K RAUM  お料理を主に日々のことを書いています。

文化の日

2009年11月3日(火)

1946年11月3日は日本国憲法公布日です。この日を祝日「文化の日」としたのはなぜでしょうか。日本国憲法は大日本国憲法の改正手続きにのっとり帝国議会で審議され1946年10月29日に枢密院で可決されました。
なぜ公布日を11月3日としたのでしょうか。そして、その日を祝日「文化の日」としたのか考えてみます。
文武両道という言葉をどなたでもご存知だと思います。日本の明治(1868年明治元年)からの日本の歴史は海外出兵が続きます。1874年の台湾出兵・1894年日清戦争・1904年日露戦争・・・・1945年8月15日アジア・太平洋戦争敗戦までの70余年の間のアジア侵略は、アジア諸国にとって日本を軍国主義国家とレッテルを貼るのは容易だったでしょう。まさに明治維新からアジア太平洋戦争敗戦の日までの日本は「武」の国でありました。新しい憲法が「平和主義」だという効果を高めるために「武」を放棄し、「文に向かう」=「文化」の日としたと思われます。11月3日は明治天皇の誕生日で明治時代には「天長節」、大正時代から昭和にかけて「明治節」と祝われていました。明治以来の軍国主義を払拭する意味を込めて「平和主義」の憲法公布を11月3日に行った意気込みを当時の日本にみられるのではないでしょうか。
さらに付け加えれば、大日本帝国憲法(明治憲法)は天皇制を定めました。そして天皇制の本で日本軍国主義が育ちました。これこそ日本の伝統と見る向きもあるようですが、日本の伝統では天皇や貴族は軍備を持ちませんでした。この点でも明治から昭和の敗戦までの天皇制を日本の伝統と考えるの早合点ではないでしょうか。
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