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くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:NY 第22話「クローザー」

2006年06月18日 | CSI:NY
スリップ姿で道路に飛び出して、トラックに轢かれた女性の死亡事故が発生したが、遺体には事故とは無関係と思われる不審な傷がいくつか見られた。飛び出してくる前に彼女に何が起こったのかを捜査することに。
またヤンキースタジアムの駐車場では、ボストンレッドソックスのファンらしい男が車に乗った状態で死亡していた。男は試合の半券とファウルボールを持っており、鼻血が出ていたため、ヤンキースファンとのいざこざがあったのではないかとも考えられた。
一見まったく関係ないように見える二つの事件が、ファウルボールについていた髪のDNAによって一つにつながることになる・・・・

一方、マックが数日前に裁判で証言したアリッサ・ダンヴィル殺害事件の被告クイン・サリバンから、マックに電話がかかってくる。サリバンはマックの捜査が間違ってると言う。
資料を見直したが捜査に問題はなかった。しかし心に引っかかるものがあったマックは、直接留置所のサリバンに面会に行く。するとサリバンは、凶器になったレンチは本当は自分のものだったと告白した。
自分のものではないレンチにサリバンのDNAが付着していたことが決め手になったので、それは証拠分析の前提を覆すことになる。マックは証拠の再調査をしようとするが・・・・



昨夜我が家のほうでは激しい雨が降って、衛星の受信状態が悪く、ベガスのほうは3分の1くらい音声が聞き取れなかった(涙)。再放送に賭けるしかない。
NYのほうは、映像はお世辞にも良好ではなかったが、筋が理解できる程度には見ることが出来たのでよかった・・・。

「クローザー」は、野球の試合の終盤、勝ち試合の8回とか9回に登板して、そのまま押さえて試合を締めくくる役目のピッチャー。いわゆる「守護神」だ。
先発投手がゲームを作り、中継ぎが守った僅差の試合を受け渡され、きちんと無失点におさえて勝つという役割を担っている。だからいいクローザーの存在は球団の戦力において非常に重要だ。
だからこそマーゴ・トレントがいいクローザー二人を抱えているエージェント、というのは、なかなか成功したやり手のエージェント、ということを意味している、かな。
スポーツエージェントというのはトム・クルーズ主演の映画「ザ・エージェント」で描かれているように、生き馬の目を抜く厳しい世界のようだ。その敏腕エージェントに目をつけられたのだから、ルーベンは前途洋洋たるいい選手だったのだと思う。

ルーベンが「たかがジョークのキス」であそこまで過剰反応したのはいまひとつわかりにくいところがあると思うが、ゲイに対しては理解のあるように見えるアメリカでも、スポーツ界ではいまだに拒否反応が強く、ホモフォビア(同性愛嫌悪)による差別や暴力行動が問題になったりしているからだろう。
2003年にトニー賞をとった舞台「Take me out」では、一人のメジャーリーガーがゲイをカミングアウトしたことで、チームの崩壊にまでなってしまうという話なのだが、これも実態がベースになっているからこそだろう。
あそこまで嫌悪しているのを見ると、ルーベンはほんとはゲイなんじゃ?と思う解釈も出てくるとは思うが、潜在的なゲイであってもそうでなくても、それを認めることは野球選手を続けられないこと、と思うほどの恐怖心を駆り立てるものなのか。
だからといって、人を傷つけたり、ましてや殺したりしていいわけはない。ボールを人に向かってあんな風に投げた時点で、ルーベンは野球選手たる資格を失っていた。ゲームセットだ。

ステラは・・・・とうとう聞いてしまった。
なぜ指輪をはずさないの?」と。
マックが前に嬉しそうな顔をしたのはいつ以来だったんだろう。やっと立ち直って、自然な笑顔を見せるようになってきたということなのだろうが・・・・それでもまだ答えは「はずしたくないから」。
でも、マックがそう答えるだろうというのはまぁ割と想像の範囲なのだが・・・・むしろ、ステラがどういうつもりでその問いを発したのかが、そっちのほうが謎というか。
ステラとしても、指輪をはずして欲しくて聞いたわけではないような気がするし。
これでジェインが聞いたのなら、ジェインの意図するところは一つだろうし、人の心に鈍感なマックですらジェインの秋波には気づいているところがあるから、察してもっと答えに詰まってしまったことだろう。
しかしステラは・・・・ステラとマックの間に「何か」あって欲しくないという視聴者のほうが多いと思うので、ありそでなさそなボーダーラインの上、ちょっとよろけて観客をヒヤヒヤさせてみました、ってとこなんだろうか。
ステラのほうには「不器用な秘めた想い」なんてものが・・・・あるんだろうなぁ、やっぱし。この片思いは片思いでずっといってもらったほうがステラらしくていいもかなぁ。

ダニーは、トリビアに書いたように「中の人」の特性が活かされたネタだったが、イキイキしてなくてかえってイライラしていた。
「お前は野球選手、私はボスだ」
とマックに言われてしまったのがよくなかったのか?いや、そうじゃないだろうけど。
マックとの関係は、表面上大人同士で取り繕っているが、不完全燃焼なマグマがどろどろとしてる感じに見える。・・・・しかも、ダニーだけ。
次の1話でキレイさっぱり解消というわけにはいかなさそうな感じ。ダニーも、FBIのダニーにならって、「人生リセット祭り」に参加してみてはいかがかと。

ホークス先生は今週もピッカピカの笑顔だった。
殺風景だったモルグに人がいっぱいいて、しかも音楽がジャンジャカなっていて笑ってしまった。ホークス先生がトップだと、モルグも楽しい職場に変わってしまうんだなぁ。
今回も刃物フェチぶりを遺憾なく発揮していて、のこぎりを両手にニパッ。あぁ、その先生の笑顔がまぶしい・・・・
 し か し 、だ。
その輝く笑顔に、私のホークス先生に、ぺち、とか気軽にさわんじゃねぇぞこら、
聞いてんのかそこのチリ毛の自由の女神!!(怒)
ステラはマックのほっぺにもタッチしており、かなり私の気持ちを逆撫でしてくれた。
あぁそうさ、うらやましいのさ!

来週はとうとうシーズンファイナル。早いなぁ。
最初はどうなるかと思ったNYだが、いったんノリはじめたらサクサク進んでしまった感じだ。寂しくなるが、次もきっと会えることを信じて、最後まできっちり見守ることとしよう。


【 ト リ ビ ア 】

★ 演出はエミリオ・エステベス
今回の演出は、「ザ・ホワイトハウス」のバートレット大統領役のマーティン・シーンの長男で、チャーリー・シーンの兄、エミリオ・エステベスが演出している。
18話「狙われた委員会」も彼の演出だった。
エミリオ・エステベスは俳優として「ヤングガン」「セント・エルモスファイアー」などに主演するなど映画やテレビに出演作も多い。「ザ・ホワイトハウス」では回想シーンの若き日のバートレットをゲストで演じていたりしている。
最近は演出も手がけ、「コールドケース2」では2エピ、「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」では第3シーズンで3エピほど演出している。

★ ダニーの野球
ダニーが野球でかつてプロを目指してプレイしていて怪我で挫折、というのはCarmine Giovinazzoのプロフィールを使ったもの。元々大学は野球で奨学金を得たくらいのいい選手だった模様。
いい球投げてたし、撮影の時には盛り上がったことだろう。絵といい野球といい多趣味だなぁ。

★ NYのボストンファン
ニューヨークヤンキースとボストンレッドソックスは長きに渡りライバル関係で、いわゆる阪神巨人戦的「伝統の一戦」だが、それをよりぐっだぐだに煮詰めたような感情のこじれがある。
その原因の一端となっているいわゆる「バンビーノの呪い」と言われるベーブ・ルースの呪いによって86年もの間レッドソックスはワールドシリーズ制覇から遠ざかっていた。それが、このエピソードの放送(2005年5月)の前年、やっと呪いが解けてレッドソックスは優勝にこぎつけたのだ。
それを考えると、ノボトニーのあの調子の乗りっぷり、ノボトニーとトニーの言い争い、ダニーがNYではしゃぐボストンファンを「バカ」呼ばわりする事情もむべなるかなということがわかるだろう。

★ 剛速球
1マイル=1609メートル。こちらの換算ページを使って計算したところ、時速94マイルは151キロ相当。これは速い。大魔神佐々木レベルだ。
150キロを超える球を投げられると、剛速球投手のエリアに入る、かな。150だと打ちにくい、160超えるともうバットに当てるのがやっとレベル(日本だと横浜のクルーンしか投げられない)。
ちなみにダニーの投げてたレベルでも素人としては相当速い。

【 脇俳優チェック 】

◆マーゴ・トレントとデートしたスポーツエージェント .... Andrew Bowen
98~99年に「MadTV」のレギュラーで、日本のFOXのしつこいくらいのリピート放送の範囲内でも彼を見ることができる。
「ER」では第6シーズンに3エピほどゲスト出演しているが、未確認。看護師とかかなぁ。
ゲームでは映画「マトリクス」のゲーム版「マトリックス:パス・オブ・ネオ」でネオの声を演じている、っていうかこれキアヌがやってるんじゃないんだな。日本では「日本語版」が出てるので、声を聞くことはないかもしれないけど。

◆やり手スポーツエージェントのマーゴ・トレント .... Danielle Burgio
オフィシャルサイトあり。アクションのスタントを多くやっており、「マトリクス」の2と3ではCarrie-Anne Mossの、「デアデビル」ではJennifer Garnerのスタントを担当している。マカ刑事のKelly Huも「マーシャル・ロー」で彼女がスタントをしている。
女優としては「24」の第5シーズン中盤にキャリー役で3エピソード出演している。

◆ラジオ視聴者のトニー .... Jason Cerbone
「ザ・ソプラノズ」の第2~3シーズンにジャッキー・アプリールJr.役でサブレギュラー。トニーの娘メドウと付き合っていた時期も。賭場を襲って人を撃ったことがバレて消されてしまう。
「サード・ウォッチ3」9話と12話にプレスコット役でゲスト出演している。
スザンヌ・ヴェガのヒット曲「ルカ」のMVに出演している模様。「CSI:マイアミ4」4話に登場予定。

◆アリッサ事件の被告クイン・サリバン .... Michael Clarke Duncan
元々は普通の勤め人をしていたが、演劇を志し、ウィル・スミスやマーティン・ローレンス、ジェイミー・フォックスらのボディーガードをしていた時期も。その後「アルマゲドン」で注目され、「グリーンマイル」「デアデビル」など巨体キャラを活かした役にひっぱりだこ。
「グリーンマイル」ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

◆アリッサ事件の判事 .... Kathryn Harrold
「デスパレートな妻たち」ではガブリエルの不倫相手ジョンの母ヘレン役で登場している。第1シーズン9話「疑心」では、ジョンが人妻と不倫と聞き、その相手がスーザンと勘違いしてファッションショーでスーザンの服をボロボロに破いてしまった。第2シーズンにも登場予定。
「シカゴ・ホープ」ではカレン・ワイルダー医師役。「アーノルド・シュワルツェネッガー/ゴリラ」ではヒロインモニカ役など、他多数出演作あり。
私生活では、彼女の夫Lawrence O'Donnellは「ザ・ホワイトハウス」の脚本・プロデューサーであり、第2シーズン23話「決断の時」ではバートレットの父を演じていた。

◆剛速球クローザーのルーベン .... Amaury Nolasco
今話題の「プリズン・ブレイク」で、主人公マイケルの同房者フェルナンド・スクレ役でレギュラー出演。
「CSI:2」8話「倒錯の館」では、夜間金庫に売り上げを預けに行った小切手換金屋を刺して金を奪った犯人で、実は被害者の義兄のヘクター役で登場していた。これはヘクターの妻の女傑ぶりが光るエピソードだったりする。
「ER Ⅸ」2話「再度死亡」では銃で撃たれて恋人と共に運び込まれた男リッキー役で登場していた。

◆アリッサ事件の検事 .... Raphael Sbarge
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」ではニックの同僚弁護士ジェイク・ストラカ役でレギュラー出演。「CSI:5」8話「第三の性」では、被害者ウェンディの婚約者ラナー役で登場していた。ウェンディが性転換者だとは知らずに婚約し、つつましい愛を育てていたかわいそうな男だった。
「Six Feet Under」第1シーズン7話「兄弟」ではゲイ疑惑がかかった神父クラーク役を演じていた。ほかに「プロファイラー/犯罪心理分析官」「チャームド~魔女3姉妹」「スタートレック・ボイジャー」など、ゲスト出演多数。
次回最終回でも登場予定。「ER」でも現在放送中の第11シーズンの16~17話に登場予定。「FBI~失踪者を追え」でも第3シーズン3話に出演予定。

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6 コメント

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残り1話 (cilver)
2006-06-19 19:56:33
ついにNYも1stSeasonが終わってしまいますね…。なんかあっという間って感じがしますが,日本で放送が始まってもう半年にもなるんですねぇ…早いなぁ。

私も前回のいざこざからダニーとマックのやりとりがぎくしゃくしてるように見えて仕方ありません。ギャング疑惑(?)といい,誤射事件といい,いつになったら2人のやり取りを安心して見ていられるようになるのか…

あとついに次回でエイデンとはサヨナラになってしまうわけですよね。どう彼女がCSIを去るのか,注目ですね。
返信する
スクレでしたか・・・ (Garoto)
2006-06-19 21:02:25
ルーベン、どこかで観たようなと思ったら

プリズン・ブレイクのスクレだったんだ!

しかしプリズン・ブレイクは980円お試し版を観たきり

先に進んでいないので

(しかし本で読んじゃったので話は知ってる・・・またやっちゃった!)

スクレのその後の姿はよくわかっていません。



ジェイクが法廷にいてほっとしました。

ベガスでは情けなさ過ぎたので。

TBさせていただきます。
返信する
Unknown (josetangel)
2006-06-19 21:23:39
私はステラとマックにはロマンチックなものを感じませんね。多分そう言う関係じゃないと思います。指輪は911で死ななければならなかった妻のこと全般をずっと引きずっているということで、その象徴みたいなものかな、と思います。鎧をかぶっているというか。

第1話でそういうことも描かれるのかなと思ったのに、途中で触れられなくなってしまったのでこちらも見失ってしまいましたね。
返信する
コメントありがとうございます (くまぷー)
2006-06-20 00:53:24
>cilverさんへ

ほんと、あっという間でしたね。

この間「始まった~!」って喜んでいたような気がするのに。

エイデンのことは、ちょっとでも伏線張るのかと思っていたのですが、全然ほのめかさずにきたので、いきなりなんでしょうかねー・・・

エイデンの存在はほんとにもったいないので、いい感じに花道を用意してあげて欲しいです。



>がろとさんへ

980円のお試し版ですか。この間、「LOFTでタダで配ってる」という情報がありましたよー(^_^;)

そろそろ新作シールがはずれるころなので、うちもそろそろ見始めるかなーと思っていたのですが、夏の新作ラッシュでそれどころではなく・・・

プリズンブレイクは、「PB」かな、「プリブレ」かな、略されていないからまだまだですね(おい)。



>josetangelさんへ

ステラとマックは、どちらともとれるギリギリのところで演出を寸止めしてる感じがします。

だから、そうならずにこの先行くのでしょうが、時にほのめかすようにしながら二人の深い友情を描いていくのでしょうね。

ジェインの存在をうまく使っていくのかと思ったのですが、彼女も途中から消えちゃうようで、「マックと911とその後」についてはどう扱っていいか困ってるように見えますね。



NYはどこに向かっていくのでしょう。

シーズンの終わりというより、次シーズンに向けての始まりやつながりを感じたいですね。
返信する
エイデンは? (アサナ)
2006-06-20 13:13:15
私も同じくあっという間というでした

うわさではシーズン2はかなりいい感じらしいし、早く見た~い

おっと、でもその前にまず「コールドケース2」を見なくっちゃ・・・

でも、確かエイデンがサヨナラしちゃうのはシーズン2の第2話のはずですよね?
返信する
アサナさんへ (くまぷー)
2006-06-22 00:20:04
シーズン2はいい感じなんですね?

うーん、ますます楽しみに・・・・

コールドケースもまた、始まって終わってあっという間なんでしょうね。



エイデンの件、NYが始まった頃のIMDbでは大雑把に年でしかわかってなかったので、「第1で降板」という風に把握していたのですが、アサナさんの書き込みで確認したら・・・・そうですね。

IMDbのレイアウトの変更はどういう意味があるのかなと思っていたのですが、こういうときに役立つようになってたのかと、やっと得心しました。

2話までは出てるようですね。よかったー。

いや、いいのだろうか、なんとなくそれってマイアミのスピードルパターンのようでやだなぁ・・・・



まぁとりあえず次回でエイデンの件は片付かないのならちょっとほっとしました(^O^)。
返信する

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