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桃栗三年柿八年

2009-03-12 15:03:15 | 農業

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桃は中国が原産地と言われ日本では桃の花を楽しむ風は万葉の頃からありましたが、栽培品種は江戸時代になってからで、観賞する花木の「花モモ」と果肉を食する「実モモ」があります。桃の栽培は冬の枝の剪定から春から初夏にかけて摘蕾、摘花、摘果の作業が続きます。ひとつの果実に養分を集中し大きく結実させるために蕾、花、果の「摘み取り」をします。人の手間と技と根気のいる作業です。今、山梨の桃農園では摘蕾作業に追われています。

昨年の6月に2度甲府市の桃農園に友人知人と摘果(成塾前の青い実)後の「袋掛け」作業の手伝いに行きました。作業方法を聞き身支度をして作業開始。Imgp0412Imgp0498 Imgp0415_2Imgp0418_3  4時間半~5時間で一人350個から500がやっとですが、農園の人は1日3000個の記録保持者。桃の樹に囲まれた中での慣れない作業は疲れますが生い茂る葉と枝、太い幹、青い摘果に触れると自然の力、桃の樹の力強い生命力を感じます。 Imgp0506_2

桃栗三年柿八年。桃は苗木を植えて実を結ぶまで3年かかると言われています。苗木を植え育てることによって木の世代交代を行い実のなる成木の数を増やします。この農園では今年の秋から以前トウモロコシ畑だった未利用の農地に新たに桃樹を植栽する予定です。このような休耕地や耕作放棄地以外に後継者がいないためにいずれ廃業に追い込まれる農地を借りて植栽する方法もあります。下の写真は秋から開墾するトウモロコシ畑の未利用地と植栽後5年~6年生のりっぱな桃樹ですPhoto_5 56_3

今、食の安全・安心、国際的な食料需給問題、農商工連携、グリーンツーリズム、、ふるさと回帰など農業・農村に行政、企業、国民の目が向き始めています。国は食糧自給率の向上を目標に農政改革の中で米の減反政策の見直しを審議、2月に農地法等改正案を閣議決定し農地を経営資源として農業経営者の創意工夫で利活用できるように「農地の所有から利用」に軸足を移しました。小規模な農家・農地の集約化大規模化による農業の国際競争力の強化・産業化は重要な課題です。

他方、異業種企業の参入、農業に意欲のある人々の新規就農、経営マインドのある農業者の自立を促進するための未来を見据えた腰の座った農業、農村政策を実現する好機とも言えます。我々消費者でもある都会人としてできる範囲で農との係わりを深め生産者との距離を縮めることもとても大事なことです。先日出席した多摩地域で地域活動やコミュニティビジネスをしている方々が参加した会議の中で農と食に対する関心と今後の活動・事業を考えている人がとても多いことからも伺えます。なお、桃の農園にご興味のある方は大地の桃語り 店主のエコライフブログ」と山梨の桃産地直送「大地の桃語り 笑顔を食卓へをご覧ください。全ての写真はクリックすると拡大します)