録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

一つの時代の終わり パナソニックが録画用BDを生産終了に

2023-01-24 22:22:58 | 次世代ビデオへの懸念
いよいよ来る時が来た、という気がします。


同社は理由を「市場規模の縮小に伴い、継続生産が困難であるため」としています。確かに市場規模の縮小は間違いないですが、地上波はともかく衛星放送、特に有料放送の保存など一定の需要はまだまだ存在しますので、生産規模の縮小ならまだしも撤退、それも来月にというあまりに唐突な宣言に、裏に感じるしかありません。
コメント欄で913dさんもおっしゃっていましたが、全部ではないにせよその一つが先日閣議決定によって最高裁判断があっさりと覆された録画補償金問題でしょう。そんな理不尽に付き合うくらいなら撤退してしまえということなんでしょうね。2月のうちに撤退すれば強引に実行を迫るだろう補償金を払う必要もなくなるわけですから。当然BDレコーダーも4K対応を含め撤退の道を歩むのは近いと思われます。
パナソニックと言えば、他の日本メーカーがことごとく撤退してしまったテレビ事業を支え続けている貴重なメーカーです。そのパナソニックがついにテレビ事業撤退を匂わせ始めた・・・。パナソニックが全面撤退してしまえば、もうB-CAS関税のおかげで海外メーカーの参入も少ない日本でテレビそのものが存続できなくなっていくでしょう。補償金ごり押しがどれだけ罪深いものだったか、そろそろ後戻りできないところまで来たのかも知れません。
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (浜岡)
2023-01-28 15:01:16
つまり、データー用BD-R/RWは生産継続という事でしょうか。
なら個人的には問題ないです。
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Unknown (Beep)
2023-01-28 23:25:06
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sale/1473593.html
あきばおー などでは既に売り切れ見たいですね。
最近焼かないからDL20枚くらいあったような。
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Unknown (krmmk3)
2023-01-29 17:22:01
>浜岡さん
もともとパナソニックはデータ用は発売していませんね。今回の問題はBDの生産よりもパナソニックがテレビ関連事業の縮小を始めた、というところにあると考えています。

>Beepさん
なくなると思うとなんとなく欲しくなる、という心理が今回も働いてますね。わたしもBDだけでも結構余ってます。DVDに至っては100枚単位で(笑)
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Unknown (Unknown)
2023-01-30 10:26:10
パナが誘電のようにライセンスという形で生産設備を台湾などに移転して生産してくれることを期待していますが

「Ritek Archival」か業務用のBDでの代用を検討しています。
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Unknown (krmmk3)
2023-01-30 11:58:59
>2023-01-30 10:26:10さん
撤退と言っていますから、ライセンスやOEMでもやらないでしょうね。単純な供給だけならほかのメーカーからも良い製品が、もうしばらくは出続けると思います。
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Unknown (浜岡)
2023-02-02 12:50:10
>krmmk3さん
えー?パナはいつの間にかデータ用BD-Rの販売を止めていたんですね、特に大事なファイルのバックアップにしか滅多に使わないから気が付かなかった。
じゃあ今手元にある5枚組パックが最後か。
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Unknown (krmmk3)
2023-02-03 12:09:08
>浜岡さん
ショップでの確認はしていませんが、パナソニックの公式サイトにはデータ用BDの記載を見つけることができなかったので、売ってないのかと思います。
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Unknown (浜岡)
2023-02-03 15:15:47
https://panasonic.jp/p-db/support/category/p3/disc/lineup.html
一応サイトだけなら残ってはいます。

自分はどういう分配をされているか不明瞭な録画保証金を避けるためにDATA用を選ぶ癖が未だに抜けていませんので、ついDATA用を買ってしまいます、録画用でもDATA用途に使えるので問題は無いと言えば無いんですが、録画保証金が復活するとなると上乗せ価格になるからパナは撤退という事なんでしょうか?閣議決定とは一体なんねんでしょうね?
録画用BDも早速転売ヤーが動いているそうでこの点うんざりします。

文化庁のサイトでこういう文書を見つけました。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/kihon/h21_02/pdf/sankoshiryo_3.pdf
自分は法律には明るくないのですが、BDレコーダー&録画ディスクを私的録音録画補償金制度の対象にする施行期日が平成21年5月22日となっています、ということは、施行日以降のBDレコーダー&録画ディスクはもうとっくに私的録音録画補償金が上乗せされているという事でしょうか?もしそうだとすると今回の騒動の意味がわかりません。
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Unknown (913d)
2023-02-04 02:16:31
>浜岡様
横から失礼します。これ、制度的には入れてはみたものの2012年11月8日の最高裁確定判決で事実上無効化されていますね。そもそも論でいえば、補償金は無制限の複製に対する補償であってCPRM対応等の著作権保護機能をもった録画機器・記録媒体は制度対象外。ご指摘の政令改正はあくまで術的保護手段を持たないBlu-rayが対象だと思います。
Blu-rayは初めからAACSをはじめとしたさまざまなコピーガードを備えていて、Blu-rayレコーダーもアナログ入力なしのガチガチにプロテクトのかかったデジタル放送専用機器だけ。補償金の取りようがないSARVHが訴訟を起こしてみたものの逆撃を食らって全面敗訴となっています。
今回の政令改悪の問題は立法の主旨と司法の判断を行政(文部科学省/文化庁)と権利者団体が一方的な都合で無視して改悪したこと、すなわち行政が立法と司法を無視して三権分立を否定したことだと思います。
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Unknown (krmmk3)
2023-02-04 10:55:12
>浜岡さん
まぁわたしが言うページとは現行品一覧のリンクなんで。販売終了でもわざわざページは消さないですよ。
データ用BDは使ったことがないのですが、レコーダーではデジタル放送の録画には使えないという明確な性能差があるので意味があるのでしょう。PCでオーサリングするんならデータ用で十分です。
施行令に関しては913dさんが全部おっしゃってますね。この施行令が追加されたのは2009年の話でアナログ放送が停波していなかったために付け加えられたものですね。そのすぐ後に東芝がアナログチューナーなしのBDレコーダーを出して「録画が規制されているデジタル放送専用なら補償金の支払いの必要はない」としたのですが、録画補償金管理団体SARVHが「ダビ10が導入されて10回もディスクに書き込めるので実質無制限と同じ、だから補償金は必要」として裁判に訴えました。が、2011年に知財高裁、2012年に最高裁がいずれも東芝の主張を支持して裁判は終わり、補償金は支払われなくなりました。SARVHが何度も自分らの正当性を主張しようと突っ込みどころ満載の会見を行っていたり、Cuture Firstなんて名前のWEBサイトを作っていたのが思い出されます。それを閣議決定のみで覆し、かつ無制限の対象拡大を狙っているのではないか、というのが今回の問題ですね。
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