踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

タバコは10年寿命を縮める=残りの人生が6分の5になり、1日に4時間も失う

2014年12月01日 | 禁煙・防煙
このグラフは歴史的に最も重要なデータで、小学生の喫煙防止授業でも紹介してます。
英国男性医師が自分たちの寿命を調査していったら、1960年代には既にはっきりとした差が出てきた。
これを見て、欧米の医師はタバコを吸わなくなった。(まだゼロではないが)
日本人の医師はその後も延々と吸い続けた。21世紀になってやっと減り始めた。。

10年も寿命を縮めるというのはとんでもない差で、非喫煙者の80歳と喫煙者の70歳の累積死亡率がほぼ同じになっている。(非喫煙者の90歳と喫煙者の80歳も同様)

これを「20歳で吸い始めて、本当なら80歳まで生きられたはずの人が70歳で死亡したとしたら?」という算数の問題にしてみると、

残りの人生が50/60=5/6になる。
1日24時間が20時間になり、夜8時で終わる。
1年12ヶ月が10ヶ月になり、10月末で終わる。
毎日4時間、毎年2ヶ月も失い続ける。
それが10年という年月。

運が良くて6/7としても、20時34分、11月9日で大差ない。
さらに運が良くて90歳まで生きられる人は4%しかいないが、それぞれ21時、11月15日になるだけ。

喫煙者はタバコを吸うことは「個人の自由」だと言う。
しかし、それはニコチン依存症という病気です。

「喫煙はそれ自体が病気(ニコチン依存症+喫煙関連疾患)で、喫煙者は積極的治療を要する患者であり、禁煙は最も確実かつ短期間に大量の疾病や死亡を劇的に減らすことのできる方法である」

「タバコを吸う自由」ではなく「タバコから自由になる(タバコフリー)」ことがポイント。

タバコをめぐる様々な「神話」は全部ウソ。
ストレス解消神話も、タバコ税で社会に貢献も、喫煙率減少なのに肺癌増加も、なにもかもタバコ会社が意図的に流布したウソだらけ。
タバコはウソのかたまり。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。