録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

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このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

インドネシアでもアレな映画!! 首だけ女の恐怖

2020-04-19 17:36:38 | 特撮・モンスター映画
先日東京からビジネスにやってきた人が時間調整のためか二時間も無駄話込みで居続けたことにビクついております。気のせいかなんとなく咳が出るような・・・出ないような。まぁ過ぎたことは仕方ないので前向きでいましょう。とりあえず今のわたしに出来ることは昼間はちゃんと仕事をやり、体温も念のため毎日計測し、夜はたまっている録画ものの消化やダメ映画鑑賞でストレスを発散します。そして今回は珍しいインドネシア映画が発売されたので、取り上げましょう。

外国映画、と言って思い浮かぶ映画。それは十中八九アメリカの映画でしょう。作られる数も日本で公開される数も非常に多いうえ、多くの実力のある映画製作者がアメリカを拠点にして活動しているゆえに質も高く分野も多いのも事実です。それ以外にある程度数と多様性を日本で感じられる映画の地域と言えば、せいぜいイギリスと香港くらいなものでしょうか。
もちろん世界各国、たいていの国で娯楽映画は作られています。とはいえ、見る機会が少ないため、一本見てしまったらその国の映画のイメージは固まってしまうでしょう。例えばインド映画と言えば「ムトゥ 踊るマハラジャ」であるように。だからわたしみたいにダメ映画や古典SF映画・怪獣映画なんぞをつまみ食いばかりしているような人間からしてしまえば、旧ソ連映画と言えば「機械人間 感覚の喪失」、デンマークだと「原始獣レプティリカス 」北朝鮮なら「プルガサリ」、韓国は「怪獣大決戦ヤンガリー」なわけです。これらをわたしは各国映画のイメージの代表と捉えています!! そして今回取り寄せた、よく言えばカルト、そうでなければアレな映画は初体験となるインドネシア映画です。邦題は「首だけ女の恐怖」! 多分インドネシアの人に本作をもってインドネシア映画を語ると多分怒られる内容ですが、わたしにとってのイメージは本作になるでしょう。あらゆる意味でイロ気はムンムンです。

ヒロインのキャシーはパッケージによれば魔術研究科・・・だそうですがブゥードゥーの研究もやっていたように魔術というより呪術の研究家なんでしょうな。ちゃんと術を研究対象としてみることができるのか、散らばった骸骨を見てもビビるどころか拾い上げて「匂わない」という感想を持つなど、なかなか経験は豊富なようです。彼女のインドネシアにやってきた目的はレヤクの魔術師に会い、魔術を会得すること。本編が始まる前にすでにいい仲になっていた、自称ガイドのマヘンドラのコネでレヤクの女王(と言っても相当な年齢)に会い、その儀式によって弟子となるのですが・・・。
本作がカルト映画となった最大の注目点はなんと言ってもこのキャシーが魔術によって胴体から首を抜かれ、内臓をぶら下げながら飛行するシーン。当然パッケージによって確認済であったわけですが、飛び出すシーンはかなりのショック! だって首だけで十分でしょ? 内臓をぶら下げる必要がどこにあるんでしょうか。ひょっとしたら襲った人間の血を一時蓄えるタンクとするのに内臓が必要だった、とか理由があるのかも知れませんが、そんな理屈つけても意味ないですし、首だけの方が操演もしやすそう。
まぁ無理やりな合成と造形物で表現されている内臓ブラリ怪物ですのでチープと言えばチープ。ですが仮に実際見たら首だけより恐ろしさは倍増するでしょうから、創造で補う分にはこれ以上おぞましい存在もありません。この怪物化したキャシーが産気づいていた妊婦を襲い、胎児を母親もろとも殺して血を吸って呪術師の元に届けるのが目的ですが、さすがに直接的表現はできないので映像だけ見ると妊婦の股間にヒロインが顔をうずめている(合成です)というなんとも危ない映像が展開します。
現地の別の魔術師たちが語ります。このままではレヤクの魔術師は無敵となり、この世に多いな災いをもたらす。その前にどうにかしないと、と。その割には動く魔術師は一人二人だけですが・・・。主人公二人を監視するかのようにふるまう謎の女、どんどんレヤクの魔術師に支配され、首を抜かれなくとも自我を失っていくキャシー。力を増すレヤクの魔術師を倒すべくそのの前に立ちはだかるのは、胸から下だけに白いシーツのような布を巻き付けるようにしてまとい、胸の谷間を強調させたようなセクシーな装束に身を包んだ魔術師のおっさん(泣)。一方レヤクの魔術師は若い姿にも変身できるのになぜかそれまでの劇中の姿以上に汚れた汚らしいばあさんの姿をとって迎え撃ちます。セクシーなおっさんVS汚いばあさんというおそらく映画市場もっとも美しくない最終決戦はこれだけでも十分カルト映画化しそうですが、一方キャシーは怪物化した精神のまま首と胴体が合体してしまってマヘンドラと戦う展開になってしまうのが残念。
本作の英語タイトルは「MYSTICS IN BALI」。つまり舞台はあの観光地としてインドネシアでもっとも有名なバリ島です。なのに本作ではそのバリ島のいいところを見せようという画作りがほとんどありません。せいぜい序盤の踊りのシーンくらいです。随所に沖縄の名所を盛り込んだ「ゴジラ対メカゴジラ」を見習ってほしいものです。ただ、製作陣はむしろバり島に来る観光客などへの警告にするために映画を作った、などを言っているらしく、この映画をキッカケにバリ島へ遊びに来てもらおうなどとは全く考えていなかった模様。
演出はよくわかりません。前述したように主人公のマヘンドラとキャシーは本編が始まる前にすでに恋仲になっていていきなりな印象は否めませんし、クライマックス以前に火の玉がしゃべりながらバトルる箇所があるのですが、これも唐突です。三体登場するうちの一体がキャシーに戻るので残りの一体はレヤクの魔術師、もう一体はその敵なんでしょうが、その敵は「死んで以来」などと言っているのでその正体余計わからず、など唐突・継ぎはぎばかりの展開です。ただ、声と口の動きがあっていないのでおそらくインドネシア語で作られただろう作品をアメリカで英語吹替したものを使っていると思います。アメリカ人という人は映画に関してはわがままで、自分たちの国の映画は何かしら改変されるのを極端に嫌うクセに、他国の映画は平気で手を加えるということをします。アメリカで吹き替えられた版である以上、上映時間を短くするためにカット編集されている可能性はゼロではないのでそこらへんをもって揶揄するのはやめておきましょう。DVDの画質は良好、もったいないくらいです。
特撮は、どう見ても低予算なのでチープ。ですが、妙によくできている箇所もあります。それは儀式によってレヤクの魔術師と弟子のキャシーが豚や蛇に変身するシーン。細かなカット割と、夜の闇と雷の光を駆使した画作りと編集がなかなかさえていて、CGを駆使した「ゴジラ ファイナルウォーズ」のモンスターXからカイザーギドラをへと変身するシーンを思い出させる出来栄えです。途中に入る豚のモンスタースーツを使った引いたカットさえなければもっと良かったと思うのですが・・・。まぁ後でも使うしせっかく作ったので使いたかったんでしょうが、もったいない。

 
それにしても、もはや早く終わってほしい、というよりいつまで続くのか、になってしまったウィルス騒ぎ。これから新Friioとか新RyzenのモバイルノートPCとか、なにより全俺待望の映画「ゴジラVSコング」とか楽しそうなものがたくさん控えているので、なんとか頑張っていきたいところです。

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円谷プロ、海外利用権訴訟でようやく米国での勝訴確定

2020-03-11 16:35:24 | 特撮・モンスター映画
昨日の話ではありますが。


勝手に中国製作のアニメ映画に登場させられたりとかつてチャイヨー・プロダクションと結んだ契約が中国の映画会社に売却されて独り歩きして散々な目にあっていた円谷プロのウルトラマンの海外利用権ですが、ようやく米国で円谷プロ側の勝訴が決まりました。あくまで米国での勝訴、であるだけで世界全ての国で旧契約が無効になったことを意味するわけではありませんが、この判決はおそらく中国以外の国へ行っても水戸黄門の印籠のごとく(古い・・・)決定的な扱いとなると思われます。
しかし、円谷プロのウルトラマンと言えば製作中の映画「シン・ウルトラマン」。考えてみたら、裁判の結果次第では米国での公開ができなかったんですよね。おそらくそれなりの予算を掛けて海外での展開も狙っている作品と思われますので、極めて危険な状態で製作された作品となっていたわけです。まぁ裁判に自信があったんでしょうが、それでもよく決断したものです。まぁこれで安心して製作を続けることができるでしょうから、鑑賞予定者としてもほっと一息です。
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今更ながらも「ゴジラ キング オブ モンスターズ」の演出に驚く

2020-01-20 13:18:07 | 特撮・モンスター映画
ブログ本来のどうでもいい話

もろもろあって、やっと手元に「ゴジラ キング オブ モンスターズ」BDが届きました。これでやっと落ち着いた気分で何度でも鑑賞できるようになりました。改めて視聴。もちろん家で見ると画面の大きさ・画質・音の振動や広がり・周囲の雑音の無さなど多くの要素で劇場鑑賞に比べて劣るわけですが、唯一音の聞き取りやすさだけは家のシステムで見た方が優れている部分もあります。それで改めてわたしが「鑑賞者の命を縮めかねないほどの名場面」と評したゴジラ復活シーンを熟視。劇場で鑑賞したときは「日本版と比較すると、BGMと咆哮のタイミングが少し違う」とだけ思っていましたが、家鑑賞でそれ自体は間違っていませんが、代わりにゴジラの鼻息が日本版のBGM合わせと同じタイミングで発せられていることを確認。すげー。この一言です。わたしでは絶対できない計算され尽くされた見事な演出です。こういう見てすぐわからなくても魂が反応するような隠し要素がオマージュとして練りこまれているからこそ面白い、と素直に感じたんでしょうな。某作品はそういうところを見習ってほしかった。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組
カイル・チャンドラー,ヴェラ・ファーミガ,ミリー・ボビー・ブラウン,サリー・ホーキンス,渡辺謙
東宝




今年の年賀状、当選番号が発表になるまであまりくじに興味がなく、賞品の確認もしなかったのですが、特賞はオリンピックのチケットだそうです。正直いいまして、こんなもん当たってもしょうがない。東京までそれなりに距離がある場所に住んでいますし、オリンピック観戦のために店休むこともできません。というより、人が多くてただでさえ暑い夏の東京がさらに熱くなるのは目に見えているので、7月8月は近寄りたくないです。夏休みは9月に入って暑さが少し落ち着いてからとる予定です。正直一等・現金の方が嬉しい。まぁ当たりませんでしたけど。
実際当たった人どうするんだろ。それに合わせて夏休みをとる、という人もいるでしょうが、今更狙った日に宿をとろうったってまともにゃ取れないんじゃないでしょうか。普段の何倍ものふっかけ価格でやっと確保できたらマシ、になるかもしれません。日帰りできる東京近郊の在住者でない限り、当たると有難迷惑じゃないでしょうか。かと言ってネットオークションで売ったりするとまぁいろいろ面倒なことになるんですよねぇ、確か。ほかにもオリンピックチケットを景品にしているキャンペーンを張っている宣伝なんかも見受けますが、宿まで考えてやっているんでしょうか。かといって東京近郊在住者に当たると宿の必要はなくなっていろいろ不公平になりますし。まぁ地方人は宣伝の対象外、応募するな、ってことなんでしょうかね。
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オール怪物(パチモン)大進撃! 「モンスター・パニック 怪奇作戦」

2020-01-05 15:19:13 | 特撮・モンスター映画
もう少し早く届いていたら昨年のクリスマスに合わせて書く予定だったこのDVD、今回ようやく書くことができます! ってまぁ内容からして需要はないんでしょうが。その名は「モンスター・パニック 怪奇作戦」。ちなみに日本のテレビで放送されたときは「モンスター・パニック 怪奇大作戦」だったそうですが、以前DVD化されたときから"大"の字が外れました。理由はお察し。

ストーリーは、かのエド・ウッドの「プラン9・フロム・アウタースペース」のリメイク、というより叩き台にしたパクリものと言われています。製作は1970年ですから、当時の著作権に対する感覚はいい加減なものだったのでしょうね。なんでよりにもよって悪い意味でのエド・ウッドの最高傑作をパクったのかは謎ですが、アレよりはうまく作れるだろうという考えもあったのでしょう。

氷河期が近づくが人工太陽の開発が間に合いそうになく、滅亡の危機を迎えていたウモ星人はもっとも条件の良い惑星である地球を征服すべく、工作員206号と、協力者としてすでに死亡していた地球人の科学者二人を復活させ、その知識で作戦を実行。彼らは地球人が恐怖を感じた時に精神的に不安定になりやすいことに目を付け、潜在的にもっとも恐怖の対象となりまた戦力としてもアテになる地球の怪物たち、吸血鬼・狼男・人造人間・ミイラ・ゴーレムなどを復活させて大量生産することで地球の植民地化を狙うのであった・・・。元ネタが元だけに珍作扱いされていた本作ですが、なんか面白そうじゃないですか。発想としては「ゴジラ キングオブ モンスターズ」とか、もっと直接なものだと米国産テレビアニメ「ゴジラ・ザ・シリーズ」の一編「モンスター・バトル」を思わせる展開です。ゴーレムこそ登場しなかったものの、他の怪物は宇宙人らの墓荒らしなどの地道な努力の結果、次々とよみがえることになります。まぁ吸血鬼だけはたまたま寄った市場でやっていた見世物小屋の興行主が封印された骸骨を持っていた、というご都合主義の産物なんですけどね。ちなみにその骸骨の様といい、杭を抜いたらあっさりよみがえるところといい、ユニバーサル映画の「フランケンシュタインの館」を明らかに意識しています。しかもこの吸血鬼、催眠術を使うときには目にライトを当ててその周りだけを光らせる表現方法が「魔人ドラキュラ」のやり方そのものと、かなりこだわりを持って演出されています。ただし、衣装がタキシード+マントではなく、普通のビジネススーツだったりするのが抜けてますが。また、膝や肘の関節があまり動かず棒状で、目もほとんど閉じたまま(階段を下るときは薄目開けてますが)な人造人間は「フランケンシュタインと狼男」の人造人間を彷彿とさせ、本来ユニバーサルが肖像権を持っていて使えないはずのあのフランケンシュタインっぽいデザインまで採用しています。これに加えて狼男にミイラまで登場するのですから、見た目からして有名怪物総出動! なわけですが、吸血鬼はドラキュラでなくノスフェラトゥとなっています。これはまぁいいとして、人造人間を作った博士の名が"フランクスラン"(笑)。誰それ? な人でもちろん名前だけで登場しませんが、微妙に名前を変えることで万が一のための予防線を張っているのですね。
宇宙人が起こした殺人事件を追っていた刑事は見世物小屋から消えた吸血鬼の骸骨方面に捜査を絞り、やがて怪物の話にたどり着きます。同じくそれに興味を抱いてた博士(宇宙人)が潜んでいるにたどり着き、なぜか全部話してもらえる宇宙人の地球征服計画。次々と刑事に襲い掛かる怪物たち。しかし、その日は満月、変身した狼男が宇宙人に反旗を翻してさっそうと立ちはだかり、怪物たちと戦い始める・・・。あれ? "珍作"とかいう割にわたしの琴線に触れる展開で結構面白いぞ? セットの作りとか、ラストバトルでその基地を破壊しながらの戦いとか、昔の仮面ライダーを彷彿とさせる作りです。地球征服のためにやってきた宇宙人が一人しかいないというのも日本ではありふれた展開ですしね!! ちなみに主人公の味方になって変身ヒーロー然とした活躍を見せる狼男を演じるのは、やっぱりポール・ナッチー。以前わたしがやはり思っていたより面白かった、と評した「ワルプルギスの夜/ウルフVSヴァンパイア」でも狼男を演じて脚本を書いた人で、本作でも冒頭のクレジットに名前がないのですがやはりハシント・モリナ名義で脚本を書いているらしいです。自分で演じるつもりだから狼男がかっこいい役なんでしょうね。ちなみに役名も同じで、本作表記に沿えばワルデマー・デニンスキー。ポールが狼男をやるときは毎回同じ名前だそうです。死んでは新作のたびによみがえってきてるようですね。先ほどから書いている宇宙人の工作員を演じるのは、あの「地球の静止る日」でも宇宙人を演じたマイケル・レニー。残念ながら本作を最後の出演に亡くなってしまったようです。一点豪華主義のスターを出演させ、かつその作品が最後の出演作になってしまうところまで元ネタの「プラン9・フロム・アウタースペース」と同じになってしまっています。

画質は明らかにビデオからのダビング。それも冒頭数分には右下に「SC」のロゴが見えたり若干ゴーストっぽいノイズがみられるところから英語圏でテレビ放送した録画映像を使用したのでしょう。タイトルもなぜか「DRACURA VS FRANKENSTIN」に。ドラキュラもフランケンシュタインも出ないんですけどねぇ。おそらくはそれえらを使って継ぎはぎされたビデオソフトから製作されたと思われます。そのせいでオリジナルはスペイン製なのでおそらくスペイン語で撮影された映画でしょうが英語による吹替に差し替えられています。その代わりに日本語吹き替えも収録されています。わたしは声だけで声優の名前が出てくるほど詳しくないのですが、事件を追う刑事に青野武・狼男デニンスキーが玄田哲章の両氏の若いころと思われます。ちょっとしゃべりすぎで軽くなってしまった感はありますが、しょせんB級なのでちょうどいいのかも知れません。


モンスター・パニック/怪奇作戦(日本語吹替収録版) [DVD]
マイケル・レニー,カリン・ドール,クレイグ・ヒル,ポール・ナスチー
有限会社フォワード



取り寄せたのはもう一本。こちらは閉店したレンタルビデオ店からの処分品を持っているので中身はわかっていた「ゴッド・フード」。前に絶賛した「巨大生物の島」の原題「フード オブ ザ ゴッド」のⅡを名乗っているものの、食べ物のせいで巨大化したネズミが暴れまわる、という点が共通点なだけでストーリーのつながりはなく、むしろ前作を引き立たせるように叩かれる映画となっています。
せっかくの巨大化生物ものなのに合成が少なく、頭部のみの実物大造形物やセットの中を走らせるネズミで演出するのが大半なので、「巨大生物の島」のような迫力は望めません。ただ、エキストラは多いので彼らによる迫力は結構出ており、ネズミの視点からの人間描写があったり階段状の座席から転がり落ちる演出もあったりでモンスター特撮映画としてならともかくパニック映画としてなら世間で言われるほど悪くありません。一番凝っているのは死体の造形や特殊メイク。DVDは「モンスター・パニック」と違ってちゃんと元映像からスキャンしたものらしく画質が良好なので、造形物のグロさが引き立ちます。本作が叩かれるのはなんだかんだで面白かった「巨大生物の島」の続編を名乗ってしまった点にあるかもしれません。
気になるのはクライマックス。巨大化したネズミの中には巨大化薬の開発者の博士のペットの白ネズミも交じっており(何もせずにウロウロするだけ)、博士はその白ネズミを助けてから他のネズミへの攻撃を提案しますが、逆に「ノー!」と叫ぶ声が合図になってしまって警官隊によるネズミたちへの一斉射撃で次々とネズミは撃ち殺され、白ネズミもその銃弾に巻き込まれます。左後ろ足がつぶれ、血を流しながら残った三本の足だけで這うネズミの姿が痛々しく、妙にリアルなのですが・・・やっぱり本物のネズミの足をつぶして撮影したんだろうなぁ。1988年作品なので、そろそろこの手の描写ははばかれる時代だと思うのですが、「巨大生物の島」の続編を名乗っているのだから仕方ないか。

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スターウォーズエピソード9見てきた、うーん

2019-12-28 22:14:18 | 特撮・モンスター映画
※個人ブログゆえのある程度のネタバレだけでなく、かなりのネタバレを含んでいます。あらかじめご了承ください。

熱心なファンならとっくに見に行っているはずの「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」、休日を利用してやっと見てきました。前の時みたいに深夜上映を利用すればもっと早く、安くみることもできたのですが、年末でバタバタしていたので夜見るよりも昼間ゆっくりと見たくて。会場の込み具合はそれなり。もちろんわたし以外の大半の観客は中央より後ろばかりの席にたいので令によって半分独占状態で見ることが出来たのですが。

会場に入る前に不安な張り紙が。細かい文章は覚えていないのですが「映像の点滅によって"てんかん"のような症状が発生する場合があります」とのこと。おそらくクライマックスの皇帝と対峙するシーンがかなりチカチカしていたのであそこが該当する箇所でしょう。ようするに「テレビを見るときは部屋を明るくして離れてみてください」の減少が珍しく映画で起こった、ということなんでしょうね。まぁ劇場なんて明るくするどころか真っ暗ですしそれでいて映像はド派手ですから、こうしたことはいつ起こってもおかしくはなかった・・・んですが、そういう症状が起こりうる、ととっくに分かっているのに配慮なしの作品を作っちゃった、ってのはなぁ。そういう意味では後ろで見るのは正しい見方と言えるのかもしれません。ひょっとしたらこの「スカイウォーカーの夜明け」、映画専門のチャンネルとかならともかく地上波や衛星とかでは加工した状態でしか放送されないかも知れません。

さて、前回エピソード8はかなり評価は悪かったとのことですが、内容は典型的三部作の二作目だし、わたしなんかはレジスタンスのオンボロ船に感動したくらいなので結構悪くなかった、と思っているのですが、とにもかくにもラストエピソード。これ以後はスピンオフとか番外編以外は作られないそうなので、正史としては最後です。じっくりと見てみましょう。

うーん・・・。今回は評価に困ります。先にも書きましたが、わたしの前回の評価は決して悪くありませんでした。あの絶望的な壊滅状態からレジスタンスがどう巻き返し、帝国軍に勝つのか。それがわたしにとって最大の見どころだったわけです。なにせ最後なのですから、レジスタンスが帝国軍に勝ってハッピーエンド。それ以外のストーリーはあり得ません。全滅くらってバッドエンド、って選択肢もあるかも知れませんが、それじゃここまでついてきたファンが納得しないでしょう。しかし、ストーリーの大半は最後のジェダイであるレイにスポットがあてられ、レジタンスとしての行動よりもレイとカイロの葛藤がもっぱら描かれ続けます。それだけならまだしもやたら単独行動が目立ち、事実上チームを組んでいた二人も蚊帳の外。途中からは置いて行かれてしまいます。確かに本来重要な役割を果たすはずだったリーダーのレイアが、役者さんが亡くなるというアクシデントゆえに出演が不可能になったため、登場シーンは7や8の未使用映像を使った最小限度とするしかなく、ストーリーに組み込むことが出来ません。そのためにレジスタンスの行動をあまり大きく描くことが出来なかったのでしょうが・・・。それにしてもわたしが見たかった部分が本筋から外され、あまり見せてもらえませんでした。それを置いてもメカ描写が少ない。わたしとしてはスター・ウォーズにおいてはジェダイの設定とかその辺はそれほど関心がなく、注目はもっぱらメカ描写なので非常に物足りない。特にアレの復活シーンなんか本来なら渡辺宙明氏の音楽が似合いそうなくらい外連味タップリで演出してもよさそうなのにかなりアッサリ・・・。しかも活躍しないし。正直今回の演出チームはジェダイとかそういう設定好きの人たちで、メカみたいな映像は二の次という感性でやったのじゃないかと思ってしまいました。まぁあの戦力差(というより決戦を挑もうと思える戦力があったこと自体驚きでしたが)では魔法でもなければ勝つのは無理、と言えますが、もうちょっとなんとかならなかったのかな?
VFX映像はかなりダサめ。マット絵感むき出しの星、無意味に狭いところに密集して整列した宇宙船の艦隊、点打っただけの宇宙表現。まぁ初期作品へのオマージュ、という名目でわざとやったのでしょうが、どことなく古い技術をあざ笑っているようにも見えてしまいました。オマージュは熱い演出で見せてほしいものです。

と、いうわけで今回は不満タラタラでした。たった一か所、援軍が駆けつけるところだけはもちろんちょっと感動しましたが、なんかとってつけた感もあります。そのあとは全然援軍活躍らしい活躍しないし。
まぁ、シリーズ全部見直せばまた違った評価ができるのかも知れませんね。いよいよ今年もあと少しです。年末年始の特別編性ラッシュに備えましょう!!
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シン・ウルトラマン ビジュアルにおけるヲタ魂を感じる

2019-12-14 21:51:46 | 特撮・モンスター映画
年末も近くになって映画「シン・ウルトラマン」の情報の一部、ビジュアルが公開されました。同じ庵野秀明&樋口真嗣両氏による「シン・ゴジラ」の時は暗くてはっきりしない横顔のドアップが最初だったのに対し、今度は遠景の映像です。

映画「シン・ウルトラマン」に登場する「ウルトラマン」のデザイン初公開


パッと見て感じるのは、近年の割とデザインに凝ったウルトラマンと違い、最小限のペタリとしたデザインという印象を受けることと、カラータイマーがないことです。ウルトラマンのデザインをした成田亨氏の絵画がコンセプト、ということですが、それはたぶん後付けの理由。狙いは「テレビ以前のウルトラマン」であることがこれでハッキリしました。
前にも書いたことがありますが、ウルトラマンの持つカラータイマーは演出の関係で後付けされたもので、成田亨氏の元々のデザインには存在せず、かつ氏はカラータイマーを装着することに反対していたと聞いています。そのせいか、成田亨氏は絵画やイラストでウルトラマンを描く時には決してカラータイマーをつけることをしませんでした。唯一の例外はにせウルトラマンを描いた場合だけです。「カラータイマーのついたウルトラマンなど偽物」という氏のこだわりを感じます。此度の「シン・ウルトラマン」のデザインはその、成田亨氏が本来イメージしていたウルトラマンをビジュアル化することを狙ったものと思われます。作りたい、というより見てみたいんでしょうね、カラータイマーのないウルトラマンの動く姿を。特撮映画の製作者である以前に特撮ヲタでもある庵野・樋口両氏のことですから、なにかしらヲタらしいこだわりをぶち込んでくると思いましたが、そう来ましたか。ゴジラのときはたぶんプレッシャーであえて「ゴジラ」を避けて作った(あくまでわたしの私見では、ですが)両氏ですが、ウルトラマンではそこまでの重圧を感じない、というのが公開されたビジュアルから伝わってきます。なので、「シン・ゴジラ」から感じたような思い切って従来の感性に反するような作りではなく、いかにもヲタが作ったウルトラマン、的な内容になりそうです。多分わたしとしてはそっちの方がしっくりくるでしょう。どう転ぶか楽しみです。

同時に円谷プロと例の「SSSS.GRIDMAN」スタッフのタッグによる新作アニメ、「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」も発表されています。

TRIGGER×円谷プロの新アニメ「SSSS.DYNAZENON」発表。監督・雨宮哲

タイトルからすぐ連想されるのは、GRIDMANの元になった「電光超人グリッドマン」に登場したロボット、ゴッドゼノンとダイナドラゴンの名です。PVのほとんどは「SSSS.GRIDMAN」の映像で埋め尽くされていますが、あくまで第二期ではなく新作とのこと。だからと言って前作とのつながりがない、とは限りませんが・・・。GRIDMANでは最終話に隠し玉を持ってきたスタッフ再登板なだけになにか用意しているかも。まぁ前作でやっちゃったから逆に複雑なことはやらずに直球勝負、かもしれませんが、これも公開を楽しみにしておくことにしましょう。

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イギリス特撮の真骨頂、「地底王国」

2019-09-28 17:14:06 | 特撮・モンスター映画
積みDVDしていた「地底王国」ようやく視聴することができましたので、需要はゼロでしょうが解説レビューなんぞを書かせていただきます。

1976年のイギリス映画で、アミカスプロダクションの製作・ケヴィン・コナーの監督という組み合わせは前に書いた1978年「アトランティス7つの海底都市」と同じ組み合わせ。同社・同監督は他に1975年に「恐竜の島」1977年に「続・恐竜の島」と、この4年間に4本の特撮冒険映画を集中的に作っているのです。そのうち「アトランティス~」だけがオリジナルストーリーの作品であるのに対し、残りの3本はいずれもイギリスの作家エドガー・ライス・バローズの小説を原作としています。そのため、映画中に登場するキーワード「ペルシダー」に関する説明があまりなく、地底世界の名前ということをあらかじめ理解していないとピンとこないかも知れません。これは原作がペルシダー・シリーズとして展開したもので、説明不要なキーワードであるからです。バローズというと代表作は「火星のプリンセス」に始まる火星シリーズやターザン・シリーズの方とされており、特に日本においてペルシダー・シリーズが知られていたか不明ですが、おなじみのテレビ特撮番組「ウルトラマン」にペルシダー、「ウルトラマンタロウ」にペルミダーII世という地底探検車が登場しているところからすると、それなりの知名度はあったかと思います。
ご存知の通り、ターザンは最初の映画が作られてからすでに100年以上経過しているにも関わらず、未だにその名を冠する映画や映像作品が多数作られている映画史に轟くビッグネームになっていますが、ペルシダーや火星ものは原作者は同じなのになぜか映画化された作品は少なく、ペルシダーシリーズもこの「地底王国」一作しか作られていません。SF作品ゆえに昔の技術では作るのが難しかったということがあるでしょうか。原作にはペルシダー世界にターザンがやってくる話もあり、シリーズ化されてこれらが映像化されてもよかったか、とも思うのですが。もっとも映画用に単純なヒーロー化されたターザンのイメージしか持っていない我々がSFとターザンの組み合わせを見てもB級臭しか感じ取れないと思いますが。
本作はケヴィン・コナー特撮4部作(勝手に命名)の中でも一番登場する怪獣が多く、しかも大半が日本の怪獣映画のようなスーツ方式の中に人が入って演技するタイプであり、かなり親しみが持てます。が、残念ながらその造形はあまり魅力がありません。中に入る演技者の動きやすさを重視して設計したのか中の人の動きがそのまま出てしまっていて、頭部がかなり大きめにデザインされていることもあって正直被り物をしている人間にしか見えません。ペルシダー世界の支配者である翼竜人メーハー続も動きが硬く、「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」のギャオスを思い出しました。ギャオスの方は「首の骨が二本あるために首がほとんど動かない。その二本の首の骨を音叉のように共鳴させることで口から超音波メスを発射できる」という能力ゆえの硬さという設定だったので納得できるものでしたがメーハーの方は・・・という感じです。怪獣造形が「アトランティス~」のレベルだったらなぁ、と思わずにいられません。
その代わりにミニチュア特撮は素晴らしい出来です。特に冒頭の本作を代表するメカ、アイアンモールこと鉄モグラの質感と巨大感は特筆ものです。おそらく実際かなり大きなミニチュアを使っていると思いますが、作りの細かさや塗りは文句なし。動き出すシーンも重量感タップリでわくわくします。さすがテレビ「サンダーバード」でそのレベルの高さを見せつけたイギリスの特撮だけのことはあります。まぁ鉄モグラのデザインもその「サンダーバード」のジェットモグラに似ているのはちょっと気になりますが、これは仕方ないか。鉄モグラはジェットモグラと比べるとボディがかなり長いため、先端の円錐状のドリル(本作の表記はあくまでカッター)のせいで見た目シャープペンシルに似ています。この長さゆえに曲がることができず、空洞化していた地球の真ん中まで突っ切ってしまうというのがこのペルシダーシリーズの始まりですので、その設定にぞんぶんに答えたデザインと言えます。
そのミニチュア特撮の良さを生かすシーンが少ないのは残念ですが、洋物クラシック怪獣特撮ファンとしては十分満足のいくものです。洋物では珍しい架空の怪獣同士のバトルもありますし、その結果もなかなか壮絶です。ただ、怪獣描写に関しては造形も含めて製作者のイメージ通りにいかなかった、というところではないでしょうか。「アトランティス~」にはおそらくこの時の反省が生かされており、魅力の増した怪獣造形とミニチュアワーク、それと本編の絡みの水準がグンと上がっています。しかし、残念ながらケヴィン・コナー監督の怪獣特撮ものはそれで終わってしまいました。単にバローズの作品を映画化したかっただけであり、怪獣ものがやりたかったわけではなかったのかも知れません。となると「アトランティス~」はペルシダーシリーズの別作品をやるつもりで企画されたものが変更されたのかな? わからないですけどね。
地底王国 HDマスター版 blu-ray&DVD BOX
エドガー・ライス・バローズ,ミルトン・サボツキー,ジョン・ダーク
映像文化社


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ゴジラ キングオブモンスターズ、BD出る! けど・・・

2019-09-19 22:04:18 | 特撮・モンスター映画
最近全然外出してないにも関わらず、モバイルの容量が契約している6GBで足りなくなりつつあります。家のiFiが届かない離れに籠り過ぎ(あとそこに置きっぱなしのPCのOSアップデートが頻繁なせい)が原因と分かっているんですが、休日の前日から生活感のない部屋に籠って仕事や浮世から離れ、趣味に没頭するのがいまやストレス解消の一番の手段なんですよ・・・。まぁパケット料の増額くらいで楽しみが増えるのならそれに越したことはないんですけどね。

そんな引きこもってやることと言えばネットしながらの映像視聴。最近は録画ものを中心していましたが、公開当時わたしが絶賛・・・というより何も言えなかった映画「ゴジラ キングオブモンスターズ」のBD・DVDがアメリカより大幅に遅れながら日本でもようやく発売されることになりました。「20年前に夢に見て、15年間待ち望んだ映画」。あえて評価するならこの一言だけです。何回も見て研究対象になった古い映画ならともかく、完全な新作を一度みて感想と称してグダグダ書くのは、結局わたしにとってはそうやって理屈をこねないと面白いと思えない映画だったんだな、ってことが本作から学ばされました。それくらい何も言えない映画でした。

前回の2014年度版ゴジラの時はフィギュア付きを買ったので今回もそうしようかな・・・思ったら、4KBDとのセットとかのみで値段もやたら高いんですわ。おまけにAmazonだと例によって発売前なのにさらに高い中古品しかなくなっているし。まだ人類にとって害以外の何物でもない「買い占め転売」なんてやっているヤツ、いるんですね。同じ人類の行動と思いたくないです。なので今回は特に余計な特典なし、通常版のDVDを買うことにしました。だって、特別版や転売の値段のおかげで異様に安く見えるんですよ。洋画と考えるとそれほど安いわけではない価格設定なんですけど、比較があると違うものなんです。特典が欲しくない、と言えばオタクとして嘘つきになっちゃいますけど、人類害の行動の補佐をするくらいなら特典なしでいいと思いますので。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組
カイル・チャンドラー,ヴェラ・ファーミガ,ミリー・ボビー・ブラウン,サリー・ホーキンス,渡辺謙
東宝


そういえば9月発売予定だったRyzen9、16コアモデル3950Xはどうなったんでしょ。ちょっと手は出ないけど、存在を確認したいんだよなぁ。
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特撮怪獣ファン垂涎!!「アトランティス7つの海底都市」

2019-09-05 00:07:04 | 特撮・モンスター映画
最近購入したDVDの消化が追い付いていません。この間買ったRyzenPCが快適で録画もののエンコードがシャキシャキ進むのでそっち中心の視聴になってしまい(もちろんそれで良いんですが)、購入ものまで手が回らなくなってます。積読ならぬ積視・・・これはいかん。せめてわが趣味ど真ん中のやつからだけでも消化していきましょう。と、いうわけで手を使えたのが「アトランティス7つの海底都市」です。なにせこの映画、特撮怪獣ファン垂涎!!の作品なんですよ。だってパッケージにそう書いてあるんだもん。そうとなったら地区屈指の特撮怪獣ファンを自称するわたしが見ておかないわけにはいかないでしょう。

アトランティス 7つの海底都市 [DVD]
ブライアン・ヘイルズ,ジョン・ダーク,アラン・ヒューム,マイク・ヴィッカーズ
映像文化社


なお、残念ながら昔別のメーカーから発売された時には収録されていた日本語吹き替え音声は未収録となっています。そこそこの値段するんだからそこらへんの権利金ケチすることないのに。
本作の監督は一度聴いたらなかなか忘れらないケヴィン・コナー。1970年台には恐竜や怪獣が登場する映画を手掛けた監督さんです。残念ながら80年台以降は怪獣の出ない冒険ものが主体になってしまうのですが、それはさておき。わたしは今まで同監督の同種の作品はこれ以前は「恐竜の島」をレンタルビデオで見た経験しかなく(「地底王国」持ってはいるのですが積視・・・)その時の恐竜表現が遊園地のアトラクションのようなパペット式操演を多用していたのでさすがに物足りず、ちょっとガッカリした覚えがあります。それに同作は怪獣ものというよりはあくまで恐竜ものでした。一方、「アトランティス 7つの海底都市」は恐竜ではなく怪獣が登場する作品です。なお、「7つの海底都市」をうたっていながら本作のアトランティス水下にある泡の世界にある都市ですでに2つは滅んでおり、5つしか残っていないというタイトルに偽りあり、の作品になってます。原題はパッケージには「WARLORD OF ATLANTIS」となっていますが、裏面に小さく「原題:7 CITIES OF ATLANTIS / WARLORD OF ATLANTIS」とあるので、邦題はその前者を使ったものでしょう。 
本作最大の見どころが登場する怪獣たちであるのは言うまでもありません。アトランティスの支配者(自称火星人)のうさん臭さだの現代への警鐘だのと言った要素はそれを見せ場にするための前座にすぎないのです。「恐竜の島」ではパペット操演でしかなかった巨大生物が本作では日本の特撮のようなピアノ線を用いた操演やぬいぐるみ方式による怪獣表現になっており、迫力は段違いです。特にすばらしいのがそのぬいぐるみ表現を使った怪獣「モグダン」と「ザルグ」の二種類。そう、これも日本のように怪獣らしい名前がついていて、劇中でそう呼ばれているのです!! 日本以外の国で作られる映画に登場する怪獣の多くはその始祖である「キング・コング」を例外として名前に無頓着であることが多いのです。一応種別がナニという説明はあっても劇中では終始「クリーチャー」「ビースト」と呼ばれることが多く、名前も設定のみというパターンも少なからずあります。前に書いたことがありますが、日本の怪獣映画の一つ「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」は海外では「THE WAR OF THE GARGANTUAS」というタイトルで公開され、劇中でのサンダ・ガイラの呼称は「ブラウン」「グリーン」という色だけの区別呼称に変更されてしまいました。それくらい海外では怪獣の名前に無頓着なのです。ものによっては日本のマニアが勝手に海外怪獣に名前を付けたケースさえあるのです。なのに「アトランティス 7つの海底都市」ではいかにも怪獣らしい名前が付けられ、ちゃんと劇中でその名で呼ばれている、これだけで画期的なのです。なるほど、特撮怪獣ファン垂涎!!を語るだけのことはあります。ただ、残念ながらこうしたイカスネーミングセンスを持つのはあの世界ではアトランティスの住人だけらしく、序盤に登場する潜水艇の底を破って首を突っ込んでくる巨大生物は、搭乗員が一目みて「板皮類のアンティアーク・ボトリオレピス」と見切ったので(もちろんそんな名前の古代生物など存在しませんが)そう呼ばれてしまいます。ただ、それではつまらないのでパッケージや文献では勝手に「タートルスネーク」と名付けられていますが。
もちろんただ名前がついているだけが「アトランティス」怪獣の魅力ではありません。パッケージでは大きく描かれているモグダンの方は、特にお姉さんと時空を超えると唐突にその時代の有名人に話しかけられるなどの特殊能力があるわけでもない海に隠れているだけのただの人食い怪獣で、演出も若干面白みに欠けます。一方、もう一種類のザルグの方は二個体が登場。人を食うために都市に襲い掛かってくるのですが、都市側もそれを防ぐために高い城壁を作って防衛ラインを敷いています。ザルグが近づいてくると都市側は着火装置もない外から火種をつけるしかない大砲で迎撃、それをザルグが凌いで壁をよじ登ってくる(!)と、衛兵は上から石や木を落として対抗・・・。まるでしばらく前に映画化された某マンガ序盤を見ているかのごとき原始的な戦法による攻防は見ていて心が躍ります。アトランティスの支配者は火星人を自称し、むしろ現代地上人よりも優れたか学力を持っているように描かれているのになんでこんな中世みたいな古い戦い方を? と最初は思ったのですが、ここで防衛に当たっている衛兵は無理やり連れてこられた地上人なので、反乱を起こされないように原始的な装備しか使わせてもらえないのでしょう。

と、噂通り怪獣に関しては一見の価値ありでした。が、モグダンにしてもザルグにしても、またタートルスネークやクラーケンにしても作中では倒されることはありませんでした。主人公一行は怪獣が暴れている隙をついて逃げ出すばかりです。まぁ実際怪獣が出現したらまずなんとかして逃げることを考えるのは当然ですが、映画としてはもう一つ盛り上がりに掛けちゃうんですよねぇ、そこが残念。やはり日本人の琴線を震わせる怪獣映画を国外が作れるようになるには40年は早かったということでしょうか。
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シン・ウルトラマン制作発表! うーん

2019-08-01 10:03:28 | 特撮・モンスター映画
日頃から特撮、それも怪獣もの好きを公言しているわたしですから、この話に飛びつかないわけには行きません。突如円谷プロダクションから「シン・ウルトラマン」の制作が発表されました。

「ウルトラマン」の歴史が動く、すべての人に贈るエンターテイメント『シン・ウルトラマン』製作決定!

ただ、こう言っちゃなんですが、あまりワクワクしないんですよねぇ。タイトルといい、スタッフに樋口真嗣・庵野秀明両氏が採用されたことといい、「シン・ゴジラ」の二番煎じ感が否めないわけです。文句なしの大ヒットだった「シン・ゴジラ」ですが、個人的にはやはりゴジラではなく別物の収斂進化としか思えない怪獣が登場する作品で、怪獣ものの一つとしてはアリでもゴジラとして待望の作品とはいいがたいものでした。ああいった作りで、1966年「ウルトラマン」リメイクを作られて果たして楽しめるかどうか。両氏のセンスならむしろ「帰ってきたウルトラマン」をベースにした方が期待できたんじゃないかと思ってるんです。アマチュア時代に撮ったやつを揶揄して言ってるんじゃないですよ。わたしはウルトラシリーズの中で「帰ってきたウルトラマン」が一番面白いシリーズだと思っていますし、特に序盤の怪獣が地球産であることやウルトラマンへの変身が主人公の自分の意志では行えない点など、使いやすい縛り設定が多いんじゃないかと思うのです。怪獣と一対一ではなく複数出すこともできますし。
初代「ウルトラマン」の焼き直しは「ULTRAMAN」という映画(Netiflixでやっている同名のアニメとは別物)ですでに円谷プロは作っています。もう15年も前の作品ではありますが、面白かったと思ってます。確かに予告された第二段が結局制作されなかったなど成功とはいいがたかった作品ではありますが、それは同時にテレビで展開していた「ウルトラマンネクサス」との連動がうまくいかず、かつネクサスの怪獣ではなくクリーチャーが敵になるやり方が受け入れられず視聴率が振るわなかった(その反動で後番組の「ウルトラマンマックス」「ウルトラマンメビウス」が古い怪獣がガンガン再登場するガチガチの古いウルトラマン路線になっちゃったわけですが)からです。まぁ円谷プロとしては、「ULTRAMAN」の時にうまくいかなかった子供とヲタ以外も見に来るアメリカ映画のようなヒーローもの映画としてのウルトラマン、という目標を今度こそ確立させたいのでしょうけど。
個人的には「ULTRAMAN」を無かったことにするような気がして正直気に入りません。ゆえにもう一つ燃えるものが沸き上がってこないのです。ただ、「昭和41年(1966年)に放送された「ウルトラマン」を『シン・ウルトラマン』として映画化する」と言ってはいますが、それが映画の内容を初代「ウルトラマン」焼き直しにすることを必ずしも意味しない可能性はあります。そこを期待しましょう。

追記:コメントで「シン・ウルトラマン」→「新ウルトラマン」→「帰ってきたウルトラマン」の可能性の指摘をいただきました。こ、これは期待できる!? ちょっとテンション上がってきました。
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