雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

りょうけん座M106銀河周辺と、南中するさそり座

2016年03月22日 | 天体写真(系外銀河)
16日夜(正確には日が替わって17日早朝)しし座の銀河トリオの後に撮った
わたしのお気に入りエリアのひとつ りょうけん座 M106銀河周辺 です。

M106銀河 周辺 (りょうけん座) 
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示 )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 3/17am 02:34’~04:39’ Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4) 露出 15分×3枚 20分×4枚
 ISO 2500 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却オフ)  タカハシ EM-200 Temma2M ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7
M106銀河(左中)の外縁はとても淡く、やりすぎるとザラザラになるので処理はほどほどにしました。

今回撮影に使用した自作の導入用Mapです。

恒例の撮影中のおりおんショットです。
( クリックで星座線入りの画像を表示します )
おなじみの北斗七星が西側に回って、画面中央にタテに見えています

4時を回った頃 南天を見たらさそり座が南中するところだったので、
コンパクト赤道儀ToastProを持ち出して、道路に三脚をおいて撮影しました。
今年はさそりの頭部に火星がいて、アンタレスと どちらが赤いかを競っています
撮影DATA: 3/17am 04:11’~ Tamronf17-50mmF2.8ズーム(f=25mm F4) 露出 3分×9
ISO1600 kissDX(SEO-SP2) LPS-P2FIL ToastPro
敷地内の防犯灯はダンボールで隠しても、南の方向は市街地や高速ICの灯りがひどく
今回は良く写ってくれた方です。

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昨夕は満月前の月がきれいに見えていました。
その時に思ったのは・・・・もったいない!
なんで月のない時に晴れてくれないんだろう

風情がありませんね。

雲上くもがみ
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
焦点距離と体力は比例 (いっさ)
2016-03-22 19:57:34
雲上さん こんばんは

長焦点はそれなりの体力が求められますね。

MAPに合わせたすばらしい銀河撮影で光軸&追尾精度すべて制覇し、VC200Lの極限性能に到達しましたね。
公害カットフィルター(たぶん?)使用で15・20分の露出にこだわる理由も理解できました。

次は、L字移動のディOOOグとレデューサー外しでしょうか?




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レデューサー外しでいきたいです。 (雲上(くもがみ))
2016-03-22 20:55:27
いっさ さん こんばんは。
今の重いシステム設営できるのはあと何年かなぁ?(笑)
おかげさまでやっと安定したガイド方式が見つかったみたいです。
我が家での露光時間ですが、光害カットフィルター(常時装着)で、
良い時でF4で10分(ISO 1600)くらいまでですので、VC200Lレデユサー無しだと50分くらいまでになります。
いくらガイドの精度が上がってもこれは無理な話なので、
高感度(ISO2500・3200)でもノイズを抑えるべく、
精度のたかいダークファイルの作成を始めました。
これはCCD温度をある程度一定に保てる冷却デジカメの特性を生かす作戦です。
ところで、PHD2でディザリングする方法ってあるんですか?
(マニュアルではよくわかりませんでした。)
返信する
PHD2でディザリング (いっさ)
2016-03-22 21:45:38
私は、実践がありませんが「PHDの2シュミレーション」で確認しましたので次の手順で良いと思います。
※連続撮影はできず、1コマ単位でディザリング撮影となるようです。

1 オードガイドと1コマ目の撮影開始

2 「ツール」をクリック

3 「手動ガイド」をクイック

4 ディザー、スケール値(パラメーター)の決定

5 カメラ撮影を中止 ※重要!

6 「ディザー」ボタンをクイック

7 ガイド星が十字マークからジャンプしますが、PHD2は自動的に中心に引寄せますので、中心に戻されたことを確認します。

8 2コマ目の撮影開始し

9  ガイド撮影中は、「手動ガイド」を常に表示し、3コマ目からは、「5 カメラ撮影を中止」に戻り繰り返します。

※オートガイドは中断の必要はありません

私も、今年こそ挑戦しようと「あれこれ」勉強中です。

返信する
機会があったら試してみます。 (雲上(くもがみ))
2016-03-22 22:45:46
いっささん ありがとうございます。
わたしの場合はコンポジットでノイズ位置が固定されるほどガイドが決まっている訳ではないのですが、
一方向の少ない流れがコンポジット後に線のようなノイズが出る事があります。
機会があったら試してみます。
返信する
PHD2での自動ディザリング (いっそくドラゴン)
2016-03-23 20:01:02
雲上さん、はじめまして、いっそくドラゴンと申します。

今まで、雲上さんの記事、興味をもって拝見し、また、大いに参考にもさせていただいていたのですが、あまりにレベルが高くて違い過ぎのためコメントを差し上げることを躊躇しており、大変失礼しました。

今回の記事で、PHD2でのディザリングの件が話題になりましたので、何かのお役に立つのではとコメントさせていただきました。

PHD2にカメラコントロールソフトの「digiCamControl」と言うソフトを併用すると、自動でディザリングができるようになると思います。

digiCamControlは、USB経由で一眼レフカメラを制御するフリーソフトで、この種の純正ソフトが有償のニコン機にとってはありがたいソフトです(雲上さんがお使いのCanon EOS 60Dも対応機種に入っています)。

digiCamControlの天体写真モードでは、バルブでのインターバル撮影は当然として、スクリプトを使用すれば、多段階露出(撮影毎の感度変更も可)をスケジュールし、自動実行できる機能を持っています(この機能は、Nikon D600/D7100で実際に動作確認済です)。

以下は、PHD2のシュミレータでの動作確認のみです。

肝心のディザリングですが、天体写真モードで対応しており、撮影の間にディザリング指令をPHD2に送ることができるようになっています。

使用方法は、PHD2側は「ツール」で「サーバーを有効」にチェックを入れてガイドするだけで、digiCamControl側は、天体写真モード(メニューの星マーク)で「PHD Guiding」の項の「MOVE 1~MOVE 5」を選択し、「Wait for PHD」の秒数を適当に設定したあと撮影を開始すれば、各コマの撮影終了後にディザリングが行われます。

PHD2のディザリングは、digiCamControlのMOVE 1~5(=ピクセル数?)にPHD2の詳細設定の「全体」タブのDither Scaleを掛けたピクセル数を移動の上限として各回毎に乱数により、赤経、赤緯の移動量を決定しているみたいです(違うかもしれません=英語の読解力が不足)。

私の場合、天体写真の主力機がNikon D5000でdigiCamControlでのバルブ撮影に対応していないため実地で試したことがなく申し訳ないのですが、PHD2のシュミレータでは正常に動作しますので、たぶん動くと思います。

生半可な知識ですので、間違いがあるかもしれませんが、ご参考までに。

なお、digiCamControl以外でもPHD2のサーバー機能に対応したソフトであれば利用可能ですし、サーバーのAPIは公開されていますので自作ソフトで対応することもできるのかもしれません。

本当は自分で実際に試した結果でコメントすべきなのでしょうが、あいにく単身赴任の身、次の撮影機会は5月の連休になってしまいますので、こんな中途半端な情報で、かつ長文になってしまい申し訳ありませんが、何かのお役に立てば幸いです。

今後ともよろしくお願いします。
返信する
情報ありがとうございます (雲上(くもがみ))
2016-03-23 21:26:39
いっそくドラゴンさん はじめまして。
福岡から首都圏に単身赴任じゃ、なかなか撮影もできませんね。
わたしも単身赴任は長かったのですが、新潟県内だったので週末には撮影できました。(晴れればですけど・・)

digiCamControlの情報ありがとうございました。
ダウンロード先もわかりましたので、ソフトのあらましなどを調べてみたいと思います。
現在PC2台で、オートガイド、赤道儀制御、カメラ制御と分担しているので
その辺の連携がうまくいくかも気になるところです。
まずは冷却デジカメの機能を最大限生かして、ノイズそのものを極力減らす事を目指してみます。
これからもご訪問お待ちしています。
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