雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ダメ元で撮った らせん星雲(みずがめ座)

2021年10月17日 | 天体写真(星雲・星団)
10月は新月期の3日夜に久しぶりに撮影できたのですが、その後は再び雲の多い天気に。

そんな中で新月を4日ほど過ぎた10日夜の雲予報は
深夜に雲が薄くなる時間帯がある というもの。
予報では真夜中にせいぜい2,3時間撮れるかというものだったのですが、
夕方の晴れ具合から思い切って設営する事にしました。
結果としては早い時間帯は雲があったものの、予報より雲は薄眼で朝まで撮影できました。

事前の撮影プランでは 最初のタイトルは21時に南中する南天のらせん星雲でした。
ただ雲があったため撮影を開始できたのは22時を過ぎていました。
もともと南天低めの星雲ですが、撮影開始が遅れた事もあり露光時間は1時間余りとあきらかに不足。

NGC7293 らせん星雲  (みずがめ座)  
NGC7293(中央):距離 700光年 視等級 13.5 等級  視直径 12.8’ 惑星状星雲 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )

撮影DATA : 2021/ 10/ 10 22:10’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出 10分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・ディザリング撮影ステライメージ9(画像処理)

調べてみたらこの星雲を前に撮ったのは、前回記事のIC342と同じ2018年11月3日の夜でした。
2018年に撮った露光時間1時間半の撮影画像を加えて処理してみた結果です。 ↓
まだ合わせても総露光時間2時間半でしかないのですが、
コントラストやノイズ面であきらかに向上しています。
南天低めの対象のため一夜の露光時間は限られますが、
毎年こつこつと撮り貯めれば『神の目』と言われたことのあるこの星雲の
”眉毛” もくっきりと浮かび上がってくるでしょう。

撮影時の定番となった『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
22時30分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×4枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
右側の衝立は自作の「灯火遮蔽パネル」で、脚立に取り付けてあります。
それでも星雲の光度が下がる中でお向かいの窓の明かりで2枚ほどカブって使えませんでした。

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これから満月を向かえるところで、下弦の月までは10日余り。
10日夜に撮ったタイトルはあと2つあるので、
一週間はブログの記事ネタはなんとかなりそうです。

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2 コメント

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Unknown (石谷)
2021-11-24 17:36:05
天体望遠鏡はどちらよメーカーをお使いですか?
とっても写真がきれいなので教えていただけると嬉しいです。
やはり何十万も出さないとこれくらいきれいなものは見えませんか?
おすすめがあれば教えてほしいです!
よろしくお願いいたします
返信する
まずは星の固定撮影から始めたらどうでしょう (雲上(くもがみ))
2021-11-24 20:56:17
石谷さん はじめまして。
ブログを見ていただいてありがとうございます。
いただいたご質問ですが、
天体写真などが目的で購入するのは「天体望遠鏡」一式というより、
〇レンズや反射鏡を納めた鏡筒
〇鏡筒やレンズを支持して目的の方向に向ける架台部分(赤道儀など)
〇架台を乗っける三脚部分
を別々に購入するのが一般的です。(当然メーカーは異なる事が多い)
わたしの場合、鏡筒はビクセンで他にキャノンのカメラレンズ、赤道儀と三脚部分はタカハシになります。
赤道儀以外はほとんど中古ですが、赤道儀だけでも何十万もします。
月のクレーターや土星の輪を肉眼で見るだけなら、とても贅沢な買い物でがっかりする事が多いですす。(個人的な意見ですが・・)
そこで天体写真がおすすめなのですが、
かなりの知識と経験が必要で、いい機材を買っただけでは挫折する人が多いです。
そこでいきなり機材を買うのではなく、まずはデジタルカメラを三脚に乗っけて
30秒ほどシャッターを開けっぱなしで撮る固定撮影から始めたらどうでしょう。
(この記事の「ただいま撮影中ショット」はその固定撮影で撮っています)
星の写り具合から、天体写真はおもしろい!!と実感できたら機材の購入を検討する という方が、
高い買い物をしたけど、1年後にメルカリに半額で売っちゃったとならない安全策だと思います。
もしデジタルカメラをお持ちでなければ、中古のデジ一眼も安く買えますよ。



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