いろいろあってお店に居続けることが精神的にちょっとつらくなり、空気は悪くなりそうですが接客の時以外はなるべく奥の部屋に引っ込んで、いつでも店頭に顔を出せるようにしておく新体制に移行することにしました。
しかし、奥の部屋に引っ込むといってもそこで作業する必要はありますからパソコンは必須。といってもお店でも、短時間でもある程度作業したいし、何より接客時などにデータを検索するためにパソコンはやっぱり必要。使っているのはノートパソコンなのでその都度外してもっていく、でもなんとかなりますが、どうもせわしない。それに使っているノートパソコンはThinkPad X13 Gen1のAMDモデル。APUはZen2のRyzen PRO 4750U。なので性能的にはぜんぜん問題なし(ボソッZen2だけにぜんぜん・・・)なのですが、もう5年も使っているので少々外観が痛んでまいりました。気分を一新するためにも新しいパソコンほしいなぁ。思い切って買っちゃうか。いやー、店は経営キツイし、これからいろいろとお金かかるのにパソコンまで新調しちゃうなんて、我ながら金の使い方ヘタだなぁ。さてさて、どんなパソコンがいいかなぁ~!?
ただ、以前から次の仕事用パソコンはある程度どうするか決めてました。ノートパソコンじゃなくてミニPCを使いたかったんです、ちょっと前から一部界隈で流行ってるアレ。ミニPCと言う分野を使ったことがないわけではありません。いうなら今自室で動画再生専用として大型ディスプレイにつなげているLenovoのThinkCenterだってどちらかというとスリムタワーと呼ばれますが、サイズは十分ミニPCと呼んでいい部類だと思いますし、昔Mullins(AMDのモバイル向けでPS4のAPUはこれがベース)を搭載した非力なだけどすごく小さかったミニPCもやはり動画再生用として使ったことがあります。ただ、一般的作業用としてミニPCを使おうと思ったのは今回が初めてです。個人の趣味ならやはりタワー型やデスクトップ機に限りますが、そこまで必要ない仕事用、今までノートPCを使ってきた分野ならミニPCの方がいいんじゃない?と考えたわけでして。なお、そこらへんも踏まえて、今回は薄型小型デスクトップPCは対象外にし、箱型のみをミニPCとします。
ミニPCの利点
1.キーボードにこだわらなくていい
わたしがLenovoのノートPCを主に使っているのは、AMDの採用が早いというのが一つですが、もう一つキーボードに慣れている、というのがあります。最初にノートPCを買おうと思ったときの市場では、強度の低い強く叩けば壊れそうな製品があふれており、ショップで試すたびに失望されるなか、ThinkPadは中央部にトラックポイントがあるためにそれが棟木のようになってキーボードの強度を高めてくれていたのでこれに決めた、ってのがあります。今はそこまで脆いノートPCも無いでしょうが、もうThinkPadのキーボードに手がなじんでしまったというのもあり、デスクトップにもThinkPadキーボードを使っているくらいです。しかし、最近のLenovoは脱トラックポイント、って感じでThinkPad以外の製品を押している印象です。まぁトラックポイントつけるとデザインが不自由になるとか、薄く作るのに不利だとかいろいろあるんでしょうけど、あまり買う気が起こりません。しかし、ミニPCならキーボードは好きなのを使えばいいのでLenovoにこだわる必要なしでデスクトップ用ThinkPadキーボードが使えます。欠点は現行のThinkPadキーボードが明らかに旧式より使いにくくなっている、ってことなんですが・・・。同じようにディスプレイも解像度や大きさで好きなものを使えます。わたしの手元には以前衝動買いした(笑)アイオーデータのリユース品のモバイルディスプレイがあるのでこれを使うことにします。TYPE-CのUSB4と対応ケーブルで使えば電力供給もPC経由で使える優れもの。USB接続でもBIOS画面なんかも表示できるので、わずかな遅延も許したくないゲーム用とかでなければケーブル一本でいいUSB接続が良好です。
2.性能のわりに価格が安い
使っている部品はたいていノートPCと同じものですが、ノートPCのようなディスプレイもキーボードもなくPC部分と本体のみなので、ミニPCの方が確実に安いです。もちろん最高ランクのモバイル向けCPUを搭載した高額なミニPCもありますがそれでも同等のノートよりは安くあげられます。本体を交換する場合もキーボードとディスプレイは次に使いまわせばいいので経済的です。キーボードやディスプレイが壊れた場合もそこだけ交換すればいいので、修理に出したり大掛かりな分解をする必要もないので、メンテナンス性も優れています。
3.バッテリーのトラブルがない
そこそこ持ち出して電源のないところで使うんならノートPCはいいものです。ですが、結局省スペースだけを利点に四六時中電源につなぎっぱなしで動かさない「デスクノート」ならミニPCで十分代用できます。だって、どんなにデカイやつでもノートPCの形態であれば、必ずバッテリーはついていて、しかも常時充電してるんですよ。ThinkPadは一定以上充電させない機能がついているのである程度は安心できますが、一度でもバッテリーでトラブルを起こした経験のある人ならバッテリー内蔵機で電源つなぎっぱなしってなんか不安になりません? その点ミニPCはバッテリーがないのでその心配は不要です。持ち出すのならノートPCより軽いタブレットPCとかの方がいい気がします。
4.放熱性能に余裕がありそう
ノートPCは薄くしなければならない、という縛りがあるため、放熱処理を如何に行うか、が常に設計段階に付きまといます。もちろんそこがメーカーの腕の見せ所ではあるのですが。一方ミニPCは高さに少々余裕があるため、そこまで厳密に設計しなくても放熱に有利なため、思い切ったパフォーマンスも出すことができる・・・気がします。
もちろんいい点ばかりではありません
ミニPCの問題点
1.有名メーカーのものがない
残念ながら有名メーカーはノートPCばかりに力を入れ、せいぜい特殊用途向けに超薄型デスクトップを少しやる程度で、ミニPCには全く興味を示さないのが現状です。なのでミニPCは他の分野では聞いたことがないメーカーばかりになってしまい、あとのサポートにやや不安が残ります。もっとも、安いのでおかしくなったら買い替えればいい、という考え方も可能です。
2.なぜかWindowsのライセンス問題が付きまとう
不思議なのですが、ことミニPCに限って搭載されているWindowsが企業がまとめて購入するための「ボリュームライセンス」になっていることがあるらしいです。ノートでは聞いたことない話ですが・・・。ボリュームライセンスだとあとあとトラブルの基だそうです。なので、対策としては新発売の特別販売時期には飛びつかず、ある程度時間がたって、レビューで「ライセンスがボリュームではなくリテールないしOEMが使われていた」と書かれているものから選びましょう。前述の問題があるため、まずミニPCのレビュー記事はWindowsのライセンスに触れていますから。ミニPCは宣伝のためにインフルエンサーに提供するケースも多いようです。儲かるのか? と心配になるくらい。
3.省スペース性に若干劣る
ノートPCが最悪ケーブル一切なしでも使えるのに対し、ミニPCはそれなりにケーブルを必要としますし、キーボードとディスプレイだけでノートPC並みかそれ以上の占有率があるのに本体とケーブルでさらに場所を取ります。なのでパソコンで最優先されるべき項目は省スペース、省スペース命!という人には不向きかもしれません。机の上だけで完結し、比較的片づけやすければそれでいい、という人向きでしょう。
デメリットを考えてもメリットの方が大きい。かつ新しいPCを買えば物欲が満たされ、ストレス解消になる!(個人差はあります。わたしの場合という話)ということでミニPCを買っちゃいます。ただ、なんだかんだで暇つぶしのお楽しみ用として使うことになりそうなので、仕事にも使いますが店ではなくわたし自身の財布から購入費を出すことにしました。さぁ、安くて物欲を満たすミニPCを選ばなくては!
・・・と、もう当然買って使い始めているんですが、長くなったので次回に続く。
サブPCとしてお金はかけたくないのでN100辺りをターゲットに探していましたが、使いたい内容がレトロゲーエミュ機。CPUパワーはともかく、GPUに余裕が無いのはエプソンのi5-8500Tな省スペースPC(ThinkCenterと同世代ですかね?)でわかっていたのでなかなか踏ん切り付かず。動くんですけど結構GPU使用率が高いのです。
結局アマゾンBFでキャンペーンしてたmATXなAM4マザーと手持ちパーツで組みました。サイズはミニPCより大きいですが、価格はほぼ同等(OS含め余りパーツ流用)、3400GなのでCPU、GPUはN100に対して倍以上の性能。もちろんPCエンジンやメガドラなら余裕を持って動いています。
まあ4万円以上ミニPCに払う気があればこれ以上の性能が省スペースで得られるんですけどコストも重要だったので。でもサイズが大きいが故にPCIeがあるのでキャプボ挿してゲームキャプも出来るようにしました。
AM5、DDR5世代になると手持ちパーツの流用がほぼできなくなるので、新規に組むコストよりはミニPCの方が安いのでその時ミニPCデビューかなと考えています。
ミニPCだと拡張がほぼUSBに限られちゃいますから、何かプラスアルファしたいときはやっぱり組み立てPCが必要ですね。ミニPCはノートPCと同じで、本体だけで完結したい用途向けだと思ってます。