踊る小児科医のblog

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院内版感染症情報 ~2013年第04週(01/21~01/27)

2013年02月02日 | こども・小児科
 11月以降、毎年この時期に流行するウイルス性胃腸炎(主にノロウイルス)が増加し、12月下旬にかけていったん減少しましたが、1月に入って再び増加傾向にあります。1月以降は、ロタウイルスが主になってくる見込みですが、ノロよりもロタウイルスの方が乳幼児で重症化する可能性が高く注意が必要です(ノロウイルスは適切な対処をすれば小児で重症化することはほとんどありません)。いずれのウイルスも「ワクチンも治療法もない」のは同じで、手洗い等の予防法も、水分摂取や食事療法の注意も、整腸剤などの対症薬もまったく同じですので、重症度の把握さえすれば「何ウイルスか」を区別する必要はありません。

 インフルエンザは年末までは成人が主でしたが、3学期が始まって小児でも流行が本格化してきました。例年通り、1月末から2月初めにかけてピークとなり、2月中旬から減ってくるものと思われます。

 12月下旬にかけて、 年少児でも年長児でも「咳の多くなる風邪」が再び目立ってきています。水痘も保育園などで流行中です。

(院内報2012年12月・2013年1月号より)

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