雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

本番前リハーサルでNGC2903銀河(しし座)

2015年03月28日 | 天体写真(系外銀河)
26日夜、今年になってはじめてまともな星空となりました。
とはいっても夜半前に月があり、透明度も 3/(5段階評価というものですが
雪国の冬空がやっと終わるという実感がわいてきました。

タイミングもVC200Lのガイドシステムの見直しをおこなった直後でしたので、
月が沈んでからの夜半過ぎに何を撮るかずいぶん迷いました。
まず夕方に高く昇った上弦前の月をパシャパシャと200枚ほど撮ったのですが、
ものの30分ほどで終了。(月の画像は後日の記事でお見せします。)
月が沈む0時過ぎまで時間がもったいないので、月明かりの中でリハーサルを兼ねて
しし座の系外銀河NGC2903の撮影を行いました。

撮影中の風景でまだ上弦前の月が西空(右下)で煌々と輝いています。
撮影を開始した時の月の高度は28度、15分露光の7枚目でもまだ11度と沈みませんでした。(月没 00時19分)
それでも月が低くなっていくにつれて空が暗くなっていくのがわかります。(canon D.P.P一覧)

リハーサルの目的であった、新しいガイドシステムのガイド精度については
本番で撮った画像と合わせ 別途検証しますが、
撮影後のカメラモニターでは大きな流れは見られずホッとしました。
月明かりの中で撮影できた画像7枚すべてコンポジット(重ね合わせ)で使う事ができました。

NGC2903 銀河 (しし座)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 )
( 上が北の方向 )・・・・* 左端の銀河はNGC 2916(12.0等級)
撮影DATA(抜粋): 2015/ 3/ 26 21:46’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4
露出15分×7 枚  ISO 1600 Cooled 60D (気温1℃ 冷却 -16℃)  ガイド鏡GS-60S 他は前回と同様

NGC2903 のトリミング画像(クリックで75%拡大)です。
拡大して見ると、星が楕円になっている事がわかります。
しかし、たわみによる流れは1枚(15分)当たり3画素程度で許容範囲内となりました。
( 画像クリックで全体画像を表示 )
15分露光7枚分(105分間)での星のながれです。(等倍拡大画像)

星が丸くならない大きな原因は、許容範囲内におさまった タワみによる”ながれ”は減ったのですが、
赤経(東西方向)の ”ブレ”が相変わらず目立つため。
PHD2の追尾グラフですが、赤緯Decに比べて赤経RAの振れが大きい事がわかります。
この ”ブレ”はその夜の大気の揺れ具合(シンチレーション)の影響を大きく受けます。
この夜も一般論で言われる
雲が無い時は上空に風があるため、大気のゆらぎが大きい 」が、当てはまったようです。

次回は 月が沈んでから撮った本番 「マルカリアンチェーン中心部」 の予定です。
このエリアはこれまで挑戦するも未だ満足できる画像が得られていない難物です。

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徹夜で撮影を終えた日は老齢の母の入院介護で一日中病院へ。
今日も病院へ食事介護のあと、月に一度の料理教室へ。
やっと、1回分の画像処理と記事を更新することができました。

500本を超えるこれまでの全記事リストは、 こちら から。
雲上くもがみ
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コメント (10)
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