箱根駅伝2日目の復路は、昨日1区から5区まで全て1位だった青山学院が6区から10区まで1位をキープして完全優勝を成し遂げるかが鍵となりました。
青山学院の6区は1年生の小野田選手を起用しました。「大胆な事するなあ」と思っていましたが、原監督は十分勝算があったのでしょう。区間2位の見事な走りで2位以下を大きく離します。
7区も小椋選手が区間賞の走りで更にタイム差をつけます。7区までに勝負を決めると言っていた原監督の計算通りの展開になりました。
8区も下田選手(沼津の加藤学園出身=小山町出身)が区間賞で優勝は大きなアクシデントが無い限り堅いものとなりました。
こうなると興味はシード権争いに移ります。
往路13位の日体大が山下りの6区で秋山選手が区間1位の快走で一気に7位まで順位を上げます。
昨日トップから10分以上の差でゴールした大学が繰り上げスタートとなりますが、繰り上げ組が健闘した為、順位が分かりにくくなってきます。
スタート時14位だった中央学院も健闘してシード権争いに加わってきます。
結局、安定した力を持った青山学院が楽々優勝しました。しかしその影には11月の大学選手権で東洋に敗れた苦い経験があったからだと思います。
やはり駅伝ってチームワークなのでしょうね。
走る選手以外にも裏方で支える控えの部員や監督コーチ、寮の世話役の皆さん、父兄の皆さん全ての力の結晶ですね。
おめでとうございました。そして感動をありがとうございました。
さて、シード権は
1位青山学院、2位東洋、3位駒沢、4位早稲田、5位東海、6位順大
そして7位は往路の13位から挽回した日体大、8位山梨学院、9位は往路の14位から復活した中央学院、10位は帝京大が11位の日大を振り切ってシード権を獲得しました。
今大会嬉しく思ったのは、駒沢の8区を走った馬場君です。去年5区を走って低体温症となって失速。ゴール直前には2度ほど手を付きフラフラになりながらゴールしました。その光景を見ていて彼には今年是非リベンジして欲しいと思っていました。
最終学年になった馬場君にとって最後の箱根です。今朝エントリー変更で8区に登録されましたので注目していました。
区間2位の堂々たる走りで9区に襷渡ししました。彼の満足そうな表情が素晴らしかった。
1年間精神的にも肉体的にも立ち直るのは厳しかったと思います。その中で復活してくれた事に感動しました。
今大会全力を尽くして走った選手の皆さんお疲れ様でした。
4年生の中には競技としての陸上をやめる人もいるかと思いますが、この競技生活の苦しかった事それを耐え抜いた事を今後の人生で役立ててほしいと思います。
3年生以下の皆さんは来年もここで感動の走りを見せて下さい。
皆さんの真剣さが正月の風物詩と言われるようになって、テレビに釘づけにさせるようになるんですね。
是非頑張って下さい。
今年も感動をありがとうございました。