雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

Step7 「FlatAide」 に甘えるな。(私の画像処理)

2013年09月07日 | 画像処理のはなし
”Step7”と言われても、もう忘れられている人がいると思います。
7月頃にブログ掲載する写真が撮れずに、苦肉の策で連載した記事の続きです。
( これまでの記事は、カテゴリー ・画像処理のはなし よりご覧ください。)

ステライメージ7での処理の記事が一段落した事で、終わる予定だったのですが
連載当初の記事には、FlatAideの処理についても掲載する予定だった事を思い出しました。
7月以降相変わらず撮影ができない天候が続いていますので、
間が空きましたがFlatAideの機能の紹介くらいはできるだろうということで・・

Step 7 背景フラット処理
使用ソフト FlatAide(フラットエイド)
FlatAideは、びんたんさんが作成されたフリーソフトで、下記よりダウンロードできます。

下の画像はステライメージ7で、マルチバンドシャープまで処理の終わったものです。

右下はからす座にある衝突する銀河で有名な「触角(アンテナ)銀河」です。  (北は下の方向) kissDX(SEO-SP2)

既にステライメージでの処理は完了しているのですが、ご覧の通りデジカメのCCD面のゴミや
カブリなどの背景むらがあり、大変見苦しいものとなっています。
以下、この画像についてFlatAideでの処理を行ってみます。
( 処理する画像はFlatAideで処理が可能なTIF形式で保存しておきます。 )

①. 星像検出
フラット化する背景から除外する”星”のしきい値と、”星雲・銀河”のレベル値を指定します。

フラット化から除外される部分がピンクで表示されます。
背景にうっすら色が付き始めるくらいの方が、自然なフラット処理になります。

②. 星像消去
背景のむらを検出するため、対象外の星や星雲・銀河が消去されます。

③. ぼかし処理
処理する境界が際立たないよう、”ぼかし”処理を行います。
わたしの場合、[ぼかし最弱]を選択する事が多いです。

④. 補正実行
背景色のレベル指定は大変重要です。何度かやり直す中で最適値を見つけます。

⑤. 補正実施後
背景色RGBのレベルを同じにしたため、背景の色づきが無くなっています。
うっすら明るかった上下のむらは、ほとんどわからなくなりましたが、
ゴミによるスポットむらはまだ少し残っています。

このようにFlatAideは大変有能なツールですが、入念な周辺減光やカブリ処理
できれば事前にフラット処理も行った上で使うことをお勧めします。
タイトル通り、FlatAideに甘えるな! です。

参考に他のFlatAide処理画像を掲載します。

処理前
処理後
M63ひまわり銀河    まだ処理の余地がありそう。(北は上の方向) kissDX(SEO-SP2)


処理前
処理後
M51子持ち銀河    背景むらはかなり改善されましたが・・ (北は下の方向) Cooled60D


処理前
処理後
マルカリアンチェーン  Cooled60D不具合で修理してから、右下のカゲリが目立ちます。(北は下の方向) Cooled60D

次回は  私の画像処理 最終回
Step8 最後の仕上げは、D.P.Pでこってりと  の予定です。
 

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これだけ晴れないとグチも出ないようになりました。
かわりに腹が出てきました。
先日の謙信公祭の写真で市展にでも応募しようかな・・、
なんてふとどきな事を考えています。

雲上くもがみ
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