前進なのかリニア建設…

今日の川勝知事の会見でJR東海が示したリニア工事に伴う水の全量戻しについて、先日は「ちゃぶ台返しだ」と言っていましたが一転「極めて我々にとって朗報といえる。戻せるものなら戻してもらいたい。検討に値すると申し上げているわけです」と前向きなコメントを出しました。

昨日久保田掛川市長が「一定の評価をする」とのコメントを出しましたがこれを受けての発言かどうかは分かりません。

何とも世間では「静岡県だけがごねている」とか「リニアのルートの外なので恩恵がないので反対している」とかダーティーなイメージを抱いているようで、愛知県知事や大阪府知事などは川勝知事が悪の根源のような言い方をしたりしています。確かに愛知県などはリニア乗り入れに伴う名古屋駅周辺の再開発が遅れるのが不満なのでしょう。

ただ静岡県を預かる川勝知事の立場としては全量戻しても環境が変化してしまったり、大井川流域の産業に悪影響を与える恐れがあるのなら簡単に賛成するわけにはいかないでしょう。
日本のプロジェクトに待ったをかけるのにはかなりの勇気も必要だと思います。

環境の悪化は名産の桜エビをも蝕んでいます。美しい郷土の保全と産業の調和の為にも慎重に検討してほしいと思います。
川勝知事が前向きな姿勢を取った真意は分かりませんが、10年後20年後それ以上先の静岡県が影響を受けていない事を祈りたいと思います。