録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

また4K8K放送見てきた

2019-01-22 00:06:05 | 次世代ビデオへの懸念
この間の休日、またしても4K8K放送の見学に某量販店に行ってきました。その前に行ったのとは違う店です。前に行った店で見た4K8K放送の画質はひどいものでしたが、ひょっとして照明がHDR放送向けでなかったとか、そもそも調整がヘタクソな店員しかいないとか、放送とは違う理由で画質が悪かった可能性も否定できないな、とちょっと思いなおしましたので別の店に見に行くことにしたのです。大きく違うようなら今後下見は最初のA店ではなく今回のB店一択にしよう。

見に行きましたら、そも店Bにはちゃんとシャープの8Kテレビがデンと置いてありました。テレビ売り場の力の入れ方がA店とは全然違います。必ずしも店舗がA店より広いわけではありませんから、B店ではまだテレビは見捨てていない、ってことなんでしょうね。超巨大な8Kテレビに映っていた放送はやっぱりフィギュアスケート。とりあえずこれ放送しとけ、ってことなんでしょうか。前見た放送は背景が黒いせいもあってかなり残像がひどく目立つものでしたが、今回は大勢の観客がいるリンクで滑っているシーンなせいか、選手には目立った残像がなく、割と安心して見られました。やはりA店では照明か調整のミスでもあったのでしょう。ただし、それは選手だけに注目した場合であり、背景の、大勢のお客さんの方に視線を向けるとほぼ常時ブレブレ、まるで解除してないインターレース映像です。解像度は高いのにほとんど表情も読み取れません。もちろんフィギュアの選手はリンクを大きく使って高速で滑っているので所謂"テレビ"の映像なら描画が追い付かず、こうなるのも当たり前ですが、8K放送は従来の放送と違ってプログレッシブ、最初からインターレースを使ってないうえ、フレームレートは最大120とされています。選手の動きを見せることを優先したため、お客さん部分は二の次ということなんでしょう。HDR放送の理想で言えば、高い解像度と色再現によって、今までのテレビ映像とは違う、あたかもその場にいるような臨場感が楽しめる、になるはずでしたが、機材の能力かエンコーダーがまだ未成熟なのかはたまた理想が高すぎなのか、所謂テレビの映像からまだ抜け出ていないというのが素直な感想です。思ったより色も薄めでやや作った感もあり、超巨大で解像度は高いものの液晶特融の立体感のない平たい映像でしかありませんでした。
同じく液晶の4Kテレビに映っていた日本放送協会系4K放送を見たのですが、やはり印象は変わりません。こっちはほとんど動いていない映像だったので崩れてはいませんでしたがなんとなく背景がうまくボケず、色も薄くて映像が平たく感じます。ひょっとしたら有機ELテレビで見ればだいぶ違ったのかも知れませんが、あいにくと有機ELの4Kテレビは専用のデモ映像か、なぜか地上波の放送しか映っていません。そして例によって有機EL4Kテレビで、量販店の照明で見る地上波の放送は本当に汚く見えます。有機EL映像のキレイさはプラズマやブラウン管のように汚い部分を適度にごまかしてくれるキレイさではなく、悪い部分もハッキリと映し出すキレイさなので、地上波や最近のBS放送の悪い点が見事に浮き彫りになってしまうのです。補正もかなりクド目に入っているうえにタイムラグがある製品も少なくなく、悪い意味でテレビやメーカーごとの画質補正の方針も浮き彫りになります。個人的に有機ELテレビには期待していたのですが、現状の映像処理では放送も映像ソフトも全部4Kに移行してしまうのでない限り、有機ELテレビは勧められないですね。

そしてこの間やっと気が付いたのですが、テレビのラインナップって完全に「40型以上」と「32型以下」に分けられてるんですね。昔ならその中間のブラウン管なら36型(「29、ワイドにするなら36」ってCMが懐かしい)液晶なら37型があったわけなんですが、もうとっくに、Amazonとかの在庫で見ると2011年を最後に用意されなくなっているみたいです。いやー、今まで気が付かなかったというのは、それだけわたしテレビという映像機に無関心でいたのか、と反省しかりです。
以前から何度も「日本でテレビがもっとも売れるサイズは32型」と主張してきました。そして32型で受信できない限り、HDR放送が短期間で普及率50%というのはあり得ないと確信しています。ただ、メーカーはどうしても4K8という解像度をHDR放送においては最優先、前面に押し出したいと考えているようです。そのため、少しでも大きなテレビを売りたい。そのせいか60型70型という非常識なサイズのテレビばかり売りたがっていますが、メーカーの作るテレビがどんなに巨大化しようと消費者の住む家が巨大化するわけではありませんし、いまやリビングで家族そろってテレビを見る時代でもなし、テレビは個室で自分一人で所有して使うものですし、部屋に置く家電の中で最優先されるものでもなくなりました。だからやっぱりボリュームゾーンは32型なんです。ただし、だからと言って32型を主力としてテレビを売ると、テレビが個室においても二度と家電の主力に返り咲けない、かつてのラジカセの道を歩むのは目に見えています。それを受け入れず、リビングはもちろん個室においても優先度の高い存在としてテレビがこれからもあり続けたいのなら、どうしても32型を卒業するに最適なサイズ、昔の32型程度の設置面積で置けるだろう36~37型を用意しないとどうしようもないんです。でも4Kどころか2Kの37型すらメーカーのラインナップから姿を消しています。なんでなくなったのかはわかりませんが、わたしが一番消費者が求めるテレビというのがわかっているメーカーと考えているオリオン電機ですら37型を用意していないところを見ると、おそらくパネルが入手できないんでしょうね。パネルメーカーが作ってないんでしょう。多分ポスト32型としての37型の必要を全く考えてないわけではないでしょうが、作れないのだから仕方ないというところでしょうか。
日本メーカーは4K8Kを武器に世界において次世代テレビ規格の主導権を握るのが目的なのでしょう。ただ、テレビがデジタルになってからの所謂コモディティ化、部品を買ってきて組み立てればテレビになる、というメーカーに必要なのは技術ではなく生産能力になる方式に乗っかってしまって今までの方式が通用しなくなりました。それに加えて国内から大半の海外メーカーを追い出してぬるま湯につかった独占市場で一儲けできたために開発能力が落ち、弱体化しています。その結果、わたしの想像のようなパーツメーカーの都合に合わせた製品しか作れなくなっているとしたら、もう新規格を作る資格すら持ち合わせていないんではないでしょうか。言い過ぎかも知れませんが、まぁ録画を規制したり禁止放送にできる状態をキープし続ける限りわたしが4K8K放送に対してよいことを書くことはないので、むしろ今回は甘いなぁ。B店の画質がA店よりかなりマシだったせいかも。


寒波のせいでついに地元に雪が降りました。ああ、衛星放送の映りが悪い・・・。アンテナの雪落としたい。ケーブルがCSも再送信してくれればなぁ。
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4K8k放送みてきた

2018-12-18 09:40:34 | 次世代ビデオへの懸念
今年も残すところ、あと二週間となりました。年末年始になると昔は海外旅行も当たり前、芸能人となればハワイに行くのとこっそり離婚を発表するのが恒例行事、なんて時期がありましたが今はどうなんでしょうね。戦後二番目に長い景気拡大が続いていてそれを超えるのも確実視されておりますが、世間の景気はどのくらい回復してるんでしょうね。少なくとも景気拡大という言葉は必ずしも好景気を示す言葉ではなさそうですが、どんなもんなんでしょ。

昨日、店の休日を利用して久々に量販店のテレビ売り場を見学してきました。残念ながら世間的な休日である日曜日ではなかったのでテレビ売り場には全く人がなく、流れが見えなかったのですが、代わりにじっくりとテレビそのものを見ることが出きます。当然のようにテレビ売り場は超大型の4K押し、70型も当たり前、60型を切ったらテレビにあらず、そんな展示の仕方です。その一部のテレビで先日から始まった4Kと8Kの放送が映っています。聞いた話では「民放系は4Kと言ってもほとんどがアップコンバートで4Kの映像は一部だけなのに対し、NHKBSは基本4Kでは4K、8Kでは8Kの映像を使う」とのこと。それに合わせてか、ちょうどNHKBSの4Kと8K放送で、空手とフィギュアの再放送をやっています。スポーツ系は現状の放送の実力を見るのにちょうどいいですね、ちょっと見てみましょう・・・。うーん、噂とはかなり遠い画質、としかいいようがありません。4Kの空手道はなぜか人物のあちこちに紫色が浮いていて、まるで全身青タンだらけです。細部もにじんで潰れています。もちろんその潰れ方は地上波より解像度が高い分弱めではありますが、思ったほど美しくありません。8Kに至っては液晶特融の残像がひどく、美しいどころかガッカリレベルでした。量販店の明るい照明の下でかなりの至近距離で見るのと、そこまで明るくない一般家庭の部屋である程度距離をとってみる映像ではもちろん違いはありますが、新次元の映像とはいいがたいものでした。実はどちらもネイティブな4K8K映像ではなかった、ことも考えられますが、わざわざスポーツ番組の再放送にアップコンバートを使うかな? とも思いますし。
こういう印象を感じるのは前から言ってますようにわたしが4K8K放送に対して悪印象を持っているからでしょうし、8K放送を映していたのが8Kテレビではなく4Kの液晶テレビであったこともあるでしょう。せめて有機ELテレビで見てみたかったところですが、有機ELは専用のデモ映像しか流してくれていませんでした。少なくとも、現状の4K8K放送はわたしが昔、秋葉原のバブリックビューイングと称したロンドンオリンピックの映像で感じた「不気味の谷の域に達した」には遠く及ばない状況です。まぁあの時は映像もじっくりと時間をかけてエンコードされたうえ、映像機器も最高のものを使っていたでしょうから、年月が経っているとはいえ、普及用の映像パネルと将来に向けたテストを兼ねたエンコードの映像じゃ比べ物にならないのも仕方ないかも知れません。まだ4K8K放送は限りなく試験放送に近い実験段階で、実用的じゃないってことです。初期段階から付き合って変化していく様を楽しみたいというのならともかく、新しい放送に期待して買うには早すぎると断言していいでしょうね。

話ちょっと変わって。
最近はそうした量販店にばかり客を取られてなるかと小規模店も最近は徒党を組んで疑似大規模店みたいな形をとって仕入れ値を下げたりしているようです。それでもポイント還元などでどうしてもかなわないところがあるため、そこは機械の販売だけにとどまらないサービスや営業と言ったものでカバーしているようです。いわば昔ながらの街の電気屋さんの良さを強化しながら価格を下げる、という矛盾に挑んでいるわけです。
そこの人とちょっと話をしたのですが、やはりメーカー側としては大型のテレビを売りたいらしく、どうしても仕入れがそっちに偏るため、チラシの作成の時もそちらを前面に押し出してのやり方になるよう。ちなみにテレビの在庫が常時あるのは一番小さいので32型、それ以下はほとんど扱うことができず、取り寄せで28型の旧型をなんとかそろえるのがせいぜいだとか。さすがに実際の売れ行きまでは聞き出せませんでしたが、やはりその常時取り扱える最少のサイズである32型が一番取扱量が多いのではないでしょうか。
地域によって違うかも知れませんが、我が街の場合テレビのサイズの主力はいまだ32型です。最近中古品を扱う我が店でもようやくテレビの扱いが増えてきました。一時テレビと言えば2010年ころの製造、つまりエコポイントばらまきの時にで買ったすでに古い24~32型くらいばかりで、基本断っていたのですが、今年に入ってからはこの1~2年買ったばかり、というテレビの持ち込みが増えてきました。多分ちょうど買い替えの時期なんでしょう。その8割が32型で、より小さいものはゼロになりました。先に書いたようなお店で32型未満の取り扱いがほとんどないことも影響しているのでしょうが、だからと言って数年前と比べて家が大きくなったわけでもなし、超大型の値段が下がろうと買うのは32型が部屋における限界、な家がまだまだ多いのでしょう。自動車を使わないと持ってこられるテレビのサイズは32型がせいぜい、というのもあるかも知れませんが、売れてない商品は基本複数の人から持ち込まれることはないので、やはり売れるとしたら32型が続いているんだと思います。取引先の人から「Kさん、テレビない?」って聞かれることがありますが、その人たちが欲しがるのも32型です。40型だと大きすぎていらないって言われます。
というわけで4K放送を普及させたいのなら32型の4Kテレビを作るのが不可欠だとわたしは思っていますが、今のところ42型までしか見かけません。PC用では42型を下回る4Kの液晶ディスプレイは存在しているのでやろうと思えば作れないことはないのでしょうが、付加価値の望める超大型を売りたいんでしょうね、やっぱり。超大型だと頑張ってもリビングのテレビになってしまい、自室でテレビに部屋を占拠されずない程度に映画みたりゲームやったりには不向きなので台数に限界があると思うんですけどねぇ。普及させたくないならそれでわたしは全く構わないのですが。
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HDR放送開始、録画に関しては・・・

2018-12-01 11:57:13 | 次世代ビデオへの懸念
※わたしはHDR放送に関して非常に悪いイメージしか持っていないため、基本悪口しか書きません。それを前提に読んでください。

先日、予定していたケーブルテレビの工事が我が家で行われました。メインはサービスを終了する従来型のインターネットから光ケーブルを使った新しい方式に交換すること。ちなみに工事は「2人で一時間ちょっとあれば終わる(あちらの営業談)」はずだったのですが、若干他の家より珍しい配線の引き方をやる必要があるせいか、新人研修を兼ねられてしまいまして(もちろん工事担当者からの断りはありました)、人数は多いし教えながらやるから時間も3時間近くかかるし、とちと不安の残るやり方をされてしまいました。あとで自分でやったネットの設定には少し手間取りました(なにせモデム→無線LANルーター→中継器を介して有線化→HUBにつなげてデスクトップPCをネット接続、とか面倒くさいことをやってますので)が、なんとか終わらせて使ってみたところ、うーん、さすがにファイルのダウンロードは速くなりましたし、Ryzenなど新しいCPU/APUを積んだデスクトップPCならブラウザもキビキビ動くのですが、仕事用のノートPCとかだと前の回線と体感的な差は感じません。所謂"一歩目"が速くなるにはある程度性能が必要なんですね。ただ、PCの大規模アップデートの最中に他のネット経由の作業が必要になった、などの悪条件ならだいぶ違うと思いますので、素直に喜んでおきましょう。
そのついでに、と称してケーブルテレビそのものの工事も行われました。BS/CS放送が直接ケーブルに乗るため、専用のSTBを介さなくても汎用のチューナーでBSやCSを受信できるようになったのです。もちろん前の時のようなSDのアナログに変換して低画質にしてから送信、なんてこともなくなっています。配線ごとに分波器は必要になりますが、むしろチューナーのギリギリまで今まで地上波・BSの2本必要だった配線が一本で済む分取り扱いしやすくなったと言えます。試したところ、一般的な無料のBS放送はもちろんWOWOWと一部のスカパー(試せたのはわたしが契約しているチャンネルのみなので)はちゃんと映りましたので、基本BSアンテナの代わりに問題なく使えそうです。

当日念のため、工事担当者に聞いてみた話があります。「この時期だし、チューナーさえそろえればBSの4K8K放送の受信もこのケーブルを通して可能なのか」と。答えは「全く聞いていないのでわからない」という無難なものでした。まぁ導入する予定はないし、あの4K8K放送に対してお金払って試す義理はないですけどね。
そうしたわたしの思惑とは全く関係なく、本日2018年12月1日よりHDR放送が開始されました。あくまでHDR放送なのですが、数字の方がわかりやすいという理由からか、もっぱら4K放送、4K8K放送と呼ばれています。と、言っても放送が4K8Kなだけで中身の大半は従来放送のアップコンバートにとどまるようですが、それでも日本映画専門チャンネルでは盛んに「八甲田山」の4Kリマスターの放送が宣伝されていますし、日本放送協会では「ウルトラQ」の4Kリマスター版をやる予定のようなどさすがに目玉は用意されています。ただ、「ウルトラQ」はおそらくBD版同様特撮の失敗部分をデジタル合成で後修正してしまったガッカリ版になると思われますので、興味半減なんですが。
将来的には「キングコング対ゴジラ」の4K版の放送も期待できますし、そうした意味では4kのHDR放送自体は決して悪いことではないのですが、それら魅力的なコンテンツも、少なくともわたしにとっては、録画保存できなければほとんど意味がありません。映画館へ映画を見に行くわけではなし、スポーツ中継以外の放送は録画できて初めて価値があるものだとわたしは断言します。で、実際どうなるかと言えば全く情報は出ていません。現在発売されている外付けチューナーの多くはUSBコネクタを備えており、とりあえず外部HDDへの一時保存くらいには対応しているようです。ですが、しょせん自己録自己再のみの、録画というより一時キャッシュみたいな保存させないタイムシフト視聴のためのもので、機械の状態次第では一発アウトの非常に不安定なものです。もちろん外部メディアへのバックアップなどは対応させてくれません。
なにより4K8K放送は、前に一度問題視された「録画禁止フラグが仕込まれていて、録画禁止放送になる」懸念があります。AV業界はBDが新規格でHDRの保存に対応したことで「そんなことがあるわけがない」と火消しにやっきでしたが、「出来ない」と「できる状態にあるがやるわけがない」は天と地ほどの違いがあります。なぜなら、デジタル放送の録画規制だって当初総務省は「ほとんどの番組では規制はしないだろう」との判断で許可したはずだったものが、現状ではもれなくすべての放送が録画規制の対象だからです。このことを決して忘れてはいけません。で、録画禁止フラグを導入可能にすることが許可されたか否か、ですが、あまりに批判が多かったためか、それ以降全く情報が出なくなってしまいました。このことは「批判が多かったからやめた」ではなく、「批判が多かったから、ほとぼりが冷めるまで黙っていて録画禁止にはしておこう」とした可能性が高いのではないかと思います。

実際どこも4K8K放送に関しては「受信・視聴」のことばかりで肝心の「録画」に関してはほとんど触れていません。一般社団法人放送サービス高度化推進協会・略称A-PABの4K8K放送のFAQには
"放送事業者が録画を許可する番組であれば、HDD等に録画できる機器もあります。(例:スカパー4K体験、スカパー4K総合)詳しくは、お使いの機器のメーカーにお問い合わせください。
とありますし、チューナーを販売するメーカーの一つ、アイオーデータは製品ページで"BS 4Kや110度CS 4Kの番組を録画できるレコーダーへと進化。新4K衛星放送の美しい映像を、そのままの画質で録画できます"と書いている一方で商品概要には"放送局側の指定による録画禁止番組の録画はできません。"とも書いています。これは間違いなく4K8K放送は録画禁止フラグを持った放送として許可されており、おそらく最初のうちは一時保存くらいは可能でしょうが、ある程度普及したある日突然全部の番組の録画ができなくなる放送になることができる、ということです。その口実は「現在は録画する人は少なくなり(その理由が規制にあることはもちろん口にせずに)、代わりに配信で映像サービスを楽しむのが主流になっている。だから録画は禁止しても代わりに配信を有料で行えば全く支障はない」ということになるのではないでしょうか。もちろん配信の受信には4K対応チューナーが必須になるでしょう。

過去の実績からしてこうした扱いになる可能性が大いにある4K8K放送の導入予定は、すでに書きましたがわたしにはもちろんありません。ちなみに4K8K放送はA-CASなる専用チップを必要とする暗号解除がないと映像や音声が取り出せない仕様になっており、デジタル放送の時のような革命がおこることはありません。技術的にできたとしてもB-CASの時と比べれば違法扱いはたやすくできるでしょうし。相変わらず2020年のオリンピックまでに普及率50%になる、と総務省もマスコミも口にして宣伝していますが、少なくともわたしは普及の敵に回ります。最近の携行から実態をとらえなくても平気で数字の水増しくらいはしてくるでしょうから発表だけならおそらく2020年に普及率50%とするのでしょう。もっとも、総務省の望む姿であるオリンピックを利用して日本の4K8K放送の方式を(録画禁止・規制の除いて)海外に売り込む力になるかは大いに疑問ではありますが。

追記:最初日本放送協会のことを少し書いたのですが、荒れる危険性を考慮して削除しました。ご了承ください
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8Kチューナー11月に登場、ただし汎用性なし

2018-09-12 22:52:39 | 次世代ビデオへの懸念
当ブログでは原則4K8K放送の件は最低限にしか扱わないことにしているのですが、これは取り上げてもいいでしょう。11月に始まるとされている8K放送を受信できるチューナーが、シャープから発売されることになりました。

世界初、新4K8K衛星放送対応『8Kチューナー』を開発(シャープ公式)


初の8Kチューナー、シャープが開発 HDMIケーブル4本で接続


シャープは数少なくなった日本でテレビを販売できるメーカーの中で一番8Kに関心を持っているように見えるメーカーです。昨年は70型と常識を超えたサイズながら8K解像度対応のテレビを発売していますので、それで8K放送が視聴できる手段がないのは困る、ということで発売に踏み切ったのでしょう。8K以外にBSや110度CSの4K放送も受信可能となっていますが、従来BS/110CS放送に関しては触れられていないため、おそらくはできないものと思われます。それにしても接続がすごい。なんとHDMIを4本です。一応8Kを想定したHDMI規格2.1は昨年作られましたのでそれを使えばいいのかも知れませんが、昨年発売した8Kテレビには間に合っておらずそれにつなげることが前提であるため、4Kまでしか対応していないHDMIを4本(縦横解像度とも二倍なので計四倍)使う必要があったのでしょう。これから発売されるだろう8KテレビはおそらくHDMI2.1対応になるでしょうから、本チューナーは事実上シャープの現役8Kテレビ専用の、汎用性の全くないものになるでしょう。ひょっとしたらダウンコンバートして4Kに落として他のテレビでの視聴も可、なのかも知れませんが、そんな機能があるのならおそらく発表しているでしょうから、出来ない可能性の方が高いと思われます。
さらに言えばitmediaの記事内において「外付けHDDへの録画は未定」となっています。これはおかしい。「未定」ということは機能的にはできるようにしてある、おそらくUSB端子はついているでしょうし、ダブルチューナーなのですから最低限裏番組の録画は想定して設計しているはずです。にも拘わらず、8K放送のみならず4K放送においてすら録画できることを明言しないということは、情報こそ全く出ていないもののやはり「録画禁止放送」になる可能性は十分ある、ということなのではないでしょうか。あるいは内蔵HDDへの一時キャッシュ以外の録画手段すべて禁止になるのかも知れません。デジタル放送によって録画規制が定着していると勘違いしている映像業界ならばそれくらいやってきても全く不思議ではありません。

とりあえずチューナーだけ買って適当なテレビで8Kの放送だけ視聴する、などには使えない汎用性のほとんどないチューナーになっている公算が高いこのチューナー、おそらく買う人はほとんどいないでしょう。テレビ売り場や8k放送のサンプルとして使用される業務用が主なターゲットではないでしょうか。これでも、オールジャパン体制で目指している「2020年までに4K8Kテレビの50%普及」への大きな一歩なのかも知れません。
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4K8K放送、録画可否で綱引きか

2018-01-11 22:54:28 | 次世代ビデオへの懸念
久々に腰をやってしまいました。それもかなり悪い状態です。
椅子でも床でもしばらく座り、立ち上がるという動作を行う、つまり曲がった状態から伸びると、腰の左側に強烈な痛みを感じてしまうようになってしまいました。わたしは腰の右側なら痛みも疲労の蓄積も足のふくらはぎに逃がし、こむら返りで開放する特異体質ですが、左側だと同じ事が出来ないので痛みの開放が出来ません。一度痛み出したら、なんとかして伸ばす必要があるみたいです。一番いいのはしばらくあおむけになることですが、激痛のためにそのあおむけになるのが至難の業。ただし、一度腰を付けて体を伸ばすことに成功すればもう痛みはそれほどになりません。しばらく待って痛みが取れれば、1時間くらい歩いてもなんともありませんし、重いものも持てます。とにかく座って立つ、がダメージの元なのです。その代わりにこれがかなり酷い。なにせ、風呂に入って頭や体を洗うために数分ほど風呂用の椅子に座っていただけで痛みで動くのがつらくなるほどですから。この痛み、一般的な炎症とは違うのか膏薬も沈痛の効果は薄く、医者に行く時間もないために、当分放っておくしかない状況です。本当は少しでもよくなるまで休むのが一番なんでしょうが、そうも言ってられませんしねぇ。しかもわたしの仕事は基本座りっぱなしでひたすらお客さんを待ち続けるものですから、座るのを避けるわけにも行きません。座る→寝て休む→起きて歩く→座る・・・をとりあえず繰り返しています。

幸いといいますか不幸にもと言いますが、この数日のものすごい大雪のために道が雪や雪で垂れ下がった街路樹でふさがってしまい、お客さんが当店まで来るのが難しくなっており、来客は普段にもまして少ない状況です。ちょうどお客さんの少ない時期、というものありますが、それゆえ全くの座りっぱなし、という現在の体調からは最悪の待機状態を保つ必要はなくなっています。ある意味救いの面もある大雪ですが、一方でわたしの生きがいであります衛星放送の録画を妨害する困った存在でもあります。雪が積もってアンテナが覆われ、分厚い雲も受信を邪魔しているのかBS/CS110もボロボロ、124/128CSに至っては全く受信できなくなってしまいました。屋根に上って雪を除去しようにもできる体調ではなく、あきらめるしかありません。そう考えるともう衛星放送というのは欠点だらけ、時代遅れのシステムなのかなぁと思わざるを得ません。やっぱり配信か、スカパー!光のような有線放送が一番なのかも・・・。ただ、通信と帯域を共用することや地域差が大きいこと、設備の費用が高いなど欠点も少なくないため、国も放送業界も衛星放送を頼りにしているようです。その衛星放送が頼りと言えば、話題になりそうですぐに忘れられる4K8K放送です。頂いた情報ですが

日刊合同通信バックナンバー2017年12月分

こちらに4K8K放送に関していくつか見出しが載っています。気になるところでは

・4K・8K放送来年末開始へ難題山積
「高画質」付加価値・未収入・美術関連
著作権料関係団体協議・視聴者「誤解」など
キー局系BS5社、初期コスト減へ最大限工夫

・4K8K録画のブルーレイ新仕様策定
放送開始控え関連団体側「当然の流れ」
コピーネバー論進展なく現ダビング10化か
テレビキー局、実質マスター違法配信懸念も

・画質瑕疵なし確認・安価FPUも試用
通信回線のみに頼らずコスト大幅減期待
次課題は編集設備選択・「松・竹・梅」ランク
BS―TBS、4K放送睨み伝送実験で成果

・メーカー反対の「コピーネバー」焦点に
放送側ハリウッドなど視野・アップコン番は裁量
「A―CAS」LSI内蔵時100%動作確認必須
BS4K、対応受信機来春試験・秋頃市場投入視


ここら辺でしょうか。特に「4K8K録画のブルーレイ仕様策定」と「メーカー反対の「コピーネバー」焦点に」の二項目が録画に関する話のようです。とにかく(おそらく現行放送よりもかなり悪い条件でしょうが)録画規格を通そうとするメーカー側と、ハリウッドを言い訳に"コピーネバー"を存在させようとする放送側。両者の表立たない綱引きが見るようです。放送側は「信号を有効にできるだけで、全部の放送が録画禁止になるわけではない」を説得の理由にするでしょうが、一度認めてしまえば従来デジタル放送のように、全部悪い方、つまり録画禁止放送になるのは目に見えていますから、メーカーは認めない、だからまだ決まってないのでしょう。2020年までに普及率50%を諦めていない総務省としては、二つの主張がぶつかり合って受信機器が売れず、放送が普及しないのが最悪ですからなんとか調整するでしょうが、なんとなく放送業界の言い分が通る気がします。どちらにしても、第三の主張、つまり我々消費者は蚊帳の外で、黙って買えばいいだけの存在に追いやられてしまうのは確実ですけどね。
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4K放送の大山鳴動

2017-08-05 16:34:04 | 次世代ビデオへの懸念
左足が呪われてます。
数日前、タンスの角に小指をぶつけて爪を割って悶絶、まぁそれは仕方ないとして。そのあとやはり足が上がりにくくなっていたのか、古いテレビ台の角に思いっきり膝の少し下の脛部分をぶつけて七転八倒、これは少し傷がついただけでしたが痛みが残って正座状態から立ち上がるのがツラくなりました。一日で2か所も左足をぶつけたのがまずかったか、翌日朝起きてみると今度は踵が痛くて力が入らない。これは傷がついているわけでもないので触ったり叩いたりしてもなんともないのですが、歩くときに力を入れると痛くなると厄介なものでした。特に階段の下りの際に爪先立ちになるのが一番痛い。箇所が踵なので鎮痛剤入り湿布薬を貼る事も出来ず、なるべく左足に力を入れないようヘコヘコ歩くのがやっとでした。ただ、時間が経つにつれて痛みは引いていき、現在は階段を下った後に意図的に体重を掛けたりしない限りはさっきの脛の傷跡の方が痛いくらいでどうってことはない状態まで回復しましたが、こうも短期間に左足が痛む現象が続くと呪いをその理由にしたくなっちゃいます。


話変わって。
ちょっと前にこんな文章が公開されました。

テレビのCASがまたおかしな事に。これで消費者の理解は得られるか?

内容としては、「4K48K放送に、従来よりもさらに強化されたCASが導入、それも消費者負担で導入される。こんなことで消費者は納得するのか!?」という疑問の投げかけです。アクセス数は多いようですが、Twitterなどを見る限り、一般の人がこれをどう思っているのかもう一つ見えてきません。あまり話題になっていないようです、というよりもはや話題になるほど4K8K放送には世間は注目していないのでしょうか。ちなみにわたしは、「ああ、小寺信良氏もとうとうこんな文章を書くようになってしまったか」と嘆いておりますが。
と、いうのも録画した番組をコピーすることがあたかも"違法"行為に見えるという、デジタル放送移行期間中に自称有識者がさんざん行ってきたインチキな印象操作が行われているからです。しかも、当時の小寺氏はむしろそうした認識に異議を唱え、録画を規制するやり方に反対する立場をとっていたのに、です。この文章では例のBLACKCASを取り上げ、「99%の消費者は、リスクも高く手間もかかる違法なルートを選んで、4K放送を録画・コピーしたいなどと思わないはずだ」と放送の正規録画手段、所謂合法手段以外の録画・コピーは違法だ、のように書いていますが、これは全くの間違いです。まずなによりBLACKCASと録画番組のコピーには関係はありません。BLACKCASを使おうと差し込む機器が普通のレコーダーであれば録画規制の対象となり、コピーは行えません(ただし放送や自称著作権関係者は単なる録画自体を"コピー"とみなす、一般人から大きくかけ離れた価値観を持っているのでそういう意味でのコピーは行われているとも言えますが)。BLACKCASを規制の対象から外れた使い方のできる機器と組み合わせて初めてコピーが行えるわけですが、そこはもちろん無視されています。それになにより録画番組をコピーしたい人のほとんどは「有料放送を無料で録画コピーさせろ」などとは言っていません。「無料放送にわけのわからない規制をかけて録画を不自由にさせ、楽しみを奪うな」と言っているのです。そうしたおそらく無料放送におけるCASの存在を苦々しく思っている、わたしを含む人たちをすっ飛ばして、世の中のテレビ番組を録画しているには規制録画をなんとも思っていない人かBLACKCAS8を使って有料放送を違法に視聴しているかどちらかしかいないかのように書いているのです。こうした極端な定義も移行完了以前にはよく見られました。
おまけに「消費者にコストを転嫁するという重要な問題を、放送局だけしか参加していない一般社団法人で、しかも非公開で決めるというのはおかしくないだろうか」と諸悪の根源になっている一般社団法人、記事によると"一般社団法人新CAS協議会"とあります。記事と同じリンクを貼っておきますが、この新CAS協議会、放送局だけしか参加していないのは確かなんですが、サイト内を見ると放送局は放送局でも"スカパーJSAT"、"日本放送協会"、"WOWOW"、"スター・チャンネル"の4社に加え、"日本ケーブルテレビ連盟"が入っているだけ。全部視聴者から直接お金をもらって経営しているところばかりなんです。これらにしてみればB-CASみたいな天下りの寄せ集めのせいで誰も責任も取らないCASでは信用ならないのは当たり前です。「消費者にコストを転嫁する」なんて書いてますが、新CASが制御しようとしているのはテレビよりも録画機の方ではないでしょうか。有料放送を録画することを前提とした録画機なら、コスト転嫁もへったくれもありません。消費者は納得して買うんですから。もちろんテレビを含むすべてのチューナーに新CASのチップ装着が義務付けられるのなら別ですが。どちらかと言うとこの記事、そうしたCASから外された地上波系列放送局が新CASに対する心象を悪くするために書かせた記事、と読んだ方がシックリくるんですよねぇ、わたしには。「うっとうしいカード」なんて表現も以前は地上波放送局から粉掛けられたようにしか見えない記事によくあった表現ですし。前に何度も書きましたが、無料放送を見るためだけのテレビのB-CASカードを煩わしく思う時なんて最初のセットアップの時だけで、あとはすぐに忘れられてしまう存在でしかないんですよ。わたしも先日テレビが映らなくなった原因がB-CASカードのリーダー部分が経年劣化によって緩んだためだった、という結論にたどり着くまで時間がかかったくらいですし。まぁそういう意味ではうっとうしいカードであることは間違いないのですが。


地上波放送局が自分らをないがしろにして他社連合だけでCASを進められることに不満を感じるとしたら、それは例の4K8K放送録画禁止問題です。あれを主張していたのは地上波キー局系放送局でしたしね。記事内には「4K放送では、正規の録画手段がきちんと用意される」とあります。もちろん有料放送は何かしら用意しないと顧客にそっぽを向かれますから用意するでしょうが、無料放送はどうなんでしょうね。やはり地上波キー局の主張通り録画禁止が有効になってかつ録画禁止の番組ばかりになるんでしょうか。もし新CASがそうした録画禁止に対応できないようだったら地上波は新CASを認められないでしょうし。
で、あの問題はどうなったのかと総務省の報道用資料を見てみてもその後どうなったかの資料を見つけることができません。小寺氏も「消費者にコストを転嫁するという重要な問題を、放送局だけしか参加していない一般社団法人で、しかも非公開で決めるというのはおかしくないだろうか。全部決まってから、ハイじゃあそういうことになりましたのでお金払ってください、と言われて納得できる消費者はいないだろう。」とは書いてますが、録画禁止問題が非公開で決められるということにおかしさを感じないのでしょうか。ちなみに総務省の4K放送に関する資料はもっぱら4K放送のネット配信に関するやり取りとなっております。

「視聴環境の変化に対応した放送コンテンツの製作・流通の促進方策の在り方」
(平成28年諮問第24号)に関する情報通信審議会からの中間答申


4K放送を含む次世代放送の取り組みとして、ネット配信による同時視聴を可能とすべく技術的提案や法整備の必要性が提唱されています。が、だからと言って番組がネット配信だけで見られるようになるのか、と言えばどうやらそうではなく、放送は行っているのに配信では視聴できない状態("フタかぶせ"などというふざけた名前が付けられているそうです)にもできるようにすべき、と意見が出ているようですし、おそらくそれは通るでしょう。また、4K配信には設備費用もかかりますしテレビ局にとってはその必要性、つまりビジネスに活用できるようにしなければならないともあるのです。それはその通りですが、"フタかぶせ"可能と合わせると
・スポーツ中継などを除き、ほとんどの番組が"フタかぶせ"
・そうでない番組の大半は「見逃し視聴」の名のもとの有料配信のみ
・有料配信はテレビで見られるようにするのはもちろんパソコンやスマートフォンでも受けられるようにすることによって視聴可能機器の数を増やす
・その展開を一般的にするため、放送の録画は禁止
という展開になるのが一番ありそうなんですが。配信系の動画は録画保存が出来ないのが当たり前ですでに受け入れられている、だから放送も禁止可能にしてしまおうと考えるかも知れません。私的利用の複製権に反する問題も、今進めている放送の配信に関する法整備の中にどさくさに紛れて権利者側の複製拒否権を優先できる項目を入れてしまえば悪い意味で解決しますし。
ただの妄想ですが、録画させたくない地上波系と規制すれば録画はできるべきと考える有料放送系で対立しているので話が進んでいないように思えます。ただどっちに転んだところで消費者が付いてくるとは限りませんが。
JEITAの資料によると今年になって6月末までに出荷された(売れた、ではない)4Kテレビは69万8千台。テレビ全体が219万3千台ですから1/3にわずかに届かない程度を占めます。テレビの総出荷台数はどんどん減っているのに、4Kテレビの台数は確かに増えているんです、例え売り場にちょっといいテレビが欲しいと思うと4K対応しか売ってなかっただけだとしても。それでも2016年度までの累計216万2千台とあわせて286万台。買いなおしを無視してそれが世帯ごとに1台ずつ使われていると仮定しても、普及率は5%を少し超えただけです(国土交通省資料によると平成25年度の統計で日本の総世帯数5245万3千)。先の総務省の答申資料本文10ページには「4K(対応)テレビは、2016 年 12 月末時点で累計出荷台数が 216 万台に達し、2020 年までに約 2,600 万台の普及が予測される」とあります。が、2020年ってあとたった2年半後なんですよ。2021年3月までは2020年度だとみても3年半強~いや、事実上オリンピックを期限と考えると3年しかありません。3年で2300万台強売るには、一年で800万台弱売る必要があります。ちなみにやはりJEITA資料によると2016年の薄型テレビ全体の出荷台数で474万8千台。これからの3年間はこの昨年のテレビ全体の2倍近い台数を4K対応以上だけで売る、という大偉業をなしとげなくてはなりません。2600万台というのは単に以前から目標とされていた「2020年までに普及率50%」をテレビの台数に換算しただけかと思いますが、もし今検討されている4K放送のやり取りがこれを前提としていたのなら、捕らぬ狸の皮算用、大山鳴動して鼠一匹のことわざがしっくり来るような事態となりそうですが。多分配信を含めれば視聴可能と拡大解釈してスマホタブレットPCを加えてこの数字に持っていくオチになるんでしょう。
録画やCASに関する身勝手が無視されず、わたしらマニアの怒りに触れるような事態になればいいですね、と放送業界には皮肉を言っておきましょう。なお、わたしは録画禁止問題以降4K放送を嫌っているため、何を書いてもこういう中身になってしまいます。ご理解をよろしくお願いいたします。
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今日から地上波テレビの画像が乱れる場合があるそうです

2017-06-22 21:04:24 | 次世代ビデオへの懸念
わたしの地元などは割としつこく告知していましたが、そうでない地区もあるでしょう話を、せっかくなので取り上げておきたいと思います。

本日6月22日からモバイル通信向けに700MHz帯が解禁になり、モバイルインターネットの混雑解消と速度アップに期待が持てるようになった代わりに、その帯域が地上デジタル放送の帯域に非常に近いため、影響を受けて乱れる場合がある、とのことです。
あくまで可能性がある、というだけで乱れない場合もあります。と、いうのも、もちろん帯域自体は干渉しにくいように最低限の隙間は空いているのですが、放送対応ブースター、特にアナログ放送対応のブースターをそのまま使っている場合、少し多めに電波を増幅するため、モバイル通信用700Hz帯の部分まで増幅してしまい、結果映像に悪影響が出る可能性がある、とのこと。どちらかというと影響を受けるのは通信の方という気がしますが、影響が利用者にはっきり感じられるのはテレビの方ということなんでしょう。
この告知をするため、ウチにはもう3回も同じチラシを持った人が説明にやってきました。二回はお店の方に、もう一回は自宅の方に、ですが。ウチは町内の自治会長なので(厳密には我が父が、ですが)代表して説明を受けてほしい、あるいは回覧板に説明を入れてほしいということなんでしょう。が、我が町内が開発のおかげで市が認める地上波放送受信困難地帯。それゆえに補助金を加えて町内にはケーブルテレビが引かれており、たとえ有料契約をしてないにしても全家庭でケーブルテレビ経由で地上波は見ているんですよ。そうした場合でももちろん干渉して映像が乱れるケースはあるでしょうが、その場合でもすくなくともアンテナ工事でどうなるレベルではないのでケーブルテレビ配信側でどうにかしてくれないとどうしようもないんですよね。3回ともそうした説明をこっちからして帰ってもらいましたが。なんでそんなことも知らないんだろうと思ったのですが、この700MHzに関して告知を行っているのは一般社団法人の700MHz利用推進協会、総務省とかの公的機関の管轄じゃなくて、携帯電話事業者が設立したお役所とは無関係のグループでした。だから、難視聴地域などの情報を全く持っていなかったのです。ちなみに問題があった場合でも最低限の工事などで対処できるケースならば「費用を請求することは絶対にありません また、物品の販売をすることもありません」とチラシにはデカデカと書かれています。まだ例はないでしょうが、これからそうした売込みサギのようなものが出ないとも限らないので、警戒しているんでしょうね。

700MHzを通信用としてさらにつかうようになるのはこれからなので、今日無事でも来月再来月にはひょっとしたら、家庭によっては地上波の映りが悪くなることもあるかも知れません。その場合はとりあえず700MHz利用推進協会のほうに問い合わせてもいいかも知れません。受信不良と700MHzが関係ない場合は何もしてくれないかも知れませんが、調査は無料でしてくれるみたいですから。
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RyzenAPUは年内か? 

2017-06-19 22:07:52 | 次世代ビデオへの懸念
休日に時間があれば、とりあえず電気量販店に行くのが習慣になってます。この間、またしてもその習性のままに量販店のテレビ売り場をブラリと尋ねたところ、すでに発売中のLG電子・東芝・ソニーに新発売のパナソニックを加えた4社の55型有機ELテレビが並んでいました。しかも、ありがちなデモ動画を流しているのではなく、その時放送中だったBSプレミアムの映像がそのまま流されているではありませんか。しかも映像を見るとかなりブロックノイズなどデジタルノイズの出やすい映像。これは実際の利用に準じた画質の比較がこの目でできる絶好の機会とばかりに4機種を見比べてみました。
どうしようもないのがソニー、ブロックノイズが一番浮きまくっていて画面がブレブレです。LGもかなりひどい。デジタルノイズはそこそこに収まっていましたが、映像がベターっと塗ったようにハデになっており、作りすぎの印象です。残りの2社はまぁまぁで、地上波など従来映像の画質を売りにしている東芝はデジタルノイズが比較的少なく、落ち着いている代わりに主張が少なめです。パナソニックは東芝よりブロックノイズは多めですがあまり作った映像という印象は薄く、全部ほどほどに抑えている印象です。もちろんテレビのモードで大きく異なるでしょうが、デモムービーだと立体的に見えるほど強いソニーの画作りは、従来放送映像には全く向いてないという印象です。総じて言えるのは、有機ELは色のメリハリなどは優れていて液晶画質を好まない人には希望の星といっていいパネルですが、画質の悪い部分を適度にぼかしてうまく見せるブラウン管やプラズマと違ってむしろ強調して見える傾向が強く、どちらかと言えば液晶に近い画質になっています。これはもう液晶が画質の基準だ、というメーカーの主張もあるでしょうし、すでに液晶前提の画作りのノウハウしかないという理由もあるのでしょう。UltraHDBDをバシバシ買う映像マニア以外の、放送映像がライブラリの中心だという人にはまだ早いテレビなんでしょうね。

そのUltraHDBDの再生に使えるかどうかはわかりませんが、個人的に期待しているのが前から言っているAMDの新APU。残念ながら従来型の最終型コアを採用したBristol Ridgeは、どうやらこのまま単品販売はされない模様です。まぁ今更出たところで困るほど時間はたっていますし、もうしょうがないでしょう。ここまで来たのならCPU部分はRyzen、GPUにVegaという、どちらも新世代に切り替わるRaven Ridgeが早く出てくれることを期待するしかないですが、どうやら年内には出そうな雰囲気です。

Ryzen 3は7月、Threadripperは8月出荷 AMD CPUロードマップ

リンクには第三ページを貼ってありますが、そこには「第4四半期頃に予定されている」とあります。第4四半期というと年末に近い時期ですが、月に直せば10~12月。早いと三か月少々で姿を見せるということです。しかも、当初はモバイルが優先でデスクトップ向けは後回しと聞いていましたが、ほぼ同時になりそうともあります。モバイル版は出たところで我々が買えるとは限らない~なぜかPCメーカーは日本ではAMD採用ノートPCラインナップに加えないところが多い~ので、デスクトップ向けが出てくれないと使えませんし、うれしいところ。グラボをさす必要がなくなりますので消費電力も少なくなりますし、小型ケースでも必要な機能を全部備えたPCができるのは魅力ですね。具体的な機能は不明ですが
・Ryzen3GとRyzen5Gが登場しそう
・コアは4コアのみ
になりそうです。3と5の違いは、SMTの有無がメインとなりそう。ひょっとしたら3次キャッシュの容量にも差がつくかも知れませんが、それほど大きな違いはないでしょう。動画のエンコードをある程度考えるのなら4コア8スレッドになると思われるRyzen5G、必要と思わないなら4コア4スレッドのRyzen3Gがマッチするでしょうか。と、言っても3Gでも現行のKaveri/Godavariより動画エンコードは高速でしょうから実用になると思いますが。ただ、この時期の登場だとちょっと期待しているintelのHBM2技術を使ったAPUはないでしょうね。そこは残念ですが、とりあえずAPUを愛用している人は、いよいよ交換の秒読みに入ったといえるのではないでしょうか。
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有機ELテレビに感じたこと

2017-06-07 22:20:40 | 次世代ビデオへの懸念
テレビと言えば液晶テレビ。こういう状況が長く続いていました。かつては王者ブラウン管をはじめ、複数のテレビの表示規格が存在したものですが、全て姿を消しました。小型から超巨大まで賄える生産効率の良さ、消費電力の低さという点で液晶方式は他を頭一つ以上上回っており、特に日本においては「短期間で地上デジタル放送を普及させる」という使命もあって液晶以外が主力になる選択肢はなかったといっていいでしょう。しかし、ことテレビという動画を再生する表示機器において、画質面では液晶は数ある方式のなかでも劣った方式としか、未だに思えません。静止画を表示する方式としては優れていると思いますが、残像・遅延・程よいにじみがなくデジタルノイズが目立つ・立体感に欠けると言った欠点は、代用が利かない小型サイズならともかく本格的に映画などを楽しむには向いていないと、わたしは今でも思っています。いくら最新の技術を使い、表現力を高めても、"平面""絵の延長"にしか見えないのですよ。もはやこうした拘りを持つ人も少ないのかもしれませんが、一定数は存在すると思います。だからパナソニックは、新しい液晶テレビを出すごとに「プラズマを超えた」って言を必ず加えてますのだと思います。テレビとして使う分には液晶よりプラズマの方がいい、そういう声が絶えていない、ってことなんでしょうね。

そうしたわずかでもしぶとく残り続ける液晶への不満を持つ人が期待していたのが、有機EL方式のテレビでした。きわめて小型ですがソニーからテレビが発売され、その後もスマートフォンのような端末、携帯ゲーム機への採用と少しずつ広がり始め、かつての液晶に似た展開は明るい将来を予感させました。特にパナソニックとソニーの有機ELへの共同開発は大きな期待が寄せられたものです。しかし、はたから見る分には大した成果もなく終了、同じく有機EL開発が期待されていたジャパンディスプレイも業績不振で国産パネルの道は前進どころか後退した感が強くなりました。そのジャパンディスプレイですが、有機ELの製造を切り離して子会社化し、立て直すという話が出ていましたが、資金繰りなどの問題もあり、実行が二度にわたって延期されています。

ジャパンディスプレイ 有機ELの子会社化計画を再延期

もっとも、これによって「悪い材料は出尽くした」とでも思われたのか、はたまた大きな再建計画を期待してのことか、株価は上昇したようですが、それはさておき。

ですが、現在有機ELテレビは日本でも複数のメーカーから発売されています。数少ない海外メーカーであるLG電子が筆頭でしたが、すでに店頭ではそれ以外に東芝とソニーの有機ELテレビが並んでおり、今月中にはパナソニックからも発売されます。ただし、パネルは国産ではなく、LG電子のものが使われているようです。メイドインジャパンにこだわりたがる人も多いかと思いますが、優れた技術者がいたところで投資もされず、老朽化した設備しか持たない国内工場を拡張するより、積極的投資によって最新の設備を持ち、生産ラインをすでに軌道に乗せている海外工場のメーカーから買ってきた方が質の面でも上になるでしょうし。液晶パネルもそうなってますし、当面有機ELもそうなるしかないかと。55型以上の超大型で4Kしか実質ないのが有機ELテレビの欠点ではありますが、逆にそういうテレビが欲しいという人には有力な選択肢となります。
そのテレビ、やっと見る機会ができました。地元の量販店にLG電子に続いてようやくソニーの有機ELテレビが入荷していたのです。他の有機ELや液晶と同じ映像を流していてくれればもっとよかったのですが、映っていたのは専用のサンプルのみ。それだけに有機ELの利点とされる暗さを表現する映像のみでしたが、なかなか衝撃的でした。LG電子と違い、映された映像が、3Dでもないのに飛び出して見えるような錯覚を覚えたのです。テレビの画質にはそれなりにこだわりがある自負はあるわたしですが、画質において一番衝撃を受けたのはデジタル化の時でもHD化の時でも、まして4K化の時でもありません。ブラウン管テレビのフラットなものを見たときです。それまで膨らんで少し湾曲したブラウン管テレビを"普通"と感じていたわたしの目にはまるで抉れているかのように見えたのですが、まるで別次元の映像機器にも見えました。あれがテレビの画質、に何かを見始めたキッカケだったかと思いますが、フラットな有機ELテレビはその逆を体感させることによって当時の感覚さえ思い出させてくれるものでした。逆を言えば、少し映像の自己主張が強すぎ、液晶とは別の意味で離れたくなる感覚を覚えます。なるほど、LG電子が当初有機ELテレビを内側に湾曲させたものしか出さなかったわけです。強力な表現力によって立体的な圧迫感さえ感じる有機ELの画質を少し和らげるため、という理由もあったのでしょう。ただ、「湾曲=悪」のイメージは強く、もう作らないとのことですが。まぁあの圧迫感も慣れの問題だと思いますが、有機ELテレビを買うなら、液晶テレビだともう一回り大きなサイズが置ける部屋でないと当分厳しいでしょうね。それだけに、ますます通常大型サイズの有機ELテレビが早く出てくれるのが楽しみになってきました。究極の画質を噂されるクリスタルLEDもあるようですが、そんなもん待っていたらテレビなんかいつまでたっても買えませんし、それにクリスタルLEDの良さがはっきり分かるほどの映像ソースが普通に使われるようになるのはもっと先でしょうしね。とりあえずは液晶以外の選択肢である有機ELを見守ることにしましょう。
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テレビ市場、持ち直す? とは思えない

2017-05-09 21:50:17 | 次世代ビデオへの懸念
最近、休日を、営業日にはできない仕事にあててばかりだったので、思い切ってGWの最中に一日臨時休業日を作ったのですが、全く構わずやってきたお客さんがいて、しかも「休暇なんだからほかの客は来ない分自分のことに専念できるじゃないか」と手間のかかる仕事を"ついで"とばかりに多重に要求され、結局臨時休暇の半分はそれで終わり。最近年中無休になりつつあります。まぁちゃんと食べてるし寝てますし疲労がたまったりはしてませんけどね。ただ遊びに行けないだけです。それだけにますます夜のテレビを中心とした趣味活動に依存しつつある今日この頃であります。

連休明けから、テレビ関連での動きと言えばソニーの有機ELテレビの発表です。さらに同社の株価が8年8か月ぶりの高値をつけていますが、それは有機ELテレビ参入により、「トップラインを伸ばす取り組みへの期待感」からだとか。と、言っても肝心のパネル自体は別途購入したもののようなので、かつて期待された有機ELのソニーという印象ではないですが、ちゃんと国内でも販売すること、4Kとしては比較的小さい55型を用意していること、現在のテレビの不要機能ナンバー1である3Dを非搭載であることなどが「本気を感じる」と思われたのかもしれません。最近ソニーのテレビ事業は万年赤字から脱出した、という話もありますし、余裕が出てくればまともな製品も作ることができるということなんでしょう。

一方、ソニーのみならず国内のテレビ市場全体も少しずつ持ち直してきているという報道もあります。

TV市場堅調の背景に非4K TVの価格下落。メーカー4強に変化も。BCN分析

堅調、と言ってもあくまで昨年同月比でプラスになった、というだけの話。ようするに昨年が過去最低のどん底で、あれ以下になったらもうテレビなんて終わりだった、ということです。とても堅調とはわたしの目には見えませんが、それでもこの分析はちょっと面白いです。表題にも書いてありますが、昨年より持ち直した原因は非4Kテレビ、つまり従来型のサイズのテレビが増加したからとはっきり書いたのが最大の注目点です。ここ最近のテレビの売り上げ、台数や価格はほとんど4Kテレビのことしか語られず、「構成比を伸ばしている」「平均単価を上げている」と言った、プラスに感じられることし書かれないものばかりでした。その結果が、特に昨年度前半の「前年同月比62.8%」という結果です。そもそも4Kテレビが売れている、という表現はあくまで過去比の話であり、まだ大きな市場を形成し、メーカーの売り上げを左右する存在になっているとは思えません。なぜなら、リンク先の資料でも売り上げ台数は指数でしかあらわされていないからです。本当に売れているのなら台数を実数で書けるはずですが、売りはじめ比の指数でしか資料を公開しないということは、微々たる台数および売り上げでしかないということなのでしょう。極端な話、指数の基準が一台なら十台しか売れなくても「十倍の伸び率」ですから。
それでも国内マイナス成長が一応止まった、というだけでもテレビ業界にとっては朗報なのでしょうが、まだまだ伸びは期待できません。なぜなら、リンク先にも書いてありますが、非4Kテレビの売り上げの主力は劣化の始まったデジタル放送切り替え時、あるいはそれ以前からのテレビの買い替え需要であるからです。ですが、今、そうした需要に応えるテレビはほとんどない、と言っていい状況です。確かにテレビのデザインそのものはやぼったい10年前のものよりよくなってはいますが、肝心のテレビの性能そのものが、ヘタすれば負けているからです。これは売れないゆえの低価格化・すなわち低性能化してしまったゆえです。10年前のハイエンドだった42型と現在の42型、どっちが総合的に優れているでしょうか? 基本的にテレビとはいえ、前持っている機種より性能の劣るものを買いたいと思う人は少ないでしょう。メーカーとしてはだからこそ性能的に優れた4Kテレビをそうした人たちに買ってほしいのかもしれませんが、55型ですら比較的小さい方、なのが4Kテレビ。それ以下もなくはないですが、量販店店の扱いも悪いですしただ4Kというだけのものです。しかし、別に前買った時と比べて景気がよく、ずっと大きな家に引っ越すことができた、ゆえに55型以上の超大型テレビでも大丈夫、という人はごく少数でしょう。ほとんどの人は以前と同じ家が同規模の集合住宅に住んでおり、テレビのサイズを大きくできません。いくらメーカーが4Kテレビがこれからのテレビだ、と旗を振っても、サイズが大きすぎてそもそも購入対象になりえない人が大半だと思います。さらに言えば、そうした高級4Kテレビで多くの人にとって「テレビ」の概念である地上波放送を量販店で視聴すると、あまりの汚さに買う気が失せるでしょう。なまじっか液晶としては性能のいいパネルを使っているうえ、拡大されて大きく映るだけに元の画質の悪さが目立つからです。補正機能もありますがしょせん限界はあり、BSでもかなり厳しい画質になります。まともに映るのは最低でもBD、多くの場合デモ用の環境映像だけ、というのが4Kテレビです。有機ELならば液晶よりはマシかもしれませんが、それでも今使っているほどほどの大きさのテレビに比べて汚く見えるのは避けられないでしょう。

メーカーとしても、こうした買い替え需要向きのテレビを売りたい、という心境ではあるはずです。実際、安いテレビでおなじみオリオンなどは未だに40型以下のテレビばかりラインナップしており、超大型の流れに乗る気が全くみえません。しかし、それ以外のテレビメーカーは、総務省、ひいては政府の指示により、オールジャパン体制で東京オリンピックまでに日本に4K8Kテレビを普及させ、将来の海外へ日本型4K8K放送を売るための見本市にする、という使命を帯びさせられているため、非4Kテレビや4Kが目立たない従来型大型テレビのラインナップや性能を充実させるができないのでしょう。デジタル放送の買い替え需要の半独占という美味しい思いをした代償としてお上の下におかれたテレビ市場、55型以上が普通サイズのテレビで当たり前、になる日など本当に来るのでしょうか。まぁ我々はそんな思惑など無視して、自分の見たい映像と部屋にあったテレビモニターで映像ソフトを楽しんでいればいいのですが。
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