録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

特撮最大級のミニチュア、ビオランテを東宝怪獣コレクションを見ながら語る

2024-12-29 16:02:41 | 特撮・モンスター映画
ディアゴスティーニより販売されている「東宝怪獣コレクション」、同一スケールの怪獣フィギュアを毎号掲載するというコレクション欲を満たすものになっていましてわたしは嬉々として続けております。
で、その中でも最大のサイズを誇るだろうビオランテ、やっと全部のパーツが届き、組み立てが終わりました。付属マガジンは基本的にフィギュア本体の怪獣の登場する映画に関して書くため、ビオランテパーツが多すぎて掲載号が数号におよび、毎回「ゴジラVSビオランテ」のことを書かなきゃならないので、最後はかなりお疲れだったのか、無理やりに近い形でキングギドラの頭部を一緒に付属させて「ゴジラVSキングギドラ」のことだけをマガジンの内容にしておりました。お疲れ様です。
そのビオランテですが、これがまぁでかい。

同じスケールで、劇中でも戦ったビオゴジと並べるとそのデカさがよくわかります。ちなみに劇中のビオランテは体の右側しか映像に映っていません。なのであえて左側を映してみました。造形に関してはこの大きさと左側や背中・背後と言った映画では確認しづらい部分がちゃんと作ってあって満足。忠実な造形とはいいがたく、特に触手は先に口のない尖っている、劇中でゴジラの体を貫いたものが全くついていないのは多少不満はありますが、迫力優先ということと、雑誌の付録ではパーツの細かさはこの辺りが限界だってことなんででしょう。
やはり劇中であったゴジラにかみつくビオランテもできなくはないんですが、ゴジラの頭にビオランテの上あごが乗っかる形になっちゃうんですよ。個人的にはもうほんの少し上を向かせてほしかった。
84年からのゴジラVSシリーズは毎回巨大な実在(もしくは実在予定)建造物をミニチュアで再現してそれを破壊する、がウリの一つでした。本作「ゴジラVSビオランテ」では大阪ビジネスパークがそれにあたるのですが、体積でいえばそのセットに作られたビルよりこのビオランテのほうが上でしょう。怪獣のみならず造形物としてミニチュア最大級と呼んでも過言ではないのがこのビオランテ植獣形態です。かつこの大きさで稼働させなきゃならないのですから、よく壊れなかったものです。
さらに劇中ではビオランテの疾走シーンさえあるのです。しかもビオランテを疾走させるのはあらかじめ予定していたものではなく、川北紘一特技監督が演出として思いついたものだとか。まぁ確かに、いくら大きくなったとは言え、結局ビオランテの武器は触手と短射程の樹液のみ。ゴジラが距離をとって熱線を連射し、触手を打ち落としていけば最後には触手がなくなり、ビオランテに勝ち目はなくなります。ビオランテがゴジラに勝つには接近戦あるのみ。でもゴジラは近づく理由がない。ならばビオランテが走るしかない!のはわかるんですが、おそらくビオランテは疾走させることを前提として作ってません。仮に事前に予定していたのなら、サイズ半分くらいの別造形物を使ったでしょうし、この巨体を走らせる理由は土壇場の思い付きしかありません。しかも時間がない。「ゴジラVSビオランテ」の完成はかなりスケジュールギリギリだったと聞いていますし、このラストバトルは特撮部門の一番最後に撮影したらしく、この疾走の準備が完成を遅らせた理由の一つでしょう。その結果、異様な迫力を生むシーンとなり、さしものゴジラも呆気にとられて距離を保つことを忘れてしまう説得力を生みました。
それだけの巨体が動いているにも関わらず、画面から伝わってくるバトルはかなりスピーディ。これは「帰ってきたウルトラマン」の主題歌担当でもおなじみ、すぎやまこういち氏の音楽が相乗効果を生んでいるからでしょう。ちなみに「ゴジラVSビオランテ」の原作「ゴジラ対ビオランテ」を書いた小林晋一郎氏はその「帰ってきたウルトラマン」にレオゴンという怪獣のデザインを採用されたことがあるので、すぎやま氏の起用はそうした理由もあるかもしれませんね。

VS版キングギドラもいいけど、早くメカキングギドラ来てくれないかなぁ。この特撮がまたすごいんだわ。機会が来たら語ろう。
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DVD界久々の一発ネタ 「ロボット・モンスター3D版」

2024-11-24 13:52:21 | 特撮・モンスター映画
前に買ったはいいけどがっかりした、な感想を書いた「人類危機一髪 巨大怪鳥の爪 カラー版」。これを皮切りに次々とモノクロB級映画をAI着色でカラー化したDVDが発売されていますが、まぁ語るほどのものでもなし。パッケージも無難なものだし。
と、いうわけで「もうカラー化くらいじゃ買わねぇぞ」と決意を心の中で誓っていましたが、「おお、カラー化だけじゃなくてさらにしょうもないしかけを用意してきたか」と、まんまと罠にはまって飛びついてしまったのが、今回取り上げました「ロボット・モンスター」、のカラー&3D版であります。

 
「ロボット・モンスター」。何度見てもどこにロボット要素があるのかさっぱり分からない本作は、わたしがB級モンスター映画に興味を持ちだした最初期から追っている作品で、日本語化前の輸入盤を含め何本同作のDVDを買ったやら・・・。多分海外製B級映画の中では「プラン9 フロム アウター スペース」か「ロボット・モンスター」かどちらかが一番枚数を買ったはず、なくらいです。前者は他作とのカップリングボックス仕様も買ってるので単独だと本作だと思います。なもんで、これのカラー化だけでもひょっとしたら動いたかも知れません。が、それだけじゃありません。パッケージには高らかに"3D"の文字が踊ります。なるほど、カラー化だけでは釣られないマニアを釣るためにそんな工夫まで。これは買うしかないでしょう(笑)。

なお、3Dと言っても赤青セロファンを貼ったメガネを必要とするやつで、こういうのなら"3D”というより”飛び出す立体映画"と呼称すべきではないでしょうか。しかも必要なメガネは付属品になってます! 紙で作ってあるあっという間に切れそうですけど。これ見て思い出しましたけど、昔のPowerDVDにはDVDソフトを無理やり3D化する機能、あったなぁ。赤青セロファンでメガネを自作しないとみられない方式で。いつの間にかなくなっちゃいましたが、ちゃんと見られたんだろうか。
この3Dメガネ、残念ながら非常に小さく、無理やり耳にかけると頭の大きなわたしでは瞼が圧迫されて目を開くことが出来ません。しょうがないので手で持って3Dモードで鑑賞。なんか奥行がある、というより左上の部分だけめくれたように引っ込んで見えるだけです。まぁこんなもんか。
さらに非常に残念な箇所がありました。それは侵略宇宙人の持つ機械の機能。こいつにはなぜかシャボン玉を大量に発生させる装置がついているのです、役割は全くわかりませんが。強いて立体映画化して奥行が感じられるとファンは楽しめるだろうな、という箇所があるとしたらこのシャボン玉部分くらいなもので、おそらく企画者もそこを狙ったのかと思うのです。しかし、モノクロ映画ですから立体にはカラー化(赤と青化)が必要。その色処理を行った結果、大量のシャボン玉の解像感は完全になくなり、玉どころか四角い紙切れが大量にまかれているようにしか見えなくなってました。これ、3D映像だけじゃなくて同時収録されている2Dカラー部分でも同じだったので、もうDVD解像度じゃどうしようもないんだと思います。また、AIによる軽い3D処理をしただけだと思われますので、個人的に期待していた「紀元前百万年」の流用によるトカゲとワニの決闘シーンもほとんど立体に見えず。基本的には3Dメガネ付き3D版で発売、という事実を笑うためのDVDというところでしょう。解像度を落としたカラー版より撮影中の「映っちゃいけないもの」が良く見えるHDリマスター版の方が欲しいなぁと思う昨今。

それでも、本作には非常に良い点があります。それは今入手できる一番安い「ロボット・モンスター」のソフトであるという点。何度もパッケージ化されている本作ですが本パッケージは久々のもので、旧版は枯渇していて在庫がなく、昨今のインフレ傾向を受けてかかなり高騰しているのです。なので今B級映画に興味を持ち始め、代表作の一本である「ロボット・モンスター」が早く見たい、という人には高騰盤より手が出しやすいでしょう。もちろんいずれはオリジナルのモノクロ版で堪能していただきたいと心より願います。
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ゴジラ新作、続投の山崎貴監督で製作決定と発表

2024-11-02 01:51:13 | 特撮・モンスター映画
なんかアクセス増えてるなぁと思ったらその多くがゴジラ関係の記事を参照してました。当然ながら昨日放送された地上波の「ゴジラ -1.0」が影響しているのでしょうね。
正直何かあるとは思ってました。さっき見たらやっぱりありましたね。緊急告知と称してゴジラ新作の製作が決定した、とのことです。監督・脚本・VFXは-1.0と同じく山崎貴監督が続投。あくまで「新作」ということなのでー1.0の続編かどうかは全く分かりません。11月3日のゴジラフェスで何か続報があるかも知れませんが、さすがに近すぎるから「新作作ります」くらいしか言わないかな?

個人的には思い切って-1.0とは世界のつながらない別物にしてしまったほうがいいんじゃないかと思うんですが、世間的なことを考えると難しいかなぁ。そしてシリーズ恒例「東京の次は大阪に来るけど映画のクライマックスの舞台にはならない」の法則は来るのか? などいろいろ考えてしまいますが、どう妄想しても当たらないと思うので、続報をおとなしく待ちましょう。

追記:ゴジラフェス、さすがに「発表できることはない」という発言しかなかったみたいですね。
ゴジラフェス内で公開されている短編映画、ようやくまとめてBD化されることになりました。なお、今年の新作はわたしもクラウドファンディングで参加しておりまして。リストの一番最後の方にkrmmk3がしっかり載っております。ちょっと目立つ(笑)ので、YouTubeで公開されている間に見てね。




 
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今の日本では難しい? リメイク 映画「ボルテスV レガシー」見てきた

2024-10-25 14:58:56 | 特撮・モンスター映画
※深刻なネタバレがあります。可能ならば映画館で鑑賞したのち、感じた思いを共有する目的で読んでください。

「日本のアニメや怪獣ものなどのサブカルチャー作品は世界を席巻している」と考えている人は多いはずだ。が、本当に「世界の人々の心に残った」作品は、テレビがモノクロからカラーに移行する時期、もっぱら1970年代あたりに作られた作品群ではなかったか、と考えている。その考えが最初に頭に浮かんだのは、以前中東の(王族か何かだったような)人が日本の円谷プロに「アイゼンボーグを作ってほしい」と直談判にやってきた件からだ。「恐竜大戦争アイゼンボーグ」はアニメと特撮の両方を使って作られた作品だが、それゆえに独自の輝きを持っている。そこらへんがウケただけなのか、とも思っていたのだが、そのあとの海外の方々の古い日本作品への反応が増えてきているのをみるかぎり、その影響力は「アイゼンボーグ」一作だけのものではなかったらしい。例えば、直接キャラクターが登場するわけではないが「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」という映画がイタリアで作られている。こうした反応が今になってもなお起こっているのは、おそらく、それまで主に放送されていたアメリカ製の映像がジョークを交えたトボけた雰囲気のアニメやドラマばかりだったのに対し、日本の作品はひたすらシリアスで暴力的シーンを出すことをためらわない内容だったために強く印象に残ったからだろう。その焼き付いた思いは時を得てもなお消えないのか、海外から「お金出すから昔の作品をよみがえらせてくれ」という申し出でがあったらしく、今日本では次々と古い作品のリメイクやリブートが作られている。
が、それらを見ると、「今の日本では「昔みたいな作品」は難しいのかなぁ」と思うことしばしば。どうしても製作側が作家性を出してイジりたがるし、現代の日本のアニメマニアを想定して作るから昔のやり方がしづらいし、余計なビジネスが入ってきたりするのを連想してしまうような展開をしたりする。それゆえにサブキャラを活躍させ過ぎて主人公のキャラが薄くなったり、原作マンガそのままの演出を優先して昔の作品と同じ演出をやる絶好のチャンスを中途半端なものにしてしまったり、一部地域の地上波と配信だけの限定放送にして地方の人間には低画質配信視聴のみでまともな画質の視聴や保存がしたければ後で高額な円盤を買えと要求するなどという前世紀の遺物のようなビジネス手法がよみがえったりするのである!!!!! 特に3つ目は許せん。せめてBSで放送してくれ、某作品!


だからこそ、こちらにはちょっと期待するものがあった。余計な要素が入ってしまう日本で作るより海外の、本当に好きな人が作った方が昔の作品のリメイクにふさわしい作品になるのではないか、と思ったからだ。それが今回のターゲット、映画「ボルテスV レガシー」だ。
フィリピンでは「超電磁マシーン ボルテスV」が熱狂的に迎えられ、その内容ゆえに一度政治的判断で放送を禁止されたほどだったがその弾圧ゆえにかえって熱は高まり、主題歌を"第二の国家"と呼ぶ人さえいるとかなんとか。その愛ゆえにアニメではなく、CGは使っているがドラマは俳優が演義する実写ドラマとして新作リメイクが作られるという話は聞いていたが、それが日本で映画として公開されるに至ったわけだ。ただ、本作はあくまで映画ではなくテレビ放送用、それも全90話! という長丁場を前提として作られているので圧倒的な製作費をかけて作られた映像美、までは期待してはいけない。あと個人的に「超電磁マシーン ボルテスV」にはそこまで思い入れがない。再放送かなにかでで一通り視聴したはずなんだけど、強く覚えてはいない。この時期の東映のロボットものだと、途中までは「超電磁マシーン ボルテスV」と同じ監督がやっていた「未来ロボ ダルタニアス」が一番面白かったと思っている。ロボットの合体も五機より三機の方が美しいと思ってるし。だから見に行くのがちょっと遅くなった。先週は夜に用事も多かったし、万全の体制で鑑賞できる日がなかったのもある。ただ、レイトショー公開が昨夜が最後で、これ以降は昼間の上映しかなくなるということなのであわてて見に行った。時間がたっていることもあって観客は全部で5人と少な目。もっともわたしは客がわたし一人とか、二人しかいないとかの鑑賞も経験しているので全く問題なし。

しかし思った。今回は観客が少なくて良かった、と。だってずるいよ、あの作り方。どうしても一緒に歌っちゃうもの、思い入れは強くなくても心が覚えてるんだからさ、合体シーン。CG化やそれに伴うデザインの変更はあったけど、演出は本当に昔まんまでBGMに日本語の主題歌が最小限度のアレンジで流れるって、あの毎話繰り返された演出の再現に自分が昔に戻らないわけがない。もちろん大声ではなかったけど、混んでいたら恥かいていただろうくらいに勝手に口ずさむ程度には歌うしかなかった。そして合体後にちょっと舐めるようなカメラワークでパイロットの姿を映してから、「ボォォルテェェス、ファァァァイブッ!」の掛け声が自然にマッチする決めポーズ。なるべく変えたくない、そのまま"リメイク"したかった、という製作陣の思いが最大限に分かる名シーンだ。この映像を大スクリーンで体感する、これだけで映画館まで行き、お金を払う価値は十分にある。レイトショーの割引だったし・・・。ただ、どうしても作家性が少し出てしまったせいか合体シーンがやや長く、主題歌に継ぎ足しがあり、無理やり合わせた感は否めない。さすがに主題歌や挿入歌と映像の演出を完璧に合わせる技術は70年代の日本のアニメ業界の空気でなければ難しい神業なのだ。

鑑賞する前はYouTUBEなどでも公開されている前日譚などを取り入れ、前半はドラマパート長めで初バトルをクライマックスに持ってくる、というような再編集が行われるものとばかり思っていたが、番組の序盤2~3話分を最小限の編集でそのまま使っているような感じで、日常パートは非常に少なく最初から最後まで常時戦闘状態という感じ。それゆえにBGMの一本調子が気になったし、途中若干ダレた。ただ、それでも二回目のバトルに打った必殺技は良かったと思う。
巨大ロボットの必殺技の名を雄々しく叫ぶ。これも日本人じゃなければ難しい"わざ"と思っている。日本では偉大な先人がこの技術を作り上げ、それを体感しているから。アニメは子供向けのため、他国では当然吹き替えで放送されるから日本人声優の"わざ"を直接聞く機会がない。ゆえにどこか抜けたような平たい叫びになってしまうのが通例だった。実際本作も初戦はそんな感じだった。でも、クライマックスに悲しみを込めた必殺技の叫びは、その考えを過去のものにできるほどの思いを感じさせる力がこもっていたように思う。これは次からの演技の進化が楽しみだ・・・。と言っても多分この続きを現地の俳優さんの声で視聴する機会はないと思うけど。日本で放送や配信されたとしてもダイジェストで吹き替えだろうなぁ。
レイトショーだから原語字幕版で鑑賞したけど、吹き替えだと「天空剣」のあとの「Vの字斬り」まで叫ぶんだろうか。こっちはCSとかに回ってくるまで待とう。

テレビ用を劇場で流したゆえに動きはカクカク、多分フレーム数を落としてある。特に横や縦に単純スクロールするシーンではそれが明白で、ちょっともったいない。放送の暁には本来のフレーム数に戻していただきたいと思う。
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伝説の怪獣造形師、村瀬継蔵氏死去

2024-10-17 23:18:26 | 特撮・モンスター映画
「モスラ」や「キングコング対ゴジラ」では円谷英二特技監督のもとで、「ゴジラVSキングギドラ」や「ゴジラVSモスラ」では造形制作の会社ツェニーを経営しつつ怪獣の造形を行い、今年はアナログ技術にこだわって作った特撮映画「カミノフデ」で総監督をつとめられた村瀬継蔵氏が14日に亡くなられていたことが発表されました。89歳だったとのこと。

残念ながら地元では上映していないので「カミノフデ」は鑑賞できていません。そのうち・・・と思っていたところにこの訃報。無理をしてでも見ておけばよかった、と久々に映画関係で後悔しています。遺作だと思ってみるとどうしても気分が違ってしまいますから。最後に現役復帰を果たした、まだまだ活躍してほしい人物でした。
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「東宝怪獣コレクション」に危機か? キンゴジ大きすぎの話とサメ映画配信にさすがに疲れてきた

2024-07-18 09:23:55 | 特撮・モンスター映画
WOWOWで配信中のサメ映画特集、放送先行の作品(WOWOWによると初心者向けばかり)がようやく配信され、ついに予告通り49本(4ャー9)がそろったわけなんですが、よく見ると違和感が。サメ映画の中でも「シャークトパス」シリーズと並ぶA級作品(※個人の感想です)である「シャークネード」シリーズが4までしか配信してないじゃないですか! 「シャークネード」は以前WOWOWで放送した全作品をキープしてあるので配信はスルーしていて気づくのが遅かったのですが、「シャークネード」は第6作まであるんです。このシリーズの見方は二つ、第2作まででやめるか、最後まで見続けるか、なので4作目までと言うのは非常に中途半端でモヤモヤします。WOWOWはこういうシリーズに対する配慮に欠けるところがありますので猛省を促したいところ。もちろん49作品という数を優先した結果でしょうし、シャークネード5・6を入れる代わりに他を外してもよかったのか? と言われると返す言葉に困りますが。せいぜい「MEG ザ・モンスター」をサメ映画に入れなければ入る、とかくらいしか思いつきません。暇にかまけてサメ映画をなんとなく見てるんですが、さすがにクラクラ来てるのに、ついついアイコンにカーソルをあてて動画を見てしまいます。ああ、面白いよねぇ、ボクシング。選手とか全然知らなくても面白い。プロスポーツ競技で見ていて一番面白いのってボクシングだと思うんだ・・・。いやいやサメに戻して。中には「ビッグフットVSメガロドン」だとか「ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲」みたいに悟りを開けそうな作品もあるのに、「シャーケンシュタイン」や「KANIZAME シャークラブ」のようにツボにはまるやつも少なからずあったりして、やはり今のうちに一通りは見ておかないと、という気にさせられるのです。サメラブじゃないのに。


怪獣はラブですけどね。おなじみディアゴスティーニより発売されている「東宝怪獣コレクション」、定期購読なので少し遅れて来るんですが、毎回楽しみに待ってます。ボチボチ以前の「ゴジラをつくる」のディオラマケースの上に並べるのが手狭になってきました。多分私と同じことしている人は少なからずいるはず。しかし、今回・・・というより前回からですが、到着したフィギュアの出来に若干違和感が。同シリーズの中で50mゴジラとしては初代についで二体目の発売となった「キングコング対ゴジラ」版、通称キンゴジですが、これがちょっとおかしい。

あきらかに初代よりデカイんです。体格が大きいくらいならまだしも身長も若干上。設定上ではどちらも50mのはずなんですが、キンゴジは53mくらいはありそうです。今回の「東宝怪獣コレクション」は1/700という統一スケールで揃えられているのがウリ。実際の映画の中のバランスと明らかに異なるのも、あくまで公式のデータの方を重視して並べると実際にはこうなる、というおかしさも含めて楽しむものだと思ってます。が、この「キンゴジ」は例外なのか。まぁ良くできてますよ、特に顔。左右のバランスが絶妙に崩れている点とか、見る角度によって全然違う表情に見えたりとか。各自が頭の中で持っているイメージまで含めてよく再現されていると思います。多分造形者もキンゴジには並みならぬ意気込みで取り組んだ、という思いが伝わってくるほどです。ですが、それゆえに若干ではあるものの大型化してしまうと今回のコレクションの意義がやや薄れてしまいます。今後は50mよりも小さい怪獣も出てくるでしょうし、それらをちゃんと同一スケールで表現できるか、ちょっと心配になってきました。最初から造形がしやすいサイズにすることを優先してもう一回り大きくしていれば・・・とも思いますが、デストロイアだのシン・ゴジラだのの既発売の大型モデルを見る限り、雑誌の付録形式の価格じゃこのくらいの大きさが限界だろうな、とも思ってしまいますし。
出来とスケールの両立、かつ低価格。なかなか共存は難しいと思いますが、可能な限りバランスを考慮して最後までいっていただきたいものです。送料とか若干値上げしましたしねぇ。

追記:
「ゴジラの逆襲」版、逆襲ゴジラも届きました。身長はほぼキンゴジと同じ。どうやら初代ゴジラと初代メカゴジラだけを残し、今後の50m級は一回り大きくするみたいです。
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そこに"友"は居なかった・・・。「人類危機一髪 巨大怪鳥の爪 カラー版」

2024-06-08 10:37:20 | 特撮・モンスター映画
少し前から当ブログで昔書いたB級映画「キラークラウン」の記事へのアクセスが結構あります。なんでなんだろうと思ってましたら、この映画を原作としたゲームが発売されていたんですね。


Switchは無しでXbox Seriesがある点が如何にも非日本向けです。わたしはゲーマーではないので買うつもりはないですが、興味のある方お試しあれ。
「キラークラウン」は公開当時は全く人気がなく、すぐに上映終了になってしまったのにのちにカルト人気を得た作品です。それがついにここまで来ましたか。あちらでカルト化するとすごいなぁ。日本では過去に酷評された作品がカルト化して人気に・・・と言う展開は結局古い価値観を嘲笑う対象になるだけなのでここまでくることないですからね。

わたしはゲームより映画そのものを好みます。そうしたカルト路線を組んだと思われるDVDが発売されました。「人類危機一髪 巨大怪鳥の爪 カラー版」(以下「カラー版」と呼称)です。
 
以前発売された「人類危機一髪!巨大怪鳥の爪」(以下「旧版」)をカラーライズ化したもののようです。アマゾンのリンクだと"!"がついてますがパッケージの方にはついてないですね。いや、誰がこの作品をカラーライズ化しようと考えますか。「プラン9 フロム アウタースペース」みたいに他の映画に取り上げられて知名度を上げた作品とかならまだ理解できますが、本作は一部マニアに造形が知られるくらい、それも出来がいいとはとても言えない怪物の姿を嘲笑う意味で知っている人が少しいる程度の知名度しかありません。これをわざわざ・・・。ただ、わたしは知らなかったのですが本作の怪鳥が"ラ・カルカーニュ"(登場人物の一人だけ"カルカーニュ"と呼んでいる。語源は知らない)の名でMUGENという格闘ゲーム用エンジン用キャラとして開発されたことがあるらしいので、好きな人はきっと好きなんでしょう。どこの誰がカラー化してソフトにしようと思ったのか気になりますが、その意気を受けようじゃありませんか。なにより以前の旧版はVHSからダビングしたと思われるひどい画質でしたから大いに期待します。パッケージの絵も新作ですしね。本編登場の怪鳥と似てないのは気がかりですが。

・・・。あれ? 画面が4対3です。全体的に画面が滲んでます。着色が「プラン9 フロム アウタースペース」はもちろん「ウルトラQ」みたいに丁寧でないのは仕方ないのですが、何かデジタルに伴って発生したものとは思えないノイズだらけ。決定的なのは51分56秒に入っている露骨なアナログノイズ。これ、旧版にも全く同じノイズがあるんです。つまり、カラー版は旧版にただ色を塗っただけのシロモノでしかなかったのです。

ガッカリ。

気が抜けました。原題「THE GIANT CRAW」のもっと状態の良い素材は存在するんですよ。画角も4対3ではなく横長のものが。てっきりそれを使って作り直したものだとばかり思っていたのに。本作の発売、以前のRUNコーポレーションではなく、販売シービー株式会社・製作コロメディアとなってますが、ひょっとして名前変えた同じところ? RUNコーポレーション、たびたびトラブル起こしてたしなぁ。そう思ってみるとパッケージ裏の解説文も穴埋めがストーリーの説明が加えられたこと以外は全く同じ文章です。カラーライズと言っても多分AI使ってフルオートでやらせたんでしょう。パッケージもAI使って書かせたってところですかね、似てないし。
わたしは「THE GIANT CRAW」を海外製怪獣映画の中でも良作として高く評価してるんですよ。造形は良くないし緻密な特撮でもないですよ。ですがわたしの知る限り初の宇宙怪獣であり、ちゃんとSF作品しているんです。おそらく「空の大怪獣ラドン」をたたき台にして膨らませた描写は、日本の特撮作品で鳥のような飛行怪獣、それも一般的に良作扱いされる作品の多くが「THE GIANT CRAW」からアイディアをいただいたんじゃないかと思われるくらい時代を先どった映画となっています。だからこそ日本語字幕付きで見やすい形で少しでも画質のいいものが欲しかったんですが、またしても期待は裏切られました。てっきり"変態"と書いて"友"と呼びたくなるような人が企画開発したものと思っていたのですが、もっと安直に作ってしまったみたいです。一応の良心があったのか、旧版映像の最下部にあったスイッチングノイズは削られてましたし日本語字幕も作り直していましたが、褒められるのはそれだけ。

同社はこの後も「クロノス」「大怪獣出現」のカラー版DVDを出すそうですが、まぁ期待をしちゃいけないな。見ないで文句を言うのもアレだし注文もしてあるのでこのまま買いますが、やはりオリジナルはオリジナルのままで楽しむ方がいいのだとつくづく思いますね。
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ゴジラXコング次回作 アダム・ウィンガード監督降板は吉と出るか?

2024-05-23 10:26:42 | 特撮・モンスター映画
VSシリーズでは「ゴジラVSメカゴジラ」「VSスペースゴジラ」「VSデストロイア」の三本連続で麻生司令官を、ミレニアムシリーズでは「ゴジラXメカゴジラ」「「ゴジラxモスラxメカゴジラ 東京SOS」では総理大臣になる政治家五十嵐を、「ゴジラ FINAL WARS」では轟天号の艦長としてゴジラと戦う役を演じられた中尾彬氏が亡くなられたことが発表されました。ご冥福をお祈りいたします。

しかし、この界隈ではそちらよりも話題となっているのは「ゴジラVS.コング」「ゴジラXコング 新たなる帝国」の二本を立て続けにヒットさせたアダム・ウィンガード監督が次回作からは降板する、という話です。


何か問題があっての降板ではなく、予定が多すぎて担当するのが困難である、という理由でのことのようですから仕方ないですね。海外のファンの間ではこの発表に憤りを感じ、「戻ってきて欲しい」との声が多いように思います。一方日本の怪獣ファンからは「残念」というこえが聞こえつつも、どことなく奥歯にものの挟まったような言い回しにも聞こえます。この二本、世界的に見れば大ヒットで間違いないんですが、日本の怪獣ファンから見ると少しずれた、「こうじゃないんだよなぁ」作品になっていたもので、ウィンガード監督が外れて路線が変更されることにほっとした人もいる印象です。実はわたしもそうだったりしますので。ただ、モンスター・ヴァースシリーズの初期作「ゴジラ」「ゴジラ キング オブ モンスターズ」は一部で高い評価を得つつも、売り上げという点ではシリーズの存続を危ぶませた作品でもありますので、これらの作品のようなタイタンを"怪獣"として不気味さと神々しさの雰囲気で描く原点回帰は難しいかな、と思ってます。
「新たなる帝国」ではほとんどゲスト扱いだったゴジラ。コングが絶対的主役として書かれた作品では仕方ない話ですが、次回こそ主役に返り咲いてほしいものです。コングがキングコングへと昇り詰める過程はウィンガード監督復帰作まで取っておきましょう。
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怪獣の重量に関する考察その2 2万トンの始まり

2024-05-05 10:44:40 | 特撮・モンスター映画
怪獣重量表記の始まり
その1みたいなことを考えたり調べたりしていて、一つ思ったのは特撮界の基準であるゴジラの身長と重量、50m2万トンと言う数字はいったいいつ出てきたのか? という疑問だ。このうち身長50mは1954年の映画「ゴジラ」第一作の本編の中に登場するセリフなので事実上最初から決まっていた。厳密に言えば脚本段階ではまだ未定だったが特撮の見栄えを優先して50mになったらしい。一方体重2万トンという数字。これはどこにも出ていない。1956年製作怪獣もの三作目の「空の大怪獣ラドン」では100トンという数字が出ているゆえに万トン単位が当たり前になっていない。また、以前1968年映画「怪獣総進撃」の復刻漫画を読んだときに掲載された一覧表に各怪獣のデータが記載されていたのだが、登場怪獣11匹のうちアンギラスとバランだけ身長と重量の具体的な数字がなく、アンギラスは「ゴジラより大きいと言われる」、バランは「ゴジラと同じくらい」と文章記載があるのみだった。特にアンギラスに「怪獣総進撃」まで体重の公式データが存在しなかったことから、ゴジラものであっても体重はすぐに決まっていたものではなく、もっと後で使われるようになったことになる。
最初はこの切れ目を、明らかに怪獣の重量設定の仕方が違う1965年映画「フランケンシュタイン対地底怪獣」当たりだと考えていた。ここで資料として、またしても講談社の「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX 」付録をひっくり返してみた。すると、前年1964年「三大怪獣地球最大の決戦」のパンフレットで各怪獣に重量のデータがあり、ラドンの1万5千トンもこの時決まっていたことが判明した。バラゴンはあくまで例外であって基準以前の存在ではなかったのだ。「ゴジラの逆襲」より後、「三大怪獣地球最大の決戦」より前で怪獣に重量の数字がデータとして付け加えられるに足る理由がある作品は一つしかない。1962年映画「キングコング対ゴジラ」だ。

「キングコング対ゴジラ」はあらゆる意味で怪獣映画のターニングポイントとなった画期的な作品である。初の対決を前面に押し出した映画であり、これ以降の主流となる。ましてキングコングはアメリカからやってきた怪獣だ。対決ムードをあおるために宣伝として両怪獣のデータを併記した表を掲載、その際にプロレスラーやボクサーのように体重を一緒に載せる、これ以上の重量表記標準化の理由もあるまい。しかし「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」も「キングコング対ゴジラ」オリジナル版のパンフレットがなかなか見つからず(さきほど再整理して発見しました。ちゃんとオリジナルパンフは復元されてます。この時は見つけてないということで)、困っていた。しかし、幸いなことに昭和37年、つまり1962年の少年サンデーに掲載された記事があった。これにははっきり「キングコング 体重20,500トン」「ゴジラ 体重20,000トン(象5,000頭、ライオン100,000頭分と同じ)」と記載がある。その一つ前に作られた1961年映画「モスラ」ではパンフレットその他に幼虫成虫の重量表記はなく、卵に50トンとあるのみである。また、東宝チャンピオン祭り版のパンフレットやプレスリリースにも同様の記載、同じ文面が使われているので、どちらもオリジナル版をコピーして使用している可能性が高い。キングコング説明文が「29才」「老巧」「スタミナ 年はとっているがまだまだおとろえていない」になってるとか(笑)。これはオリジナル「キング・コング」が1933年映画なことを踏まえてのものだろうけど、なにかヘン。またトン表記だけでは少年にはピンとこない可能性も踏まえてかキログラムが掲載されたものもあるが、ゴジラが「2万トン(2千万キログラム)」なのはいいとしてもキングコングが「2万5百トン(2千5百万キログラム)」と、変換が間違っているのは如何にも初期らしくてほほえましい。どちらにしてもキングコングの方が尻尾のあるゴジラよりも体重が上としているのは驚き。格闘技では体重のある方が強いとされることが多いので、強者感を出したかったのかも。

2万トンの出どころ
かくして怪獣の重量「万トン」の始祖はキングコングとゴジラ、と断言していいだろう。最後の謎は、どこから2万トンという値が出てきたかと言うことだ。絶対に計算で出した値ではない。資料をひっくり返していた時に、ふと1964年映画「モスラ対ゴジラ」のポスターを飾るキャッチが目に入った。

マッハ3の巨蛾か! ミサイル重戦車のゴジラか!

怪獣を兵器に例えているのだ。マッハ3という言い回しも単に飛行機を差すというより戦闘機、おそらく当時の最新鋭戦闘機と同等かそれ以上の速度を記載しているのではないか、という感が強い。怪獣の強さを強い兵器に例えるというやり方が当時は使われていた。なら、怪獣の重量2万トンもひょっとしたら兵器から来てるんじゃないか・・・。と思った。他の重量から持ってくるよりあり得そうに思えたからだ。しかし、戦闘機だろうと重戦車だろうと万トンには遠く及ばない。それだけの重量を持ち、ゴジラの基準に使いたくなるような強力で大きくてかっこいい兵器はひとつ。戦艦だ。
映画は時代を反映する、というのはわたしが古い映画を見るときに必ず意識してみるテーマの一つ。まずは同年代の他の映画に、何か影響を受ける、あるいは同一のものから影響を受けたような要素がないか・・・。と簡単に見てみたが、それっぽいものがない。タイトルだけで判断してはいけないのかも知れないが、「奴隷戦艦」「戦艦バウンティ」「豚と軍艦」・・・。これもゴジラのようなイメージとは程遠いものしか連想できない。映画にヒントがないのなら実際の戦艦に大きな話はなかったか? と探ってみたらあった! 戦艦三笠の復元が1961年に行われているのだ。
三笠は日露戦争の日本海海戦の際に旗艦として参戦した戦艦で、第一次世界大戦後のワシントン海軍軍縮条約によって軍艦の保有数が制限された際に現役を退いている。しかし日本としては日露戦争勝利の立役者としてのイメージが強く、破棄されることなく記念艦として残されることになった。ただ、第二次世界大戦後ソ連から解体を要求され、大砲をはじめ艦橋など上部の設備の大半を撤去。遊興施設に改造されたうえに放置されてボロボロになったところを復元され、昔に近い姿に戻されたのが1961年。当時はそれなりに話題になっていたのではないだろうか。三笠の排水量(≒重量)が約1万5千トン。ゴジラは三笠よりすごい、ってことで2万トン・・・。あるいは単に戦艦から閃いて有名なドレッドノート級、所謂弩級戦艦の2万トンを連想したか・・・。単なる妄想だがあり得ない話ではない気がする、多分。もしかしたらキングコングの2万500トンというのもそのくらいのアメリカの戦艦があったからじゃなかろうか。これは全く手掛かりなしなのでこれ以上は無理。
ちなみに「戦艦」と聞いたら多くの人が三笠より先に連想するだろう大和の排水量は6万4千トン。数字を聞いただけでどれだけ無茶苦茶な存在だったのかよくわかる。

モスラの卵の公正価格
ただし、その重量定義はあくまで宣伝広報止まりで製作の現場には別だったようだ。それを示すのが、1964年「モスラ対ゴジラ」にあるモスラの卵の価格に関する劇中のセリフだ。

「一体いくらで売ったんですか?」
「122万4560円」
「えらく半端だな」
「何言ってんだ君、公正価格だよ。鶏の卵卸しで一個8円。この卵はだいたい15万3820個分とにらんでだよ、それ掛ける8円だ」

だれもが思うのが「15万3820個の個数も充分半端だ、どこが"だいたい"だ」ということ。そこで止まらずに捻くれた考えを持つのがわたし。15万3820個がどこから来たか、計算で出してみよう。まずは鶏の卵の重さ。当時1個8円卸の卵が何グラムなのか全く分からないので、一般的に売られている卵、よくあるサイズのM玉L玉のほぼ中間で一番キリのいい重量である65グラムとしておこう。うちにあった卵を測ったら68グラムあったが、これはL玉だからしょうがない。で、153820×65グラムで答えは9998300グラム。ほぼ10トンである。したがって卵の買主は卵の重さをだいたい10トンととらえて個数を割り出していると思われる。そのセリフが省略されているわけで(脚本でも10トンという記載はないが)これなら"だいたい"であってもなんの不思議もない。より10トンに近づけるなら9999990グラムになる15万3846個にしたいところだが、掛ける8円で1224560という面白い数字の並びになるほうを優先したのだろう。ただ、153820x8円だと本当の答えは1230560円なので間違ってるんだけど、脚本通りなので勢いで書いたのか、それとも少しでもケチろうとしたのか。ちなみに122万4560円にするのなら153070個になり、ほぼ10トンになる153846×8円だと123万768円。これも面白い並びだとは思うけど。
さてこの10トン、先の2万トンとは全く違うから宣伝と制作現場では意思統一が図られていないことが分かる。それゆえに適当に出したものとは思わない。このままだとあまりに不自然だからだ。鶏の卵の長径が約6cm、うちの卵もそうだった。体積が15万3820倍になるとすると、およそ53.58の三乗になるので一辺の長さは6cm×53.58で321.48cm。たったの3m21.5cmで「ゴジラVSメカゴジラ」に出てきたゴジラザウルスの卵より少し大きいくらいしかない。あとで料金とって見物させるのならこのくらいの方がやりやすいと思うけど、映像は別。ゴジラとの比較だと3mどころか30mくらいある気がする。仮に一辺10倍とすると10x10x10の体積1000倍で卵1億5382万個分になる。だとすると公正価格は12億2456万円(あるいは12億3056万円)だ! こ、これは元値段が安すぎる。作中ではケチって卵一般公開が始まるまで金は支払わない契約だと突っぱねて支払いを拒否していた興行側だが(そのくせ領収書だけはしっかりとっていた)、むしろさっさと払ってしまって漁師が気が付いても後の祭り、にした方がよかったんじゃないか? もちろん重さは脅威の1万トン。同じ比重なら、の前提だけど鶏の卵って重いんだなぁ・・・。これと並ぶとゴジラの2万トンが非常に自然な重さに見えてくるから不思議だ。

・1/5計画
10トンをこうした詐欺に使おうとしたのが理由だったとしても、それはそれで面白いと思うが、劇中にそうした描写はない以上10トンには別の意味があったと思われる。ここで気が付いたのが1961年「モスラ」だ。先も書いた通りパンフレットでは卵の重さは50トン。「モスラ対ゴジラ」の卵は10トン。ここから導き出される答えは「「モスラ対ゴジラ」のモスラはゴジラに合わせて重量体積ベース1/5に縮めます」という宣言だ。
「モスラ」でのモスラは翼長250m、体長80mとされ、大きすぎてゴジラと絵になる対決が出来ない。なのでゴジラに合わせて縮める必要があったわけだが、その基準が1/5ということなのでそれを脚本に組み込んだ結果ではないだろうか。ちなみに1/5と言ってもミニチュアのスケールベースではなく重量体積ベースだから一辺は1/1.71にすればいいだけなので数字の上ではそれほど縮まない。成虫の翼長250mは146.2mに、体長80mは46.8mに、幼虫体長40m(ふ化直後の時点)は23.4mになる。劇中の映像を見ても、これに近い気がする。

お願い
「全部妄想」「単なる偶然」「よくある話」「ただのこじつけ」等々様々な意見はあるだろうが、暇にかまけて無い知恵絞って考えたのだ。あざ笑うより苦労をねぎらってもらう方がありがたい。わたしは子供のころからの習慣で物事を考えるときに歩き回るクセがあり、歩かないと思考が働かない体質になっている。前回今回のネタを考えている期間中はスマートウォッチ計測で毎日一日5千歩くらい多く歩いていた。家の中をうろうろしているだけなのでたいした運動にはならないだろうけど、それでも座りっぱなしよりはいいだろう。わたしにとって思考は座りっぱなしを避ける一番の好物なのだ。
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怪獣の重量に関する考察その1 ラドンの計算上正しい重量を考える

2024-05-02 14:04:15 | 特撮・モンスター映画
かつての本
かつて「ゴジラは生まれた瞬間、即死する」という一文を謳って発売された本があった。その名は「空想科学読本」。もちろん買って、笑わせていただいた。ゴジラの体重2万トンは重すぎて耐えられず、つぶれて死ぬ、という考察が語られていたのだ。ただし体重として正しいサンプルとしてティラノサウルスを引き合いに出すというのはその時の知識としても間違っていると思った。「体形がほぼ同じ」と書いてあるのにゴジラとティラノサウルスじゃ体形が違いすぎて単純に比較できるものじゃないと思っていたからである。なので現在の版では差し替えられて即死はなく、水と比較してどうのこうの、という考察に改められている。キャッチコピーに使っている記事を差し替えてどうする!? 本の根本が違っちゃうじゃないか。

このやり方は間違っている、と指摘だけするのは簡単。わたしの場合思ったのは、「だったら自分でも何が正しいのか考えてみよう」だ。それで自分でゴジラの重量はどのくらいだったら正しいのか、考えてみよう。なお、細部をやたらと切り捨てたり四捨五入したりしているのは、わたしの性格がいい加減なので計算しやすくなるのを優先しているためである。

計算で出すゴジラの重量
ゴジラに一番体形が近い存在は何か。そりゃ決まっている、映画の撮影に使うゴジラのスーツである。これに演技者が入ったものが一番作品中のゴジラに近い存在なはずだ。ではゴジラスーツの重量はどのくらいだったのか・・・と調べてみるがピンとこない。演技者の中島春雄氏が亡くなられた際に「100キロ以上のぬいぐるみに入った」と書かれているものが目立つが、これはちょっと違う気がする。第一作の一号スーツは150キロというとんでもない重さのものになってしまったために動けず、切断されて下半身や上半身のみが映るシーンで使われたはず。二号スーツは別なはずだ。80年代以降のVSシリーズでは撮影の際に重量感を出すため、意図的に重く80~100キロほどに作られていたようなので、この手のことを考えた当初はこれを基準に考えていた。が、欲しいのは1950~70年代の第一期やチャンピオン祭りで活躍した身長50mゴジラのデータなので、今回はさらに調べることにした。以前講談社から発行された「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」という雑誌の付録に当時のパンフレットの復刻がある。ここを見てみると・・・なんと「ゴジラの逆襲」のパンフに第一作のゴジラのぬいぐるみの目方が書いてるではないか。これはほぼ公式の記録と考えて間違いない。その目方は・・・約十二貫。およそ45キログラム。あれ~? 思ってたよりかなり軽いぞ。いくら公式の書籍に書かれていたものとは言え、本当かな?
ただ、納得する理由もある。「ゴジラの逆襲」ではひっくり返されたアンギラス反撃のキックでゴジラが吹き飛ばされるシーンがある。ワイヤーアクションなどの補助なしで怪獣がキックをやるのは珍しいので印象深く覚えているのだが、その直後ゴジラは明らかに自力で立ち上がっている。これはスーツの重さが80キロもあったら無理だ。それ以前に片足キックくらいであんなに飛ばないし、倒されること自体演技者にとって危険である。実際90年代のメイキングによるとゴジラが倒れるシーンでは画面には映らないものの、必ず下にクッションが敷いてあるし、立ち上がるシーンでは複数のカットを連続で繋げてあたかも自分で起き上がっているかに見せかけているが、実際には倒れた後の起き上がりにもスタッフの補助が必要なほど90年代ゴジラのスーツは重い。そう考えると、明らかに自力で立ち上がっている箇所が多くの作品で見られる身長50mゴジラのスーツは90年代よりかなり軽い、と思っていいだろう。なので45キロを通すことにした。これに演技者が入るわけだが、同じく「ゴジラの逆襲」によると演技者の手塚勝巳氏は二十一貫の巨漢とある。資料によると主にゴジラのスーツに入ったのは中島氏の方だったらしいので、手塚氏というとゴジラは補助、「逆襲」でアンギラスの演技者のイメージが強いが、中島氏の体重は不明なので手塚氏の二十一貫、約79キロを演技者の量さにしよう。合わせて124キロ。これがゴジラ撮影時の重さである。

追記:「大怪獣バラン」のパンフレットでは中島氏の談で「ゴジラは50キロ」とありますので、50mゴジラスーツは45~50キロでいいと思います。ちなみにバランはなんと20キロ以下とのこと。

撮影ゴジラの身長はおよそ2m。映画ゴジラは50mなので体重は25倍・・・にはならない。立体なのでタテ×ヨコ×タカサの倍率を掛ける必要がある。撮影ゴジラと映画ゴジラは完全に体形は一致している相似形なので25×25×25で15625倍になる。124キロに15625を掛けると総計は1937500キログラム。1937.5トン・・・端数切り上げでもおよそ2000トンにしかならない。映画の設定・身長50m体重2万トンの1/10以下だ。やっぱりゴジラは生まれた瞬間つぶれるしかないんじゃなかろか。ちなみに2万トンになるには2m時に1.28トンが必要になる。どう考えてもつぶれる。
と書くと「撮影用のぬいぐるみと劇中の怪獣じゃ比重が全く違って当然だろ」という反論もあると思う。わたしも思う。だが、この考え方で体重が想定されたと思われる怪獣がいるのだ。それは「フランケンシュタイン対地底怪獣」に登場するバラゴン。これはパンフにも記載してある身長25m、体重250トンという東宝怪獣にしては異質の設定をしている。こいつを2mに直すと・・・なんと128kg! バラゴンに入っているのは中島氏なので少し切り上げが行われた可能性はあるが、撮影ゴジラとほぼ同じ重量なのだ。バラゴンはゴジラと違ってモンスターものに近い怪獣なので、よりリアルな設定が求められた結果ではないだろうか。ゆえに撮影時の総重量を基準に考えるのはアリだと思う。つまらない仮定としてはゴジラと同じ比重にするつもりで計算したら2500トンだったのを0一つ入れ忘れた、って可能性もあるんだけど、それをやるなら東宝怪獣は割とハッタリくさい数を重量にするので5千トンくらいにして500トンになってるんじゃないかと思う。


計算で出すラドンの重量
さて、ここまでは前座。いよいよ本番。東宝怪獣もの第三弾「空の大怪獣ラドン」に登場したラドンの体重は計算上どのくらいが正しいのか、という考察である。ラドンは飛行生物なのでゴジラと同じ方法は取れない。公式設定によるとラドンは身長50m、翼長120m、体重1万5千トン。ゴジラに近い体格でやや軽いという扱いとなっているが、ちょっと待って欲しい。「空の大怪獣ラドン」は珍しく怪獣の体重に触れている作品なのだ。あとは「ゴジラVSモスラ」のメインスクリーンにゴジラが「Weight:60000t」と、「ゴジラVSメカゴジラ」でメカゴジラを総重量を15万トンとディスプレイに表示されているものくらいしかわたしは知らない(WOWOW配信で見直したので追記および訂正しました)。「空の大怪獣ラドン」によると

翼長は270フィート、体重は100トンを超える

とある。なんで長さはヤード法で重量がメートル法やねん。長さをフィートで呼ぶのが知識人っぽくてかっこいいからだろうか(ちなみに「ゴジラVSモスラ」によるとゴジラの全長656.168ft=200.0000064m、身長328.084ft=100.0000032m。無理やりフィートにしなくてもいい典型)。それはさておき「超える」の一言が体重のみなのか翼長込みなのかはっきりしないが、両方ということにしよう。これをもとにラドンの体重を100トンとする人もいるようだがそれは早計。このサイズは割れていた卵の殻から計算したものなのだ。よって生まれたばかりの幼体のみがこのサイズとみていい。劇中で卵からうまれた個体と街中で暴れた個体ではやや容姿が異なる。よって個人的な意見では生まれた幼体は暴れた二匹のいずれでもなく、そのまま地下に閉じ込められて「三大怪獣地球最大の決戦」でようやく地上に出られた個体だと考えている。したがってラドンの成長した個体では重量も多くなるはずだ。少々容姿のバランスが違うのは無視したうえで、翼長を頼りに体重を計算してみよう。270フィートとは82.3m。これを120mまで伸ばすとざっと1.46倍。これを3乗して100トンを掛けると・・・311トン。これが映画設定での成長したラドンの計算上正しいはずの体重である。

ラドン対プテラノドン
さて、劇中の説明ではラドンはプテラノドンと比較されている。ゴジラとティラノサウルスを比較するのは間違っているが、ラドンとプテラノドンを比較するのは正しい行為なのだ。おそらく劇中の計算もプテラノドンをベースにしているだろうから、プテラノドンがラドン並の身長になったらどのくらいの重量になるのか調べてみよう。
しかし、これが参った。プテラノドンはネットで検索しても身長がなかなか出てこない。出てくるサイズは翼長ばかり。プテラノドンとラドンを比べると明らかにプテラノドンの翼の方が横に長いので、翼長で合わせるとプテラノドンの体が小さくなりすぎてしまう。とにかくキーボードを叩きまくった結果、翌長7~9m、体長1.5~1.8m、重量15~20キログラムというバランスのものを載せている人がいたのでこの大きい方をプテラノドンの基本データにしよう。概ねそんな感じだろうし。ちなみに恐竜などのデータに良く使われる「体長」だと尾の長さを含むので私の知りたい「身長」よりも長くなるが、プテラノドンは尾が無いので体長と身長はイコールでほぼ差し支えない、としておこう。もし劇中比較がランフォリンクスだったら全部投げ出していた。
しかしこんなに大きいのに体重20キロって、本当かいな。こんなバランスの生物本当に存在していたのか・・・と毎度気になるプテラノドン。これをラドンと同じ身長50mまで伸ばすと、27.8の三乗で・・・なんと重量430トン! ラドンの311トンより重いのだ。先にも書いたようにプテラノドンの翼はラドンよりもだいぶ長いし、トサカなどの装飾も大きい。プテラノドンの方が重いのも当然と言えば当然なのだ。また仮に20キロはもっと大きいプテラノドンのことだったと想定して1.8m15キロで計算すると、驚きの322トン!! ラドンとほぼ同じになるのである。ここから考えるにラドンの「270フィート、100トン」は科学的に見ても正しかった、ということになる。これはさすがにビックリ。適当に決めただけの数字じゃなかったのね。さすが電子計算機がはじき出した数字だ。

全部台無しやり直し
と、一見キレイにまとまったかに見えたのだが・・・。これを全部ぶち壊してしまうシーンが、ラドン二度目の登場となる「三大怪獣地球最大の決戦」に存在する。ゴジラをラドンが高く持ち上げて飛ぶシーンである。あああああああああ。
翼竜のものを持ち上げる能力は知らない(映画では人間くらい軽々と持ち上げている)が、現代の大型飛行生物である猛禽類だと「自分の体重よりも重い獲物を持ち上げることは出来るが、2倍を超えると難しい」らしい。だとすると重量2万トンのゴジラを持ち上げるのにラドンの重量は1万5千トンくらいは必要、と考える公式設定は全く持って正しいことになる。これが「怪獣大戦争」くらいの低空飛行な持ち上げだったら二怪獣のダッシュの勢いを利用した、くらいにごまかせるが「三大怪獣地球最大の決戦」の持ち上げ方だとそんなごまかしは通用しない。じゃぁゴジラの体重2万トンを持ち上げられるようにラドンを成長させるとすると・・・311×(3.46の三乗)が1万5千トンだから身長も3.46倍に伸ばす必要がある。メートルにすれば182m。キングギドラより圧倒的にでかくなってしまう。うーん、どう屁理屈を並べてもそうは見えない。

ここで最初に戻る。わたしが計算で出したゴジラの重量1937.5トン。これを「三大怪獣地球最大の決戦」でのゴジラの重量にしてしまえ。そうすればラドンは3/4の重量でゴジラを持ちあげられるのだから1453トンで済む。311トンを1453トンにするにはおよそ1.67の三乗倍だから身長の増加は1.67倍の83.5mだ。これならなんとか・・・とみるか、これでもデカイとみるか・・・。
考えてみたらゴジラは身長60mを超えるガイガンとほとんど同じ身長に見えることがあるぞ。おそらくゴジラはその闘気で相手にプレッシャーを与え、身長を本来より大きく見せる能力があるのだろう。ラドンと並ぶときは怪獣王の威厳にかけて小さく見えないように猛烈な闘気で自分を同じくらいまで大きく見せていたに違いない。キングギドラとかヘドラとか何考えてるのかわからないやつらには通用しなかったけど、ラドンならいけるってことで。これで万事解決、めでたしめでたしだ。

いやーこういう無駄で役に立たないことを考えながら計算するのは楽しいなぁ。筆が乗って仕方ないのでもう少し書こう。第二弾ではちょっと趣旨を変えて謎解きをする。
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