草の香りに、水の香り・・・
夕飯の香しさに・・・埃っぽい風、春の花の甘い香りに・・・
夏の日差しの香り・・・
自然にはたくさんの感情が溢れている・・・。
サラリと土間に足を踏み出すと・・・柔らかく受け止めてくれる不思議な感覚を覚え・・・
石やタイル・・・アスファルトとも違う心地よさがある・・・
道を歩いて、足元が目も当てられない姿になる事も無いのはありがたいけれど・・・
お家に上がる前に、タライで足を洗う事も無いけれど・・・
ガタゴトと騒がしい道路の声も、埃舞う風も・・・暮らしを彩る香りになっていたと思う・・・。
ひと手間くわえる優しさは・・・便利な暮らしの中では失われ・・・
人にも環境にも・・・その優しさを与える心は育たないのかも・・・
古民家の暮らしは、厳しくも・・・そんなやさしさを創り育てる住まいだったのかも知れません・・・。
暮らしの一つ一つに意味があるように・・・
快適では語れない、暮らし向きがあると思います。