雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

塵に埋もれた銀河IC342(きりん座)

2021年10月14日 | 天体写真(系外銀河)
前回記事のアンドロメダ銀河のモザイク撮影を撮り終えたのは4日早朝の1時40分ころ。
まもなく新月という時期なので月明かりの心配は無かったのですが、
次の対象を導入してから撮影するとなると薄明まで2時間ほどしかありません。
透明度も悪くなってきたこともあって
撮影対象選びに悩んで1時間ほど時間を無駄にしました。

結局 南中したばかりの きりん座のIC342を薄明で空が明るくなるまで撮りました。


IC342  (きりん座)  
IC342(中央):距離 700万光年 視等級 9.1 等級  視直径 21.4’ × 20.9’ 渦巻銀河 

( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )

撮影DATA : 2021/ 10/ 4 02:50’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出 10分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・ディザリング撮影ステライメージ9(画像処理)

空の悪さもあったのですが、2時間に満たない総露光時間では銀河の存在がやっと確認できる程度でした。
実はこの銀河はアンドロメダ銀河M31さんかく座M33銀河に次ぐ見かけの大きい銀河になります。
それなのにあまり知られていないのは
天の川銀河面に近く 濃い塵で本来の明るさが失われているためだそうです。
天の川銀河の中心方向ではありませんが、銀河面から10.5度しか離れていません
( ステラナビゲータ11を 銀系表示して作成 )

この銀河の存在を写真集「 FAR OUT 」 で知って以来、これまでも何回か撮っています。
最近では3年前(2018年11月4日)に同じ鏡筒・カメラで撮影していましたので、
今回の画像に加えて処理してみたのが下の画像です。
前回は総露光時間144分でしたので 合わせて4時間露光になります。
前回撮影時のブログ記事 及び 撮影DATAは → こちら

撮影時の空の状態の記録にもなる『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
03時02分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

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もう月が上弦を過ぎて明るくなってきましたが
今月はもう一夜撮影できました。
雲予報は悪かったのですが10日夜に3タイトルほど撮影。
”やはり”という空だったのですが、画像処理はこれから。

千葉に住む 孫娘のアパートの外壁工事で 我が家に疎開中の多肉植物です

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