雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

やっと見えてきたVC200Lの底力 (M51子持ち銀河)

2016年06月03日 | 天体写真(系外銀河)
昨夜(2日)はGPV予報 では一晩中うす雲ありの予報だったのですが、
夕方の空模様から「これは晴れる」と直感して、明るい内から設営して待ちました。

ガイドカメラが新しくなったことにより、すべての操作が1台のパソコンでできるようになりました
(* 以前はガイドカメラSSAGのドライバーが新しいPCにインストールできなかったため、WinXPノートと2台で分業していました)

昼の内にUSBハブを追加して配線の整理も行っています

直感が当たって、この夜は久々の透明度に恵まれた星空となりました。(透明度3~4/5段階評価
予定では21時頃からレデューサーなしのVC200LでM51子持ち銀河の撮影を開始するはずだったのですが・・
予測していなかった事態で2時間以上無駄な時間を浪費しました。(その事態については後述)
結局、露光時間100分しか撮れなかった子持ち銀河です。

M51 子持ち銀河  (りょうけん座) 
( 銀河部分のトリミング画像 )
( 右が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 6/ 2 23:18’~  Vixen VC200Lf=1,800mm F
露出 20分×5枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-6℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S SSAG PHD2Guiding ステライメージ7

トリミング前の全体画像です。↓
( 画像クリックで元画像の30%サイズで拡大表示 )
露光時間こそ少なかったものの透明度の良い空にも助けられ、
4月にレデューサーを付けて撮ったもの より各段に切れ味が向上しています。

たわみを防ぐためガイド鏡固定方法の見直しで、
今回は100分間でのRa(赤経=東西方向)の星の移動はなんと2 ピクセル以下となっています。
( かわりにDec(赤緯=南北方向)は7 ピクセルありましたが・・)

新しく購入したガイドカメラのおかげではないか? ですって。

そんな事はありません!
2時間も貴重な時間を無駄にしたのは、
新ガイドカメラ( TOUPTEK GCMOS 01200KMA )がガイド星を検出できなかったからです。

最初はわたしも高感度のはずとの思い込みから、設定ミスかとなんどもチェックしました。
しかし、昨夜の検証の結果、私のガイド鏡(D60mmf420mm)で検出できるのは
どうやら8等級前後ではないかと推測しました。
そこで、今回撮影したエリア周辺をステラナビで8等級以上を表示させてみると・・
表示枠はf420mmで新ガイドカメラの写野角相当
8等級以上の星は案外少ない事がわかります。

構図を変えたくなかったため、結局古いSSAGカメラと古いXPノートの再登板で
今回の撮影を行っています。
(* SSAGは写野が2倍と広く、6等級のガイド星を検出できました)

ただいま撮影中の「おりおんショット」です

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どうやら高感度のメリットより、写野がせまいデメリットが
今回の問題を生じさせたようです。
やはり、撮れないからポチるという不純な動機に問題があったのでしょうか?
写野を広げるには・・(安物買いの銭失い?)

雲上くもがみ
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コメント (6)
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