蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

炎の魔力  薪ストーブと南部鉄瓶

2005年11月10日 | 暮らしの積み木
鉄瓶到着で更新

炎は魔物かも。
不謹慎ですが、放火犯の心理がちょっとわかるような快感である

ストーブはいきなりガンガン焚いてはいけない
車のならし運転と同じように、ならし焚きをする
ここでまず防火の神様にお祈りを捧げる(ストーブ設置業者さんからのお勧め)
米、酒、塩をお盆に載せ、ストーブの上において2礼 2拍手 1礼で終わり
安全に快適にそして火事を出さぬよう・・・・



ダンパーを全開し火室内に丸めた新聞紙 小枝 着火材 やや細い材木 大きい薪の順に載せ
新聞紙に点火すると、思ったより簡単に燃え始め、7分くらいでもう燃え盛る
温度計が200度を指せばダンパーを半分ほど閉める。ここからゆっくり炎を鑑賞することが出来る
パチパチ・・・
メラメラ・・・

なるほど幸せな時間と空間ではある。2時間くらい燃やして1回目終了
翌日2回目の2時間でならし運転じゃなかったならし焚きは完了。
ところが思いのほか薪の消費が早い
これでは200束の薪では一冬を越せないのでは?と心配である。

さて、室内の薪収納ラックは、買えば格好いいものがあるのですが、頂き物の木箱を洗い、
磨き、足をつけて再利用しています


箱はかなり古いらしく、大日本帝国小笠原島産 [GREEN TURTLE]と刻印があり
昔、緑亀の缶詰製造会社が父島にあったようです
ネットで調べましたが、その会社は現在存在しませんでした。

イギリスのアンティークショップなどにある小さい木箱などにも
刻印があり、それがおしゃれで日本の骨董市でも見かけます。
こちらの箱は横430 縦330 高さ260ミリで薪いれにピッタリ!!!

灰とりシャベルは古い園芸用スコップを、薪挟みはU字型炭挟みで、灰落しブラシは
食卓用清掃ブラシを応用し、ロンググローブとともにペール缶に放り込む。
なんとも不細工な話だが、現在ストーブ愛用中の人も元ペンション経営者からも
「雑誌にあるようなアクセサリーはいらん!」と進言された。
夫からは「う~ん格好も大事だけどぉ」と不満の声しきり

ネットで見つけた南部鉄瓶が届いた
かなりマイナーなデザインで、業者さんは「当社お勧め商品」と、選択に太鼓判。
「川添竹材商店」は竹だけの販売ではない

実はネット上の写真は漆黒に近い黒色であった
(写真の色は実際はもう少し黒いかも)


「う~ん」写真と違う!と一瞬ひるんだが、
①やはりひとつひとつ手作りであり、手作りの妙かもしれない
②今まで見たことのないデザインであり、スペースの小さい我が家のストーブには
ピッタリの形である
③じっと眺めていると、単純でない縦じまに味わいがある

結局お気に入りとなった
本格焚きに備えて、使用前の注意事項に目を通しているところであるが、
生き物を扱うような配慮を必要とするところが、また味わいがある

南部鉄瓶の出来るまで(封入冊子抜粋)


(1)木で型を作る  
   上半分(上型)と下半分(下型)を別に作る
(2)鋳物土を押しあてた内側に文様を施し、これを炭火で焼きしめる
   鋳物師の腕の見せところ
(3)中子をつくり、湯(溶けた鉄)が流れる隙間をつくる
(4)鋳込み  細心の注意をはらって溶けた鉄を流しいれる
(5)釜焚き  鉄瓶を800~900℃の炭火で約1時間加熱(鉄瓶内にサビをつきにくくする)
(6)着 色  漆を焼きつけて特有の色合いをだす。つるを取りつける

80の工程を経て完成となる
凝固材を混ぜて型をつくる「生型製法」は量産がきくが、
南部鉄瓶は伝統の手作り「焼型製法」である  
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