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伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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伊勢崎市 1億円超過払い 

2023-04-24 16:12:12 | 行政経営

4月21日の上毛新聞によれば、

伊勢崎市は地域包括支援センターなどの業務委託料について、

2016~22年度までの7年間にわたり、

非課税であるにもかかわらず消費税を含んだ契約を結び、

消費税相当額計1億155万円を過払いしていたことが分かりました。

 

本日市長から市議会議員へ説明がありましたので、

概要と私の質疑応答等についてご報告します。

 

 

貴重な税を扱う立場として誠に残念な事案であり、

市議会議員は個別の市の書類を直接見ることはできませんが、

私も議員としてなんとか早めに発見できなかったものかと

忸怩たる思いです。

 

 

 

(事件の概要)

 

・包括支援センター8か所の民間業務委託について、

 平成28年度から昨年度分まで、

 非課税であったのに消費税分を過払い

 していたことが判明。

・過払い総額は約1億155万4千円

・委託先は、過払い分は消費税として国へ納付済み。

・過去5年以内の過払い消費税は税務署で更正が可能で返金される。

・市は委託先へ過払い分の市への返還をお願いしている。

・過払いに含まれる国と県の交付金分はそれぞれ市が返金する予定。

・更正不能の平成28年度分約1,1623千円は市は返還を求めない方針。

 

 

 

(多田質問)

 

1 発生原因は?

・法令、通知等の確認が不十分だった。

・不明瞭な部分は照会・確認を行うようにする。

 

2 支払時の会計課のチェックは?

・上に同じ。

 

3 監査方法の改善は?

・上に同じ。

 

4 これ以外の全ての消費税関係の支払いの再確認はしたか?

・契約検査課が全庁的に再確認を行った。

 

5 過払いの中に市の持ち出しはあるか?

・支払内訳:国38.5%、県19.25%、市19.25%、利用者の保険料23%

 

 

 

(多田コメント)

・市が委託先の社会福祉法人等へ過払いした消費税相当額は、

 委託先の収入には入らず、消費税として国庫へ納入されてます。

 委託先の利益になっているわけではありません。

・消費税については過去5年以内は税の更正が可能ですので、

 納付者が修正申告すれば国から還付されて戻ってくるようです。

・過払い初年度の平成28年度分はもう国から消費税は戻らないので、

 市としては契約相手にその年度分の返還は求めない方針。

・平成28年度過払いの市の持ち出し分は戻ってきませんので、

 貴重な税金や保険料が失われたことについては後日

 責任の所在をはっきりさせる必要があると思います。

・自治体の支払い事務のチェック機関としては、支払い時に

 書類が適正であるか会計課が審査した上で支払われます。

 また、市の全ての事務は年1回以上、

 監査を受け事務が適正かチェックを受けます。

 今回契約ミスに加え、支払い時と監査時のチェックが

 長年にわたり機能していなかったので、

 この2つについても情報の共有や審査方法の改善等、

 業務のやり方の見直しを行う必要があると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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