熊本レポート

文字の裏に事件あり

不動産業に本格転換か祟城大学の少子化時代

2020-01-12 | ブログ
熊本空港の県有地譲渡書不存在から駐車場経営まで、その不透明さに何と幸運な私学だろうかと見ていた君ケ淵学園(中山峰男理事長・熊本市西区)が、いよいよホテル経営に乗り出した。
ホンダ航空のパイロットをアルバイト講師として、宇宙航空システム科も新設したものの航空会社の国際、せめて国内航路パイロットを目指して入学する学生らが、小型機の整備工が就職先だとなると、入学全学生が特待生という案内でもしなければ学生は集まらない。
もちろん、少子化時代に突入し、私学経営の厳しいのは同学園だけの話ではなく、近所には文部省の許可なく別事業を運営していた私学もある。
平成15年9月、同学園は同市中央区花畑105番25、26、27の838平方メートルを購入。持ち主が、その9ヶ月後に経営破綻した恒和興産(大阪市)だった事から、種々の疑惑話も浮上。
日本私立学校振興共済事業団から5億円の低利融資、即ち国民の税金を借りての購入。
同学園は、そこに情報専門学校を開校。
「生徒の姿を見た事もないし、外から目に入ったのは客の居ない画廊と、その案内スタッフなのか、暇な女性スタッフがいつも二人」
街の入口で、何んと生産性のない物件を遊ばせていると語ったのは震災前、同地まで含めた都市開発のプランを立てていた業者。
それが、「多額の震災補償があったらしい」と、そんな噂まで飛び出して、いよいよ「転がる先は」と思っていたらホテル。


ダイワロイネットホテルというビジネスホテルを既に建設中だが、同ホテルは大和ハウス系列。
ちなみに同地はまだ売却されておらず、祟城大学からの賃貸という可能性が高い。大学がホテル経営と驚く人もあるだろうが、同大学の中をここまで覗いて知ったのは、文部科学省元事務次官が今や「アベガー、アベガー」の毎日の通り、風俗店以外なら何でも許可、寛容の文部科学省。
そして、このホテル建設の元請は何処かというと、それが君ケ淵学園グループの秀拓(多良木慶輝代表・熊本市西区)。君ケ淵学園の中山理事長他役員が、同じく役員を兼任する建設及び不動産事業の会社。
そもそも原資を税金とする私学助成金、私学振興会からの融資を受けて、校舎建設を秀拓(元請け)に発注しても問題ないとする君ケ淵学園だから、この土地購入からホテル経営までの経緯に問題のあるはずがない。
しかし、やはり利益相反行為に当たると、疑問を持つ人でも出て来ると、君ケ淵学園の歴史が引っくり返る大騒動と思うのだが、少子化で仮に全員特待生と案内しても学生の集まらない私学において、祟城大学が元の不動産業、建設業に舵を切ったことだけは確か…。