くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:NY 第20話「需要と供給」

2006年05月23日 | CSI:NY
学生向けアパートで、部屋を滅茶苦茶に荒らされ、ひどい拷問を受けた末に学生ウィル・ノヴィックが殺されるという事件が発生する。犯人は何かを探していたが見つからなかったとみられた。
学生の割に部屋の調度品が豪華で、麻薬を取り扱った痕跡があったことから、ウィルは麻薬の売人をしていたのではないかと疑われたが、ウィルの父親は息子は麻薬に手を染めたりはしていないと信じている。ウィルと部屋をシェアしていた女子学生のジョーダン・ベンソンが姿を消しており、ジョーダンがターゲットとも考えられた。
ジョーダンのバッグが発見されたが引きちぎられており、周囲には発砲や血痕が残されていた。そして血痕をたどった先から手負いの男が隠れていたのが発見、捕獲された。
ウィルの部屋に残されたチケットから、ウィルはダフ屋をやっていたと判明。ダフ屋で儲かっていたのに麻薬の売人をしていたとは考えにくい上に、麻薬との接点がまったく見つからなかった。
そんな中、ジョーダンが実家に帰っていたとわかる・・・・


ベガスとNY、二時間連続バカ娘ワールド。なんでしょうこのたちの悪いギャルたちは・・・・
有り余る金があって、親の愛情もあるのに、それぞれが余りすぎて当たり前に思って育ってしまった少女たちの成れの果て、つーか。
ステラが「お嬢さんほど危険な人物はいない」と言っていたが、金(というより自分の快楽)のためなら簡単に道を外れてけろっとしてるし、保身のためなら他人が死んでも責任を感じない。そしてその尻拭いを誰かがしてくれて当たり前だと思っている。
本当に、そういう人間が一番怖い。
先週の予告だとステラが暴走するのか?と思って楽しみに(おい)していたのだが、あれは暴走ではないよなぁ。誰かが(というか親が)言ってあげなければいけないことを、親切にもステラが代わりに言ってあげてるってだけだもんなー。
弁護士とセラピストが親子関係の間に割ってはいるとろくなことはない、という典型的パターン。

でも、マックとドンちゃんは立場上ステラにお怒りモード。
ステラは・・・3年の間に4件のクレームだという。・・・・正直、「え?そんなもんで済んでるの?」と思ったひとはけっこういるのでは?
もっともっと、被疑者に拷問スレスレのきわどいプレイとか、「死ねばいいのに」とかのとんでもない暴言とか、取調室の机をちゃぶ台返ししたとか、スケバンステラがやらないわけがないっつーか、クレームをつけられないほどにびびってるケースがまだ水面下にたくさんあるに違いない。
ドンちゃんはそんなステラをコントロール不能。完全に引きずられてる感じだ。ドンちゃん懸命の「ハウス!」に猛獣ステラは一切耳を貸さない。
「俺が冷静だとあんたがぶち壊す」
・・・・って、いつもは自分がアツくなってぶち壊してることは、とりあえず自覚してるんだね。二人とも暴走機関車同士なので、二人共にアツくなってゴーゴー!にならないといいけど。

そうそう、WOWOWの冊子6月号の「プラスW キャラクターギャラリー」、先月はベガスの主任だったが、今号はステラだ。
「彼女の仕事ぶりはまさに冷静沈着」・・・・って、えぇ?
どこのステラのお話ですかい?みたいな。

ステラが吼えれば、エイデンも負けていない。悪党ショーンを相手に一歩もたじろがず、
「お手手!」
この台詞、ぜひとも「お手!」と訳してほしかった。エイデン女王様が調教してる、みたいなプレイ風景だったもんなぁ。地味な作業で、しかも得意分野の知識を活かしてボスに手柄を進呈したエイデンの働きと笑顔が今回光った。
存在的には地味だったけど、ダニーもひと一人救ってお手柄だったし。

今回ホークス先生が地味すぎ~~~~!!
その代わり、チャドがだんだんキャラ立ちしてきてるのが嬉しいな。エイデンがかばんの中身を捜査してるところでエイデンが「見られると燃える」風な表情をしてて、ほとんど台詞がないのに二人のニヤニヤ演技がなかなかステキでしたね。
ただ、チャドはどうしてもグレッグかぶりなので、そこの壁はかなり分厚いと思うわけで・・・

マックは、多分最後の場面で、「子を失った父親」に「妻を失った自分」の心理を重ね合わせるものが合ったんだろう。どうしても突っ張って、人の手を借りまいとしてしまう時があるが、そんな時自然に手を差し伸べ寄り添う思いやりが必要だ。マック自身もそういう気持ちになったことがあったのかもしれない。
「お前の上の組織までつぶしてやるぞ」
「殺し屋の手は、塀の中まで伸びる」
冷たい三白眼に怒りを燃やし、半笑いのぞっとするようなマックを見た直後、ふっと優しいマックに触れる・・・NYの青い色は心にしみるなぁと思ったのだった。

残り3話・・・・最初はどうなるかと思ったけど、NYが終わったら寂しいだろうなぁ。


【 脇俳優チェック 】

◆ベンソン家のやり手弁護士リップストーン .... Amy Aquino
「ER」では産婦人科のコバーン先生でおなじみ。日本の放送だと第10シーズンで1回出てきたくらいで第7シーズン以降はあまり顔を見せていなかったが、第12シーズンに2エピほど再登場があるようだ。
「フェリシティの青春」ではカウンセリング担当のパヴォーン教授役と、悩めるメインキャスト陣にびしっとカツを入れる「先生」役が多い姐さん。「アリーmyラブ」第1シーズン10話でも、女装ゲイのステファニーに要加療を主張するためにアリーが法廷に呼んだ精神分析医ハーパー役で登場している。
「ピケット・フェンス ブロック捜査メモ」では3~4シーズンにレギュラーなど、出演作多数。

◆ジョーダンの父 .... Matt McCoy
「ザ・ホワイトハウス4」19話「天使の気まぐれ」で、共和党議員だがチェサピーク湾の浄化法案のために、ジョシュと手を組んで成立を目指していたトム・ランディス下院議員役で登場。しかし共和党員に利するようなことだと民主党の議員からクレームがついて、法案の成立が難しくなる。
オルセン姉妹の「パスポート to パリ」では、姉妹にあま~いパパの役。映画「ゆりかごを揺らす手」では、恨まれるヒロインクレアの夫マイケル役。他「LAコンフィデンシャル」など、ドラマや映画に出演作多数。

◆ヒルバーン署長 .... Joe Morton
「ターミネーター2」で、サイバーダイン社の技師でターミネーターを解析してスカイネットを開発したダイソン役を演じていた。サラ・コナーが彼を殺してスカイネットの開発を止めようとするがサラの言葉に理解を示す。しかし無残な最後を・・・・
ドラマでは「ヤングスーパーマン」の第1~2シーズンに偏屈な地質学者ハミルトン役で登場。
他には「スピード」の1と2、「ブルースブラザース2000」など、出演作多数。次回も登場する。

◆わがままお嬢ジョーダン・ベンソン .... Lindsay Parker
7歳の頃から「クリッター2」など子役で活躍し、現在26歳と意外にキャリアは長い。今回の撮影時は25歳。ドラマでは「ベイウォッチ」「おちゃめな魔女サブリナ」などにゲスト出演がある。
マイケル・シェンカーがいたイギリスのヘビメタバンドUFOのドラムAndy Parkerの娘。

◆ヤクの売人ジョエル .... Taylor Sheridan
ショーンの親分格でマックにがっつりシメられていた売人。
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」第2シーズン19話「戻ってきたスター」では、ニックがファンだったボクシングのスター選手ティム役を演じていた。亡き妻の両親から息子の監護権を主張され、経済的安定のために再びリングに立つが故障して引退を余儀なくされ、息子も手放すことに・・・
ティム役の時もいい体してるなぁと思ったが、今回もまた脱いでるし。そういう路線なんだろうか。
「CSI:6」6話に登場予定。

◆ウィルの父 .... Cliff Weissman
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」の第2シーズン9話ではアルヴィンが酒に溺れた時のバーテンダー役、第3シーズンでは別の役で2エピに登場している。
「24」でも第2、第4シーズンにそれぞれ脇でレスキュー隊員やメカニックで登場。
「FBI~失踪者を追え4」23話、「コールドケース2」7話に登場予定。
コメント (7)
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