先週取った休日の話。
休みを久々にとったのはちょうど確定申告が終わったこと、一応相続の目途がつき、なんとか相続税の支払いにわたしの貯金を全額つぎ込んだり家を手放したりするところまでは行かなくてもよさそうだ、となったこともありまして、ちょっと気が楽になっていたこともありました。本来ならもう少し、あと数日後の日にしてコレを見てきたかったのですがけどね。
日比谷に高さ3メートルの“新・ゴジラ”像誕生 沢口靖子「今にも動き出しそう」
どうしてもスケジュールの都合上、この時の週末を逃すと半年以上臨時休業をするのは無理だったもので、仕方ありません。
あと、どうしても一度東京へ行って姉の家においてあるPCを回収したかったんですね。しょぼいPCではありますが、今となっては貴重なPT3が刺さっているんです。もちろん手持ちのPT3もありますけど、もう一枚欲しい・・・。未だウチではPT2が現役で、全く問題なく動いてはいるのですが、いかんせんマザーボードにPCIバスが付くことが少なくなりつつあり、いつマザーボードの問題で使えなくなってもおかしくない状況になっています。まぁ出てからかなり時間のたっているPT2がいまだに性能的に現役バリバリ、というより現役パーツに代用品がほとんどないというのが異常なのでありますが。なのでPCの回収はついで、本命はPT3の回収なのでした。
PCの自宅への転送の手続きなどを済ませたうえで、一日くらいは秋葉原でもうろつくか、と散歩がてら行ってきました。噂やサイトのニュースでちらちら目にしてはいましたが、以前はわたしが必ず寄っていた店がかなりなくなってしまっています。寄ってはいたけど買い物をするわけでもない店ばかりなので物欲を満たすという面では変わらないのですが、眺めるだけでも楽しかったお店が、それも数店舗(一年以上来てなかったので)もなくなっているのは寂しいものです。その一方で本当に利益出ているのか?としか思えないような品揃えの、外から眺めたことしかない店がいまだ営業中だったりするのは妙に元気をもらえたりしますけどね。ええ。
お金の問題が一区切りついたこと、物欲という点ではもっとも書き立てる街にたったこと、ということもあって、やはり「買いたい」欲がフツフツと湧き上がってきたわけですよ。ええ、PCの中身を大幅に入れ替えたい欲を抑えきれなくなったんです。
ウチにデスクトップPCはテストなども含めて4台あります。まぁ最近はテストをやることも少なくなったので常時4台稼働というほどではなくなっています。それゆえに中身がちょっと古いままほったらかし状態なのです。
メイン機はRyzen7 1700機。まぁこれは全く問題ないでしょう。次が出てもZen+くらいならこのまま交換しない予定です。噂のZen2の全貌が明らかになってから検討しましょう。普段使いはA10-7850K。これはかなり古いです。動画エンコード以外の用途ならそれほど重い作業をやらせるわけではないのでこれでも足りると言えば足りるのですが、さすがに寂しい。それにRyzenGが出ましたし、やっぱりこれと交換したいのです。ただ、このA10-7850Kを収めているPCのケースが少々使いづらく、ポロポロ問題が出てきたのでこっちも交換したいんですよねぇ。ケースは地元の量販店とかじゃ碌なのが売っていませんし、どうせ通販便り。それならRyzenGごとまとめて買ってもいいし、なんならBTOパソコンにしてしまうのもアりかと思ってます。もうちょっと後でもいいでしょう。
もう一つの交換本命はCore i7 4770機。これは発売日で言えばA10-7850Kよりも古いヤツです。IntelのCPUアーキテクチャとしても世代落ちのもので、エンコード作業でもその差は感じます。それに先日問題になったCPUの惰弱性、特にIntel製CPU特融の問題の影響が避けられない世代でもあります。OS側からソフト対処で対策したそうですが、Haswell以前のCPUでは最新のアーキテクチャに比べるとパフォーマンスの低下が出やすいそうで。そうでなくてもある差がますます開くことになる・・・ということでこちらが最優先で買い替え決定となっています。ただしこっちのケースは気に入っていますし使いやすいので外はそのままで。ただしケースがやや小さいので、メモリスロットが少なくなってもいいので幅が狭い、24cmをフルに使っていないM-ATXマザーは必須です。
最後にCore i7 6700機。世代としては二世代前のハイロークラスですが、アーキテクチャは変わっていないのでまだ現役世代かなと。Ryzenにはおよびませんがエンコードもまずまずできますしね。最新のCoffeeLakeのi7にしたいな、という思いもあるのですが、CoffeeLake世代だとi7よりもi5の方がよさそうなんですよねぇ。6コアだしi7ほど無理していないようで発熱量や消費電力も問題なさそうだし。この6700はもう少し様子を見て、4770をCoffeeLakeのi5、Core i5 8400へ変更することを狙うことにしましょう。
さて、とりあえず目的は決まったので、あとはそれに合ったマザーを探すのが前提・・・とうろうろしていたのですが、ショップにあるマザーのどれもがしっくり来ません。CoffeeLake、というか第8世代Core対応のマザーは機能豊富な"GAMING"を謡ったATXマザーが主流で、M-ATXは目立ちません。種類もない印象で、むしろMini-ITXの方が目に付くくらいです。もちろん厳密に数を数えればMini-ITXよりM-ATXのほうが多いと思いますが、今までの感覚でとらえていたよりもMini-ITXが多く売られ、逆に本流であると思っているM-ATXが少ないのは確かなのでそう感じるのでしょう。これはどういうことなのか。店員さんの話によると「チップセットがZ370しかないため、製品がやや偏っているのではないか」ということでした。ああ、なるほど。第8世代Coreは第7世代と同じLGA1151ですが、チップセットはZ370しか現状では使えるものがありません。クラスハイエンドの8770Kを使うことを前提としているため、当然機能は最高クラスで、マザーボードメーカーへの販売価格も最高クラスでしょう。ゆえにメーカーとしては利益のために付加価値を見てもらう比較的高額な製品に搭載したい、というわけで、"GAMING"を謡う高性能マザーや拡張を前提としないために多機能を要求されるMini-ITXが優先され、並の性能でいいから低価格を要求するユーザーが好むされているM-ATX、特に省スペースモデルはあまり売りたがらないというわけですか。そういう層に向けてなのか、いまなおマザーボード売り場では第7世代Core向け製品が大きな面積を保ち、売られています。ですけど、第7世代じゃ魅力がないんですよねぇ。わたしは「Intel最大の利点は選択肢の多さ」と今まで言い続けてきていましたが、少なくとも第8世代Coreに関しては認識を改めなくてはいけないようです。仕方ありません。そういう低価格向けならIntelよりも選択肢のありそうなAMDのAPUにしましょう。Corei5 8400は後でBTOで買えばいいかな。
※1 この時は見つからなかったのですが、GIGABYTEからZ370M DS3Hというマザーボードが出ています。これは幅が19.3cmしかなく、M-ATXフルサイズの24cmと比べると5cm近く短いため、省スペースッケースにも入ります。しかもメモリスロットはちゃんと4つキープしていることをはじめ、特にカットされた機能がない(拡張スロットのみ少な目)というわたしの理想に近いマザー。これならよかったなぁ。
※2 実はBTOやショップ系PCではなぜか第8世代Core i5は扱いが悪く、品ぞろえにないショップさえ存在します。i5の入荷状況が悪いのか、上から二番目のポジションで売られているi7 7700Kをある意味凌駕するi5は都合が悪いためかは分かりませんが。やっぱりバラで買うかなぁ。
と、言うわけで当初の予定変更、AMDのAPUにしましょうか。いや~仕方ないなぁ。AMDならチップセットの複数用意され、下位の選択肢も(第7世代のIntelほどではないにせよ)存在します。今までのAMDなら、チップセットはあってもマザーボードメーカーが製品を作ってくれなくて結局選択肢がない、というのが当たり前でしたが、今は少なくともDIYなPC用ならなにかしら要求に応える製品が存在する、までになりました。一時のことを知っているだけにちょっと感無量です。今回の条件は
・RyzenGがそのままで動く
・M-ATXで幅が小さめ
・DVI-DとHDMIの出力を持っている
・PCI-Expressが挿さる~と、いうかPT3が動く
妥協点としては
・チップセットはローエンドでいい
・メモリスロットは2つでもいい
・DVI-DとHDMIは排他でもいい(最近はあまり見かけなくなったが、LlanoのころはGPU性能もあってそれが普通だったので苦労した)
・拡張スロットは最悪PCI-Expressx1が1個あればなんとかなる
・ケースにドライブベイが4つしかないのでSATAは4つあればいい
こうしてみるとMini-ITXでもイケそうな条件ですが、そっちはそのうちに。今回はあくまでM-ATXなんですから。結局あれこれ吟味した上で購入したのはASROCKのA320M-HDVです。
実際ほとんどの機能が妥協点ギリギリであります。A320はAM4プラットフォーム向けチップセットで性能は一番下ですし、拡張スロットはPCI-Expressx1とPCI-Expressx16(APU利用の場合x8動作)が一つずつだけ。SATAも4つしかありません。が、M.2SSDが使えます。M.2を遣おうとするとSATAと排他利用になって番号の大きいSATAが使えなくなり、結果搭載できるHDDが少なくなる、なんてマザーボードもありますが、A320M-HDVのマニュアルにはその旨記載されていません。もともと使えるSATAが少ないため、排他の必要がないのかもしれません。いつかM.2SSDにしてHDDをその分増やしてみたいです。ただし、本マザーのM.2SSDはCPUの時になら32GB/sになりますが、APU利用時には16GB/sまでに落ちてしまうそうです。ベンチマークを測った数字に一喜一憂しないのなら十分ですが。メモリスロットは2つしかない分幅は小さめで20.3cm。DVI-DとHDMIは両方ついているうえ、D-SUBもあって全部同時利用が可能。ちなみにディスプレイ出力がないA320Mというマザーもあるので注意。同時に購入したAPUは、ちょっと迷ったのですがやっぱり今回はRyzen5 2400Gに。メモリは無難にDDR4-2400の4GBを二枚。マザーの性能で言えばOC扱いで3200+まで使えるらしいのですが、それはCPU利用時でAPUの時は2400が最大とのこと。これはチップセットの性能から見ても仕方ないですね。それにわたしは割と無難を好むタチなので問題ないです。
と、思い切って買ったのjはいいですが、まだ手付かずでいます(笑)。休みの間のしわ寄せが回ってきて、それどころじゃないという(笑々)。本当はこうしてブログなんか書いている時間取るのもどうかと思うくらいなんですけどね。次の通常の休日の時にでもボチボチ組み込もうかと思ってます、はい。
そういえば話変わって。AMDのCPUやチップセットにも特融の脆弱性が発見された、なんて話がいきなり出てました。大きな脆弱性が発見されたIntelよりAMDの方が安心して使えると思っていたのに早くもその話は覆るのか、と思っていたら。
「AMDのCPUに深刻な脆弱性がある」とのCTS Labs発表による一大騒動まとめ
その脆弱性をつくには管理者権限を使ってマイクロコードを書き換えたりBIOSを書き換えたりしなければならず、その場合パスワードどころかパソコンが物理的に乗っ取られている状態である、つまりわざわざパソコンを盗み出してプログラムを書き換え、また元に戻すのような作業をしなければ使えない脆弱性であったとのことです。管理者権限を乗っ取られればCPUの脆弱性以前の問題であるため、意味のない脆弱性だ、との見方が強くなると同時に、それを公開したCTS Labsは「AMDにその脆弱性を通告して、24時間と立たずに一般公開した。対処どころか検討する時間も与えないルール無視の態度」「過去にそうした脆弱性を調査報告した実績がない、突如として登場した謎の企業」という怪しさの方が目立っていったように思います。さらに公開した動画の背景は合成という点も怪しさを増大させましたし。話を大げさに持っていこうとした目立ちたがり屋の売名行為か何かな気がしますが、そんなほぼ使われないだろう脆弱性にもキッチリ対処してきたAMDの対応は光ります。
AMD、CTS-Labsが公表したチップ脆弱性を修正へ--悪用には「管理者権限」が必要
少なくともIntelの時の問題とは比べ物にならないほど小さな話だったと思います。まぁ当面安心して使えますね。
さらに全く関係ない話。
3月26日の午前8時30分~12時に間くらい、gooブログが一時停止になり、ウチを含むブログの閲覧もできなくなるとのことです。放っておけば復旧するでしょうから、その時間アクセスできなくても気にしないでください。