雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

星雲・星団 5000光年

2018年02月20日 | 天体写真(星雲・星団)
ステラナビを見ると、上弦の月は3日後なのでまだ新月期のようですが、
ここにきてまた雪が積もって 朝食後 除雪車が置いていった車庫前の雪で一汗流しました。

今年に入ってまだ一夜しか晴れていないので新しい画像は無し。
もう雪の記事も書く気にならないので、
前回記事つながりで、今度はわが天の川銀河内の星雲・星団の大きさを比較することに。

前回の系外銀河同様 これまでに撮影した画像から
撮影機材の焦点距離(拡大率)と星雲・星団までの距離からほんとの大きさを算出し、
見かけの大きさと合わせて比較しようというものです。

■ 惑星状星雲超新星残骸 ■
NGC7293 らせん星雲(みずがめ座)・・・距離 750光年
M27 あれい状星雲(こぎつね座)・・・距離1250光年
M 1 かに星雲(おうし座)・・・距離6200光年

画像はいずれも VixenR200SS+コレクターPH(焦点距離760mm) canon60D(APS-C)での撮影範囲
( 見かけの大きさ )
( 背景画像を含め加工合成したものです )
らせん星雲(中下)は全天でもっとも見かけが大きい惑星状星雲。
あれい状星雲(右上)が外層のガスを放出したのは3000~4000年前。
かに星雲(左上)が超新星爆発したのはわずか964年前だが、その膨張速度はらせん星雲の40倍以上。

いずれも星が最後を迎えた姿ですが、実際の大きさを算出し比較してみました。
( 距離を 5000光年 とした画像 )
天の川銀河の直径約10万光年に比べれば5000光年は近いと思いますが、
所詮は1個の星が作り出ししたもので星団や散光星雲に比べるとずっと小さいです。
かに星雲がわずか1000年たらずで惑星状星雲の数倍の大きさになっていることから
超新星爆発がいかにすさまじい現象であるかが推察できます。

使用した撮影画像
( 各画像クリックで拡大表示できます )
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■ 散開星団球状星団 ■
M45 プレアデス星団(おうし座)・・・距離 433光年
M13 球状星団(ヘルクレス座)・・・距離25000光年

画像はいずれも VixenR200SS+コレクターPH(焦点距離760mm) canon60D(APS-C)での撮影範囲
( 見かけの大きさ )
プレアデス星団すばる の和名を持ち肉眼でも見ることができる星の集まりでごく近い距離にあります。
M13 は銀河の周りにある球状星団のひとつで遠いため見かけは小さいです。

当然 距離が同じなら見え方はまったく別ものに。
( 距離を 5000光年 とした画像 )
M13 の密集度もすごいですが さすがに数十万個の星の集団となると大きさも。

使用した撮影画像
( 各画像クリックで拡大表示できます )
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■ 散光星雲 ■
オリオン大星雲(オリオン座)・・・距離 1600光年
ペリカン星雲(はくちょう座)・・・距離20000光年
M8干潟星雲(いて座)・・・距離 4100光年
ばら大星雲(いっかくじゅう座)・・・距離 5000光年
M20三裂星雲(いて座)・・・距離 5200光年

画像が多くなったので 見かけの大きさの画像は省略、サイズも小さめに。
( 距離を 5000光年 とした画像 )
画像はいずれも VixenR200SS+コレクターPH(焦点距離760mm) canon60D(APS-C)での撮影範囲

距離を考慮した結果ペリカン星雲 の方がやや大きめ? 

三裂星雲(上)の方が遠いため干潟星雲(下)との大きさの差が小さくなっています(*2枚モザイク) 

ばら星雲までの距離がちょうど5000光年、見かけも実際にも とても大きいことがわかります。

使用した撮影画像
( 各画像クリックで拡大表示できます )
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( * 距離のデータは 『 大宇宙SCALE 誠文堂新光社 』 より ) 

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週間予報ではずっと”雪だるま”なので3月の新月期まで待つしか。
いつ出番が来るかわからないのですが
「春の系外銀河」撮影用に こんなものをポチッてしまいました。
左側はこれまで使っていたレデューサー

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