台風が過ぎて青空が広がりました。
本日はお客さんから意外なリクエスト。
ビリー・ホリディのアルバム「奇妙な果実」。
あまりに有名なこのアルバムの表題の曲は、
彼女の最高傑作と言われます。
ウイキによれば「奇妙な果実」とは、リンチで虐殺され、
木に吊りさげられた黒人の死体のこと。
歌詞は「南部の木には、変わった実がなる…」と歌い出し、
木に吊るされた黒人の死体が腐敗して崩れていく情景を描写する。
黒人の虐殺が日常茶飯事であったこの当時、それを告発する歌を
黒人女性が唄うのはあまりにも危険なことであったが、
ビリーはステージの最後には必ずこの曲を唄うようにさえなる。
この歌はやはり黒人であったために非業の死を遂げた父のこと
を彼女に思い出させ、
それ故にこそこの曲を唄い続けなければならないと
彼女に決心させたとビリーは後に語っている。
あまりに重いテーマであり、
切々と歌うのでずしんと来ます。
リクエストはこの曲かと思いきや、16番目の曲でした。
何だったかな～と見てみると、
『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』！！
昨年ＮＨＫの朝ドラ「カム・カム・エブリバディ」で
有名になったルイ・アームストロングの十八番ではありませんか！
「奇妙な果実」に入っていたとは見落としてました。
サッチモと表現方法は違いますが、感慨深いです。
私の方から、こういったご紹介ができるように
もっとジャズの世界を勉強いたします。
