踊る小児科医のblog

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名大関貴ノ花の命を奪ったタバコを憎む

2005年06月13日 | 禁煙・防煙
 元大関貴ノ花の二子山親方が、世界禁煙デーの前日である五月三十日に、五十五歳という若さで亡くなりました。
 抜群の足腰と相撲勘で将来を嘱望された貴ノ花ですが、残念ながら横綱に昇進することはありませんでした。千代の富士が大関になる前に、貴ノ花に「オレはタバコをやめられず、横綱になれなかった。お前はタバコをやめ、けいこに励み横綱になれ」と言われ、きっぱりとタバコをやめて大横綱への道を歩んだという話はよく知られています。
 死因である口腔底がんはタバコとの関係が強く、喫煙によって五~十倍もリスクが増大するのです。
 その貴ノ花の棺にタバコが入れられたと聞いて悲しくなりました。早すぎる死を招いた最大の原因であるタバコを入れるということは、銃で殺された人の棺に銃を入れるのにも等しい行為と言えるのではないでしょうか。
 タバコはがんの原因になるだけでなく、ニコチンが血管を収縮させて血流を減少させ、一酸化炭素は酸素に取って代わってヘモグロビンと結びついて体への酸素供給を減らします。その結果、喫煙者は非喫煙者に比べると運動能力が大幅に低下するのです。
 青森県タバコ問題懇談会では十八日に「脱タバコ元年・無煙社会を目指して」と題した講演会と取り組み報告を開催します。「スポーツとタバコ」も重要なテーマの一つであり、スポーツ指導者が正しい知識を身につけて、「タバコと無縁(無煙)」のスポーツ界が実現することを願って止みません。
(某地方紙に投稿)

関連ページ タバコをやめられず、横綱になれなかった(先代・貴ノ花)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こだま欄に掲載 (くば)
2005-06-26 22:36:32
少しだけ書き換えてありますが、同主旨のものが6/25のデーリー東北こだま欄に掲載されました。
Unknown (Unknown)
2016-03-05 23:48:16
自業自得やから惜しむという思考がよく分からんね。
日本語わかりますか (kuba)
2016-03-06 00:00:33
「惜しむ」などとは一言も書いていないし、主旨もご理解いただいていないようで、失礼ながら「残念な方」としか言いようがありません。このような無駄なコメントはおひかえ下さい。

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