雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

アンドロメダ銀河で3時間もピント合わせ?

2014年10月23日 | それでも星は流れる
前回記事で18日夜、ケフェウス座のIC1396の後に撮ったアンドロメダ銀河
とんでもないポカをやった事をお知らせしましたが、それがこの画像です。

アンドロメダ銀河M31M110 (アンドロメダ座) 
( 画像クリックで拡大表示 )
( 上 が北の方向 )
撮影DATA: 2014/10/ 18 23:09’~ VixenVC200L+レデューサー(f=1,278mm F6.4
露出15分×9枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温8℃ 冷却 -7.5℃) LPS-P2FIL バーティノフマスク
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG TAKAHASI D 50mm f 700mmガイド鏡 PHD Guiding ステライメージ7

今回はまた見事にブレてるな、って思ったあなたは自分では望遠鏡直接焦点で撮影したことのない人。
日頃撮影している人は、記事タイトルを見ただけでどんなポカか予想できたのでは。
上の画像を拡大してみると・・
撮影DATAの中にも正直に書きましたが、バーティノフマスクというピント確認用の板を装着したまま、
3時間近く(15分×11枚)も撮影し続けたのでした。
(星の光は20%も通過してないのでは)
今回が初めてではないのですが普通は途中で気づくのが、
ドン・キホーテ(改)」で取り付けたバンドに見事に収まるようになって・・。
それと、空が良くなかったので撮影画像を見てもこんなもんだろうと・・。

そんな事とはつゆ知らず(次の撮影まで気づかず)、PHDガイドの検証に励む
雲上(くもがみ) なのでありました。

今回はPHD Guidingの設定値を変えて検証してみました。
波形を見てもわかりにくいので、RMS値(標準偏差)を比較してください。(小さいほど星のゆれが小さい)

◇ 露光時間 を変えてみた ◇
露光時間=制御間隔になるが、短い2秒の方が良い結果に

◇ Min mo を変えてみた ◇
制御信号発出のしきい値が倍以上もちがうのに、RMSは同じ値  (露光は同じ2秒)

◇ RA agr を変えてみた ◇
( 露光:4秒 Minmo:0.2 )
( 露光:2秒 Min mo:0.5 )
制御信号の量(送出時間)を何%に抑えるかだが、上の例では65%が良い

◆ 今回の検証の組み合わせの中で、一番悪かったものと良かったもの ◆
今後は、右の設定例を参考にPHD設定値を決めて撮影していく事になりますが、
問題はその夜の空気の揺れ具合によって設定値が大きく変わるのかどうかです。

この夜は肉眼ではまったくアンドロメダ銀河が確認できなかったのですが、
わずか30秒露光でも写真には写ってくれます。

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星像のブレはご覧の画像で確認のしようがなかったのですが、
タワみによる星の位置移動は1時間に4.6 pixelと許容範囲内でした。

雲上くもがみ
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コメント (8)
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