熊本レポート

文字の裏に事件あり

正月、益城町でのこの謎が解けますか ?

2017-12-31 | ブログ

 熊本地震で倒壊したブロック塀の下敷きになって死亡した遺族と、重傷を負った女性が今年10月、ブロック塀の所有者で益城町の社会医療法人理事長について、過失致死傷害容疑で熊本県警に告訴し、同県警はそれを受理した。
 一般的に地震等の自然災害による責任(建物等の工作物で与えた損害)は、それは不可抗力として免れる。しかし構造物の設置、保存に瑕疵がある場合、そこには責任が発生する。今回の告訴には、その責任も考えられるとして同県警は受理したと想定される。
 告訴状の写しによると、問題の壁は擁壁の上にブロック塀を設置した状態で(建築基準法に違反の容疑)、地震前から周辺住民は「危険だから塀を撤去して欲しい」と被告訴人に伝えてあり、同被告訴人は「(同)ブロック塀の危険性」を認識していたと主張。
 告訴人の一人である女性は、「告訴するまでの間、被告訴人から謝罪や見舞いなどの連絡は全くなく、人の命を預かる側の人間として許せない」と憤る。

 同病院は熊本地震において、「4本から5本のコンクリート杭(ピアノ筋の入った直径30センチ・長さ20メートル)が折れて横へ移動」と、二つの専門調査会社(機関)が判断。だが、同病院は約200名の患者を預かったままとし、「人命第一の病院には異例」と住民には批判の声も挙がった。
 交通機関、また専門医の問題等から地方の住民には、都市部ほどの「病院の選択権」はなく、弱者は意地を通すことも困難な弱者であることも確か。

 同病院が近々、同町広安小学校の裏手に移転新築する。S造6階建てで、建築面積は14430平方メートル。
「病院の建築は一坪で最低110万円として、その最低でも約48億円。50億円の事業」と、全国大手のゼネコンは試算。そして「多くて2割5分は震災補助金等の公金が導入されるはずで、そうなると会計検査院も対象にするが、なぜか当社の入札は認められなかった」と苦笑しながら続けた。
 続いて語るのは建築許可を下す行政の側だが、「10月4日には提出資料は揃って出された」と、後は着工の段階と答える。それが、なぜに延び延びとなっているかだが、想定される理由が行政側にあるのでないことは確か。
 改めて先述のゼネコンに電話を入れると、「福島の災害復旧です。巧みですよ」と、再び笑って応えた。
 この謎解きにそれほどの時間は要しなかったが、「巧み」というより「利口」であることは明らか。
 一方だけの主張ながら「人として許されない」、「病院経営者としては異例」という批判が浮上し、そして「利口」と評しても「弱者の意地」を発揮できる住民が果たしているだろうか。
 ともかく、この正月にあなたは、この苦笑いしての謎かけが解けますか ?

 皆様の輝かしい新年をお祈り致します


拝啓 JA熊本県果樹部会青年部 様

2017-12-29 | ブログ

 1月4日、熊本県果実協同組合連合会の幹部が個人事務所のスタッフを伴って熊本市内の某宅を訪ねた。祝酒を下げての年賀挨拶どころか、部屋に通されると、そこに膝を揃えて深々と頭を下げたのである。それは正月三が日を過ぎて、「銀行開店前」での借金の申し出で、その金額は1000万円。
 この話は同幹部周辺には周知の事実で、情報を辿って同貸し主を訪ねると「詳細は語れないが、貸したのは本当」と、それを認めた。しかし、話の中身はそこまでの間で聞かされていて、それを紹介すると、新年早々から相談して借りた1000万円は当時、県外の反社会組織に属する人物から請求された借金。もちろん、それが個人の私的行為で発生した借金なら問題視もなにもないが、それが同組合連合会の運営上で発生したから問題。
 同組合連合会の借金なら正月早々に個人が頭を下げて借りる必要もなかろうが、それが個人で消化して返すはめになったから問題。解りやすく説明すると、同連合会を利用して1000万円を懐に入れたのである。
 熊本県果実協同組合連合会には、同本所から白州工場(山梨県)にみかんを輸送したり、またヤクルトやカゴメの受託工場として、同社等の出荷ターミナルにジュース等を搬送するトラックが朝から夕方まで頻繁に出入りしているが、熊本県の運送会社がそこへの新規参入を図った。そこで渡ったのが1000万円。
 しかし、この1000万円を渡した運送会社が、期待した通りの仕事が貰えないと、その返金を迫った。それが何で反社会組織に請求権が移ったかであるが、「同連合会の運営上で受け取った1000万円を自分の懐に入れて消費し、そこで第三者への借金依頼」というのが、指摘される姿勢の問題。
 また、同連合会の土地購入に関しても嫌な噂がある。同本所と隣接する土地の地主が、その譲渡を同連合会に打診したところ当初、「拡張の計画はなく、購入の予定はなし」という回答で、そこで同幹部に近い関係にある人物を通じて、「匂いを嗅がせたら即に譲渡」となって、改めて驚いたというのだ。
 同幹部、また同個人事務所のスタッフには該当の農協、それに同組合連合会の職員採用に関して斡旋の噂も複数ある。同事務所のスタッフは「そういう事実はない」と強く否定するが、証言が複数も出てきては「該当者の名誉」どころではない。
 同連合会には週刊誌で取り上げられた献金スキャンダルに絡んだ金銭問題に始まって、直近の改築問題まで種々の疑惑が発生。明らかに「金権体質という既得権」が問題であって、この改革には「流れを断ち切る」ということにある。
 果樹農家の現状は農産物の自由化に加えて気候や地震による環境の変化、また傾斜地にある果樹園の立ち遅れた基盤整備、それによる小規模果樹農家の高齢化と、決して楽観視出来る状況にはなく、「既得権」を許す余裕などはないのだが、青い空の下での果実が相手だからなのか、農産物の自由化に牛まで抗議に動員した畜産農家と違って温厚、純朴で、改革などは事務屋の作業と明らかに観念主義者。それが、一方に既得権を生み、その流れとなっていることは確か。
 その流れを断ち切る起爆剤とは一人の行動にあるが、その絶好の機会を再び見逃そうとする熊本県果樹部会の青年部・・・(実録・熊本県果実連参照)。


天草市新庁舎建設で忖度を求めるどころか疑惑の思惑を口に出した同市幹部

2017-12-18 | ブログ

 天草市の新庁舎建設は2019年新春の完成を目指して現在、その一部では鉄筋工事に着手。だが、ここに来て同市幹部(前総務部長)から「材料は○○○○から購入が良い」と、それは強要だと理解するしかない指示が出たと、同工事の業者らに戸惑いの声が挙がった。それが一般市民にも噂として囁かれ始めては、新天草市にとっては実に厄介な不道な出来事。
 同建設の入札は6月、建設工事は安藤ハザマ・吉永産業・中村建設JVが落札(契約金額28億3716万円)、電気設備工事は西邦電気工事・鍬田電設JVが落札(同5億652万円)、また管設備工事は九電工・天草設備JVが落札(同9億612万円)して受注し、そして工事に入った(総事業費42億4980万円)。
 そもそも彼らは同入札に際し、提供された設計図と仕様書に基づき、材料等も同専門商社から見積もりを受け、その総合的な積算の上で入札に参加して、そこで落札(6月)したわけで、それを(10月以降)新たに建設材料の購入先を指定(切り替え)するとは実に無理難題な条件、いや不法な要求。もちろん入札前でも特定した材料店の指定など、それは独占禁止法に抵触し、明らかに競争入札法に違反するが、それを契約後に発生する利害の主従(強者と弱者)関係を背景にして、上から目線で暗に強要したとなると実に悪質。
 同市庁舎建設推進室(山路栄治室長)は「材料として天草産の木材、石材は指定」と応えたが、それは趣旨として広く理解される条件であって、それらは適正な条件として仕様書にも明記。指摘する問題点とは、独占禁止法に抵触する可能性のある「一般材料に対しての特定の材料店からの購入」という条件(要求)。これについて同推進室は「発注後の条件指定(材料購入先)など有ってはならないことで、正常なシナリオには存在しない」と断言したが、それが存在したとなると、それは不可解、いや不道理を通り越して違法。
 同建設推進室は「表現からの誤解で、真意とは異なるのではないか」と理解を求めて来たが、実は修正を早急に求められるのは彼らの側で、真実として語られる市民サイドに理解を求めるなど、それは静かなる圧力。
 先に述べた事業費から単純計算して、最小事業費の電気設備工事による材料費でも約6000万円が弾き出されるが、同幹部の思惑に関係なく新たに指定された材料店には思わぬ売り上げ過増大で、日本人の礼法からだと当然として「見返り」が想定される。噂を耳にした市民の「我々(一般市民)には見えない部分での圧力であり、それだけに疑惑を抱かされる」という見解は当然。
 仮に同幹部の真意とは異なり、言葉が誤解の忖度を生んだとすると、ここは市民の間に噂として拡散し、それが行動として発動する前に形をもって訂正し、後々まで注目される事業の正規な推進が求められる・・・。


山本自民党熊本県連会長が「辞める」と言い出して歓迎される支持率33%の新会長

2017-12-14 | ブログ

 政治は正しく生き物である。  
 6月に再任された山本秀久自民党熊本県連会長(82歳・県議会議員10回当選)が、12月県議会の最終日を終えて県連会長を「辞める」と言い出した。再任半年での意外過ぎる辞任劇だが、その背景に果たして何があったのか・・・。
 その疑問に応えたのが、地方議会、経済界の事情通である爺さまである。
「嫌気が差したんだ、山本会長は・・・。震災後、その復旧工事で決して褒められない政治的な行為が耳に入った。それを複数の県議から責められたことで、『そりゃ、全く知らん話だ』とは応えられないし、その頃から辞めたいと漏らし始めた。ところが『再任』と言われたら断れない性格だし、県議を勇退するまでは辛抱と切り替えたのではないか。ところが、忘年会で某県議が『金も溜(×貯)まったし・・・』、いや、これは訂正、『準備も整ったので次のステップに転じる』との志を表明したと、それが会長の耳に入った。再任を願われて、半年も経たない間に『俺が替わる』と言われたら、そりゃ、好き勝手にやんなさい、となる」   
 その背景は呑み込めた。それでは、『その県議とは?』と、推察した人物を確認するように尋ねると、
「先に述べた問題の県議だよ。昔は学歴詐称でも問題になったが、無選挙の繰り返しで力を蓄え、ライバルらが出て行き、また送り出して、県連の重要ポストに就くと、それはここまでのオタクは様変わりを見せ、水を得た魚の如く勇士に化けた。そりゃ近所のおばちゃん、同級生でも驚くわな…その彼が、会長となると、やはり運の強い男だ」
 やはりライバルは出ないのか・・・。
「そりゃ、陰では愚痴を吐いても、見せられたら人は『嫌』と拒む者は少ないからな、特に政治家は・・・。『有り難や、有り難や、復興事業様』と言うことになって、そぅ、反旗を翻す者も半減する。確かに個人的に恨みを買うほどの人間性でもないのだが、『明日の熊本県にはプラスにならない』と見ている同僚の県議も居る。そうした県議が何名ほど残っているか…それが見物(注目点)」  
 敢えて、強調する「プラスにならない」について尋ねると、
「その影響。利害関係しかない大手ゼネコンの営業所長が『立派な人』と評したということでも理解されるが最近、会計検査院の検査を要する復興補助金を受けていながら、非公開の指命入札で建物建築の発注を行ったり、思惑の業者が詐欺横領で指命停止期間中だと知ると、その明けを待って入札を延長予定したりと、公金まで手を着ける輩が堂々と出て来ているが、そうした輩が表に出て来る明日」  
 納得したい想いにはさせられても、少し極端過ぎる見解ではと考え、質問はここで閉めることにしたが、会長の勇退を惜しむ県民が居る一方、想定される新会長を待ち望んでいる者の居ることも確か。
 禅問答のような内容で、夕方に入った自民党県連会長の『辞~めた』をマスコミ報道に先じて取り上げたが、噂の域であれ、また賛否はどうあれ、爺さまの話を半分以上は理解の出きる県民であったら、貴方はマスコミ人以上の考える『通』とはいえる・・・。


乳児連れの議員は弱者側の代弁、民主的な政治行為と言えるか否か?

2017-12-07 | ブログ

 定例化した滋賀、奈良での山籠りから帰熊した4日、全国誌から「熊本の特異な女性議員らの話題は偶然なのか」との問いがあった。1ヶ月ほど目、耳を塞がれて応えようのない情報欠落の中で、それを地元駐在の記者に改めて尋ねると当初、『市議会の開会を40分遅らせた』という回答に「ほぅ」と声が漏れたほど、それは衝撃的であった。一般市民とは異なり政治家には、場合によっては制度など改革のために暴挙、負け戦も必要と思うのである。
 しかし、事件として説明する記者の真意はどうあれ、それは一瞬の衝撃で、ストーリーの結論を待たず、この生後7ヶ月の乳児を連れての議会出席には明らかに『失望』した。
 人権派も多種多様化した現在では種々の批判も想定されるが、それを承知で述べると、それでは要介護の母親、またまた孤独の懸念される愛犬を伴っての議会出席はどうなるのか、という制度改革まで浮上してきて、結局は議員資質の問われる事案で、見方によっては支持した有権者の政治レベルの問題ということになる。ここに海外における母親議員の議会活動を持ち込み、それによる支持、擁護論など論外。
 先述した政治家に認められる暴挙、負け戦というのは、その目的の内容、中身が重要であって、大多数の賛同が得られるという読みがあっての戦術上の政治的な行為。ところが、今回の行為はこの二つに適合しないのである。
 少子化時代に関係なく乳児、幼児の育児には大変な苦労を要することは理解されるし、また社会がその育児のために問題を抱えていることも承知である。そうした育児の苦労を理由にし、議員選挙への出馬を諦め、そこで代弁者を送り出している母親らも多いわけで、それが議会制民主主義。しかし今回の騒動は、当事者の支持者らが議会にベビーシッターを求めたり、病欠を「休暇」に修正を交渉したりと反民主的な政治行為。
 当事者は月収65万円の市議会議員である。多くの同じ母親らと同じくベビーシッター、民間の託児施設に苦慮していたとは考えられず、産後8ヶ月の議会欠席を「病欠ではなく休暇にせよ」とは、そうした母親らからは「甘え」とも映るだろうし、そして反発は必至。
 仮に、そうした乳児を抱えた母親らの代弁としてジョイントを想定したとしても、その制度改革には民主的な政治活動が求められるが、自ら街頭演説を繰り返し、社会を揺るがすほど多くの市民からの賛同者を得られるかとなると、ここまでの過程による検証からは、それは極めて難しい話。
 今回の全国的な話題化は、何か論点を履き違えた拡散に思えてならないのだが、それに論理的に答えの出ない議会も問題。
 議会を欠席して関東地方の講演会に精を出した女性県議会議員も居るが、こうした行為を「恥じ」として、その責任を考える議員の出ないところまで、地方議会の全体的な質による権威が堕ちているのも確か・・・。