K RAUM  お料理を主に日々のことを書いています。

There will be blood.

2008年5月28日(水)晴

日比谷シャンテ・シネに行ってきました。なんと、昨年の9月以来の映画鑑賞です。

第80回アカデミー賞主演男優賞(ダニエル・デイ・ルイス)撮影賞受賞
There will be blood


監督ポール・トーマス・アンダーソン
出演ダニエル・デイ=ルイス/ポール・ダノ/ケヴィン・J・オコナー

20世紀初頭にかけてアメリカ合衆国西部、カリフォルニアで始まった石油採掘ラッシュの中で、一匹狼の石油屋、ダニエル・フレッチャーは悪徳をむき出しに莫大な富を築きますが、競争心の強さから破滅へ・・・・最後のダニエルの台詞“finish”がこの作品のすべてを表しているようでした。

いきなり不安を駆り立てるサウンドとセリフなしの暗闇の場面が続く出だし・・・。ダニエル・フィッシャー役のダニエル・デイ・ルイスの凄みのある演技は分かっていましたが、ここのところ、韓流ドラマ・ユン・ソクホ監督の四季シリーズ漬けだった私はたじろぐばかりでした。

欲望と野心で石油まみれのまみれのなりきり演技でも、スリムな足の後姿の美しい動きはファンの目をホッとさせてくれます。
ああ・・・もっときれいな役をやってくれないかな・・
やっぱり「マイ・ビューティフル・ランドレット」や「眺めいい部屋」がいいな。
そして、「ラスト・オブ・モヒカン」「父の祈りを」「ボクサー」も・・・。
未公開だけど「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」も・・・

石油屋であろうが、牧師であろうが、欲望の深いヤツの破滅的人生を突きつけた作品でした。
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