くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:4 第5話「心優しき獣たち」

2005年05月24日 | CSI:科学捜査班
【CASE リンダ・ジョーンズ】
 現 場 :郊外の路上
 被害者 :リンダ・ジョーンズ 35歳独身
 死 因 :3tのトレーラーと乗用車で衝突、全内臓破裂
 担 当 :ギル・グリッソム、キャサリン・ウィロウズ、ウォリック・ブラウン、ブラス警部
 背 景 :真夜中の郊外の路上で、女性が車線をはずれ、3トン車と正面衝突した。
      トラックの運転手には非がない模様。車は大破。
      タイヤ痕から何かを避けるかのように急ブレーキ、対向車線にはみ出した様子。
      現場路上には大きな動物の足跡があり、それを車で轢いたかと思われた。
      足跡を追っていくと、道の傍らの草むらにアライグマの着ぐるみを着た遺体が。

免許などから身元はリンダ・ジョーンズと判明。
しかし、それ以上の事件性はないものと判断された・・・・

【CASE ロバート・ピット】
 現 場 :郊外の路上。リンダ・ジョーンズの事故現場の直近
 被害者 :ロバート・ピット
 死 因 :背中の銃創による失血死
 関連人物:セクシーことバド・シモンズ、狼リー
 背 景 :リンダ・ジョーンズの事故現場近くで、アライグマの着ぐるみの遺体が発見された。
      禁酒会会員のタグ(30日間禁酒の誓い)のタグと手縫いの着ぐるみ着用。
      背中に高速銃による銃創があり、撃たれてからリンダに轢かれたと見られる。
      指紋が前科のデータに一致、酒気帯び運転により禁酒会のカウンセリング命令が。
      口と胃の内容物に青い繊維の毛玉。アルコールは陰性。
      嘔吐物から麝香とイペカック(嘔吐剤)が検出された。

ピットの自宅を捜索したところ、部屋には異様な数のアライグマのぬいぐるみが。
そして部屋のカレンダーには「PAFコン」という予定が書き込まれていた。グリッソムとキャサリンがその会場を訪れてみると、そこは着ぐるみ愛好人間たちの集いだった。
グリッソムは会場で売られていた写真の中に、ピットがアライグマ姿で子羊と仲よさそうにツーショットで映っているものを発見する。彼はこのコミュニティの中で人間関係を築いていたのだ。
手がかりの青い繊維に相当する着ぐるみたちを調べたところ、セクシーと名乗る青い猫の中の男、バド・シモンズが浮上する。彼の毛皮からは麝香とイペカックが検出され、成分がピットの嘔吐物と一致した。
しかしセクシーは「スクリッチング」していただけだと主張する。着ぐるみたちは、お互いをさすり、こすりあって愛情表現する(=スクリッチング)のだという。
セクシーの青猫の着ぐるみを調べると、ピットの精液が付着していた。スクリッチングがエスカレートして性行為にまで及ぶ「イッフィング」という状態だったのだという。
しかし、セクシーにはピットを殺す動機も何もないため、麝香とイペカックをつけた「誰か」が存在しているのではないかと考えられた。

セクシーにイッフィングのたまり場を供述させ、そこに踏み込んで全部の着ぐるみを押収したところ、リーという男の狼の着ぐるみの手の部分に麝香とイペカックが検出された。
リーを事情聴取したところ、同じ職場の恋人をピットに奪われ恨みを抱き、ピットが夢中になっているセクシーをなめるだろうと見越して麝香とイペカックを塗布させたことを白状する。
しかしリーは殺意を抱いていたわけではなく、ピットが調子悪くなればと考えての行為だった。リーがピットに奪われた恋人は子羊リンダ・・・・つまりピットを轢いたリンダ・ジョーンズだったのだ。
リンダの車を再度調べたところ、トランクの中に子羊の着ぐるみが発見される。

では、なぜリンダはピットを轢いたのか。
キャサリンは「ケンカして、リンダはピットを車から降ろしたのだろう」と推測した。車に残っていたホテル(PAFコン会場)の駐車係に話を聞くと、アライグマはべろんべろんに酔って吐いており、一緒にいた女性と口論になっていたという。
リンダを置いてイッフィングに出かけた上イペカックの作用で吐きまくっていたピットは、どう言い訳しても禁酒の誓いを破ったものと決め付けられたのであろう。
ケンカになって途中で降ろしたものの、心配になって戻ったリンダはピットを轢いたのだ。

しかしまだ、肝心の「誰がピットを銃で撃ったのか」という謎が残る。
現場近くに住む犬のブリーダーに聞くと、当夜コヨーテがうろついていたのを見て、銃で処分したのだという。夜の闇の中、アライグマの着ぐるみでうろついていたピットは間違われたのであろう。
ブリーダーは間違えただけ、そしてリンダは死亡、狼リーは殺意がない上に薬の塗布は直接の死因でない。結局誰も二人の死について罪に問うことができないという結論に・・・・


【CASE アル・セスト】
 現 場 :食品会社の冷凍庫
 被害者 :食品会社の守衛アル・セスト
 死 因 :散弾銃による銃殺
 関連人物:守衛のピーティ、夜番のジョージ・バーテル、ジョージのいとこヴァージル
      現場近くに住むブリーダー
 担 当 :サラ・サイドル、ニック・ストークス、サム・ヴェガ刑事
 背 景 :冷凍庫で凍った状態の遺体が発見された。社内にある自販機が壊され600ドルが強奪。
      その強盗がアルを殺しての犯行と見られた。
      事件発生当時いたはずのピーティーは昼番のジョージがアルに会いに来たので、いつ
      もの習慣で、持ち場を離れて外に食事に行っていた。ジョージは行方不明。
      現場にあった木片は銃床の破片で、接着剤で修理したものと見られた。

突然、行方不明だったジョージが警察に姿を現した。彼は「犯罪を告発したい」と言い、強盗殺害犯にアルと一緒に巻き込まれ、アルは殺されたが自分は殴られて車のトランクに詰め込まれたのだという。
タイヤレバーでトランクを開けて逃げ出し警察にやってきたのだというジョージの主張は筋が通っていたが、ズボンの折り返しに血痕がついており、そのまま容疑者として拘束された。
現場の冷凍庫の温度を元に実験してみたところ、銃撃によって飛散した血液は、粒状に固まって散乱する。その一粒がズボンの折り返しに入り込んだ可能性が考えられる。飛散の位置からジョージはセスの後方にいたことになり、犯人ではないことがわかった。
ジョージの衣服についていた塗料は、84年型モンテカルロの塗料だったが、その上に家庭用のペイント塗料で修理の痕跡があった。銃床といい車の塗料といい、計画的な手口の割に杜撰な犯人のやり口に、次第にサラとニックは呆れ始める。

銃床の破片に付着していた接着剤は、成分にテラコッタの入った石材向け業務用接着剤だった。主に花崗岩に用いられることから、花崗岩を扱う建築業者で働く人間に的を絞って捜索したところ、車の種類とあわせて一致したのは、ジョージのいとこのバージルだった。
ジョージはバージルを信用し、職場の様子、ピーティが昼に持ち場を離れること、自販機のことなどを何も考えずに説明し、利用されてしまったのだった・・・・


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主任が・・・・妙にPAFコンになじんでいるというか、ヒゲ面で何も着なくても着ぐるみ状態・・・・とか言っちゃダメか。
目をキラキラ輝かせて、「興味深い」って。主任のマニアックもここに極まってるというか。
来年主任は、絶対事件と関係なくPAFコンに参加してると思う。
それにしても実際にこういう集まりがあっての設定なのだろうか。CSIではよく、こういう「よくありそうな」ものをマニアックに取り上げるが(小人症の会とか)クレームはついたりしないのだろうか。

今回は、キャサリンの「経験豊富さ」が役に立った事件のようだ。着ぐるみくんとのデートはさておき、恋人同士の機微はグリッソムだけなら解決できなかったに違いない。

ピットの死の遠因になった嘔吐剤「イペカック」。
嘔吐剤、というものにピンと来なかったのだが、キャサリンがリンゼイに使ったように、異物を飲み込んだ時とかに使う割とメジャーな薬らしい。
検索してみたら、実はかなり昔から知っている薬だった。それは何かというと・・・・「赤毛のアン」で、喉頭炎のミニー・メイにアンが飲ませていたのがイペカックだったのだ。それで痰が切れてミニー・メイの命が助かったという。
これはなんだかんだで20年以上前から知っていたものだということに感慨。
薬も、使いようで命を救ったり、死を招いたりだなという、キレイにオチがついた。

もうひとつ、麝香についてはここが詳しかった。マスクメロン・・・・えぇ~?

こういうツッコミはアレかと思うが・・・
冷凍死体の話で、最初に現場を見たニックが、「(血痕の散らばり具合から見て)散弾銃だな」と判断しており、また実際血痕も普通に飛散していた。しかしズボンの折り返しの実験の時に、飛散血液は瞬時に凍り付いて球状になり、コロコロとその場に跳ね返ったり転がったりしていたのだが・・・・
あれはどうなんだろうか。「殺害時には凍ってズボンに入った」という設定がなければジョージの疑いは晴れないから凍って散らばったのは間違いないのだろうが。

あと、もうひとつ別方向へのツッコミ。公式にはいつもお世話になっているので、文句つける筋合いのところではないのだけど・・・・今回のあらすじ、ネタバレ状態まで書いてあるのにもかかわらず、肝心かつ核心の殺害方法のところが違ってるような気が・・・・(よね?)
第2シリーズDVD化の時に、ストーリーを元にクイズとかやってたので、そういう時に最終的に頼りになるのは公式なので、お願いしますよほんと・・・・

それとひとつわからなかったのは「緑の丘はあっても、オズワルドはいない」という主任の引用。
主任の台詞をばっちり理解するのには相当に多方面での造詣が深くないとついていけないなぁ。
どなたかご存知の方がいらしたら、教えてください。


★ 脇俳優チェック

ビキニの青猫セクシーキティちゃんことバド・シモンズ役のWillie Garsonは、「Sex and the City」のスタンフォード姐さん。まさにこういう役は彼にぴったり?
他にも「フレンズ」でロスが引っ越した先の管理人(第5シーズン15話「チャンドラーが結婚宣言!?」)をやってたりしたことも発見。「アリー」と「ザ・プラクティス」の両方に(同じ役の)地方検事で出てたのも彼か。

アライグマくんは、「ザ・ホワイトハウス」に出・・・・る予定。しかも第6シーズン。見られるかな・・・・NHKさん頼みますよマジで。

狼リーは、「刑事ナッシュ・ブリッジス」のペペ。他に「マルホランド・ドライブ」「恋愛適齢期」などに気づかないほどのチョイで出ているが、確認できず。
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7 コメント

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Unknown (Mimi)
2005-05-25 00:21:49
Well, we have a grassy knoll ... but no Lee Harvey Oswald.

すみません! (Mimi)
2005-05-25 00:29:49
初めまして!初めての投稿で、間違えてしましました!申し訳ございません!!(お恥ずかしい・・・。)



こんにちは、CSIファンのMimiと申します。

第3、4シーズンと、WOWOWが見られないので向こうのDVDで見ているため、くまぷーさんのこちらのサイトは本当に参考になり、ずっと見させて頂いていました。丁寧かつ、とっても思慮に富んだ感想を書かれていて、読み応えがあります。



さて、グリッソムの引用ですが、↑間違えて投稿した方に書いたように(本当にごめんなさい。)原語では"Well, we have a grassy knoll ... but no Lee Harvey Oswald."と言っているようです。つまり、JFK暗殺に例えて、「場所は分かっても撃った人は分からない」と言いたかった(The Grassy Knollはオズワルドがいたとされる場所のようです。)んじゃないかなと。でも、吹替えの訳は微妙に分かりづらかったようですね~。



では、初コメントでいきなりミスをしてすみませんでした。これに懲りず、今後とも宜しくお願い致します。これからも楽しみにしていますね!!
すばやいアップにビックリしました (nyan-routine)
2005-05-25 00:33:48
ただし、本日の放送をチェックできなかったので、日曜日までお預けなのです。だから、ネタバレを恐れて、1行も読んでいません。ザンネンです。。。

「グリ派・グレ派」という言葉気に入りました。ファンの間ではフツウに使われている言葉ですか?

 ごく最近、スーパーチャンネルでの「ER」を見ていたら、ロスの父親の彼女役で「キャサリン」ヘルゲンバーガーが出ていました。ビックリです。あ~らここでお会いしましたわね~という感じでした。当時から知的セクシー路線だったんだなぁと感慨深く見入ってしまいました。
Mimiさんへ (くまぷー)
2005-05-25 01:52:20
いらっしゃいませ。

オズワルドの件ありがとうございました。

あぁ、JFKのオズワルドでしたか!!どのオズワルドかと思って・・・・

「緑の丘」にきっと意味があるのだろうと思いましたが、それじゃわからないですよね~。

勉強になりましたし、すっきりしましたぁ!



アメリカ版DVDですか!

国によって特典映像が違ってたりしたら、コレクター的制覇をしてしまいそうですが(無理)。

また原語でわからないことがありましたら、質問させてくださいませ。ほんとにありがとうございました。



nyan-routineさんへ (くまぷー)
2005-05-25 01:58:13
イヤイヤイヤイヤ、すばやくないですっ!

これは先週の放送分です~~~~。

コレまとめてたらそんな、無理無理~~~~。

今週のはさっき見たところ、主任が大活躍で、独り舞台でしたよ。それもお楽しみに。



「グリ派・グレ派」ですが、私一人の造語でして・・・

まだファンの横のつながりとか全然ないので、ファンの常識とかよくわかってない状態です。



キャサリンはそうでしたね、ロスのパパ彼女・・・・。ERもあの頃が懐かしいです。

今日、ちょうどWOWOWで実だんなさんと共演の主役映画をやってたので、録画しておきました。リラックスした感じの演技でしたが、うーん、変な映画(爆)
早トチリ!すみません (nyan-routine)
2005-05-25 21:22:21
本当に!先週のストーリーでした。火曜の夜にチェックしたのでてっきり。。。

 私も同様にPAFコンでのグリさまが、しっくり見えることに感心しました。彼という人物は心底謎に思えます。

「小人症の会」もそうですが、ラジコン・カー(?)レースをアンダーグランドで開催している会もありましたね。全くの作り事ではないと思いますので、登場する色々の事柄を見るにつけ、アメリカという国の複雑さを感じます。

 ここでする話ではないかもしれませんが、私は今、今週月曜日に放送された「ER」でのロマノのエピソードについて、不完全燃焼というかモヤモヤしたままというか。。どうしてこんなになってしまっているのか。実は私「ビバヒル」もファンで見続けていたのですが、あの時も最後の方はなんでもアリ状態になって、気分が盛り上がらなくなってしまいました。シリーズも長くなると仕方がないのでしょうが、ちょいと目にあまりますよね。

旬を過ぎると・・・ (くまぷー)
2005-05-26 00:14:11
アメリカのドラマは、どうしてもだめになるまでひっぱり続けるので、グダグダのシーズンになりますよね。

「フレンズ」は終わると決めてから、スタッフの心がひとつになって、すばらしい大団円のシーズンを作り上げたのでよかったのですが、第8~9シーズンはパワーダウンしてましたし。



ERのロマノの最期は、私もあまりのことにテレビに向かって怒りをぶちまけてしまいました・・・

あれはあんまりですよね・・・・

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