録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

Windows10最適化あったか? Core i7 11700が速くなった!

2021-06-03 16:12:47 | 意味なしレビュー
先日購入してその性能検証結果を当ブログで報告したCore i7 11700、当然テストして終わりではなくその後も普通に使い続けているのですが、実は動作がかなりもっさりしていました。特にスタンバイから復帰したときは、とても通常PCとして使いたくないほど遅くなることが常でした。もちろん性能検証の時は一つのテストごとに必ず再起動を行ってからテストを行うようにしてますのでテスト結果にはその遅さは反映されていません。が、普段使うときはスタンバイから復帰させてそのまま使う・・・が常なので、非常に不便だったのです。この旨を今まで書かなかったのは、何故これほど遅いのか、たとえ再起動させても通常の動作がなんとなくもっさりしているのは何かしら原因があるのではないか、あるとしたらそれは何か、をはっきりさせてから書きたかったからなんですが、うまくいかなかったのです。ひょっとしら、やはりド外れを引いたんじゃないか、わたしのセットだけ特別遅いだけなんじゃないか、という疑惑がぬぐい切れなかったからなんです。それがはっきりしないうちに公表するのは、フェアじゃないな、と。自分の環境だけたまたま悪かったのに酷評して貶す、というのは違うと思っておりますので。動画エンコードを使ったテストはその影響とはまた違う手ごたえを感じていたので書いたのです。
ところが、先日からそのCore i7 11700PCがいつの間にかそのもっさりがなくなり、キビキビと動くようになっていました。スタンバイから復帰時も遅くなる現象がなくなっており、まともに使えるようになってます。何があったんでしょうか。BIOSは前回の検証時にアップデートしてから更新はしていません。中身もいじっては元に戻しているので大きな設定変更はないはずです。やったアップデートといえばWindwos10そのもののアップデート、特に21H1へのアップデートがちょっとあやしいくらいです。これ、普通にアップデート→再起動ではなぜかうまくいかず、アップデート→電源オフ→起動を繰り返してようやくアップデートに成功したくらい苦労させられたので、アップデートが遅れたんですよね(前回検証はそれでも21H1正式公開より前ですので、問題はないはずです)。Windows10そのものがRocket Lake-Sに最適化されたのか、それとも新しいドライバが同梱されていたのかわかりませんが、快適になったのはいいことです。

これだけ別物のように動くようになったんだから、動画エンコードの速度も上がっているんじゃね? と思うのは当然のこと。試してみましょう。と、言っても過去検証ほど大規模詳細にはやりません。今回も手抜きです。

Handbrake 1.3.3
H.264/AVC(x264)
フレームレート Same・Constant
ビットレート 1Pass 4000Kbps
Profile VerySlow
後はデフォルトのまま
元データ MPEG2-TS 1440x1080 約49分

といういつもの条件のみで、速度測定を行います。Core i7 11700のパフォーマンスにおいて重要な要素となるTDPにおいては「設定変更なし(65W)」と「Dual Tau Boost +85W」をそれぞれと、前に最高速度だった
MSR PL1 95W
MSR PL2 224W
MSR TAU 448s
MMIO PL1 125W
MMIO PL2 224W
MMIO TAU 448s
をそれぞれ実行します(最高設定を以下は95Wと表記します)。前回の調査と比べてみました。

65W
前回57分36秒→今回51分01秒

80W
前回51分39秒→今回50分48秒

95W
前回49分11秒→今回47分23秒

あきらかに誤差の範囲を超えた、別物の動作が行われています! 80Wはちょっと伸びが少な目に見えますが、これは細部もいじった95Wと違ってデフォルトのTDPしか変更していないからでしょう。OSそのものかドライバかわかりませんが、Rocket Lake-Sの最適化がなにかしら行われたのは確かだと思われます。ちなみにRyzen 7 PRO 4750GでもWindows10を21H1にアップデートしたうえで同じ条件で実行してみました。

前回45分37秒→46分35秒

こっちはなぜか落ちてます。これも誤差の範囲とは言い難いレベルですが、何かあったのでしょうか。最近暑くなってきたからかも知れませんが・・・。Coreが最適化によって高速化し、Ryzenは逆に低下したことで、Coreを目一杯チューンし、かつクロックを考慮に入れれば、Zen2と互角、あるいはそれ以上といってもいいレベルまでは来ました。しかし、こうなるまで時間がかかった、ということはかつてWintelなどと呼ばれるほど強かったIntelとMicrosoftの連携の力が弱くなっている、ということなんでしょうね。今後新CPUは発売直後だけでなく、OSの大型アップデート後も併せて二回検証しないと正確な情報を出せない時代になっていきそうです。まぁIntelはともかくAMDは発売直後にはわたしには買えない時代が続いているんでそっちを慌てる必要はないんですが。


今回、Intel公式のツールであるIntel Extreme Tuning Utilityというのを使ってみたんです。これを使えばいちいちBIOSにいかなくてもCPUの設定ができるようなので。もちろんCore i7 11700ではTDPとかくらいしか設定できないわけですが、だからこそこれで十分では? とやってみたのですが・・・。

デフォ→ツールで80W化
51分30秒

ツールでTDP上げたら遅くなりました。と、いうよりアップデート前の古い動作に戻った感じです。Intel Extreme Tuning Utilityというツールは、単に設定を指定通りにするだけでなく、アルゴリズムもソフト側がのっとって動作するタイプのツールみたいですね。最新の動作設定が反映されてないのでこうなったと思われます。いずれアップデートによって最新アルゴリズムの動作を反映したバージョンになると思いますが、今のところは使わないほうがいいでしょう。
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Core i7 11700の能力を改めて考える

2021-04-28 11:51:09 | 意味なしレビュー
前回、購入前の予想以上に性能が振るわなかったCore i7 11700。このままだと買った甲斐がないので(一応それまで使っていたCore i7 8700と同等以上程度はあるのでゼロ価値ではないですが)、なんとか性能を引き出せないか、もうちょっとテストをしてみます。性能が出るかどうかなのでデータが正確かどうかは二の次の手抜き調査になりますが、ご了承願います。

1.BIOSをアップデートしてみる
まずはマザーボード、H570 Phantom Gaming 4 のBIOSのアップデート。前回調査したときは購入時の1.3でやっていたんですが、すでに1.7が出ていますので、そちらを充てて使ってみます。テストは前回と同じ、約49分の1440x1080MPEG2-TSとHandBrake。フレームレートのみ同じに合わせ、x264でVerySlow。

(1.3)57分36秒 →(1.7)57分00秒

一応上がっている、と言えば上がっているんですが、この環境は性能のブレが大きいのでこのくらいだと誤差の範囲と言えちゃうんです。それでも、上がったとしておきます。もちろん満足のいく性能になった、とは言えませんが。

2.BIOSでAVX512を切る
TMPGEncでAVX512を使わないようにすると、H.265だけの調査しかしていませんがエンコード速度が向上していました。バージョンアップしたBIOSによってAVX2とAVX512がセットではなくなり、AVX512だけBIOSで無効にできるようになりましたのでそれでやってみましょう。この項目だけx265のSlowもやってみます。ただ、そちらは1.3での動作したものとの比較になります。

x264
57分00秒→1時間37分35秒

x265
1時間51分45秒→1時間52分56秒

むしろ遅くなりました。特にx264利用時の遅さはかなりひどく、念のため二回やってみたのですがほとんど同じでした。まぁIntel側としてみればAVX系の無効はあくまでオーバークロックのためにやる作業であり、性能アップのためではないらしいので仕方ありませんが。機能的には生きているソフト側の対応と違ってBIOSレベルだと性能の低下が著しくなるんでしょうね。だからこそx265時ではわずかな性能低下に収まっているのは何かおかしいですが、今回は性能アップを狙った手抜き調査ですので性能アップにつながらない検証はやめておきます。

3.コアを減らしてみる
TDPは総合的発熱量ですから、8コア入っているというのはそれだけで電力を多めに消費し、TDPを守ってパフォーマンスを上げるのは難しくなります。それなら、コアを減らせば1コアあたりに振り分けられる電力は増え、むしろ使わないコアが熱を吸ってくれるのでクロックが上がり、性能の逆転現象が起きるのでは? と思いついたので6コア12スレッドに落としてみました。

(8コア)57分→(6コア)1時間7分15秒

逆転はおきませんでした。まぁこの予想が当たっていたらCore i5の方がi7より性能が上がってしまう場面が出てきてIntelも商売に困ることになるわけですが。ただ、1コアあたりのクロックは同じTDPでも上昇していましたのでその点だけの予想は当たっていました。ただ、TDPを80W以上に上げた時と同程度のクロックに収まってしまっていて性能は上がらなかったのですが。

4.TDPをもっと上げてみる
前回は性能上昇が空回りしているとみてTDPのアップを95Wでやめておきましたが、思い切って125Wまで上げてみました。UEFIに掲載されているデータシートによるとTDP65WのCPUはPL2動作の際最大129W、約2倍までTDPが上がります。ならばそれに近い値まで上げてみれば、常時PL2に並の電力が使われ、クロックが上がるのではないか、という予想です。かなり危険な域にも見えますが、11700のCPUダイ自体はTDP125Wの11700Kと同じもののはず。選別は行われているでしょうが、ギリギリなんとかいけるかも。参照用の80Wおよび95Wは旧BIOSで調査したものです。

(65W)57分00秒→(80W)51分39秒→(95W)50分29分→(125W)51分05秒

誤差の範囲と言えますがむしろ落ち、完全に速度が空回りしていることがうかがえます。CPUの熱量が増えただけでクロックは95Wと比べても全く上がりませんでした。

5.PL2のTDPを上げてみる
最後の手段です。PL1は125Wに、そしてPL2のTDPを調整して、これまでの"自動"からデータシート上最大表記の224Wに設定してみました。結果は

51分49秒

落ちました(笑)。まぁ、この結果になりそうなのはエンコード開始直後に分かりました。今まで以上に早く、わずか数秒で4.4GHz状態から3.5GHz前後に落ちてしまったからです。多分一瞬で安全装置が働くレベルの高熱に達してしまったんでしょう。エンコード中のクロックはほぼ同等だったのでその分遅くなったというわけです。


と、いうわけでいろいろあがいてみましたが、11700で前回以上のパフォーマンスを出すのは無理でした。ここまでやってみて分かったのは、11700はTDPによるクロック縛りの他、負荷時によるターボ機能の縛り、クロックの限界を持たされている、ということです。何度も書いているように11700はエンコード開始直後には4.4GHzにクロックが上がり、この時点では猛烈なfpsを稼ぐのでRocket LakeのIPC上昇の高さを感じます。ただ、それが終わってしまうとTDP65W時で3GHz、95W以上時で3.5GHz前後に収まってしまい、エンコード作業が終わるまで4GHz以上に上昇することはありませんでした。TDPを上げてもクロックはそれ以上上がらないので意味はなく、ただCPU温度が上昇するのみです。ここから一つ断言できるのは、わたしの環境では4.4GHzまでクロックが上昇するのは、アイドル時やそれに近いほど負荷が少なく、クロックが低い時からのみ、ということです。実際、エンコード途中にポーズを入れて一時停止し、クロックが下がったことを確認してから再開すると再び4.4GHzに上昇します。ひょっとしたら1分ごとに5秒くらいの割合でエンコードを一時停止するようにしたらエンコード速度は速くなるかも知れません。面倒くさすぎるのでやりませんが。一部商業サイトで、たかが2~3分で終了する動画エンコード結果を掲載し、「第11世代は動画エンコードも速くなっている」と評していますが、あの短さでは開始時のブート効果の影響が大きすぎ、我々のような数十分以上の長さの動画エンコードのデータの参考にはなりません。

そこそこ負荷のかかっている3.5GHz時でもまだ発熱量には余裕があるように思えます。ならば適度にターボを解放してくれれば少なくともエンコード速度は上がるのでは・・・と思うのですが、実際にはやってくれません。その理由はどこにあるのか。
一番に考えられるのがCPUの思想、初めからそういうものとしてコア設計が行われたという点。ベンチマークのスコアやゲームのfpsを稼ぐことを第一とした場合、このやり方は決して悪くありません。それらGPU処理の多いソフトの場合、CPU処理の負荷が少なくなる瞬間が必ずあるので、その間にクロックを落とし、負荷がかかったと同時にクロックをマックスにする、これで総合消費電力は少し抑えながらCPU能力を1ランクアップさせることができるのですから。いまだ古い14nmを引きずり、7nmのRyzenに比べて発熱量・消費電力において不利なのが現行のCoreですから、そうするのもやむを得ないかと。だとすると、ブランド面でも価格面でも上ながら同じ8コア16スレッドのi9、特にTDP65Wの11900の挙動が気になりますが。

そこで第二の理由として考えられるのが、CPUの差別化という点。i7は低負荷からでないとクロックがマックスになりませんが、i9は発熱状況などを見て適度にクロックをマックスまで上げるよう調整されているかも知れません。この予想が正しいとしたらi9 11900のエンコード速度は大きく上昇し、4750Gを上回るかも知れません。そうでもないとi7のi9の価格差が納得いかないものですし。もっとも、この妄想が正しいとするとi9がi7に比べて特別な機能を持たせて優秀というよりi7が性能を抑えることで相対的にi9の上位をはっきりさせて価格を上乗せする理由にした、という消費者にとってうれしくない差別化ということになってしまいますが。ベンチマークでは出づらい結論なのですが、一度確かめてみたいです。

第三の理由として考えてみたのがチップセットの差別化。わたしは今回ミドルクラス向けのH570を使用しましたが、第11世代向けにはよりハイクラス向けのZ590が存在します。チップセットの差別化のためにH570はCPU性能が出にくいように調整、とまではいかなくてもGPU性能維持のためにCPU性能は抑えられた状態でしか使えないようになっているかも知れません。前回も書いたA10-7800とロークラスのチップセットを組み合わせたときの挙動がまさにそれでして、ハイクラス向けのチップセットではcTDPを使ってTDPを低下させるとCPU・内蔵GPUとも適度に性能が低下したのに対し、ロークラス向けではゲームを重視したのかGPU性能やゲームのベンチの性能はほとんど低下せず、CPUの負担ばかりが高いソフト(もちろん動画エンコード)では大幅に性能が低下する、という動きになっていました。IntelのCPUでCPU性能より内蔵GPU性能を重視する仕様のチップセットにして誰が喜ぶんだ? という疑問もあるでしょうが、チップセットを作っているのもIntelですし、ディープラーニング向けとしてXeグラフィックを今後重視するのが同社の戦略ですから、あり得ない話ではありません。

第四の可能性としてわたしがド外れを引いて性能が出ないだけ、ってのも無きにしも非ず。なにせ中央のねじ止めをすると起動しなくなる謎のマザーだからなぁ。ただ、その場合はそもそも安定して動かないはずだし、限りなくゼロに近いけど100%の否定はできない、ということにしておきましょう。

いずれが正しいのか、これは試してみるしかありません。が、テストのためだけに高いCPUやチップセット搭載マザーボードを買うつもりはありませんし、経済的余裕もありません。当店の経営者が無能ということもありますが、このご時世のあおりを受けて店の経営は芳しくなく、会計事務所から「給料減らして経費削減も考慮に入れてみますか?」と言われているくらいです。最近投資に力を入れているのは、せめてたまに買うPC用のパーツ代くらいそこから賄えないか、という思惑もあるからなのです(実際今回のIntelセットはその利益から買っている)。実験のためだけのハイクラスを買う予算があるなら、近々来る予定のRyzen5000GなAPUや、次の世代のIntelCPUのために確保しておきたいです。個人じゃぁ当然そんなものでしょうし、だからこそ商業サイトは他と同じネタばかり掲載するんじゃなくて手を変え品を変えてやって欲しいんですが。


AMD派のわたしではありますが、別にIntelCPUの欠点を暴きたいために今回のCPUを買ったんじゃないんです。むしろ最新に相応しい性能を発揮し、次に買う予定の5000Gシリーズ(買えるかどうかはおいておいて)と堂々と渡り合うIntelCPUが欲しかったんですよ。最近のIntelCPUは一~二世代くらいは飛ばす、という買い方をしていたんですが、現状のこの性能では次もすぐ買わざるを得ません。ある意味イヤな商売の仕方だなぁ、儲かるやり方とはこういうことを言うんでしょうか( ..)φメモメモ。その代わり、次々世代のAPUはZen3でかつGPUがRDNAに変更らしいので多分飛ばすでしょうが。IntelとAMDの立場が私の中でも逆転しつつあります。
これ以上わたし程度のユーザーにどうこう言われることのないCPU、出してくださいよIntelさん。もちろんGPU性能も期待してますよ。
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第11世代Core検証編 ちょっとおすすめできない性能

2021-04-18 11:32:01 | 意味なしレビュー
引き続き購入したIntel第11世代CoreCPU、Core i7 11700(以下11700と表記)を見てみます。
組立てが終わればまず性能チェック、CPUの性能チェックと言えば当ブログでは須らく動画エンコードであるべし、ということでワンパターンの約49分で1440x1080のMPEG2-TSファイルをx264を使ったH.264/AVCへの変換速度とx265を使ったH.265/HEVCへの速度を調べてみます。以前なら主なエンコードソフトは、わたし愛用のMediaCoderをメインとして使い、それ以外を補助のデータ用として使う、というのが筋だったんですが、前回の調査でMediaCoderがx265使用時に8コアを使ってくれない不具合が発生し、かつそれが直っていないようなので、今回はHandBrakeを全面的に使用し、かつ他のソフトの並列をやめ、代わりにPreset・速度設定を変えたデータを掲載します。Placiboはちょっと省略させていただき、Ultra FastからVery Slowまで、ビットレート1Pass4000Kbpsで、エンコード終了までにかかった時間をlogをもとに計測しました。なんでもPresetが低速モードほどマルチコアの性能差が出、高速だとシングルコアの性能が出るとかいう話がありましたので。比較対象としてはAMDのAPU、Ryzen 7 PRO 4750G(以下4750G)を搭載したPCを使います。CPUコアはすでに旧世代となったZen2ですが実用上は問題なく、かつGPU内蔵型としては現状AMDとしては最高性能であることに変わりはなく、同じく内蔵GPUを使って動作させる11700とは実際販売価格も近いので競合関係にありますので、比較用として良いものと思われます。

両者の機材はこんな感じ

Intel機
CPU:Core i7 11700
メモリ:DDR4-3200 8GBx2(Gear1にBIOSで変更)
CPUクーラー:虎徹 MarkII
マザー:H570 Phantom Gaming 4
OS:Windows10 Pro

AMD機
APU:Ryzen7 PRO 4750G
メモリ:DDR4-3200 8GBx2
CPUクーラー:Ryzen7 1700付属のリテールクーラー
マザー:ROG STRIX B550-F GAMING 
OS:Windows10

それでは測定したデータを見てみましょう。なお、特にマザーボードやチップセットによってCPUは全く違う挙動を見せることが稀にあるため、全く同じ結果が他の環境でも出る、とは限りません。過去にA10-7800が異なるマザー・チップセットで速度の傾向が違うという体験をしたことがあります。ただ、ウチではテストのためだけに複数の環境を用意できるほど経済的余裕がないため、結論を出す際には今回の挙動を「一般的な動作」とみなして行います。ご了承ください。
ビットレート設定は1Passで4000Kbps、フレームレートのみSameおよびConstantに変更し、あとはデフォルトのままです。

H264/AVC
Very Slow
11700:57分36秒
4750G:45分37秒

Slower
11700:41分31秒
4750G:32分53秒

Slow
11700:29分22秒
4750G:22分2秒

Medium
11700:21分31秒
4750G:17分3秒

Fast
11700:18分35秒
4750G:14分52秒

Faster
11700:15分39秒
4750G:13分7秒

Veryfast
11700:12分35秒
4750G:10分38秒

Superfast
11700:9分51秒
4750G:8分33秒

Ultrafast
11700:9分17秒
4750G:7分36秒

いや、予想外の結果です。まさかここまで11700が4750Gに歯が立たないとは思ってませんでした。ならば次はx265を使ったテストならどうでしょうか。Core i7 8700の時は、なんだかんだ言ってもまだAVX2に関してはIntelに一日の長があり、同じ6コア12スレッドのRyzen 5 3600と比べてもx265では若干有利だったので、こちらはどうでしょう。
なお、x265は重すぎるので"slow"までのPresetとさせていただきました。

H.265;HEVC
Slow
11700:1時間51分45秒
4750G:1時間33分0秒

medium
11700:49分33秒
4750G:43分35秒

Fast
11700:33分56秒
4750G:29分39秒

Faster
11700:30分22秒
4750G:26分39秒

Veryfast
11700:30分15秒
4750G:26分25秒

Superfast
11700:21分43秒
4750G:17分31秒

Ultrafast
11700:17分43秒
4750G:14分36秒

・・・AVX2の効率、悪くなってません? そうかどうかは後で調べるとして、この遅さの一因にあるのがクロックです。11700は、計測ソフトCore Tempによるとアイドル時の温度が各コア20~25度、クロック800Mhzくらいです。エンコードソフトを走らせるとこのクロックが一気に4.4GHzまで上昇、見るからに速いfpsを稼ぎますが、10~20秒後くらいにコアの温度が70度に達すると急に失速、そのあとはほぼ3~3.2GHz、温度は40~45度で推移。ここからほとんどクロックも温度も変わることはなく終了まで続きます。一方、4750Gは最初から最後までほとんど4.2GHzおよび温度70度強で動作します。このクロック数の差がエンコード速度の差に出ているものと思われます。正直IntelCPUはCPUに対して過保護です。CPUクーラーに虎徹 MarkIIを使っていることもありますが、正直発熱にはまだ余裕があるはずです。なので、当ブログのポリシーには反しますがちょっとだけ活入れを行います。

今回のマザーの場合、UEFIのOCツール項目の中に"Dual Tau Boost"というものがあります。これを有効にした場合、cTDP機能を使ってTDPを変更できるのです。AMDAPUではcTDPは下に下げるもので省電力化のためにあった機能ですが、IntelCPUではむしろ上げるために使うもののようです。これをデフォルトの65Wから80Wまで上げてみました。OverClockならぬOverTDPで過保護すぎる熱管理をちょっぴり解放してみよう、というわけです。これがCPUにどの程度過度な負担になるかは分かりませんが、少なくとも保証外動作にはなるでしょう。ただ、それでもリミッター解除のPL2にして224とかにする(PL2モードはそれがデフォルト、怖)よりはマシかと。x264のVeryslowとx265のslowのみ図って比べてみます。

H.264/AVC Veryslow
11700(80):51分39秒
11700(65):57分36秒
4750G:45分37秒

H.264/HEVC Slow
11700(80):1時間42分7秒
11700(65):1時間51分45秒
4750G:1時間33分0秒

TDPを80Wまで上げるとクロックが増し、4.4GHzのブースト時間が終わっても3.5GHz以上のクロック数を保ち続けます。ただし、CPU温度はアイドル時でも25度程度、エンコード時50度前後まで上がりますが、まだ余裕がある印象です。デフォルト時に比べればだいぶ伸びましたが、それでも4750Gにおよびません。もはやIntelCPUのAVX2効果が衰えているのでは? と疑いたくなります。と、言うことで、エンコードソフトをPEGASYSのTMPGEnc.Vider Mastering Works7に変更し、AVX2およびAVX512の有効無効を切り替えて計測してみることにしましょう。UEFIでもAVX2は無効にできるんですが、そっちだとウチのマザーではAVX2とAVX512がセットになって無効化されてしまうので、AVX2を残したままAVX512だけ無効にすることが可能なTMPGEncにしています(ちなみにAVX512だけ残してAVX2のみ無効はできません、やっても両方無効になります)。フォーマットはx265を使ったH.265/HEVCへのものにしますが、エンコードソフトが違うためにHandBrakeの結果と直接の比較はできないし、過去のデータと比較しやすいMedium相当の"標準"にしています。ビットレートは1PASS・CBR4Mbpsで、TDPは80W。

x265(11700 80W)
全有効:48分32秒
AVX512無効:46分29秒
AVX2無効:59分41秒

参考用の過去データ
4750G:41分08秒
Ryzen5 3600:48分29秒
Core i7 8700 :47分22秒

さすがに初代RyzenのようにAVX2を切ったほうが速い、とまではいきませんでしたが、AVX512は切った方が速くなるデータが取れてしまいました。これは過去の8700で同じテストを行ったことがないので断言はできませんが、これまではAVX512はそれほど効果が高いわけではないけど速くなる、とされていたように思います。そうでなくなったということは、明らかにAVX2、少なくともAVX512担当部分の能力は落ちています。しかも、TDP80Wと盛っているにも関わらず通常ソフトと同じ条件ではAVX2のやや苦手な3600と同程度・同じIntelですが3世代も前の8700には負け、AVX512が切れる特殊なソフトを使ってやっと上回るというのはあまりに信じがたいデータです。ソフトのアップデートは行われているのでそれが響いた可能性ももちろんありますが、それでも3600や8700って6コア12スレッド、しかもリテールクーラーですからね。8コア16スレッドの最新コアでクーラーを定評のあるものに変えたものがやっと互角にしかならないというのは、IPC19%アップどころか落ちているとしか判断のしようがありません。

もう少し盛ってみましょう。TDPを95Wまで上げてみます。ここまで上げるとアイドル時でも30度前後になり、負荷時には50度を常時超えるくらいの温度になります。計測はまたHandBrakeに戻してx264:VerySlowとx265:Slowのみ。

x264:VerySlow
65W:57分36秒
80W:51分39秒
95W:50分29分

x265:Slow
65W:1時間51分45秒
80W:1時間42分7秒
95W:1時間40分7秒

なんか伸びが鈍化してしまいました。計測温度がTDPに応じて順調に上がっているわりにクロックはあまり変化していないので、PL1ではこの辺が頭打ちなんでしょう。リミットを解除してPL2動作させればもう少し上がるかも知れませんが、それは「性能を図る」ことを第一とする当ブログのやり方とは違いますし、マザーやチップセットもミドルクラスかそれ以下向けを使用しているのでやめておきます。

最後にGPUテスト。GPUは今世代から全く新しいアーキテクチャに変更されたディープラーニング向けのXeが搭載されています。モバイル向けは同じくモバイル向けのRyzenの内蔵GPUを上回る、とIntelの発表や記事でのテキストでは書かれています(具体的な検証結果を見たことはありませんが)。ただ、デスクトップ向けはダイのスペースが足りないため、Irisのブランドが付いているモバイル向けほどの性能はないようです。その計算能力を見たかったのですが、ドライバの関係かはたまた全く対応していないのか、検証ソフトのGPUPIではOPEN CLの計算対象に今回の内蔵GPUが指定できないのです。一応ドライバはIntelのWEBサイトから直接落としてきたのでこの時点で最新と思われますが、使えないのは残念。しょうがないのでとりあえずゲーム向け3D性能のベンチマークソフト結果だけでも見ておきますか。比較対象はもちろん4750Gの内蔵。ベンチマークソフトは、凝った調査をする気はないのでとりあえずドラゴンクエストベンチマークとFFXVベンチマークの二つ。TDP65Wと80Wの両方見てみました。

ドラクエ(最高品質:1920x1080:フルスクリーン)
11700(60W):5084
11700(80W):5188
4750G:10118

FFXV(標準品質:1920x1080;フルスクリーン)
11700(60W):2163
11700(80W):2169
4750G:2069

80Wにしても伸びは少ないですね。多分GPU側のクロックは上がっていないのでしょう。ドラクエは4750Gに対して半分のスコアしか出ておらず、これはまぁ仕方ないでしょう。それだけにFFXVのベンチスコアは納得いきません。どっちにしても重いのですが、何度やっても11700の方が4750Gより少しいいのです。以前からFF系ベンチはGeForceに最適化されていてRADEONではスコアが伸びない、と言われてきました。ひょっとしたらそれは半分だけ正解で、RADEONだとスコアが出ないように作られているのでは? と疑いたくなる結果です。これ以上はやめておきますが。


以上、新コアを使ったIntelの新CPUの性能を、Core i7 11700を使ってみてみました。CPUやマザー・チップセットの個性のせいでこうなっているのでは? を願ってしまうような性能、としか言いようがありません。なにせ比較対象の4750GはZen2でしかなく、AMDにはこの上にZen3が控えているのですから。少なくともZen3がZen2に単純性能で負けているということはないでしょうから、今回のRocket Lake-SがZen3に比較できる余地はない、という結果は見えています。何度も言いますが組み合わせによっては別の結果が出ることはあり得ます。それでも、わたしが見る限りRocket Lake-Sの性能はお勧めできないものでした。素直に第10世代を買った方がコストパフォーマンスの面では上だと思います。
全く見るところがない、というわけではないのですよ。実はMediaCoderを使ったx264計測では、シングルコアの性能が強く出るとされている高速Presetでは11700が65Wでも4750Gを上回る結果が出ているのです。

Fast
11700:694.9sec
4750G:685.6sec

Faster
11700:556.7sec
4750G:575.2sec

このFastとFasterを境に逆転するのです(このクラスのCPUを使ってx264のFaster以上のPresetを常用する人はほとんどいないと思いますが)。クロックは変わっていないので、このあたりからはIntel新CPUの「IPC19%アップ」もまんざら嘘ではないな、という気がします。このデータを正式採用しなかったのは、前の検証からMediaCoderはx265時に8コアが生かされないことがあるため、検証用としては不十分、HandBrakeで統一したほうが良い、と判断したからです。あれを見る限りIPCの向上はあくまで部分的、シングルコアの性能がより強く出ている実行の場合はそれが出やすいですが、マルチコアの性能が強めだったり、ゲームによってはそれほど使われないだろうAVX2や512の影響が強く出る場合なら、ヘタすれば6コア12スレッドの8700並かそれ以下になってしまうという結果にさえ結びつきます。
どうもとりあえずゲームのスコアさえよければいいCPUだと思ってもらえる、と考えてそっちに全振りした感じがします。あるいはIPC向上を性能のアップではなく省電力に割り振ったか、でしょう。わたしは自分向けのデータが欲しかっただけなので十分満足していますが、第8世代以降のIntelCPUを使っている人は買い替える必要はないかと。それ以前のもので買い替えなければならない人や新規に買う人でも第10世代で十分・・・あるいは第12世代まで待った方がいいかも知れません。ただ、今後半導体が全面的に不足する、という予想があちこちから出ていて、今後大幅な値上げや供給不足になる可能性が低くないのです。その場合、一番安定供給が期待できるのはIntel自社生産の第11世代、ってことになるかも知れません。そこが一番の魅力、と言ってしまうと怒られるでしょうか。

供給は安定するかも知れませんが、性能はなんか不安定にも見えます。コメント欄で「性能のブレが大きい」と書きましたが、時々信じられないくらい性能が低くなることがありました。あまりに不自然な時~例えばx264のVerySlowで1時間20分もかかった時など~は他と比べて納得のいくデータになる方が多くなるまで、アイドリングの時間を十二分にとって何度もやりなおしてます。なので見た目の数倍手間がかかってます。ひょっとしたらCoreTempの計測より実際のCPU温度はずっと高いのかも知れません。
ここ最近のIntelの迷走ぶりはかつてのAMDのFXを思い出す、と言う人もいるかも知れませんが、FXはベンチマークや商業サイトの評価はともかく肝心かなめの動画エンコードが当時としては速かった、という利点がありましたのであれはあれで薦められる良いCPUでした。が、Intel第11世代に関して言えば、少なくともわたしの環境わたしのやり方ではそれがありません。ただ、GPUの再生画質などは世代を重ねるごとに上昇していますし、動画エンコードはQSVがあれば十分、という人も少なくないでしょう。特にx265は重いので、QSVでH.265/HEVCを使った方が結局実用的だったりしますし。そうした再生・エンコードの画質面のバランスで言えば、Fluid Motion Videoのような強力な再生能力こそないものの、Core i7 11700は割といい選択肢と言えます。もっとも、それならCPUコアは減るけど安くてGPUが同じCore i5 11500の方がいいんじゃない?と言われたら言い返す言葉がありませんが。そもそも最近のIntelなら一番コスパが良くてお買い得なのはCore i5なんですよねぇ。
気になるのは、Core i9 11900は11700と比べてどの程度性能が違うのか、という点。若干クロックは上がっていますがTDP65Wで8コア16スレッドに変わりはなく、それでいで値段がかなり高いので、本当に値段相応の性能差があるのか興味があります。ただ、商業サイトも実質プロなYoutuberもTDPの高い"K"付だけを比較対象にして同じやり方で同じことを言うばかり。せっかくメーカーから貸し出しをしてもらえたり、経費で購入できたりするんですから、個性のある検証、一部の人のは刺さるようなデータも提供してもらいたいものです。
 

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第11世代Core前置き編 今回買ったもの

2021-04-12 12:18:06 | 意味なしレビュー
Intelは第6~第10世代と5世代にわたって基本設計の変わらないCPUを使い続けてきていました。これは14nmまでの製造プロセスまでは順調に行ったものの、その先の10nmの製造プロセス開発に手古摺り、クロックやパフォーマンスが上げにくいものになってしまったからです。新製造プロセスで新CPU、この狙いが空回りしている間にAMDとTSMCに性能で抜かれてしまったため、矢継ぎ早に同じCPUで、長年据え置かれていた4コア8スレッドの縛りを解禁してコア数を増やすことで対抗してきましたが、それも第10世代で限界を迎えました。このままでは持たないと判断したのか、Intelは再び重い腰を上げて14nm製造プロセスのままノートPC向けが先行していた新CPUおよびGPUコアを流用した新CPUをついに投入してきました。これが第11世代です。「新GPU、Xeの採用」「CPUのIPCは19%上昇」と事前にはIntelのかなり荒い鼻息が聞こえてきそうな情報が出てきていましたが、いざ市場導入されると、もう一つユーザーからのいい声が聞こえてきません。あまりパフォーマンス出ない、早ければ年内にこんどこそ10nmで新LGAに切り替えた新CPUが出るからそれまで待つ・・・と言った声が多い気がします。新設計にもかかわらず評判の伸びが悪いCPUの新製品・・・。
 
 
面白そうじゃないですか!!!
 
と、いうわけで久々にIntelCPUの購入を決めました(笑)。そもそもああいう声を上げる人の中には買って試してもいない人も多く、そういう前評判や他者の意見を使っている人の発言は必ずしも真実に近いわけではないですからね。わたしのやり方で実力を試すには第11世代Coreは絶好のターゲットです。以前ならこういう発想で買うのはAMDのCPUだったんですが、今はIntelのCPUを買う理由になるわけですから時代も変わったものです。
今まで使っていたのは第8世代のCore i7 8700。その前は6700でした。基本的に一世代置きくらいには買いかえたいと思っているのですが、第8世代のi7は第10世代のi5とほとんど同じ性能で買い替えの必要なし、と判断したので飛ばしたのです。今までi7の無印を購入し続けていたので、今回もi7の無印、11700を買います。残念ながら地元にはCPUを単体で売るようなショップが少なく、あってもCPUはともかくマザーボードはほとんど売らず、ショップブランドPCの完成品をメインとしている店だけしかありませんので、通販で取り寄せます。発売初日こそ「売り切れ」が目立った第11世代Coreですが、今は最上位のi9のKおよびKF以外はどこも在庫があり、簡単に買うことができます。この世界的半導体不足でAMDのZen3世代CPUなど発売からだいぶたってやっとRyzen5に加えて7までなら買える、まで不足していたのに比べると安定した供給は嬉しいです。自社製造の強みですね。
 
マザーボードはASROCKのH570 Phantom Gaming 4。ミドルクラスのチップセットを使った、わたしには十分な性能で価格も比較的安いマザーです。以前はGIGABYTEの製品を買うことが多かったのですが、前に失敗してからなんとなくASROCKを買う方が安心感があります。
  
  
と、言ってもトラブルゼロ、ではなかったんですけどね。どうにもこうにもIntel系との相性が悪い・・・。 今回もケースに入れずにテスト動作させると無事起動→ケースに入れてねじで固定すると動作しない、という不具合に見舞われました。非動作の条件はなんだろうとさんざんためした結果、なんとマザーボードの中央部分のねじ穴を使ってねじ止めを行うと動作しなくなる、という現象が起こっていることがわかりました。原因は謎です。古いケースだし余計なノイズでも拾っているんでしょうか? しかし、必ずしもねじ止めは全部行わなくてもいいわけなので、そこだけ下のスペーサーのみでねじ止めは行わず、他の部分をねじ止めして固定することで無事動作しています。まぁ気にしないことにしましょう。
メモリはDDR4-3200の8GBx2の16GBと無難に。そういえば第11世代でi7以下のCPUで3200を使うとメモリコントローラーが"Gear2"となってクロックがメモリの半分になるという仕様になっている、と聞きました。影響は少ないと思いますがBIOSの設定で"Gear1"にしておきました。もちろん全く問題なく動作します。上位機との差別化のためにわざわざ性能の落ちる可能性を入れなくてもいいじゃないですか、と思うのですが
GPUは内蔵を使います。いつもそうですし、今回の目玉ですからね。ただ、Fluid Motion VideoのためにRADEON RX 550が別に装着されています。が、今回の実験では別にRX550は何もしませんしさせません。自動運転の自動車向けに採用が進むなど注目されるGPUによるAI処理。それにこれ以上遅れてはならぬとIntelが参戦すべく投入したのがXeです。まずはWindows向けに実績積みから、というところなんでしょうね。一方、その流れに背を向けて計算能力を落とし、ゲームのフレームレート稼ぎに特化させているのが現行のAMDのRADEONなんですが・・・大丈夫なんですかね、アレで。そうそう、新GPUなんですが地味に前世代ではサポートされていたSGX機能が外されました。具体的にいいますとUltraHD BDの再生ができなくなりました。まぁ厳しい条件が課せられたので使っている人少なかったようですし、AMDも追随しなかったので、これは仕方ないかな。PCのAV向け機能がまた一つ落ちた、という印象も与えるのでその点では寂しくなりますが。

今回CPUクーラーは交換しました。11700には従来型と同じでリテールクーラーが付属しています。これはK付きには無い利点であり、わたしは「付属品はパッケージとしての性能を図る上で無視できない」と考えており、今まではリテールクーラーを使って性能を図ってきました。ちなみにリテールは今回から変更されたらしく、CPUとの設置部分が銅になり、フィンの色は黒、ファンの羽のひねり方が変更されていて、今までより冷えそうな印象です。
注:羽の枚数が増えた、みたいなことを書いていましたが、枚数は同じでした。訂正します。すみません。
ただ、11700って11700Kと比べるとやたらクロックが低いんです(Fは無と同じクロック)。ブースト時の最大クロックは11700Kが5.0GHz・11700が4.9GHzと大差ないのに対し、ベースクロックは11700Kが3.6GHz・11700が2.5GHzと結構大きいのです。これはTDPは11700Kが125Wに対して11700が65Wと半分なせいですが、これを考えると11700もリテールクーラーでも十分動作するものの、クーラー自体が小さいので放熱面で少し不安。パフォーマンスを出すとなるともう少し冷えるクーラーを使わないと遅いクロックのままなんじゃ・・・。という考えが頭をよぎり、別売りのCPUクーラーを買ってみることにしました。と、言っても空冷の虎徹 Mark IIですけど。サイドフローのCPUクーラーだと、今のケースでは高さがこの虎徹 Mark IIが限界なんです。これ以上背が高いと蓋が締まりません。さすがにそろそろ買い替えを検討してもいいのかも。
 
 
そういえば購入したパーツと一緒に三つもノベルティグッズが付いてきました。わたしはIntel製の新CPUを出てすぐ買うことはあまりやらないのでIntelからこうしたものをもらった覚えはあまりないのですが、最近はこうなのでしょうか? 販促用に秋葉原で配るやつならよくもらいましたが。
 
今回ついてきたのは
 
ウェットティッシュです。あって困ることはないいいノベルティです。
 
ランタン・・・なんで(^^;) ちなみに電池式で、懐中電灯としても使えるのでまぁ時と場合によっては役に立つこともあるかと。
 
一番の謎、ロケットのペーパークラフト。多分CPUのコードネーム、Rocket Lake-Sにひっかけてのものなんでしょうが、意味は分からないです。「キットの組み立てを通じてモノづくりの楽しさを感じてください。」なんて書いてありますが、一応組立てPC用としてCPU買ったわけだからなぁ。まぁ作ることはないです、悪いけど。
 
一応動作確認は終わり、OSの再認証も済みました。今回も内部パーツを交換してのOS再認証は「その前にOSのアップデートを済ませておく」ことが重要です。そうでないと通らないことがよくあります。それにしても最近のWindows10はこの認証がちゃんと通っているか調べにくくなりましたね。かなり迷いました。Microsoftはどうしても従来型のデバイスマネージャー経由から単色UIの設定経由に移動させたいのでしょうが、どっちも使えるようにしてほしいです。
 
前置きだけでちょっと長くなりましたので、性能テストは次回とさせていただきます。テスト自体はほとんど終わっているのであとは文章を書くだけなんですが、一応計測が間違ってないかどうかの追テストもやってますので少しお待ちください。
 
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2004年のPC雑誌の記事と買っといたRADEON

2020-06-04 00:13:21 | 意味なしレビュー
三か月前にいきなり足が痛みだし、「眠れない・立てない・歩けない」の三重苦につらい思いをし続けましたが、すでに足の痛みで夜中目が覚めなくなることがなくなって二週間たち、昼間も体制によって少し足に突っ張り感を感じる程度まで回復しました。足が痛くなりだした理由ははっきりしませんが、直前にPCにHDDを増設するために中腰姿勢を長くとったのがまずかった、と自分では思ってます。その足がほぼ回復した以上、三か月間封印していたPCのパーツ交換や増設に手を出してもいいころではないか、と思っておりまして。実はちょっと株で儲けゲフゲフ。本業うまく行ってないのに(´;ω;`)

PC用の新パーツ、と言えばまず候補に挙げたいのが先日新発売になったIntelの新CPUとマザーボード。その中でも最上位のCore i9、いやー世間で酷評されてるみたいですね。特にパフォーマンスを出すためにマザーボードのBIOS設定がTDPの制限をとっぱらってあるために発熱量がかなりすごく、簡易水冷で冷却しないと厳しいらしいです。ライバルに対抗するためにCoreとクロックを増やし、TDP125WになったCPUと言うとAMDのFX8350を思い出します。あれは、少なくともわたしの使い方では冷却はちょっと大き目な空冷CPUクーラーで足りましたし、少なくともCoreが3000番台相手までならそれに見合うパフォーマンスはありました。一方、現行のIntelのCore i9はTDPのわりに10コア/20スレッドしかなく、どう転んでも12コア/24スレッドのRyzen 9 3900xに勝てるとは思えません。それにCPUコアのアーキテクチャ自体は6000番台から変わっておらず、今使っているCore i7 8700と比較してコア数分相当のパフォーマンスアップと予想できてしまいますのでもう一つ物欲を刺激しません。調べてみたらFXの時みたいに世間の評価と違った性能が見えてくる可能性はありますが、ちょっと高いんですよねぇ、お値段。i9でなくi7をターゲットにしてもなおちょっと高いと思います。せめてあと1万円安くなってからだなぁ。FXは評判は悪くても安かったから買う気になったわけだし。

Intel製新CPUの評判があまりよくないのは製造プロセスに古い14nmを使っているからだと言われます。初期より改良して++が付いてはいますが、根本的な解決にはなっていません。一応Intelは10nmでの製造も可能なはずですが、こちらはパフォーマンスよりも消費電力を抑えることを想定した作りになっており、モバイルには良くてもデスクトップ向けとしてはイマイチな模様。もちろんデスクトップ向けの微細化製造プロセスの開発も続いてはいますが、苦戦が続いている模様。もっとも、これはIntelだけの話ではなく、半導体外注先のファウンドリの一つであるGFも2018年に7nm製造プロセス開発の無期限延期を発表しており、現在はどうなっているか分かりませんが、14nm/12nmあたりで止まっているようです。現状の2社よりも微細な製造プロセスである7nmに成功したTSMCが製造を引き受けてくれているからRyzenは高性能なのだ、と言っても過言ではありません。
TSMCがうまくやっているのはともかくIntelやGFがその流れから遅れてしまったのはなぜなんでしょうか。おそらくなぜうまくいかないのかIntelがそれを語ることはないでしょうが、推測くらいはしたいもの。実は先日、月刊ASCIIの2004年3月号を部屋で発見し、そこに2020年ごろのコンピューター業界を予想する記事が載っていましたので紹介したいと思います。ちなみにわたしがこの号を買って取ってあったのは、特集記事の一つが「録画PC再入門2 MPEG2を攻略せよ!」だったからです(笑) 古いPC雑誌はあとで読むとこういう発見があるからメチャクチャ面白いのです、今はこうした遊びが出来なくて残念。

いわゆる「ムーアの法則」を使い、グラフで2020年少し前に製造プロセスは0.01㎛(マイクロメートル)を下回る、とされています。1nmは0.001㎛なので、0.01㎛は10nm。TSMCだけとは言え、人類の技術としては10nmよりも微細化に成功しているため、ムーアの法則はほぼ守られていることになります。記事内にはこの時点で

"トランジスタはついに、原子数十個のサイズになってしまう。このサイズになってしまうと、私たちのスケールの世界とは違う、ミクロな世界を支配する「量子的現象」が顔を出す。たとえば、電子が絶縁体の壁をすり抜けてしまうという"トンネル効果"が発生したり、また電子の位置やエネルギーを同時の特定できない(位置を把握した場合は電子の運動方向が把握できず、逆に電子のエネルギーを確定した場合にはその位置が分からない)といった"不確定性"が支配的になる。このような状況では、既存のコンピュータはまともに動作せず、それらの量子的現象を抑えるために多大な努力が必要となる。”

こうなると書いています。これこそIntelやGFが苦戦した原因ではないでしょうか。ちなみにこの時点でのPCのアーキテクチャは、IntelがPrescottと呼ばれる三代目Pentium4。ウリはSSE3に対応したことで製造プロセスは90nm。AMDは初代Athlon64で製造プロセスは130nm、両社とも先代のNorthWoodPentium4やAthlonXPも現役なころでした。まだこういう時代が来るなんて一般ユーザーからは遠い未来だと思われていたのです。なお、雑誌の記事はこの先は「従来のコンピュータでは大きな問題となる量子的現象を、むしろ利用しようという」量子コンピュータがこの先のコンピューターになるだろうというのが主題です。
10nmを下回るあたりで微細化はそろそろ限界に達し、あとは細かい改良くらいで現状のPCは製造プロセスによる成長は止まることになりそうです。だからこそGFは無期限に開発を中断し、逆にIntelは四苦八苦しながらもそこにたどり着こうとしているわけです。それに力を注ぎすぎてCPUコアのアーキテクチャが更新されないのがIntelのデスクトップの現在の問題かと。

ならば、今回は導入をパスするのが得策か、となってIntel新CPU購入を見送り、別のものを買うことにしました(やっと本題(^^;))

 
はい、RADEONです。それも新型のRDNAではなく、旧式のGCNのロークラスです。現状、RDNAはミドルクラス辺りがメインでロークラスには下りてきていません。にも拘わらず、FluidMotionVideoに非対応ということでゲーム以外の面では劣る部分さえあります。4Kへの対応と言った進化した部分もありますが、現状UHDBDも再生できない4Kが使えても意味はあまりありません(アレが出ればまた話は別ですが)。わたしは今までR7 250XEを使っていたのですが、これはH.265/HEVCへのエンコードに対応していないため、ちょっと物足りなくなっていたのです。GeForceのロークラスと迷ったのですが、これからRDNAが下位まで下りてきてFluidMotionVideo対応GPUが買えなくなる可能性を考えるとやはりこちらをキープしておくのがベターかと。さて、あえて買ってみたこのRX550の良さですが
・補助電源不要
・2スロットに収まる
・DVI-D/HDMI/DP端子があるので古いシステムでもOK。
・H.265/HEVCエンコード対応
があげられます。R7 250XEも補助電源不要・DVI-D付きは変わりなく、かつ2スロットどころか1スロットでロープロなんですが、やはりちょっと古い・・・。海外では1スロットのRX550も売られていたらしいのですが、残念ながら日本ではいまだに売られていません。まぁ2スロットもクーラーが大きい分回転を抑えても冷えやすい利点はありますし、なにより2.5スロットとかよりは他の拡張ボードが使いやすいかと。
ちなみにエンコード速度も計測。A'sVideoConverterを使ってVCNを使い、1920x1080で1時間45分のMPEG2-TS動画をR7 250XEのH.264/AVCとRX550のH.264/AVCおよびH.265/HEVCのエンコード時間で比較。デコードはHWでインターレースをBobで解除している以外はデフォルトのみ。システムはRyzen 7 1700+B350+DDR4 2666 8GBx2です。

250XE/264 35分29秒
RX550/264 29分9秒
RX550/265 33分8秒

H.265/HEVCでも250XEのH.264/AVCを速度で上回る、なかなかの好成績です。

なお、このリンクはAmazonですが、わたしはツクモの通販で買いました。こちらのほうが少し安かったのでお勧め。送料も無料でした。ツクモで買う良い点として、グラボ一つしか買わなかったのに梱包のダンボール箱がかなり大きいもので送られてきたことがあります。「邪魔になるしそれのどこがいい点?」と思う方もいるでしょうが、あとで荷物を宅配便で送りたくなった時、ツクモで使っているくらいのダンボール箱はいろいろ詰めるのにちょうどいい大きさなので、使い勝手がいいのです! ただ買うだけでなく、送られてきた箱が配送用の箱として後日流用できるちょうどいいサイズ、そこがツクモのいいところです。まぁ実は今回の注文でもいつもの箱は使われるとは思っておらず、送られてきたときには「こんな大きな箱で来るのならせめてHDDとかも一緒に注文すればよかった」とちょっと後悔しましたが。
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Intel、第10世代デスクトップCPU登場 注目は物理コア

2020-05-01 11:35:46 | 意味なしレビュー
通常なら街もにぎわうゴールデンウィークですが、残念ながら緊急事態宣言に伴う自主規制の事実上の強制で人は少なく、この先は不安になるばかり、という現状ですね。気が滅入りますが、せめて明るい話題を見つけましょう。
と、言っても放送界はいまや番組一つ作るにも四苦八苦している状態で実際放送されているのは再放送ばかり。その許可を得るのも苦労するらしいので決して楽をしているわけではないですが、視聴者としては今報道以外の基幹放送の番組はあまり見る価値はないですね。

一方、この状況で生産ラインの稼働が滞っているのかなかなか製品が出ないAMDのモバイル用新Ryzenを横目に、Intelがようやくデスクトップ向けの新世代CPUを正式発表しました。


Intelの第10世代と言えばモバイル向けはややこしいことにGPU強化のIce LakeとCPU強化のComet Lakeの二つが併存しているわけですが、デスクトップ向けはComet Lakeのみのようです。まぁIntelのGPU強化でCPU据え置きモデルをデスクトップ向けに投入してもそれほど喜ばれないですからね。もっとも、ちょっと前まではそれを普通に新世代CPUとして投入していた(Sky Lake→Kaby Lakeとか)んですが。
今回からはローエンドのCeleronを除き、全CPUがHTを有効にして物理コアの数でクラス分けが行われるようになりました。今まではHTの有効無効で区別されるクラスが必ずありましたが、今回はそれはCeleron/Pentium以外は無しです。確かに前世代(というか現世代だな)は一番の売れ筋であろうCore i7/i5が両方ともHTが有効になっていない、という異常事態でした。おそらく8コア/8スレッドと6コア/12スレッドを同じ世代に入れたくないという考えがあったからだろうと思います。6コア/6スレッドと4コア/8スレッドならさすがに前者の方が高性能でしょうが、8コア/8スレッドと6コア/12スレッドではどちらが上なのか、比べてみないとなんとも言えないですからね。大抵の場合前者の方が上だと思われますが、その場合でも後者でも十分肉薄はできる気もしますから、下位モデルが上位モデルを食う可能性が高かったわけです。第10世代になって今まで8コア/16スレッドだったCore i9が10コア/20スレッドになったおかげでi7が8コア/16スレッドに、i5が6コア/12スレッドに、とわかりやすい区分になりました。ただ、Ryzen対抗と考えると少し・・・いや、かなり弱いですけどね。増えたとは言ってもRyzen9の12コア・16コアには及びませんし、CPUコアの設計も足踏み状態なので、10/20のCore i9が12/24のRyzen9を超える可能性はほとんどないでしょう。ただ、シングルコアのクロックの調整に関してはさらに強化されたとのことなので、使うコア数の少ないソフトウェアの動作なら期待できそうです。ただ、多コアが宝の持ち腐れになりそうですが。ソケットが従来と異なるLGA200になってしまって、アップグレードするにはマザーボードも買い替えなければならないのも昨今の経済事情を考えたら不満点です。お値段が安ければそれらの欠点も吸収できますが、Ryzenシステム以下の価格はちょっと期待できないよなぁ。
ただ、Intelが偉いのはこれだけコアを増やし、ベンチマーク上ではむしろ不利になるとわかっていてもGPUを内蔵させている点です。要らないと思う人も多いでしょうが、わたしは可能ならグラボを積みたくない主義なので、GPU内蔵はありがたいです。なにせRyzenが出るまでの一時、わたしが所持しているデスクトップPC5台全部グラボなしでしたから(Intel機2台、AMDのKaveri世代APU機3台)。
あとQSVも使えますしね。ただ、これはひょっとしたらわたしの環境だけかもしれませんが、手持ちのi7 8700のQSVでエンコードしたH.265の動画、なぜか再生ソフトのKODI(再生環境はRyzen3 2200G)と相性が悪くてまともに表示されないんですよ。他のソフトで再生すればちゃんと表示できますし、全く同じ設定でフォーマットのみH.264にするのなら問題なし。同じエンコードソフト(主にA's Video Converter使ってます)を使ったRADEON RX560や、Ryzen5 2400Gの内蔵GPUを使ったVCNでのH.265でもKODIでは再生できるのに、QSVのH.265+KODIという組み合わせのみダメなんです。とりあえず録画して後で見て捨てる、な番組をHDDを圧迫しないために即席にH.265やH.264にしておくのにQSVやVCNは重宝する機能なので、もし相性問題なら修正してほしいものです。
うーん、QSVはおいとくとしてもCPUでのエンコード能力とか調べたいな。その場合はCore  i7とRyzen7第三世代の8コア16スレッド対決にしたいですが、当分大金使いたくないしなぁ・・・。まぁ多分いち早く大手がやるだろうし、下位対決!とかじゃないとわたしがやる意味ないからパスになりそうですが。


全く関係なく。
今、休日が暇です。わたしは自営業でどうせ今までも大して外へ出ることはない生活を送っていたので今の状況でも大して変わらないのですが、休日に出かけるところがなくなってやることありません。ヘタに出かけてブラブラすると、「お前、この事態にやることもないのにブラブラしてていいのか!?」と知人に見つかるとグチグチ言われますし、結局やることないのに家に閉じこもることになると。なのでインドアなことでもやるか、と先日の休日はディアゴスティーニの「週刊ゴジラを作る」の組み立てを一気にやろうと決意しました。わたしは定期購読なので、ある程度まとまってから届く形式なため、一冊ずつ買う人よりだいたいひと月遅れくらいで組み立てています。で、前回はなぜか少な目で3号分しか届かなかった代わりに今回は31~36号と一気に届いたので、それをやろうかと。ちなみに完結は70号で組み立て自体は50号で終わるとのことでしたから、あと一息というところ。すでに骨組みの大半は終わって自力で立つ程度にはできており、先は見えてきています。
ここまでは、結局指定の箇所をねじ止めするのが主な作業で、あとはせいぜいギアボックスを組み立てる程度。PCの組み立てよりは難しいかな、くらいでなんとかなっていたのですが、この31・32号の作業はこれまでとは次元の違う難易度でした。ゴジラのしっぽに仕掛けを施す作業なんですが、しっぽの動きからワンテンポ遅れる感じで先端を"くにょっ"と曲げ、しなりを出す仕掛けを組み込むのに糸を結ぶ作業が必要だったんです。わたし、細かい作業に関しては人並み外れて不器用なので右手でも左手でも細かい部分に糸を通して結びつけるのは至難の業。おまけに糸も「先端の残りは3cm以内」とかいう恐ろしい指示が出ているので四苦八苦。うまく糸が突っ張った状態で結べず、何度もやり直してそのたびに糸がほどけず、ダマになったまま結びつけようとしてまた難易度を上げ・・・と繰り返し、ようやくテスト動作でしっぽ回路の先端が"くにょっ"と曲がった時には一種の感動すら覚えたほどです! 両手を高々と上げて歓喜のポーズ、ああ、生きててよかった・・・。
そして33・34号の指示でゴジラのしっぽの皮を切って組み立て、ついに内部パーツに被せます! 今までは皮はついてきてもそれを切って保存しておけ、というものばかりで一切ボディに被せることはなかったんですが、しっぽに関しては皮被せ解禁です。さぁ、動作テストだ、ついにしっぽが左右に動きます。

ウィーン・・・・・ビタ!

・・・・・・・・・・・・最後の"くにょっ"がないにょ。

しょせん糸仕掛けで動く回路はパワーが足りず皮を動かすほどではないのか、皮の内部空間に"くにょっ"が吸収されて外に出ないのか、わたしの組み立てが甘かったのか・・・。理由はどうあれ苦労に見合う動きはしてくれませんでしたorz。
ここまで時間を使いすぎていたので終了。35・36号のギアボックスの組み立てが残ってしまいましたが、まぁ後でやればいいか。
"くにょっ"に悔いは残りますが、それでも全部完成して動けば感激するんだろうなぁ。それを目標にもうひと踏ん張りです。
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Surface Laptop3、Ryzen搭載PC見てきた

2019-10-28 13:55:25 | 意味なしレビュー
いろいろあって気が乗らず、更新サボってましたが、ボチボチ再開します。あくまでマイペース。

さて、表題にも書きました通り、AMDのRyzenが採用されたSurfaceが10月23日に発売になりましたので、それを見てきました。
Ryzenはデスクトップ向けとしては、特に単体CPU分野でよく売れています。その一方でノートパソコン分野ではパッとしない・・・という印象だったのですが、先日のAMDの公式配信動画の中で「某価格サイトでもベスト10のうち4つか5つはAMD採用」という発言があったのです。そこまで売れてたっけ? 某価格サイトがどこを示すかわかりませんが、価格比較サイトの代表格の一つと言っていいでしょう価格.comの「ノートパソコン 人気売れ筋ランキング」を見てみたところ、10月27日現在でベスト10で4つ、ベスト20で8つのAMD採用ノートPCがランクインしていました。ただし、同じ型番の機種がオプションの違いで2つランクインしていたりしているので、若干水増し感はあります。ただ、AMD採用機は通販専用機が中心で量販店の店頭などではいまだAMD採用のノーパソは探すのが難しい状況が続いています。また、製品そのものを見てもIntel採用のノーパソと違って特徴が少なく、ザ・無難というものばかり。もっとも「余計なものはいらない、無難で基本的な構成でいい、それでいて同性能と思われるIntel採用機より安い」からいいんだ、という需要に当てはまっているからこそ、通販ではAMD機が選ばれることが多くなっているのでしょうけど。
ただ、AMD側としてはそれはもどかしかったでしょう。やはり人目につくところに置かれたい、というのは販売促進の面からも当然のこと。そこにWindowsの大本であるMicrosoftのSurfaceという、おそらく多くの量販店で展示販売されるPCへの採用が決まったわけですから意気が上がらないわけがありません。今回採用されたAPUはわざわざSurface向けにGPUを強化したカスタマイズモデルだそうです。AMD採用で一番性能が上のノーパソを購入したいとなったら此度登場したSurface Laptop3が真っ先に候補に挙がるということですね。また、AMD採用のLaptopは新登場の15インチ。今までのLaptopシリーズの13.3インチはIntelが採用され、価格的にはIntelが下、AMDが上ということになります。従来の発想ですとAMDは下位の低価格モデルにしか採用されないのが常でしたから画期的です。ただし、店頭売りはされないようですが法人向けとしてはさらに価格上位にCore i7を搭載した機種が用意されているので、全体を通してみればミドルハイまでをAMDでカバーする形になります。Laptop3に採用されるRyzen5/7とCore i7、どちらが総合性能で上かは計測しないとわかりませんが、デスクトップ機のように部品だけ買ってきて計測する、というわけにもいかないのでまともに調べるのはお金がかかりすぎるのではっきりしたデータはなさそうですが、Ryzenはデスクトップ向けより一世代劣るZen+なのに対し、Coreは現行デスクトップ向けより世代で言えば先を行っているIce lake。若干AMDの方が分が悪い気がします。

軽く触りに行った印象。23日に出たばかりでその一番最初の日曜日(27日)に行ったのですが、特に売り場に人がいる様子なし。まぁ今は景気が冷え込んでいてウチなんかも先月からいきなり数字が悪くなったしてますし。おまけに忙しい日は先月比の三倍もお客さんが来て大変なのにそうでない日は先月比半分も来ない日が続いたりして、人が特定の日以外は街に出ないようにしていることを物語っています。無駄遣いを避けるためでしょう。いくら月末の日曜日だからと言って大勢の客が来るような状況ではない~ウチの今の動向で言えば日曜日より土曜日の方が人がまだ多い印象~ということなんでしょう。正直経済面から言えば新Surfaceはあまりよくないタイミングで発売した、と言えます。ま、冷やかしの身としては人がいないのは悪いことではありません、店員の視線は気になりますが。
パッと見た感じはさすがに15インチ、Surfaceといえばいまだタブレット型モバイルPCのイメージのあるわたしからすればかなり大きく見えます。ただし、おそらくほとんど部屋に置きっぱなしで使われているだろう他社の15.6インチの大型ノーパソと比べれば薄さは歴然、圧迫感がありません。重さは1.5Kg強と、わたしの使っているノーパソ、ThinkpadA275とほとんど同じ重さ(バッテリー含む)とのことで、少し重くてサイズが大きいのでただのカバンに入れるのは難儀しますが、平たい大き目のキャリーバッグなら持ち運ぶ気にはなるくらいです。キーボードはサイドにテンキーもなく、広くとっている印象。個人的には少々手狭なくらいが使いやすいので少し扱いづらいですが、叩いた感触は悪くないな、と思ってます。
ただ、問題点が一つ。システムを開いてみると、利用可能メモリが5.98GBしかありませんでした。搭載しているメモリは8GB、つまりGPUに2GBも占有されているのです。これはちょっとマズイのではないでしょうか。ちなみにIntel採用の他のSurfaceはだいたいGPU側は128MBか256MBくらいしか使われておらず、7GB以上残っています。Suefaceは解像度が高めなこと、3Dや動画と言った描画性能の他、演算ユニットとしても使えるように設計してあるRADEONを内蔵したAPU、しかもGPU部分はカスタマイズして強化してあるのですからGPUに充てるメモリが多めに必要なのはわかりますが、6GBしか残らないのはちと心細い。さらにSurfaceは原則メモリの増量は後からはできない、とされています。記事によってはSurface Laptop3は分解がしやすく、内部へのアクセスは容易とされていますので、実際には交換による増量くらいはできるかもしれません。が、それには一般性の低い工具が必要になります。そこらで売ってる+-ドライバーくらいじゃ内部にはアクセスできません。なので素人はメモリの増量は無理、と思った方がいいかと思います。なのでこのAMD採用Laptop3、ひょっとしたらBIOSの設定でGPUメモリを減らすことくらいできるかもしれませんが、買うなら16GBの方を買っておくのがいいでしょう。ただ、どうやら当面店売りは8GBばかりで16GBは通販で受注生産扱いになるとか。ちょっと不便です。昔は8GBあればAPUでも必要十分だと、と思ってたんですけどねぇ。
あと気になるのがUSBがType-AとType-Cがそれぞれ一つずつしかないところ。見に行った時には気が付かなかったのですがSDメモリカードスロットがない点も若干マイナスです。15インチというサイズから考えると、モバイルというより基本部屋に置きっぱなしで使い、必要に応じて移動させる軽いデスクトップ代用機的な使い方が多いのではないか、と思われます。そうなるとUSBの少なさやメモリーカードによる増量ができないのは痛い。ただ、それはわたしがそう思うだけで、すでに数世代を経て一定の知名度があるSurface使いには気にならないのかもしれません。

AMDとしては待望のRyzen搭載SurfaceであるLaptop3ですが、どことなく物足りなく感じます。おそらくこのLaptop3は持ち歩いてバッテリーで使うことを前提としているのでしょう。が、特徴である強力なGPUを活用するのにはバッテリーではなくコンセントにつないでの電力供給が必要になることが多いと思うのです。そういう意味でも若干中途半端にまとまったかな、という気がします。ハマる人にはハマるのでしょうが、わたしが欲しいと飛びつきたくなる機種ではないかな、値段も高級機のソレですし。現在わたしはThinkpadA275を仕事メインの持ち運び兼用として使っています。外出する機会は減ったので外に持っていく必要はあまりないのですが、それでも持ち運べる程度の重さ・大きさで3つ以上のUSBや内蔵メモリカードスロットがあり、それでいてAMD採用というモバイルノーパソをそろそろ一台追加したい、という欲求があるのですよ。新Surfaceはちょっとわたしの需要にハマるには至らなかった、そんなPCでした。
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AviUtl、6年ぶりに新バージョンのテスト版公開

2019-08-21 21:29:49 | 意味なしレビュー
休みが終わって一日仕事したら急に腰痛に襲われました。三日間とは言え、遊び疲れが残っていたか、それとも三日間動きまくる生活をしていたのに、急にほとんど座りっぱなしの生活に戻ったので腰に負担がかかったか・・・。どちらにしても腰痛が来るのは久しぶりです。まぁ一日たったらもう大したことはなくなったのですぐに元に戻るでしょう。今は昔みたいに痛くて歩けなくなるわけにはいきませんので希望的観測も入ってますが。

休んでいる間に大事件起こってましたね。WindowsPCユーザーにとって動画のフィルタ/エンコードソフトの永遠の定番の一つ、AviUtlが6年ぶりに新バージョンである1.10を公開していました。最大の変更点は映像を4GB以上のメモリにキャッシュできるようにしたこと。AviUtlは古いソフトなので32ビットなのですが、本体以上に豊富に存在するプラグインが重要なので互換性維持のために64ビット化はできない、代わりにキャッシュメモリを使うことで大容量メモリに対応した、ことのようです。ダウンロードしてみて「ファイル」→「環境設定」から「システムの設定」を選ぶと、1.0のことまでの「キャッシュフレーム数」がなくなって「キャッシュサイズ」となっており、ここにMB単位でメモリを確保して使うことができるようになる、らしいです。
で、キャッシュを4000MB確保して試してみたのですがあまり変わらない・・・。わたしの場合MPEG2-TSをd2v化して読み込ませたりそれを使ってAviSynthを書く時のフレームを参照したり、出来上がったAvisyntrhのファイルを読み込ませてプラグインから出力させるだけのケースがほとんどなので、影響が少ないのかも知れません。もっと大容量や高解像度の映像ファイルを直接読み込ませる、などの場合は頭出しなど速くなる可能性はあります。
なによりも正式バージョンアップでないテスト版、β版ですらないわけなので、AviUtlの機能を直接はあまり使わず、間接的に参照したりプラグインを使うために使う、と言った使い方の場合、急いで移行する必要はないかもしれません。一応不具合の可能性は残っていますしね。ただ、大きなメモリが使えるようになったことで対応プラグインがそれに合わせた強化が行われるかもしれませんので、この先楽しみです。久々の明るい話題そのものを楽しみましょう。
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動画エンコード(だけ)から見るZen2の実力

2019-07-23 01:56:41 | 意味なしレビュー
税金の高さに落ち込んでおりましたが、考え方を変えればようやく終わったということ。これからは大きな税金を一度にとられることもしばらくないでしょうから、地道に生きていきましょう。・・・あ、住民税の高さは一年続くんだっけ。きゅう・・・。

現実を忘れるには好きなことも没頭するのが一番、ということでまた映画のBDなんかも買ってみたのですが、思っていたよりバカ映画でなかったのでそっちを書くのは後回しにして(笑)ここ何日かでひたすら調べまくっていた新Ryzen搭載PCの実力を、そろそろ明らかにしていきましょう。もう一度今回のPCを振り返っておきますが


CPU : AMD Ryzen 5 3600 Matisse [3.6GHz-4.2GHz/6Core12thread/TDP65W]
CPUグリス: CPUクーラー付属グリス
CPU-FAN : AMD純正 Wraith CPUクーラー
MOTHER : ASUS TUF GAMING X570-PLUS
MEMORY : 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200
HDD/SSD : Intel SSD 660p Series
VGA : RADEON RX560 2GB ASRock製Phantom Gaming Radeon RX560 2GB
CASE : 【黒】Fractal Design CORE 2550S Black [サイコムオリジナル仕様]
POWER : SilverStone SST-ET550-B [550W/80PLUS Bronze]
OS : Microsoft(R) Windows10 Home (64bit) DSP版

です。AMDPCですが、Intel入ってます、SSDですけどね。今回いろいろ調べたのですが、BTOPCではM.2.SSDは上位にサムソン、下位にIntelというパターンが多くのショップで採用されていました。多分ベンチマーク図るとサムソン製SSDの方が速いんでしょうが、わたしはSSDに関してはOSの起動時間さえ十分早ければそれでいい程度にしか今のところ考えていないので下位で十分です。なにせSATAとNVMeの体感速度の違いも感じ取れないんですから。
CPUは今回発売されたZen2採用の中ではもっとも性能の劣るものになっています。ただ、AMDのラインナップとしてはさらに下位に4コアでGPUを内蔵したAPUがあるため、クラスとしてはミドルローの扱いになるでしょう。それでも6コア/12スレッドと数年前から見れば一般個人向けにあるのが信じられない多コアです。今回のZen2はシングルコアやクロック当たりの性能、所謂IPCが強化されたとされており、手元のIntel機、Core i7 8700(こちらも6コア/12スレッド)と比較するには最適と思われます。8700は今なお現役で売られていますしね。また、同じく使用中である二世代前のZenコアを使用したRyzen 7 1700も比較対象とします。

Intel機
CPU :Core i7 8700 [3.2GHzー4.6GHz/6Core12thread/TDP65W]
CPU-FAN :Intel純正
MOTHER :Z370 PRO4
MEMORY :16GB[8GB*2枚] DDR4-2666
SSD :SATA 128GB
VGA :CPU内蔵
OS :Windows10 PRO 64bit

Ryzen 7機
CPU :Ryzen 7 1700 [3GHz-3.7GHz/8Core16thread/TDP65W]
CPU-FAN :AMD純正
MOTHER :PRIME B350-PLUS
MEMORY :16GB[8GB*2枚] DDR4-2666
SSD :SATA 256GB
VGA :RADEON R7 250XE 1GB
OS :Windows HOME 64bit

以下は3600/8700/1700と呼称します。Windows10は、Ryzenへの最適化が進んでいるとされる1903へバージョンアップしています。
比較は当然動画エンコードのみ。あとはやりません。比較はベンチマークソフトのスコア以外は認めない、という人は他がすでにさんざんやっているので探してください。比較用のソフトは、おなじみPEGASYSのTMPGENc Video Mastering Works。その最新版の7を使いました。そろそろ我々の利用範囲から外れつつあるPEGASYSのソフトですが、AVX2などの拡張命令を無効にできる機能がこういう検証では非常に有効なので手放せません。
まずは特に拡張命令を無効としたりしないケース。毎回ベンチマーク代わりに使っている49分、1440x1080のMPEG2-TSを使い、x264を使ったH.264/AVCへのエンコードをリサイズなし、速度標準、CBR4Mbpsの条件で行います。なお、これ以降の検証も全部速度標準+CBR4Mbpsは同じです。


3600:22分51秒
8700:24分49秒
1700:26分33秒

なにィ!?

さすがに叫びたくなる結果が出てしまいました。仮にも下位の3600が2年前には上位を張っていた8700や1700を完全に凌駕しています。一応複数回計測し、結果があまりに不自然なものは切り捨てて残りの遅い方を掲載しています。
気を取り直して、続いてフォーマットをH.264/AVCからx265を用いたH.265/HEVCに切り替え、残りは同じ条件で再計測。

3600:48分12秒
8700:48分05秒
1700:1時間07分45秒

これはさすがに8700が首位をもぎ取りました・・・とは言え、差は本当にわずか。ほとんど横並びと言っていいかと思います。ご存知の通りx265はAVX2が重要なエンコードエンジン。1700の結果を見てわかるように旧ZenはAVX2を苦手としていました。それが大幅に改善されたという話は確かなようです。ためしに264/265ともAVX2を無効化した状態で計測します。

264/AVX2無効
3600:24分25秒
8700:26分25秒
1700:25分40秒

265/AVX2無効
3600:58分15秒
8700:59分27秒
1700:1時間07分23秒

旧RyzenはAVX2を無効にした方がH.264/AVC・H.265/HEVCともに若干ですが速くなります。それと比べるとAVX2無効にした場合、効果の薄いH.264/AVCでも遅くなる当たり、Zen2のAVX2効率はIntelに近づいた、と言っていいでしょう。なお、面白いことにH.265/HEVCでAVX2無効対決では、有効時と違い3600の方が速くなっています。このことから、プロセッサ能力そのものは3600の方が高いものの、AVX2の能力に限って言えば8700・Intel系の方がまだ上でその分H.265/HEVCでは並ぶのが精いっぱいだった、と言っていいと思います。


AMDのプロセッサはTMPGENcでの縮小リサイズが苦手、これを言っているのはなぜかわたしだけなんですが、事実です。FXの時はIntel比でそれがはっきりしていたせいか商業サイトや雑誌・PCショップの検証記事において動画エンコード比較の絶対条件として欠かさないものでした。縮小リザイスを行わなくなったのはAVX2を使うx265エンジンが使われるようになってからです。実はその傾向はZenになってからも変わっていません。前に試したときはまだ縮小リサイズは苦手でした。それがZen2になって変化はあったのでしょうか。ここからはより縮小リサイズの幅を増やすため、元ファイルを1920x1080の30分のMPEG2-TSに変更し、1280x720へ縮小しながらのエンコードを行います。1920x1080のまま、リサイズなしの結果と比較してみましょう。

H.264/AVC:1920x1080:30分
3600:12分23秒
8700:13分29秒
1700:14分18秒

H.264/AVC:1280x720:30分
3600:08分24秒
8700:09分13秒
1700:10分20秒

8700はともかく以前の検証では縮小リサイズの苦手がはっきりしていた1700でも割合で言えば他に若干劣る程度の時間短縮になっています。ひょっとしたらTMPGENcは縮小リサイズのフィルターを変更したのかも知れません。Ryzenのシェアが拡大している昨今、AVX2のような拡張命令ならともかくただのリサイズのような基本的な部分で苦手のまま放っておくわけにはいかなかったのかも知れません。だとすると、以前からの弱点の改善を見るという点で言えば7は不向きとなってしまいます。普通改良というのはいいことなんですけどね。なので、旧バージョンの6も使って検証します。6はすでにサポートが終了し、バージョンアップも行われていません。が、7ではどちらかというとYouTubeへの投稿動画の作成のような機能が強化され、画質と容量を重視したエンコードという従来の長所はあまり考慮されていない印象があるため、6を使い続けている人も多いと思いますので、ちょうどいいかも知れません。では、まずH.264/AVCの1920ままと1280リサイズ動画の両方を比べてみましょう。

H.264/AVC:1920x1080:30分(TMPGENc Video Mastering Works 6)
3600:12分25秒
8700:13分30秒
1700:14分55秒

H.264/AVC:1280x1080:30分(TMPGENc Video Mastering Works 6)
3600:08分57秒
8700:09分29秒
1700:11分46秒

速度が速くなりすぎてわかりにくくなっていますが、7と比べると1700だけ縮小リサイズの時間短縮の割合が悪いのはわかります。そこを考えると、Zen2ではそこは大きく改善したと同時に、TMPGENc Video Mastering Works 7ではZen向けの最適化が行われている可能性が高くなりました。一方、Zen2はほとんど変わっていないうえ、今までは見られた縮小リサイズ時によるIntelCPUとの逆転現象も起こっていません。従来型のリサイズフィルタにおける弱点は克服された、とみて間違いないでしょう。


それ以外、無料で使えるソフトの傾向も試してみます。AMDのデモでも使われたHandBrake、いつも使ってるMedia Coder、利用者も多いと思われるAviUtl+rigaya氏のプラグインという組み合わせ。条件は同じで1920x1080の30分MPEG2-TSを放り込み、速度MediumのCBR4Mbpsです。Aviutlはd2vファイルを作成してそれを利用しました。AviUtlに限り、インターレース解除は掛けていません。設定が異なるため、ソフトごとの速度差より同じソフト内での各プロセッサの速度に注目してください。

HnadBrake
H.264/AVC 1920x1080
3600:13分55秒
8700:14分47秒
1700:17分06秒

H.264/AVC 1280x720
3600:10分25秒
8700:10分24秒
1700:12分08秒

H.265/HEVC 1920x1080
3600:22分38秒
8700:22分31秒
1700:31分05秒

H.265/HEVC 1280x720
3600:20分22秒
7800:19分35秒
1700:26分18秒


MediaCoder
H.264/AVC 1920x1080
3600:10分05.6秒
8700:11分03.0秒
1700:11分35.3秒

H.264/AVC 1280x720
3600:05分46.9秒
8700:06分40.4秒
1700:06分59.2秒

H.265/HEVC 1920x1080
3600:29分50.4秒
8700:29分25.0秒
1700:37分06.9秒

H.265/HEVC 1280x720
3600:21分11.8秒
8700:19分00.8秒
1700:29分50.8秒


AviUtl
H.264/AVC 1920x1080
3600:22分26.7秒
8700:24分42.7秒
1700:26分12.8秒

H.264/AVC 1280x720
3600:17分37.0秒
8700:19分41.7秒
1700 20分47.1秒

H.265/HEVC 1920x1080
3600:30分02.6秒
8700:29分54.7秒
1700:41分43.8秒

H.265/HEVC 1280x720
3600:23分41.5秒
8700:23分26.2秒
1700:32分21.9秒

概ねどのソフトも同傾向にあるのが分かります。まぁエンジンは全部x264とx265で同じですからね。違いはデコードとフィルターの処理でしょう。

ここまで言えることは
1.Ryzen5 3600は立派なZen2コアを採用したCPU、先々代で8コア/16スレッドの1700はもちろん、まだ現役で1万円ほど高く、同じ6コア/12スレッドのCore i7 8700もプロセッサ部分の性能で言えば凌ぐ。
2.弱点であったAVX2や縮小リサイズの問題は大きく改善されている。ただし、その部分に限って言えば一歩Intelに及ばないため、H.265/HEVCへのエンコードで言えば横に並ぶのがやっと。わずかだが後れを取る。

ただし、Core i7 8700には内蔵GPUがあり、グラボを増設しなくてもPCを組むことができるため、用途は大きく広がります。残念ながら3600より下位モデルであるAPU機はZen+コアのため、性能では及びません。このGPU内蔵に一万円の価値を見出すかどうか、でCore i7の価値は決まると思います。ただ、Intel機の利用者はi7の内蔵GPUを使わず、グラボを別途装着するケースが多いようです。今そういう使い方でPCを組むないし買うのなら、Intel機よりAMD機を買ったほうが差額を他のパーツに回せるため、快適な環境を手に入れることができるでしょう。かつてはAMDのマザーと言えば基本的な構成のものばかりでIntelに比べると選択肢で劣っていましたが、今は差がなくなりつつあります。CPUは下位ですらこの性能ですからね。

正直記事を書いていて、途中から1700を比較対象にするのが気の毒になってきてました。なにせコア数で劣る3600に全敗ですからね。それくらいZen2コアがすごいということなんです。新Ryzenに興味のある方、上位の7や9が売り切れていて買えないのなら、5の3600はいかがでしょう。IntelAMD機を問わず、一世代前の一般向けハイクラスに勝るとも劣らぬ性能を持っていますよ。どうせ9月になれば12コアとかは中古でたくさん出てきますって。それまで遊ぶには3600は最適です。わたしもそのうちこのPCのCPUを3600からもっと多コアに交換するつもりですが、その時は3600は今の1700搭載PCに移植しようと思ってます。思った以上に長く使えそうなミドルロークラスのCPUでした。コストパフォーマンス抜群、ぜひお手元に。

AMD Ryzen 5 3600 with Wraith Stealth cooler 3.6GHz 6コア / 12スレッド 35MB 65W【国内正規代理店品】 100-100000031BOX
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続・ノートのアーチチ

2019-05-13 23:54:54 | 意味なしレビュー
どうも~、暇なのでYouTubeの見過ぎで"破産寸前"のキャッチが気に入りました、破産寸前ではないkrmmk3です。どちらかというと常に十分な貯金がないと心配で夜も眠れないタイプです。

先日、Lenovoから新製品のお知らせ、なメールが送られてきまして、それによりますとRyzen Pro、それも3000番台のRyzen2を搭載したビジネス向け15.6インチのThink Pad E595が出るとか。わたしは宗教上の理由でAMD製APU機しかノーパソを選択しない人間なので、逆にAPU搭載の新型が出るとなると気になるところ。ちなみにLenovoのThinkPadにおけるAMD搭載機はデスクトップ代用のEシリーズとモバイル兼用のAシリーズがあり、Ryzenの代になってからはAシリーズのA285とA485しか出ていませんでした。と言ってもA485はディスプレイが14インチでストレージが2つ(2.5インチ+M.2)つくなど単にAの型番がついているだけのEシリーズにしか見えないのですが。ちなみにE485/E495というモデルは海外のLenovoサイトだけに見られ、前者は一見A485と似ていますが若干重く、カードリーダーがないなど劣る部分がある印象で、Ryzenは2000番台。後者はRyzenの3000番台のAPUが搭載となっていますが、E595と何が違うのかよく分かりません。日本だけ595なんでしょうか。
わたし、日本版E595が3000番台だということに最初チェックした時点で気づいておらず(なので修正しました)、そのおかげでカスタマイズまで済ませたThinkPadを購入直前で止めることができたのですけどね。いけません、破産寸前ではありませんが、先々月お金を使い過ぎたのでまだ自粛しないといけないのです。ましてノーパソ。仕事用もお遊び用もまだ十分使えるのを持っています。

ただ、やはり仕事用にまわしたFX-7500搭載のE455の熱さは気になりますね。一応プラン変更でだいぶマシになってはいるのですが、机の素材で結構熱が変わる模様。冷たい机の上ならそれほど熱が上がらないとは言え、普段使うのは熱を吸わない古い木の机の上。ならもっと低発熱のモデルに買い替えるのも・・・。いや、熱さえもう少し抑えればこのノーパソはまだまだ使えます。なのでちょっと考えたのが、ノーパソの熱を吸収してくれる台。これである程度熱を抑えてくれれば、これからくる夏でも快適に使えるのではないか、と浅はかに考えてみたのです。ノーパソの裏側も結構熱持ちますしね。しかし、実際ノーパソの下に熱を吸収してくれる台などを置いて、本当にCPUの熱を抑えることができるのか? 買う前に簡易なテストをしてみたくなったのですよ。あくまで試し、本物ほど効率よく熱を吸ってくれなくてもいいのですが、ある程度は熱は吸ってくれないと困ります。なにか代用品はないか、と探して・・・。たどりついたのが、どこの家庭でも転がっている余った光学ドライブです。先日、相性の問題で一部のBDソフトを再生していると特定の場所で読み込みがおかしくなって映像が飛ぶドライブを別のと交換した(実際それで前述のソフトは無事再生できるように)ので、古いBDドライブが余っていたのです。壊れてもいいので、これの上にノーパソを載せましょう。前面パネル以外の表面はスチールだから、それなりに熱を吸ってくれるはず。なるべく動作中に熱くなる部分にドライブの中央が来るように置きます。上でキーボードをたたくのは不安がありますが、外付けのトラックボールで操作してYouTubeを再生するくらいなら問題なし。あと、ひょっとしたらブラウザによってYouTubeの再生の発熱が異なるのではないか、ということも気になったので、Edge、Firefox、Chrome、OPERAの4ブラウザで調査してみることにしました。

条件
1.『モンスターハンターワールド:アイスボーン』プロモーション映像①の480pをリピート再生で3回再生(合計約10分強)して、終了時点までの最大熱をCore Tempで計測
2.あらかじめブラウザでYouTubeへのアクセスをすませておき、各ブラウザを最小化してPCを冷ます。43度くらいまで下げておけば良し、とする。フルスクリーンモードにはせず、右側に他の動画のサムネがいくつも表示されるモードを使用
3.計測開始と同時に一度ブラウザで「再読み込み」を実行する。リピートの有効と480p固定は素早く行う
4.一回目は吸熱用として光学ドライブの上にのせ、二回目(もちろん冷やしてから)は吸熱能力のほとんどない古い木の机の上に置きなおして再調査
5.これを各ブラウザで計測する

てなルールです。このFX-7500ノーパソだと40度以下まで冷やすのがキツイので43度を妥協ラインにしてあるのです。BristolRidgeの方だと同じ時間でちょっとほっておくだけで26度くらいまで下がるんですけどね。さて、結果はと言いますと

Edge
onドライブ 65度
onデスク  69度

Firefox
ドライブ 56度
デスク  57度

Chrome
ドライブ 65度
デスク  68度

OPERA
ドライブ 76度
デスク  75度

おお、Firefoxがメチャクチャ優秀! そしてOPERA熱すぎ!! 一応全部のブラウザ、もちろんOPERAもハードウェアアクセラレーションは有効にしてあるんですけどねぇ。多分OPERAが熱いのは特徴であるYouTubeの動画だけを単体クローン表示できる機能のせいだな。便利なんですけどねぇ(まぁFirefoxでもプラグインで似たようなことはできますが)。適当に選んだ光学ドライブの吸熱効果ですが、まぁそこそこ出ているようです。ちなみにOPERAだとむしろ熱くなっているのは、ドライブ表面のスチール部分の熱の許容容量を超えたので、ノーパソを加熱する結果になってしまったせいでしょう。実際、EdgeやChromeだと表面が少し、Firefoxだとほぼ中央部分だけが多少暖かくなっている程度だったのに対し、OPERAだと側面の下部までかなり熱くなっていましたから。
おそらくもっと吸熱効果や放熱性のよい台を使えばもう少し熱は下がるでしょうから、吸熱する意味はありそうです。ただ、使うソフトを見直すのはそれより先にやるべきでした。あくまでFX-7500搭載ノーパソを使った場合、という条件でのことなのですべてのノーパソ環境で同じになる保証はできませんが、ノーパソでYoutube閲覧のためのブラウザはFirefoxがよさそうです。ただし、あくまで発熱が50度台にとどまるのはYouTube閲覧での話で、ブラウザでタブを何個もどんどん開いていく際の発熱は、Firefoxでも平気で70度とか行っていたことを書いておきます。


ただの雑談。
昨日から昔書いた映画「メカゴジラの逆襲」に関する記事にアクセスが少し多く来ています。なんでかなと思ったら、この間「ゴジラ対メカゴジラ」で行われた極上爆音上映会の「メカゴジラの逆襲」が同じシネマシティーで行われているんですね。ただし、前回のようなゲストトークショーありのイベントではなく、17日まで継続して行われる上映会のみのようですが。わたしが「メカゴジラの逆襲」の評価文を書いた時点では「真船博士は恐竜生存説を唱えたために学会を追われた」が怪獣オタの間でも常識として扱われていましたが、さすがに時間がたって見直す機会も多くなったためか、今は「生物をコントロールする実験を恐竜(恐龍)に対して行おうとした」という方が正しいとなっています。あの時の件についてちょっと追記すると

「恐竜について(お父様の)意見を聞きたいと」「意見を聞きに来るのが15年遅かったな」
「あの人は、一ノ瀬さんは、お父様の説はきっと正しいと言ってたわ」

と言うセリフも劇中に見られます。特に後者の"説"という単語は、昔の「恐竜生存説」と結びつきやすく、より紛らわしくしていたでしょう。
ただ、今なお判で押したように「真船博士は学界を追われた」「学会から追放された」と言われているのは少々疑問。パンフレットでは「世間を追われた」、劇中では「彼は、この研究所を辞めたんです。と、いうよりは、辞めさせられたと言うべきかもしれませんが」、「世間から抹殺した」「学会から抹殺した」という表記のみが行われており、「学会を追われた」とはありません。まぁ概して言えば「学会を追放された」というのが間違いなわけではないですが、どちらかと言えば「世間を追われた」というべきでしょう。
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