くまぷーの海外ドラマblog

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あれこれ見ています。

「救命医ハンク セレブ診療ファイル」 1話

2010年05月12日 | その他海外ドラマ
次は「救命医ハンク セレブ診療ファイル」です。

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救命医ハンク セレブ診療ファイル』(全12話)

 吹替版:7月20日(火)23:00~ (初回は90分スペシャル)
 字幕版:7月24日(土)11:00~

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ハンク・ローソンはNYにあるERで将来を嘱望されるエリート医師で、美しい婚約者もいて順風満帆の人生を送っていた。
そんなある日、ストリートバスケの対戦相手の黒人青年が突然倒れ、難しい状態だったがハンクの適切な処置で息を吹き返す。しかしそこに病院の理事長ガードナーが倒れて運び込まれる。ガードナーの容態は心配するものではなかったため、ハンクは黒人青年の方を優先するが、不運なことにガードナーは死亡してしまう。
ガードナーを優先しなかったことで院長の心象が悪くなっていたこともあり、病院はクビになった上に、悪評が回って再就職も難しい。荒んでひきこもったことで婚約も解消、すべてを失ってしまう。
そこに弟のエヴァンが、高級リゾート地ハンプトンズのパーティに潜り込めると誘いに来た。渋々ついていったハンクだが、ボリスという富豪の邸宅でのパーティで、偶然に若い女性エイプリルが倒れたところに居合わせ、その命を救うことに。
秘密主義のセレブにとって、こっそりしかも適切な処置をしてくれるハンクのような医師の存在はありがたいため、その件の噂がまわって次々にハンクにセレブ達から処置の依頼が・・・

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昨年の6月のミッドシーズンの新番組として放送され、新番組の中では最高の視聴率を叩き出したというこのドラマ。

原題は「Royal Pain」。「プライベートプラクティス」が原題ママだったのだから、これもきっとそのままいくのだろうと思っていたら、こんな邦題が・・・
「救命医ハンク」・・・なんかイメージ違う・・・「セレブ診療ファイル」がついてるからかろうじて、っていう感じなのだけど、だったら「セレブ診療ファイル」だけの方がまだ近い。
「セレブドクターハンク」だったら? ん~「セレブなんだけどドクター」みたいになるのか。たしかに難しい。
やっぱりそのままでよかったんじゃ・・・(ループ)

題名はともあれ・・・主人公ハンクは、ERドクターとして非常に有能なので、「救命医」なのは間違いではない。判断は的確、その場にある代用品を使ってすばやく治療を行ったりする応用力もある。
しかし、彼は俗物だ。美女を見ると鼻の下がびよーんと伸びるし、決して聖人君子ではない。人並みに欲望には忠実で野心もあった男だったのだ・・・クビになるまでは。
ただハンクはクビになったことで、世間(院長や婚約者など)と自分の価値観の乖離に気づく。人として医師として間違ったことはしていないのに、結果的に人の命を救ったのに、院長が不運にも予測の付かないことで死亡したことで、正しい行いの方は決して認められないということに。
誰もが「彼は過ちをおかした医師」と指を指していたものを、ハンプトンズでは「そんなことはどうでもいい」と言われる。腕さえあれば問題なしだと・・・それが物語の始まりだ。

メインとなる舞台はロングアイランドにある、マンハッタンの住民のあこがれの高級リゾート地ハンプトンズ。映画「恋愛適齢期」の舞台であったり、「バラ色の選択」でも別荘が登場していた。ドラマでは「Sex and the City」第5シーズン8話「新たな恋の予感」でボビーの結婚式が行われたのがハンプトンズ。
新しいところで言うと「ゴシップガール」の第2シーズンのスタートを華々しく彩ったのが、ハンプトンズで夏を過ごすセレブ達の生活だった。
ビバリーヒルズの豪邸とはひと味違う、東海岸のセレブたちの別荘ライフが花開いている土地柄だ。
そこでのドラマなので、「ダーティセクシーマネー」や「ゴシップガール」あたりに見られる、タガのはずれた東海岸セレブ達の非常識ライフと、桁の違うゴージャスぶりがこれでもかー!という感じで堪能できる。
あそこでセレブ達に囲まれて夏中過ごしたら、普通の人間ならドラッグ打たなくても簡単に壊れることが可能なんじゃなかろうか。

そのイカれた街でハンクを支えるのは弟のエヴァン。演じているのは「ジョーイ」でジョーイの姉ジーナの息子マイケル役でトボけた味の演技を見せていたPaulo Costanzo。今度のドラマも、すっとぼけたダメ男ぶりが光る。彼が素敵な狂言回しとして笑いの製造元になっているムードが心地よい。
ジョーイ時代を知ってると、当時大学生だったのにすっかりオトナになっちゃって・・・と感慨深いものがあるが、実はジーナ役のDrea de Matteoとは実年齢6歳しか違わなくて今年で32歳!らしい。
あとはハンクの理解者となるのか、ジル・ケイシー役のJill Flint。彼女は「ゴシップガール」では、ルーファスのアートギャラリーのお客ベックス役など(ルーファスとデートの約束をしたのに、他の女性と鉢合わせして気まずくなって帰ってしまう)。他に押しかけ看護助手のディヴィア・カダイ、ハンクのパトロンとなった大富豪のボリスなど、なかなかクセモノが揃った作品となりそう。

なんといってもこのドラマはセレブの生活の実態を観察するだけでも充分に目の保養になって楽しめるのだが、セレブとして爛れた生活を送るうちに大事なものが壊れてしまった人間模様を観察しているだけでもなかなか楽しそうだ。
あんなに物質的には満たされているのに心が満たされない人々を、ハンクが治すのは果たして傷だけではないような・・・
大富豪少年タッカーのように、家族の愛情に飢えてるを通り越して、満たされすぎて自分が真に欲しているものもわからなくなってるようなのを見るのは、痛々しささえ感じるのだが・・・
でもやっぱり・・・お礼に金の延べ棒とかもらっちゃったら、コロっとなびいてゲストハウスに住まわせてもらいたい、かも。PCのモニタが7つですよ7つ・・・(反応するのそこ?)

やはりエヴァン役のPaulo Costanzoがカギかな。笑いのツボは彼にあり。そして笑わせながらほろりとさせるのもなかなかうまい。
ハンクをうまくコントロールしているつもりでいながら、いつもハンクに尻ぬぐいしてもらってるような、古典的だけれどもあったかい笑い満載。
今年の夏からはこのドラマで結構楽しめることになりそうだ。


★Mark Feuerstein(ハンク・ローソン)
「アリーmyラブ」第3シーズン13話「曇のない目で」では、アリーを口説くためにいきなりキスしてカプチーノぶっかけられたバリスタ・・・は、世を忍ぶ仮の姿で実は判事だったというハモンド役。
「ザ・ホワイトハウス」では、ドナがブラインドデートでエインズリーに紹介してもらって付き合ったものの、バートレットの弾劾裁判で行政監視委員会のメンバーとしてドナの日記の嘘を追及する立場になるクリフ役。
「Shark」第1シーズン19話「堕ちた少女たち」では、AV王殺害犯の弁護人としてスタークと対決したミッチェル・ラティマー役

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