キャリアーにはなりません。

前記の三つの方法で、日本のB型肝炎は激減しました。過去には、年間18万人のB型急性肝炎が出ていましたが、現在は年間300人前後になりました。その1~2割は、海外での感染と言われています。しかも、20~30歳代に多く、その感染経路も、2007年で67%が性感染でした。
これらの対策で、現在キャリアーになっている人以外は、新たにキャリアーになる人は、ほとんどいなくなりました。キャリアーは、現在人口の約1%、100万人以上といわれていますが、多くは予防注射の回し打ちを受けた団塊の世代以上で、他には母子垂直感染防止対策ができる前に生まれた母親がキャリアーの子どもです。その高齢化と共に、大幅に減少しています。1984年にB型肝炎ワクチンが認可されています。
キャリアーになっても、数年から数十年かけて、急性憎悪して発症し、その後治癒することが少なくなく、四分の一から五分の一に、感染力が強い慢性肝炎の人が減少します。
つまりキャリアーには、二種類あり、感染力の強い人と弱い人がいます。強い人からは、医療関係者の針刺し事故や、唾液や精液などの体液からも感染しますが、感染力の弱い人からは10ml以上の輸血をしなければ、感染しません。
ですから、一般には感染する機会はほとんどありません。感染しても普通の人は、急性肝炎として発病し、99%は完全に治癒します。劇症肝炎になる場合は、急性肝炎にかかった時に、免疫力が低下している場合で、急性肝炎患者の約1%といいます。健康な人は、感染してもキャリアーになることはありません。
日本では、以前に住民基本健診で、団塊の世代以上の人に、5年間かけて公費負担で、B型肝炎とC型肝炎の検査をしてきました。それで、その検査を受けていない人以外は、ほぼ感染者は明らかになりました。今も、その時に受けていない人は、検査を受けることができます。この二つの肝炎は、キャリヤーはその後慢性肝炎になります。B型肝炎では、キャリヤーになっても、前述のように、急性憎悪して発症し、その後治癒することが多く、その結果、B型慢性肝炎の1割が肝硬変から、肝臓がんになるといいます。
C型肝炎は、多くは慢性肝炎の経過をとり、肝硬変から肝臓がんになると言われていますが、まだ詳細は明らかではありません。

このような状況では、B型肝炎ワクチンの必要はないと思います。
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ロタウイルスワクチンの副反応

2015-04-17 08:04:53 | 健康・病気
前記の記事で副反応報告をぬかしてしまいましたので、追加します。

ロタウイルスワクチン(経口弱毒生ヒト)の副反応

ロタウイルスワクチンは、日本での治験はなく、南米や欧州での治験では、2回接種後には、重症化を予防する効果が85~96%あるといいます。アフリカやアジアでは、50~75%でした。特にサハラ砂漠以南の最貧国では約40%という低い予防効果しかありません。先進国では80%といいます。しかし、感染を防御することはできません。
ワクチンは、経口生ワクチンです。しかし、ポリオ生ワクチンほどの有効性はありません。

ワクチンによる副作用は、1万人に一人腸重積を発病することです。その後改善されたといいますが、メキシコやブラジルでの数百万人の大規模調査の結果でも、数万人に一人の割合で腸重積が発病し、完全には排除されていません。

でも、上手に経口的に(口から)水分を補給できればワクチンを使わなくても、重症化することはありません。しかも、発病しない子もいて、ほぼ100%の子どもが5歳までに感染していることが認められていることがおかしいからです。私の考えでは、手洗いなどの衛生状態よりも、育て方にあるのではないかと思います。のびのび、叱らず、ほめて育てることで、過保護にすることもやめましょう。

また、途上国では、内戦、干ばつ、貧困などの社会経済的環境から、栄養失調症が蔓延し、エイズや細菌性下痢症などの他の感染症との同時感染や併発が多く、ワクチンの有効性は低いのです。先進国では、ワクチン以外の方法で、治療も予防もできるので、必要なワクチンとは言えません。ワクチンをしない方は、私のお勧めする、子育てをして下さい。

日本の報告では、もっと多数の副作用報告が出ています。

◎副作用報告(メーカー報告) 国内2012年より
通常、腸重積の多発時期を避けるため生後3か月半までに初回接種で、ロタリックスは生後6週から24週までの間に2回、ロタテックは生後6~32週までに3回、いずれも経口接種します。発症は、初回時と2、3回目とあります。ですから、接種人数に対してではなく、接種回数に対しての発症率になります。
腸重積は、初回接種がほとんどと言われています。ですから、正確な発症率がはっきりしません。

〇経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン ロタリックス(2回接種)
198.3万接種に対し、腸重積78人(2.5万接種に一人)
2011年11月(販売開始)~2014年12月末
  国内で腸重積例 63人で、発症年齢は、生後9~44週
〇5価弱毒生ロタウイルスワクチン ロタテック(3回接種)
125.2万接種に対し、54人(2.3万接種に一人)
2012年7月~2014年12月末
  国内で腸重積例 48人で、発症年齢は、生後8~47週

◎厚生労働省副反応報告 2013年4月~2014年12月(1年9か月)
 ロタリックス(2回接種)約117万接種で、副反応は、
メーカー報告146人、死亡1人、うち腸重積 35人(3.3万接種に一人)、胃腸障害225人、神経系障害16人
医療機関報告61人、死亡2人、うち腸重積 10人、胃腸障害44人、神経系障害3人

 ロタテック(3回接種)約103万接種で、副反応は、
メーカー報告84人、死亡1人、うち腸重積 35人(2.9万接種に一人)、胃腸障害62人、神経系障害7人、
医療機関報告36人、死亡0人、うち腸重積 12人、胃腸障害12人、神経系障害2人

 合計では、約220万接種で、副反応はメーカー報告230人で、うち腸重積は70人(3.1万接種に一人)、2~3回接種しますし、副反応が出ると次は接種しませんから、正確には算出できず、約1万人強に一人になります。
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ロタウイルスとロタワクチン

2015-04-09 08:36:38 | 健康・病気
ロタウイルスは、4~5歳までに、ほぼ100%感染してしまうウイルスで、予防は衛生状態や手洗いなどではできないことが判っています。
しかし、不顕性感染といって、発病しないで治ってしまうことも少なくないのです。
できるだけ、発病しないように、子育てすることが第一で、発病した場合に、上手に水分補給をすることが第二です。私は、昔はひどい脱水症の子どもたちを、多く診て来ましたが、今はそれほど多くなくなりました。「はいてもいいから、飲ませなさい」という医師は、まちがいで、はかないように飲ませることが、ポイントです。
それさえできれば、不要なワクチンです。アジア、アフリカの子どもを救うには、アフガニスタンで水路をひいて、砂漠を灌漑し、農地に戻している中村哲医師のような活動が必要です。貧困から解放され、自活できるようになれば、戦闘に参加しなくなります。

日本の、病気が少なく、乳児死亡率が世界のトップにあることは、医療ではなく、平和であるからです。平和が崩れれば、ソ連圏が崩壊したしたときに、いろいろな病気が流行しました。病気は、社会が生んだり、無くしたりしてるのです。決して、ワクチンで防ぐことはできません。

予防接種批判には、そのことを考えてして下さい。病気と社会とは、密接に関連しているのです。

ロタウイルス感染症
乳幼児に急性胃腸炎を起こす代表的なウイルスであり、日本では、年間約80万人がかかり、入院者数は約3~8万人と推定され、毎年数名の死亡者が報告されています。
温帯では、主に冬に発生し、流行のピークは2~5月にみられます。

感染経路は、主に糞口感染であり、潜伏期間は1~4日(通常48時間)で、発病します。感染力も強く、気道分泌物や人との接触、あるいは汚染された物質の表面を介して感染が広がる可能性があります。そのため、感染予防が難しく、生後3年間で急速に抗体を獲得することも説明がつきます。
3か月未満の乳児は、母親の移行抗体やおそらくは母乳によって防御されるといいます。
一般に、4~24か月に重症化しやすいですが、重症例の25%は2歳以降に発生しています。しかし、4~5歳までに100%の子どもが感染しているといいます。つまり、かなり多くの子どもが、不顕性感染で無症状か、軽い症状で済んでいると思われます。

症状は、軽度から中等度の発熱と嘔吐で始まり、続いて頻回の水様性下痢が起こります。嘔吐と発熱は2日目には弱まりますが、下痢は5~7日間続くようです。しばしば白い下痢便になります。重症の脱水にならなければ、通常1週間程度で自然治癒します。最大の問題は、水分補給であり、いかにして嘔吐させずに、水分を飲ませるかにかかっています。

1回の感染では、その後の発症予防は不完全です。その理由は、小腸表面で産生されるウイルス特異的免疫グロブリンAは、寿命が短いために疾患に対する完全防御は一過性でしかないのです。それで再感染を繰り返しますが、感染のたびに強い免疫を付ける為に、重度の症状がみられるのは、初回あるいは二回目の感染です。免疫記憶をもち、再感染の重症化を軽減するのに重要です。それで症状は軽症化していくと言われています。成人でも30~50%が感染すると言われていますが、ほとんどが不顕性感染で終わることが多いようです。
 ロタウイルスは、酸に対して強い安定性があるといいます。

治療としては、吐き気対策が第一で、吐き気が止まり、少しずつ飲めるようになると、脱水にならずにすみ、重症化を防げます。それには、吐いたらすぐ、早い時間に、飲食をやめさせ、できれば3~4時間は飲ませず、吐き気がおさまったら、少し(約10mlくらい、スプーン2~3杯)ずつを、10分以上おいて飲ませていきます。それでうまくいくなら、そのまま3~4時間つづけ、全く吐き気がおさまり、吐かなくなったら、量を増やします。一度に沢山飲ませず、だんだんふやしていきます。
しかし、吐き気が止まらず、くり返し吐く場合は、点滴による水分補給が必要なため、外来での点滴や、入院が必要になります。高熱(38.5℃以上)、頻回の嘔吐と下痢が続くと、24時間で重症の脱水になりますが、そうでなく、2日くらいで飲んでも吐かなくなれば、水分補給で回復します。
ほとんど吐き気が無く、すぐ飲めるようなら、飲む量を増やすのを早くします。始めは少なく、吐き気がなければ、(のどがかわくのではなく)空腹感を目安にして、食事を進めます。
吐き気止め薬や下痢止め薬、抗生物質などは効果がなく、禁止されています。乳酸菌製剤が重症度を軽くし、病気の期間を短縮することが認められています。
水分としては、ソーダ(炭酸をぬいても)、果汁、スポーツドリンク、牛乳などはやめましょう。適量のナトリウムとグルコースが含まれる経口補液剤(OS-1)が腸からの吸収がよいのですが、初期には普通の水か家庭で作るお茶でもよいです。

 合併症は、まず重症の脱水症で、わが国では、医師の経口的な水分摂取の指導に問題があると私は考えています。(私の赴任先では、5年もすると、病院や診療所の周辺から、重症の脱水症が出なくなります。)ドイツでは、2歳未満児のロタ胃腸炎の約2%に中枢神経症状が合併していたといいます。日本では、毎年20人前後の脳炎・脳症の報告があります。自然感染のロタ胃腸炎からの腸重積の発症は、判っていないです。
 
発展途上国と先進国で感染率が同じであることから、衛生面での改善では、発症率を減少できないことが、明らかです。それは、前述の感染経路によるようです。

ロタウイルスワクチンは、日本での治験はなく、南米や欧州での治験では、2回接種後には、重症化を予防する効果が85~96%あるといいます。アフリカやアジアでは、50~75%でした。特にサハラ砂漠以南の最貧国では約40%という低い予防効果しかありません。先進国では80%といいます。しかし、感染を防御することはできません。
ワクチンは、経口生ワクチンです。しかし、ポリオ生ワクチンほどの有効性はありません。

ワクチンによる副作用は、1万人に一人腸重積を発病することです。その後改善されたといいますが、メキシコやブラジルでの数百万人の大規模調査の結果でも、数万人に一人の割合で腸重積が発病し、完全には排除されていません。

でも、上手に経口的に(口から)水分を補給できればワクチンを使わなくても、重症化することはありません。しかも、発病しない子もいて、ほぼ100%の子どもが5歳までに感染していることが認められていることがおかしいからです。私の考えでは、手洗いなどの衛生状態よりも、育て方にあるのではないかと思います。のびのび、叱らず、ほめて育てることで、過保護にすることもやめましょう。

また、途上国では、内戦、干ばつ、貧困などの社会経済的環境から、栄養失調症が蔓延し、エイズや細菌性下痢症などの他の感染症との同時感染や併発が多く、ワクチンの有効性は低いのです。先進国では、ワクチン以外の方法で、治療も予防もできるので、必要なワクチンとは言えません。ワクチンをしない方は、私のお勧めする、子育てをして下さい。
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日本脳炎ワクチンを廃止しましょう

2015-04-07 14:37:28 | 健康・病気
日本脳炎ワクチンを廃止しよう
  日本脳炎は、日本で発見されたことから日本脳炎と命名されましたが、アジアで広く見られる病気で、主に豚で増殖され、コガタアカイエカが媒介してヒトに感染します。わが国においては、大正時代(1912年)の大流行が日本脳炎と推定されており、1935年に初めてウイルスが分離されました。現在では1億2800万人の人口あたり、10人以下の発病者で、致命率は15%以下、後遺症も30%以下となっています。
日本脳炎は不活化ワクチンで、過去にはワクチンを接種していても罹患し、かつ死亡した人もいますし、ワクチン接種していないのに、かからないか、かかっても脳炎を発病しない人も少なくありません。日本脳炎ワクチンは、現代では神経系の副作用の出る人が、日本脳炎発病者よりも多くなり、元々有効性の根拠がなく、必要性に疑問があり、必要の無い、むしろ有害なワクチンになったと考えます。
Ⅰ.どんな病気か
 1.感染経路
日本脳炎ウイルスは、ブタを増殖動物にして、コガタアカイエカが媒介してヒトに感染します。日本脳炎ウイルスは、ヒトからヒトへ直接、あるいは蚊を介して伝播することはありません。
2.臨床症状
潜伏期間は6~25(一般に8~16)日で、典型的な症状は髄膜脳炎型ですが、脊髄炎型もあります。多くは不顕性感染(無症状)か、軽く夏かぜ程度で終わり、ごく一部が発病します。
3.発病率
感染してからの発病率は、100~1、000人に1人(国立感染症研究所感染症情報センター)とおおげさに言っていますが、推定で5000人に1人以下です。さらに、小西らの研究によると、1995年の都市部には10%の自然感染が発生していますが、発病者は出ていません。その後の疫学調査は行われていませんが、現在では不顕性感染か、夏かぜ程度で終わり、脳炎の発病率は5000人に1人以下と推定され、確率の根拠が得られないほどに低下しています。この10年の発症者は年間一桁です。接種率は低いのに、日本脳炎にかかる人が、若い人にはほとんど出ていません。
4.日本脳炎の発生も死亡も激減している
 日本では、1912年(明治45年)の岡山県を中心とした流行が、記録上わが国における初めての流行と言われています。その後、患者数が5,000人を超える年(1935年、1950年)も、致命率が92%(1949年)の年もありました。1966年まで患者数は、1、000人を超えていましたが、1967年から三桁、1972年から二桁になり、1992年からは、年2~9人と一桁になりました。1992~2000年までの死亡者は2人の老人だけです。
1991~2000年の10年間の患者数は47人、死者6人で、この間、小児では1999年に15歳1人、死者0です。日本脳炎ワクチンが導入されたのは1965年で、接種は子どもだけでした。だから、現在の60歳以上は受けていないはずです。また当時は接種率も低かったので、それ以下の年齢でも受けていない人は多いはずです。
1991年の日本脳炎ワクチン接種率は、全年齢で37.8%という報告があります。 しかし、予防接種法の改正のあった1995年以降は、日本脳炎ワクチン接種率は、1期目は80%を超えるようになりました。一方、2期目は70%、3期目は50%をそれぞれ下回っています。
 発生時期は6月から9月までの夏場だけです。日本脳炎は北海道には存在しないし、東北地方も福島県を除き、ほとんど発生していません。
5.不顕性感染
旧厚生省は伝染病流行予測事業(現在は厚生労働省による感染症流行予測事業)の一環としてヒトの血清の日本脳炎ウイルス中和抗体の測定を続けていました。その結果を見ると、1966年から1980年までの間で、年齢が高くなるに連れて抗体陽性率は50~90%としだいに上昇し、各年齢毎の抗体陽性率は、15年間でほとんど変化していませんでした。
 同事業による2000年の調査では、5~29歳と60歳以上の80%の人が、抗体を保有しており、ほとんどの人は、一生の間のどこかで不顕性感染(感染しても発病しない状態)し、抗体をもつようになっています。だが抗体をもたない人も少なくなく、それなのに発病する人がほとんどいないのは、日本人は日本脳炎に対する自然免疫も獲得免疫も成立し、免疫が低下した人だけが発病する病気となったものであると考えます。
これは、適応説と言って、ヒトとウイルスとの適応関係ができあがって、発病しなくなったのです。ペストがヨーロッパから消えたのと、同じ現象と考えられます。梅毒は、ワクチンはありませんが、なぜ大幅に減少し、むしろエイズやほかの性感染症が問題になっているのでしょうか。私は、適応関係ができあがって来たのではないかと思います。
Ⅱ.日本脳炎ウイルスは減少しているが、まだ日本には存在する
 1980年代で都市部は10%、農村部では20%の人がウイルスに自然感染しており、1995年でも都市部では約10%の人の自然感染が発生している可能性があったと言われています。その後の調査はありません。
  ブタの中和抗体の調査では、まだまだ日本脳炎ウイルスが存在しているのも事実です。ブタの抗体陽性率が50%を超えるとヒトにも流行するといわれていました。
2012年には35道都県の調査で、その結果は、7月には長崎、福岡、高知、徳島、鳥取、静岡、8月からさらに鹿児島、大分、愛媛と広がり、9月以降、佐賀、熊本で抗体保有率が50%を超えました。それ以外の、都道府県は50%以下か未調査でした。しかし、同年の日本脳炎患者は全国で2名でした。
Ⅲ.なぜ日本脳炎ウイルスがまだ存在するのに、日本脳炎患者が減少したか
 ブタの抗体調査、蚊の調査からは、まだ日本脳炎ウイルスは存在するのに、なぜ日本人の日本脳炎患者は激減したのでしょうか。日本脳炎ワクチンは子どもにだけ接種され、成人は希望者のみであり、1995年以降は接種率が上がりましたが、2000年の接種率は0~4歳39%、5~9歳79%、10~14歳85%、15~19歳92%でした。しかも成人には接種されていません。これはワクチンの成果だけとは言えません。
日本脳炎患者が減少した理由として、私は、環境の変化と平行して、日本人と日本脳炎ウイルスの適応関係が出来上がったために大幅に減少したと考えます。
日本人の日本脳炎ウイルスへの適応
人間には自然免疫系(先天免疫)と獲得免疫系があり、自然免疫系の細胞免疫で侵入微生物に対応し、処理できれば発病しません。しかし、生ワクチンを接種しても抗体産生されない人が少なからずいますが、(それでポリオだけでなく、麻しん、風しんも2回接種することになりました。)その理由が、現代西洋医学では、説明できません。
私は、侵入門戸の防御機構によって、侵入微生物が感知され、撃退されれば、抗原特異的なリンパ球のクロナールな増殖を必要としません。だから、この段階で処理されれば、防御免疫を生じることはありません。そうすると、抗体はできません。そうでなければ、抗体陰性でも感染しない理由が説明できません。 
 病原体に感染した時に、感染局所の自然免疫系の細胞免疫が活性化し、それが高まると獲得免疫系が活性化します。細胞免疫を突破して、病原体(微生物や異物)が侵入すると、獲得免疫系のヘルパーT細胞やキラーT細胞の誘導や抗体産生が起こり、体内に感染し発病するか、感染しても発病しないか、発病しても軽いか、重症化するか、死に至るかが、病原体の強さだけではなく、ヒト(宿主)側の自然免疫系と獲得免疫系の働きによっても変わってきます。ヒトは、入ってきた病原体に対して、それに対応する抗体を、保有するか産生し、その数は1億種類以上といわれています。
 その仕組みは、利根川博士によって解明されました。一つの遺伝子が断片となって存在し、それらを合成して抗体を作ります。そして胎児発生の過程で胎児の細胞からリンパ球ができる際に遺伝子の配列に再構成が起こり、抗体遺伝子の構造が変化するというのです。一度獲得された免疫の記憶は、遺伝子によって一生残ります。これが次の世代に受け継がれると、私は推論します。それ故、世代を経るごとに感染しても発病率や後遺症率、致命率が低くなり、軽症化します。これが私のとる病原環境説または適応説です。(ヨーロッパ人が持ちこんだ結核が、アメリカ先住民つまりインディアンたちにかかった時に、初代は粟粒結核や結核性髄膜炎になり、生き延びた二代目は頚部結核で、三代目にして肺結核になった記録が残っているといいます。)
 病原体に感染して、発病した人も、発病しなかった人も、生き残ったのは細胞免疫の力と、血中抗体を速やかに産生したからであり、その細胞免疫と抗体産生能力は遺伝子によって次世代に遺伝し、次第に細胞免疫と抗体産生能力を持つ人が増え、感染してそのときに中和抗体がなくても、細胞免疫が感染を阻止または遅らせ、潜伏期間中に速やかに抗体を産生するために発病に到らず、もしくは発病しても脳炎症状が出ずに軽快し、日本脳炎発病者が減少したのです。この状態を、日本人と日本脳炎ウイルスとの間に、適応関係が成立したといえます。そして日本人では、世代の進んだ子どもでの発病は、激減しました。海外の流行地での、日本人の発病も無いのはこの理由からです。高齢者はそれを受け継いでいないことが多いし、ワクチンも接種していないことが多いから発病しやすいし、高齢化などで免疫力の落ちた人が発病しやすいので、現在感染する人はほとんどが高齢者で、死亡者も高齢者です。
こうして、多くの犠牲の上に、生き延びた人間の子孫は、遺伝子に組み込まれた能力によって、ヒトと日本脳炎ウイルスとの適応関係(社会的、文化的、経済的、環境的、免疫学的)を作り上げたのです。不顕性感染が高いということは、人間の側に免疫能力ができ、それが遺伝されていることを示しています。これを、人間の環境に対する適応と考えます。
 Ⅳ.日本脳炎不活化ワクチンの有効性が証明されていない
日本における不活化ワクチンの有効性を、証明したデータはありません。ワクチンの接種による中和抗体の上昇効果については、多くの報告がありますが、疫学的データはありません。
日本でも現在、新ワクチンを開発し、導入をしました。しかし、その有効性を示す野外実験などの根拠はありません。すべて、血液中の抗体検査だけです。
ウイルスに対しては、細胞免疫が有効で測定する方法は開発されてきましたが、まだ一般化されてはいません。自然感染の場合には、中和抗体が出来ていれば細胞免疫もできていると仮定されて、中和抗体の測定で代用されているに過ぎません。過去、日本製ワクチンの台湾での野外実験でも有効性は確認されませんでした。タイでの野外実験では、やや有効という程度であったし、日本人とタイ人では、日本脳炎ウイルスに曝露されている期間が違い、バイアス(間違った結論を引き出す要因)が多く、日本人にそのままあてはめられません。それは、日本人の自然感染しての発病率が5、000人に1人以下(計算不能)であるので、統計上の比較にならないからです。
抗体の持続も1年間中止で16%、2年間中止で22%、3年間中止で26%が陰性になるといいます。しかし、5年間日本脳炎ワクチンの接種を控えていたのに、患者数は増えていないし、特に抗体を持っていないはずの小児に発病者が増えていません。
小児の日本脳炎患者数は、平成18年、19年に各1名、平成20年0、平成21年2名、平成22年1名、平成23年2名、平成24年0、平成25年0でした。その後も、小児の日本脳炎の発病の報告を聞いていません。
 Ⅴ.ワクチンの副作用
 1991~2005年までに、重症例4例を含む13例のADEM(急性散在性脳脊髄炎)が認定されていました。さらに重症例1名が発生したため、2005~2009年まで、積極的勧奨差し控えがされ、一時中止となりました。
 その後、患者数は、2005~2013年までに54人(年8人弱)で、うち14歳以下の小児は6人でした。死亡、後遺症の報告はされていません。
 一方、新ワクチンになっても、副反応は、2009~2014年にADEM(急性散在性脳脊髄炎)が23人出ています。これ以外にも、脳炎・脳症などの神経障害も出ています。ほか死亡例2人でした。
 Ⅵ.もうワクチンを廃止すべきです
このように、ブタの抗体検査で、日本脳炎ウイルスはいて、抗体保有者は減少しているのに、発病者はこどもにはほとんど出ていず、発病者のほとんどが70歳以上で、しかも少数であり、逆にワクチンの被害者が出ていて、日本脳炎患者数を上回り、しかも、被害者が必ずしも救済されていない現状では、日本脳炎ワクチンを廃止すべきです。
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