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江戸時代の美意識に「粋」がありました。
奢移禁止令がでても着物の表地は地味に、裏地は自由に思いっきり派手に、
「粋」という世界を作りました。
「貴重なものは誰にでも見せるのではなく、さりげなく少しだけ」
何もかも曝け出すのは下品。
江戸時代は小物にも粋を凝らし、帯留めやポチ袋、手ぬぐいの遊び心、様々な工夫を
しています。
「粋」の反対が「気障(きざ)」「野暮」
「粋」な生活から能や茶の湯などが生れてきたような気がいたします。
現代では「粋」なひと、って思い浮かびますか?
粋の反対の人って結構見かけるような気持ちはしませんか。
最近の傾向では男がズボンからシャツをはみ出し、これって「粋」なんでしょうか。
自分はというと時代にすっかり乗り遅れ、最近のファッションは理解を超え、
若い女性も中年と同様に厚化粧、折角美しい肌に、これって・・・
これも年齢からきた感想でしょうか。
「お年寄り」「老人」なにか世間から置いてきぼりされたような言葉。
江戸時代は「老中」「若年寄」などと尊敬される言葉がありました。
「粋」って、「米」と「卆」の合字。
八十八と九十の間で89歳の壽。
88歳は米寿、90歳は卒寿、89歳は「粋寿」まあ、だじゃれの如くです。
因みに81歳は漢字の「半」が八十と一で「半寿」とか。
まあ、カタイ事申さず、ダジャレを楽しむという大らかな気持ちで。
身近な文化で現代人が作り出した「粋」って思い浮かびますか?
江戸時代っていうのは鎖国時代で武士が牛耳っていましたが庶民は結構知恵を
絞って楽しんでいたんだろうな、と思います。
先ごろ、日本人の平均寿命が発表されましたが
「健康寿命」(日常生活に制限のないひと・自分が健康であると自覚しているひと)
は日本人は世界一で74.9歳だそうです。
これからはちょっと自覚して「粋」なことを考えてみようかな・・・