くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:NY 第18話「狙われた委員会」

2006年05月10日 | CSI:NY
警察の不正を摘発するダヴレポートの提出を目前に、委員のメンバーが打ち上げをしていた地上65階のバーで狙撃事件が起こり、委員の中心メンバーダン・スタンウィクと、彼と一緒に踊っていた女性シャーロット・デュボワが殺された。
マックとステラはレポートに事件を解決する鍵があるのではないかと見て、レポートのターゲットになっていた分署の署長のロビンソンを疑う。しかしロビンソンの手の硝煙の成分は現場のものと一致しなかった。しかも銃撃は65階のビルの外から撃ったものと見られ、狙撃方法がわからなかった。
一方、ダニーとエイデンは白タクの運転手が殺害された事件を担当。白タクに悪いイメージがあるダニーは、なぜか感情的になって被害者の息子にまで冷たく当たってしまう。
刃物で残忍に切りつけられ、売り上げを奪われるなど、現場状況は男性の犯行の手口を示していたが、被害者の爪に残されていた血液のDNAはなぜか女性のものという結果が出た・・・・


不正摘発の委員に凶弾が放たれたということで、警察全体の信用問題にかかわる大事件だ。だからこそマックはシャーロットの両親への伝言を、力強く語らなければいけなかったわけで。
そんな意気込みで臨んだ事件だったのに、ただの痴情のもつれかよ!と、さぞかしマックの心は怒りに燃えていたことだろう。
「ただの嫉妬だろう」
あぁ、なんかマックすごい怒ってる・・・・今までで一番怒ってる感じ?そりゃ怒るよなぁ・・・

マックが怒ると、ステラはクール。この二人の微妙なバランスがだんだんわかってきたような。今までグリッソム&キャサリンペアと、ホレイショ&メーガンペアの力関係を見てきて、ステラの自己主張があまりに強いので「ステラもうちょっと退けよ」とか思っていたのだが・・・・
けっこう出るところは出ながらも、ちゃんとポイントポイントでマックがびしっと締めているのがわかってきたので、どんなにステラが暴走していても安心して見ていられるようになったかもしれない。
思えば、あと残り5話になってきてるんだもんなぁ。

今回妙に感情的になっていたダニー。「白タクの思い出」が、というよりは、何か彼は「父親」との思い出ということに敏感になっていたのではないだろうか。そんな気がする。
しかし最後の最後に、フェルナンドが善行の果てに命を落としたことを知り、きちんと謝罪をしに行ったのは偉かった。
「NYの誇りだ」
なんでもありのNYで、人を助けるために命を投げ出すなど、なかなかできることではないものなぁ。ダニーをたしなめるエイデンの大人っぷりもよかったが・・・・やはりダニーの感情の根源にあるものがなんだか気になる。

どんどんキャラが立ちまくってるホークス先生は、今回も・・・・
「脳のピクルスです
あぁもう、ホークス先生が出てくるのが楽しみになってきてる自分。
ホークス先生はいつからああいう「ホークス先生」になったのか不思議だったが、小さい頃からだったんだな・・・・
ホークス先生の小さい頃好きだった遊び・・・・
「お医者さんごっこ」かぁ~~~  (ちっがーう!)


【 ト リ ビ ア 】

☆ カットされた妻?
本編のクレジットにはなかったが、IMDbやTV.comのキャストリストにはSydney Walshが今回のエピに出る予定だったらしい。役名を見ると「Laural Stanwyk」。スタンウィクだから、射殺されたダヴ委員会のダン・スタンウィクの妻だったのではないかと思われる。
でも、話の結論としてグレイスとスタンウィクが付き合っているという流れに「妻」の存在が出てくるとかなりややこしくなる気がする。どういう事情でカットされたかは知らないが、まぁカットした方がすっきりするわな、と思う。
Sydney Walshは「メルローズ・プレイス」ではジェーンの上司でデザイナーのケイ役。シドニーがジェーンの邪魔をして彼女に取り入るのだった。「ヤング・ライダーズ」では奴隷解放運動家イザヤ・バークの妻ローズマリー役。「FBI~失踪者を追え4」3話に登場予定。ほかに「ER Ⅵ」「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」などにゲスト出演。

☆ TARU
TARUのホームページ
「Technical Assistance Response Unit」の略で、NY市警の組織。台詞にあったように「技術支援ユニット」かな?

☆ よきサマリア人
新約聖書ルカ10章の一節。ある旅人がエルサレムからエリコへの旅の途中、強盗に襲われ瀕死で道に倒れていた。祭司とレビ人はそこを通りかかったが、そのまま知らぬふりで通り過ぎた。
しかしそこに一人のサマリア人(古来よりユダヤ人と敵対)が通りかかり、旅人を助けて宿屋まで運び、さらに宿代も払って立ち去ったというもの。
そこから転じてアメリカでは各州に「よきサマリア人法」がある。これは飛行機などで「お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか~」という状況で突然の救命行為を余儀なくされたドクターは、もし力及ばなかったとしても過失責任は問われない、というもの。


【 脇俳優チェック 】

◆ダンスを見ていたグレイス .... Leslie Bega
マルコーニと別れスタンウィクに乗り換えたために惨劇を招いてしまった女性。オフィシャルサイトあり。
「CSI:3」では3エピソード、ラボの職員で登場していた。タトゥーについての専門知識があるひとのようで、ウォリックが10話「翼の折れたイカロス」でアドバイスを求めた時「あっちのバラのほうが魅力的だ」なんて意味深な台詞を吐いていた、ちょっとアヤシイ関係を思わせた人物。
「ザ・ソプラノズ」では第4シーズンにラルフの恋人バレンティーナとして登場、しかしトニーと惹かれあって深い仲になるが、第5シーズンでは浮気が文字通り「火遊び」になり、痛い目にあってしまう。
「ビバリーヒルズ高校白書」では、ブランドンの初恋の人で富豪のお嬢様マリアン・ムーア役を演じていた。

◆乾杯してダンスを見ていた委員会の男 .... Dar Dixon
「CSI:3」11話「殺しのレシピ」で、腕が、精肉工場の肉を挽くグラインダーに詰まった状態で発見された被害者で、五ツ星レストラン「ド・ブレフ」のシェフのペトロフ・サムスコ役で登場していた。
「CSI:マイアミ4」3話に登場予定。
昨年、日本で放映されていた日産キューブのCMに出演していたらしい。

◆ストリッパーのサバンナ .... Patrice Fisher
「CSI:4」2話「狂気の仕置き人」で、自宅風呂で「煮立った」状態の変死体で発見された青年が、最後に目撃されたスポーツバーのウェイトレス役で登場していた。スポーツバーではフットボールの試合をやっていて、ライバル同士でモメていたのを証言したのだった。
他には「チャームド 魔女三姉妹」第7シーズンに6エピソード登場。

◆間違って殺されたシャーロット・デュボワ .... Diana R. Lupo
「CSI:マイアミ3」9話「危険な集団」の冒頭で、新婚旅行でマイアミの海でダイビングをしていたところが、海底で集団遺体を発見してしまいハネムーン台無しになってしまった女性役で登場していた。
「24」「ER」「ベイウォッチ」など、たくさんの番組でスタントを担当している。

◆テレビのレポーター .... David Packer
「CSI:3」13話「グリッソムとの対立」ではIT企業の密室殺人?にニックが振り回されるが、その「密室」の盲点になった、天井裏から工具を落としてしまったエアコン修理業者役で登場していた。
彼は俳優としてのキャリア以外に不幸なことで名前が知られている。映画「ポルターガイスト」で思春期の長女を演じていた女優Dominique Dunneが別れた直後の恋人John Sweeneyによって殺害された時、ドラマ「V」で共演予定のPackerが稽古しにきていてその場の一部始終を目撃したのだ。
「ポルターガイスト」は長女役、次女役と不幸な形で亡くなっており、呪われた映画と言われる所以だ。

◆ストリップ劇場ライフタイムの巨漢オーナー .... Benjamin Robin
本業は俳優さんではなく、メイクさん。「スネーク・アイズ」あたりから10年来ゲイリー・シニーズ個人のヘアメイクをほぼ専属で担当している。

◆マルコーニ内務監査官 .... Mark Rolston
オフィシャルサイトあり。「プロファイラー」の第3シーズンで、サムをおびやかし続けた偽ジャックことドナルド・ルーカス役でサブレギュラー。
ドラマでは「ザ・シールド」「NYPDブルー」「ダーク・エンジェル」など。映画でも「エイリアン2」の兵士のひとりドレイク役や、「リーサルウェポン2」「ロボコップ2」など出演作は多い。

◆ロビンソン署長 .... Mike Starr
「FBI~失踪者を追え」20話「偉大なボクサー」で、失踪したボクサーダンテのトレーナー役を演じていた。
「ザ・ホワイトハウス2」第6話「核実験禁止条約」で、裏切り者の上院議員トニー・マリノで登場。映画「ボディガード」でボディガード仲間のトニー役で出ていた。「騎馬警官」のウェルシュ警部補ことボー・スターは兄。

◆銃弾分析のラボの女性技官 .... Alanna Ubach
オフィシャルサイトあり。「キューティ・ブロンド」の1と2で、リーズ・ウィザースプーン演じるエルのLA時代の親友セレナ役を演じている。1のほうでは法科での意地悪に悩むエルに「婚約しちゃった~キャ~!」と大はしゃぎ。
「天使にラブソングを2」では生徒マリア役。「メリーさんの羊」を知らなくてみんなにからかわれる少女だ。
ドラマでは「サンフランシスコの空の下」第2シーズンでウィルの恋人ジーナ役で登場。おしゃべりで無神経なジーナのためにベイリーとサラは辟易。友情にひびが入りかかってしまう。他に「シカゴ・ホープ」「ザ・ホワイトハウス」などにゲスト出演がある。
なかなかかわいいラボのお嬢さんで期待したのだが、今後は21話に登場するのみ。役名はConstance Briell。

◆白タク運転手フェルナンドの息子アントニオ .... Jeremy Ray Valdez
「CSI:マイアミ2」13話「満月の惨劇」では、キューバから難民としてやってきて、援助団体のかいなく移民局に拘束されていた青年カルロス役。「ザ・シールド3」2話「チームの結束」では襲撃された車に同乗していて、一人だけ生き残った少年エステヴァン役を演じていた。
現在NHKBSで放送中の「ER XI」の16話と19話にロベルト・ロザレス役で、また「FBI~失踪者を追え2」の7話にも登場する予定。

◆地下鉄の工事人ポール .... Clay Wilcox
サバンナをレイプしようとして止められ、行きがけの駄賃で強盗殺人をやって、しれっと目撃者面した男。「CSI:マイアミ2」19話「握りしめた暗号」で、議員秘書に麻薬を売っていた売人ボビー・ジーター役で登場していた。「コールドケース2」16話に登場予定。
コメント (4)
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CSI:5 第5話「掟破り」 感想編

2006年05月10日 | CSI:科学捜査班
シーズンの中で、必ず「壊れた家族」について出てくるエピソードがあるが、今回がまさにそれだ。キートン家、ブレイディ家、カニンガム家・・・・それぞれにぶっ壊れてる。
カニンガム家なんて、妻は女性とお泊りしてるし、夫は15歳の少女と淫行してるのみならず、その継母とも関係してるし。それで家宅捜索が入ってるのに、息子は捜査官に一瞥もくれずにゲームしてるしなぁ・・・・コワレまくってる・・・・
大人たちが自分たちの快楽に突っ走って、お互いの問題点に蓋をして表面だけ取り繕った生活を送っているから、子供たちのほうも「犯罪を偽装することが愛」なんてことになってしまうのだろう。

「デスパレートな妻たち」のトムが出ていたせいか、最初に通りが映った時、「ん?ウィステリア通り?」とか思ってしまった。でもって内容もかなりデスパレートな夫婦たちの話だったし。
トムに会わせて!」って言われると、「どのトムですか」みたいな。
ちなみに、Doug Savantの役名はポール・ブレイディ。ポールっすか。いや、それくらいなんでわざとではないだろうけど。
それにしてもあそこの夫婦は・・・・食器洗浄機で何を・・・・
これが、「手洗いして汚れが落ちなかったら困るから完璧に落ちそうな洗浄機に入れた」、っていうんじゃなくて、この期に及んでも「爪がわれるし手が荒れそう」とかで安易に入れてそうな感じがするんだよなぁ。そこら辺があそこの家族の壊れ方を表してるというか・・・・。

ルールを守ってやっていれば楽しい遊び、のはずが、参加者のほとんどがルールを守れていなかったという事実。今回の邦題「掟破り」は、そういう意味でかなりうまくつけてあると思う。
掟を破ったのは誰か?・・・・いや、守ってる人がいませんでした、みたいな。だって家庭内のルールを守れてなくて壊れてる人たちが、よそに問題を先送りして持ち込んだとしても、きちんとルールを守っていけるわけがないのだから。
ラストに、呆れて皮肉るようにルールを交互に言っていく主任とサラのあうんの呼吸、みたいなのがいい感じだった。「同僚とは?(寝たいと思わない?)」と聞かれた主任がどう思ったのかは謎だが、サラが有体離脱したような表情で「はぁ、はぁ、」と聞いている様子とか、ブラス警部が思わず目をそらす様子とか・・・・スワッピングの効能を説かれている時の三人の心理を想像すると面白いだろうなー。

先週お休みだったウォリックが復活していたが、ニック共々相当お疲れの模様。
「CSIは疲れる~」「CSIは大変だ~」「CSIは安月給だ~」と強調するようになったのは、全国の警察から「簡単にCSI希望する人材が多すぎなので、ちゃんとシメてください」って要望でも出ている西南だろうか。
事件現場専門清掃業者は確かに儲かるんだろうなぁ。「♪人のやらない~ことをやれ~」を地でいってるわけだから・・・。その高給の誘惑にも苦笑しながら流せる二人はエライ。
もしあの場にグレッグがいたら、ぐらっときちゃうかな?いや、ホッジスなら転ぶかもしれないけど。

お金じゃない、好きでやってるわけじゃないけど、仕事へのプライドが・・・・っていう意味ではキャサリンも同じなんだろうけど。キャサリンは主任と付き合いが長いんだから、主任が無言でノーリアクションだった時は「何か意味がある」って察すればいいのに。
キャサリンの悪い癖だな、とりあえずガーっと怒鳴ってみて、実は違ってました、みたいなの。

それはさておき・・・キャサリンは昼番の主任に回るんだろうか。もしそうなら、今までエクリーの部下だった人物を使ってやっていくってことで、新たな登場人物が発生してくるってことなのかな。
なんとなくだが、キャサリンのことだから推薦してくれた主任への恩は恩として、でも昼番になったらもうライバルだからとすっぱり恩などなかったかのように「自分の使い勝手のいい」人間を引き抜いて連れて行く、とかやらかしそう・・・。
部屋を出て行くキャサリンを見送った主任の実にビミョーな表情が「大丈夫かなぁ」とも見えたし「抜けられたら困るよなー」でもあるような。
多かれ少なかれ、キャサリンが昇進することで変化はでてくるだろうなぁ。新しいサブキャラの登場が楽しみ、くらいに前向きに考えておこうかな。
それにしても突然リンゼイがグレたのも、その辺の伏線だったんだろうか。この間のヒッチハイクが「サム・ブロウンに会いにいくため」だったのはびっくり。

ホッジスは・・・ミアが好きで意地悪してるのか、それとも意地悪が好きでからんでいるのか、どっちなんだろう。
入ったばかりだというのに、あんな山ほどの汚れ仕事を任されて、ほんとに大変そうなミア・・・・。でも、クールビューティな感じがとっても好感度高い。がんばれミア。
ホッジスにいじめられたらDNAのたっぷり入ったケーキをお見舞いするんだ!
コメント (6)
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