蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

いよいよ建前 part1

2005年04月06日 | モダン古民家建築記
雪積もる現場へ(2月27日)
午前8時 積み下ろしが始まる。
棟梁と舛田さんが、東北の角(いのいちばん)から四方に清めの酒をまき、工事の安全を祈り
いよいよ建前の開始です。

写真右:1本目の柱が立つ  似た写真が続きます、よく見てください。


建前には釘を1本も使いません。基礎の木材に刻まれた位置に柱が、柱と梁に刻まれた凹凸が、まるでLEGOのようにピタ!とはまります。凸をほぞといい、勿論この長さが長いほど(12センチです)しっかり組み立てられます。古材以外の新材はすべて国産材で、柱はひのき、梁は赤松です。林の中に槌音が響き、それはそれは心地よい音です。

写真左:1本目の梁がわたる 写真右:1本目の古材梁がわたる


精鋭10人の言葉少なく進められる作業は、この図面を各人が確認しながら立ち上げ、次の作業に必要な配置まで木材を
クレーンで移動させます。一人一人に握手を求めたくなる感動シーンの数々。

材木の上に何気なく置かれている図面


名人と新進のコラボレーション。古材と新材のコラボレーション。小林棟梁も所属する「あすなろ会」という組織があり、若い大工さん、特に伝統工法による古材再生建築を目指す、若い職人さんの育成にも力をいれているそうです。
私達の建前にも20代の若者が二人います。嬉しいですね。舛田さんもたのもしい若い大工さんです。

写真右:ひとり黙々と車内で操縦する若者の手は、魔法の杖のように錘の位置をきめます
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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続きは明日 (キャスパー)
2018-10-25 20:38:54
ノンフィクションのだいご味を味わっています。本日はここまでとし、コメントをマーキング代わりに!
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恐れ入ります (蔵くら)
2018-10-26 19:47:06
キャスパーさん、お訪ね頂きありがとうございます。
移住をきっかけに、60の手習いで始めた拙いブログです。
将来、歩けなくなっても右手さえ動けば懐かしく読める記録として励んでおりました。
返信する

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