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FBI~失踪者を追え! 第13話「親の執念」

2005年07月01日 | FBI~失踪者を追え!~
【 失踪者 : チェット・コリンズ 】
通報者:妻ヘレン

マローンチームで担当していた失踪者ショーン・コリンズの父チェットが行方不明に。チェットは別居中の娘ケリーと会う約束をしていたが現れず、不審に思った妻へレンが通報したのだ。
チェットの部屋には押し入られた形跡はなく、車がなくなっていた。先週職場をクビになったという。室内には一面に、ショーンの手がかりを捜す写真やデータが張りめぐらされ、いつも持ち歩いていた写真と結婚指輪が置き去られていた。
チェットには金銭の未払いが多くあったのに、1万5千ドルを使った痕跡があり、ダニー達はチェットがドラッグに染まったのではと疑う。また8日前に銃を買ったことから自殺も考えられたが、どれもジャックは即座に否定する。
仕事場でもチェットは散漫な様子で、クビにしたら暴力を振るうなど、明らかに様子がおかしかったという。
妻のヘレンに話を聞くと、最後にチェットと会ったときに新しい彼アレックス・サンボーンと一緒のところに出くわしてしまったのだ。
「前向きに生きたい」と言うヘレンに、チェットは今までに見たこともないような絶望的な目をして「地獄に落ちろ」と言い捨てていったという。

調査の結果、1万5千ドルの使い道は私立探偵を雇った金とわかる。ゲリー・フィスクというその胡散臭い探偵は、最初は適当に調査してチェットから金を巻き上げていたが、しばらくすると支払いが滞った。
そこで新情報をエサにして払わせようとしたが、逆に銃で脅されて情報を渡したのだという。
ジャックは、チェットがまだショーンの事件を追っているのだと判断し、6年前の事件をあらいなおすことからチェットを追い込もうと考える。しかし、他のメンバーは絶望したチェットは銃で自殺したのではないかと考え、ジャックのやり方説明のなさに異論を唱え、チームに不協和音が流れはじめる。
仕方なくビビアンがジャックを問い詰める・・・・2ヶ月前オクラホマのホームレスがショーンではないかとつかんだチェットは、地元の警察に確認したが否定された。そこでジャックにチームを派遣して確認してくれと言ってきたのだ。
しかし公私に追い詰められていたジャックはそれを突っぱね「諦めろ」と言ってしまったのだという。それ以来、チェットはジャックの元を訪れていなかったのだ。

ショーンは1996年7月3日に、キャッツキル州立公園のテントから連れ去られたのだった。チェットがちょっと目を放した隙の出来事だった。
その当時の少ない情報にパークレンジャーが「犬をつれた男」を目撃した、というのがあった。そして探偵が渡した情報の中にも、最近犬で子供を釣って誘拐しようとした男、タイソン・ディブスの情報があることがわかり、チームはディブスの元に急行。
しかし、ディブスは自室で銃殺体で発見される・・・・


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ヘレンに本気でつきあってる彼が出てきたことから、ハテ「元妻」だったっけ?と前回の登場(第4話「あこがれの街」)を再度見直してみた。
そしたら「ヘレンとは離婚の話をしてる。弁護士を立ててもいいんだが、そんな財産もなくて」と言っていた。前回の時点ではまだ離婚はしていなかったのだな。今回は彼氏の存在だけでは離婚したかどうかはわからないのとNHKの公式に「妻」とあったので、「元」はつけなかった。

養子といえば、「フレンズ」のモニカ&チャンドラーのビング夫妻が、養子を迎えるのに必死になっていたのを思い出す。彼らのように妊婦の時点で青田買いするのが、ある意味一番身元確実なんだなぁということを今回のを見てしみじみ思った。
まるで臓器のように売り買いされる子供たち。引き取る親の側は、まったく知らないで悪に加担することになる。「本人たちにはどうすることも出来ないが、少し頑張ってお金を積めば、手に入らないわけでもない幸せ」というカテゴリには、「本人たちのどうにもならない」心理につけこむ悪いやつが暗躍しているものだ。

チェットの部屋に、ショーンの「成長後の写真」が置いてあったのが胸に迫った。本当に色んな手を尽くして、やれることはなんでもやってたんだなぁ。(見つかったショーンは余り似てなかったのだが)
ただショーンを取り戻したいというだけでなく、チェットにしてみたら「失われた家族としての時間」すべてを取り戻す作業だったのに違いない。
見つかったとき、チェットはすぐさまショーンと呼んで抱きしめるかなと思った、が、違った。ショーンに今まで呼ばれていた名前を聞き、その名で呼んであげて握手するだけだった。気持ちをぶつけるのは簡単だけど、それでショーンが傷つくのが怖いと・・・・これからはいくらでも取り戻すだけの時間はあるし。
本当に見つかってよかった。このところ荒んだラストが多かったので、この回の話はとても救われた。まとめるのに3~4回ほど見たが、必ず最後の場面でぐっときてしまう。

最後に、チェットがジャックに「お守り」を渡していた。(セントユダ?と聞こえたが、あれはなんだろう)「あんたには必要になるかと思って」と。多分、ジャックは本当に親身にチェットに接してきて、我がことのように事件にあたってきたのだろう。
ジャックがチェットの部屋をみた時、ジャックとチェットがシンクロして涙する映像があったが、あんなふうに「自分の子供を捜すように」してジャックは事件を見てきたのだ。
それでチェットもまたジャックの気持ちにシンクロしたのだろう。だからチェットは、ただジャックがめんどくさくて「諦めろ」と言ったのではない、心に重荷を抱えてのことだということを察したから、「お守り」を渡したのではないだろうか。
ジャックの私生活はいまだ断片的にしか描かれていない。それが解き明かされることは来るのだろうか。

最近、ダニーのファッションがちょっと気になる。
なぜかダニーだけがとっかえひっかえしてるように見えるが・・・気のせい?


【脇俳優チェック】

◆チェット・コリンズ .... Charles S. Dutton
「エイリアン3」では準主役ディロン役。またペ・ヨンジュンの新作映画の元ネタということでこの秋脚光を浴びそうな「ランダム・ハーツ」で、ハリソン・フォードの相棒アルシー役として登場。
映画の「大きなガタイのおひとよし黒人」には、このひとかなり出てくる確率高し。
今回の演技でエミー賞のゲスト男優賞(ドラマ)を授賞。納得。

◆チェットの妻ヘレン .... Rosalind Chao
「スタートレック」シリーズで熊本ルーツの日本人女教師という謎の役Keiko O'Brienを演じている。他に「アイアムサム」での売春婦役など、日中韓国籍不問のアジア人役として多彩なキャリアを積んでいる。
「モンク」や「ザ・ホワイトハウス」でもお見かけしているし、アメリカ人から見たアジア人のイメージに答えるタイプって感じなのかな。
若いころはテレサ・テンのようなお美しい方だったようで・・・

◆ヘレンの彼氏アレックス・サンボーン .... David Grant Wright
むかーしTBSとBS-iで放送していたSilk Stalkings(邦題「絹の疑惑~シルク・ストーキング 」)にレギュラーゲストとして出演。でも、日本未放送分の第6~7シーズンらしい。
このひとはどこかで見たような気がするんだけど他にははっきりせず。よくある顔ってことかな。公式サイトあり。

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4 コメント

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TBありがとうございました (ふみさと)
2005-07-02 03:30:56
 いい話でした(^^)ハッピーエンドだと、ほっとします。



 チェットとショーンの再会、いきなり抱きしめっ!ではありませんでしたね。ショーンのために、これからじっくり時間をかけて、時間を取り戻していくんだろうなと想像しました。



 ラストのチェットとジャックのシーンは、胸に響きました。



 ダニーの私服、ファンとしてはうれしかったり(笑)



 こちらからもTBさせていただきましたm(_ _)m
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ふみさとさんへ (くまぷー)
2005-07-02 10:11:37
マーティンの私服はイマイチなのですが、ダニーはだんだん進化してるような感じですね。

サマンサよりオシャレかも。

FBIっぽくないですよねー(^_^;)



すっかり関西弁もいい感じの個性になって、ダニーのキャラはファンいっぱいついてそうです。

男の色気っつーんですかね。
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Unknown (がろと)
2005-07-02 12:13:58
Charles S.Dutton氏はOZでのアルバ・ケース役でのゲスト出演でも光っていましたが、彼が実際に服役していた経験が、いろいろなところで生かされているのではと思います。



またマローンの涙にやられました。オヤジ泣きに拍手!



またTBさせていただきます♪
返信する
がろとさんへ (くまぷー)
2005-07-02 23:38:29
なるほど・・・オヤジに歴史あり、ですね。

(どういうリアクションだ)



次週は「ジャック 初めての出会い系」だったりするわけで、ほんとにもう、オヤジにはやられっぱなしの今日この頃です。

コールドケースにもいい感じのオヤジは出てくるのでしょうか。それがとても気になります。
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