黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

ブログを変更しました。

2014-10-30 10:36:25 | 日記
お知らせ
OCNブログ人の閉鎖に伴い、GOOブログに引っ越しました。
私の本の「ここが間違い小児医療」は在庫がなくなりました。改訂版を作りたいと思って
いますが、時間がかかります。

今までは、コメントにメルアドを入れて頂くと、ブログには公開されず、私の方に連絡さ
れていましたので、個々にお返事していました。

まだGOOブログが使い慣れないので、その機能が判りません。取りあえず、勤務先の
すずしろ診療所にメールして下さい。HPがあります。すずしろ医療生協の診療所で、
診療所だけのメルアドはなく、生協宛になります。suzusiro@sirius.ocn.ne.jpです。
宛先に私の名前を入れて下さい。すずしろ医療生協は、4部門あり、診療所はその中の
ひとつです。

個々の方へのお返事をブログに載せられないので、一般的な話になります。
知りたいことをコメントして下さい。
私の画像は、画像欄に載っています。履歴は過去の記事を探して頂くと、出てきます。

私はパソコンの第一世代で、初めてのパソコンを購入して、ソフトも作りましたが、
その後進歩が速く、追いつけず、パソコンの言語も替わってしまい、なかなか操作が
難しくなりました。だんだん充実させていきますから、現代医療に疑問を持つ方、批
判的な方に拡散してください。
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赤ちゃんを健康に育てるために

2014-10-25 17:15:53 | 健康・病気

赤ちゃんのストレスとは何かと、長年研究して来ましたが、ある時ひらめきました。これは決して統計をとって、疫学的に証明したものではありませんが、子どもを研究材料にしないという倫理がありますからしていませんし、私は一介の臨床小児科医で、研究専門医ではありませんので、していません。しかし、これを実践すると、子どもが病気にかかりにくくなるか、かかっても軽く済むことは、私の臨床経験で感じたことです。

 

          赤ちゃんの病気を防ぐ為に                             

 

☆もし現代の病気が、ストレスからくるものだとしたら、いつも自分のしたいようにしていて、おっぱいを飲んでは寝ている「赤ちゃん」のストレスは何なのだろうか。20年前に、あることに気がつきました。それは、お姉さんやお兄さんが始終赤ちゃんにさわったり、なめたりしていることが多いほど、赤ちゃんに病気、例えばかぜをひいたり、アトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎になることが多いのです。赤ちゃんは、泣きませんが、さわられるのを「いやだなあ」という顔をしています。

 だから初めてのこどもの場合は、ほとんど病気にかからないですが、2番目、3番目の子になると赤ちゃんのうちから病気にかかるようになります。

☆アメリカのホワイト博士によれば、7ヵ月までの赤ちゃんは「父母や周りの人から愛され、かわいがられていると、感じさせることが大切。」と云い、「愛されている」とは「気持ちがいい」ということだという。「赤ちゃんが泣くのは、何かを要求している時だ。それを理解し、要求に応じてやることが、赤ちゃんを気持ちよくさせる」といいます。

☆だから赤ちゃんをいつも「いい気持ち」にしてあげると母親の愛情を感じるのです。お腹がすいたら、おっぱいを飲ませ、うんちやおしっこでオムツが汚れたら、すぐ取替えてあげ、いつもいい気持ちにしておくことです。

 それは決して、抱いたり、ほほをくっつけたりすることではありません。本当のスキンシップは、こころがかよいあうことで、肌がふれることによって、気持ちがかよい合うことなのです。ただくっつけば良いのではありません。

☆日本では、形だけのスキンシップ論が横行していて、愛することを、肌をくっつけることと誤解している医者が多いので、まどわされないようにしましょう。

 私は、小児科医として、初めて診察にきた、赤ちゃんやこどもたちと、仲良くなる為に、やさしいしぐさと、診察が終わったら必ず頭をなでてほめるようにしています。私の気持ちが通じると、次から怖がらなくなります。頭をなでたり、診察の時にそっと身体をさわったりすることが、スキンシップなのです。べたべたと、肌と肌をいくらくっつけても、それだけでは心はかよいません。

 肌がふれあうことから、親近感をもち、心がふれあうきっかけとなるのではないでしょうか。


 ☆赤ちゃんでも、抱いてほしくない時もある。

 抱いてほしくない時に抱かれたり、べたべたと身体をさわられたりするのは、必ずしもいい気持ちとはいえません。あなたも誰かにいつもさわられたり、抱かれたりしていて、いい気持でしょうか。抱いてほしい時も、誰かとくっついていたい時もありますが、いつもではありません。特にこころが満ち足りている時は、時々してもらえば十分なのです。むしろ満ち足りているときは、そっとひとりにしておいてほしいものです。

☆3ヵ月前後の赤ちゃんは、おきている時間が長くなりますから、コンビラックなどにのせて、頭の方を高くして、お母さんが見えるようにしてあげます。そうするとじっと見ています。見えなくなると泣いたりします。抱いたり、おぶったりすることはありません。

 「母親に愛されている」と感じているこどもは、母親のそばでじっとしていません。どこかへとんでいってしまいます。「母親が自分を愛していないのではないか」とか、「自分を置いて、どこかへ行ってしまうのではないか」という不安があると、母親にくっついていないと不安がひどくなるので、いつもくっついています。

☆初めての赤ちゃんは、「いい気持ち」にしてあげると、病気をしないのですが、2番目や3番目の子になると、上の子が、赤ちゃんを生きているおもちゃにしてしまうので、始終病気をするようになります。赤ちゃんはお人形やぬいぐるみよりもはるかに面白い生き物です。猫や犬のようにひっかいたり、かんだり、逃げてしまったりしません。だから、ちょっとさわったり、つついたり、頭をなでたり、手をにぎったり、とにかく退屈すると赤ちゃんをかまうのです。それが赤ちゃんにとって、うっとうしく、いい気持ちになれない事情なのです。

 初めての赤ちゃんでも、姪が来ていつも抱いていたとか、おばあちゃんが抱いてばかりいたとか、お母さんが可愛くてしかたなく、始終抱きしめ、ほほをつけていたなどということが多いと、赤ちゃんはそれがうっとうしく、いい気持ちではないのです。

☆赤ちゃんがいい気持ちになっていないことが、赤ちゃんにとってのストレスです。そのことが、病気にかかりやすくしているのです。ストレスによって、免疫の力が低下し、かぜをひいたり、気管支炎をおこしやすくなります。また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気になりやすくなります。

☆お母さんが上手に、できるだけ上の子から離すようにさせると、病気が軽くなったり、かからなくなります。決して「触ってはだめよ」と言ってはいけません。しかると、ますますやるようになりますから。上の子のために、赤ちゃんとして、大きいお人形さんを与えたり、さわろうとしたら、上の子の相手をしてやったりするのですが、なかなかそれが難しいのです。せめて病気の時は、「今は病気だからさわらないで」とさわらせないで下さい。

そして「あなたはいい子でしょ」と言って下さい。子どもはいい子になりたいから大抵は言うことを聞いてくれます。うまくいかない時は、相談して下さい。       

 ☆或るおもちゃの図書館に関わっている人から聞かれました。「この世の中で一番おもしろいおもちゃは、何だと思いますか。」私は、いろいろ考えて、次々と言いましたが皆違うと言われました。答えは「人間」だったのです。

☆赤ちゃんを抱いたり、触ったりしていないと不安になるお母さんがいました。その子は始終病気になりましたが、私の話に耳を貸さず、他の医者に行ってしまいました。抱いていないと、お母さんが不安になり、抱かずにいられないのです。

☆赤ちゃんの、アトピー性皮膚炎も喘息様気管支炎も、赤ちゃんのストレスをなくすと治ります。治るというのは、3~4日できれいに治ることです。私の診療所に新しく勤めた看護婦が、私が「一週間後に見せて下さい」とひどいアトピーの子にステロイド治療を勧めて帰し、一週間後きれいになって来たのに驚いていました。第一子の治療は、保育所などに行かず、祖父母も同居していなければ、楽です。すぐよくなります。しかし、そうでないと、いやなことを「いや」と言えないうちは、病気を繰り返します。

☆埼玉県立小児医療センターの感染免疫科の医師が、私の紹介した患児の親に、紹介されて来る子は、圧倒的に第二子、第三子が多いのはなぜだろうかと言っていたそうですが、私は当然だと思います。

☆赤ちゃんのストレスは、意外なところにあったのです。赤ちゃんはストレスがないものと思っていましたが、赤ちゃんの目を見ていると、いやだか、いやでないかが判ります。同じことをされても、平気な子もいれば、いやがる子もいます。赤ちゃんの目を見ればすぐ判ります。赤ちゃんの健康は、ストレスをなくすことで、ワクチンではありません。上手に育てれば、ヒブワクチンも、肺炎球菌ワクチンも要りません。ヒブ菌も肺炎球菌も、乳幼児の5~10%の子どもののどに持っている菌で、抵抗力が落ちた時に発病し、抵抗力がひどく落ちていると重症化する菌です。多くの健康な子は、発病しても軽くて、かぜやのどの病気と診断されて治るし、もっと健康だと、病気にならずに過ぎて行きます。そういう子育てをしましょう。

 第一子で、余り病気をしたことのない子は、尚更、ワクチンの必要はありません。むしろ副作用で亡くなる子がいますから、10万人に一人でも悲劇です。健康でいたのに、ワクチンで死ぬことになったのですから。病気になって死ぬのと違います。再開後も死者が出ています。

☆判らないことがあれば、何でも聞いて下さい。

 

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肺炎球菌ワクチンの話

2014-10-25 16:37:28 | 健康・病気

肺炎球菌は、ヒブよりもはるかにありふれた人間の常在菌です。それが抵抗力が落ちた時に発病するのです。麻疹のようにかかったら8~9割発病するというものではありません。少し難しい論文ですが、やさしく書き直す時間がなく、質問も多いために、とりあえず書きました。ヒブワクチンの項も一緒にご覧ください。

肺炎球菌ワクチン(乳幼児用)の話

肺炎球菌結合型ワクチンは三種あり、乳幼児用7価と13価と高齢者用23価があります。

肺炎球菌とはどんな菌か。

 肺炎球菌は双球菌で、その大多数は外側に莢膜を持ち、莢膜型は現在約100種類あります。莢膜型が病原性を持ちます。小児から成人まで幅広い年齢層に感染します。

多くの健康な人にいる菌です。

 肺炎球菌は気道の常在菌であり、保菌していても必ず症状が出る訳ではありません。健康保菌者(肺炎球菌を体内に保有しているが発病していない人)は、佐渡島出生コホート研究2008年の出生349名で、生後4か月で17.3%、7か月で27.5%、10か月で36.2%、1歳6か月で48%、3歳で38.2%が保菌者でした。また累積保菌率でみると、10か月児で約半数、3歳児で80%近くが少なくとも1度は肺炎球菌を保菌していました。竹内一によると、保育園児の入園時27.8%が肺炎球菌を保菌し、入園後1~2か月経つと88.9%が保菌していたと言います。多くの乳児が肺炎球菌を高率に保有しているのです。

 アメリカのハリソン内科書によると、1歳までに小児の約半数は少なくとも、1回は肺炎球菌の定着を起こしていると言います。健康保菌者は、5歳未満の小児で20~50%とし、世界的な横断的研究では5歳までに70~90%の小児が肺炎球菌を鼻咽頭に保有するようになっていると言います。定着は高頻度に見られますが、疾患を起こすことは稀です。特に非特異的な自然免疫を阻害するような疾患があると発症しやすい素因になります。さらに適応免疫は1~2歳未満では十分に発達しておらず、感染しやすくなるといいます。

感染経路はどこからか。

 呼吸時の飛沫による感染です。

生体防御機構はどうか。

自然免疫  正常な気道上皮と生体の非特異的な自然免疫因子(粘液、脾機能、補体、好中球、マクロファージ)が、肺炎球菌に対する防御の最前線を形成します。

適応免疫  定着により誘導される適応免疫は、T細胞非依存性抗原であるために、B細胞は抗体を産生し、適応免疫ができます。1~2歳未満では、その働きが十分発達していない為、幼少児の肺炎球菌への高い感受性に関係しています。

 これらの働きで、感染し、定着しても、発病することは少ないのです。

抵抗力の落ちた時に発病する菌です。

肺炎球菌は、ヒブ感染と同じく、菌を持っていても、健康な時には発病せず、抵抗力(生体防御機構の働き)が落ちた時に発病し、その落ちる程度によって、軽く済むか重症化するかが決まります。ヒトの鼻咽頭に定着した後、多くは直接鼻・咽頭喉頭・気管支に侵入し、副鼻腔炎、中耳炎、気管支炎などの感染を起こします。一部が血中に入り、重症化します。山本英彦によれば、小児では21~59%が、ある時期にのどに菌を持つ。一度新種がのどにつくと、一か月以内に発病すると言い、その程度は、咽頭喉頭炎、中耳炎などの軽症が多いと言います。

重症化したらどうなるか。

乳幼児の三大感染症の敗血症、髄膜炎、肺炎を起こし、これらは現代ではヒブと同じく侵襲性感染症と呼ばれ、さらに喉頭蓋炎や特にウイルス感染(特にインフルエンザ)後の二次感染症の主要な原因にもなります。1999~2001年の感染症発生動向調査で、細菌性髄膜炎は763人で、半数の病原菌が判り、そのうち肺炎球菌は90人(全体の12%)でした。

国立感染症研究所のファクトシートでは、侵襲性感染症は、5歳未満人口10万人当たり21.7人(2008年)から23.6人(2009年)で、全国での年間推定発生は1177人(2008年)から1281人(2009年)でした。

そして罹患率は、ハリソン内科書によると、社会経済的状況と潜在的危険因子と遺伝的要因によると見られていると言います。厚生労働省のQ&Aでは、肺炎球菌は年1,200~1,300人罹患し、うち髄膜炎は150人、死亡率はその2%の3人くらい、後遺症は10%の15人くらいで治癒88%と言います。侵襲性感染症は、日本は低く、アメリカの10分の1で、欧米諸国も日本より数倍高いのです。

後遺症はどうか。

国立感染症研究所のファクトシートでは、難聴、精神発達障害、四肢麻痺、てんかんなどが、10%残ると言います。

ワクチンの有効性はどうか。
 肺炎球菌による病気の内、ワクチンのカバー率は77.8%でした。しかも、カバーしている種類でも、接種してもアメリカの成績では、1~3%はかかってしまいます。アメリカの実験では、ワクチン4回接種者でも肺炎球菌菌血症になっています。また、ワクチンに含まれていない種類の肺炎球菌でも髄膜炎などの重症感染症は起きます。合計25種類の肺炎球菌が重症感染症を起こすことが判っています。でも小児には、7価または13価ワクチンしか使われていません。

効果の証明は、侵襲性感染症の発症率が日本の10倍も高い、アメリカの疫学データを根拠とし、日本での根拠のデータはないです。しかもサーベイランスの充実が無いため、効果判定は主観的です。しかも、世界の共同研究による効果判定には、肺炎球菌の生態環境が、地域、社会の経済状態、気候、人口密度、個人の生活レベル、保育環境、母親の保育の仕方などの違いによりさまざまなので、判定の誤差(バイアス)があります。

ワクチンの副反応はどうか。

 2012年5月までに肺炎球菌とヒブワクチンの同時接種で13人が死亡しています。しかし、他に原因が見つからないのに、原因不明とか乳幼児突然死症候群の紛れ込み事故として処理され、副反応としてなかなか認定してくれません。

 国内臨床試験では、注射部の紅斑80~71%、注射部の硬結・腫脹71.8~64.5%、発熱(37.5℃以上)24.9~18.6%、易刺激性20.4~11.2%、傾眠状態21.5~10.7%、注射部疼痛・圧痛12.7~7.5%と言います。副反応の研究は極めて弱く、常在菌のため、重症の副反応の判定が難しいのです。

どういうワクチンか。

 T細胞非依存性抗原であるので、B細胞は抗体を産生しますが、乳児や低年齢児ではその働きがまだ弱く、十分な免疫を誘導できないこと。また免疫学的記憶を持たせることができず、接種により獲得された免疫は数年後には減弱し、追加接種によるブースター効果(免疫の強化効果)は認められません。気道粘膜での菌定着を防ぐ効果はあまり期待できず、集団免疫効果に乏しいです。

 中野貴司によれば、今使われているワクチンは、「乳児に対しても十分免疫を作り、生後2か月からの接種が可能である。基礎免疫後の追加接種によるブースター効果が認められた。免疫学的記憶機能も誘導することも確認された。」というが、根拠となるデータは公表されていません。

 またハイリスクグループへの抗体形成は不良であると言います。

ワクチンが普及するとどうなるか。

肺炎球菌ワクチンが普及した国では、ワクチン株以外の肺炎球菌感染症が相対的に増加しています。イギリスやアラスカ先住民では、ワクチンがカバーしている侵襲性肺炎球菌感染症の頻度は減少していますが、その減少を相殺する程、ワクチンの株(血清型)と異なる侵襲性肺炎球菌感染症の頻度が明らかに増加しています。アメリカ、カナダ、オーストラリアでは、その増加はまだ少ないと言います。

ワクチン株は当初7株で、次いで13株になりました。アメリカでは7価ワクチンが普及したら、それに含まれない肺炎球菌の株が流行したのです。それでそれを含めて13価ワクチンが作られました。成人用は23株です。成人用は2歳未満には使えません。アメリカのハリソン内科書によると、アメリカのデータでは、23価ワクチンは5歳未満では84%に有効であったが、18~64歳では76%、65歳以上では僅か65%にしか有効では無かったと言います。

必要なワクチンとは」と「免疫が低下する時とは」は、ヒブワクチンの項をお読みください。

最後に

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが早くから導入されたアメリカでも、乳幼児死亡率はようやく導入された日本より高いのです。ワクチンを導入しなくても、全体の乳幼児死亡率を見たら、導入する必然性はあるのかどうかは判りません。個々の病気で判断するよりも、全体の罹患率、死亡率で判断すべきと思います。侵襲性感染症は、前述のように、日本はアメリカの10分の1です。

常在菌のため、撲滅は期待できず、ワクチンの影響による疾患の交替現象から、際限ない接種や成人への接種拡大が予想されます。

私の病原環境論では、人と細菌やウイルスは、共存していて、抵抗力の落ちた時に発病するのです。のどの常在菌をワクチンで抑えてしまうと、別の菌が入り込んできて棲みこみます。そしてまた、抵抗力が落ちた時に発病するのです。これをまたワクチンで防ごうとすると、また新たな菌が入り込んできます。常在菌は、人間の同盟軍なのです。それを排除してはいけないのではないでしょうか。

 

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ヒブワクチンの話

2014-10-25 16:25:54 | 健康・病気

これは難しい論文なので、分かりにくいかも知れませんが、ヒブワクチンへの疑問が多いためにとりあえず、ほかの医師にも反論されてもよいように、書きました。やさしく書いたものは、「新予防接種へ行く前に」の改訂版が11月過ぎにでますが、そこに書きました。
 私の理論は、病気と人間の適応関係で、それには環境(家庭の社会経済的環境と子育ての仕方)が影響しているというものです。

ブログの2010.7、2010.10、2011.1~2、2012.3,2012.6などを参考にして下さい。
 

ヒブ(Hib,b型インフルエンザ菌)ワクチンの話

 ヒブとは、b型インフルエンザ菌の略称で、インフルエンザ菌の自然宿主はヒトだけであり、健康な小児の60~90%いる呼吸器の正常細菌叢の一部をなしていて、大部分の菌は分類不能型(無莢膜型)であり、莢膜型(a~f)のb型菌(ヒブ)の定着者(健康保菌者)は少ないが存在しています。

健康保菌者がいる菌です。

ヒブは一般の健康な乳幼児の鼻やのどに1.4%~5%検出されると言われ、香川県の平成12~14年度の研究では、乳幼児で1.4%、大人でも1.4%検出されました。竹内一のある保育園児の調査では3~11%の保菌率でした。別の報告では、健康な就学前児童と学童では2~5%に保有し、乳児、成人では少ないと言います。アメリカでもワクチンの導入前には、小児の2~5%に保菌者がいました。イギリスでは、ワクチン非接種群6.3%、接種群1.5%(接種しても完全には消えない)でした。

抵抗力の落ちた時に発病する病気です。

 菌を持っていても発病せず、人間の側の抵抗力(自然免疫力)が落ちた時に発病し、その落ちる程度によって、軽く済むか、重症化するかが決まります。ほとんどの子どもは、いつの間にか感染して、軽く済み、5歳以上の子どものほとんどに抗体ができ、ワクチンの必要がなくなるのです。感染症情報センターでも2010年12月の情報でも「ヒブに感染しても、そのほとんどは無症状ですが、一部の人では重症の感染症を起こす場合があります。」と言います。

どんな病気が起きるか。

 乳幼児の死亡率の高い三大感染症は、敗血症、髄膜炎、肺炎で、その多くは細菌が起こし、現代では侵襲性感染症と呼ばれています。これらは日本の社会経済的な向上と栄養状態、衛生状態の向上によって大幅に減少し、アメリカのワクチン導入前より大幅に低いのです。その原因菌の一つがヒブです。それも日本は欧米諸国より少ないのです。

この菌による侵襲性感染症つまり乳幼児の重症な病気は、髄膜炎、敗血症、肺炎、喉頭蓋炎などです。1996~7年の6都道府県の調査では、ヒブ髄膜炎は5歳未満人口10万人対8.6でした。2010年2月の報告では、5歳未満人口10万人対で、2007年髄膜炎5.6、非髄膜炎1.4、2008年髄膜炎8.2、非髄膜炎3.7、2009年髄膜炎7.4、非髄膜炎5.4でした。この菌によるこれらの病気は年300~450人と推計されています。2009~10年の国立感染症研究所のヒブ感染症200例の調査では、0歳36%、1歳31%、2歳17%、3歳6.5%、4歳6.5%、5歳2%であり、2歳以下が84%を占めていました。それで先天的または後天的免疫不全症がかかりやすいことが判ります。

かかっての死亡率と後遺症はどうか。

 1996~7年の6都道府県の調査では、死亡率は4.7%、後遺症は、硬膜下水腫、聴力障害、てんかん、その他発達障害・運動障害もあり、23.3%でした。厚生労働省のQ&Aでは、ヒブ感染症は年700人、うち髄膜炎400人、死亡率は0.4~4%で、後遺症27.9%としています。

抗体保有率はどうか。

 ヒブに感染してもほとんどが無症状で、一部が上気道感染症を起こし、まれに侵襲性感染症になるようです。岩田敏によると、接種前の抗体保有率は13.4%といいます。竹内一によると、3歳以降抗体保有率は急速に上昇し、5歳以上の子どもにはワクチン接種は必要ないと言います。

感染経路はどこからか。

 ヒブは人から人へと感染する細菌であり、感染経路は健康保菌者からの飛沫感染または手や口からの接触感染です。生後すぐの赤ちゃんは保菌していません。

ワクチンの有効性はどうか。

 アメリカでもイギリスでも100%は予防できず、1~2%はかかってしまいます。ワクチン接種しても10万人に1人が髄膜炎を発病すると言います。2010~12年の厚労省の「庵原・神谷班」の調査では、ヒブワクチン接種後にヒブ侵襲性感染症に13例かかっています。ヒブワクチンが普及したら、ヒブ感染症が減ったというのが唯一の有効性の根拠で、実際の臨床実験や野外実験での疫学的証明はありません。

ワクチンの副反応はどうか。

 2012年5月までにヒブワクチンと肺炎球菌の同時接種で13人、ヒブ単独接種で3人死亡しています。しかし、他に原因が見つからないのに、原因不明とか調査中とか、乳幼児突然死症候群の紛れ込み事故として片づけられ、副反応となかなか認定してくれません。国内のアクトヒブ(ヒブワクチン)の臨床試験では、主に局所反応で3回の接種のいずれも約50%出ています。全身反応は、発熱1.6~4.1%、異常号泣0~2.5%、嘔吐5.8~7.4%、下痢6.6~10.7%、不眠14.8~15.7%、傾眠2.5~8.2%でした。

 厚労省の医薬品対策部会安全調査会子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討部会の「ヒブワクチンの死亡率を10万人に0.02~1人程度」とすると、5歳未満児全員が接種すると、10~54人がワクチン死し、ヒブ侵襲性感染症の死亡数と違いがなくなり、ワクチンの有効性の根拠がなくなります。

ヒブワクチンが普及するとどうなるか。

 欧米では、ヒブ以外のインフルエンザ菌の侵襲性感染症が漸増しています。ヒブ菌の占めていた位置に他の菌が入り込んできたためのようです。菌交替現象といえましょう。

必要なワクチンとは

 すべてのワクチンは、完全でも (100%有効)、安全(副反応がない)でもありません。1960年代の小児科学会には予防接種特別委員会があり、そこが出した予防接種の評価基準では、①病気の恐ろしさ、②流行のおそれ、③ワクチンの有効性を(+)とし、④病気の治療法の確立、⑤ワクチンの副反応を(-)とし、これで判断して(+)が多ければ、採用すべきであるとの結論でした。私の判断ではマイナスが多く、否定的です。アメリカの小児科の予防接種の専門家も、①ワクチンの副反応のリスク、②その病気にかかった場合の死亡率と合併症を減らす利益、の二つを天秤にかけると言います。この基準でも受け入れられません。

免疫が低下する時とは、

 先天性免疫症候群の場合は、仕方ありませんが、この場合には接種することも控えられます。後天的免疫不全は、子どもにストレスがかかって起きると考えています。その原因は、家庭の社会経済的要因(アメリカではアメリカ先住民とアフリカ系住民に多い)と、家庭内の子育ての仕方にあると思います。私は、乳幼児のストレスを探して10年かかって見つけました。その一つが、過保護と過干渉です。 特に赤ちゃんでは、可愛がり過ぎで、赤ちゃんが要求しないのに抱いたり触ったりして、お人形さんの様に扱うことです。特に上の子がいると、赤ちゃんを触ったり抱いたりしておもちゃにしてしまいます。赤ちゃんが反応するのが面白いのです。赤ちゃんが泣けばよいのですが、嫌なのに泣かずに嫌そうな顔をしています。喜んで笑っていたらストレスにはなりません。赤ちゃんがいつもにこにこして目を輝かせていれば良いのですが、嫌だなと言う顔をしていれば病気をしやすくなります。私はそう説明して、それがうまくいくと、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎が治ります。第一子は健康で、第二子以降が病気になりやすいのは、これが原因です。

最後に

 私は、ヒブ感染症は人間の側の抵抗力の落ちた時に発病する病気で、健康な人は発病しないと考えています。健康な子からも菌が検出されるからです。

 ワクチンは5歳未満が対象で、特に乳児早期からの接種が勧められています。しかも根拠もなく、複数のワクチンの同時接種が認められてしまい、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種での死亡者も出ており、その原因は判らないのに続けられています。健康な赤ちゃんや子どもが、ある日突然死亡したり、重篤な後遺症が残ったらどうでしょうか。私の仮説(病原環境説または適応説)は、赤ちゃんのストレスを無くし、子どもをのびのびとほめて育て、がまんさせないことで、乳幼児のストレスをなくし、免疫を高めておけば、かかる可能性は低くなり、かかっても軽症ですみます。

 

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インフルエンザにかかった時に

2014-10-21 09:41:13 | 健康・病気

インフルエンザにかかった時の対応
 ふだん健康な人を対象に話をします。ヨーロッパへ行けば、Stay at home つまり家にいて下さい、と言われるようです。家にいれば、安静も、就床も必要なく、本人のしたいようにしていればよいのです。熱ければ冷やしてよいですが、本人の希望でして下さい。冷やすのは、動脈が浅い場所にある頚部(頸動脈)や脇の下(腋下動脈)などを冷やすとよいです。冷えピタは、解熱剤ではなく、蒸発熱を誘導して下げるので、一時的にはひたいの温度は下がり、気持ちが良いです。いずれも解熱剤を使わずに、気持ちよくしてあげる方法です。寒気がする時は、まだ熱の上昇が足りないので、寒気で震えさせて、その筋肉の運動で熱を産生する為になるのですから、温かくして下さい。家にいるもう一つの理由は、外へ出てウイルスをまき散らさないためです。水分を十分に摂り、楽になるようにしてあげればよいです。腹部を温めるのは、腹部が冷たくなっている時で、お腹(主に腸)が悪い時になります。お腹が冷たくなって、温めるのが気持ちがよくなれば、してよいです。嫌がればやめましょう。9歳以下では下痢をすることがあり、その時にお腹が冷たくなることがあります。それ以外はありません。

 欧米では、インフルエンザには、ワクチンもタミフルも要らないと言いましたが、近年アメリカがワクチンを勧め出しました。その理由は分かっていません。

次に、今年作った私の診療所の患者さん向け説明書を載せますから、参考にしてください。対象は、主にいろいろな病気を持った高齢者が多いので、その点が配慮してあります。 

インフルエンザ
 

今年のインフルエンザは、従来型がほとんどと予測されています。2009年に流行した新型インフルエンザは、以前のソ連型、香港型と同じく、そのまま居ついていて、昨年と変わりはありません。例年は、突然A型が流行し、2~3週間でピークに達し、2~3ヶ月で急速におさまり、その後B型が流行することが普通です。地域的流行があり、通常1~3年ごとに地域的に流行します。 

インフルエンザの流行は、子どもの発熱を伴う呼吸器疾患の増加で始まり、続いて成人のインフルエンザ様疾患が増加し、肺炎、うっ血性心不全や慢性肺疾患の悪化などの入院患者の増加が続きます。インフルエンザの罹患率は流行ごとに10~20%です。一般のA型インフルエンザウイルスは、本来は毒性が低く、重篤な症状を引き起こさないことが示唆されています。B型は広がりにくく、重症度も低いです。大流行はA型により数年に一度発生します。
 

インフルエンザの典型的症状 

1.頭痛、発熱、寒気、筋肉痛、だるさなどの全身症状で始まり、次いで症状はさまざまで、軽いかぜ様症状から、呼吸器症状が少ないが重篤な衰弱を示す状態まで幅広いのです。発病後24時間以内に急激に上昇した38~41℃の発熱は、一般にその後2~3日で徐々に解熱しますが、時に1週間発熱が続くこともあります。頭痛は頭全体のことも前頭部のこともあります。筋肉痛は全身に起きり得ますが、下肢と腰で最も多く、関節痛も出ます。
 

2.呼吸器症状は、熱が引く頃からひどくなることがあります。のど痛と1週間以上続く咳があり、胸に不快感を伴うことも多いし、眼症状も出ることがあります。
 

3.合併症のない場合は、激しいのどの痛みにもかかわらず、のどには所見はなく他にはほとんど異常は見られません。明らかな呼吸器症状が見られる場合は、肺合併症を疑われます。
 

4.合併症のないインフルエンザでは、急性症状は2~5日で改善し、1週間で回復しますが、咳は1~2週間続くこともあります。下痢をしませんが、5歳以下では下痢をすることがあります。大人や8歳以上で下痢をしている人をインフルエンザだという医者もいますが、別のウイルスによる胃腸炎でしょう。
 

5.特に薬を飲まなくとも、時間さえかければ、自然に治ります。ご希望の方は、抗インフルエンザ薬を出します。期間を短縮しますが、副作用もありますから、気を付けて使って下さい。内服と吸入があります。解熱剤は、病気を長引かせるので、お勧めしません。
 

合併症 

 65歳以上の高齢者や、心臓病、肺の病気、糖尿病、腎臓病、免疫抑制剤使用中などの人や妊娠中や乳児に合併症のリスクが高いです。肺炎(8割は細菌性かウイルスとの混合性)、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息の悪化があります。抗生物質は、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などの細菌性の合併症の予防に使います。 

頭痛、体の痛みには、解熱鎮痛剤の中で副作用の少ないアセトアミノフェン(カロナール)をつかって下さい。18歳未満の小児には、解熱剤を使うとライ症候群になることがありますから、使わないで下さい。急性期には安静にして水分補給を十分にします。重症であった場合は、回復後徐々に活動性をあげていきます。
 

治療 

 インフルエンザに対しては、タミフル(オセルタミビル)5日間内服、リレンザ(ザナミビル)5日間吸入、イナビル(ラニナミビル)1回吸入、ラピアクタ(ペラミビル)15分以上かけて点滴静注1回、などがあり、発症後2日以内に治療を開始すれば、病気の期間を1~1.5日短縮します。抗インフルエンザ薬の副作用には、どの薬もすべてタミフル同様に、まれに神経精神症状を引き起こし、意識が混濁したり、異常行動をとったり、幻覚幻聴がでたりする副作用があります。それでタミフルは、10代には控えるようにと言われ、他の薬でも未成年では2日間は目を離さないようにとされています。 

 通常65歳以上の高齢者とハイリスクの人には、治療を勧められていますが、厚生労働省の見解でも、健康な成人では治療を控えることがあるし、また発病48時間後の場合には、効果が期待できないと言います。
 

ワクチン 

 日本では生ワクチンはなく、不活化ワクチンで、前のシーズンに流行し、今年も流行が予測されるインフルエンザ株から作られます。最新の流行株でないと効果はありません。 

 不活化ワクチンは、ワクチンウイルスと流行株が同じかまたは非常に似ていれば50~80%の効果が期待されると言います。感染を予防することはできませんが、高齢者の死亡率、入院率を減らす効果があるというのが、アメリカ行政当局の見解です。 

 現在は、65歳以上の高齢者とハイリスク(心臓病、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息などの肺の病気、糖尿病、腎臓病、免疫抑制剤使用中などの人)に接種が勧められています。 

過去の前橋の5年間のデータで、小中学生への有効性は否定され、インフルエンザワクチンを受ける人がいなくなりました。それに替わって高齢者に有効と言われるようになり、高齢者に接種するようになりました。厚生労働省の公式見解では、子どもへの有効率は20~30%といいます。健康な子どもには接種する必要はありません。 

 インフルエンザウイルスは、種族維持の本能で、ある程度繁殖すると自己規制して、繁殖を止めてしまい、自然に治ります。かかった人が歩きまわり、ウイルスをばらまいて流行してしまい、しかも毎年少しずつ変異して、ワクチンの効果から逃れるので、毎年流行します。大きく突然変異を起こすと大流行になります。
 

最後に 

まず、インフルエンザの検査をし、10分くらいで結果が出ます。私は、65歳以上の高齢者とハイリスクの人(特に呼吸器系と糖尿病の重症者の人)には、ワクチンと抗インフルエンザの薬を勧めます。全く健康な成人には、必要ないでしょう。

 昔、ワクチンを小中学生がしなくなり、大人もせず、タミフルなどもなかった時代があったのですが、ほとんどの人は治っていました。インフルエンザにかかったら、休養の時間だと思って休んで下さい。あなたが疲れて不健康になっているからかかるのです。休息が一番の薬です。インフルエンザにかからないようにするには、自分の健康管理をしましよう。無理をしないで下さい。過労が一番いけません。

コメント (4)
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