日頃、見慣れた風景ですがスーパーでネギの売り場を見てもせいぜい2種類程度しか
陳列されていません。
尾張地方では一般的には白ネギとワケギぐらい。
白ネギは根深ネギで、関西では葉ネギ(九条ネギ群)が多いとされています。
すき焼きなど寄せ鍋に欠かせないネギ(根深ネギ)のとろりとした溶けるような甘みの
ある味はペクチンが関係しているようです。
収穫したネギを零度の環境に10日以上置くと、水溶性ペクチン量が増え、風味がぐんと
増すといわれています。(大久保増太郎氏による)
例えば牛肉売り場へ行けば部位やグレードによって様々な品が並んでいます。
鶏肉や豚肉は牛肉ほど品数は多くない感じです。
ちょっと観察するだけですが「白菜」も品種は数品種ありますが大抵1種類のみ売り場に。
その他の野菜も1種類がほとんどの売り場構成です。
「ネギ」にも
千住ネギ・加賀ネギ・深谷ネギ・下仁田ネギ・栃木の曲りネギ・九条ネギ・万能ネギ・
わけぎ・葉ネギ・赤ネギなど、他にもあると思いますが。
ネギがせいぜい2品種くらいしか並ばない理由は
*ネギは脇役で主役ではない *流通上の問題 *利益が出にくい
などが想像されますが、たまには変わったネギも食したいもの。
これから寒くなりますとすき焼きなど楽しむ機会が増えてきます。
ネギのないすき焼きは考えにくいです。
ネギは熱を加えれば加えるほど甘くなるもの。
焼きネギも美味しいですね。
ネギの生命力は格別で真夏の太陽の下で土のない状態でも長期間枯れたり腐ったり
しません。
逆に湿気に弱く、水に漬けておく状態ではすぐ腐ります。
白菜でも種類によって味は異なることでしょう。
ただ白菜は早生と晩成種とあり、知らない内に時期によって切り替わっている可能性は
あります。
その時々の仕入れ具合によってどの野菜も年中売り場に並んでいる、ということで
しょうか。
畑での野菜作りをしていますと「旬」のものしか口には入りません。
季節はずれの野菜が売り場に並んでいますと、
(この野菜の産地はどこかな)
と思ってしまいます。
余談ですが「畑」の文字のルーツは「火」を使って草木を焼いての栽培から来ている
とのこと、それで「火へん」になっているという次第。
それにしてもほとんど全ての野菜が年中売り場にありますから仕入担当者は大変な
ことでしょう。
そして産地でも。
来年用に数日前、畑にネギのタネを播きました。
タネ播きは時期を間違えると発芽が悪かったりしますのでご用心。