雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

へびつかい座の暗黒星雲と輝く木星

2019年06月11日 | 天体写真(星雲・星団)
先月29日夜のメインタイトル さそり座のカラフルエリア の撮影を終了したのは1時40分頃。
薄明開始まで残すところあと1時間たらずで画になる次の撮影対象は?
淡い星雲ではなく あくまで星を主体または背景とした領域
ということで、再び へびつかい座の暗黒星雲 のエリアを選択しました。
前回 とちがうのは ヨンニッパレンズの広い写野を生かして逆行中のまぶしく輝く木星を入れたこと。

へびつかい座暗黒星雲輝く木星  
( 画像クリックで元画像の 25%サイズで表示 )
( 上 が 北 になります )
撮影DATA : 2019/ 5/30am 1:46’~  (改)ヨンニッパ(f=400mm F2.8 自作F4絞り)
露出 分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
(改)ヨンニッパ ・・・ canon NFD400mmF2.8レンズの前面保護ガラスを取り外しています
総露光時間わずか18分ですが、
まぶしく輝く木星と暗黒星雲の両立を図ることができたと思います。
なぜか木星のハレーションが角ばって見えますが 原因はなんでしょう?
レンズ前面への結露防止を兼ねた手製絞りが問題とは思えないし・・

撮影中の2時頃の南天の空です。↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
丑三つ(うしみつ)時ともなれば、光害がはげしい南天の空もそれなりに暗くなっています
木星はこのあとも逆行で西に移動し、その後 巡行に変わり
再び今回の撮影した付近に戻ってくるのは10月下旬。
秋の星座に変わっているので 薄明終了後 木星はじきに沈んでしまいます。

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今回は画像内に惑星を入れ込むという
初めての試みだったのですが、結構気に入っています。
たまには ”いつ撮っても同じ” から脱却するのもいいですね。
アヤメが終わり 大柄のハナショウブが咲きだしました

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6 コメント

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Unknown (Lambda)
2019-06-11 21:53:24
いつもと違う風景(?)もいいですね。
明るく輝く惑星を、邪魔だと見る向きもありますが、周りの天の川の星も負けずにしっかり輝いているのが印象的です。

(この焦点距離ですと、ガリレオ衛星も写っていそうです)

光条ですが、やはり絞りと兼用しているフードではないかと拝察いたします。フードの最前面に円形の遮光環を置くのが吉ではないでしょうか?
返信する
光条かゴーストか? (雲上(くもがみ))
2019-06-11 22:55:48
Lambdaさんこんばんは。
いつもこんな短時間露光で面白い写真が撮れればいいんですけど。
今回はけた外れに明るい木星の飽和域が広がりすぎるの抑えるため、
露光時間を抑えたのですが、おっしゃる通り天の川の微光星が頑張ってくれたので画になりました。
(ただガリレオ衛星は本体の光輝にのみこまれて無理かな?)
絞り兼用結露防止フードはレンズ直近でF4なるようテーパ状に厚紙を組み込んでいます。
原因がなにかは気になりますが、ここまで明るい星が映り込むことはそうないかと思いますので
提案していただいた対策についてしばらく様子見ということに。
返信する
Unknown (ミッチー)
2019-06-12 22:51:14
これは臨場感があって、とても良い一枚だと思います。
暗黒と眩しい木星が並んでる、
それをいい塩梅でおさめてますね!
返信する
撮ってみたらまぐれでいい塩梅 (雲上(くもがみ))
2019-06-12 23:14:17
ミッチーさん ありがとうございます。
撮るまでは画面の半分近くは真っ白になるかもと思っていたのですが、
言われるようにいい塩梅の画像になりました。
続にいう ”まぐれ” というやつですね。

返信する
角ばったハレーションについて (あぶさん)
2019-06-15 08:30:51
初めまして。
いつも楽しく拝見しています。
木星の「角ばったハレーション」の件ですが、以前雑誌の記事で見た記憶があったので調べてみました。天文ガイド2017年1月号のP86に、「改造サービスでも複数の方法があるので一概には言えないが、あるサービスによる一眼レフでは、月などの明るい光源をフレーミングすると、その回りにマゼンダ色の四角いゴーストが発生する場合がある。」と記載があり、写真も掲載されていました。双方の写真を見比べると似ているので、要因の1つかもしれません。
しかし、ゴーストがあっても、良い写真に変わりはありません。光と闇が同居している妖しい星野、私もこんな写真を撮れるようになりたいです。
返信する
情報ありがとうございます (雲上(くもがみ))
2019-06-15 09:51:46
あぶさんさん いつも見ていただいてありがとうございます。

いただいた情報で「天ガ」の過去の電子版を見てみました。
おっしゃる通り今回の四角いハレーションの原因とみて間違いないようです。
そういわれてみれば改造デジカメのゴースト(?)は月面の撮影でも経験していました。
撮影した月面の中央部が照り返しのように明るく色づくので、改造により素子面での反射が大きくなったのではと考えて
それ以降、月面の写真では未改造のデジカメを使うようになりました。
今回の画像が自分でも気に入っているのは、「光と闇が同居している妖しい星野」 という雰囲気だという事にいま気づきました。
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