◉熊本国税局が7月18日、熊本市東区の造園業者を脱税で熊本地検に告発したのに合わせて、その造園業界とも袖振り合う縁の在るY女史(周知されたM県議の元愛人)が、同造園業者とハウジング会社代表(益城東部土地改良組合幹部として開発許可権の県との激闘を想定)の二人を「自民党熊本県連幹部に銀行カードを預けている」として、第二弾とも言える告発話を浮上させた。


◉ところで話が整理されてからでは誤解を招くので先に述べるが2010年、徳島県警の二課が来熊し、大阪に本社を置く企業のトップを在住する熊本で逮捕するという事件があった。この捜査最終日、同二課長は皮肉にも初めて派遣の本部長に「お世話になりました」と電話を入れた。そこで蚊帳の外に追いやられている本部長が翌朝、幹部を招集して怒鳴り散らしたのは言うまでもないが、派遣の本部長よりも地元部長が重視されるは当然で、県警は常に「県民の平穏無事」を念頭に務めていて、その独特なパワーバランス観が彼らには最良という歴史が在る。
◉さて本題に戻って改めて述べると脱税で告発されたのは、造園業の㈱緑研と運送業の㈱八木運送の2社で代表を務めていた佐土原博。佐土原は2020年度の所得からおよそ1億3500万円を隠し、それを外注したように見せかけ(冒頭注)、緑研で3300万円、そして八木運送でおよそ2000万円の合計5300万円を脱税したという容疑。
◉それでは後者の告発話だが、週刊誌でも報じられた賭けゴルフで不受理となったY女史が再び打って出た訳で、そのしぶとい恨みには「女性1人の問題も片付けられず何が郷土の発展か」との有権者の声は当然な理屈。
「自民党県連事務所での女性スタッフとの不祥事は前例(現代議士)もあって、若い時に持て無かった経験の浅い彼らが、地位や金を得ての恋愛が危険な事は当たり前で、それも判らぬ彼らだけに二度ある事は三度目が懸念されて今後、女性スタッフの採用はシルバー人材センターへ頼るに限る」


◉皮肉も度を過ぎると潔さに欠けるが、それが的を得ているだけに吹き出してしまう某経済人の見解。それだけに事実推定される話で、二度あった事は確かに三度目も懸念される。
◉M県議の元愛人Y女史の新たな告発内容だが(不受理想定のために噂話と断っての解説)、中身は前述の二人が自民党県連幹部に銀行カードを渡しているとした話と、それにJR豊肥線を挟んでのM、K県議へ選挙資金提供。
◉告発話のY女史は前者を「贈賄」の狙いにしているようだが、前述したのは畑違いの国税局扱いで在りながら、金が余り余って居る者には常に不安も付きまとうのではなかろうか。そこで預けるには何処が一番に安心かと考えた結果、それが自民党県連幹部であったとも推察される。
◉彼女が狙った贈賄容疑だが、カード使用はパスワードであって、複数の証人でも出て来ない限り同検証は困難(ロシアがウクライナと一緒に消費するなどあり得ない)。またY女史が元党事務所スタッフだけにM、K県議への違法献金と見ての告発話と思われる後者だが、透明性より隠蔽術向上が先行している現在、東京地検による河井夫婦逮捕は極めて稀なケースと言っても過言ではない。それに加えて熊本県の場合、「平穏無事」の裏でも在るが、歴史ある野党が揃って情弱で、しかも与党の恩恵で飯を喰らっているという現実、それが壁。
◉さて1億3500万円余りの所得隠し話にカード貸与を無理に繋げ、その推定話を語ると、20年以上前には複数の業界を取り仕切る政商の存在は確かで、その仲介役だけで年商1億円という記憶が在る。だが1億円余りの所得隠しを出されても、その知名度、器からして二人は記憶の前者とは大きく違う。
◉何れにしても「二度ある事は三度ある」と記者クラブにはY女史に胸を膨らます者も居るようだが、ここはM県議が夫人と別れ、約束通りY女史と再婚する以外に「平穏な館はない」とは無謀過ぎるだろうか。だが政治家は公約を守る、それが本分である…。